JP2020085052A - 車両用駆動装置 - Google Patents

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Ryohei Inoue
亮平 井上
啓甫 中島
Keisuke Nakashima
啓甫 中島
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Abstract

【課題】減速用遊星歯車装置のリングギヤをケースに選択的に固定可能とする係合装置を備える車両用駆動装置において、低騒音性・低振動性を向上させる。【解決手段】車両用駆動装置(1)は、回転電機と、出力部材(O)と、減速用遊星歯車装置(PG2)と、ケース(2)とを備える。減速用遊星歯車装置(PG2)は、係合装置(65)によってケース(2)に選択的に固定される第三回転要素としてのリングギヤ(R2)を有する。リングギヤ(R2)と一体回転するリングギヤ連結部材(40)が、係合装置(65)を支持する支持部(42)を有しており、支持部(42)がリングギヤ(R2)の内周面よりも径方向内側に配置されている。【選択図】図7

Description

本発明は、車両用駆動装置に関する。
回転電機と、減速用遊星歯車装置と、それらを収容するケースとを備えた車両用駆動装置が、例えば特開平6−339248号公報(特許文献1)に開示されている。特許文献1の装置では、減速用遊星歯車装置のリングギヤが常時ケースに固定されているが、リングギヤの固定を解除可能とするように、リングギヤとケースとの間に係合装置を介在させることが考えられる。
このような、係合装置によってリングギヤをケースに選択的に固定可能とした構成が、特開2017−197128号公報(特許文献2)に開示されている。特許文献2の装置では、係合装置〔セレクタブルワンウェイクラッチ30〕が、リングギヤ〔第二リングギヤ22〕の径方向外側に配置されていた。
特開平6−339248号公報 特開2017−197128号公報
しかし、特許文献2のように係合装置がリングギヤの径方向外側に直接配置された構成では、減速用遊星歯車装置のノイズが係合装置に伝わりやすく、低騒音化・低振動化の妨げとなる。
そこで、減速用遊星歯車装置のリングギヤをケースに選択的に固定可能とする係合装置を備える車両用駆動装置において、低騒音性・低振動性を向上させることが望まれる。
本開示に係る車両用駆動装置は、
回転電機と、
車輪に駆動連結される出力部材と、
前記回転電機と前記出力部材とを結ぶ動力伝達経路に設けられた減速用遊星歯車装置と、
前記回転電機及び前記減速用遊星歯車装置を収容するケースと、を備え、
前記減速用遊星歯車装置は、前記回転電機に駆動連結される第一回転要素と、前記出力部材に駆動連結される第二回転要素と、係合装置によって前記ケースに選択的に固定される第三回転要素としてのリングギヤと、を有し、
前記リングギヤに連結されて当該リングギヤと一体回転するリングギヤ連結部材が、前記係合装置を支持する支持部を有しており、
前記支持部が、前記リングギヤの内周面よりも径方向内側に配置されている。
この構成によれば、リングギヤ連結部材における係合装置の支持部をリングギヤの内周面よりも径方向内側に配置することで、より軸心に近い位置に係合装置を配置することができる。これにより、より小径の係合装置を用いることができ、発生するノイズ自体を小さくすることができる。その際、リングギヤと一体回転するリングギヤ連結部材によって係合装置を支持するので、減速用遊星歯車装置から係合装置までの経路長を長くとることができ、ノイズの低減を図ることができる。これらが相俟って、低騒音性・低振動性を向上させることができる。
本開示に係る技術のさらなる特徴と利点は、図面を参照して記述する以下の例示的かつ非限定的な実施形態の説明によってより明確になるであろう。
実施形態の車両用駆動装置のスケルトン図 第一セレクタブルワンウェイクラッチの断面図 第二セレクタブルワンウェイクラッチの断面図 セレクタブルワンウェイクラッチの動作説明図 車両用駆動装置の部分断面図 図5の部分拡大図 図5の部分拡大図
車両用駆動装置の実施形態について、図面を参照して説明する。
以下の説明において、「回転電機」は、モータ(電動機)、ジェネレータ(発電機)、及び必要に応じてモータ及びジェネレータの双方の機能を果たすモータジェネレータのいずれをも含む概念として用いる。
また、「駆動連結」とは、2つの回転要素が駆動力を伝達可能に連結された状態を意味する。この概念には、2つの回転要素が一体回転するように連結された状態や、2つの回転要素が1つ以上の伝動部材を介して駆動力を伝達可能に連結された状態が含まれる。このような伝動部材には、回転を同速で又は変速して伝達する各種の部材(軸、歯車機構、ベルト、チェーン等)が含まれ、回転及び駆動力を選択的に伝達する装置(摩擦係合装置や噛み合い式係合装置等)が含まれても良い。
図1に示すように、本実施形態の車両用駆動装置1は、回転電機MGを備えており、回転電機MGの出力トルクを車輪Wに伝達させて車両を走行させる。なお、内燃機関(ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等)が車両に設けられ、車両用駆動装置1が、内燃機関及び回転電機MGの少なくとも一方の出力トルクを車輪Wに伝達させて車両を走行させる構成であっても良い。
車両用駆動装置1は、回転電機MGと、車輪Wに駆動連結される出力部材Oと、第一遊星歯車装置PG1と、第二遊星歯車装置PG2とを備えている。第一遊星歯車装置PG1及び第二遊星歯車装置PG2は、回転電機MGと出力部材Oとを結ぶ動力伝達経路に記載の順に設けられている。また、車両用駆動装置1は、クラッチCと、ブレーキBと、第一セレクタブルワンウェイクラッチ(以下、「第一SOWC」と略す。)60と、第二セレクタブルワンウェイクラッチ(同様に、「第二SOWC」と略す。)65とを備えている。回転電機MG、出力部材O、第一遊星歯車装置PG1、第二遊星歯車装置PG2、クラッチC、ブレーキB、第一SOWC60、及び第二SOWC65は、ケース2(図5を参照)内に収容されている。
回転電機MG、第一遊星歯車装置PG1、第二遊星歯車装置PG2、及び出力部材Oは、同軸に配置されている。また、回転電機MG、出力部材O、第二遊星歯車装置PG2、及び第一遊星歯車装置PG1は、記載の順に、軸方向に並んで配置されている。また、回転電機MG、第一遊星歯車装置PG1、第二遊星歯車装置PG2、及び出力部材Oが配置される軸を第一軸とすると、第一軸に平行な第二軸に、出力用差動歯車装置DF及び車軸Xが配置されている。出力部材Oは、出力用差動歯車装置DFと左右一対の車軸Xとを介して、左右一対の車輪Wに駆動連結されている。
回転電機MGは、ケース2に固定されるステータStと、ステータStに対して回転自在に支持されるロータRoとを備えている。回転電機MGは、バッテリやキャパシタ等の蓄電装置(図示せず)と電気的に接続されており、蓄電装置から電力の供給を受けて力行し、或いは、車両の慣性力等により発電した電力を蓄電装置に供給して蓄電させる。ロータRoは、ロータ軸10と一体回転するように連結されている。ロータ軸10は、出力部材O、第二遊星歯車装置PG2、及び第一遊星歯車装置PG1の径方向内側を貫通する状態で配置されている。
第一遊星歯車装置PG1は、シングルピニオン型の遊星歯車機構で構成されている。第一遊星歯車装置PG1は、第一サンギヤS1と、第一ピニオンギヤP1と、第一キャリヤCA1と、第一リングギヤR1とを有する。第一サンギヤS1、第一キャリヤCA1、及び第一リングギヤR1の回転速度の順は、記載の順である。第一サンギヤS1は、ブレーキB及び第一SOWC60によってケース2に選択的に固定される。第一リングギヤR1は、ロータ軸10を介して、回転電機MGに駆動連結されている。第一サンギヤS1及び第一リングギヤR1の両方に噛み合う第一ピニオンギヤP1は、第一キャリヤCA1によって支持されている。第一キャリヤCA1は、第二遊星歯車装置PG2を介して、出力部材Oに駆動連結されている。
第二遊星歯車装置PG2は、シングルピニオン型の遊星歯車機構で構成されている。第二遊星歯車装置PG2は、第二サンギヤS2と、第二ピニオンギヤP2と、第二キャリヤCA2と、第二リングギヤR2とを有する。第二サンギヤS2、第二キャリヤCA2、及び第二リングギヤR2の回転速度の順は、記載の順である。第二サンギヤS2は、第一遊星歯車装置PG1を介して、回転電機MGに駆動連結されている。第二リングギヤR2は、第二SOWC65によってケース2に選択的に固定される。第二サンギヤS2及び第二リングギヤR2の両方に噛み合う第二ピニオンギヤP2は、第二キャリヤCA2によって支持されている。第二キャリヤCA2は、出力部材Oに駆動連結されている。本実施形態では、第二サンギヤS2が「第一回転要素」に相当し、第二キャリヤCA2が「第二回転要素」に相当し、第二リングギヤR2が「第三回転要素」及び「リングギヤ」に相当する。
より具体的には、図5に示すように、第一サンギヤS1が形成されたサンギヤ形成部材31は、サンギヤ連結部材32を介してブレーキハブ56に連結されている。サンギヤ形成部材31は、ブレーキハブ56によって支持されたブレーキB及び第一SOWC60によって、ケース2に選択的に固定される。第一キャリヤCA1は、中間連結部材33を介して第二サンギヤS2に連結されており、さらに第二キャリヤCA2及びキャリヤ連結部材34を介して出力部材Oに駆動連結されている。また、第二リングギヤR2が形成されたリングギヤ形成部材35は、リングギヤ連結部材40に連結されており、当該リングギヤ連結部材40によって支持された第二SOWC65によってケース2に選択的に固定される。
図5及び図6に示すように、クラッチCは、円筒状のクラッチハブ51と、摩擦板52と、ピストン53とを有する。本実施形態では、ブレーキBのブレーキハブ56が、クラッチCのクラッチドラムに兼用されている。クラッチハブ51は、第一キャリヤCA1に連結されている。摩擦板52は、対をなし軸方向に交互に配置される内側摩擦板52Aと外側摩擦板52Bとを含む。
内側摩擦板52Aは、クラッチハブ51によって支持されている。内側摩擦板52Aは、その内周部がクラッチハブ51の外周面に形成されたスプライン歯91に係合することで、回転が規制されかつ軸方向に摺動可能な状態で支持されている。外側摩擦板52Bは、クラッチドラム兼用のブレーキハブ56によって支持されている。外側摩擦板52Bは、その外周部がブレーキハブ56の内周面に形成されたスプライン歯92に係合することで、回転が規制されかつ軸方向に摺動可能な状態で支持されている。ピストン53は、油圧によって駆動され、一対の摩擦板52(内側摩擦板52Aと外側摩擦板52B)を圧接して、第一サンギヤS1と第一キャリヤCA1とを一体回転させる。
ブレーキBは、円筒状のブレーキハブ56と、摩擦板57と、ピストン58とを有する。本実施形態では、ケース2の周壁21に形成された円筒状面部22が、ブレーキBのブレーキドラムとして機能している。クラッチドラム兼用のブレーキハブ56は、サンギヤ形成部材31に連結されている。摩擦板57は、対をなし軸方向に交互に配置される内側摩擦板57Aと外側摩擦板57Bとを含む。
内側摩擦板57Aは、ブレーキハブ56によって支持されている。内側摩擦板57Aは、その内周部がブレーキハブ56の外周面に形成されたスプライン歯93に係合することで、回転が規制されかつ軸方向に摺動可能な状態で支持されている。外側摩擦板57Bは、ブレーキドラムとして機能する円筒状面部22によって支持されている。外側摩擦板57Bは、その外周部が円筒状面部22に形成されたスプライン歯94に係合することで、回転が規制されかつ軸方向に摺動可能な状態で支持されている。ピストン58は、油圧によって駆動され、一対の摩擦板57(内側摩擦板57Aと外側摩擦板57B)を圧接して、第一サンギヤS1をケース2に固定する。
図2及び図5に示すように、第一SOWC60は、アウターレース61と、係合片62とを有する。本実施形態では、係合片62が「係合部」に相当する。アウターレース61は、円筒状の本体部61Aと、本体部61Aから径方向外側に突出する外側係合部61Bとを含む。また、アウターレース61は、係合片62を揺動自在に保持する保持部61Cを含む。係合片62は、第一係合片62Aと第二係合片62Bとを有する。対をなす第一係合片62Aと第二係合片62Bとは、互いに反対向きに傾斜するように設けられている。第一係合片62A及び第二係合片62Bは、アクチュエータにより切替レバー63を操作することで、それぞれ、保持部61Cによって保持された基端部を中心として揺動可能に構成されている。
第一SOWC60のアウターレース61は、ケース2の周壁21の円筒状面部22によって支持されている。アウターレース61は、その外周部にある外側係合部61Bが円筒状面部22に形成されたスプライン歯95に係合することで、回転が規制された状態で支持されている。また、アウターレース61(保持部61C)は、ブレーキハブ56によって径方向内側から支持されている。一対の係合片62(第一係合片62A及び第二係合片62B)は、それぞれ、全体が保持部61Cの最内周面よりも径方向外側に収まる状態(収納状態;図2における第二係合片62Bの状態)と、先端部が保持部61Cの最内周面よりも径方向内側に突出する状態(突出状態;図2における第一係合片62Aの状態)とに切替可能である。そして、一対の係合片62(第一係合片62A及び第二係合片62B)は、突出状態で、ブレーキハブ56の外周面に形成されたスプライン歯96に対して、周方向における互いに反対側から係合可能となっている。
第一SOWC60は、係合片62とスプライン歯96との機械的な噛み合いの有無により、第一サンギヤS1が双方向に回転するのを許容するフリー状態と第一サンギヤS1の回転を阻止するロック状態とに少なくとも切替可能な、“噛み合い式係合装置”の一種である。本実施形態の第一SOWC60は、さらにワンウェイ状態にも切替可能であり、フリー状態(図4上段)とワンウェイ状態(図4中段)とロック状態(図4下段)とに切替可能となっている。フリー状態は、一対の係合片62A,62Bの両方がスプライン歯96に非係合となって実現される。ワンウェイ状態は、一対の係合片62A,62Bのうちの一方(図示の例では係合片62Aであるが、規制する回転方向に応じて係合片62Bとしても良い)がスプライン歯96に対して周方向の一方側から係合して実現される。ロック状態は、一対の係合片62A,62Bがスプライン歯96に対して周方向の両側から係合して実現される。本実施形態では、第一SOWC60が「第二噛み合い式係合装置」に相当する。
図3及び図5に示すように、第二SOWC65は、アウターレース66と、係合片67とを有する。本実施形態では、係合片67が「係合部」に相当する。アウターレース66は、円筒状の本体部66Aと、本体部66Aから径方向外側に突出する外側係合部66Bとを含む。また、アウターレース66は、係合片67を揺動自在に保持する保持部66Cを含む。係合片67は、第一係合片67Aと第二係合片67Bとを有する。対をなす第一係合片67Aと第二係合片67Bとは、互いに反対向きに傾斜するように設けられている。第一係合片67A及び第二係合片67Bは、アクチュエータにより切替レバー68を操作することで、それぞれ、保持部66Cによって保持された基端部を中心として揺動可能に構成されている。
第二SOWC65のアウターレース66は、ケース2の中間支持壁26の円筒状部27によって支持されている。アウターレース66は、その外周部にある外側係合部66Bが円筒状部27に形成されたスプライン歯97に係合することで、回転が規制された状態で支持されている。また、アウターレース66(保持部66C)は、後述するリングギヤ連結部材40の支持部42によって径方向内側から支持されている。一対の係合片67(第一係合片67A及び第二係合片67B)は、それぞれ、全体が保持部66Cの最内周面よりも径方向外側に収まる状態(収納状態;図3における第二係合片67Bの状態)と、先端部が保持部66Cの最内周面よりも径方向内側に突出する状態(突出状態;図3における第一係合片67Aの状態)とに切替可能である。そして、一対の係合片67(第一係合片67A及び第二係合片67B)は、突出状態で、リングギヤ連結部材40の中間円筒状部45に形成されたスプライン歯98に対して、周方向における互いに反対側から係合可能となっている。本実施形態では、スプライン歯98が「支持部に設けられたスプライン歯」に相当する。
第二SOWC65は、係合片67とスプライン歯98との機械的な噛み合いの有無により、第二リングギヤR2が双方向に回転するのを許容するフリー状態と第二リングギヤR2の回転を阻止するロック状態とに少なくとも切替可能な、“噛み合い式係合装置”の一種である。本実施形態の第二SOWC65は、第一SOWC60と同様、さらにワンウェイ状態にも切替可能であり、フリー状態とワンウェイ状態とロック状態とに切替可能となっている。フリー状態は、一対の係合片67の両方がスプライン歯98に非係合となって実現される。ワンウェイ状態は、一対の係合片67のうちの一方がスプライン歯98に対して周方向の一方側から係合して実現される。ロック状態は、一対の係合片67がスプライン歯98に対して周方向の両側から係合して実現される。本実施形態では、第二SOWC65が「係合装置」に相当し、また「噛み合い式係合装置」に相当する。
第一遊星歯車装置PG1は、ブレーキBの係合状態又は第一SOWC60のワンウェイ状態若しくはロック状態で、第一リングギヤR1に入力される回転電機MGの回転を減速して第一キャリヤCA1から出力する(減速段)。また、第一遊星歯車装置PG1は、クラッチCの係合状態で、第一リングギヤR1に入力される回転電機MGの回転をそのままの回転速度で第一キャリヤCA1から出力する(直結段)。このように、本実施形態の第一遊星歯車装置PG1は、複数の変速段(直結段/減速段)を切替可能に構成されている。本実施形態では、第一遊星歯車装置PG1が「変速用遊星歯車装置」に相当する。また、第一サンギヤS1が「変速用遊星歯車装置の回転要素の1つ」に相当する。
第二遊星歯車装置PG2は、第二SOWC65のワンウェイ状態又はロック状態で、第一キャリヤCA1から中間連結部材33を介して第二サンギヤS2に入力される回転を、減速して出力部材Oから出力する。本実施形態では、第二遊星歯車装置PG2が「減速用遊星歯車装置」に相当する。また、第二遊星歯車装置PG2は、第二SOWC65のフリー状態で、動力伝達経路における第二遊星歯車装置PG2よりも上流側(回転電機MG側)の各構成と、車輪Wとを切り離す。
回転電機MG、出力部材O、第一遊星歯車装置PG1、第二遊星歯車装置PG2、クラッチC、ブレーキB、第一SOWC60、及び第二SOWC65は、ケース2内に収容されている。図5〜図7に示すように、ケース2は、周壁21と、端部支持壁24と、中間支持壁26とを有する。周壁21は、回転電機MG、出力部材O、第一遊星歯車装置PG1、第二遊星歯車装置PG2、ブレーキB、及び第一SOWC60の外周を覆う筒状に形成されている。軸方向における周壁21の一方側の端部領域には、円筒状の内周面を有する円筒状面部22が形成されている。
この円筒状面部22には、スプライン歯94及びスプライン歯95が形成されている。これらのスプライン歯94とスプライン歯95とは、軸方向に連続して一体的に形成されている。別の言い方をすれば、周壁21の円筒状面部22には、スプライン歯94及びスプライン歯95の両方として機能する“第二共用スプライン歯”が形成されている。この第二共用スプライン歯に、第一SOWC60のアウターレース61とブレーキBの外側摩擦板57Bとが、軸方向に並ぶ状態で共通に支持されている。
端部支持壁24は、軸方向における周壁21の一方側(回転電機MGとは反対側)の端部を覆う板状に形成されている。なお、ケース2は、軸方向における周壁21の他方側(回転電機MG側)の端部を覆う第2の端部支持壁(図示せず)も備えている。中間支持壁26は、軸方向における出力部材Oと第二遊星歯車装置PG2との間を、全体として径方向に延びるように形成されている。中間支持壁26は、軸方向に突出する円筒状の円筒状部27を有する。円筒状部27は、中間支持壁26から第二遊星歯車装置PG2側に向かって突出するように形成されている。本実施形態では、中間支持壁26が「支持壁」に相当し、円筒状部27が「第二円筒状部」に相当する。
図5に示すように、出力部材O、第二SOWC65、第二遊星歯車装置PG2、第一遊星歯車装置PG1、第一SOWC60、クラッチC、及びブレーキBは、同軸に配置されている。これらは、概ね記載の順に軸方向に並んで配置されている。図5及び図6に示すように、第一遊星歯車装置PG1及び第二遊星歯車装置PG2よりも端部支持壁24側では、第一SOWC60及びブレーキBが、軸方向に並んだ状態で、クラッチCに対して径方向外側に配置されている。本実施形態では、クラッチドラム兼用のブレーキハブ56の径方向内側にクラッチCが配置され、ブレーキハブ56の径方向外側に第一SOWC60及びブレーキBが配置されている。
そして、ブレーキハブ56の外周面に、スプライン歯93とスプライン歯96とが、軸方向に連続して一体的に形成されている。別の言い方をすれば、ブレーキハブ56の外周面には、スプライン歯93及びスプライン歯96の両方として機能する“第一共用スプライン歯”が形成されている。この第一共用スプライン歯に、第一SOWC60のアウターレース61とブレーキBの外側摩擦板57Bとが軸方向に並ぶ状態で共通に支持されているとともに、第一SOWC60の係合片62が揺動して突出状態となったときに係合可能となっている。
図5及び図7に示すように、第一遊星歯車装置PG1及び第二遊星歯車装置PG2よりも中間支持壁26側では、第二キャリヤCAがキャリヤ連結部材34を介して出力部材Oに連結されている。キャリヤ連結部材34は、ロータ軸10よりも大径の中空軸として形成されており、その内部をロータ軸10が貫通している。出力部材Oは、キャリヤ連結部材34よりも大径の中空軸として形成されており、その内部をロータ軸10が貫通しているとともに、キャリヤ連結部材34の一方の端部が挿入されている。
出力部材Oは、出力ギヤ72が形成された円筒状の本体部71と、本体部71から軸方向に突出する円筒状の円筒状部73とを有する。出力ギヤ72は、本体部71の外周面における中央領域に形成されている。円筒状部73は、本体部71から軸方向において第二遊星歯車装置PG2側に突出するように形成されている。また、円筒状部73は、本体部71よりも小径に形成されている。出力部材Oは、出力ギヤ72が形成された中央領域から、円筒状部73の先端側に向けて、段階的に小径となる段付き円筒状に形成されている。出力部材Oは、出力ギヤ72の両側で本体部71の外周面に嵌合された軸受81により、ケース2(中間支持壁26)に対して回転可能な状態で径方向に支持されている。
第二リングギヤR2が形成されたリングギヤ形成部材35は、リングギヤ連結部材40に連結されている。リングギヤ形成部材35は、少なくともリングギヤ連結部材40を介して、中間支持壁26に支持されている。リングギヤ連結部材40は、リングギヤ形成部材35に連結されて当該リングギヤ形成部材35(及び第二リングギヤR2)と一体回転する。リングギヤ連結部材40は、径方向延在部41と支持部42とを有している。
径方向延在部41は、リングギヤ形成部材35から径方向に延びるように形成されている。径方向延在部41は、概ね、第二遊星歯車装置PG2側から出力部材O側に向かって段階的に小径となる段付き円板状に形成されている。径方向延在部41は、外側円筒状部43と、外側円環板状部44と、中間円筒状部45と、中間円環板状部46と、内側円筒状部47と、内側円環板状部48とを有する。これらは一体的に形成されている。外側円筒状部43は、円筒状に形成されており、第二遊星歯車装置PG2側の端部でリングギヤ形成部材35と一体回転するように当該リングギヤ形成部材35に連結されている。外側円環板状部44は、円環板状に形成されており、外側円筒状部43の中間支持壁26側の端部から下方に延びている。
中間円筒状部45は、円筒状に形成されており、外側円環板状部44の下端部から、軸方向において中間支持壁26側に延びている。中間円環板状部46は、円環板状に形成されており、中間円筒状部45の中間支持壁26側の端部から下方に延びている。内側円筒状部47は、円筒状に形成されており、中間円環板状部46の下端部から、軸方向の両側に延びている。内側円筒状部47は、軸方向において出力部材O側及び第二遊星歯車装置PG2側の両方に突出している。内側円環板状部48は、円環板状に形成されており、内側円筒状部47の第二遊星歯車装置PG2側の端部付近から下方に延びている。本実施形態では、中間円筒状部45が「第一円筒状部」に相当する。
本実施形態では、リングギヤ連結部材40(並びにリングギヤ形成部材35及び第二リングギヤR2)は、軸受82により、出力部材Oに対して回転可能な状態で径方向に支持されている。本実施形態では、リングギヤ連結部材40と出力部材Oとが径方向に見て重複する部分を有しており、それらの重複部どうしの径方向の間に軸受82が配置されている。具体的には、リングギヤ連結部材40の内側円筒状部47と出力部材Oの円筒状部73とが径方向に見て重複して配置されており、内側円筒状部47の内周面と円筒状部73の外周面との間に軸受82が配置されている。そして、リングギヤ連結部材40が、軸受82により、出力部材Oに対して回転可能な状態で径方向に支持されている。
本実施形態では、軸受82は、出力部材Oの本体部71に対して、軸方向における第二遊星歯車装置PG2側に配置されている。また、軸受82は、ケース2(中間支持壁26)に対して出力部材Oを回転可能に支持する軸受81に対して、軸方向における第二遊星歯車装置PG2側に配置されている。さらに、軸受82は、軸受81に対して、径方向内側に配置されている。
また、リングギヤ連結部材40は、軸受83により、ケース2(中間支持壁26)に対して回転可能な状態で軸方向に支持されている。軸受83は、中間支持壁26の径方向内側の端部とリングギヤ連結部材40の中間円環板状部46との軸方向の間に配置されている。軸受83は、出力ギヤ72及び軸受81と軸方向に見て重複する位置に配置されている。また、軸受83は、内側円筒状部47、軸受82、及び円筒状部73と径方向に見て重複する位置に配置されている。さらに、リングギヤ連結部材40の内側円環板状部48とキャリヤ連結部材34のフランジ部との軸方向の間に、軸受84が配置されている。
リングギヤ連結部材40に設けられた支持部42は、第二SOWC65を支持する部位である。本実施形態では、リングギヤ連結部材40を構成する径方向延在部41の中間円筒状部45の外面に、支持部42が設けられている。この支持部42は、第二リングギヤR2の内周面よりも径方向内側に配置されている。また、支持部42における第二SOWC65の支持面は、第二キャリヤCA2の外周面よりも径方向内側に配置されている。
中間円筒状部45の径方向外側であって当該中間円筒状部45と径方向に見て重複する位置に、円筒状部27が配置されている。円筒状部27は、リングギヤ形成部材35よりも僅かに大径に形成されており、その内周面に形成されたスプライン歯97がリングギヤ形成部材35と軸方向に見て重複している。そして、その円筒状部27の内面に、第二SOWC65が支持されている。第二SOWC65は、アウターレース66の外側係合部66Bが円筒状部27の内周面に形成されたスプライン歯97に係合し、アウターレース66の保持部66Cが中間円筒状部45に形成されたスプライン歯98に支持される状態で配置されている。
〔その他の実施形態〕
(1)上記の実施形態では、第一SOWC60及び第二SOWC65が、それぞれフリー状態とワンウェイ状態とロック状態とに切替可能な構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、第一SOWC60及び第二SOWC65の少なくとも一方が、フリー状態、ワンウェイ状態、及びロック状態のうちの2つの状態だけを切替可能に構成されても良い。
(2)上記の実施形態では、第一SOWC60及び第二SOWC65が、それぞれアウターレース61,66と揺動自在な一対の係合片62,67とを有する構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、第一SOWC60及び第二SOWC65の少なくとも一方に代えて、例えばドグクラッチ等の他の形式の噛み合い式係合装置が用いられても良い。
(3)上記の実施形態では、ブレーキBのブレーキハブ56がクラッチCのクラッチドラムに兼用されている構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、クラッチドラムとブレーキハブ56とが別々に設けられても良い。
(4)上記の実施形態では、複数の変速段として直結段と減速段とを切替可能な第一遊星歯車装置PG1を備えている構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、第一遊星歯車装置PG1が、複数の変速段として直結段と増速段とを切替可能であっても良い。また、第一遊星歯車装置PG1が、変速段を3段以上に切替可能であっても良い。また、第一遊星歯車装置PG1が、変速比固定の変速装置であっても良い。さらに、第一遊星歯車装置PG1が設けられなくても良い。
(5)上記の実施形態では、ケース2の周壁21の円筒状面部22に、スプライン歯94とスプライン歯95とが軸方向に連続して一体的に形成されている構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、スプライン歯94とスプライン歯95とが別々に形成されても良い。
(6)上記の実施形態では、ブレーキハブ56の外周面にスプライン歯93とスプライン歯96とが、軸方向に連続して一体的に形成されている構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、スプライン歯93とスプライン歯96とが別々に形成されても良い。
(7)上記の実施形態では、リングギヤ連結部材40が、軸受82により、出力部材Oに対して径方向に支持されている構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、リングギヤ連結部材40が、ケース2(中間支持壁26)に対して径方向に支持されても良い。
(8)上記の実施形態では、ブレーキBが油圧駆動式の多板ブレーキである構成を主に想定して説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、ブレーキBが例えばバンドブレーキで構成されても良い。
(9)上述した各実施形態(上記の実施形態及びその他の実施形態を含む;以下同様)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することも可能である。その他の構成に関しても、本明細書において開示された実施形態は全ての点で例示であって、本開示の趣旨を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
〔実施形態の概要〕
以上をまとめると、本開示に係る車両用駆動装置は、好適には、以下の各構成を備える。
車両用駆動装置(1)であって、
回転電機(MG)と、
車輪(W)に駆動連結される出力部材(O)と、
前記回転電機(MG)と前記出力部材(O)とを結ぶ動力伝達経路に設けられた減速用遊星歯車装置(PG2)と、
前記回転電機(MG)及び前記減速用遊星歯車装置(PG2)を収容するケース(2)と、を備え、
前記減速用遊星歯車装置(PG2)は、前記回転電機(MG)に駆動連結される第一回転要素(S2)と、前記出力部材(O)に駆動連結される第二回転要素(CA2)と、係合装置(65)によって前記ケース(2)に選択的に固定される第三回転要素(R2)としてのリングギヤ(R2)と、を有し、
前記リングギヤ(R2)に連結されて当該リングギヤ(R2)と一体回転するリングギヤ連結部材(40)が、前記係合装置(65)を支持する支持部(42)を有しており、
前記支持部(42)が、前記リングギヤ(R2)の内周面よりも径方向内側に配置されている。
この構成によれば、リングギヤ連結部材(40)における係合装置(65)の支持部(42)をリングギヤ(R2)の内周面よりも径方向内側に配置することで、より軸心に近い位置に係合装置(65)を配置することができる。これにより、より小径の係合装置(65)を用いることができ、発生するノイズ自体を小さくすることができる。その際、リングギヤ(R2)と一体回転するリングギヤ連結部材(40)によって係合装置(65)を支持するので、減速用遊星歯車装置(PG2)から係合装置(65)までの経路長を長くとることができ、ノイズの低減を図ることができる。これらが相俟って、低騒音性・低振動性を向上させることができる。
一態様として、
前記リングギヤ連結部材(40)は、前記リングギヤ(R2)が形成されたリングギヤ形成部材(35)から径方向に延びる径方向延在部(41)と、前記径方向延在部(41)から軸方向に突出する円筒状の第一円筒状部(45)と、を有しており、
前記第一円筒状部(45)の外面に、前記支持部(42)が設けられていることが好ましい。
この構成によれば、第一円筒状部(45)が径方向延在部(41)から軸方向に突出するように設けられるので、第一円筒状部(45)をより軸心に近い位置に設けることが容易である。そして、その第一円筒状部(45)の外面に、係合装置(65)を支持する支持部(42)が設けられるので、より軸心に近い位置に係合装置(65)を配置することが容易となる。
一態様として、
前記ケース(2)は、全体として径方向に延びるとともに、軸方向に突出する円筒状の第二円筒状部(27)を有する支持壁(26)を有し、
前記第二円筒状部(27)の内面に、前記係合装置(65)が支持されていることが好ましい。
この構成によれば、リングギヤ連結部材(40)の支持部(42)と第二円筒状部(27)の内面との間に、係合装置(65)を適切に支持することができる。
一態様として、
前記動力伝達経路における前記回転電機(MG)と前記減速用遊星歯車装置(PG2)との間に設けられた、前記減速用遊星歯車装置(PG2)とは別の変速用遊星歯車装置(PG1)をさらに備えることが好ましい。
この構成によれば、減速用遊星歯車装置(PG2)と変速用遊星歯車装置(PG1)との組み合わせにより、所望の変速比を容易に実現することができる。
一態様として、
前記変速用遊星歯車装置(PG1)が、複数の変速段を切替可能に構成されていることが好ましい。
この構成によれば、減速用遊星歯車装置(PG2)と複数の変速段を切替可能な変速用遊星歯車装置(PG1)との組み合わせにより、複数の異なる変速比を実現することができる。
一態様として、
前記係合装置(65)は、機械的な噛み合いの有無により、前記第三回転要素(R2)の回転を阻止するロック状態と、前記第三回転要素(R2)が双方向に回転するのを許容するフリー状態と、に少なくとも切替可能な噛み合い式係合装置(65)であることが好ましい。
この構成によれば、係合装置(65)をロック状態とすることで、減速用遊星歯車装置(PG2)のリングギヤ(R2)をケース(2)に固定して、回転電機(MG)側から入力される回転を減速して出力部材(O)側に出力することができる。また、係合装置(65)をフリー状態とすることで、車輪(W)から、減速用遊星歯車装置(PG2)よりも上流側の各部を切り離すことができる。機械的な噛み合いの有無を制御するための簡単な機構で、コンパクトに、ロック状態とフリー状態との切り替えを適切に行うことができる。
一態様として、
前記噛み合い式係合装置(65)は、前記支持部(42)に設けられたスプライン歯(98)に対して係合及び係合解除する一対の係合片(67)を有するセレクタブルワンウェイクラッチであることが好ましい。
この構成によれば、コンパクトな機構により、ロック状態とフリー状態との切り替えを適切に行うことができる。
一態様として、
前記動力伝達経路における前記回転電機(MG)と前記減速用遊星歯車装置(PG2)との間に設けられた、前記減速用遊星歯車装置(PG2)とは別の変速用遊星歯車装置(PG1)と、
前記変速用遊星歯車装置(PG1)の回転要素の1つ(S1)を前記ケース(2)に選択的に固定する、前記噛み合い式係合装置(65)とは別の第二噛み合い式係合装置(60)と、をさらに備え、
前記噛み合い式係合装置(65)が、前記第二噛み合い式係合装置(60)よりも径方向内側に配置されていることが好ましい。
この構成によれば、小径の係合装置(65)を用いることができ、低騒音性・低振動性を向上させることができる。
一態様として、
前記減速用遊星歯車装置(PG2)は、前記第一回転要素(S2)又は前記第二回転要素(CA2)として、ピニオンギヤ(P2)を支持するキャリヤ(CA2)を有し、
前記支持部(42)における前記係合装置(65)の支持面が、前記キャリヤ(CA2)の外周面よりも径方向内側に配置されていることが好ましい。
この構成によれば、より軸心に近い位置に設けられる支持部(42)により、係合装置(65)をより軸心に近い位置で支持することができる。
本開示に係る車両用駆動装置は、上述した各効果のうち、少なくとも1つを奏することができれば良い。
1 車両用駆動装置
2 ケース
10 ロータ軸
22 円筒状面部
26 中間支持壁(支持壁)
27 円筒状部(第二円筒状部)
35 リングギヤ形成部材
40 リングギヤ連結部材
41 径方向延在部
42 支持部
45 中間円筒状部(第一円筒状部)
47 内側円筒状部
52 摩擦板
52A 内側摩擦板
52B 外側摩擦板
56 ブレーキハブ
57 摩擦板
57A 内側摩擦板
57B 外側摩擦板
60 第一SOWC(第二噛み合い式係合装置)
61 アウターレース
62 係合片(係合部)
62A 第一係合片
62B 第二係合片
65 第二SOWC(噛み合い式係合装置、係合装置)
66 アウターレース
67 係合片(係合部)
71 本体部
72 出力ギヤ
73 円筒状部
81 軸受
82 軸受
92 スプライン歯
93 スプライン歯
94 スプライン歯
95 スプライン歯
96 スプライン歯
98 スプライン歯(支持部に設けられたスプライン歯)
MG 回転電機
PG1 第一遊星歯車装置(変速用遊星歯車装置)
PG2 第二遊星歯車装置(減速用遊星歯車装置)
S1 第一サンギヤ(変速用遊星歯車装置の回転要素の1つ)
S2 第二サンギヤ(第一回転要素)
P2 第二ピニオンギヤ
CA2 第二キャリヤ(第二回転要素)
R2 第二リングギヤ(第三回転要素、リングギヤ)
C クラッチ
B ブレーキ
O 出力部材
W 車輪

Claims (9)

  1. 回転電機と、
    車輪に駆動連結される出力部材と、
    前記回転電機と前記出力部材とを結ぶ動力伝達経路に設けられた減速用遊星歯車装置と、
    前記回転電機及び前記減速用遊星歯車装置を収容するケースと、を備え、
    前記減速用遊星歯車装置は、前記回転電機に駆動連結される第一回転要素と、前記出力部材に駆動連結される第二回転要素と、係合装置によって前記ケースに選択的に固定される第三回転要素としてのリングギヤと、を有し、
    前記リングギヤに連結されて当該リングギヤと一体回転するリングギヤ連結部材が、前記係合装置を支持する支持部を有しており、
    前記支持部が、前記リングギヤの内周面よりも径方向内側に配置されている、車両用駆動装置。
  2. 前記リングギヤ連結部材は、前記リングギヤが形成されたリングギヤ形成部材から径方向に延びる径方向延在部と、前記径方向延在部から軸方向に突出する円筒状の第一円筒状部と、を有しており、
    前記第一円筒状部の外面に、前記支持部が設けられている、請求項1に記載の車両用駆動装置。
  3. 前記ケースは、全体として径方向に延びるとともに、軸方向に突出する円筒状の第二円筒状部を有する支持壁を有し、
    前記第二円筒状部の内面に、前記係合装置が支持されている、請求項1又は2に記載の車両用駆動装置。
  4. 前記動力伝達経路における前記回転電機と前記減速用遊星歯車装置との間に設けられた、前記減速用遊星歯車装置とは別の変速用遊星歯車装置をさらに備える、請求項1から3のいずれか一項に記載の車両用駆動装置。
  5. 前記変速用遊星歯車装置が、複数の変速段を切替可能に構成されている、請求項4に記載の車両用駆動装置。
  6. 前記係合装置は、機械的な噛み合いの有無により、前記第三回転要素の回転を阻止するロック状態と、前記第三回転要素が双方向に回転するのを許容するフリー状態と、に少なくとも切替可能な噛み合い式係合装置である、請求項1から5のいずれか一項に記載の車両用駆動装置。
  7. 前記噛み合い式係合装置は、前記支持部に設けられたスプライン歯に対して係合及び係合解除する一対の係合片を有するセレクタブルワンウェイクラッチである、請求項6に記載の車両用駆動装置。
  8. 前記動力伝達経路における前記回転電機と前記減速用遊星歯車装置との間に設けられた、前記減速用遊星歯車装置とは別の変速用遊星歯車装置と、
    前記変速用遊星歯車装置の回転要素の1つを前記ケースに選択的に固定する、前記噛み合い式係合装置とは別の第二噛み合い式係合装置と、をさらに備え、
    前記噛み合い式係合装置が、前記第二噛み合い式係合装置よりも径方向内側に配置されている、請求項6又は7に記載の車両用駆動装置。
  9. 前記減速用遊星歯車装置は、前記第一回転要素又は前記第二回転要素として、ピニオンギヤを支持するキャリヤを有し、
    前記支持部における前記係合装置の支持面が、前記キャリヤの外周面よりも径方向内側に配置されている、請求項1から8のいずれか一項に記載の車両用駆動装置。
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