JP2018165810A - 発光装置および測距システム - Google Patents

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昌彦 村上
Masahiko Murakami
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Abstract

【課題】コストを増加させることなく正確な出射タイミングを検知することができる発光装置および測距システムを提供すること。【解決手段】実施形態に係る発光装置は、光源部と、走査部と、透光部と、検知部とを備える。光源部は、光を出射する。走査部は、揺動軸を中心として揺動可能に設けられた反射面に反射させることで光を所定の走査範囲で走査する。透光部は、中立状態である場合の反射面に対して非平行となる姿勢で走査部に設けられ、光の一部を反射し、残りを透過させる。検知部は、走査範囲以外の位置に設けられ、透光部によって反射した光を光源部の出射タイミングとして検知する。【選択図】図1

Description

本発明は、発光装置および測距システムに関する。
従来、例えばレーザ等の光を利用して物標までの距離を測定する測距システム、いわゆるLIDAR(Light Detection And Ranging)が知られている。測距システムは、いわゆるTOF(Time Of Flight)方式を使用して、発光装置から光が出射されてから物標に反射した反射光を受光装置が受光するまでの時間に基づいて物標までの距離を測定する。
例えば、発光装置は、筐体内で走査された光をガラス等の出射口から透過させて外部へ送信する際に、かかる光のうち出射口で透過せずに一部筐体内へ反射した光を受光することで出射タイミングを検知する技術が提供されている(たとえば、特許文献1参照)。
また、例えば、発光装置は、光を走査するミラーが封止されたパッケージの入光面をミラーの中立状態に対して傾斜させることで、入光面で反射して発生する迷光を除去する技術が提供されている(たとえば、特許文献2参照)。
特開2009−086182号公報 特開2009−069457号公報
しかしながら、従来の技術は、走査された光を再度出射口で反射させて出射タイミングを検知するため、反射回数が多くなってしまい、出射タイミングを検知するために十分な光の強度を得られないおそれがある。あるいは、光を検知するまでの光路距離が長くなることで、検知された出射タイミングと実際の出射タイミングとの間に差異が生じるおそれもあった。
また、従来の技術において、光を走査するミラーの中立状態に対して入光面を傾斜させて迷光を除去する構成では、出射タイミングを検知するために光を分光する部品が別途必要となり、コストの増加が懸念される。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、コストを増加させることなく正確な出射タイミングを検知することができる発光装置および測距システムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る発光装置は、光源部と、走査部と、透光部と、検知部とを備える。光源部は、光を出射する。走査部は、揺動軸を中心として揺動可能に設けられた反射面に反射させることで前記光を所定の走査範囲で走査する。透光部は、中立状態である場合の前記反射面に対して非平行となる姿勢で前記走査部に設けられ、前記光の一部を反射し、残りを透過させる。検知部は、前記走査範囲以外の位置に設けられ、前記透光部によって反射した前記光を前記光源部の出射タイミングとして検知する。
本発明によれば、コストを増加させることなく正確な出射タイミングを検知することができる。
図1は、実施形態に係る発光装置の側面図である。 図2は、実施形態に係る発光装置の正面図である。 図3Aは、検知部による光路ズレの検知方法を示す図である。 図3Bは、検知部による光路ズレの検知方法を示す図である。 図3Cは、検知部による光路ズレの検知方法を示す図である。 図3Dは、変形例に係る検知部による光路ズレの検知方法を示す図である。 図4は、実施形態に係る測距システムの構成を示すブロック図である。 図5は、実施形態の変形例に係る発光装置の側面図である。
以下、添付図面を参照して、本願の開示する発光装置および測距システムの実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではない。
まず、図1を用いて実施形態に係る発光装置の概要について説明する。図1は、実施形態に係る発光装置1の側面図である。なお、図1では、説明を分かりやすくするために、発光装置1の光L1の出射方向をY軸正方向とする3次元の直交座標系を図示している。かかる直交座標系は、以下の説明で用いる他の図面においても示す場合がある。
実施形態に係る発光装置1は、例えばレーザ測距技術であるTOF(Time Of Flight)方式を利用したLIDAR(Light Detection And Ranging)システムにおける発光装置として機能する。なお、発光装置1は、レーザ測距技術に限定されず、例えば画像表示を行うプロジェクタの発光装置に適用可能である。
図1に示すように、実施形態に係る発光装置1は、光源部2と、反射部3と、走査部4と、出射部5と、検知部6とを備え、これらは、筐体10に収容される。
光源部2は、例えば、赤色や、青色、緑色といった単色のレーザ光を光L1として出射する。なお、光源部2は、赤色、青色、緑色を任意の割合で合成して光L1を出射してもよい。また、図1では、光L1の光路を実線で示すこととする。
また、図1に示すように、光源部2は、例えば、反射部3へ向けて光L1を出射する位置に設けられる。なお、光源部2は、走査部4へ向けて光L1を直接出射する位置に設けられてもよいが、かかる点については、図5で後述する。
反射部3は、光源部2から出射された光L1を走査部4へ反射する反射部材である。反射部3は、例えば、金属材料や、樹脂材料等で構成されるミラーである。なお、反射部3は、例えば、木材等の反射率が極めて低い材料の表面に鏡面加工を施したものであってもよい。
走査部4は、図1に示す側面視において、台形状の筐体構造を有し、内部には例えば窒素等のガスが充填され、Y軸正方向へ向かって傾斜角α(例えば、10°)だけ下り傾斜となるように固定される。
また、走査部4は、反射素子41と、透光部42とを有し、光L1を所定の走査範囲β(例えば、10°)で走査する。なお、図1では、Z軸正方向への走査範囲βを正の値で示し、Z軸負方向への走査範囲βを負の値で示している。
反射素子41は、反射面41aを有し、かかる反射面41aが揺動軸O1,O2(図2参照)を中心として揺動可能に設けられる。反射面41aは、例えば、MEMS(Micro Electro Mechanical System)ミラー等であり、かかるミラーの傾斜角度を揺動軸O1,O2を中心に変化させることで、光L1の反射方向を一定の範囲内(走査範囲β)で変化させる。
つまり、反射素子41は、反射面41aに反射させることで光L1を所定の走査範囲βで走査する。なお、図1には、揺動動作における反射面41aの中立状態を2点鎖線で示している。
なお、ここでいう中立状態とは、反射面41aが揺動する揺動範囲の中間にあって偏りが無い状態を指し、例えば反射素子41の駆動を停止させたときに採る反射面41aの姿勢の状態である。
また、反射面41aは、MEMS(Micro Electro Mechanical System)ミラーに限定されず、例えばガルバノミラーや、ポリゴンミラー等であってもよく、光L1を走査するものであればよい。
また、反射面41aは、光L1の一部が反射されればよいため、例えば表面に反射防止膜を設けることで透過率を向上させてもよい。言い換えれば、反射面41aによって反射される反射光L2は、後述する検知部6で検知可能な光の強度があれば足りる。
透光部42は、走査部4の側面のうち、反射部3によって反射された光L1が入射する側面に設けられ、走査部4を封止する。これにより、走査部4に粉塵等が侵入することを防止できるため、反射素子41の品質が低下することを防ぐことができる。
また、透光部42は、例えば透明のガラス等の透光性が高い材料で構成される。なお、「透光性が高い」とは、光L1の一部が透過されずに反射してしまうことを意味する。つまり、透光部42は、光L1の一部を反射し、残りを透過させる。なお、図1では、透光部42によって反射した光を反射光L2とし、その光路を一点鎖線で示している。
また、図1に示すように、透光部42は、反射面41aと非平行である。具体的には、透光部42は、中立状態(2点鎖線)である場合の反射面41aに対して非平行となる姿勢で走査部4に設けられる。より具体的には、透光部42は、中立状態の反射面41aに対してY軸正方向側へ所定の傾斜角γを有するように傾斜している。傾斜角γは、透光部42における反射光L2が走査部4の走査範囲βから外れるような角度が設定される。
出射部5は、例えば透明のガラス材料であり、走査部4の走査範囲βに配置されることで、走査部4によって走査された光L1を筐体10の外部へ出射する。例えば、出射部5は、筐体10に開口を形成し、かかる開口に嵌合して設けられる。なお、出射部5は、単に筐体10の開口であってもよく、走査部4の走査範囲βで光L1を出射可能であればよい。
検知部6は、例えばフォトダイオード等の光電変換素子を備え、透光部42によって反射された反射光L2を受光し、電気信号に変換することで、出射タイミングを検知する。また、検知部6は、例えば変換された電気信号の電圧値に基づいて反射光L2の光の強度を検知する。なお、検知部6は、1つであってもよく、複数であってもよいが、かかる点については、図3A〜図3Dを用いて後述する。
ここで、従来の発光装置について説明する。従来の発光装置は、筐体内で走査された光を出射口(図1では、出射部5)から透過させて外部へ送信する際に、かかる光のうち出射口で透過せずに一部筐体内へ反射した光を受光して出射タイミングを検知していた。
また、従来の発光装置は、光を走査するミラー(図1では、反射素子41)が封止されたパッケージの入光面(図1では、透光部42)をミラーの中立状態に対して傾斜させることで、入光面で反射して発生する迷光を除去していた。
しかしながら、従来の技術は、光を走査するミラー、出射口の順に光を反射させる必要がある。つまり、従来は、走査された光を出射口で再度反射させて出射タイミングを検知するため、反射回数が多くなってしまう。このため、出射タイミングを検知するために十分な光の強度を得られなかったり、光を検知するまでの光路距離が長くなることで、検知された出射タイミングと実際の出射タイミングとの間に差異が生じたりするおそれがあった。
また、従来の技術において、光を走査するミラーの中立状態に対して入光面を傾斜させて迷光を除去する構成では、出射タイミングを検知するために光を分光する部品が別途必要となり、コストの増加が懸念される。
そこで、実施形態に係る発光装置1は、透光部42で反射した反射光L2を出射タイミングの検知に利用することとした。具体的には、発光装置1は、走査部4の走査範囲β以外の位置に設けられ、透光部42によって反射した光(反射光L2)を光源部2の出射タイミングとして検知する検知部6を備える。
つまり、実施形態に係る発光装置1は、従来技術において迷光として除去していた反射光L2を出射タイミングの検知に利用するため、光L1を走査部4の反射素子41および出射部5に反射させる必要がなくなる。したがって、反射回数を減らせるとともに、出射タイミングを検知するまでの反射光L2の光路距離を短縮できる。また、実施形態に係る発光装置1は、透光部42が分光部品の機能を兼ねるため、分光部品を別途設ける必要がない。
したがって、実施形態に係る発光装置1によれば、コストを増加させることなく正確な出射タイミングを検知することができる。
なお、検知部6は、透光部42によって反射された光を直接検知する位置に設けられることが好ましい。具体的には、図1に示すように、検知部6は、筐体10の側面のうち、出射部5が設けられる側面に固定される。
これにより、反射回数を最小限に抑えられるため、反射光L2の強度低下を抑制し、安定して出射タイミングを検知することができる。また、検知部6を出射部5が設けられる側面に固定することで、透光部42の傾斜角γを比較的小さくすることができるため、走査部4のサイズをコンパクトにできる。
また、実施形態に係る発光装置1は、検知部6が検知した反射光L2の強度に基づいて光L1の光路の変化(以下、光路ズレと記載する)を検知可能であるが、かかる点については、図3A〜3Dを用いて後述する。
また、図1では、実施形態に係る発光装置1は、光源部2の光L1を反射部3で反射させたが、反射部3を省いて、光源部2の光L1を走査部4に直接入射させることができるが、かかる点については、図5を用いて後述する。
次に、図2を用いて、実施形態に係る発光装置1についてさらに説明する。図2は、実施形態に係る発光装置1の正面図である。図2には、発光装置1の光L1(図1参照)の出射方向であるY軸正方向側から見た図を示している。また、図2には、反射素子41の反射面41aにおける揺動軸O1,O2を示している。
揺動軸O1は、反射面41aを左右方向に揺動する軸であり、Z軸まわりに揺動する軸である。これにより、光L1は、所定の走査範囲+β1,−β1で走査される。また、揺動軸O2は、反射面41aを上下方向に揺動する軸であり、X軸まわりに揺動する軸である。これにより、光L1は、所定の走査範囲+β2,−β2で走査される。
なお、図2に示す例では、反射面41aは、2つの揺動軸O1,O2で揺動することとしたが、反射面41aは、2つの揺動軸O1,O2のうち、いずれか一方の軸で揺動することとしてもよい。
図2に示すように、検知部6は、例えば揺動軸O1を通る位置に設けられ、より好ましくは、検知部6の中心が揺動軸O1を通る位置に設けられる。これにより、透光部42の傾斜角γ(図1参照)をYZ軸平面の角度として表すことができるため、設計が容易になり、設計時のコストを削減できる。
なお、検知部6は、揺動軸O1以外に、揺動軸O2を通る位置に設けられてもよく、あるいは、検知部6は、いずれの揺動軸O1,O2も通らない位置に設けられてもよい。
また、検知部6は、例えば、出射部5の周縁から所定間隔Wだけ空いて固定される。所定間隔Wは、例えば光L1の幅に対応する。これにより、後述する光L1のZ軸負方向への光路ズレ(光L1に伴って反射光L2の光路にもズレが発生する)が発生した場合であっても、反射光L2が出射部5から筐体10の外部へ誤って出射されることを防止できる。
次に、図3A〜図3Dを用いて、検知部6による光L1の光路ズレの検知方法について説明する。図3A〜図3Cは、検知部6による光路ズレの検知方法を示す図である。図3Dは、変形例に係る検知部6による光路ズレの検知方法を示す図である。
図3Aおよび図3Bには、Y軸負方向側から発光装置1の出射方向であるY軸正方向側を見た図を示している。また、図3Cには、検知部6が検知した反射光L2の光の強度を時系列で並べたグラフを示している。
ここで、光路ズレは、例えば、搭載された車両の振動等により、光源部2や、反射部3、走査部4の姿勢が変化することで、反射面41aにおける中立状態での光L1の位置がずれることを指す。光路ズレが発生すると、迷光の発生や、物標の誤検知等の弊害が発生することとなる。
そこで、検知部6は、透光部42によって反射した光(反射光L2)を検知した強度に基づいて光L1の光路ズレを検知する。例えば、図3Aには、光L1の光路ズレが発生していない状態の反射光L2を示している。
図3Aに示すように、光路ズレが発生していない、もしくは、光路ズレが物標検知に影響を与えない程度である場合、反射光L2は、検知部6の検知範囲内(例えば、図3Aに示す四角枠内)に収まっている。かかる場合、検知部6によって検知される反射光L2の強度は、高い値を保った状態となる。
そして、図3Bに示すように、例えば物標検知に影響を与える程度の光路ズレが発生した場合、反射光L2は、検知部6の検知範囲内に収まらなくなる。かかる場合、検知部6によって検知される反射光L2の強度は、検知範囲からはみ出した分だけ低下(図3Bでは、略50%低下)する。
つまり、検知部6は、検知した反射光L2の強度が所定値以下まで低下した場合、光路ズレを検知する。これにより、例えば光L1の光路ズレを検知した段階で、発光装置1の制御停止や、即座の修理の対応が可能となる。
さらに、図3Cに示すように、検知部6は、検知した反射光L2の強度を時系列で記憶しておくことで、光源部2の光L1の経年的な強度低下か光路ズレかを判別することが可能となる。
図3Cに示すように、光L1の経年的な強度低下の場合、検知部6によって検知される反射光L2の強度は、徐々に低下することとなる(図3Cに示す実線)。一方、光L1の光路ズレの場合、検知部6によって検知される反射光L2の強度は、光路ズレが発生した時点で急激に低下することとなる(図3Cに示す破線)。
つまり、検知部6は、反射光L2の強度が急激に低下した場合に、光L1の光路ズレを検知する。一方、検知部6は、反射光L2の強度が徐々に低下した場合に、光源部2の光L1の経年的な強度低下を検知する。これにより、例えば発光装置1を修理する作業者が光L1の強度低下の原因を容易に突き止めることができる。
なお、図3Aおよび図3Bに示す例では、検知部6が1つの場合を示したが、検知部6は、複数であってもよい。かかる点について、図3Dを用いて説明する。図3Dに示す変形例では、4つの検知部6a〜6dの場合について説明するが、検知部6の数は、3つ以下でもよく、5つ以上でもよい。
図3Dに示すように、例えば4つの検知部6a〜6dは、縦列方向にそれぞれ2つずつ密に配列される。そして、4つの検知部6a〜6dを含む領域における中心位置を、反射光L2の基準位置、つまり、光L1の光路ズレが発生しない場合の反射光L2の位置(図3Dに示す破線)として設定する。このとき、4つの検知部6a〜6dによって検知される反射光L2の強度は、すべて略同じ値となる。
そして、図3Dに示すように、光L1の光路ズレが発生した場合、検知部6a〜6dによる反射光L2の検知位置は、光路ズレに伴って、例えば右下の検知部6dへ移動することとなる(図3Dに示す実線)。
図3Dに示す例の場合、4つの検知部6a〜6dのうち、3つの検知部6a〜6cは、反射光L2を検出しなくなり、残りの検知部6dのみが反射光L2を検出することとなる。
言い換えると、4つの検知部6a〜6dは、光L1の光路が検知部6d方向へズレたことを検知する。つまり、発光装置1は、複数の検知部6を備えることで、光L1の光路ズレの方向を検知する。
これにより、検知した光L1の光路ズレの方向に基づいて、例えば走査部4(図1参照)の固定位置を調整することで光路ズレを補正することができる。なお、走査部4の固定位置の調整は、例えば走査部4を固定する台座に調整機構を設けることで実現可能である。
次に、図4を用いて、実施形態に係る発光装置1を備える測距システムSの構成について詳細に説明する。図4は、実施形態に係る測距システムSの構成を示すブロック図である。かかる測距システムSは、例えば車両に搭載され、車両周辺に存在する物標までの距離を測距するシステムに適用できる。
図4に示すように、実施形態に係る測距システムSは、発光装置1と、受光装置20とを備える。発光装置1は、制御部11と、記憶部12とを備える。受光装置20は、制御部21と、記憶部22とを備える。なお、図4では、発光装置1と受光装置20とは、別体で2つの装置として構成されることとしたが、発光装置1と受光装置20とが一体的に1つの装置として構成されてもよい。
ここで、発光装置1は、たとえば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、入出力ポートなどを有するコンピュータや各種の回路を含む。
コンピュータのCPUは、たとえば、ROMに記憶されたプログラムを読み出して実行することによって、制御部11として機能する。
また、制御部11が有する機能のうち、少なくともいずれか一つまたは全部をASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアで構成することもできる。
また、記憶部12は、たとえば、RAMやHDDに対応する。RAMやHDDは、各種プログラムの情報等を記憶することができる。なお、発光装置1は、有線や無線のネットワークで接続された他のコンピュータや可搬型記録媒体を介して上記したプログラムや各種情報を取得することとしてもよい。また、受光装置20も、発光装置1と同様に、コンピュータや各種回路にて構成することができる。
発光装置1の制御部11は、例えば車両の電子装置から出力される信号に基づいて光源部2に対して光L1の出射を指示するとともに、検知部6から取得した出射タイミングを示す情報を受光装置20へ出力する。
また、制御部11は、走査部4における反射素子41の揺動動作を制御することで、光L1を走査する。また、制御部11は、検知部6で検知した光L1の光路ズレに基づいて走査部4の固定位置を調整するとともに、調整後の走査部4の固定位置をオフセット値として記憶部12に記憶する。
受光装置20の制御部21は、例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などのイメージセンサを備え、発光装置1から出射された光L1が物標Tに反射した反射光R1を受光する。
つづいて、制御部21は、受光した反射光R1に基づいて物標Tまでの距離を測定する。具体的には、制御部21は、反射光R1の受光時刻と、発光装置1から取得した出射タイミングの時刻との差分を光速(299,792,458m/s)で除することで物標Tまでの距離を算出する。
制御部21は、算出した物標Tまでの距離を車両制御装置100へ出力する。なお、車両制御装置100は、例えば車両のアクセル、ブレーキ、ステアリング等の運転制御を自動で行う制御装置である。また、車両制御装置100は、これに限定されず、例えばナビゲーション装置等であってもよく、物標Tまでの距離を必要とする装置であればよい。
上述してきたように、実施形態に係る発光装置1は、光源部2と、走査部4と、透光部42と、検知部6とを備える。光源部2は、光を出射する。走査部4は、揺動軸O1,O2を中心として揺動可能に設けられた反射面41aに反射させることで光L1を所定の走査範囲βで走査する。透光部42は、中立状態である場合の反射面41aに対して非平行となる姿勢で走査部4に設けられ、光L1の一部を反射し、残りを透過させる。検知部6は、走査範囲β以外の位置に設けられ、透光部42によって反射した光(反射光L2)を光源部2の出射タイミングとして検知する。これにより、光L1の反射回数を減らせるとともに、光路距離を短縮できる。透光部42が分光部品の機能を兼ねるため、分光部品を別途設ける必要がない。したがって、コストを増加させることなく正確な出射タイミングを検知することができる。
なお、上述した実施形態では、光源部2は、反射部3へ向けて光L1を出射したが、光源部2は、走査部4へ光L1を直接出射してもよい。かかる点について図5を用いて説明する。
図5は、実施形態の変形例に係る発光装置1の側面図である。なお、以下においては、上述の実施形態と共通の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
図5に示すように、光源部2は、走査範囲β以外の位置に設けられ、透光部42へ向けて光L1を出射する。つまり、変形例に係る発光装置1は、反射部3を介さずに光L1を透光部42へ直接出射する。
これにより、反射部3を省くことができるため、発光装置1のコンパクト化および製造コストの低減が可能となる。さらに、反射部3での反射がなくなり、反射回数を減らすことができるため、走査部4による走査後の光L1の強度を高めることができる。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 発光装置
2 光源部
3 反射部
4 走査部
5 出射部
6,6a〜6d 検知部
10 筺体
11 制御部
12 記憶部
20 受光装置
21 制御部
22 記憶部
41 反射素子
41a 反射面
42 透光部
100 車両制御装置
O1,O2 揺動軸
L1 光
L2,R1 反射光
S 測距システム
T 物標

Claims (5)

  1. 光を出射する光源部と、
    揺動軸を中心として揺動可能に設けられた反射面に反射させることで前記光を所定の走査範囲で走査する走査部と、
    中立状態である場合の前記反射面に対して非平行となる姿勢で前記走査部に設けられ、前記光の一部を反射し、残りを透過させる透光部と、
    前記走査範囲以外の位置に設けられ、前記透光部によって反射した前記光を前記光源部の出射タイミングとして検知する検知部と
    を備えることを特徴とする発光装置。
  2. 前記検知部は、
    前記透光部によって反射した前記光を検知した強度に基づいて前記光の光路の変化を検知すること
    を特徴とする請求項1に記載の発光装置。
  3. 前記光源部は、
    前記走査範囲以外の位置に設けられ、前記透光部へ向けて前記光を出射すること
    を特徴とする請求項1または2に記載の発光装置。
  4. 前記検知部は、
    前記透光部によって反射された前記光を直接検知する位置に設けられること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の発光装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一つに記載の発光装置と、
    前記発光装置から出射された前記光が物標で反射した反射光を受光する受光装置と
    を備えることを特徴とする測距システム。
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