JP2020085388A - ガスコンロ - Google Patents

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邦男 阪本
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【課題】コンロバーナによる加熱の停止やコンロバーナの火力の低減などを行うことを必要とせずに、手動操作部(操作手段)の温度上昇を抑制することが可能で、使い勝手の良好なガスコンロを提供する。【解決手段】天板12の下面に接するように配設され、天板の下面に接した面側である上側と、逆の面側である下側の温度差によって起電力を生じ、かつ、上側と下側の温度差が大きくなるほど大電力を発生する発電体50と、発電体から供給される電力によって駆動され、ガスコンロ本体20の前部の吸入孔から吸入した空気を、排出孔55に至るように、ガスコンロ本体の内部を通流させる送風機60とを備えた構成とする。発電体50を、天板の下面に、スピンゼーベック効果を有する発電体材料を含有する塗料を塗布することにより形成する。【選択図】図1

Description

本発明は、ガスコンロに関し、詳しくは、ガスコンロ本体の上面を覆うように天板が配設された構造を有するガスコンロに関する。
ガスコンロは、通常、例えば、コンロバーナの点火、消火、火力調整などを手動で行う操作部(手動操作部)を備えている。
そして、特許文献1には、天板上(ガスコンロ上面)に配設された手動操作部(操作手段)の温度を検知して、その温度の情報を制御手段(加熱制御手段)に伝達する温度検知手段を備え、手動操作部(操作手段)の温度が上昇した場合に、コンロバーナ(加熱手段)による加熱が行われないように構成されたガスコンロ(ガス調理装置)が開示されている。
この特許文献1のガスコンロにおいては、上述のように、天板上に手動操作部を配置するようにしているので、操作性の向上を図ることができる。
また、特許文献1のガスコンロにおいては、手動操作部の温度が上昇した場合に、加熱手段(コンロバーナ)による加熱動作を停止させるようにしているので、高温の手動操作部に使用者が不用意に触れてしまうという不都合を回避することができる。
特開2006−317066号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたガスコンロの場合、手動操作部(操作手段)の温度が上昇した場合に、加熱手段(コンロバーナ)による加熱が行われないようにしていることから、使用者の意図する火力を維持して、速やかに、良好な調理を行うことができなくなるおそれがあり、改善の余地があるのが実情である。
本発明は、上記の課題を解決するものであり、コンロバーナによる加熱の停止やコンロバーナの火力の低減などを行うことを必要とせずに、手動操作部(操作手段)の温度上昇を抑制することが可能で、使い勝手の良好なガスコンロを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明のガスコンロは、
ガスコンロ本体と、
下面の少なくとも下記発電体の上面が接する領域が絶縁体から形成され、前記ガスコンロ本体の上面を覆うように配設される天板と、
燃料ガスを燃焼させて火炎を生じさせる炎孔を前記天板の上方に備えるコンロバーナと、
使用者の手指により操作される操作部と、
前記ガスコンロ本体の前部に配設され、前記ガスコンロ本体の前方の空気を前記ガスコンロ本体の内部に吸入する吸入孔と、
前記ガスコンロ本体の上部に配設され、前記ガスコンロ本体の内部の空気を排出するための排出孔と、
前記天板の下面に接するように配設され、前記天板の下面に接した面側を上側、前記天板の下面に接した面側とは逆の面側を下側とした場合に、上側と下側の温度差によって起電力を生じ、かつ、上側と下側の温度差が大きくなるほど大電力を発生する発電体と、
前記発電体から供給される電力によって駆動される送風機であって、前記吸入孔から空気を前記ガスコンロ本体の内部に吸入するとともに、吸入した空気を、前記排出孔に至るように前記ガスコンロ本体の内部を通流させる送風機と
を具備することを特徴としている。
本発明のガスコンロにおいては、前記発電体が、前記天板の下面に、スピンゼーベック効果を有する発電体材料を含有する塗料を塗布することにより形成された塗膜であることが好ましい。
また、前記ガスコンロ本体内には、調理物を収納して加熱調理を行うグリル庫と、前記天板の下面と前記グリル庫の上面との離間距離が他の箇所より大きい領域であるグリル庫・天板離間領域とが設けられており、
前記発電体となる前記塗膜の少なくとも一部が、前記グリル庫・天板離間領域に配設されていること
が好ましい。
本発明のガスコンロは、天板の下面に接するように配設され、天板の下面に接した面側である上側と、逆の面側である下側の温度差によって起電力を生じ、かつ、上側と下側の温度差が大きくなるほど大電力を発生する発電体と、発電体から供給される電力によって駆動される送風機であって、ガスコンロ本体の前部の吸入孔から吸入した空気を、排出孔に至るように、ガスコンロ本体の内部を通流させる送風機とを備えているので、天板の温度上昇によって、天板の下面に配設された発電体による発電量(発生電力)が増加し、発電体の発電量(発生電力)が増加すると、その電力で駆動される送風機による送風量が増大して天板の温度上昇が抑制されることになる。
その結果、火力の減少や加熱の停止などの措置を講じることを必要とせずに、天板の温度上昇を抑制することが可能になり、使い勝手の良いガスコンロを提供することができる。
さらに、発電体の発電量(発生電力)が増加すると、その電力で駆動される送風機による送風量が増大し、発電体の下側が冷却され、上側との温度差が大きくなり、それだけ発電体の発電量(発生電力)を大きくする(大きく保つ)ことが可能になる点でも有意義である。
本発明のガスコンロにおいては、天板の下面に塗布された塗膜によって発電体を構成するようにした場合、スピンゼーベック効果を有する発電体を含む塗料を天板に塗布することにより、容易に本発明のガスコンロを実現することが可能になり、有意義である。
また、グリル庫本体内には、調理物を収納して加熱調理を行うグリル庫と、天板の下面とグリル庫の上面との離間距離が他の箇所より大きい領域であるグリル庫・天板離間領域とを備えており、発電体となる塗膜の少なくとも一部が、グリル庫・天板離間領域に配設されるように構成した場合、グリル庫による加熱調理が行われたときにも、クリル庫からの熱によって発電体である塗膜下面(発電体の下側)の温度が上昇することが抑制され、塗膜上面(発電体の上側)と塗膜下面(発電体の下側)との温度差が小さくなってしまうことを回避して、発電量(発電電力)の低下を抑制することが可能になる。
本発明の一実施形態にかかるガスコンロを示す平面図である。 本発明の一実施形態にかかるガスコンロを示す正面図である。 本発明の一実施形態にかかるガスコンロが備える発電体の構成を示す図である。 本発明の一実施形態にかかるガスコンロが備える発電体の構成および原理を説明する斜視図である。 本発明の一実施形態にかかるガスコンロの発電体の配設態様の一例を示す図である。
[実施形態]
以下、本発明の実施形態を示して、その特徴とするところをさらに詳しく説明する。
本発明の一実施形態にかかるガスコンロA(図1、図2参照)は、キッチンカウンタに設けた設置用開口に落とし込んで取り付けられる、いわゆるドッロプイン方式に構成されたガスコンロである。
以下、図1および図2を参照して、本実施形態にかかるガスコンロAの基本構成について説明した後、本実施形態にかかるガスコンロの特徴的な構成について説明する。
<ガスコンロの基本構成>
本実施形態のガスコンロAは、図1に示すように、ガスコンロ本体20と、ガスコンロ本体20の上面の開口を覆う天板12とを備えている。
また、ガスコンロAは、図1に示すように、3つのコンロバーナ10(10a、10b、10c)を備えている。3つのコンロバーナ10はいずれもブンゼン式のガスバーナであり、2つのコンロバーナ10a、10bは、天板12の前方側の左右に配設され、残りの1つのコンロバーナ10cは、天板12の後方に配設されている。なお、ガスコンロAを構成する各コンロバーナ10(10a、10b、10c)は、それぞれ天板12から上方に、燃料ガスを燃焼させて火炎を生じさせる炎孔11(詳しくは炎孔11を備えたバーナヘッド)が露出するような態様で配設されている。
また、3つのコンロバーナ10(10a、10b、10c)の周囲には、各コンロバーナ10(10a、10b、10c)により加熱される調理容器(図示せず)が載置される五徳13がそれぞれ配設されている。
さらに、各コンロバーナ10(10a、10b、10c)の中央には、五徳13上に載置された調理容器の底部の温度を検出するための温度センサ14が配設されている。この温度センサ14は、五徳13上に載置された調理容器の底面に接することで調理容器の温度を検出することができるように構成されている。
また、ガスコンロAは、ガスコンロ本体20の内部にグリル(グリル庫)Gを備えており、天板12の後方側(奥側)(使用者に近い側が前方側、その逆側が後方側(奥側)となる)には、グリル調理の排気を排出するためのグリル排気孔21が設けられており、グリル排気孔21上にはカバー21aが配設されている。
また、天板12の前方側(手前側)で、左右方向の中央には、使用者が手指によって三つのコンロバーナ10(10a、10b、10c)の点火や消火、火力調整などの操作を行う操作部30が配置されている。なお、操作部30には、特に図示しないが、点火や消火、火力調整のための操作ボタンが配設されている。なお、操作部30は操作ボタンを備えた構成のものに限られるものではなく、例えば、回転式の操作つまみを備えている構成とすることも可能である。
また、本実施形態にかかるガスコンロAは、平面視において操作部30の周囲を囲繞する枠体40を備えている(図1参照)。
この枠体40は、天板12に設けた装着孔15に嵌入される態様で、天板12に装着されている。
<ガスコンロの特徴的構成>
次に、本実施形態にかかるガスコンロの特徴的構成について説明する。
本実施形態にかかるガスコンロAにおいて、天板12として、例えば絶縁材料であるガラスを用いて形成した天板が用いられている。
そして、天板12の下面に接して発電体50が配設されている。この発電体50は、天板12の下面に接した面側を上側、天板12の下面に接した面側とは逆の面側を下側とした場合に、上側と下側の温度差によって起電力を生じ、かつ、上側と下側の温度差が大きくなるほど大電力を発生するように構成されている。
本実施形態における発電体50はスピンゼーベック素子を利用したものであり、図3、図4に示すように、天板12の裏面側に上面が接合された磁性絶縁体51と、この磁性絶縁体51の下面に接するように配設された金属層(本実施形態では、Pt薄膜)52を備えており、磁性絶縁体51は磁化されている。
また、金属層52の下面の両端側には、一対の電極53a、53bが形成されており、この電極53a、53を介して電力が取り出されるように構成されている。
さらに説明すると、本実施形態において、発電体50は、天板12の下面に磁性絶縁体粉末ペーストを塗布して磁性絶縁体51を形成するとともに、磁性絶縁体51の表面にPt粉末ペーストを塗布して金属層(金属薄膜)52を形成し、磁性絶縁体51に直流磁場を印加することにより、磁性絶縁体51を磁化する方法で形成されている。なお、磁性絶縁体51は図4に示すように、磁性絶縁体51の厚み方向に直交する方向(図4における矢印Xの方向)に磁化されている。
本実施形態における発電体50は、磁化された磁性絶縁体51に対し、その上側(上面側)から下側(下面側)に向かって温度が低くなる態様の温度勾配が生じるように、上方の熱源(天板12(図3参照))から熱が印加され、図4に矢印Zで示す方向(発電体50の厚み方向)に熱流が生じると、磁性絶縁体51において、熱流と垂直の方向(図4に矢印Yで示す方向)に電流が流れるように構成されている。なお、図4では天板12(図3参照)の図示を省略している。
さらに、本実施形態のガスコンロAは、ガスコンロ本体20の前部(前面)に配設された複数の吸入孔54(図2)から吸入した空気を、ガスコンロ本体20の内部の発電体50の下面に沿って通流させた後、ガスコンロ本体20の上部に配設された排出孔55(図1)から排出させる電動の送風機60(図1参照)を備えている。
なお、排出孔55は、グリル(グリル庫)Gからの調理排気を排出するためのグリル排気孔21(図1)の両横に設けられている(図1参照)。
そして、本実施形態にかかるガスコンロAは、一対の発電体50(50a、50b)と、一対の送風機60(60a、60b)とを備えており、一方の発電体50aからの電流により一方の送風機60aが駆動され、他方の発電体50bからの電流により他方の送風機60bが駆動されるように構成されている。
発電体50は、天板12からの熱を十分に受ける位置に配設されていることが好ましく、通常は、平面視でコンロバーナ10の配設されている位置に近い領域に配設されていることが望ましい。
また、送風機60は、吸入孔54(図2)から吸入した空気を、発電体50の下面側に送り込むことが可能な位置であって、高温になりにくい位置に配設されていることが望ましい。すなわち、コンロバーナ10からの熱を十分に受にくい位置に配設されていることが好ましく、通常は、平面視でコンロバーナ10の配設されている位置から離れた領域に配設されていることが望ましい。
なお、本発明のガスコンロにおいて、発電体50の配設数に制約はなく、単一であっても、3つ以上であってもよい。
また、送風機60の配設数についても、特に制約はなく、単一であっても、3つ以上であってもよい。
また、本実施形態のガスコンロAは、ガスコンロ本体20の内部に、加熱調理を行うグリル(グリル庫)G(図1、図2)を備えている。
そして、図5に示すように、ガスコンロ本体20の内部には、天板12の下面とグリル庫Gの上面との離間距離(すなわち、天板12の下面からグリル庫Gまでの垂直方向の距離)Lが他の箇所より大きい領域であるグリル庫・天板離間領域LGを備えている。
本実施形態においては、図5に示すように、ガスコンロ本体20内に配設されれるグリル庫Gの左側の肩部G1と、右側の肩部G2とが傾斜した形状に構成されており、この左側と右側の肩部G1、G2と天板12の下面との間の領域がグリル庫・天板離間領域LGを構成している。
天板12の下面に塗膜(磁性絶縁体51および金属層52)を設けることにより形成された発電体50は、その一部が、グリル庫・天板離間領域LGに領域内に配設されている。
本実施形態のガスコンロAは、上述のように構成されているので、コンロバーナ10の使用による天板12の温度上昇によって、発電体50を上側(上面側)から下側(下面側)、すなわち、天板12から発電体50を構成する金属層(金属薄膜)52に向かう方向(発電体50の厚みの方向)に流れる熱流が増加すると、天板12の下面に配設された発電体50による発生電力が増加し、送風機60に多くの電流が供給されるため、送風機60による送風量が多くなり、天板12の温度上昇が抑制される。その結果、火力の減少や加熱の停止を行わなくても、天板12の温度上昇を抑制して、操作部30が高温になって使用者に不快感を与えることを防止することが可能な、使い勝手の良いガスコンロを実現することができる。
また、発電体50による電力で駆動される送風機60の送風量が多くなると、天板12の下面に配設された発電体50の下側(下面側)の温度が低下し、発電体50を上から下(天板12から金属膜(金属薄膜)52に向かう方向)に流れる熱流が増加するので、発電体50の発電量が増加する。そのため、送風機60による送風量がさらに多くなって天板12の温度上昇をより効果的に抑制することができる。
また、上述のように、発電体50を構成する絶縁性磁性体1と金属層(金属薄膜)52とを、いわゆる塗工法により形成するようにしているので、絶縁性磁性体1と金属層(金属薄膜)52をとなる塗工材料を天板に塗布することで、容易に発電体50を構成することが可能になり、コストを削減することができる。
また、発電体を塗工法により形成することで、天板12の下面の領域を有効に利用することが可能になり、ガスコンロAの平面面積に対する発電量を増やすことが可能になる。
また、発電体50を、天板12の下面とグリル庫Gの上面との離間距離Lが他の箇所より大きい領域であるグリル庫・天板離間領域LGに正対する領域内に配設するようにしているので、グリル庫による加熱調理が行われたときにも、発電体50の下面側の温度上昇が抑制され、発電電力の低下を抑制することが可能になり、本発明をより実効あらしめることができる。
また、上記実施形態では、天板12として絶縁性のガラスから形成された天板12を用いているが、天板本体を金属などの導電性材料から形成し、表面にガラスや琺瑯などの絶縁性材料を配設した構造のものを用いることも可能である。また、下面の、発電体50が配設される領域のみをガラスや琺瑯などの絶縁性材料でコーティングした構造のものを用いることも可能である。
なお、上記実施形態では発電体50として、スピンゼーベック素子を利用した発電体を用いているが、本発明においては、発電体として、種々の熱電変換素子を用いることが可能であり、周知の従来型のゼーベック素子を利用した熱電変換素子を用いることもできる。
ただし、本発明においては、スピンゼーベック素子を利用した熱電変換素子(発電体)を用いることが好ましい。
すなわち、従来のゼーベック素子を用いた熱電変換素子の場合、熱起電力を大きくするために、素子内でn型とp型半導体のブロックを複数個直列に接続した複雑な構造を作製する必要がある。これに対して、スピンゼーベック素子を用いた発電体50の場合、起電力が金属層(金属薄膜)52の面内方向に発生する。 そして、その起電力を大きくするためには、電流取り出し用の電極53a、53b間の距離を長くとるだけでよく、従来のゼーベック素子の場合のような複雑な構造を作製する必要がなく、発電体の面積(上記実施形態では塗布面積)を大きくするだけで、発生電力を増大することができる。これらの点を考慮すると、本発明においては、発電体50として、スピンゼーベック素子を用いることが好ましい。
なお、上記実施形態では、操作部30が天板12上に配設されている場合を例にとって説明したが、操作部30がガスコンロ本体20の前面に配設されている場合にも、天板12の温度上昇を抑制することにより、操作部30が高温になって、使用者に不快感を与えることを防止することが可能になる。
発明は、さらにその他の点においても上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内において種々の変形を加えることが可能である。
A、A1 ガスコンロ
10(10a、10b、10c) コンロバーナ
11 炎孔
12 天板
13 五徳
14 温度センサ
15 装着孔
15a 装着孔の内周面
20 ガスコンロ本体
21 グリル排気孔
21a 排気カバー
30 操作部
40 枠体
40a 枠体の外周面
40b 枠体の上端部
40c 枠体の周壁部
40c1 枠体の後方側の周壁部
50(50a、50b) 発電体
51 絶縁磁性体
52 金属層(金属薄膜)
53a、53b 電極
54 吸入孔
55 排出孔
60(60a、60b) 送風機
A ガスコンロ
G グリル(グリル庫)
G1 グリルの左側の肩部
G2 グリルの右側の肩部
L 天板の下面とグリル庫の上面との離間距離
LG グリル庫・天板離間領域

Claims (3)

  1. ガスコンロ本体と、
    下面の少なくとも下記発電体の上面が接する領域が絶縁体から形成され、前記ガスコンロ本体の上面を覆うように配設される天板と、
    燃料ガスを燃焼させて火炎を生じさせる炎孔を前記天板の上方に備えるコンロバーナと、
    使用者の手指により操作される操作部と、
    前記ガスコンロ本体の前部に配設され、前記ガスコンロ本体の前方の空気を前記ガスコンロ本体の内部に吸入する吸入孔と、
    前記ガスコンロ本体の上部に配設され、前記ガスコンロ本体の内部の空気を排出するための排出孔と、
    前記天板の下面に接するように配設され、前記天板の下面に接した面側を上側、前記天板の下面に接した面側とは逆の面側を下側とした場合に、上側と下側の温度差によって起電力を生じ、かつ、上側と下側の温度差が大きくなるほど大電力を発生する発電体と、
    前記発電体から供給される電力によって駆動される送風機であって、前記吸入孔から空気を前記ガスコンロ本体の内部に吸入するとともに、吸入した空気を、前記排出孔に至るように前記ガスコンロ本体の内部を通流させる送風機と
    を具備することを特徴とするガスコンロ。
  2. 前記発電体が、前記天板の下面に、スピンゼーベック効果を有する発電体材料を含有する塗料を塗布することにより形成された塗膜であることを特徴とする請求項1記載のガスコンロ。
  3. 前記ガスコンロ本体内には、調理物を収納して加熱調理を行うグリル庫と、前記天板の下面と前記グリル庫の上面との離間距離が他の箇所より大きい領域であるグリル庫・天板離間領域とが設けられており、
    前記発電体となる前記塗膜の少なくとも一部が、前記グリル庫・天板離間領域に配設されていること
    を特徴とする請求項2記載のガスコンロ。
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