JP2020084202A - ホッパー設備の使用方法 - Google Patents

ホッパー設備の使用方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2020084202A
JP2020084202A JP2018214341A JP2018214341A JP2020084202A JP 2020084202 A JP2020084202 A JP 2020084202A JP 2018214341 A JP2018214341 A JP 2018214341A JP 2018214341 A JP2018214341 A JP 2018214341A JP 2020084202 A JP2020084202 A JP 2020084202A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blast furnace
raw material
furnace raw
head chute
sinter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018214341A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6904322B2 (ja
Inventor
宗文 中本
Munefumi Nakamoto
宗文 中本
廉 ▲高▼橋
廉 ▲高▼橋
Ren Takahashi
佑治 今井
Yuji Imai
佑治 今井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
JFE Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JFE Steel Corp filed Critical JFE Steel Corp
Priority to JP2018214341A priority Critical patent/JP6904322B2/ja
Publication of JP2020084202A publication Critical patent/JP2020084202A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6904322B2 publication Critical patent/JP6904322B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)
  • Manufacture Of Iron (AREA)
  • Waste-Gas Treatment And Other Accessory Devices For Furnaces (AREA)

Abstract

【課題】ホッパー上部やコンベアに用いられているゴム製部品の劣化を抑制できるホッパー設備の使用方法を提供する。【解決手段】焼結機からクーラーに直送された焼結鉱の上に高炉原料を載置するホッパー設備の使用方法であって、ホッパー設備は、高炉原料を収容する収容部と、高炉原料を収容部に案内するヘッドシュートと、高炉原料をヘッドシュートに搬送するコンベアと、収容部に収容された高炉原料を前記焼結鉱の上に排出する排出スロープと、ヘッドシュートと収容部との接続部を開閉するゲートと、を有し、ヘッドシュートは、ヘッドシュート内の温度を検出する温度検出部を備え、温度検出部が第1の閾値以上第2の閾値未満の温度を検出した場合に、高炉原料の搬送速度を速め、温度検出部が第2の閾値以上の温度を検出した場合に、コンベアを停止して、開状態の前記ゲートを閉じる。【選択図】図2

Description

本発明は、クーラーの排熱を利用した高炉原料の乾燥に用いられる高炉原料用ホッパー設備の使用方法に関する。
高炉では、焼結鉱、鉄鉱石、塊コークス等の高炉原料を炉頂から炉内に装入し、炉下部に設けられた羽口から高温空気を炉内へ吹込むことでコークスを燃焼させ、この燃焼で発生する熱とCOガスとを利用して、焼結鉱や鉄鉱石を還元、溶融させて溶銑を製造している。炉頂から装入される高炉原料は、数mmから数十mmの粒径に調整されて炉内に装入される。炉下部におけるコークスの燃焼によって発生する燃焼ガスは、炉内に充填された粒状の高炉原料の間隙を通り炉頂へ向けて上昇する。高炉内における高炉原料への熱の供給は、この燃焼ガスによる伝熱によって行われるので、炉内における燃焼ガスの流れが適正な状態でないと高炉原料の昇温が不安定になり、焼結鉱や鉄鉱石の還元、溶融に支障をきたす。
したがって、燃焼ガスの流れを適正な状態に維持するために、高炉原料の装入時に炉内の適正な位置へ適正な粒度の高炉原料を装入できる炉頂装入装置や炉頂装入方法の開発が進められている。しかしながら、このような高炉原料の装入装置や装入方法を用いて高炉原料を装入しても、高炉原料そのものに粉状の高炉原料が混入すると、粉状の高炉原料によって高炉原料の間隙が埋められてしまい、これにより、燃焼ガスの流れが阻害され、燃焼ガスの流れを適正な状態に維持することが困難になる。
高炉原料には、焼結機やコークス炉で製造されて粒度が調整された後、直接、高炉原料槽へ送られる高炉原料と、焼結機やコークス炉で製造されて粒度が調整された後にヤードと呼ばれる露天の保管場所にて保管された後にこれを回収して高炉原料槽へ送られる高炉原料と、がある。このうち、ヤードに保管された後に高炉原料槽に送られている高炉原料については、ヤード保管時に雨水等による湿潤が進むことが避けられず、水分含有量が10質量%を超える場合もある。
水分含有量が多い高炉原料では、粒状の高炉原料に粉状の高炉原料が水分によって付着するので、篩等によって粒度調整を行っても粒状の高炉原料から粉状の高炉原料を分離除去できない場合が生じる。また、このように水分を含んだ粉状の高炉原料は篩の網そのものにも付着しやすいので篩の目詰まりの原因にもなり、さらに高炉原料の篩分けが困難になる。
篩により分離除去されなかった粉状の高炉原料が付着した粒状の高炉原料が炉頂へ搬送されて炉内に装入されると、炉内の熱によって乾燥されて粉状の高炉原料が粒状の高炉原料の表面から離脱する。この粉状の高炉原料は、高炉原料の間隙に入り込み、燃焼ガスの流れを阻害する。
したがって、高炉原料に付着する粉状の高炉原料を除去する技術は、高炉原料装入技術と同様に重要な技術であるといえる。高炉原料に付着する粉状の高炉原料を除去するには、水分量の多い高炉原料を乾燥させることにより、篩等により高炉原料から粉状高炉原料を分離除去できる。
高炉原料を乾燥させる技術として、特許文献1には、水分含有量が0.01質量%以下であって50℃以上の高炉原料と、水分含有量が0.50質量%以上の高炉原料をホッパー内に交互に装入し、これにより、水分含有量が0.50質量%以上の高炉原料を乾燥させる技術が開示されている。特許文献1によれば、ホッパー設備内の高炉原料の堆積面の位置をレベル計で測定し、レベル計で測定された堆積面が所定値以下になったとき、ホッパーに水分含有量が0.01質量%以下の高炉原料と、水分含有量が0.50質量%以上の高炉原料とを交互に投入することが開示されている。
また、特許文献2には、製造された高温の焼結鉱の顕熱によってヤードに保管された高炉原料を乾燥させる技術が開示されている。特許文献2によれば、コンベアによってヤードから搬送された高炉原料をホッパー設備に投入し、当該ホッパー設備からクーラー装置で冷却されている焼結鉱の上に高炉原料を載置し、これにより、高温の焼結鉱の顕熱によってヤードから搬送された高炉原料を加熱、乾燥させる技術が開示されている。
特開2018−70958号公報 特開2017−137531号公報
特許文献2に開示された技術において、焼結機から直送された高温の焼結鉱を載置するので、クーラー装置内は非常に高温であり、ホッパー設備内の高炉原料が少なくなると、クーラー装置内の高温ガスがホッパー設備内を吹き上がって、高炉原料をホッパー設備に投入しているコンベアのゴム製部品が高温ガスにより劣化し、高炉原料の搬送が不安定になるという課題がある。さらに、ホッパー設備上部にはゴム製部品がシール材に用いられているので、これらシール材が高温ガスにより劣化し、シール不良が発生するという課題もある。
特許文献1に開示されているように、レベル計で測定されたホッパー設備内の堆積面が所定値以下になったときに高炉原料をホッパー設備に投入することで、高炉原料によりクーラー装置内の高温ガスの吹き上がりをある程度抑制できる。しかしながら、ホッパー設備内で高炉原料の棚吊りが発生し、レベル計で測定されない棚吊り状態の下部で高炉原料の充填量が部分的に少なくなると、当該位置から高温ガスがホッパー設備内を吹き上がるおそれがある。
本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、ホッパー上部やコンベアに用いられているゴム製部品の劣化を抑制し、安定してホッパー設備を使用する方法を提供することにある。
このような課題を解決するための本発明の特徴は、以下の通りである。
(1)焼結機からクーラーに直送された焼結鉱の上に高炉原料を載置するホッパー設備の使用方法であって、前記ホッパー設備は、前記高炉原料を収容する収容部と、前記高炉原料を前記収容部に案内するヘッドシュートと、前記高炉原料を前記ヘッドシュートに搬送するコンベアと、前記収容部に収容された高炉原料を前記焼結鉱の上に排出する排出スロープと、前記ヘッドシュートと前記収容部との接続部を開閉するゲートと、を有し、前記ヘッドシュートは、前記ヘッドシュート内の温度を検出する温度検出部を備え、前記温度検出部が第1の閾値以上第2の閾値未満の温度を検出した場合に、前記高炉原料の搬送速度を速め、前記温度検出部が前記第2の閾値以上の温度を検出した場合に、コンベアを停止して、開状態の前記ゲートを閉じる、ホッパー設備の使用方法。
本発明に係るホッパー設備の使用方法を実施することでクーラー装置内の高温ガスがヘッドシュートに吹き上がることが抑制され、これにより、ホッパー上部やコンベアに用いられているゴム製部品の劣化を抑制できる。
図1は、本実施形態に係るホッパー設備の使用方法が実施できるホッパー設備40を含む乾燥処理ライン10の一例を示す模式図である。 ホッパー設備40のコンベア搬送方向正面から見た断面模式図である。 ホッパー設備40のコンベア搬送方向側面から見た断面模式図である。 ヘッドシュート用シャッター50で接続部64が閉じられた状態のホッパー設備70のコンベア搬送方向正面から見た断面模式図である。 収容部46と排熱回収設備78とを連通させた状態のホッパー設備70のコンベア搬送方向正面から見た断面模式図である。
以下、本発明を発明の実施形態を通じて詳細に説明する。なお、本実施形態に係るホッパー設備の使用方法では、ホッパー設備に収容する高炉原料として、一時的にヤードに保管され、雨水等に曝された含有水分率が高いヤード焼結鉱を用いた例で説明する。しかしながら、高炉原料はヤード焼結鉱に限らず、含有水分率が高い鉄鉱石や塊コークスであってもよい。
図1は、本実施形態に係るホッパー設備の使用方法が実施できるホッパー設備40を含む乾燥処理ライン10の一例を示す模式図である。乾燥処理ライン10は、焼結鉱を製造する焼結機12と、焼結機12で製造された高温(例えば、500〜800℃)の焼結鉱14を破砕して粒度を調整するクラッシャー16と、クラッシャー16で粒度が調整された焼結鉱を所定の温度(例えば、100〜200℃)に冷却するクーラー装置20と、当該クーラー装置20にヤード焼結鉱を装入するホッパー設備40とを有する。クーラー装置20は、例えば、第1ゾーンから第4ゾーンで構成される。第1ゾーンには、#1クーラーファン(#1CF)22が設けられている。同様に、第2ゾーンには#2クーラーファン(#2CF)24が、第3ゾーンには#3クーラーファン(#3CF)26が、第4ゾーンには#4クーラーファン(#4CF)28がそれぞれ設けられている。
また、クーラー装置20には、高温の焼結鉱14を冷却した際に排出される高温の空気を取込んで排熱を回収するボイラー18が取り付けられていてもよい。本実施形態のクーラー装置20では、第1ゾーンにボイラー18が取り付けられている。したがって、図1に示した例では、第1ゾーンが排熱回収ゾーンになり、第2〜第4ゾーンが非排熱回収ゾーンになる。
焼結機12で製造された高温の焼結鉱14は、クーラー装置20のトラフに層状に載置され、第1ゾーン、第2ゾーン、第3ゾーンおよび第4ゾーンにおける各クーラーファンにより冷却される。クーラー装置20による高温の焼結鉱の冷却が本実施形態における冷却工程である。
ヤード焼結鉱30は、ホッパー設備40に収容される。ホッパー設備40に収容されたヤード焼結鉱30は、ホッパー設備40から切り出されて、クーラー装置20の第2ゾーンと第3ゾーンとの間で冷却されている焼結鉱の層の上に層状に載置される。
各ゾーンに設けられた吸引式または押し込み式のクーラーファン22〜28は、下方から上方に向かって流れる上昇気流を形成させる。この上昇気流により、下層の高温の焼結鉱によって加熱された高温の空気が上昇し、高温の焼結鉱の層の上に載置されたヤード焼結鉱が加熱、乾燥される。これにより、新たに熱源を用いることなく、水分含有率の高いヤード焼結鉱を乾燥できる。
図2は、本実施形態に係るホッパー設備の使用方法が適用できるホッパー設備の一例を示すホッパー設備40のコンベア搬送方向正面から見た断面模式図であり、図3は、当該ホッパー設備40のコンベア搬送方向側面から見た断面模式図である。図2および図3を用いて、ホッパー設備40と、その周辺の構成を説明する。ホッパー設備40は、コンベア42と、ヘッドシュート44と、収容部46と、排出スロープ48と、ヘッドシュート用シャッター50とを有する。コンベア42は、その一端がヘッドシュート44内となるように設けられる。コンベア42は、ヤード(不図示)で保管された水分含有量の多いヤード焼結鉱30をヘッドシュート44に搬送する。コンベア42は、駆動プーリー52と、従動プーリー54と、ベルト56とを有する。
駆動プーリー52は、駆動手段(不図示)から駆動力を受けてベルト56を矢印66方向に所望の速度になるように駆動する。従動プーリー54は、ベルト56に所定の張力を与えるとともに、ベルト56に付着したヤード焼結鉱30を落下させる。
ヘッドシュート44は、コンベア42によって搬送されたヤード焼結鉱30を受け、当該ヤード焼結鉱30を収容部46へ案内する。搬送されたヤード焼結鉱30が落下する位置のヘッドシュート44の形状は、2つの隅部58を有する階段形状となっている。コンベア42によって搬送されたヤード焼結鉱30はそれぞれの隅部58に堆積し、堆積したヤード焼結鉱30によって傾斜面が形成される。この傾斜面が形成された後に、コンベア42によって搬送されるヤード焼結鉱30は、当該傾斜面に案内されて収容部46に落下する。このように、ヤード焼結鉱30の傾斜面を形成させることで、コンベア42によって搬送されるヤード焼結鉱30によるヘッドシュート44の壁面の摩耗を防止できる。
ヘッドシュート44は、ヘッドシュート44内の温度を検出する非接触型のヘッドシュート用温度計60を備える。ヘッドシュート用温度計60は、温度検出部の一例であり、ヘッドシュート44内の温度が検出できる温度計であれば接触型の温度計を用いてもよい。但し、接触型の温度計は温度検出速度が遅いので、非接触型の温度計を用いることが好ましい。
収容部46は、円筒形状の上部と、円錐台形状の下部が接続した形状となっている。ヤード焼結鉱30は、収容部46に収容される。収容部46の天面には、2つのレベル計62が設けられている。レベル計62は、下方にマイクロ波を発信し、レベル計62が設けられた位置におけるヤード焼結鉱30の堆積面の位置を測定する。なお、レベル計62によって測定される堆積面の位置を用いて、駆動プーリー52の回転数を制御してもよい。
ヘッドシュート44と収容部46との接続部64には、ヘッドシュート用シャッター50が設けられている。図2に示した例では、ヘッドシュート用シャッター50は開状態となっており、矢印68方向にスライドされることでヘッドシュート用シャッター50は閉状態となる。このように、ヘッドシュート用シャッター50を矢印68方向または反対方向にスライドさせることで接続部64は開閉される。ヤード焼結鉱30の堆積面は、接続部64に至らないようにヤード焼結鉱30の搬送量および排出量が調整されるので、接続部64にヘッドシュート用シャッター50を設けることで、ヘッドシュート用シャッター50の開閉時におけるヤード焼結鉱30の噛み込みを抑制できる。なお、ヘッドシュート用シャッター50は、接続部64を開閉するゲートの一例であり、ゲートはシャッターに限らず、バルブを用いてもよい。
排出スロープ48は、下方に斜面が形成された筒形状となっており、収容部46に収容されたヤード焼結鉱30を焼結鉱14の上に所望の厚さで載置する。このようにヤード焼結鉱30をトラフ29によって搬送される焼結鉱14の上に載置することで、高温の焼結鉱14によって加熱された高温の空気が上昇して水分含有率の高いヤード焼結鉱30が加熱、乾燥される。
焼結機12から直送された焼結鉱14を冷却するクーラー装置20内の温度は200〜600℃になる。このため、クーラー装置20内の高温ガスの温度も200〜600℃になる。一方、ゴム製部品が熱劣化する温度が150〜200℃なので、高温ガスが排出スロープ48および収容部46を通ってヘッドシュート44に吹き上がると、ベルト56やシール部材に用いられているゴム製部品が熱劣化する。ベルト56が熱劣化すると、ヤード焼結鉱30の搬送が不安定になる。さらに、ベルト56の寿命も短くなり、交換のための保守費用が高くなる。
また、シール部材に用いられているゴム製部品が熱劣化するとシール不良が発生する。シール不良が発生すると、搬送されるヤード焼結鉱30の微粉の一部がコンベア42の駆動部(不図示)に入り込み、当該駆動部の動作不良を発生させるおそれがある。
本実施形態に係るホッパー設備の使用方法では、ヘッドシュート用温度計60によって検出される温度を連続的または間欠的にモニターし、当該温度が第1の閾値以上第2の閾値未満になった場合に、収容部46に収容されるヤード焼結鉱30が少なくなって、クーラー装置20内の高温ガスがヘッドシュート44に吹き上がり始めたと考えられる。このため、駆動プーリー52の回転数を高めてヤード焼結鉱30の搬送速度を速め、収容部46に収容されるヤード焼結鉱30を増やす。これにより、収容部46に収容されるヤード焼結鉱30が増加しヘッドシュート44に高温ガスが吹き上がることが抑制される。
さらに、本実施形態に係るホッパー設備の使用方法では、ヘッドシュート用温度計60によって検出される温度を連続的または間欠的にモニターし、当該温度が第1の閾値より高い第2の閾値以上になった場合に、コンベア42を停止させるとともに、ヘッドシュート用シャッター50をスライドさせて接続部64を閉じる。これにより、ヘッドシュート44に高温ガスが吹き上がることが防止される。
ヤードに保管されたヤード焼結鉱30がヘッドシュート44に搬送されることから、ヘッドシュート44は外気と連通している。このため、収容部46にヤード焼結鉱30が十分に充填されている場合のヘッドシュート44内の温度は外気温度に近い状態になる。例えば、本実施形態では、第1の閾値を60℃、第2の閾値を80℃とし、ヘッドシュート44内の温度が60℃以上80℃未満になった場合に、ヤード焼結鉱30の搬送速度を速めた。
例えば、収容部46に180t/hのコンベア搬送速度でヤード焼結鉱30を収容部46に搬送するとともに、排出スロープ48から180t/hの排出速度で排出している途中で、ヘッドシュート44内の温度が第1の閾値60℃以上第2の閾値80℃未満になった場合に、ヤード焼結鉱30の搬送速度を240t/hに速めた。これにより、収容部46内に収容されるヤード焼結鉱30は60t/hの速さで増加するので、収容部46に収容されるヤード焼結鉱30は増加する。この増加したヤード焼結鉱30が収容部46のシール効果を果たし、ヘッドシュート44への高温ガスの吹き上がりは抑制される。高温ガスの吹き上がりが抑制されれば、ヘッドシュート44は外気と連通しているので、時間の経過とともにヘッドシュート44内の温度は低下し、その後、第1の閾値以下の温度になる。
一方、焼結鉱14が高温であるので、ヤード焼結鉱30の搬送速度を240t/hに速めてもヘッドシュート44内の温度が上昇し、ヘッドシュート44内の温度が第2の閾値80℃以上になった場合に、コンベア42を停止させた後にヘッドシュート用シャッター50をスライドさせて接続部64を閉じる。これにより、接続部64がヘッドシュート用シャッター50によって閉じられるので、ヘッドシュート44への高温ガスの吹き上がりは防止される。高温ガスの吹き上がりが防止されれば、ヘッドシュート44は外気と連通しているので、時間の経過とともにヘッドシュート44内の温度は低下し、その後、第2の閾値を下廻り、さらに、第1の閾値以下の温度になる。
このように、本実施形態に係るホッパー設備の使用方法では、ヘッドシュート用温度計60でヘッドシュート44内の温度を検出し、検出された温度が第1の閾値以上第2の閾値未満になった場合に、ヤード焼結鉱30の搬送速度を速める。これにより、収容部46に収容されるヤード焼結鉱30は増加し、これにより、ヘッドシュート44への高温ガスの吹き上がりを抑制できる。さらに、ヘッドシュート用温度計60で検出された温度が第1の閾値より高い第2の閾値以上になった場合に、ヘッドシュート用シャッター50をスライドさせて接続部64を閉じる。これにより、ヘッドシュート44への高温ガスの吹き上がりを防止できる。ヘッドシュート44への高温ガスの吹き上がりを抑制および防止することで、コンベア42のベルト56やシール部材に用いられているゴム製部品の劣化を抑制できる。
また、本実施形態に係るホッパー設備の使用方法では、第2の閾値以上になった場合にヘッドシュート用シャッター50をスライドさせる。ヘッドシュート用シャッター50を閉じて高温ガスの吹き上がりを防止した場合、当該ヘッドシュート用シャッター50により収容部46へのヤード焼結鉱30の搬送も停止される。一方、ヤード焼結鉱30の焼結鉱14上への排出は継続するので、この結果、収容部46および排出スロープ48が空になり、収容部46には200〜600℃の高温ガスが充満する。この状態でヘッドシュート用シャッター50を開くと、高温ガスがヘッドシュート44に吹き上がってゴム製部品を劣化させる。したがって、ヘッドシュート用シャッター50を開くためには、何らかの復帰処理を行って収容部46内の温度を低下させる必要がある。
図4および図5は、本実施形態に係るホッパー設備の使用方法が適用できるホッパー設備70の断面図である。図4および図5を用いて、ヘッドシュート用シャッター50を閉じた後の復帰処理について説明する。なお、図4および図5において、図2と共通する部材には同じ参照番号を付して重複する説明を省略する。
図2に示したホッパー設備40に対して、ホッパー設備70は、さらに、排出スロープ用シャッター72と、排熱管74と、排熱管用シャッター76とを有する。排出スロープ用シャッター72は、排出スロープ48に設けられ、排出スロープ48を開閉する。排熱管74は、収容部46の上部を排熱回収設備78に接続する管である。排熱管用シャッター76は、排熱管74に設けられる。排熱管用シャッター76は、排熱管74を開閉し、排熱管用シャッター76を開くことで収容部46を排熱回収設備78に接続し、排熱管用シャッター76を閉じることで収容部46と排熱回収設備78との接続を遮断する。
図4は、ヘッドシュート44内の温度が第2の閾値以上になり、ヘッドシュート用シャッター50で接続部64が閉じられた状態のホッパー設備70のコンベア搬送方向正面から見た断面模式図である。この状態では、ヤード焼結鉱30の収容部46への搬送が停止される一方で、ヤード焼結鉱30の排出は継続されるので、収容部46および排出スロープ48が空になり、当該領域には温度が200〜600℃の高温ガスが充満する。
この状態において、まず、排出スロープ用シャッター72をスライドさせて、排出スロープ48を閉じる。これにより、クーラー装置20内の高温ガスは、これ以上、排出スロープ48および収容部46に入り込めなくなる。また、排出スロープ48のヤード焼結鉱30は排出されているので、ヤード焼結鉱30を噛みこむことなく排出スロープ用シャッター72をスライドできる。排出スロープ48を閉じた後、排熱管用シャッター76を開く。これにより、収容部46と排熱回収設備78とが連通する。
図5は、排出スロープ48を閉じ、排熱管用シャッター76を開いて収容部46と排熱回収設備78とを連通させた状態のホッパー設備70のコンベア搬送方向正面から見た断面模式図である。排熱管74は、排熱回収設備78に接続されているので、収容部46の熱は排熱回収設備78によって回収され、収容部46内の温度は低下する。収容部46内の温度が第2の閾値よりも低い温度になった後に、ヘッドシュート用シャッター50を開き排熱管用シャッター76を閉じて、駆動プーリー52を回転させてヤード焼結鉱30を収容部46に搬送する。上述したとおり、第2の閾値より温度が低くなると第1の閾値までの間は、収容部46に搬送速度が速い状態でヤード焼結鉱30が装入されるので、その体積に相当する高温ガスが排熱管74から排出できて、収容部46の温度が低下しやすい。収容部46内の温度が第2の閾値よりも低い温度になったことは、排熱管用シャッター76を開いた状態での収容部46内の温度の時間変化を予め把握しておき、排熱管用シャッター76を開けた時間から把握できる。また、収容部46内の温度を測定できる収容部内温度計61を収容部46内に設けてもよい。
収容部46内に所定量のヤード焼結鉱30が収容された後、排出スロープ用シャッター72を開いて、排出スロープ48からヤード焼結鉱30を高温の焼結鉱14の上に排出させる。なお、収容部46内に所定量のヤード焼結鉱30が収容されたことは、収容部46内に設けられたレベル計の測定値により把握できる。このようにして、ホッパー設備70を、ヘッドシュート用シャッター50を閉じる前の状態に戻すことができる。なお、図4、図5に示したホッパー設備70は、ヘッドシュート用シャッター50を閉じた後に収容部46内の温度を下げる設備例を示したものであって、本発明の応用例である。この他、クーラー装置20への焼結鉱14の供給を停止し、クーラー装置20内の全体の温度を低下させることで収容部46内の温度を下げてもよい。また、収容部46から直接外気へ排熱を放出させてもよく、その場合、収容部46からの排熱管74の先を外気と接続させるとよい。
10 乾燥処理ライン
12 焼結機
14 焼結鉱
16 クラッシャー
18 ボイラー
20 クーラー装置
22 #1クーラーファン
24 #2クーラーファン
26 #3クーラーファン
28 #4クーラーファン
29 トラフ
30 ヤード焼結鉱
40 ホッパー設備
42 コンベア
44 ヘッドシュート
46 収容部
48 排出スロープ
50 ヘッドシュート用シャッター
52 駆動プーリー
54 従動プーリー
56 ベルト
58 隅部
60 ヘッドシュート用温度計
61 収容部内温度計
62 レベル計
64 接続部
66 矢印(ヤード焼結鉱の供給方向)
68 矢印(ヘッドシュート用シャッターの閉じる方向)
70 ホッパー設備
72 排出スロープ用シャッター
74 排熱管
76 排熱管用シャッター
78 排熱回収設備

Claims (1)

  1. 焼結機からクーラーに直送された焼結鉱の上に高炉原料を載置するホッパー設備の使用方法であって、
    前記ホッパー設備は、前記高炉原料を収容する収容部と、前記高炉原料を前記収容部に案内するヘッドシュートと、前記高炉原料を前記ヘッドシュートに搬送するコンベアと、前記収容部に収容された高炉原料を前記焼結鉱の上に排出する排出スロープと、前記ヘッドシュートと前記収容部との接続部を開閉するゲートと、を有し、
    前記ヘッドシュートは、前記ヘッドシュート内の温度を検出する温度検出部を備え、前記温度検出部が第1の閾値以上第2の閾値未満の温度を検出した場合に、前記高炉原料の搬送速度を速め、前記温度検出部が前記第2の閾値以上の温度を検出した場合に、コンベアを停止して、開状態の前記ゲートを閉じる、ホッパー設備の使用方法。
JP2018214341A 2018-11-15 2018-11-15 ホッパー設備の使用方法 Active JP6904322B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018214341A JP6904322B2 (ja) 2018-11-15 2018-11-15 ホッパー設備の使用方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018214341A JP6904322B2 (ja) 2018-11-15 2018-11-15 ホッパー設備の使用方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020084202A true JP2020084202A (ja) 2020-06-04
JP6904322B2 JP6904322B2 (ja) 2021-07-14

Family

ID=70906655

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018214341A Active JP6904322B2 (ja) 2018-11-15 2018-11-15 ホッパー設備の使用方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6904322B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP6904322B2 (ja) 2021-07-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101882631B1 (ko) 분체 반송 장치 및 차콜 회수 장치
JP5061481B2 (ja) 高炉原料の乾燥予熱装置
JP4946119B2 (ja) ホッパー及び高炉原料の乾燥予熱装置
JP6255155B2 (ja) 給じんシステム及びその運転方法
JP5239450B2 (ja) 高炉原料の加熱乾燥ホッパーおよびその温度調整方法
JP6904322B2 (ja) ホッパー設備の使用方法
US4344823A (en) Discharging method and apparatus for dry coke cooling chambers
JP4946120B2 (ja) 高炉原料の乾燥予熱装置の制御方法
JP5145779B2 (ja) 高炉原料の乾燥予熱方法
JP7239101B2 (ja) 粉粒体供給装置
JP6747396B2 (ja) 粉体供給装置
JP5320832B2 (ja) 竪型炉の操業方法及び炉内粉化防止設備
CN105236160B (zh) 模拟发尘系统
CN213622263U (zh) 高硬度物料正压防堵管、低磨损气力输送装置
JP4884705B2 (ja) 焼結鉱の乾燥冷却装置および冷却方法
JP4598558B2 (ja) 流動層乾燥機及び流動層乾燥機による湿潤原料の乾燥方法
JP6792337B2 (ja) 高炉原料の乾燥方法
JP5835311B2 (ja) フェロコークスの製造方法および製造設備
KR102177043B1 (ko) 석탄 건조기용 분진 배출 시스템
CN103466349B (zh) 一种用于燃煤电厂的干灰装车装置
JP3707855B2 (ja) 廃棄物供給装置
JP2012045469A (ja) 集塵機のダスト排出装置および排出方法
JP2005331235A (ja) 廃棄物供給装置
JP2022073260A (ja) バイオマスの貯蔵装置、その制御方法、および、発電システム
JP6572867B2 (ja) 高炉原料の乾燥方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20190327

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200623

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210514

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210525

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210607

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6904322

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250