JP2020086360A - 画像形成装置 - Google Patents

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秀夫 梅澤
Hideo Umezawa
秀夫 梅澤
友義 杉原
Tomoyoshi Sugihara
友義 杉原
正 宮▲崎▼
Tadashi Miyazaki
正 宮▲崎▼
安良 小林
Yasuyoshi Kobayashi
安良 小林
公二 江藤
Koji Eto
公二 江藤
晃三 大谷
Kozo Otani
晃三 大谷
菊田 智之
Tomoyuki Kikuta
智之 菊田
駿輔 佐々木
Shunsuke Sasaki
駿輔 佐々木
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Hiroyuki Nagahama
寛之 長濱
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Abstract

【課題】臭気の種類に応じてフィルターを変更できる画像形成装置を提供する。【解決手段】画像形成装置は、検出部220と、消臭部と、制御部21とを備える。検出部220は、複数種類の臭気を検出する。消臭部は、複数種類の臭気を消臭する。制御部21は、消臭部を制御する。消臭部は、複数種類の臭気をそれぞれ消臭する複数のフィルター236と、複数のフィルター236のうちの1つ以上のフィルター236を移動する移動部233とを含む。制御部21は、検出部220の検出結果(出力値)に基づいて、複数のフィルター236から少なくとも1つのフィルター236を選択する。移動部233は、選択したフィルター236を臭気の排気経路XXに移動する。【選択図】図2

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
特許文献1に記載された画像形成装置は、画像形成部と、定着部とを備える。画像形成部は、画像データに応じた静電潜像を像担持体に形成する。画像形成部は、静電潜像に基づいてトナー画像を形成する。画像形成部は、トナー画像を記録媒体に転写する。定着部は、トナー画像を加熱し、トナーを溶融する。この結果、トナー画像が記録媒体に定着する。
定着部でトナー画像を加熱すると、トナーから臭気が発生する。臭気は、画像形成装置の外部に放出されるとユーザーに不快感を与える。
特許文献1に記載された画像形成装置は、ダクトとファンとフィルターとを備える。ファンは、発生した臭気をダクト内に吸引して外部に排気する。フィルターは、ダクト内に配置される。したがって、臭気はフィルターを通過して画像形成装置の外部へ排気される。この結果、臭気が画像形成装置の外部に排気されることを抑制できる。
特開2007−147834号公報
しかしながら、フィルターが臭気に対応していない場合、画像形成装置の外部へ臭気が消臭されずに排気されるため、臭気に対応できるフィルターに交換する必要がある。特許文献1に記載の画像形成装置は、ダクトにフィルターが固定されるため、臭気の種類に対応するフィルターに変更することが困難であった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、臭気の種類に応じてフィルターを変更できる画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明に係る画像形成装置は、検出部と、消臭部と、制御部とを備える。前記検出部は、複数種類の臭気を検出する。前記消臭部は、前記複数種類の臭気を消臭する。前記制御部は、前記消臭部を制御する。前記消臭部は、前記複数種類の臭気をそれぞれ消臭する複数のフィルターと、前記複数のフィルターのうちの1つ以上のフィルターを移動する移動部とを含む。前記制御部は、前記臭気の種類に基づいて、前記複数のフィルターから少なくとも1つのフィルターを選択する。前記移動部は、前記選択したフィルターを前記臭気の排気経路に移動する。
本発明の画像形成装置によれば、臭気の種類に応じてフィルターを変更できる。
本発明の実施形態1に係る画像形成装置の構成を示す図である。 本発明の実施形態1に係る排気装置を示す図である。 フィルターが臭気の排気経路に位置した状態を示す図である。 フィルターが臭気の排気経路に位置した別の状態を示す図である。 フィルターが臭気の排気経路に位置した更に別の状態を示す図である。 (a)は、時間ta1における第1センサーの検出結果を示す。(b)は、時間ta1における第2センサーの検出結果を示す。(c)は、時間ta1における第3センサーの検出結果を示す。 (a)は、時間ta2における第1センサーの検出結果を示す。(b)は、時間ta2における第2センサーの検出結果を示す。(c)は、時間ta2における第3センサーの検出結果を示す。 (a)は、時間ta3における第1センサーの検出結果を示す。(b)は、時間ta3における第2センサーの検出結果を示す。(c)は、時間ta3における第3センサーの検出結果を示す。 制御部が実行する処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態2に係る排気装置を示す図である。 フィルターが臭気の排気経路に位置した状態を示す図である。 フィルターが臭気の排気経路に位置した別の状態を示す図である。 フィルターが臭気の排気経路に位置した更に別の状態を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一または相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。また、本発明の実施形態において、X軸、Y軸、及びZ軸は互いに直交し、X軸及びY軸は水平方向に平行であり、Z軸は鉛直方向に平行である。
[実施形態1]
まず、図1を参照して、本発明の実施形態1に係る画像形成装置100の構成について説明する。図1は、画像形成装置100の構成を示す図である。
図1に示すように、画像形成装置100は、画像形成ユニット1、画像読取ユニット2、原稿搬送ユニット3、及び操作表示部4を備える。画像形成ユニット1は、用紙Pに画像を形成する。画像読取ユニット2は、原稿Rに形成された画像を読み取り、画像を示す画像データを生成する。原稿搬送ユニット3は、原稿Rを画像読取ユニット2に搬送する。
操作表示部4は、タッチパネルと、操作ボタンとを備える。タッチパネルは、表示装置とタッチセンサーとを備える。表示装置は種々の画像を表示する。表示装置は、例えば液晶表示装置(Liquid Crystaal Display:LCD)である。タッチセンサーはユーザーからの操作を受け付ける。また、操作ボタンはユーザーからの操作を受け付ける。
画像形成ユニット1は、搬送機構11、給送部12、画像形成部14、定着部15、排出部16及び排気装置20を備える。画像形成ユニット1は、搬送路Lを有する。
搬送路Lは、給送部12から排出部16まで用紙Pを案内する。搬送路Lは、給送部12から排出部16まで延びる。
搬送機構11は、用紙Pを搬送する。具体的には、搬送機構11は、用紙Pを画像形成部14及び定着部15を経由して排出部16まで搬送する。
搬送機構11は、搬送ローラー111と、レジストローラー112とを含む。
搬送ローラー111は、給送部12から送出された用紙Pをレジストローラー112へ搬送する。搬送ローラー111は搬送路Lに配置される。
レジストローラー112は、画像形成部14に用紙Pを搬送するタイミングを調整する。レジストローラー112は、所定の間隔で用紙Pを画像形成部14へ搬送する。レジストローラー112は、搬送路Lに配置される。レジストローラー112は、画像形成部14よりも用紙Pの搬送方向の上流側に配置される。
給送部12は、用紙Pを搬送路Lへ供給する。用紙Pは、例えば、普通紙、コピー紙、再生紙、薄紙、厚紙、または光沢紙、またはOHP(Overhead Projector)用紙である。
画像形成部14は、画像を用紙Pに形成する。画像形成部14は、転写部を備える。転写部は、画像を用紙Pに転写する。その結果、用紙Pに画像が形成される。
画像形成部14は、転写部と、像担持体と、帯電部と、露光部と、現像部とを備える。
転写部は、トナー画像を用紙Pに転写する。転写部は、ローラーを含む。
像担持体は、ドラム形状であり、回転軸を有する。像担持体は、回転軸を中心に時計回りに回転する。像担持体は、外周面側に感光層を有する。
帯電部は像担持体の感光層を所定の電位に帯電する。露光部は、像担持体の感光層にレーザー光を照射して露光する。露光部は画像データに基づいて像担持体を露光する。この結果、像担持体に静電潜像が形成される。
現像部は像担持体上の静電潜像を現像する。現像部は現像ローラーを有する。現像ローラーは、像担持体にトナーを供給し、像担持体上の静電潜像を現像してトナー画像を形成する。この結果、像担持体の外周面にトナー画像が形成される。
転写部は、像担持体の外周面に形成されたトナー画像を用紙Pに転写する。その結果、用紙Pにトナー画像が転写される。
定着部15は、用紙Pを加熱及び加圧し、用紙Pに形成された画像を用紙Pに定着する。具体的には、定着部15は、用紙Pを加熱及び加圧し、用紙Pに形成されたトナー画像を用紙Pに定着する。定着部15は、加熱ローラー151と加圧ローラー152とを含む。加熱ローラー151は、回転軸を有する円筒形状を有しており、回転軸を中心に回転する。加熱ローラー151は加熱装置によって加熱される。加熱装置は、例えば、ハロゲンヒーターである。加熱装置は、加熱ローラー151の内側に配置されて、加熱ローラー151を加熱する。
加圧ローラー152は、回転軸を有する円筒形状を有しており、回転軸を中心に回転する。加圧ローラー152の回転軸は加熱ローラー151の回転軸と略平行である。
加熱ローラー151は加圧ローラー152に押圧され、加熱ローラー151と加圧ローラー152との間にニップ部Nfが形成される。用紙Pは加熱ローラー151と加圧ローラー152との間のニップ部Nfを通過する。用紙Pがニップ部Nfを通過する際に、加熱ローラー151は、用紙Pの両面のうちトナー画像の形成された面と接触してトナー画像を用紙Pに定着させる。
排出部16は、用紙Pを画像形成装置100の外部へ排出する。定着部15がトナー画像を用紙Pに定着させた後、搬送機構11は用紙Pを定着部15から排出部16まで搬送する。そして、排出部16はトナー画像の定着した用紙Pを画像形成装置100の外部に排出する。
排気装置20は、画像形成装置100から発生した臭気を画像形成装置100の外部へ排気する。図1では、排気装置20は、定着部15に対して紙面の手前側に位置する。排気装置20の詳細は後述する。
制御部21は、画像形成装置100の動作を制御する。制御部21は、プロセッサーと記憶部とを備える。プロセッサーは、例えばCPU(Central Processing Unit)を備える。記憶部は、半導体メモリーのようなメモリーを備え、HDD(Hard Disk Drive)を備えてもよい。記憶部は、制御プログラムを記憶している。プロセッサーは、制御プログラムを実行して、搬送機構11、給送部12、画像形成部14、定着部15、排出部16及び排気装置20を制御する。
次に、図1と図2とを参照して、排気装置20を詳しく説明する。図2は、排気装置20を示す図である。排気装置20は、ダクト210と、検出部220と、消臭部230と、ファン240とを備える。
ダクト210は、画像形成装置100から発生した臭気を画像形成装置100の外部へ案内する。ダクト210は筒状である。ダクト210は、吸気口211と、排気口212とを含む。ダクト210は、吸気口211から排気口212まで延在する。
吸気口211は、定着部15から発生した臭気が流入する開口である。排気口212は、ダクト210から画像形成装置100の外部へ臭気が流出する開口である。臭気は、吸気口211からダクト210の内部に流入して、排気口212から流出することで画像形成装置100の外部へ放出される。ダクト210の内部空間が臭気の排気経路XXである。つまり、排気経路XXは、吸気口211から排気口212までの経路を示す。
ダクト210及び排気経路XXは所定方向DXに沿って延びる。実施形態1では、所定方向DXは、用紙Pの搬送方向CDに略直交し、加熱ローラー151(図1)の回転軸に略平行である。所定方向DXは、「第2方向」の一例に相当する。所定方向DXは、方向D1と方向D2とを含む。方向D1は、吸気口211から排気口212に向かう方向を示す。臭気は、ファン240によって方向D1に移動する。方向D1を「排気方向D1」と記載する場合がある。方向D2は、排気口212から吸気口211に向かう方向を示す。方向D1は、方向D2の反対方向である。
検出部220は臭気を検出する。具体的には、検出部220は、吸気口211からダクト210に流入した臭気を検出する。検出部220は、複数種類の臭気を検出可能である。検出部220は、ダクト210の内部に配置される。つまり、検出部220は、排気経路XXに配置される。検出部220は、定着部15と消臭部230との間に配置される。検出部220は、臭気の排気経路XXにおいて定着部15よりも臭気の排気方向D1の下流側に位置する。定着部15で発生した臭気は排気方向D1側へ向かって排気されるため、検出部220は定着部15よりも臭気の排気方向D1の下流側に位置する。この結果、検出部220は臭気を効果的に検出できる。
実施形態1では、検出部220は、複数種類の臭気のうちの第1臭気と第2臭気とを検出する。
第1臭気は、用紙Pから発生する臭気である。具体的には、第1臭気は、用紙P自体から発生する臭気である。例えば、用紙Pを生成する過程で使用された薬品が残留する用紙Pを加熱する場合、用紙P自体から第1臭気が発生する。第1臭気は、例えば、アルデヒド系の臭気成分を含む。
第2臭気は、トナーから発生する臭気である。具体的には、第2臭気は、用紙Pのトナー画像を形成するトナーから発生する臭気である。例えば、第2臭気は、用紙Pのトナー画像を形成するトナーが定着部15で加熱されることで発生する。第2臭気は、例えば、高分子から発生する臭気成分を含む。別の第2臭気は、例えば、硫黄系の臭気成分を含む。また、別の第2臭気は、例えば、腐敗、発酵臭の臭気成分を含む。
消臭部230は臭気を消臭する。具体的には、消臭部230は複数種類の臭気を消臭する。本明細書において、「消臭」は、臭気を除去または緩和することを示す。消臭部230は、検出部220とファン240との間に配置される。消臭部230は、臭気の排気経路XXにおいて定着部15よりも臭気の排気方向D2の下流側に位置する。定着部15で発生した臭気は排気方向D1側へ向かって排気されるため、消臭部230は定着部15よりも臭気の排気方向D1の下流側に位置する。この結果、消臭部230は、定着部15によって用紙Pを加熱することで発生した臭気を効果的に消臭できる。
消臭部230は、複数のフィルター236と、保持部232とを含む。複数のフィルター236は複数種類の臭気をそれぞれ消臭する。保持部232はフィルター236を保持する。
ファン240は回転する。具体的には、ファン240が有する羽根が回転する。そして、ファン240は、吸気口211から定着部15の空気を吸引し、ダクト210に空気を送気する。ファン240は、吸気口211から排気口212に向かう風を発生させる。この結果、ファン240は、臭気を排気方向D1へ移動させて、臭気を画像形成装置100の外部へ送出する。ファン240は、消臭部230と排気口212との間に配置される。ファン240は、臭気の排気経路XXにおいて定着部15よりも臭気の排気方向D1の下流側に位置する。この結果、ファン240は、定着部15から発生した臭気を吸引してダクト210に案内する。更に、ファン240は、臭気を排気口212から排気する。
次に、図3〜図5を参照して、検出部220と、消臭部230とを詳細に説明する。図3は、複数のフィルター236が臭気の排気経路XXに位置した状態を示す図である。図4は、複数のフィルター236が臭気の排気経路XXに位置した別の状態を示す図である。図5は、複数のフィルター236が臭気の排気経路XXに位置した更に別の状態を示す図である。
図3に示すように、検出部220は、複数のセンサー221を含む。以下、複数のセンサー221のうちの1つのセンサー221を第1センサー221aと記載する場合がある。複数のセンサー221のうちの他の1つのセンサー221を第2センサー221bと記載する場合がある。複数のセンサー221のうちの更に他の1つのセンサー221を第3センサー221cと記載する場合がある。
第1センサー221aは、複数種類の臭気のうちの第1臭気(以下、「第1臭気SM1」と記載する場合がある。)を検出する。実施形態1では、第1センサー221aは、アルデヒド系の臭気成分を含む第1臭気SM1を検出する。
第2センサー221bは、複数種類の臭気のうちの第2臭気(以下、「第2臭気SM21」と記載する。)を検出する。実施形態1では、第2センサー221bは、高分子から発生する臭気成分を含む第2臭気SM21を検出する。
第3センサー221cは、複数種類の臭気のうちの第2臭気(以下、「第2臭気SM22」と記載する。)を検出する。第2臭気SM22は第2臭気SM21と異なる。実施形態1では、第3センサー221cは、硫黄系の臭気成分を含む第2臭気SM22を検出する。
なお、複数のセンサー115のうちの1つのセンサー115は、腐敗、発酵臭の臭気成分を含む第2臭気を検出してもよい。
なお、第2臭気SM21と第2臭気SM22とを区別して説明する必要のないときは、第2臭気SM21と第2臭気SM22とを総称して、「第2臭気SM2」と記載する。
第1センサー221aと第2センサー221bと第3センサー221cとによって、複数種類の臭気を検出できる。
消臭部230は複数のフィルター236を含む。複数のフィルター236は、互いに異なる種類の臭気をそれぞれ消臭する。複数のフィルター236は、所定方向DXに交差するように配列される。具体的には、複数のフィルター236は、排気方向D1に交差するように配列される。この結果、複数のフィルター236のうち臭気の排気経路XXに位置したフィルター236を臭気が通過する。
保持部232は、複数のフィルター236を保持する。保持部232は、方向DYに沿って配列される。したがって、保持部232に保持された複数のフィルター236は、方向DYに沿って配列される。また、保持部232は、複数のフィルター236が方向DYに並ぶように保持する。方向DYは、臭気の排気経路XXが延びる所定方向DXに対して交差する方向を示す。実施形態1では、方向DYは、所定方向DXに略直交する方向を示す。方向DYは、「第1方向」の一例に相当する。方向D3は、方向DYに平行な方向を示す。方向D4は、方向DYに平行な方向を示す。方向D3と方向D4とは、互いに反対方向を示す。
なお、保持部232は、方向DZに沿って配列されてもよい。方向DZは、所定方向DXと方向DYとに対して略直交する方向を示す。保持部232が方向DZに沿って配列される場合、保持部232に保持された複数のフィルター236は、方向DZに沿って配列される。また、保持部232は、複数のフィルター236が方向DZに並ぶように保持する。
以下、複数のフィルター236のうちの1つのフィルター236を第1フィルター236aと記載する場合がある。複数のフィルター236のうちの他の1つのフィルター236を第2フィルター236bと記載する場合がある。複数のフィルター236のうちの更に他の1つのフィルター236を第3フィルター236cと記載する場合がある。
第1フィルター236aは、第1臭気SM1を消臭する。第1フィルター236aは、通気性を有する。第1フィルター236aは、複数の層を備える。
実施形態1では、第1臭気SM1はアルデヒド系の臭気成分を含むため、第1フィルター236aの複数の層のうちの1つは、セピオライトを含む。セピオライトは、アルデヒド系の臭気成分を消臭する。なお、第1フィルター236aは、第1臭気SM1を消臭する単数の層を含んでいてもよい。
第2フィルター236bは、第2臭気SM2を消臭する。第2フィルター236bは、通気性を有する。第2フィルター236bは、複数の層を備える。
実施形態1では、第2フィルター236bは、第2臭気SM21を消臭する。実施形態1では、第2臭気SM21は高分子から発生する臭気成分を含むため、第2フィルター236bの複数の層のうちの1つは、ヤシガラ活性炭を含む。ヤシガラ活性炭は、高分子から発生する臭気成分を消臭する。なお、第2フィルター236bは、第2臭気SM21を消臭する単数の層を含んでいてもよい。
なお、例えば、第2フィルター236bは、第2臭気SM22を消臭してもよい。実施形態1では、第2臭気SM22は硫黄系の臭気成分を含むため、第2フィルター236bの複数の層のうちの1つは、ヨウ素炭を含む。ヨウ素炭は、硫黄系の臭気成分を消臭する。なお、第2フィルター236bは、第2臭気SM22を消臭する単数の層を含んでいてもよい。
第3フィルター236cは、第1臭気SM1と第2臭気SM2とを消臭する。第3フィルター236cは、通気性を有する。第3フィルター236cは、複数の層を備える。
第3フィルター236cの複数の層のうちの1つは、第1臭気SM1を消臭する層を含む。例えば、第3フィルター236cの複数の層のうちの1つは、セピオライトを含む。
また、第3フィルター236cの複数の層のうちの1つは、第2臭気SM2を消臭する層を含む。
実施形態1では、例えば、第3フィルター236cの複数の層のうちの1つは、ヨウ素炭を含む。この場合、第3フィルター236cは、セピオライトを含む層とヨウ素炭を含む層とを有するため、第2臭気SM22だけでなく、第1臭気SM1も消臭できる。したがって、第3フィルター236cは、複数種類の臭気を一括して消臭できる。
なお、例えば、第3フィルター236cの複数の層のうちの1つは、デオケムCを含んでもよい。第3フィルター236cは、セピオライトを含む層とデオケムCを含む層とを有するため、第2臭気SM2だけでなく、第1臭気SM1も消臭できる。したがって、第3フィルター236cは、複数種類の臭気を一括して消臭できる。
なお、例えば、第3フィルター236cの複数の層のうちの1つは、ヤシガラ活性炭を含んでいてもよい。第3フィルター236cは、セピオライトを含む層とヤシガラ活性炭を含む層とを有するため、第2臭気SM21だけでなく、第1臭気SM1も消臭できる。したがって、第3フィルター236cは、複数種類の臭気を一括して消臭できる。
また、例えば、第3フィルター236cは、第1臭気SM1を消臭する層と第2臭気SM21を消臭する層と第2臭気SM22を消臭する層とを含んでもよい。この結果、第3フィルター236cは、複数種類の臭気を一括して消臭できる。なお、フィルター236の層が増やすことで通気性が低下し、臭気の消臭効率が低下する場合、1つの層のみのフィルター236を使用してもよい。
消臭部230は移動部233を更に含む。移動部233は、保持部232を移動する。移動部233は、保持部232を移動させることで、複数のフィルター236を移動させる。具体的には、移動部233は、複数のフィルター236のうちの1つ以上のフィルター236を移動する。実施形態1では、移動部233は、複数のフィルター236のうちの1つのフィルター236を排気経路XXに移動する。この結果、排気経路XXに移動したフィルター236は、対応する臭気を消臭する。
また、移動部233は保持部232を方向DYに沿って移動させる。移動部233は、複数のフィルター236を保持した保持部232を移動させることで、第1フィルター236aと第2フィルター236bと第3フィルター236cとの各々を方向DYに沿って移動できる。
なお、保持部232が複数のフィルター236が方向DZに並ぶように保持する場合は、方向DZに沿って保持部232を移動部233が移動させることで、複数のフィルター236の各々を方向DZに沿って移動してもよい。方向DZは、所定方向DXと方向DYとに対して略直交する方向を示す。
移動部233は、駆動源(図示せず)と、ピニオン234と、ラック235とを備える。駆動源は、ピニオン234を回転させる。駆動源は、ピニオン234を正転方向と逆転方向とに回転させる。実施形態1では、正転方向は時計回りの方向を示し、逆転方向は反時計回りの方向を示す。駆動源は、制御部21によって制御される。ピニオン234は、ラック235と噛み合う。ピニオン234は、円形歯車である。ラック235は、ピニオン234と噛み合う。ラック235は、保持部232に固定される。例えば、ラック235は、保持部232の上端部に固定される。
ピニオン234とラック235とが噛み合うことで、ピニオン234の回転方向に応じて保持部232が方向DYに沿って移動する。
ピニオン234が正転方向に回転する場合、保持部232は方向D4へ移動する。例えば、保持部232は、図3に示す保持部232の位置から図4に示す保持部232の位置まで移動する。図3では、第1フィルター236aが臭気の排気経路XXに位置する。図4では、第2フィルター236bが臭気の排気経路XXに位置する。
ピニオン234が逆転方向に回転する場合、保持部232は方向D3へ移動する。例えば、保持部232は、図5に示す保持部232の位置から図4に示す保持部232の位置まで移動する。図5では、第3フィルター236cが臭気の排気経路XXに位置する。
次に、図1〜図8を参照して、制御部21が複数のフィルター236から少なくとも1つのフィルター236を選択する処理を説明する。
図6は、時間ta1における検出部220のセンサー221の検出結果(出力値)を示す図である。図6では、縦軸がセンサー221の出力値を示し、横軸が時間を示す。図6(a)は、時間ta1における第1センサー221aの検出結果(出力値)を示す。図6(b)は、時間ta1における第2センサー221bの検出結果(出力値)を示す。図6(c)は、時間ta1における第3センサー221cの検出結果(出力値)を示す。
図6(a)に示すように、時間ta1における第1センサー221aの出力値は、ピーク値を示す。したがって、第1センサー221aは第1臭気SM1を検出している。図6(b)に示すように、時間ta1における第2センサー221bの出力値は略ゼロである。したがって、第2センサー221bは、第2臭気SM21を検出していない。図6(c)に示すように、時間ta1における第3センサー221cの出力値は略ゼロである。したがって、第3センサー221cは、第2臭気SM22を検出していない。
第1センサー221aの検出結果(出力値)と第2センサー221bの検出結果(出力値)と第3センサー221cの検出結果(出力値)との各々は、制御部21に出力される。センサー221の検出した臭気の種類に基づいて、制御部21は、複数のフィルター236から少なくとも1つのフィルター236を選択する。この結果、臭気の種類に応じたフィルター236を制御部21が選択できる。そして、移動部233が制御部21によって選択されたフィルター236を臭気の排気経路XXに移動するように、制御部21は移動部233を制御する。したがって、制御部21は臭気の種類に応じたフィルター236を排気経路XXに移動させることができる。この結果、臭気の排気経路XXに位置するフィルター236を臭気の種類に応じて変更できる。
特に、実施形態1では、検出部220の検出した臭気の種類に基づいて、制御部21は、複数のフィルター236から1つのフィルター236を選択する。そして、移動部233が制御部21によって選択された1つのフィルター236を臭気の排気経路XXに移動するように、制御部21は移動部233を制御する。
例えば、図6に示すように、第1センサー221aが第1臭気SM1を検出する場合、制御部21は、第1フィルター236aと第2フィルター236bと第3フィルター236cとの内から第1フィルター236aを選択して、第1フィルター236aを排気経路XXに移動する。
制御部21は、図3に示すように、移動部233が第1フィルター236aを臭気の排気経路XXに移動するように、移動部233を制御する。例えば、第1フィルター236aが図4に示す位置にある場合、制御部21は移動部233のピニオン234を逆転方向に回転させて、保持部232を方向D3に向かって移動させる。保持部232の移動に伴って、第1フィルター236aは、図4に示す位置から図3に示す位置に移動する。したがって、第1フィルター236aが臭気の排気経路XXに移動する。
すなわち、センサー221が複数種類の臭気のうちの第1臭気SM1を検出した場合、制御部21は複数のフィルター236から第1臭気SM1を消臭する第1フィルター236aを選択する。そして、移動部233は、第1フィルター236aを排気経路XXに移動する。この結果、第1臭気SM1を消臭できる。
図7は、時間ta2における検出部220のセンサー221の検出結果(出力値)を示す図である。図7では、縦軸がセンサー221の出力値を示し、横軸が時間を示す。図7(a)は、時間ta2における第1センサー221aの検出結果(出力値)を示す。図7(b)は、時間ta2における第2センサー221bの検出結果(出力値)を示す。図7(c)は、時間ta2における第3センサー221cの検出結果(出力値)を示す。
図7(a)に示すように、時間ta2における第1センサー221aの出力値は、略ゼロを示している。したがって、第1センサー221aは第1臭気SM1を検出していない。図7(b)に示すように、時間ta2における第2センサー221bの出力値はピーク値を示す。したがって、第2センサー221bは、第2臭気SM2を検出している。図7(c)に示すように、時間ta2における第3センサー221cの出力値は略ゼロである。したがって、第3センサー221cは、第2臭気SM22を検出していない。
第1センサー221aの検出結果(出力値)と第2センサー221bの検出結果(出力値)と第3センサー221cの検出結果(出力値)との各々は、制御部21に出力される。第2センサー221bが第2臭気SM21を検出する場合、制御部21は第1フィルター236aと第2フィルター236bと第3フィルター236cとの内から第2フィルター236bを選択する。
制御部21は、図4に示すように、移動部233が第2フィルター236bを臭気の排気経路XXに移動するように、移動部233を制御する。例えば、第2フィルター236bが図3に示す位置にある場合、制御部21は移動部233のピニオン234を正転方向に回転させて、保持部232を方向D4に向かって移動させる。保持部232の移動に伴って、第2フィルター236bは、図3に示す位置から図4に示す位置に移動する。したがって、第2フィルター236bが臭気の排気経路XXに移動する。
すなわち、センサー221が複数種類の臭気のうちの第2臭気SM21を検出した場合、制御部21は複数のフィルター236から第2臭気SM21を消臭する第2フィルター236bを選択する。そして、移動部233は、第2フィルター236bを排気経路XXに移動する。この結果、第2臭気SM21を消臭できる。
図8は、時間ta3における検出部220のセンサー221の検出結果(出力値)を示す図である。図8では、縦軸がセンサー221の出力値を示し、横軸が時間を示す。図8(a)は、時間ta3における第1センサー221aの検出結果(出力値)を示す。図8(b)は、時間ta3における第2センサー221bの検出結果(出力値)を示す。図8(c)は、時間ta3における第3センサー221cの検出結果(出力値)を示す。
図8(a)に示すように、時間ta3における第1センサー221aの出力値はピーク値を示している。したがって、第1センサー221aは第1臭気SM1を検出している。図8(b)に示すように、時間ta3における第2センサー221bの出力値は略ゼロである。したがって、第2センサー221bは、第2臭気SM21を検出していない。図8(c)に示すように、時間ta3における第3センサー221cの出力値はピーク値を示す。したがって、第3センサー221cは、第2臭気SM22を検出している。つまり、センサー221は、第1臭気SM1だけでなく、第2臭気SM22も検出できる。
第1センサー221aの検出結果(出力値)と第2センサー221bの検出結果(出力値)と第3センサー221cの検出結果(出力値)との各々は、制御部21に出力される。第1センサー221aが第1臭気SM1を検出し、第3センサー221cが第2臭気SM22を検出する場合、制御部21は第1フィルター236aと第2フィルター236bと第3フィルター236cとの内から第3フィルター236cを選択する。
制御部21は、図5に示すように、移動部233が第3フィルター236cを臭気の排気経路XXに移動するように、移動部233を制御する。例えば、第3フィルター236cが図3に示す位置にある場合、制御部21は移動部233のピニオン234を正転方向に回転させて、保持部232を方向D4に向かって移動させる。保持部232の移動に伴って、第3フィルター236cは、図3に示す位置から図5に示す位置に移動する。したがって、第3フィルター236cが臭気の排気経路XXに移動する。
すなわち、センサー221が複数種類の臭気のうちの第1臭気SM1と第2臭気SM22とを検出した場合、制御部21は複数のフィルター236から第1臭気SM1と第2臭気SM22とを消臭する第3フィルター236cを選択する。そして、移動部233は、第3フィルター236cを排気経路XXに移動する。この結果、第1臭気SM1と第2臭気SM22との各々を消臭できる。つまり、消臭部230は、複数種類の臭気を消臭できる。
次に、図1〜図9を参照して、制御部21が実行する処理のフローチャートを説明する。図9は、制御部21が実行する処理のフローチャートを示す図である。図9は、ステップS1〜ステップS11を含む。
ステップS1において、制御部21は、搬送機構11が用紙Pの搬送を開始するように、搬送機構11を制御する。具体的には、搬送機構11は、用紙Pを給送部12から画像形成部14へ搬送する。処理は、ステップS3に進む。
ステップS3において、制御部21は、画像形成部14が用紙Pに画像を形成するように制御する。具体的には、画像形成部14の像担持体は、トナー画像を形成する。転写部は、用紙Pにトナー画像を転写する。処理は、ステップS5に進む。
ステップS5において、制御部21は、定着部15が用紙Pにトナー画像を定着するように、定着部15を制御する。具体的には、制御部21は、加熱装置を制御して加熱ローラー151を加熱する。用紙Pは、加熱ローラー151を介して加熱される。用紙Pが加熱されることで、用紙Pに形成されたトナー画像が溶融する。用紙Pとトナーとが加熱されることで、複数種類の臭気が発生する。ファン240が回転することで、複数種類の臭気がダクト210の吸気口211から流入する。処理は、ステップS7に進む。
ステップS7において、制御部21は、検出部220から検出結果(出力値)を取得する。具体的には、制御部21は、第1センサー221aの検出結果(出力値)と第2センサー221bの検出結果(出力値)と第3センサー221cの検出結果(出力値)とを取得する。処理は、ステップS9に進む。
ステップS9において、制御部21は、検出部220が検出した臭気の種類に基づいて、フィルター236を選択する。具体的には、図6に示すように、第1センサー221aが臭気を検出する場合、制御部21は、第1フィルター236aと第2フィルター236bと第3フィルター236cとの内から、第1フィルター236aを選択する。また、図7に示すように、第2センサー221bが臭気を検出する場合、制御部21は、第1フィルター236aと第2フィルター236bと第3フィルター236cとの内から、第2フィルター236bを選択する。また、図8に示すように、第1センサー221aと第3センサー221cとが臭気を検出する場合、制御部21は、第1フィルター236aと第2フィルター236bと第3フィルター236cとの内から、第3フィルター236cを選択する。処理は、ステップS11に進む。
ステップS11において、制御部21は、複数のフィルター236からステップS9で選択したフィルター236を臭気の排気経路XXに移動するように、移動部233を制御する。具体的には、第1センサー221aが臭気を検出する場合、第1フィルター236aを臭気の排気経路XXに移動する。この結果、第1臭気SM1を除去または緩和できる。また、第2センサー221bが臭気を検出する場合、第2フィルター236bを臭気の排気経路XXに移動する。この結果、第2臭気SM21を消臭できる。また、第1臭気SM1と第2臭気SM2との各々を検出する場合、第3フィルター236cを臭気の排気経路XXに移動する。この結果、第1臭気SM1と第2臭気SM2との各々を消臭できる。処理は、終了する。
以上、図1〜図9を参照して説明した様に、実施形態1の検出部220は、複数種類の臭気を検出できる。制御部21は、臭気の種類に基づいて、フィルター236を選択できる。更に制御部21は、選択したフィルター236を臭気の排気経路XXに移動部233が移動するように、移動部233を制御できる。この結果、臭気の種類に合わせて臭気を消臭できる。
また、検出部220が複数種類の臭気を検出する場合、制御部21は複数種類の臭気を消臭できるフィルター236を選択する。更に制御部21は、選択したフィルター236を臭気の排気経路XXに移動部233が移動するように、移動部233を制御できる。この結果、複数種類の臭気を消臭できる。
[実施形態2]
次に、図10と図11とを参照して、実施形態2に係る排気装置20を説明する。実施形態2に係る排気装置20は、複数のフィルター236が排気方向D1に交差するように配列される点で主に実施形態1に係る排気装置20と異なる。実施形態2に係る画像形成装置100のその他の構成は、実施形態1に係る画像形成装置100の構成と同様である。同様の構成については、適宜説明を省略する。以下、主に実施形態2が実施形態1と異なる点を説明する。
図10は、実施形態2に係る排気装置20を示す図である。図10に示すように、実施形態2に係る排気装置20は、消臭部230を備える。消臭部230は、所定方向DXに沿って配列される。
図11は、第1フィルター236aが臭気の排気経路XXに位置した状態を示す図である。消臭部230は、複数のフィルター236と、保持部232と、移動部233とを含む。
複数のフィルター236は複数種類の臭気をそれぞれ消臭する。複数のフィルター236は、第2方向に沿って配列される。複数のフィルター236は、所定方向DXに交差するように配列される。具体的には、複数のフィルター236は、排気方向D1に交差するように配列される。この結果、複数のフィルター236のうち臭気の排気経路XXに位置した1つ以上のフィルター236を臭気が通過する。
保持部232は、複数のフィルター236を保持する。具体的には、保持部232は、排気方向D1に交差するように配列される。
移動部233は、保持部232を移動する。移動部233は、保持部232を移動させることで、複数のフィルター236を移動させる。具体的には、移動部233は、複数のフィルター236のうちの1つ以上のフィルター236を第1方向に沿って移動する。実施形態2では、移動部233は、複数のフィルター236を方向DYに沿って移動する。したがって、移動部233は、1つ以上のフィルター236を臭気の排気経路XXに位置させることができる。なお、移動部233は、複数のフィルター236を方向DZに沿って移動させてもよい。
次に、図10と図11とに基づいて、実施形態2の保持部232と移動部233とについて、詳しく説明する。保持部232は、第1保持部232aと、第2保持部232bと、第3保持部232cとを含む。第1保持部232aと第2保持部232bと第3保持部232cとは、所定方向DXに沿って配列される。
第1保持部232aは、複数のフィルター236のうちの第1フィルター236aを保持する。第1保持部232aは、第2保持部232bに対して方向D2側に位置する。第1保持部232aは、センサー221と第2保持部232bとの間に位置する。
第2保持部232bは、複数のフィルター236のうちの第2フィルター236bを保持する。第2保持部232bは、第3消臭部230cに対して方向D2側に位置する。第2保持部232bは、第1保持部232aと第3保持部232cとの間に位置する。
第3保持部232cは、複数のフィルター236のうちの第3フィルター236cを保持する。第3保持部232cは、ファン240に対して方向D2側に位置する。第3保持部232cは、第2保持部232bとファン240との間に位置する。
次に、図11〜図13を参照して移動部233を詳しく説明する。図12は、フィルター236が臭気の排気経路XXに位置した別の状態を示す図である。図13は、フィルター236が臭気の排気経路XXに位置した更に別の状態を示す図である。移動部233は、第1移動部233aと、第2移動部233bと、第3移動部233cとを含む。
第1移動部233aは、第1フィルター236aを保持した第1保持部232aを移動させる。具体的には、制御部21は、第1センサー221aの検出結果(出力値)に基づいて、複数のフィルター236から、第1フィルター236aを選択する。そして、第1移動部233aが制御部21によって選択された第1フィルター236aを臭気の排気経路XXに移動するように、制御部21は移動部233を制御する。したがって、第1フィルター236aを保持した第1保持部232aが排気経路XXに移動する。
第1移動部233aは、駆動源(図示せず)と、第1ピニオン234aと、第1ラック235aとを備える。第1ピニオン234aが正転方向に回転する場合、第1保持部232aは方向D4へ移動する。例えば、第1保持部232aは、図11に示す保持部232の位置に移動する。図11に示すように、第1保持部232aは、臭気の排気経路XXに位置する。したがって、第1保持部232aに保持された第1フィルター236aも臭気の排気経路XXに位置する。
また、第1ピニオン234aが逆転方向に回転する場合、第1保持部232aは、方向D3へ移動する。この結果、第1フィルター236aが臭気の排気経路XXの外部に移動する。
例えば、第1センサー221aが第1臭気SM1を検出する場合、制御部21は、第1フィルター236aと第2フィルター236bと第3フィルター236cとのうちから第1フィルター236aを選択する。そして、制御部21は、第1フィルター236aを排気経路XXに移動する。
制御部21は、図11に示すように、第1移動部233aが第1フィルター236aを臭気の排気経路XXに移動するように、第1移動部233aを制御する。つまり、臭気の排気経路XXに位置するフィルター236を、第1フィルター236aに変更できる。したがって、第1臭気SM1を消臭できる。この結果、臭気の排気経路XXに位置するフィルター236を臭気の種類に応じて変更できる。
第2移動部233bは、第2フィルター236bを保持した第2保持部232bを移動させる。具体的には、第2移動部233bは、第2フィルター236bを保持した第2保持部232bを排気経路XXに移動させる。具体的には、制御部21は、第2センサー221bの検出結果に基づいて、複数のフィルター236から、第2フィルター236bを選択する。そして、第2移動部233bが制御部21によって選択された第2フィルター236bを臭気の排気経路XXに移動するように、制御部21は移動部233を制御する。したがって、第2フィルター236bを保持した第2保持部232bが排気経路XXに移動する。
第2移動部233bは、駆動源(図示せず)と、第2ピニオン234bと、第2ラック235bとを備える。第2ピニオン234bが正転方向に回転する場合、第2保持部232bは方向D4へ移動する。例えば、第2保持部232bは、図12に示す第2保持部232bの位置に移動する。図12に示すように、第2保持部232bは、臭気の排気経路XXに位置する。したがって、第2保持部232bに保持された第2フィルター236bも臭気の排気経路XXに位置する。
また、第2ピニオン234bが逆転方向に回転する場合、第2保持部232bは、方向D3側へ移動する。この結果、図11に示すように、第2フィルター236bが臭気の排気経路XXの外部に移動する。
例えば、第2センサー221bが第2臭気SM21を検出する場合、制御部21は、第1フィルター236aと第2フィルター236bと第3フィルター236cとのうちから第2フィルター236bを選択する。そして、制御部21は、第2フィルター236bを排気経路XXに移動する。
制御部21は、図12に示すように、第2移動部233bが第2フィルター236bを臭気の排気経路XXに移動するように、第2移動部233bを制御する。つまり、臭気の排気経路XXに位置するフィルター236を、第2フィルター236bに変更できる。したがって、第2臭気SM21を消臭できる。この結果、臭気の排気経路XXに位置するフィルター236を臭気の種類に応じて変更できる。
なお、図12に示すように、制御部21は、第1フィルター236aと第2フィルター236bとの各々を臭気の排気経路XXに移動させてもよい。この結果、第1臭気SM1と第2臭気SM2との各々を消臭できる。
第3移動部233cは、第3フィルター236cを保持した第3保持部232cを移動させる。具体的には、制御部21は、第1センサー221aの検出結果(出力値)と第3センサー221cの検出結果(出力値)とに基づいて、複数のフィルター236から第1フィルター236aと第3フィルター236cとを選択する。そして、第1フィルター236aと第3フィルター236cとを臭気の排気経路XXに移動するように、制御部21は第1移動部233aと第3移動部233cとを制御する。したがって、第1フィルター236aを保持した第1保持部232aが排気経路XXに移動する。
第3移動部233cは、駆動源(図示せず)と、第3ピニオン234cと、第3ラック235cとを備える。第3ピニオン234cが正転方向に回転する場合、第3保持部232cは方向D4側へ移動する。例えば、第3保持部232cは、図13に示す第3保持部232cの位置に移動する。図13に示すように、第3保持部232cは、臭気の排気経路XXに位置する。したがって、第3保持部232cに保持された第3フィルター236cも臭気の排気経路XXに位置する。
また、第3ピニオン234cが逆転方向に回転する場合、第3保持部232cは、方向D3側へ移動する。この結果、図11に示すように、第3フィルター236cが臭気の排気経路XXの外部に移動する。
例えば、第1センサー221aが第1臭気SM1を検出し、第3センサー130cが第2臭気SM22を検出する場合、制御部21は、第1フィルター236aと第2フィルター236bと第3フィルター236cとのうちから第3フィルター236cを選択する。そして、制御部21は、第3フィルター236cを排気経路XXに移動する。
制御部21は、図13に示すように、第3移動部233cが第3フィルター236cを臭気の排気経路XXに移動するように、第3移動部233cを制御する。つまり、臭気の排気経路XXに位置するフィルター236を、第3フィルター236cに変更できる。したがって、第2臭気SM22を消臭できる。この結果、臭気の排気経路XXに位置するフィルター236を臭気の種類に応じて変更できる。
なお、例えば、第2センサー221bと第3センサー221cとが臭気を検出する場合、制御部21は、第2センサー221bの検出結果(出力値)と第3センサー221cの検出結果(出力値)とに基づいて、複数のフィルター236から第2フィルター236bと第3フィルター236cとを選択する。そして、第2フィルター236bと第3フィルター236cとを臭気の排気経路XXに移動するように、制御部21は第2移動部233bと第3移動部233cとを制御する。したがって、第2フィルター236bを保持した第2保持部232bと第3フィルター236cを保持した第3保持部232cとが排気経路XXに移動する。
また、実施形態2の画像形成装置100の制御部21は、検出部220の検出した臭気の種類に基づいて、複数のフィルター236から少なくとも1つのフィルター236を選択する。この結果、臭気に対応するフィルター236を制御部21が選択できる。そして、制御部21は、移動部233が選択したフィルター236を臭気の排気経路XXに移動するように、移動部233を制御する。したがって、制御部21は臭気に対応するフィルター236を排気経路XXに移動させることができる。この結果、臭気の排気経路XXに位置するフィルター236を臭気の種類に応じて変更できる。
以上、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。また、上記の各実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の発明の形成が可能である。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数、間隔等は、図面作成の都合上から実際とは異なる。また、上記の実施形態で示す各構成要素の材質、形状等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の構成から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(1)実施形態2において、第1消臭部230aの第1保持部232aは、実施形態1の消臭部230の保持部232と同様に、第1フィルター236aと第2フィルター236bと第3フィルター236cとの各々を保持してもよい。第1フィルター236aと第2フィルター236bと第3フィルター236cとは、所定方向DXに沿って配列される。第1保持部232aは、第1フィルター236aと第2フィルター236bと第3フィルター236cとの各々が方向DYに並ぶように保持する。また、第1移動部233aは、第1フィルター236aと第2フィルター236bと第3フィルター236cと各々を保持した第1保持部232aを方向DYに移動させる。第1移動部233aは、第1保持部232aを移動させることで、第1フィルター236aと第2フィルター236bと第3フィルター236cとの各々を移動できる。したがって、第1移動部233aは、第1フィルター236aと第2フィルター236bと第3フィルター236cとのうちのいずれか1つのフィルター236を臭気の排気経路XXに移動する。また、制御部21は、判定部の判定結果に基づいて、第1移動部233aを制御する。判定部の判定結果に基づいて、制御部21は、第1移動部233aが臭気に対応するフィルター236を臭気の排気経路XXに移動する。この結果、第1消臭部230aは、複数種類の臭気を消臭できる。
なお、実施形態2において、第2消臭部230bと第3消臭部230cとは、第1消臭部230aと同様に複数のフィルター236を備えてもよい。この結果、第2消臭部230bと第3消臭部230cとの各々は、複数種類の臭気を消臭できる。
(2)実施形態1及び実施形態2において、搬送機構11は熱源を備えてもよい。熱源は、用紙Pを加熱する。例えば、熱源はレジストローラー112よりも用紙Pの搬送方向の上流側に配置される。熱源が用紙Pを加熱することで、用紙Pから臭気が発生する。
(3)実施形態1及び実施形態2において、給送部12は熱源を備えてもよい。熱源は、用紙Pを加熱する。熱源が用紙Pを加熱することで、用紙Pから臭気が発生する。
(4)実施形態1及び実施形態2において、検出部220は、定着部15よりも用紙Pの搬送方向の上流側に位置してもよい。例えば、搬送機構11の熱源が用紙Pを加熱する場合、検出部220は用紙Pから発生する臭気を検出できる。例えば、給送部12の熱源が用紙Pを加熱する場合、検出部220は用紙Pから発生する臭気を検出できる。
(5)実施形態2において、第1保持部232aと第2保持部232bと第3保持部232cとは、所定方向DXと所定方向DYとに直交するように配列されてもよい。
第1保持部232aが所定方向DXと所定方向DYとに直交するように配列されている場合、第1移動部233aは方向DZに沿って第1保持部232aを移動させる。第1保持部232aが方向DZに沿って移動することで、第1保持部232aに保持された第1フィルター236aも方向DZに沿って移動する。したがって、第1フィルター236aが臭気の排気経路XXと臭気の排気経路XXの外部とに移動する。この結果、第1フィルター236aは、第1臭気SM1を消臭できる。
第2保持部232bが所定方向DXと所定方向DYとに直交するように配列されている場合、第2移動部233bは方向DZに沿って第2保持部232bを移動させる。第2保持部232bが方向DZに沿って移動することで、第2保持部232bに保持された第2フィルター236bも方向DZに沿って移動する。したがって、第2フィルター236bが臭気の排気経路XXと臭気の排気経路XXの外部とに移動する。この結果、第2フィルター236bは、第2臭気SM21を消臭できる。
第3保持部232cが所定方向DXと所定方向DYとに直交するように配列されている場合、第3移動部233cは方向DZに沿って第3保持部232cを移動させる。第3保持部232cが方向DZに沿って移動することで、第3保持部232cに保持された第3フィルター236cも方向DZに沿って移動する。したがって、第3フィルター236cが臭気の排気経路XXと臭気の排気経路XXの外部とに移動する。この結果、第3フィルター236cは、第2臭気SM22を消臭できる。
本発明は、画像形成装置の分野に利用可能である。
15 定着部
21 制御部
100 画像形成装置
220 センサー(検出部)
221a 第1センサー(検出部)
221b 第2センサー(検出部)
221c 第3センサー(検出部)
230 消臭部
230a 第1消臭部
230b 第2消臭部
230c 第3消臭部
236 フィルター
236a 第1フィルター
236b 第2フィルター
236c 第3フィルター
233 移動部
233a 第1移動部
233b 第2移動部
233c 第3移動部
P 用紙

Claims (8)

  1. 臭気を検出可能な検出部と、
    複数種類の臭気を消臭する消臭部と、
    前記消臭部を制御する制御部と
    を備え、
    前記消臭部は、
    前記複数種類の臭気をそれぞれ消臭する複数のフィルターと、
    前記複数のフィルターのうちの1つ以上のフィルターを移動する移動部と
    を含み、
    前記制御部は、前記臭気の種類に基づいて、前記複数のフィルターから少なくとも1つのフィルターを選択し、
    前記移動部は、前記選択したフィルターを前記臭気の排気経路に移動する、画像形成装置。
  2. 前記検出部が前記複数種類の臭気のうちの第1臭気を検出した場合、前記制御部は前記複数のフィルターから前記第1臭気を消臭する第1フィルターを選択し、
    前記移動部は、前記第1フィルターを前記排気経路に移動し、
    前記第1臭気は、用紙から発生する臭気である、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記検出部が前記複数種類の臭気のうちの第2臭気を検出した場合、前記制御部は前記複数のフィルターから前記第2臭気を消臭する第2フィルターを選択し、
    前記移動部は、前記第2フィルターを前記排気経路に移動し、
    前記第2臭気は、トナーから発生する臭気である、請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記検出部が前記複数種類の臭気のうちの第1臭気と第2臭気とを検出した場合、前記制御部は前記複数のフィルターから前記第1臭気と前記第2臭気とを消臭する第3フィルターを選択し、
    前記移動部は、前記第3フィルターを前記排気経路に移動し、
    前記第1臭気は、用紙から発生する臭気であり、
    前記第2臭気は、トナーから発生する臭気である、請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記移動部は、第1方向に沿って前記1つ以上のフィルターを移動させ、
    前記第1方向は、前記排気経路が延びる第2方向に対して交差する方向を示す、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記複数のフィルターは、前記第1方向に沿って配列され、
    前記移動部は、前記1つ以上のフィルターを前記第1方向に沿って移動させる、請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記複数のフィルターは、前記第2方向に沿って配列され、
    前記移動部は、前記1つ以上のフィルターを前記第1方向に沿って移動させる、請求項5または請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 用紙にトナー画像を定着する定着部を更に備え、
    前記検出部は、前記排気経路において前記定着部よりも下流に位置する、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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