JP2020083504A - エレベーターおよびエレベーターのリニューアル方法 - Google Patents

エレベーターおよびエレベーターのリニューアル方法 Download PDF

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林遥 李
紀幸 加藤
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Abstract

【課題】安全装置の一つであるリミットスイッチやカムのリニューアルによるエレベーターの停止時間を低減し、顧客へのサービス性を向上するエレベーターおよびエレベーターのリニューアル方法を提供する。【解決手段】第一の可動部を有し、乗りかごが終端階を行き過ぎたことを検出する第一のリミットスイッチと、乗りかごに設置され、乗りかごに連動して第一の可動部を変位させる第一のカムと、乗りかごが終端階を行き過ぎたことを検出した際に、乗りかごを制動する制御盤と第一のリミットスイッチとを接続する配線と、を有するものであって、第一のリミットスイッチよりも、より昇降路の終端に近づくよう縦方向にずらして設置され、乗りかごが終端階を行き過ぎたことを検出し、第二の可動部を有する第二のリミットスイッチと、第一のカムよりも縦方向に長い寸法を有し、乗りかごに設置され、乗りかごに連動して第二の可動部を変位させる第二のカムと、有する。【選択図】図1

Description

本発明は、エレベーターおよびエレベーターのリニューアル方法に関する。
エレベーターには、乗りかごの安全な運行を確保するために種々の安全装置が設置される。これらの安全装置の一つとしてリミットスイッチおよびカムがある。すなわち、最上階に対する乗りかごの停止位置の上方や最下階に対する乗りかごの停止位置の下方に、リミットスイッチが設置され、このリミットスイッチが乗りかご(乗りかごに設置されるカム)を検出した場合には、主ロープを駆動する駆動モータへの通電を遮断し、乗りかごを停止させて、安全を確保する。
ところで、エレベーターに使用される各種機器は、経年劣化し、機能低下することから、リニューアルされる。リミットスイッチやカムもリニューアルされる機器の一つである。リニューアルによるエレベーターの停止時間が長くなると、顧客へのサービス性が低下するため、この停止時間を低減する、いわゆるノンストップ工法が提案されている。
こうした本技術分野の背景技術として、特開平2−23179号公報(特許文献1)がある。この公報には、「昇降路に設置される塔内機器と、前記昇降路内を昇降可能なかごに設置されるかご機器と、前記昇降路に付設された機械室に設置され、前記かごの運転を行う運転盤と、この運転盤と前記塔内機器との間、および該運転盤と前記かご機器との間にそれぞれ設けられる電線とを有する昇降機の改造に用いられ、前記塔内機器、前記かご機器および前記運転盤の少なくとも一つを新設機器と取替える昇降機の改造方法において、まず、前記塔内機器、前記かご機器および前記運転盤のうちの取替えられる交換機器に前記新設機器を並設して、次に、新設電線で前記新設機器への配線を行い、そして、前記交換機器と、この交換機器に接続された電線とをそれぞれ撤去するようにしたことを特徴とする昇降機の改造方法」が記載されている。
特開平2−23179号公報
特許文献1には、取替えられる交換機器(既設機器)に新設機器を並設し、新設電線を使用して新設機器を配線し、その後、既設機器とこの既設機器に接続された既設電線とを撤去する昇降機の改造方法が記載されている。しかし、特許文献1には、安全装置の一つであるリミットスイッチやカムをリニューアルする場合、リミットスイッチの設置位置やカムの寸法に関しては記載されていない。
そこで、本発明は、特に、エレベーターに設置される安全装置の一つであるリミットスイッチやカムのリニューアルに関するものであり、リミットスイッチやカムのリニューアルによるエレベーターの停止時間を低減し、顧客へのサービス性を向上するエレベーターおよびエレベーターのリニューアル方法を提供する。
上記課題を解決するために、本発明のエレベーターは、第一の可動部(既設の可動部)を有し、乗りかごが終端階(最上階端または最下階端)を行き過ぎたことを検出する第一のリミットスイッチ(既設のリミットスイッチ)と、乗りかごに設置され、乗りかごに連動して第一の可動部を変位させる第一のカム(既設のカム)と、乗りかごが終端階を行き過ぎたことを検出した際に、乗りかごを制動する制御盤と第一のリミットスイッチとを接続する配線と、を有するものであって、第一のリミットスイッチよりも、より昇降路の終端に近づくよう縦方向にずらして設置され、乗りかごが終端階を行き過ぎたことを検出し、第二の可動部(新設の可動部)を有する第二のリミットスイッチ(新設のリミットスイッチ)と、第一のカムよりも縦方向に長い寸法を有し、乗りかごに設置され、乗りかごに連動して第二の可動部を変位させる第二のカム(新設のカム)と、有する。
そして、本発明のエレベーターのリニューアル方法は、第一の可動部を有し、乗りかごが終端階を行き過ぎたことを検出する第一のリミットスイッチと、乗りかごに設置され、乗りかごに連動して第一の可動部を変位させる第一のカムと、乗りかごが終端階を行き過ぎたことを検出した際に、乗りかごを制動する制御盤と第一のリミットスイッチとを接続する配線と、を有するものであって、乗りかごが終端階を行き過ぎたことを検出し、第二の可動部を有する第二のリミットスイッチを、第一のリミットスイッチよりも、より昇降路の終端に近づくよう縦方向にずらして設置し、第一のカムよりも縦方向に長い寸法を有し、乗りかごに連動して第二の可動部を変位させる第二のカムを、乗りかごに設置することを特徴とする。
本発明によれば、特に、エレベーターに設置される安全装置の一つであるリミットスイッチやカムのリニューアルにおいて、リミットスイッチやカムのリニューアルによるエレベーターの停止時間を低減し、顧客へのサービス性を向上するエレベーターおよびエレベーターのリニューアル方法を提供する。
なお、上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施例の説明により明らかにされる。
実施例1にかかるエレベーターの構成を説明する説明図である。 実施例2にかかるエレベーターの構成を説明する説明図である。 実施例3にかかるエレベーターの構成を説明する説明図である。
以下、本発明の実施例を、図面を使用して説明する。なお、各図において、同一又は類似の構成には、同一の符号を付し、説明が重複する場合には、その説明を省略する場合がある。
図1は、実施例1にかかるエレベーターの構成を説明する説明図である。
既設のエレベーターは、昇降路1の内部に設置され、ロープ(図示なし)により吊り持ちされ、ガイドレール2に沿って昇降する乗りかご3と、ロープを昇降駆動する巻上機(図示なし)や種々の安全装置(図示なし)を運転制御する制御盤4と、を有する。
本実施例は、特に、安全装置の一つであるリミットスイッチやカムを有するエレベーターに関するものであり、このリミットスイッチやカムのリニューアルに関するものである。
エレベーターの安全装置の一つであるリミットスイッチ(既設)は、可動部10a(既設の可動部:第一の可動部)を有し、乗りかご3が最下階(最終端)を行き過ぎた場合に作動する(行き過ぎたことを検知する)既設最下階側リミットスイッチ10(既設のリミットスイッチ:第一のリミットスイッチ)と、可動部11a(既設の可動部:第一の可動部)を有し、乗りかご3が最上階(最終端)を行き過ぎた場合に作動する(行き過ぎたことを検知する)既設最上階側リミットスイッチ11(既設のリミットスイッチ:第一のリミットスイッチ)と、を有する。
また、エレベーターの安全装置の一つであるカム(既設)は、乗りかご3に設置され、乗りかご3に連動して可動部10a(乗りかご3が最下階を行き過ぎた場合)や可動部11a(乗りかご3が最上階を行き過ぎた場合)を変位させる既設カム12(第一のカム)と、を有する。
つまり、カムは、乗りかご3と共に昇降(連動)する。そして、乗りかご3に設置されるカムが、リミットスイッチの可動部に接触すると、可動部が動き(変位し)、最終端(最上階端または最下階端)を行き過ぎたことを検知する。
そして、既設最下階側リミットスイッチ10および既設最上階側リミットスイッチ11は、既設配線13を介して、制御盤4に接続されている。
なお、制御盤4は、乗りかご3が終端階を行き過ぎたことを検出した際に、乗りかご3を制動する。
既設最下階側リミットスイッチ10は、複数の可動部10aを有し、最下階を行き過ぎたことを検出するダウンリミットスイッチやダウンリミットスイッチが何らかの理由により作動しなかった場合においても、最下階を著しく行き過ぎないように、確実に下降を制止するためのダウンファイナルリミットスイッチ(図示なし)を有する。
そして、ダウンリミットスイッチの作動に応じて、下降方向への乗りかご3の運転を制御(減速停止)する。一方、ダウンファイナルリミットスイッチが作動した場合には、速やかに巻上機に対する動力の供給を断ち、シーブの回転を止め、ブレーキによりシーブを制動させる。
既設最上階側リミットスイッチ11は、複数の可動部11aを有し、最上階を行き過ぎたことを検出するアップリミットスイッチやアップリミットスイッチが何らかの理由により作動しなかった場合においても、最上階を著しく行き過ぎないように、確実に上昇を制止するためのアップファイナルリミットスイッチ(図示なし)を有する。
そして、アップリミットスイッチの作動に応じて、上昇方向への乗りかご3の運転を制御(減速停止)する。一方、アップファイナルリミットスイッチが作動した場合には、速やかに巻上機に対する動力の供給を断ち、シーブの回転を止め、ブレーキによりシーブを制動させる。
また、本実施例では、既設のリミットスイッチをリニューアルする場合、新設のリミットスイッチを、既設のリミットスイッチよりも、より昇降路1の終端(上端または下端)に近づくよう縦方向にずらして配置する。
つまり、既設のリミットスイッチ(既設最下階側リミットスイッチ10および既設最上階側リミットスイッチ11)をリニューアルする場合、新設最下階側リミットスイッチ20(第二のリミットスイッチ)の可動部20a(第二の可動部)を、既設最下階側リミットスイッチ10から、より昇降路1の下端(終端)へ近づくよう縦方向にずらして配置し、また、新設最上階側リミットスイッチ21(第二のリミットスイッチ)の可動部21a(第二の可動部)を、既設最上階側リミットスイッチ11から、より昇降路1の上端(終端)へ近づくよう縦方向にずらして配置する。
さらに、既設カム12よりも縦方向に長い寸法を有する新設カム22を、乗りかご3に設置する。なお、安全装置としての、新設最下階側リミットスイッチ20および新設最上階側リミットスイッチ21と既設カム22との機能は、既設最下階側リミットスイッチ10および既設最上階側リミットスイッチ11と既設カム12との機能と同様である。
これにより、リニューアル後においても、新設カム22は、新設のリミットスイッチ(新設最下階側リミットスイッチ20および新設最上階側リミットスイッチ21)と共に、安全装置としての機能を有することができる。
なお、新設最下階側リミットスイッチ20の可動部20aが下端へ近づくよう縦方向にずらして配置される距離、および、新設最上階側リミットスイッチ21の可動部21aが上端へ近づくよう縦方向にずらして配置される距離を、それぞれ勘案し、新設カム22の縦方向(上下方向)の寸法を長くすることが好ましい。
更には、可動部20aが下端へ近づくように縦方向にずれた距離と新設カム22の縦方向(下方向)に長くなる寸法とが等しく、可動部21aが上端へ近づくように縦方向にずれた距離と新設カム22の縦方向(上方向)に長くなる寸法とが等しいことが好ましい。
そして、既設配線13を、新設最下階側リミットスイッチ20および新設最上階側リミットスイッチ21に接続する。
なお、既設制御盤4を新設制御盤4に、リニューアルする場合には、既設制御盤4を新設制御盤4にリニューアルした後に、既設配線13を、新設最下階側リミットスイッチ20および新設最上階側リミットスイッチ21に接続する。
このように、本実施例では、作業時間の短縮を図り、リミットスイッチやカムのリニューアルによるエレベーター停止時間を低減することができる。特に、既設配線13を使用することにより、リミットスイッチやカムのリニューアルによるエレベーター停止時間を、より低減することができる。つまり、リミットスイッチのリニューアルに伴い、こうした既設配線13もリニューアルする場合には、最上階から最下階まで配線を新設する必要があり、多大な作業時間を必要とするが、既設配線13を使用することにより、こうした作業時間を短縮することができる。
本実施例では、この状態にて、エレベーターの運転が可能となり、新設最下階側リミットスイッチ20および新設最上階側リミットスイッチ21にて、安全が確保される。
既設最下階側リミットスイッチ10と同様に、新設最下階側リミットスイッチ20は、複数の可動部20aを有し、最下階を行き過ぎたことを検出するダウンリミットスイッチやダウンリミットスイッチが何らかの理由により作動しなかった場合においても、最下階を著しく行き過ぎないように、確実に下降を制止するためのダウンファイナルリミットスイッチ(図示なし)を有する。
そして、乗りかご3が最下階を行き過ぎると新設カム22が新設最下階側リミットスイッチ20の所定の可動部20aに接し、ダウンリミットスイッチが作動して、下降方向への乗りかご3の運転を制御(減速停止)する。
また、なんらかの理由により乗りかご3がさらに下降すると、新設カム22が新設最下階側リミットスイッチ20の所定の可動部20aに接し、ダウンファイナルリミットスイッチが作動して、速やかに巻上機に対する動力の供給を断ち、シーブの回転を止め、ブレーキによりシーブを制動させる。
既設最上階側リミットスイッチ11と同様に、新設最上階側リミットスイッチ21は、複数の可動部21aを有し、最上階を行き過ぎたことを検出するアップリミットスイッチやアップリミットスイッチが何らかの理由により作動しなかった場合においても、最上階を著しく行き過ぎないように、確実に上昇を制止するためのアップファイナルリミットスイッチ(図示なし)を有する。
そして、乗りかご3が最上階を行き過ぎると新設カム22が新設最上階側リミットスイッチ21の所定の可動部21aに接し、アップリミットスイッチが作動して、上昇方向への乗りかご3の運転を制御(減速停止)する。
また、なんらかの理由により乗りかご3がさらに上昇すると、新設カム22が新設最上階側リミットスイッチ21の所定の可動部21aに接し、アップファイナルリミットスイッチが作動して、速やかに巻上機に対する動力の供給を断ち、シーブの回転を止め、ブレーキによりシーブを制動させる。
そして、この状態で、エレベーターは運転可能となり、新設最下階側リミットスイッチ20および新設最上階側リミットスイッチ21、新設カム22にて安全が確保される。
また、本実施例に記載するエレベーターのリニューアル方法としては、乗りかご3が最下階や最上階の終端階を行き過ぎたことを検出し、新設の可動部(第二の可動部)を有する新設のリミットスイッチ(第二のリミットスイッチ)を、既設のリミットスイッチ(第一のリミットスイッチ)よりも、より昇降路1の最下端や最上端の終端に近づくよう縦方向にずらして設置する工程と、既設カム12(第一のカム)よりも縦方向に長い寸法を有し、乗りかご3に連動して新設の可動部を変位させる新設カム22(第二のカム)を、乗りかご3に設置する工程を有するものである。
そして、エレベーターの利用率が低い時間帯等の任意のタイミングに、既設最下階側リミットスイッチ10、既設最上階側リミットスイッチ11、および既設カム12を撤去してもよい。このように、任意のタイミングで、既設のリミットスイッチや既設のカムを撤去することにより、リミットスイッチやカムのリニューアルによる顧客へのサービス性を向上することができる。
一方、既設最下階側リミットスイッチ10および既設最上階側リミットスイッチ11と制御盤4とは、未接続状態にあり、新設カム22や既設カム12が既設最下階側リミットスイッチ10や既設最上階側リミットスイッチ11に接触しても、信号伝達されることはない。つまり、既設最下階側リミットスイッチ10、既設最上階側リミットスイッチ11、既設カム12を、そのまま残すこともできる。このように、既設のリミットスイッチや既設のカムを撤去することなく、設置し続けることにより、撤去作業を省略することができ、さらなる作業時間の短縮を図り、リニューアルにおけるエレベーター停止時間を低減することができる。
図2は、実施例2にかかるエレベーターの構成を説明する説明図である。
本実施例では、実施例1と同様に、既設のリミットスイッチ(既設最下階側リミットスイッチ10および既設最上階側リミットスイッチ11)をリニューアルする場合、新設最下階側リミットスイッチ20の可動部20aを、既設最下階側リミットスイッチ10から、より昇降路1の下端へ近づくよう縦方向にずらして配置し、また、新設最上階側リミットスイッチ21の可動部21aを、既設最上階側リミットスイッチ11から、より昇降路1の上端へ近づくよう縦方向にずらして配置する。
さらに、下側延長新設カム32aを、既設カム12の下端部(乗りかご3)に、および、上側延長新設カム32bを、既設カム12の上端部(乗りかご3)に、それぞれ設置する。つまり、下側延長新設カム32aおよび上側延長新設カム32bを、既設カム12の長さ寸法を縦方向に延長するように乗りかご3に設置する。これにより、実施例1に記載した新設カム22と同様の効果が期待できる。
つまり、本実施例では、新設のカム(下側延長新設カム32aおよび上側延長新設カム32b:第二のカム)は、既設カム12(第一のカム)の下側に縦方向に延長して設置される下側延長新設カム32aと、既設カム12(第一のカム)の上側に縦方向に延長して設置される上側延長新設カム32bである。
なお、新設最下階側リミットスイッチ20の可動部20aが下端へ近づくよう縦方向にずらして配置される距離、および、新設最上階側リミットスイッチ21の可動部21aが上端へ近づくよう縦方向にずらして配置される距離を、それぞれ勘案し、下側延長新設カム32aおよび上側延長新設カム32bの縦方向(上下方向)の寸法を長くすることが好ましい。
更には、可動部20aが下端へ近づくように縦方向にずれた距離と下側延長新設カム32aの縦方向(下方向)に長くなる寸法とが等しく、可動部21aが上端へ近づくように縦方向にずれた距離と上側延長新設カム32bの縦方向(上方向)に長くなる寸法とが等しいことが好ましい。
このように、本実施例では、作業時間の短縮を図り、リミットスイッチやカムのリニューアルによるエレベーター停止時間を低減することができる。特に、本実施例においても、既設配線13を使用することにより、リミットスイッチやカムのリニューアルによるエレベーター停止時間を、より低減することができる。つまり、リミットスイッチのリニューアルに伴い、こうした既設配線13もリニューアルする場合には、最上階から最下階まで配線を新設する必要があり、多大な作業時間を必要とするが、既設配線13を使用することにより、こうした作業時間を短縮することができる。
そして、この状態で、エレベーターは運転可能となり、新設最下階側リミットスイッチ20および新設最上階側リミットスイッチ21、側延長新設カム32aおよび上側延長新設カム32bにて安全が確保される。
一方、既設最下階側リミットスイッチ10および既設最上階側リミットスイッチ11と制御盤4とは、未接続状態にあり、下側延長新設カム32aおよび上側延長新設カム32bや既設カム12が既設最下階側リミットスイッチ10や既設最上階側リミットスイッチ11に接触しても、信号伝達されることはない。つまり、既設最下階側リミットスイッチ10、既設最上階側リミットスイッチ11、既設カム12を、そのまま残すこともできる。このように、既設のリミットスイッチや既設のカムを撤去することなく、設置し続けることにより、撤去作業を省略することができ、さらなる作業時間の短縮を図り、リニューアルにおけるエレベーター停止時間を低減することができる。
図3は、実施例3にかかるエレベーターの構成を説明する説明図である。
本実施例では、実施例1や実施例2とは異なり、既設のリミットスイッチ(既設最下階側リミットスイッチ10および既設最上階側リミットスイッチ11)をリニューアルする場合、新設最下階側リミットスイッチ30の可動部30aを、既設最下階側リミットスイッチ10から、横方向(奥行き方向)にずらして配置し、また、新設最上階側リミットスイッチ31の可動部31aを、既設最上階側リミットスイッチ11から、横方向(奥行き方向)にずらして配置する。
さらに、既設カム12より、横方向(奥行き方向)にずらして新設カム32を、乗りかご3に設置する。これにより、リニューアル後においても、新設のリミットスイッチと共に、安全装置としての機能を有することができる。
つまり、本実施例では、新設のリミットスイッチ(第二のリミットスイッチ)を、既設のリミットスイッチ(第一のリミットスイッチ)よりも、奥行き方向にずらして設置する。そして、新設のリミットスイッチに設置される新設の可動部(第二の可動部)も、奥行き方向にずらして設置され、乗りかご3が終端階(最下階又は最上階)を行き過ぎたことを検出する。
また、新設カム32(第二のカム)は、既設カム12(第一のカム)よりも縦方向に長い寸法を有し、乗りかご3に設置されて、乗りかご3に連動して新設の可動部(第二の可動部)を変位させる。
更には、制御盤4と新設のリミットスイッチとを接続する配線としては、既設配線13を流用する。このように、特に、本実施例では、既設配線13を流用することが好ましい。これにより、作業時間の短縮を図り、リニューアルにおけるエレベーター停止時間を低減することができる。
そして、この状態で、エレベーターは運転可能となり、新設最下階側リミットスイッチ30および新設最上階側リミットスイッチ31、新設カム32にて安全が確保される。
一方、既設最下階側リミットスイッチ10および既設最上階側リミットスイッチ11と制御盤4とは、未接続状態にあり、新設カム32や既設カム12が既設最下階側リミットスイッチ10や既設最上階側リミットスイッチ11に接触しても、信号伝達されることはない。つまり、既設最下階側リミットスイッチ10、既設最上階側リミットスイッチ11、既設カム12を、そのまま残すこともできる。このように、既設のリミットスイッチや既設のカムを撤去することなく、設置し続けることにより、撤去作業を省略することができ、さらなる作業時間の短縮を図り、リニューアルにおけるエレベーター停止時間を低減することができる。
このように、本実施例では、特に、既設配線13を流用することにより、作業時間の短縮を図り、リニューアルにおけるエレベーター停止時間を低減することができる。
以上のように、本発明は、新設のリミットスイッチと既設のリミットスイッチとを異なる座標(縦方向の異なる位置)に設置することにより、任意のタイミングで既設のリミットスイッチを撤去することができ、これにより顧客へのサービス性が向上する。
また、新設のカムと既設のカムとの縦方向の寸法を変化させることにより、任意のタイミングで既設のリミットスイッチを撤去することができ、これにより顧客へのサービス性が向上する。
さらに、既設のリミットスイッチや既設のカムを撤去しないこともでき、撤去作業を省き、さらに作業時間を短縮することもできる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるこのではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることも可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。
1 昇降路
2 ガイドレール
3 乗りかご
4 制御盤
10 既設最下階側リミットスイッチ
11 既設最上階側リミットスイッチ
12 既設カム
13 配線
20 新設最下階側リミットスイッチ
21 新設最上階側リミットスイッチ
22 新設カム

Claims (5)

  1. 第一の可動部を有し、乗りかごが終端階を行き過ぎたことを検出する第一のリミットスイッチと、前記乗りかごに設置され、前記乗りかごに連動して前記第一の可動部を変位させる第一のカムと、前記乗りかごが前記終端階を行き過ぎたことを検出した際に、前記乗りかごを制動する制御盤と前記第一のリミットスイッチとを接続する配線と、を有するエレベーターであって、
    前記第一のリミットスイッチよりも、より昇降路の終端に近づくよう縦方向にずらして設置され、前記乗りかごが終端階を行き過ぎたことを検出し、第二の可動部を有する第二のリミットスイッチと、前記第一のカムよりも縦方向に長い寸法を有し、前記乗りかごに設置され、前記乗りかごに連動して前記第二の可動部を変位させる第二のカムと、有することを特徴とするエレベーター。
  2. 請求項1に記載のエレベーターであって、
    前記第二のカムが、前記第一のカムの下側に縦方向に延長して設置される下側延長新設カムおよび前記第一のカムの上側に縦方向に延長して設置される上側延長新設カムであることを特徴とするエレベーター。
  3. 第一の可動部を有し、乗りかごが終端階を行き過ぎたことを検出する第一のリミットスイッチと、前記乗りかごに設置され、前記乗りかごに連動して前記第一の可動部を変位させる第一のカムと、前記乗りかごが前記終端階を行き過ぎたことを検出した際に、前記乗りかごを制動する制御盤と前記第一のリミットスイッチとを接続する配線と、を有するエレベーターであって、
    前記第一のリミットスイッチよりも、奥行き方向にずらして設置され、第二の可動部を有し、前記乗りかごが終端階を行き過ぎたことを検出する第二のリミットスイッチと、前記第一のカムよりも縦方向に長い寸法を有し、前記乗りかごに設置され、前記乗りかごに連動して前記第二の可動部を変位させる第二のカムと、有し、
    前記配線を、前記制御盤と前記第二のリミットスイッチとを接続するためにも使用することを特徴とするエレベーター。
  4. 第一の可動部を有し、乗りかごが終端階を行き過ぎたことを検出する第一のリミットスイッチと、前記乗りかごに設置され、前記乗りかごに連動して前記第一の可動部を変位させる第一のカムと、前記乗りかごが前記終端階を行き過ぎたことを検出した際に、前記乗りかごを制動する制御盤と前記第一のリミットスイッチとを接続する配線と、を有するエレベーターのリニューアル方法であって、
    前記乗りかごが終端階を行き過ぎたことを検出し、第二の可動部を有する第二のリミットスイッチを、前記第一のリミットスイッチよりも、より昇降路の終端に近づくよう縦方向にずらして設置し、前記第一のカムよりも縦方向に長い寸法を有し、前記乗りかごに連動して前記第二の可動部を変位させる第二のカムを、前記乗りかごに設置することを特徴とするエレベーターのリニューアル方法。
  5. 請求項4に記載のエレベーターのリニューアル方法であって、
    前記第一のリミットスイッチおよび前記第一のカムの少なくとも一方を、任意のタイミングで撤去することを特徴とするエレベーターのリニューアル方法。
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