JP2020083561A - シート搬送装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 異なる厚さのシートが搬送された場合にも重送を精度良く検知できるシート搬送装置を提供すること。【解決手段】 ローラ対が接合するニップ部にシートを挟持搬送するシート搬送装置で、ニップ部にシートが挟持されていないときに、ローラ対の相対距離を検知する非挟持検知手段と、ニップ部にシートの先端が突入してから所定期間だけローラ対の相対距離を連続的に検知する挟持検知手段と、非挟持検知手段と挟持検知手段とからニップ部に突入したシート先端部の形状を検知する形状検知手段と、形状検知手段からニップ部に突入したシートが複数枚重なり合った状態であるかを検知するシート重なり検知手段と、を備え、ニップ部に突入したシートが単葉であるときはシートの厚さを検知しシートに最も好ましい制御で搬送を継続させ、シートが複数枚重なり合った状態であるときはシートをローラ対から下流側に搬送させない。【選択図】図8
Description
本発明は、シートを搬送するシート搬送装置に関する。
画像読取装置や、プリンタ、複写機、ファクシミリ等の製品に代表される各種画像形成装置においては、様々な紙が混載使用される状況が予想される。その為、使用される紙の剛性(坪量・紙厚)によっては、重送・ジャムなどの分離・搬送不良が発生する虞がある。
そのため、複数のシートが収容可能な収容部から原稿読取部に搬送中のシートが重送であるか否かとシートの紙厚とを同時に検知することができる画像読取装置を、特に、製造コストを増大させることなく実現させることが望まれている。
上記の事情に鑑み、搬送中のシートに向けて超音波を送信する送信部及び当前記搬送中のシートを通過した超音波を受信する受信部からなる超音波センサと、受信部からの受信信号に基づいて、原稿用紙の紙厚を検知する紙厚検知手段と、同時に搬送中の原稿用紙が重送であるか否かを判別する重送検知手段から構成される方式が特許文献1に開示されている。
しかしながら、従来の方式では、超音波センサを用いて、単葉のシートが搬送されているか重送が発生しているかを検知する場合には、シートの枚数だけでなくシートの厚さによっても超音波センサの出力レベルが変化する。その状況において、搬送されるシートの紙厚を検知する時、例えば極端に厚い単葉の媒体が搬送されると、シートの重送が発生しているのと誤検知されることがあり、正確な紙厚検知に問題が生じる。
本発明の目的は、異なる厚さのシートが搬送された場合にも重送を精度良く検知できるシート搬送装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明に係るシート搬送装置は、固定ローラと変位ローラのローラ対が接合する部分であるニップ部にシートを挟持させて搬送するシート搬送装置において、前記ニップ部にシートが挟持されていないときに、前記ローラ対の相対距離を検知する非挟持検知手段と、前記ニップ部に前記シートの先端が突入してから所定期間だけ前記ローラ対の相対距離を連続的に検知する挟持検知手段と、前記非挟持検知手段と前記挟持検知手段とから前記ニップ部に突入した前記シートの先端部の形状を検知する形状検知手段と、前記形状検知手段から前記ニップ部に突入した前記シートが複数枚重なり合った状態であるかどうかを検知するシート重なり検知手段と、を備え、前記ニップ部に突入した前記シートが複数枚重なり合っていない単葉であるときは、前記シートの厚さを検知し、前記シートに最も好ましい制御でシートの搬送を継続させ、前記シートが複数枚重なり合った状態であるときは、前記シートを前記ローラ対から下流側に搬送させないことを特徴とする。
本発明に係るシート搬送装置によれば、異なる厚さのシートが搬送された場合にもシート搬送装置で生じる重送を精度良く検知できる。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の実施形態を説明する画像読取装置の構成図であり、要点部分の構成を示す側面図である。
図1は、本発明の実施形態を説明する画像読取装置の構成図であり、要点部分の構成を示す側面図である。
原稿自動給送装置1は、原稿であるシートSを積載している給紙トレイ21、ピックアップローラ22、搬送ローラ23、分離ローラ24等からなる給紙部を有する。更に、搬送ローラ23と分離ローラ24は、重送したシートSを単葉に分離する分離部を構成している。そして、分離されたシートSはガイド部材36に到達する。
また、シートSを搬送するために、円筒31が回転自在に構成されている。すなわち円筒31はローラ32、33により支持されている。またこれらに加えて、ローラ34を設けてもよい。ローラ34は自重で円筒31に当接し、従動回転自在に構成されている。これにより円筒31はその回転中の踊りが押えられて、安定的にその所定位置を占めることができる。ローラの少なくとも1つ、例えば32または33は、駆動ローラを構成している。駆動ローラの回転につれて円筒31は従動回転する。また円筒31の外周近傍にはガイド部材(不図示)が適宜配設され原稿の搬送路を形成している。
また、シートSを排出するために、分離手段43や排紙ローラ対41や排紙トレイ42が設けられている。
更に、画像読取り装置6には、シート原稿あるいは厚手原稿を載置するための原稿載置台ガラス61が設けられている。その下方には原稿読取部62が構成されている。原稿読取部62は原稿自動給送装置1と協働して原稿の画像を読み取る位置(図中実線で示された位置)と、原稿載置台ガラス61上の原稿を読み取るためのホームポジション位置62*(図中破線で示された位置)とを選択的に取り得るように構成されている。
また画像読取り装置6の上部には、原稿自動給送装置1が画像読取装置6に対して開閉可能に配設されている。そして原稿自動給送装置1が閉じた状態で、円筒31がその外周面を原稿載置台ガラス61に対して微少間隙を保ちつつ回転自在に構成されている。なおこの微少間隙は、通過するシートの厚みを考慮して1mm程度の範囲に設定される。
しかし上記したように、一枚だけ送り出された原稿Sは、その先端側から順次円筒31に巻き付き、その外周表面に密着保持される。円筒31は図中反時計方向に所定の速度で回転する。そして原稿Sが原稿読取部62の読取位置を通過する時に、原稿画像は順次読み取られていく。前記読取位置の下流側に至った原稿Sは、円筒31から分離され、排紙トレイ42へ排出される。その後、円筒31の回転は停止する。
次に動作を説明する。
給紙トレイ21に積載されたシートである原稿Sは、ピックアップローラ22により送り出される。これと同時に円筒31は回転を開始する。そして搬送ローラ23と分離ローラ24とが協働して原稿Sを一枚だけ下流側へ送る。そして原稿Sは例えば公知の静電吸着方式により、その先端側から順次円筒31に巻き付き、その外周表面に密着保持される。円筒31は図中反時計方向に所定の速度で回転する。こうして下流に搬送された原稿Sは、除電されるとともに分離手段43により円筒31から分離され、排紙ローラ対41を経て排紙トレイ42へ排出される。その後円筒31の回転は停止する。
図2は、本実施形態の分離部の基本構成図である。
搬送ローラ23と分離ローラ24は、前記二つのローラ対に突入した単走のシートSを搬送する。また搬送ローラ23と分離ローラ24は、重送したまま突入した複数枚のシートSを単葉に分離する分離部を構成している。また、それぞれのローラは、搬送ローラ軸202と分離ローラ軸204と同心円の形状をしており、それぞれの軸を中心にして回転する。
搬送ローラ23は駆動を備えた固定ローラで、分離ローラ24は搬送ローラ23により駆動される従動ローラであり変位ローラの機能を備えている。また二つのローラ対が接合する部分はニップ部(不図示)を形成しており、搬送されたシートSを挟持させたまま搬送する。この時、ニップ部で挟持したシートSの厚みに応じて、変位ローラである分離ローラ24は、搬送ローラ23との相対距離(図2の矢印)を変位させる。
そこで、この変位量、つまりローラ対の相対距離を検知することで、シートSの厚みを検知する事が可能となる。なお本実施形態では、後述するように良く知られた変位センサに光学センサを用いているが、他の方式でも構わない。
図3は、本実施形態の分離部における変位検出の構成図である。図4は、良く知られている各種変位センサの特徴を比較したリストである。
まず、搬送ローラ23と分離ローラ24との相対距離を検知する方式として、図4に示す通り様々な変位センサがあるが、本実施形態では、検知精度と応答速度に着目し、光学式を変位センサに用いた実施形態について説明する。
図3において、分離ローラ24の分離ローラ軸204の端部には、測距式の光学式センサ303が取り付けられていて、対向面には搬送ローラ23の搬送ローラ軸202が配置されている。
この時、ニップ部で挟持したシートSの厚みに応じて、変位ローラである分離ローラ24は、搬送ローラ23との相対距離(図3の矢印)を変位させる。すると、光学式センサ303と軸202との距離がシートSの厚みに応じて変化する。
図5は、光学式変位センサを制御するブロック図である。
分離ローラ軸204の端部に取り付けられた光学式変位センサ303を制御する光学センサ駆動部701、光学センサ駆動部からの信号を演算する演算制御部702、制御に関わる各信号を入出力する入出力制御部703、分離ローラ24を駆動する分離ローラ駆動部704、搬送ローラ23を駆動する搬送ローラ駆動部705、ピックアップローラ22を駆動するピックアップローラ駆動部706、これら全体を制御するCPU707から構成されている。また、光学式センサ303は、搬送ローラ軸202の平行面に配置されその相対距離を測距している。
図5に示すように、光学式変位センサの303が検知した信号を、光学センサ駆動部701を経由して入力し、演算制御部702にて処理する。具体的には、搬送ローラ23と分離ローラ24のローラ対が接合する部分であるニップ部(不図示)に、搬送されたシートSを挟持させたまま搬送する時、まず事前設定として、シートSがニップ部(不図示)に突入する前の、つまりシートSが挟持されていない時の、光学式変位センサからの出力信号N1を入力する。次に、厚さが分かっている基準シートをニップ部(不図示)に通紙し挟持して、同様に光学式変位センサからの出力信号N2を入力する。更に、これら2つの差分:NK(NK=N2−N1)を演算した結果:NKをCPU707の内部に予め記憶させておく。
次に、実際のシートSの搬送動作において説明する。例えば、ピックアップ直後や連続するシートSの紙間など、つまりシートSが挟持されていない時の、光学式変位センサからの出力信号Nn1(=N1)を入力する。次に、紙厚を計測するシートSが、ニップ部(不図示)に通紙され挟持した状態の時に、同様に光学式変位センサからの出力信号Nn2を入力する。そして、差分として、Nn=Nn2−Nn1=Nn2−N1を演算する。
そして、先に記憶させておいた厚さが分かっている基準シートに対して演算した結果NK(NK=N2−N1)に対する比率を演算する。これによって、任意の紙の厚さを検知することが出来るようになる。
例えば、先の基準シートにおいて、紙厚100um、NK=200とすると、紙厚を検知したいシートにおいて、Nn=100の時、100:200=x:100の関係が成り立つので、求める紙厚は、
200x=10000、X=50um
となる。
200x=10000、X=50um
となる。
次に、図6と図7を使って、重送検知の詳細について説明する。
図6は、シートSをピックアップし搬送する状態偏移図である。図7は、シートSを搬送した時の変位部における搬送量と変位量の関係図である。
図6は、給紙トレイ21に積載されたシートである原稿Sを、ピックアップローラ22 により送り出し、搬送ローラ23と分離ローラ24から構成される分離部のローラ対が接合する部分であるニップ部(不図示)に突入する時の状態偏移図である。
図6(a)では、ピックアップローラ22 により送り出されたシートSは重なりあった重送の状態である。しかし、シートSはまだニップ部(不図示)に突入していないので、図7における搬送量はaの範囲であり、変位量はまだゼロのままである。
図6(b)では、重送した状態で先端の1枚目のシートSのみニップ部(不図示)に突入している。よって、図7における搬送量はbの範囲であり、変位量はT1と増加する。
図6(c)では、重送した状態で先端の2枚目のシートSも同時にニップ部(不図示)に突入している。よって、図7における変位量はシートSの2枚分となるので、搬送量はcの範囲であり、変位量はT2となる。
以上のようにシートSが突入した時の、搬送ローラ23と分離ローラ24から構成される分離部のニップ部(不図示)の変位がT1の1回だけで完了する時は、単送と判定し、図6のようにT1とT2の複数回の時は重送と判定できる。
次に図8から成るフローチャートを使って、搬送ローラ23と分離ローラ24にて構成される分離部におけるシートSの重送検知及びシートSの厚さ算出方法の動作について説明する。
図8のフローチャートに示される各ステップは、CPU707で実行される。
まず、図5のCPU707からピックアップローラ駆動部706への指示により、給紙トレイ21からシートSをピックアップする(S801)。この時は、シートSが単葉か重送かはまだ分からない。またシートSが、まだ、搬送ローラ23と分離ローラ24のローラ対が接合する部分であるニップ部(不図示)に、搬送されていない状態である。その時同時に、CPU707から搬送ローラ駆動部705への指示により、搬送ローラ23を速度:F1にて回転させる(S802)。
次に先にピックアップされたシートSは、分離部に向かって搬送されているので(S804)、分離部に突入したか?つまり搬送ローラ23と分離ローラ24のローラ対が接合する部分であるニップ部(不図示)に変位が有ったかどうか連続検出する(S805)。S805でニップ部(不図示)に変位が有ると、シートSがニップ部(不図示)に挟持された事になる。しかし、それが単葉か重送かはまだ分からない。
そこで、シートSが重送しているかどうか検出するために、次のステップに進む。
また、シートSの先端部の変位を詳細に監視する為に、まず搬送ローラの回転速度を先の速度:F1から低速側のF2に変更して搬送ローラの回転を継続させる(S806)。そして、分離部においてニップ部(不図示)に更に変位が有ると記録材Sが2枚以上重なった重送と判定できるので(S808)、シートSの搬送を停止させる(S809)。
また、シートSの先端部の変位を詳細に監視する為に、まず搬送ローラの回転速度を先の速度:F1から低速側のF2に変更して搬送ローラの回転を継続させる(S806)。そして、分離部においてニップ部(不図示)に更に変位が有ると記録材Sが2枚以上重なった重送と判定できるので(S808)、シートSの搬送を停止させる(S809)。
S807で分離部においてニップ部(不図示)に変位が無い時は、搬送を継続させて、所定時間、本実施形態ではたシートSの副走査の長さを搬送する時間だけ検知を続ける(S810)。S810で所定時間だけ分離部においてニップ部(不図示)に変位が無い時は、シートSに重なりが無いので単送と判定する(S811)。そして、先のS805からニップ部の変位がシートSの厚さになるので、この変位を紙厚と判定する。
以上説明したように、搬送ローラ23と分離ローラ24から構成される分離部のニップ部(不図示)に、シートSが突入した時の、シートSの搬送量とニップ部(不図示)の変位量の関係を検知する事で、シート搬送装置で生じる重送を精度良く検知できる。
(第2の実施形態)
次に、図9と図10を使って、シートSの先端が図のように重なった時の重送検知の詳細について説明する。
次に、図9と図10を使って、シートSの先端が図のように重なった時の重送検知の詳細について説明する。
図9に、シートSの先端が重なった時の搬送詳細図を示す。図9(a)は、2枚のシートSが同時にニップ部(不図示)に挟持された図である。図9(b)はシートSの裁断面がシートの内側に傾斜する場合の拡大図である。図9(c)はシートSの裁断面がシートの外側に傾斜する場合の拡大図である。そして、図10に、シートSを搬送した時の変位部における時間(搬送量)と微分量の関係図を示す。
図6は、シートSをピックアップし搬送する状態偏移図において、シートSは重なりあった重送の状態である。この時、シートが、搬送ローラ23と分離ローラ24のローラ対が接合する部分であるニップ部(不図示)に突入する時の、シートの搬送量とニップ部(不図示)における変位量は、図7の通りである。そのため、搬送量と変位量の関係から容易に重送判定が可能であった。
しかし、第2の実施形態では、図9(a)のように重なり合った状態の時の例について説明する。給紙トレイ21に積載されたシートである原稿Sを、ピックアップローラ22により送り出し、搬送ローラ23と分離ローラ24から構成される分離部のローラ対が接合する部分であるニップ部(不図示)に突入した時は、図9(a)のように2枚のシートSが同時にニップ部(不図示)に挟持される。
このように、シートSが図9(a)のように重なり合った時は、図7のように搬送量に対して、特異な変位量が期待できず、重送判定が判定しづらい事が予想される。しかし、図9(a)のように重なり合ったと思われるシートSの先端部を拡大すると、図9(b)や図9(c)のようになっている。図9(b)はシートSの裁断面が下のシートSに向けて斜めの場合で裁断する時の刃がシートの内側に傾斜する場合である。図9(c)はシートSの裁断面が下のシートSに向けて斜めの場合で裁断する時の刃がシートの外側に傾斜する場合である。
シートSが搬送ローラ23と分離ローラ24のローラ対が接合する部分であるニップ部(不図示)に突入する時に、ローラの圧力により、更には分離ローラの反転力により、図9(b)や図9(c)のように、微小であるが上下にズレが生じる。そこで、その微小なズレを検知する事で、シートSの重なりつまり重送を判定する。
図9のように、シートSの先端部が搬送ローラ23と分離ローラ24のローラ対が接合する部分であるニップ部(不図示)に突入する時は、図9(b)や図9(c)のいずれでも、単位時間当たりの変位量、つまり変位量を時間微分し、時間微分波形からシートSの先端部の形状を判定する事が可能である。具体的には、単位時間当たりの変位量を図5の演算制御部702でAD変換して微分量を求める。
すると、シートSの先端部がニップ(不図示)に突入する時は、図10のように微分波形に大きなピークが現れる。シートSが単送の時はこのピークが1回だけであるが、図9(b)や図9(c)のような重送の場合は、このピークが2回または複数回発生する。よって、このピークが複数回の時は重送で、1回だけの時は単走と判定できる。
次に図11から成るフローチャートを使って、微分波形におけるピーク波形を使った時の搬送ローラ23と分離ローラ24にて構成される分離部におけるシートSの重送検知及びシートSの厚さ算出方法の動作について説明する。フローチャートはCPU707で実行される。
まず、図5のCPU707からピックアップローラ駆動部706への指示により、給紙トレイ21からシートSをピックアップする(S1001)。この時は、シートSが単葉か重送かはまだ分からない。またシートSが、まだ、搬送ローラ23と分離ローラ24のローラ対が接合する部分であるニップ部(不図示)に、搬送されていない状態である。その時同時に、CPU707から搬送ローラ駆動部705への指示により、搬送ローラ23を速度:F1にて回転させる。
次に先にピックアップされたシートSは、分離部に向かって搬送されているので(S1004)、分離部に突入したか?つまり搬送ローラ23と分離ローラ24のローラ対が接合する部分であるニップ部(不図示)の変位により微分波形にピークが有ったかどうか連続検出する(S1005)。
S1005でニップ部(不図示)の変位により微分波形にピークが有ると、シートSがニップ部(不図示)に挟持された事になる。しかし、それが単葉か重送かはまだ分からない。
そこで、シートSが重送しているかどうか検出するために、次のステップに進む。
また、シートSの先端部の形状を詳細に監視する為に、まず搬送ローラの回転速度を先の速度:F1から低速側のF2に変更して搬送ローラの回転を継続させる(S1006)。そして、分離部においてニップ部(不図示)の変位により微分波形にピークが更に有ると
記録材Sが2枚以上重なった重送と判定できるので(S1008)、シートSの搬送を停止させる(S1009)。
また、シートSの先端部の形状を詳細に監視する為に、まず搬送ローラの回転速度を先の速度:F1から低速側のF2に変更して搬送ローラの回転を継続させる(S1006)。そして、分離部においてニップ部(不図示)の変位により微分波形にピークが更に有ると
記録材Sが2枚以上重なった重送と判定できるので(S1008)、シートSの搬送を停止させる(S1009)。
S1007で分離部においてニップ部(不図示)の変位により微分波形にピークが無い時は、搬送を継続させて、所定時間、検知を続ける(S1010)。S1010で所定時間だけ分離部においてニップ部(不図示)の変位により微分波形にピークが無い時は、シートSに重なりが無いので単送と判定する(S1011)。そして、先のS1005からニップ部の変位値がシートSの厚さになるので、この変位値を紙厚と判定する。
以上説明したように、搬送ローラ23と分離ローラ24から構成される分離部のニップ部(不図示)に、シートSが突入した時の、シートSの搬送量とニップ部(不図示)の変位量の関係を検知する事で、シート搬送装置で生じる重送を精度良く検知できる。
23 固定ローラ、24 変位ローラ、303 挟持検知手段、
702 形状検知手段、303 変位センサ
702 形状検知手段、303 変位センサ
Claims (4)
- 固定ローラと変位ローラのローラ対が接合する部分であるニップ部にシートを挟持させて搬送するシート搬送装置において、
前記ニップ部にシートが挟持されていないときに、前記ローラ対の相対距離を検知する非挟持検知手段と、
前記ニップ部に前記シートの先端が突入してから所定期間だけ前記ローラ対の相対距離を連続的に検知する挟持検知手段と、
前記非挟持検知手段と前記挟持検知手段とから前記ニップ部に突入した前記シートの先端部の形状を検知する形状検知手段と、
前記形状検知手段から前記ニップ部に突入した前記シートが複数枚重なり合った状態であるかどうかを検知するシート重なり検知手段と、
を備え、前記ニップ部に突入した前記シートが複数枚重なり合っていない単葉であるときは、前記シートの厚さを検知し、前記シートに最も好ましい制御でシートの搬送を継続させ、前記シートが複数枚重なり合った状態であるときは、前記シートを前記ローラ対から下流側に搬送させないことを特徴とするシート搬送装置。 - 前記ローラ対の相対距離を検知する手段は変位センサであることを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。
- 前記ローラ対の相対距離の変位から前記シートの厚さ、前記ローラ対の相対距離の微分係数の変化から前記シートが複数枚重なり合った状態を判定することを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。
- 前記ローラ対の相対距離を検知する手段は光学式変位センサであることを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。
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