JP2020084532A - 作業用床、及び作業用床の使用方法 - Google Patents

作業用床、及び作業用床の使用方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2020084532A
JP2020084532A JP2018219099A JP2018219099A JP2020084532A JP 2020084532 A JP2020084532 A JP 2020084532A JP 2018219099 A JP2018219099 A JP 2018219099A JP 2018219099 A JP2018219099 A JP 2018219099A JP 2020084532 A JP2020084532 A JP 2020084532A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
work
floor
work floor
building
working floor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018219099A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7053436B2 (ja
Inventor
勇気 浜田
Yuki Hamada
勇気 浜田
俊春 大山
Toshiharu Oyama
俊春 大山
正宏 星野
Masahiro Hoshino
正宏 星野
英二 藤井
Eiji Fujii
英二 藤井
純平 瀬戸
Jumpei Seto
純平 瀬戸
正幸 小股
Masayuki Komata
正幸 小股
英仁 椎貝
Hidehito Shiigai
英仁 椎貝
南 杉本
Minami Sugimoto
南 杉本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takenaka Komuten Co Ltd
Original Assignee
Takenaka Komuten Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takenaka Komuten Co Ltd filed Critical Takenaka Komuten Co Ltd
Priority to JP2018219099A priority Critical patent/JP7053436B2/ja
Publication of JP2020084532A publication Critical patent/JP2020084532A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7053436B2 publication Critical patent/JP7053436B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)
  • Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)

Abstract

【課題】作業用床の使用性を向上することが可能となる、作業用床、及び作業用床の使用方法を提供すること。【解決手段】第1作業用床70は、建物1に設けられた作業用床であって、建物1を構成する複数の右側柱部54を第1作業用床70を介して接続することにより、複数の右側柱部54の剛性を高めることを可能とし、第1作業用床70を複数の右側柱部54と一体に形成し、建物1を構成する屋根架構20の近傍に第1作業用床70を配置し、屋根架構20と第1作業用床70との相互間に免震装置60を設置した。【選択図】図3

Description

本発明は、作業用床、及び作業用床の使用方法に関する。
従来から、体育館等の大空間建物のメンテナンス作業を行うための技術の一つとして、当該建物の上側部分に回り廊下を設けることにより、建物の天井等のメンテナンス作業を可能にする技術が提案されている(特許文献1参照)。
特開平11−256811号公報
ところで、近年では、回り廊下を様々な用途に用いたいというニーズが高まっている。しかしながら、上述した従来の技術においては、上述したように、回り廊下は建物の天井等のメンテナンス作業に用いられるものに過ぎなかったので、例えば、この回り廊下を他の用途に用いようとしても、他の用途に適した使用を行うことが難しくなるおそれがあることから、回り廊下の如き作業用床の使用性の観点からは改善の余地があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、作業用床の使用性を向上することが可能となる、作業用床、及び作業用床の使用方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の作業用床は、建物に設けられた作業用床であって、前記建物を構成する複数の柱部を当該作業用床を介して接続することにより、前記複数の柱部の剛性を高めることを可能とした。
請求項2に記載の作業用床は、請求項1に記載の作業用床において、当該作業用床を前記複数の柱部と一体に形成した。
請求項3に記載の作業用床は、請求項1又は2に記載の作業用床において、前記建物を構成する屋根架構の近傍に当該作業用床を配置し、前記屋根架構と当該作業用床との相互間に免震装置を設置した。
請求項4に記載の作業用床は、請求項1から3のいずれか一項に記載の作業用床において、当該作業用床を、コンクリート材料にて形成した。
請求項5に記載の作業用床の使用方法は、請求項1から4のいずれか一項に記載の作業用床を、建物の施工中において施工用の作業足場として用いると共に、前記建物の施工後においてメンテナンス用の作業足場として用いる。
請求項1に記載の作業用床によれば、建物を構成する複数の柱部を作業用床を介して接続することにより、複数の柱部の剛性を高めることを可能としたので、複数の柱部の剛性を高める接続部材を別途設ける必要がなくなる。また、複数の柱部を接続するように設けられた作業用床を庇として機能させることができ、例えば建物の施工中の雨水対策に寄与できる。以上のことから、従来技術(建物の上側部分に回り廊下を設ける技術)に比べて、作業用床の使用性を向上できる。
請求項2に記載の作業用床によれば、作業用床を複数の柱部と一体に形成したので、複数の柱部の施工と同時に作業用床を使用することができ、作業用床を複数の柱部とは別体に形成した場合に比べて、作業用床を建物の施工中及び施工後の作業足場として利用しやすくなる。
請求項3に記載の作業用床によれば、建物を構成する屋根架構の近傍に作業用床を配置し、屋根架構と作業用床との相互間に免震装置を設置したので、作業用床において安定した免震装置の設置面を確保できることから、免震装置を正確に設置することが可能となる。
請求項4に記載の作業用床によれば、作業用床をコンクリート材料にて形成したので、設置状況に応じた作業用床を施工しやすくなるため、作業用床の施工性を高めやすくなる。
請求項5に記載の作業用床の使用方法によれば、建物の施工中において施工用の作業足場として用いると共に、建物の施工後においてメンテナンス用の作業足場として用いるので、作業用床を施工用の作業足場及びメンテナンス用の作業足場として兼用することができる。よって、施工用の作業足場とメンテナンス用の作業足場とを別途設ける必要がないことから、作業足場を設ける手間や設置コストを低減できる。
本発明の実施の形態に係る建物を概念的に示す図であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。 梁材を示す斜視図である。 図1(b)の建物のA−A矢視断面図であって、右側柱部の上端部周辺の領域を示す図である。 図3の建物の平面図である(一部図示省略)。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る作業用床、及び作業用床の使用方法の実施の形態を詳細に説明する。まず、〔I〕実施の形態の基本的概念を説明した後、〔II〕実施の形態の具体的内容について説明し、最後に、〔III〕実施の形態に対する変形例について説明する。ただし、実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
〔I〕実施の形態の基本的概念
まず、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、建物に設けられた作業用床、及び作業用床の使用方法に関する。ここで、「建物」の具体的な構造や種類は任意であり、例えば、公共施設(例えば、体育館等)、商業施設(例えば、ショッピングモール等)、工場施設等を含む概念であるが、実施の形態では体育館として説明する。
〔II〕実施の形態の具体的内容
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
(構成)
最初に、実施の形態に係る作業用床が適用される建物の構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る建物を概念的に示す図であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。以下の説明では、図1のX方向を建物の左右方向(−X方向を建物の左方向、+X方向を建物の右方向)、図1のY方向を建物の前後方向(+Y方向を建物の前方向、−Y方向を建物の後方向)、図1のZ方向を建物の上下方向(+Z方向を建物の上方向、−Z方向を建物の下方向)と称する。建物1は、図1に示すように、設置面C上に設けられており、屋根部10、支持部50、後述する図3の免震装置60、及び利用空間部(図示省略)を備えている。
(構成−屋根部)
屋根部10は、建物1の基本構造体の一部であって、利用空間部の上部を覆うための部分であり、図1に示すように、屋根架構20及び屋根パネル40を備えている。
(構成−屋根部−屋根架構)
屋根架構20は、屋根部10の基本構造体である。この屋根架構20は、例えば鋼製の長尺な梁材30を複数組み合わせて構成されている。具体的には、図1に示すように、梁材30の長手方向が左右方向に略沿うように複数の梁材30の各々を配置すると共に、複数の梁材30を前後方向に略沿うように並設することにより構成されている。
ここで、複数の梁材30の具体的な構成については任意であるが、実施の形態では、トラス梁でそれぞれ構成されている。図2は、梁材30を示す斜視図である。具体的には、図2に示すように、複数の梁材30の各々の左右方向の長さについては、利用空間部の左右方向の長さよりも若干長く設定しており、複数の梁材30の各々の前後方向の長さについては、利用空間部の前後方向の長さよりも短く設定しており、複数の梁材30の各々の上下方向の長さについては、利用空間部の上下方向の長さよりも短く設定している。また、複数の梁材30の各々は、前側トラス部31、後側トラス部32、上側トラス部33、下側トラス部34、左側トラス部35、及び右側トラス部36をそれぞれ備えている。
このうち、前側トラス部31は、梁材30の前側に位置する部分であり、複数の弦材を組み合わせて構成されている。具体的には、図2に示すように、前側上弦材31aと、前側上弦材31aよりも下側に位置する前側下弦材31bと、前側上弦材31aと前側下弦材31bとの相互間において間隔を隔てて左右方向に複数並設される前側束材31cと、前側束材31c同士の相互間に設けられた前側斜材31dとを備えて構成されている。また、後側トラス部32は、梁材30の後側に位置する部分であり、前側トラス部31の構成と略同一に構成されており、具体的には、図2に示すように、後側上弦材32a、後側下弦材32b、後側束材32c、及び後側斜材32dを備えて構成されている。また、上側トラス部33は、梁材30の上側に位置する部分であり、複数の弦材を組み合わせて構成されており、具体的には、図2に示すように、前側上弦材31aと後側上弦材32aとの相互間において水平に設けられ、且つ間隔を隔てて左右方向に複数並設された上側接続弦材33aを備えて構成されている。また、下側トラス部34は、梁材30の下側に位置する部分であり、複数の弦材を組み合わせて構成されており、具体的には、図2に示すように、前側下弦材31bと後側下弦材32bとの相互間において水平に設けられ、且つ間隔を隔てて左右方向に複数並設された下側接続弦材34aを備えて構成されている。また、左側トラス部35は、梁材30の左側に位置する部分であり、複数の弦材を組み合わせて構成されており、具体的には、図2に示すように、前側トラス部31と後側トラス部32との相互間に設けられた一対の左側斜材35aであって、下側接続弦材34aにおいて相互に交差する一対の左側斜材35aを備えて構成されている。また、右側トラス部36は、梁材30の右側に位置する部分であり、左側トラス部35の構成と略同一に構成されており、具体的には、図2に示すように、一対の右側斜材36aを備えて構成されている。なお、実施の形態では、複数の梁材30の各々における各種束材の配置方法(いわゆる割り付け方法)については、複数の梁材30の各々における各種束材をすべて同一の位置に配置しているので、屋根架構20のねじれの発生を抑制できる。
(構成−屋根部−屋根パネル)
図1に戻り、屋根パネル40は、屋根架構20の上面を覆うためのものである。この屋根パネル40は、例えば公知の屋根パネル(一例として、ALCパネル等)を用いて構成されており、図1に示すように、屋根架構20の上面全体を覆うように複数設けられ、屋根架構20に対して固定具等によって固定されている。
(構成−支持部)
支持部50は、建物1の基本構造体の一部であって、屋根部10を支持する部分である。この支持部50は、図1に示すように、屋根部10よりも下方において利用空間部の周囲を覆うように配置されており、前側柱部51、後側柱部(図示省略)、左側柱部(図示省略)、右側柱部54、補助梁部55、左側レール部(図示省略)、及び右側レール部57を備えている。
前側柱部51は、支持部50の前側に位置する柱部である。この前側柱部51は、例えば公知のコンクリート製の柱材を用いて構成されており、具体的には、図1(a)に示すように、前側柱部51の左右方向の長さが利用空間部の左右方向の長さよりも短く設定され、前側柱部51の前後方向の長さが利用空間部の前後方向の長さよりも短く設定され、前側柱部51の上下方向の長さが利用空間部の上下方向の長さと略同一に設定されている(なお、他の柱部についても同様とする)。また、図1(a)に示すように、前側柱部51は、設置面Cに対して立設されていると共に、間隔を隔てて左右方向に複数並設されている。後側柱部は、支持部50の後側に位置する柱部であり、設置面Cに対して立設されていると共に、間隔を隔てて左右方向に複数並設されている。左側柱部は、支持部50の左側に位置する柱部であり、設置面Cに対して立設されていると共に、間隔を隔てて前後方向に複数並設されている。右側柱部54は、支持部50の右側に位置する柱部であり、図1(b)に示すように、設置面Cに対して立設されていると共に、間隔を隔てて前後方向に複数並設されている。補助梁部55は、前側柱部51、後側柱部、左側柱部、及び右側柱部54の各々を補強するための梁部であり、例えば公知のコンクリート製の梁材を用いて構成されており、図1に示すように、前側柱部51同士、後側柱部同士、左側柱部同士、及び右側柱部54同士をそれぞれ接続するように複数設けられている。
左側レール部及び右側レール部57は、屋根架構20を構築する際に梁材30を前後方向に沿って移動するように案内するものである。これら左側レール部及び右側レール部57は、例えば公知の長尺なレール材(一例として鋼製のレール材)等を用いて構成されており、支持部50の上側部分に設けられている。具体的には、左側レール部は、並設されているすべての左側柱部の上側部分にわたって設けられており、これら左側柱部から利用空間部の内側に向けて張り出された接合梁(図示省略)に対して接続されている。また、右側レール部57は、並設されているすべての右側柱部54の上側部分にわたって設けられており、これら右側柱部54から利用空間部の内側に向けて張り出された後述の図4の接合梁58に対して接続されている。
(構成−免震装置)
免震装置60は、屋根部10を免震化するための装置であり、例えば公知の免震装置(一例として、積層ゴム支承、滑り支承等)を用いて構成されており、屋根架構20と支持部50との相互間に設けられている。
(構成−利用空間部)
利用空間部は、所定の目的(例えば、スポーツイベント等)に応じた利用が行われる空間部であり、例えば直方体状に形成されており、具体的には、所定の人数を収容可能であり、且つ所望の設備(例えば観客席や競技設備等)を収容可能な大きさに設定された空間部として形成されている。
(構成−支持部の構成の詳細)
次に、支持部50の構成の詳細について説明する。図3は、図1(b)の建物1のA−A矢視断面図であって、右側柱部54の上端部周辺の領域を示す図である。図4は、図3の建物の平面図である(一部図示省略)。ただし、支持部50は、特記する場合を除いて、任意の形状、方法、及び材質で製造することができる。実施の形態において、図3、図4に示すように、支持部50(建物1)の右側には第1作業用床70が設けられており、及び支持部50の左側には第2作業用床(図示省略)が設けられている。なお、第1作業用床70の構成、及び第2作業用床の構成はそれぞれ略同一であるので、以下では、第1作業用床70の構成のみについて説明することとする。
(構成−支持部の構成の詳細−第1作業用床)
図3に戻り、第1作業用床70は、作業者Mが作業足場として利用する作業用床である。この第1作業用床70は、例えば長尺な板状体であり、屋根架構20の右端部の近傍に配置されており、具体的には、図3に示すように、右側柱部54と右側レール部57との相互間において略水平に配置されている。
また、第1作業用床70の具体的な形状及び大きさについては任意であるが、作業足場として利用可能な限り任意に設定することができるが、実施の形態では以下の通りに設定している。すなわち、まず、第1作業用床70の平面形状については、略長方形状に設定している。また、第1作業用床70の左右方向の長さについては、図3に示すように、少なくとも1人以上の作業者Mが後述の設置作業や後述のメンテナンス作業が容易に行うことが可能な長さに設定しており、一例として、1mから3m程度に設定してもよい。また、第1作業用床70の前後方向の長さについては、利用空間部の前後方向の長さと略同一に設定している。また、第1作業用床70の上下方向の長さについては、図3に示すように、所定量の外力(例えば、所定数の免震装置60の自重等)が加えられた場合でも変形しない程度の長さに設定しており、例えば補助梁部55の上下方向の長さの半分程度の長さに設定してもよい。
また、第1作業用床70の材質については任意であるが、実施の形態では、設置状況に応じた第1作業用床70を施工しやすくなるように、コンクリート材料で構成している。
また、第1作業用床70の設置方法については任意であるが、実施の形態では、複数の右側柱部54の剛性(例えば、曲げ剛性、ねじり剛性等)を高めることが可能となるように、右側柱部54同士を第1作業用床70を介して接続している。具体的には、図3、図4に示すように、第1作業用床70における各右側柱部54に対応する部分に設けられた切欠部71に各右側柱部54をそれぞれ嵌め合わせた状態で、第1作業用床70を各右側柱部54に対して固定具(例えば差筋等)によって接続している。さらに、この第1作業用床70を右側レール部57に対して固定具(例えばスタッド等)によって接続している。この場合には、第1作業用床70の上下方向の長さは、複数の右側柱部54の剛性を高めることが可能な長さに設定されている。このような設置方法により、複数の右側柱部54の剛性を高める接続部材を別途設ける必要がなくなる。また、複数の右側柱部54を接続するように設けられた第1作業用床70を庇として機能させることができ、例えば建物1の施工中の雨水対策に寄与できる。以上のことから、従来技術(建物1の上側部分に回り廊下を設ける技術)に比べて、第1作業用床70の使用性を向上できる。
また、上記第1作業用床70の設置方法が採用される場合において、免震装置60の設置方法については任意であるが、実施の形態では、以下の通りに設置している。すなわち、図3に示すように、屋根架構20の各梁材30の右端部と第1作業用床70(具体的には、第1作業用床70に接続された右側レール部57の上端部)との相互間にそれぞれ配置し、当該各梁材30及び右側レール部57に対して固定具等によってそれぞれ接続している(なお、屋根架構20の各梁材30の左端部と第2作業用床との相互間への設置についても同様とする)。また、屋根架構20の梁材30のうち最前方側の梁材30の下端部と少なくともいずれか1つ以上の前側柱部51との相互間にそれぞれ配置し、当該梁材30及び当該前側柱部51に対して固定具等によってそれぞれ接続している(なお、屋根架構20の梁材30のうち最後方側の梁材30の下端部と少なくともいずれか1つ以上の後側柱部との相互間への設置についても同様とする)。このような設置方法により、屋根架構20の免震化を図ることができる。特に、屋根架構20と第1作業用床70(又は第2作業用床)との相互間に免震装置60を設けているので、第1作業用床70(又は第2作業用床)において安定性した免震装置60の設置面を確保できることから、免震装置60を正確に設置することが可能となる。
また、第1作業用床70の形成方法については任意であるが、実施の形態では、第1作業用床70を複数の右側柱部54と一体に形成している。これにより、複数の右側柱部54の施工と同時に第1作業用床70を使用することができ、第1作業用床70を複数の右側柱部54とは別体に形成した場合に比べて、第1作業用床70を建物1の施工中及び施工後の作業足場として利用しやすくなる。ただし、これに限らず、例えば、第1作業用床70を複数の右側柱部54とは別体に形成した後に、第1作業用床70と複数の右側柱部54とを固定具等によって接続することにより、形成してもよい。
(第1作業用床及び第2作業用床の使用方法)
続いて、第1作業用床70及び第2作業用床の使用方法について説明する。なお、第1作業用床70の使用方法、及び第2作業用床の使用方法はそれぞれ略同一であるので、以下では、第1作業用床70の使用方法のみについて説明することとする。
この第1作業用床70の使用方法については、建物1の施工中の使用方法と、建物1の施工後の使用方法とに大別される。また、これら使用方法の前提として、既に第1作業用床70が複数の右側柱部54と一体に形成されているものとして説明する。
まず、建物1の施工中の使用方法については、第1作業用床70が複数の右側柱部54と一体に形成された後に、施工用の作業足場として用いる。例えば、屋根架構20の各梁材30の右端部と第1作業用床70との相互間に免震装置60を設置する際には、作業者Mが通行するスペース、作業者Mが免震装置60を設置する設置作業を行うスペース、又は免震装置60を仮置きするスペースとして用いてもよい。
また、建物1の施工後の使用方法については、メンテナンス用の作業足場として用いる。例えば、屋根架構20、免震装置60、又は複数の右側柱部54のメンテナンス作業(一例として、清掃作業、補修作業、部材等の取り換え作業等)を行う際には、作業者Mが通行するスペース、メンテナンス作業を行うスペース、又はメンテナンス作業に用いられる部材等を仮置きするスペースとして用いてもよい。
このような使用方法により、第1作業用床70を施工用の作業足場及びメンテナンス用の作業足場として兼用することができる。よって、施工用の作業足場とメンテナンス用の作業足場とを別途設ける必要がないことから、作業足場を設ける手間や設置コストを低減できる。
(実施の形態の効果)
このように実施の形態によれば、建物1を構成する複数の柱部を第1作業用床70(又は第2作業用床)を介して接続することにより、複数の柱部の剛性を高めることを可能としたので、複数の柱部の剛性を高める接続部材を別途設ける必要がなくなる。また、複数の柱部を接続するように設けられた第1作業用床70(又は第2作業用床)を庇として機能させることができ、例えば建物1の施工中の雨水対策に寄与できる。以上のことから、従来技術(建物1の上側部分に回り廊下を設ける技術)に比べて、第1作業用床70及び第2作業用床の使用性を向上できる。
また、第1作業用床70(又は第2作業用床)を複数の柱部と一体に形成したので、複数の柱部の施工と同時に第1作業用床70及び第2作業用床を使用することができ、第1作業用床70(又は第2作業用床)を複数の柱部とは別体に形成した場合に比べて、第1作業用床70及び第2作業用床を建物1の施工中及び施工後の作業足場として利用しやすくなる。
また、建物1を構成する屋根架構20の近傍に第1作業用床70及び第2作業用床を配置し、屋根架構20と第1作業用床70(又は第2作業用床)との相互間に免震装置60を設置したので、第1作業用床70(又は第2作業用床)において安定した免震装置60の設置面を確保できることから、免震装置60を正確に設置することが可能となる。
また、作業用床をコンクリート材料にて形成したので、設置状況に応じた作業用床を施工しやすくなるため、作業用床の施工性を高めやすくなる。
また、建物1の施工中において施工用の作業足場として用いると共に、建物1の施工後においてメンテナンス用の作業足場として用いるので、作業用床を施工用の作業足場及びメンテナンス用の作業足場として兼用することができる。よって、施工用の作業足場とメンテナンス用の作業足場とを別途設ける必要がないことから、作業足場を設ける手間や設置コストを低減できる。
〔III〕実施の形態に対する変形例
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。
(形状、数値、構造、時系列について)
実施の形態や図面において例示した構成要素に関して、形状、数値、又は複数の構成要素の構造若しくは時系列の相互関係については、本発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。
(梁材について)
上記実施の形態では、梁材30が、トラス梁であると説明したが、これに限らず、例えば、ハニカム梁、ラチス梁、又はボックス梁であってもよい。
また、上記実施の形態では、梁材30が、上側接続弦材33a及び下側接続弦材34a、(すなわち、一対の上弦材同士及び一対の下弦材同士を接続するブレース材を備えている)を備えていると説明したが、これに限らず、例えば、上側接続弦材33a又は下側接続弦材34aの少なくともいずれか一方を省略してもよい(ただし、上側接続弦材33a及び下側接続弦材34aの両方を省略する場合には、最左方側及び第右方側に位置する上側接続弦材33a又は下側接続弦材34aは除く)。
(作業用床について)
上記実施の形態では、支持部50に、第1作業用床70及び第2作業用床が設けられていると説明したが、これに限らず、例えば、第1作業用床70又は第2作業用床のいずれか一方のみが設けられてもよい。
また、上記実施の形態では、第1作業用床70(又は第2作業用床)が、屋根架構20の近傍に配置されていると説明したが、これに限らず、例えば、屋根架構20から離れた位置に配置されてもよい。
また、上記実施の形態では、作業用床が、支持部50の右側と左側に設けられていると説明したが、これに限らず、例えば、支持部50の前側と後側に設けられてもよい。この場合には、前側柱部51同士又は後側柱部同士が作業用床を介して接続される。
また、上記実施の形態では、第1作業用床70を複数の右側柱部54のすべてと接続していると説明したが、複数の右側柱部54の一部のみ(ただし、2本以上の右側柱部54)と接続してもよい。
また、上記実施の形態では、第1作業用床70が、コンクリート材料で構成されていると説明したが、これに限らず、コンクリート材料以外の材料(例えば、鋼材等の金属材料等)にて構成されてもよい。この場合において、第1作業用床70の形成方法については任意であるが、例えば、第1作業用床70と複数の右側柱部54とを別体に形成した後に、第1作業用床70と複数の右側柱部54とを固定具等によって接続することにより、形成してもよい。
(付記)
付記1の作業用床は、建物に設けられた作業用床であって、前記建物を構成する複数の柱部を当該作業用床を介して接続することにより、前記複数の柱部の剛性を高めることを可能とした。
付記2の作業用床は、付記1に記載の作業用床において、当該作業用床を前記複数の柱部と一体に形成した。
付記3の作業用床は、付記1又は2に記載の作業用床において、前記建物を構成する屋根架構の近傍に当該作業用床を配置し、前記屋根架構と当該作業用床との相互間に免震装置を設置した。
付記4の作業用床は、付記1から3のいずれか一項に記載の作業用床において、当該作業用床を、コンクリート材料にて形成した。
付記5の作業用床の使用方法は、付記1から4のいずれか一項に記載の作業用床を、建物の施工中において施工用の作業足場として用いると共に、前記建物の施工後においてメンテナンス用の作業足場として用いる。
(付記の効果)
付記1に記載の作業用床によれば、建物を構成する複数の柱部を作業用床を介して接続することにより、複数の柱部の剛性を高めることを可能としたので、複数の柱部の剛性を高める接続部材を別途設ける必要がなくなる。また、複数の柱部を接続するように設けられた作業用床を庇として機能させることができ、例えば建物の施工中の雨水対策に寄与できる。以上のことから、従来技術(建物の上側部分に回り廊下を設ける技術)に比べて、作業用床の使用性を向上できる。
付記2に記載の作業用床によれば、作業用床を複数の柱部と一体に形成したので、複数の柱部の施工と同時に作業用床を使用することができ、作業用床を複数の柱部とは別体に形成した場合に比べて、作業用床を建物の施工中及び施工後の作業足場として利用しやすくなる。
付記3に記載の作業用床によれば、建物を構成する屋根架構の近傍に作業用床を配置し、屋根架構と作業用床との相互間に免震装置を設置したので、作業用床において安定した免震装置の設置面を確保できることから、免震装置を正確に設置することが可能となる。
付記4に記載の作業用床によれば、作業用床をコンクリート材料にて形成したので、設置状況に応じた作業用床を施工しやすくなるため、作業用床の施工性を高めやすくなる。
付記5に記載の作業用床の使用方法によれば、建物の施工中において施工用の作業足場として用いると共に、建物の施工後においてメンテナンス用の作業足場として用いるので、作業用床を施工用の作業足場及びメンテナンス用の作業足場として兼用することができる。よって、施工用の作業足場とメンテナンス用の作業足場とを別途設ける必要がないことから、作業足場を設ける手間や設置コストを低減できる。
1 建物
10 屋根部
20 屋根架構
30 梁材
31 前側トラス部
31a 前側上弦材
31b 前側下弦材
31c 前側束材
31d 前側斜材
32 後側トラス部
32a 後側上弦材
32b 後側下弦材
32c 後側束材
32d 後側斜材
33 上側トラス部
33a 上側接続弦材
34 下側トラス部
34a 下側接続弦材
35 左側トラス部
35a 左側斜材
36 右側トラス部
36a 右側斜材
40 屋根パネル
50 支持部
51 前側柱部
54 右側柱部
55 補助梁部
57 右側レール部
58 接合梁
60 免震装置
70 第1作業用床
71 切欠部
C 設置面
M 作業者

Claims (5)

  1. 建物に設けられた作業用床であって、
    前記建物を構成する複数の柱部を当該作業用床を介して接続することにより、前記複数の柱部の剛性を高めることを可能とした、
    作業用床。
  2. 当該作業用床を前記複数の柱部と一体に形成した、
    請求項1に記載の作業用床。
  3. 前記建物を構成する屋根架構の近傍に当該作業用床を配置し、
    前記屋根架構と当該作業用床との相互間に免震装置を設置した、
    請求項1又は2に記載の作業用床。
  4. 当該作業用床を、コンクリート材料にて形成した、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の作業用床。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の作業用床を、建物の施工中において施工用の作業足場として用いると共に、前記建物の施工後においてメンテナンス用の作業足場として用いる、
    作業用床の使用方法。
JP2018219099A 2018-11-22 2018-11-22 作業用床、及び作業用床の使用方法 Active JP7053436B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018219099A JP7053436B2 (ja) 2018-11-22 2018-11-22 作業用床、及び作業用床の使用方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018219099A JP7053436B2 (ja) 2018-11-22 2018-11-22 作業用床、及び作業用床の使用方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020084532A true JP2020084532A (ja) 2020-06-04
JP7053436B2 JP7053436B2 (ja) 2022-04-12

Family

ID=70906856

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018219099A Active JP7053436B2 (ja) 2018-11-22 2018-11-22 作業用床、及び作業用床の使用方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7053436B2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62291373A (ja) * 1986-06-10 1987-12-18 東急建設株式会社 建物の屋根等の重量を利用した動的制振方法および装置
JPH07324376A (ja) * 1994-05-31 1995-12-12 Osamu Yoneda 鉄筋コンクリート造構造物の構築方法
US20030146049A1 (en) * 2002-02-01 2003-08-07 Albano James R. Suspended scaffolding system
JP2008031644A (ja) * 2006-07-26 2008-02-14 East Japan Railway Co 鉄骨造建物の床架構および同床架構の建築構法
JP2017040122A (ja) * 2015-08-20 2017-02-23 株式会社安藤・間 鉄筋コンクリート柱梁接合部プレキャスト部材
JP2018115427A (ja) * 2017-01-16 2018-07-26 株式会社大林組 屋根架構の施工方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62291373A (ja) * 1986-06-10 1987-12-18 東急建設株式会社 建物の屋根等の重量を利用した動的制振方法および装置
JPH07324376A (ja) * 1994-05-31 1995-12-12 Osamu Yoneda 鉄筋コンクリート造構造物の構築方法
US20030146049A1 (en) * 2002-02-01 2003-08-07 Albano James R. Suspended scaffolding system
JP2008031644A (ja) * 2006-07-26 2008-02-14 East Japan Railway Co 鉄骨造建物の床架構および同床架構の建築構法
JP2017040122A (ja) * 2015-08-20 2017-02-23 株式会社安藤・間 鉄筋コンクリート柱梁接合部プレキャスト部材
JP2018115427A (ja) * 2017-01-16 2018-07-26 株式会社大林組 屋根架構の施工方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP7053436B2 (ja) 2022-04-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6883397B2 (ja) 屋根構造体の構築方法
JP2008231765A (ja) 改修耐震外壁、改修耐震外壁を備える建物、及び施工方法
JP2020007827A (ja) 木造ユニット式建築構造体、及びその組立て構法
JP2020084532A (ja) 作業用床、及び作業用床の使用方法
JP6265735B2 (ja) 連結建物
JP4648154B2 (ja) 建築物の増築方法及び増築建築物
JP2013189802A (ja) 既存建物の耐震補強構造
KR20120042239A (ko) 기둥이 중력만 부담하는 강판전단벽 시스템
JP6811049B2 (ja) ユニット建物
JP5756000B2 (ja) 螺旋階段の取付構造
JP5450971B2 (ja) 制振パネルの設置構造
JP7161924B2 (ja) 屋根架構の構築方法
JP2016199882A (ja) バルコニーにおける手摺取付構造
JP4870645B2 (ja) 集合住宅
JP7085462B2 (ja) 梁架構の据え付け方法
JP6990066B2 (ja) 建物のバルコニー構造
JP5958984B1 (ja) グリッド設計法に基づく木造建築物の製造方法
JP6422802B2 (ja) 建築物の架構構造
WO2018011955A1 (ja) エレベータおよびエレベータのリニューアル方法
JP5933281B2 (ja) 建物ユニット及びユニット建物
JP7189004B2 (ja) 耐震補強壁構造
JP2010163747A (ja) ユニット式建物
JP2017020210A (ja) 建物の外壁構造
JP2021031934A (ja) ユニット式建物
JP2013217115A (ja) 壁式混合梁構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201217

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20211116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211124

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220113

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220315

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220331

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7053436

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150