JP2020085477A - 光測距装置及び光測距方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】計測される距離を較正するための較正情報をより簡便に生成することが可能とする。【解決手段】少なくとも第1の光成分及び第2の光成分を含む互いに状態の異なる測距光を出射する発光部と、前記第1の光成分を反射する反射部と、前記反射部により反射された前記第1の光成分と、前記反射部と異なる測距対象物より反射された前記第2の光成分とを区別して受光する受光部と、前記発光部により前記測距光が出射されたタイミングと、前記受光部により受光された前記第1の光成分の位相と、の関係に基づいて、前記受光部により受光された前記第2の光成分の位相から定まる距離を較正するための較正情報を生成する較正情報生成部と、前記受光部により受光された前記第2の光成分の位相と、前記較正情報とに基づき、較正された前記距離を算出する算出部と、を備える、光測距装置が提供される。【選択図】図1

Description

本開示は、光測距装置及び光測距方法に関する。
従来、測定対象物に向けて出射される測距光と、当該測定対象物で反射され、受光部により受光した測距光と、の位相差に基づいて、測定対象物までの距離を計測するTOF(Time of Flight)センサを有する光測距装置がある。かかる光測距装置では、測距値の真値(Ground Truth)と、計測された距離(Calculated)との間に様々な誤差要因に起因する測定誤差が生じる。そのため、光測距装置では、一般的にキャリブレーション(較正)を実施することで、かかる測定誤差が修正されている(例えば、特許文献1を参照)。
米国特許出願公開第2009/0020687号明細書
計測された距離の較正を行うためには、測距値の真値と光測距装置により計測された距離との間の対応関係を調べる必要がある。光測距装置は、較正のための光を所定の経路を通過するように出射し、当該光を受光部により受光することにより距離を計測し、得られた距離を用いて、距離を較正するための情報を生成する。
特許文献1に記載の技術では、距離の較正を行うために用いられる受光部に入射する光と、測定対象物までの距離を計測するために用いられる受光部に入射する測距光と、が干渉しないように、当該2つの受光部の間に遮光板などを設けて、計測された距離を較正するための較正情報を生成する必要がある。このため、光を受光するモジュールの構造が複雑になる他、かかるモジュールを製造するためのコストが高くなる。
そこで、本開示は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本開示の目的とするところは、計測される距離を較正するための較正情報をより簡便に生成することが可能な光測距装置を提供することにある。
本開示によれば、少なくとも第1の光成分及び第2の光成分を含む、互いに状態の異なる測距光を出射する発光部と、前記第1の光成分を反射する反射部と、前記反射部により反射された前記第1の光成分と、前記反射部と異なる測距対象物より反射された前記第2の光成分とを区別して受光する受光部と、前記発光部により前記測距光が出射されたタイミングと、前記受光部により受光された前記第1の光成分の位相と、の関係に基づいて、前記受光部により受光された前記第2の光成分の位相から定まる距離を較正するための較正情報を生成する較正情報生成部と、前記受光部により受光された前記第2の光成分の位相と、前記較正情報とに基づき、較正された前記距離を算出する算出部と、を備える、光測距装置が提供される。
また、本開示によれば、少なくとも第1の光成分及び第2の光成分を含む、互いに状態の異なる測距光を出射することと、前記第1の光成分を反射することと、前記反射された第1の光成分と、測距対象物より反射された前記第2の光成分とを区別して受光することと、前記測距光が出射されたタイミングと、前記受光された第1の光成分の位相と、の関係に基づいて、前記受光された第2の光成分の位相から定まる距離を較正するための較正情報を生成することと、前記受光された第2の光成分の位相と、前記較正情報とに基づき、較正された前記距離を算出することと、を含む、光測距方法が提供される。
第1の実施形態に係る光測距システム1を示す構成図である。 第1の実施形態に係る受光部120の測距光が受光される受光面130を示す図である。 処理部400の構成を示す機能ブロック図である。 発光部110により出射される測距光の強度と受光部120により受光される第1及び第2の光成分の露光量とのタイミングチャート図である。 測距光と第1及び第2の光成分とのIQ図である。 較正情報である較正テーブル441を示す図である。 第1の実施形態に係る光測距装置10の処理例について説明するための図である。 第1の変形例に係る光測距システム2の構成を示す図である。 第1の変形例に係る受光部121の受光面140を示す図である。 第1の変形例に係る受光部121の受光面150の一例を示す図である。 第2の変形例に係る光測距システム3の構成を示す図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.第1の実施形態
1.1.光測距装置の構成
1.2.処理例
1.3.効果
2.第1の変形例
3.第2の変形例
4.補足
<1.第1の実施形態>
TOF方式には、出射した測距光が測定対象物で反射して戻ってくるまでの時間から測定対象物までの距離を算出する直接TOF方式と、出射した測距光と、測定対象物で反射した測距光と、の位相差から測定対象物までの距離を算出する間接TOF方式と、がある。本実施形態では、間接TOF方式による光測距装置について説明する。
[1.1.光測距装置の構成]
まず、図1〜3を参照して、本開示の第1の実施形態に係る光測距装置10の概略構成について説明する。図1は第1の実施形態に係る光測距システム1を示す構成図である。光測距システム1は、光測距装置10と測距対象物15とを含む。なお、図1では、光測距装置10の構成を分かりやすくするために、光測距装置10の大きさを光測距装置10と測距対象物15との間の距離に比べて大きく描いている。しかし、光測距装置10と測距対象物15との間の距離は、光測距装置10の大きさと比べて長い距離であってもよい。
光測距装置10は、少なくとも第1の光成分及び第2の光成分を含む、互いに状態の異なる測距光を出射し、第1の光成分を反射し、反射された第1の光成分と、測距対象物15により反射された第2の光成分とを区別して受光する機能を有する。さらに、光測距装置10は、出射された測距光の位相と、受光された第1の光成分の位相と、に基づいて、受光部120により受光された第2の光成分の位相から定まる距離を較正するための較正情報を生成し、受光された第2の光成分の位相を用いて距離を算出し、較正情報に基づき、距離を較正する機能を有する。これらの光測距装置10が有する機能は、光測距装置10が備える発受光部100、反射部200、拡散部300及び処理部400が協働することにより実現される。
(発受光部)
発受光部100は、上記第1の光成分及び第2の光成分を少なくとも含む測距光を出射する機能と、反射部200により反射された第1の光成分と、測距対象物15により反射された第2の光成分とを区別して受光する機能と、を有する。発受光部100が有する機能は、発受光部100が備える発光部110及び受光部120により実現される。なお、図1に示す破線の矢印は、測距光が通過する経路(すなわち、測距光の光路)を示す。また、発受光部100と測距対象物15との間の距離はdである。ここで、第1の光成分は、較正情報を生成するために用いられる光成分である。また、第2の光成分は、当該較正情報に基づいて較正された距離dを処理部400が算出するために用いられる光成分である。
発光部110は、互いに状態の異なる少なくとも第1の光成分及び第2の光成分を含む測距光を出射する機能を有する。発光部110は、光を出射する各種の公知の光源等により構成される。かかる光源は、特に限定されるものではないが、例えば、各種の発光ダイオードや半導体レーザ等に代表される各種のレーザ光源などを用いることが簡便である。発光部110は、処理部400からの制御信号を受けて測距光を出射する。発光部110が出射する測距光に含まれる光成分は、赤外線波長帯域、可視光線波長帯域又は紫外線波長帯域などの波長帯域に含まれる波長を有する光であってもよいし、これらのいずれの波長帯域よりも波長が長い波長帯域、又は、これらのいずれの波長帯域よりも波長が短い波長帯域に含まれる波長を有する光であってもよい。ここで、第1の実施形態では、第1の光成分と第2の光成分とは、光の状態の一例として、偏光方向が互いに異なった状態である。より詳細には、第1の実施形態では、第1の光成分の偏光方向と第2の光成分の偏光方向とは、互いに直交した状態にある。
発光部110により出射された第1の光成分は、反射部200により反射される。また、発光部110により出射された第2の光成分は、拡散部300により拡散され、測距対象物15により反射される。受光部120は、反射部200により反射された第1の光成分と、測距対象物15により反射された第2の光成分と、を、互いに区別して受光する機能を有する。受光部120は、各種のフォトダイオード、又は、CMOSセンサやCCDセンサ等といった各種の撮像素子などのような、各種の公知の受光素子を備える。受光部120は、第1の光成分又は第2の光成分を受光することにより取得した情報(例えば、受光した光成分の強度に関する情報)を、処理部400に伝達する。当該情報を用いることで、第1の光成分の位相又は第2の光成分の位相などの位相情報を特定することができる。
ここで、図2を用いて第1の実施形態に係る受光部120の構成について説明する。図2は、第1の実施形態に係る受光部120が測距光を受光する面である受光面130を示す図である。受光面130には、第1の受光要素131と第2の受光要素132とが設けられている。第1の受光要素131及び第2の受光要素132は、それぞれフォトダイオードであってもよいし、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサやCCD(Charged Coupled Device)センサ等といった各種の撮像素子の画素であってもよい。ここで、第1の受光要素131は、第1の光成分を受光する機能を有する。また、第2の受光要素132は、第2の光成分を受光する機能を有する。
第1の受光要素131又は第2の受光要素132の円の内側に示された直線の方向は、それぞれ第1の光成分の偏光方向又は第2の光成分の偏光方向に対応している。受光部120は、このような第1の受光要素131及び第2の受光要素132を備えることにより、第1の光成分と第2の光成分とを互いに区別して受光することができる。つまり、1つの受光部120が、計測された距離を較正のために用いられる光成分と、距離を算出するために用いられる光成分と、を互いに区別して受光することができる。このため、第1の実施形態に係る光測距装置10では、較正のための受光要素と、距離を算出するための受光要素との間に、遮蔽板などを設ける必要がない。従って、受光部120を、より簡便に実現することができる。また、本実施形態では、受光部120にかかるコストが低減され、その結果、光測距装置10にかかるコストも低減される。
さらに、第1の実施形態では、第1の光成分の偏光方向と第2の光成分の偏光方向とが直交している。このため、例えば、受光部120の第1の受光要素131が第2の光成分をノイズとして受光することに起因する較正精度の低下が抑止される。また、受光部120の第2の受光要素132が第1の光成分をノイズとして受光することに起因する、算出される距離の精度の低下が抑止される。
本実施形態では、第1の光成分の偏光方向と第2の光成分の偏光方向とが直交している。これに限らず、第1の光成分の偏光方向と、第2の光成分の偏光方向とは、互いに直交している状態でなくとも、互いに異なった状態であればよい。例えば、第2の光成分の偏光方向が、第1の光成分の偏光方向と直交する方向から少し異なる場合には、第2の光成分は主に第2の受光要素132に受光される。このため、受光部120は、第1の光成分と第2の光成分とを区別して受光することができる。
また、第1の光成分の偏光方向と、第2の光成分の偏光方向とが直交していなくても、受光部120は、受光される第1の光成分と第2の光成分との混ざり具合から、第1の光成分と第2の光成分とを区別することができる。より具体的には、例えば、第2の光成分の偏光方向が、第1の光成分の偏光方向と45°異なる場合について説明する。この場合、第2の光成分は、第1の受光要素131と第2の受光要素132とに均等に受光される。一方、第1の光成分は、第1の受光要素131に受光される。このため、第1の受光要素131は、第1の光成分と第2の光成分とを受光する。一方、第2の受光要素132には、第2の光成分が受光される。従って、第2の受光要素132により、受光される第2の光成分の位相を特定することができる。さらに、第1の受光要素131により受光された光成分から、第2の受光要素132に受光される第2の光成分と同等の強度の光成分を差し引くことにより、第1の受光要素131に受光される第1の光成分の位相が分かる。このように、受光部120は、第1の光成分の偏光方向と第2の光成分の偏光方向とが異なっていれば、第1の光成分と第2の光成分とを区別して受光することができる。この結果、受光部120を、より簡便に実現することができる。
なお、受光部120は、測距光を集光するためのレンズ等の各種の光学素子、又は、当該レンズ及び受光面130を保護するためのホルダー等を備えてもよい。
(反射部)
反射部200は、発光部110から出射された測距光のうち、当該反射部200に到達した測距光を反射する機能を有する。より具体的には、反射部200は、反射部200に到達した測距光のうち、当該測距光に含まれる第1の光成分を反射する機能を有する。反射部200は、光を反射することが可能なミラーなどの光学素子により構成されてもよいし、第1の光成分が有する波長の反射率が相対的に高い材質で構成された各種の部材であってもよい。反射部200は、当該反射率が相対的に高い材質で構成された切り欠き状の鏡体であってもよい。また、反射部200の形状は、測距光を反射できる形状であれば、いかなる形状であってもよい。例えば、反射部200は、板状反射板、凸面反射板又は多面反射板などであってもよい。反射部200の形状は、発光部110と受光部120との位置関係、受光部120が有する受光要素の位置又は数等に応じて適宜決定される。
また、反射部200は、所定の状態の第1の光成分のみを選択的に反射してもよい。例えば、反射部200は、所定の偏光状態を有する第1の光成分を選択的に反射してもよい。また、反射部200は、所定の波長領域の第1の光成分を選択的に反射してもよい。反射部200が第1の光成分を選択的に反射することにより、受光部120は、第1の光成分とそれ以外の光成分とをより精度よく区別して受光することができる。これにより、処理部400により算出される較正後の距離dの精度を、より一層向上させることができる。
(拡散部)
拡散部300は、発光部110により出射された測距光を拡散する機能を有する。拡散部300として、ガラス等で構成される各種の公知の拡散板を用いることができる。拡散部300が測距光を拡散することにより、測距光がより確実に測距対象物15に到達するようになり、光測距装置10がより容易に距離dを計測し易くなる。第1の実施形態では、拡散部300は、発光部110により出射された測距光が通過する経路において、反射部200の下流側に設けられている。拡散部300により拡散された測距光は、測距対象物15に反射され、受光部120により受光される。
拡散部300は、第2の光成分を選択的に拡散してもよい。例えば、拡散部300は、第2の光成分の偏光方向を選択的に透過するフィルタを設けることにより、当該第2の光成分を選択的に拡散することができる。この場合、第2の光成分が選択的に測距対象物15により反射され、受光部120により受光される。これにより、受光部120は、第2の光成分と他の光成分とを、より精度よく区別して受光することができる。
(処理部)
次に、処理部400の構成及び機能について図3を参照して説明する。図3は、処理部400の構成を示す機能ブロック図である。処理部400は、CPU(Central Processing Unit)等の各種の公知の演算処理装置、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等の各種の公知の記憶装置により構成される。
処理部400は、発受光部100の動作を制御する機能を有する。さらに、処理部400は、発光部110により出射された測距光の位相と、受光部120により受光された第1の光成分の位相と、に基づいて、較正情報を生成する機能を有する。さらに、処理部400は、受光部120により受光された第2の光成分の位相を用いて距離を算出し、較正情報に基づき距離を較正する機能を有する。処理部400が有する機能は、処理部400が備える制御部410、取得部420、記憶部430、較正情報生成部440及び算出部450がそれぞれ適切に稼働することで実現される。
制御部410は、発受光部100の動作を制御する機能を有する。より具体的には、制御部410は、発光部110が測距光を出射する動作、並びに、受光部120が第1の光成分及び第2の光成分を受光する動作を制御する。例えば、制御部410は、発光部110が測距光を出射するタイミング、発光部110が出射する測距光に含まれる光成分の波長、偏光方向又は強度などの測距光の出射条件を表す情報を、発光部110に送信する。制御部410が発受光部100を制御する内容を表す情報は、較正情報生成部440又は算出部450に伝達される。
また、制御部410は、受光部120が第1又は第2の光成分を受光するタイミングである受光タイミングを決定するための受光信号を、受光部120に送信する。受光部120は、当該受光信号を受信すると受光を開始する。さらに、制御部410は、発光部110が測距光を出射するタイミングである出射タイミングを制御するための発光信号を、発光部110に送信する。発光部110は、発光信号を受信すると測距光を出射する。制御部410は、出射タイミングと受光タイミングとが同時になるように、発光信号と受光信号とを、それぞれ発光部110と受光部120とに送信してもよい。さらに、制御部410は、出射タイミングが受光タイミングよりも遅延するように発光信号と受光信号とをそれぞれ発光部110と受光部120とに送信してもよい。これにより、制御部410は、受光タイミングを、出射タイミングから所望の遅延時間分だけ、遅延させることができる。
取得部420は、発受光部100又は制御部410から情報を取得する機能を有する。より具体的には、取得部420は、受光部120が受光した第1の光成分又は第2の光成分の受光に関わる各種の情報を取得する。当該情報は、例えば、第1の光成分又は第2の光成分を受光したタイミングに関する情報であってもよいし、当該第1の光成分又は第2の光成分の位相もしくは強度などの情報であってもよい。取得部420は、取得した情報を記憶部430に伝達する。
記憶部430は、処理部400において取得又は生成された情報を記憶する機能を有する。記憶部430が有する機能は、記憶部430が備える位相記憶部431、較正記憶部432及び距離記憶部433により実現される。
位相記憶部431は、受光部120が受光した第1の光成分及び第2の光成分の位相である第1の位相及び第2の位相を記憶する機能を有する。
較正記憶部432は、較正情報生成部440が生成する較正情報を記憶する機能を有する。当該較正情報は、計測された位相と測距値の真値に対応する位相との関係を示す情報である。当該較正情報は、算出部450が、較正された距離dを算出するために用いられる。
較正情報生成部440は、発光部110から出射される測距光の遅延値と受光部120により受光される第1の光成分の位相とに基づいて、較正情報を生成する機能を有する。較正情報生成部440が生成した較正情報は、較正記憶部432に記憶される。
算出部450は、第2の位相と、較正情報とに基づいて、較正された距離dを算出する。より具体的には、算出部450は、第2の位相から遅延位相を差し引くことで算出された位相と、較正情報と、に基づいて、較正された距離dを算出する。これにより、測定誤差が取り除かれた距離dが算出される。ここで、測定誤差には、真値に対して一定の値のずれを表すオフセット誤差、真値の大きさに比例する誤差及び真値に対して周期的に変化する誤差であるサイクリック誤差とが含まれる。特に、サイクリック誤差は、本実施形態のような間接TOF方式では避けられない誤差である。しかしながら、本実施形態では、上記のような較正処理が実施されることで、かかるオフセット誤差及びサイクリック誤差が取り除かれて、較正後の距離dが算出される。
ここで、図4〜6を参照して、処理部400が、発受光部100に測距光を出射又は受光させてから、較正された距離を算出するプロセスをより詳細に説明する。図4は、発光部110により出射される測距光の強度と受光部120により受光される第1及び第2の光成分の露光量のタイミングチャート図である。
ここでは、一例として、制御部410が発光部110にパルス幅Tの矩形波の測距光を出射させる場合について説明する。なお、ここでは周期を2Tとしたが、周期はパルス幅Tと関係のない任意の値であって良い。
図4には、上から順に発光部110が出射する測距光、受光部120が受光する第1の光成分及び第2の光成分のタイミングチャートが示されている。制御部410は、時刻tsnから遅延時間Tだけ遅延させた時刻tに発光部110から測距光を出射させる。ここで、tsnは受光部120が受光信号を制御部410が受信した時刻である。つまり、発光部110は、受光部120が受光信号を受信する時刻tsnよりも遅延時間Tだけ遅延した時刻tに測距光を出射する。
第1の光成分が発光部110により出射されから反射部200により反射されて受光部120により受光されるまでに時間がかかる。このため、第1の光成分が受光部120により受光される時刻tanは時刻tよりも遅く、時刻tsnから第1の受光時間Tanだけ遅れた時刻tanに第1の光成分は受光部120により受光される。また、第2の光成分が発光部110により出射されてから測距対象物15により反射されて受光部120により受光されるまでに時間がかかるため、時刻tsnから第2の受光時間Tbnだけ遅れた時刻tbnに第2の光成分は受光部120により受光される。
ここで、遅延時間T、第1の受光時間Tan及び第2の受光時間Tbnはそれぞれ位相として表現される。より具体的には、周期2Tを2πとして各時間を位相として表現される。つまり、遅延時間Tを遅延位相θ=πT/T、第1の受光時間Tanを第1の位相θan=πTan/T、第2の受光時間Tbnを第2の位相θbn=πTbn/Tとして表現される。受光部120は、例えば公知の電荷振り分け法などにより、第1の位相及び第2の位相を計測する。
発光部110により出射される測距光と、受光部120により受光される第1及び第2の光成分とを複素ベクトルにより示したIQ図が図5である。測距光に対応するベクトルVは遅延位相θ、第1の光成分に対応するベクトルVanは第1の位相θan、第2の光成分に対応するベクトルVbnは第2の位相θbnを有する。なお、ここでは簡単のため、各ベクトルの大きさを同じ大きさにしている。
受光部120は、第1の位相θan及び第2の位相θbnを計測する。さらに、受光部120は、第1の位相θan及び第2の遅延位相θbnを、取得部420を介して記憶部430に伝達する。制御部410は、遅延位相θを記憶部430に伝達する。
制御部410は、遅延位相θを順々に変更して発光部110に測距光を発光させる。受光部120は、遅延位相θが異なる測距光の各々に対応する第1の位相θan及び第2の位相θbnを計測する。遅延位相θ、第1の位相θan及び第2の位相θbnは、位相記憶部431により記憶される。較正情報生成部440は、遅延位相θ及び第1の位相θanに基づいて、較正情報を生成する。
ここで、較正情報生成部440が生成する較正情報の具体例について図6を用いて説明する。図6は、較正情報の具体例である較正テーブル441を示す図である。較正テーブル441には、遅延位相θと第1の位相θanとが示されている。
ここで、較正テーブル441がどのようにして較正された距離dの算出に用いられるのかについて説明する。ここで、nは、1番〜x番のx個の数値をとり得る。つまり、較正テーブル441には、遅延位相と第1の位相とがそれぞれx個入力されている。なお、θは、0〜2πの値をとり得る。また、添え字の番号が隣り合う遅延位相θ同士の値の差分を例えば2π/xであり得る。
ここで、遅延値θを変更することは、発受光部100にとって距離dを変更することに対応する。例えば、制御部410が、遅延値θをΔθだけ遅らせる。これは、距離dをcTΔθ/2πだけ長くすることに対応する。従って、較正テーブル411は、距離dを遅延位相θに対応する距離だけ変化させた場合の第1の位相θanを表している。また、第1の光成分が発光部110から出射されてから反射部200反射されて受光部120に受光されるまでに、第1の光成分が通過する経路は予め分かっている。このため、較正テーブル411を用いることにより、計測された位相と距離dの真値に対応する位相との関係が分かる。
算出部450は、上述の較正テーブル411を用いることにより、較正された距離dを算出することができる。より具体的には、算出部450は、第2の位相θbnと遅延位相θの差分を算出する。さらに、算出部450は、当該算出した差分と較正テーブル411とに基づいて較正された距離dを算出する。較正された距離dは距離記憶部433に記憶される。
[1.2.処理例]
次に、図7を参照して、第1の実施形態に係る光測距装置10の処理例について説明する。
まず、制御部410が、n=0として遅延位相θを設定する(ステップS102)。ここで、遅延位相θは例えば0(rad)であり得る。制御部410は、設定した遅延位相θの情報を位相記憶部431に伝達し、位相記憶部431は当該遅延位相θを記憶する。
次に、制御部410が、発光部110に測距光を出射させる(ステップS104)。より具体的には、制御部410は、受光部120に受光信号を送信し、受光部120が当該受光信号を受信する時刻よりも遅延時間Tだけ遅れた時刻に発光部110に測距光を出射させるように、発光信号を発光部110に送信する。当該測距光に含まれる第1の光成分の一部は反射部200により反射される。また、当該測距光に含まれる第2の光成分の一部は測距対象物15により反射される。
次に、受光部120は、第1の光成分及び第2の光成分を受光する(ステップS106)。当該第1の光成分は、ステップS104において反射部200により反射された第1の光成分である。また、当該第2の光成分は、ステップS104において測距対象物15により反射された第2の光成分である。
次に、受光部120は、ステップS106において受光した第1の光成分及び第2の光成分の位相情報を生成する(ステップS108)。より具体的には、受光部120は、受光した第1の光成分及び第2の光成分に基づいて、第1の位相θan及び第2の位相θbnを位相情報として生成する。受光部120は、生成した位相情報を、取得部420を介して位相記憶部431に伝達する。位相記憶部431は、当該位相情報を記憶する。
次に、較正情報生成部440は、位相記憶部431に記憶された位相情報に基づいて、位相情報を較正情報生成部440が有する較正テーブルに入力する(ステップS110)。より具体的には、較正情報生成部440は、遅延位相θと第1の位相θanとを対応付けるように、較正テーブルに第1の位相θanを入力する。
次に、較正情報生成部440は、較正記憶部432に作成済みの較正テーブルがあるか否かを判定する(ステップS112)。作成済みの較正テーブルがあると判定された場合(ステップS112:YES)、ステップS114に進む。一方、作成済みの較正テーブルがないと判定された場合(ステップS112:NO)、ステップS118に進む。
ステップS112において作成済みの較正テーブルがあると判定されると、次に、算出部450は、第2の位相θbnから遅延位相θを差し引く(ステップS114)。
次に、算出部450は、ステップS114において算出された較正前の距離を、較正記憶部432により記憶された較正テーブル441に基づいて較正する(ステップS116)。これにより、較正された距離dが算出される。算出された当該距離dは、距離記憶部433に記憶される。
次に、制御部410が、nに1を加算して新たな遅延位相θn+1を設定する(ステップS118)。制御部410は、例えば、前回の遅延位相θにπ/10だけ加算した値を新たな遅延位相θn+1として設定してもよい。
次に、制御部410が、ステップS118において設定された新たな遅延位相θn+1が2πを超えたか否かを判定する(ステップS120)。新たな遅延位相θn+1が2πを超えたと判定された場合(ステップS120:YES)、図7の処理は終了する。このとき、制御部410は、新たな遅延位相θn+1が2πを超えたことを較正情報生成部440に伝達する。すると、較正情報生成部440は、生成した較正テーブル441により、較正記憶部432に記憶された較正テーブル441を更新する。
一方、新たな遅延位相θn+1が2πを超えていないと判定された場合(ステップS120:NO)、ステップS104に戻る。
以上、第1の実施形態に係る光測距装置10の処理について説明した。
[1.3.効果]
次に、本実施形態の効果について説明する。本実施形態では、発光部110が第1の光成分と第2の光成分とを含む測距光を出射する(ステップS104)。受光部120は、これらの第1の光成分と第2の光成分とを区別して受光する(ステップS106)。較正情報生成部440は、遅延位相θと第1の位相θanとの関係に基づいて、較正情報を生成する(ステップS110)。さらに、算出部450は、第2の位相θbnと較正情報とに基づいて較正された距離dを算出する(ステップS114及びS116)。
このようにして本実施形態の光測距装置10は、1つの受光部120により、較正された距離dを算出することができる。従って、本実施形態の光測距装置10は、例えば較正情報を生成するための受光部を、較正前距離を算出するための受光部とは別に設ける必要がない。従って、本実施形態によれば、計測される距離dを較正するための較正情報をより簡便に生成することが可能となる。
また、本実施形態に係る制御部410は、遅延位相θを変更することにより、発受光部100と測距対象物15との間の距離を疑似的に変更して較正情報を生成した。このため、本実施形態に係る光測距装置10によれば、較正情報を生成するために測距対象物15又は発受光部100の位置を変更させる必要がない。このため、光測距装置10は、より容易に較正情報を生成し、較正された距離を算出することができる。
<2.第1の変形例>
次に、第1の変形例について図8〜10を用いて説明する。ここでは、第1の実施形態と異なる点について説明し、第1の実施形態と共通する点についての説明は省略する。
図8は、第1の変形例に係る光測距システム2の構成を示す図である。光測距装置11は、光測距装置10と同様に、発受光部101、反射部201、拡散部301及び処理部401とを備える。第1の実施形態では、第1の光成分と第2の光成分との状態の違いは、これらの光成分の偏光方向である。第1の変形例では、第1の光成分と第2の光成分との状態の違いは、これらの光成分の波長である。つまり、第1の変形例では、第1の光成分の波長と第2の光成分の波長とが互いに異なる。さらに、受光部121は、第1の光成分の波長の波長を有する光成分を受光する第1の受光要素と第2の光成分の波長を有する光成分を受光する第2の受光要素を有してもよい。
例えば、発光部111が出射する第1の光成分の波長と第2の光成分の波長とは、共に可視光波長帯域の波長であり得る。この場合、第1の光成分及び第2の光成分とは視認され得る。このため、発光部111が測距光を出射していることを目視により認識することが可能になる。
図9は、第1の変形例に係る受光部121の受光面140の一例を示す図である。受光部121は、受光面140に照射される第1の光成分及び第2の光成分とを受光する。受光面140には、第1の受光要素141と第2の受光要素142a及び142bとが設けられている。ここで、第1の光成分は、波長が620nm〜750nm程度の赤色の光成分である。さらに、第2の光成分は、波長が450nm〜495nmの青色の光成分及び波長が495nm〜570nmの緑色の光成分を含む。
例えば、第1の受光要素141は、第1の光成分である赤色の光成分を受光する。また、第2の受光要素142aは、第2の光成分に含まれる青色の光成分を受光する。さらに、第2の受光要素142bは、第2の光成分に含まれる緑色の光成分を受光する。このように、第1の受光要素141及び第2の受光要素142は互いに異なる波長を有する光成分を受光するため、受光部121は第1の光成分と第2の光成分とを区別して受光することができる。
また、受光部121における第1の受光要素141と第2の受光要素142との配置方法は図9の例に限られない。他には、図10のように受光面150に第1の受光要素151と第2の受光要素152を配置してもよい。図10は、第1の変形例に係る受光部121の受光面150の一例を示す図である。図10に示す受光面150には、第1の受光要素151が受光面150の左端に設けられている。一方、第2の受光要素152は、第1の受光要素151が設けられていない受光面150に全体的に設けられている。より具体的には、第2の受光要素152は、青色の光成分を受光する第2の受光要素152aと緑色の光成分を受光する第2の受光要素152bとが互い違いになるように、受光面150に設けられている。
さらに、第1の光成分の波長は可視光波長帯域の波長であり、第2の光成分の波長は赤外波長帯域の波長であってもよい。これにより、測距対象物15に反射される第2の光成分は視認されないため、光測距装置11のユーザは、測距対象物15に反射される第2の光成分を気にすることがなくなる。
<3.第2の変形例>
次に、第2の変形例について図11を用いて説明する。ここでは、第2の変形例が第1の実施形態と異なる点について説明し、第1の実施形態と共通する点についての説明は省略する。
図11は、第2の変形例に係る光測距システム3の構成を示す図である。第2の変形例に係る光測距装置12では、第1の実施形態に係る光測距装置10と比べて、反射部202と拡散部302との位置関係が異なる。より具体的には、第2の変形例では、反射部202は、発光部110から出射される測距光が通過する経路において、拡散部302の下流側に設けられている。従って、反射部202は、拡散部302に拡散された測距光を反射する。
第2の変形例では、発光部110は、第1の実施形態と同様に、偏光方向が互いに異なる第1の光成分と第2の光成分とを含む測距光を出射する。反射部202は、第1の光成分が有する偏光方向をもつ光成分のみを選択的に反射する。従って、反射部202は、測距光に含まれる光成分のうち、第1の光成分のみを選択的に反射する。
<4.補足>
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
また、本明細書の画像処理装置の処理における各ステップは、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はない。例えば、光測距装置10の処理における各ステップは、フローチャートとして記載した順序と異なる順序で処理されても、並列的に処理されてもよい。
例えば、第1の変形例では、第1の光成分の波長及び第2の光成分の波長が可視光帯域に属する波長である場合には、第1の光成分を赤色の光成分、第2の光成分を青色及び緑色の光成分として例示したが、本技術はかかる例に限定されない。第1の光成分の波長及び第2の光成分の波長は、可視光帯域に属する波長であり、かつ、第1の光成分の波長と第2の光成分の波長が異なっていればいかなる波長であってもよい。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
少なくとも第1の光成分及び第2の光成分を含む互いに状態の異なる測距光を出射する発光部と、
前記第1の光成分を反射する反射部と、
前記反射部により反射された前記第1の光成分と、前記反射部と異なる測距対象物より反射された前記第2の光成分とを区別して受光する受光部と、
前記発光部により前記測距光が出射されたタイミングと、前記受光部により受光された前記第1の光成分の位相と、の関係に基づいて、前記受光部により受光された前記第2の光成分の位相から定まる距離を較正するための較正情報を生成する較正情報生成部と、
前記受光部により受光された前記第2の光成分の位相と、前記較正情報とに基づき、較正された前記距離を算出する算出部と、
を備える、光測距装置。
(2)
前記第1の光成分の偏光方向と、前記第2の光成分の偏光方向とは、互いに異なった状態にあり、
前記受光部は、前記第1の光成分の偏光方向を有する光成分を受光する第1の受光要素と、前記第2の光成分の偏光方向を有する光成分を受光する第2の受光要素と、を有する、前記(1)に記載の光測距装置。
(3)
前記第1の光成分の波長と前記第2の光成分の波長とが互いに異なり、
前記受光部は、前記第1の光成分の波長を有する光成分を受光する第1の受光要素と、前記第2の光成分の波長を有する光成分を受光する第2の受光要素と、を有する、前記(1)又は(2)に記載の光測距装置。
(4)
前記第1の光成分の波長と前記第2の光成分の波長とは、共に可視光帯域に属する波長である、前記(3)に記載の光測距装置。
(5)
前記第1の光成分の波長は赤外帯域に属する波長であり、前記第2の光成分の波長は可視光帯域に属する波長である、前記(3)に記載の光測距装置。
(6)
前記反射部は、前記第1の光成分のみを選択的に反射する、前記(1)〜(5)のいずれか1項に記載の光測距装置。
(7)
前記発光部から出射された前記測距光を拡散する拡散部を、更に備える、前記(1)〜(6)のいずれか1項に記載の光測距装置。
(8)
前記拡散部は、前記測距光が通過する経路において、前記反射部の下流側に設けられ、前記第2の光成分を選択的に拡散させる、前記(7)に記載の光測距装置。
(9)
前記発光部は、出射されるタイミングが異なる複数の測距光を出射し、
前記較正情報生成部は、前記発光部により出射された前記複数の測距光の各々が出射されたタイミングと、前記複数の測距光の各々に対応する前記受光部により受光された前記複数の第1の光成分の各々の位相と、の関係に基づいて、前記較正情報を生成する、前記(1)〜(8)のいずれか1項に記載の光測距装置。
(10)
少なくとも第1の光成分及び第2の光成分を含む、互いに状態の異なる測距光を出射することと、
前記第1の光成分を反射することと、
前記反射された第1の光成分と、測距対象物より反射された前記第2の光成分とを区別して受光することと、
前記測距光が出射されたタイミングと、前記受光された第1の光成分の位相と、の関係に基づいて、前記受光された第2の光成分の位相から定まる距離を較正するための較正情報を生成することと、
前記受光された第2の光成分の位相と、前記較正情報とに基づき、較正された前記距離を算出することと、
を含む、光測距方法。
10 光測距装置
100 発受光部
110 発光部
120 受光部
131 第1の受光要素
132 第2の受光要素
200 反射部
300 拡散部
400 処理部
410 制御部
430 記憶部
440 較正情報生成部
450 算出部

Claims (10)

  1. 少なくとも第1の光成分及び第2の光成分を含む、互いに状態の異なる測距光を出射する発光部と、
    前記第1の光成分を反射する反射部と、
    前記反射部により反射された前記第1の光成分と、前記反射部と異なる測距対象物より反射された前記第2の光成分とを区別して受光する受光部と、
    前記発光部により前記測距光が出射されたタイミングと、前記受光部により受光された前記第1の光成分の位相と、の関係に基づいて、前記受光部により受光された前記第2の光成分の位相から定まる距離を較正するための較正情報を生成する較正情報生成部と、
    前記受光部により受光された前記第2の光成分の位相と、前記較正情報とに基づき、較正された前記距離を算出する算出部と、
    を備える、光測距装置。
  2. 前記第1の光成分の偏光方向と、前記第2の光成分の偏光方向とは、互いに異なった状態にあり、
    前記受光部は、前記第1の光成分の偏光方向を有する光成分を受光する第1の受光要素と、前記第2の光成分の偏光方向を有する光成分を受光する第2の受光要素と、を有する、請求項1に記載の光測距装置。
  3. 前記第1の光成分の波長と前記第2の光成分の波長とが互いに異なり、
    前記受光部は、前記第1の光成分の波長を有する光成分を受光する第1の受光要素と、前記第2の光成分の波長を有する光成分を受光する第2の受光要素と、を有する、請求項1に記載の光測距装置。
  4. 前記第1の光成分の波長と前記第2の光成分の波長とは、共に可視光帯域に属する波長である、請求項3に記載の光測距装置。
  5. 前記第1の光成分の波長は赤外帯域に属する波長であり、前記第2の光成分の波長は可視光帯域に属する波長である、請求項3に記載の光測距装置。
  6. 前記反射部は、前記第1の光成分のみを選択的に反射する、請求項1に記載の光測距装置。
  7. 前記発光部から出射された前記測距光を拡散する拡散部を、更に備える、請求項1に記載の光測距装置。
  8. 前記拡散部は、前記測距光が通過する経路において、前記反射部の下流側に設けられ、前記第2の光成分を選択的に拡散させる、請求項7に記載の光測距装置。
  9. 前記発光部は、出射されるタイミングが異なる複数の測距光を出射し、
    前記較正情報生成部は、前記発光部により出射された前記複数の測距光の各々が出射されたタイミングと、前記複数の測距光の各々に対応する前記受光部により受光された前記複数の第1の光成分の各々の位相と、の関係に基づいて、前記較正情報を生成する、請求項1に記載の光測距装置。
  10. 少なくとも第1の光成分及び第2の光成分を含む、互いに状態の異なる測距光を出射することと、
    前記第1の光成分を反射することと、
    前記反射された第1の光成分と、測距対象物より反射された前記第2の光成分とを区別して受光することと、
    前記測距光が出射されたタイミングと、前記受光された第1の光成分の位相と、の関係に基づいて、前記受光された第2の光成分の位相から定まる距離を較正するための較正情報を生成することと、
    前記受光された第2の光成分の位相と、前記較正情報とに基づき、較正された前記距離を算出することと、
    を含む、光測距方法。
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