JP2020083373A - 飲料カップ用蓋体 - Google Patents

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外之彦 赤松
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Abstract

【課題】簡単な構造及び操作で、カップ内の飲料を、ストローなしで飲むことができる飲料カップ用蓋体を提供する。【解決手段】飲料カップ用蓋体は、蓋本体と、蓋本体に形成される、飲み口である開口部と、開口部と部分的に連結し、飲料カップ非使用時に開口部を閉塞する閉位置に、飲料カップ使用時に開口部を開放する開位置に配置されるカバー部と、カバー部の上面に設けられる突起と、開口部を、突起に向かう方向に部分的に延出させてなる係止片とを備える。また、カバー部が閉位置にある姿勢で、カバー部は開口部を閉塞し、突起はカバー部の上面から上方向に突出する。一方、カバー部が開位置にある姿勢で、突起は蓋本体の内側に押し込まれ、係止片に接触することにより係止された状態で保持される。【選択図】図10

Description

本発明は、飲料カップ用蓋体に関する。
近年、陸上から海洋に流出したプラスチックごみ、すなわち海洋プラスチックによる海洋汚染が地球規模で広がっている。この海洋プラスチックによる、生態系を含めた海洋環境への影響は深刻である。そこで、海洋プラスチックを減少させるという観点から、我が国でも様々な対策が話し合われている。例えば、メディア等でも海洋に破棄されるプラスチック製のストローの問題がしばしば取り上げられている。プラスチック循環利用協会の作成した消費者から出るプラスチック廃棄物の2016年の統計によると、プラスチック廃棄物におけるストローなど家庭用品の割合は全体(407万トン)の10.8%(約44万トン)となっている。つまり、1年間のプラスチック廃棄物の約10%程度のストローなどの家庭用品が、毎年廃棄されていることになる。そこで、我が国の企業でもプラスチック製のストローから、紙製のストローに変更するなどの対策が取られている。しかしながら、紙製のストローは、コストも高く全ての企業が採用するのは困難である。また、紙製のストローを作成するために、森林資源の伐採というさらなる問題が生じる可能性もある。
そこで、飲料を蓄えた飲料カップから、ストローを使用せずに直接飲料を飲むことができるようにした飲料カップ用蓋体が開発されている。例えば、特許文献1に示す飲料用カップの蓋は、飲料用カップに取り付けられ、内容物を飲み口から直接飲むことができる。この飲料用カップの蓋は、飲用時には、飲み口を塞いでいるタブを、平面視においてタブの上方にあらわれている凹部にタブを押し込んで掛止める。これにより、飲み口を開口して使用する。
また、特許文献2に示す蓋付カップ容器は、カップの開口部がシール材で密封されている。この蓋付きカップ容器では、蓋体が備える主板部を下方に押下すると、主板部に設けられた押下部がシール材を開封するよう構成されている。そして、主板部は、蓋体及びカップ内部に、蓋体の上段壁に対して下方に垂直に保持される。
意匠登録第1309280号公報 特開2016−222298号公報
しかしながら、特許文献1の飲料用カップの蓋は、飲み口を開口する際、タブを指で押し上げてから、そのタブを凹部に押し込むという2ステップの動作が必要で手間がかかるという問題があった。また、タブを掛止めるため、形状の複雑な凹部を蓋本体に形成する必要があり、製造工程が複雑になる。さらに、飲み口のサイズも大きく、飲料に固形物、例えば、氷が含まれている場合、氷も飲料とともに飲み口を通過し、漏れ出してしまう問題もあった。
さらに、特許文献2の蓋付カップ容器は、カップの開口部がシール材で覆われている構成が前提である。そのため、シール材を破断して開封するための刃部に該当する押下部を備える必要があり、構造が複雑になるという問題があった。また、飲み口のサイズが大きいため、カップ内部の氷なども一緒に飲み込んでしまうこととなって好ましくない。特に、主板部が、蓋体及びカップ内部に、蓋体の上段壁に対して下方に垂直に保持されるため、開口部分が全開された状態となる。従って、飲料に固形物、例えば氷が含まれている場合、氷も飲料とともに飲み口を通過し、漏れ出してしまう。
本発明は、従来のこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的の一は、簡単な構造及び操作で、カップ内の飲料を、ストローなしで飲むことができる飲料カップ用蓋体を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
本発明の第1の側面に係る飲料カップ用蓋体によれば、蓋本体と、前記蓋本体に形成される、飲み口である開口部と、前記開口部と部分的に連結し、飲料カップ非使用時に前記開口部を閉塞する閉位置に、飲料カップ使用時に前記開口部を開放する開位置に配置されるカバー部と、前記カバー部の上面に設けられる突起と、前記開口部を、前記突起に向かう方向に部分的に延出させてなる係止片とを備える。また、前記カバー部が閉位置にある姿勢で、前記カバー部は前記開口部を閉塞し、前記突起は前記カバー部の上面から上方向に突出する。一方、前記カバー部が開位置にある姿勢で、前記突起は前記蓋本体の内側に押し込まれ、前記係止片に接触することにより係止された状態で保持される。上記構成により、カバー部に設けられている突起を下方に押し込むという簡単な動作で、開口部から飲料を飲むことができる。カバー部が開位置にある姿勢で、突起が係止片により係止され、蓋本体の内側に保持される。このため、突起が元の位置に復帰しようとすることを妨げ、開口部がカバー部に閉じられることはない。
また、第2の側面に係る飲料カップ用蓋体によれば、前記蓋本体は、前記開口部に相当する部分に設けられ、前記蓋本体と前記カバー部とを区画するスリットを形成する。上記構成により、蓋本体とカバー部を一体的に形成し、後でスリットで分離して別部材とするため製造が容易である。
さらに、第3の側面に係る飲料カップ用蓋体によれば、前記カバー部が閉位置にある姿勢で、前記突起は前記飲料カップ用蓋体に対して垂直方向に突出しており、前記係止片は、前記開口部の開口面積が狭くなる方向に水平方向に部分的に突出させている。上記構成により、蓋本体に対して垂直方向に突出している突起は下方に押し込みやすく、また、押し込んだ後、突起の先端部分が係止片の裏側と当接、干渉して係止され、閉位置への復帰を阻害する。このため、確実に突起を蓋本体の内側に保持できる。従って、再び開口部がカバー部に閉じられることはなく、飲料を確実に飲むことができる。
さらにまた、第4の側面に係る飲料カップ用蓋体によれば、前記開口部は長穴形状を有し、長辺の一辺にヒンジ構造が設けられ、他辺の前記ヒンジ構造と対向する部分に前記係止片が設けられる。上記構成により、最も動作する突起を、確実に係止する位置に係止片を設けることができる。その結果、カバー部が閉位置に復帰しようとする動作を妨げることができる。
さらにまた、第5の側面に係る飲料カップ用蓋体によれば、前記突起は、前記長穴形状の短手方向における断面視直角三角形の形状を有し、前記直角三角形の隣辺の一つが前記係止片側にあり、前記直角三角形の斜辺が前記ヒンジ構造側にある。上記構成により、突起を下方に押し込む際に押す面の面積が大きくなり、押し込みやすく、使い勝手がよい。
さらにまた、第6の側面に係る飲料カップ用蓋体によれば、前記ヒンジ構造から前記突起の頂点までの長さが、前記開口部の短手方向における前記係止片の縁部から前記ヒンジ構造までの長さより長い。上記構成により、突起を下方に押し込むと、突起の先端部分が係止片の裏面で確実に係止される。その結果、カバー部が閉位置に復帰しようとする動作を妨げることができる。
さらにまた、第7の側面に係る飲料カップ用蓋体によれば、前記カバー部が開位置にある姿勢で、前記カバー部と前記開口部のなす角が45度より小さい。上記構成により、カバー部が開状態にある姿勢で、突起が係止片によりカバー部の上面と開口との間で係止下状態で保持されている。このため、開口部は完全には開放されず、突起により半開口状態となっている。これにより、飲料に固形物、例えば氷が含まれていても氷はブロックされ、開口部を通過することはできない。一方、液体である飲料は、開口部の一部を通過することができる。すなわち、ストローで飲料を吸うのと同様の効果が得られる。
さらにまた、第8の側面に係る飲料カップ用蓋体によれば、前記カバー部が前記開位置にあり、部分的に前記カバー部で閉塞された姿勢で、前記開口部の開口面積は、飲料に含まれる固形物より小さい。
さらにまた、第9の側面に係る飲料カップ用蓋体によれば、前記開口部は、長手方向の長さが5〜20mmであり、短手方向の長さが3〜10mmである。上記構成により、飲料に含まれる固形物が開口部を通過することをより確実に回避することができる。例えば、飲料に氷含まれていても、ストローなしで快適に冷たい飲み物を飲むことができる。
さらにまた、第10の側面に係る飲料カップ用蓋体によれば、前記蓋本体の上面に凸部を設け、前記凸部に前記開口部を形成する。上記構成により、飲み口である開口部が一段高い箇所に設けられるため、口が付けやすく、飲料を飲みやすい。
さらにまた、第11の側面に係る飲料カップ用蓋体によれば、前記蓋本体は、プラスチックより作成される。上記構成により、プラスチックは可撓性があるため、突起を押し込んだ場合、元の位置に復帰しようとする。そのため係止片の裏面と当接、干渉し、突起を係止状態で保持することができる。
さらにまた、第12の側面に係る飲料カップ用蓋体によれば、氷入り飲料用である。上記構成により、突起で氷の通過を阻止し、開口部を小さくすることにより、さらに氷の通過を阻止しているため、内容物が氷を含む飲料である場合、利用者は開口部30を通じて氷は阻止しながら飲料を飲むことができる。すなわち、ストローで飲料を吸うのと同様の効果が得られる。
本発明の実施形態1に係る飲料カップ用蓋体を用いた蓋付き飲料カップを示す斜視図である。 図1の蓋付き飲料カップの分解斜視図である。 図2の飲料カップ用蓋体の平面図である。 図2の飲料カップ用蓋体のIV−IV線端面図である。 図2の飲料カップ用蓋体の正面図である。 図2の飲料カップ用蓋体の底面図である。 図2の飲料カップ用蓋体の右側面図である。 図2の飲料カップ用蓋体のカバー部が閉位置にある状態を示す斜視図である。 図2の飲料カップ用蓋体のカバー部が開位置にある状態を示す斜視図である。 図8の要部拡大模式図である。 図9の要部拡大模式図である。 図10の飲料カップ用蓋体のXII−XII線断面図である。 図11の飲料カップ用蓋体のXIII−XIII線断面図である。 図10の飲料カップ用蓋体の要部拡大平面図である。 図11の飲料カップ用蓋体の要部拡大平面図である。 図11の飲料カップ用蓋体のXVI−XVI線断面図である。 実施形態2に係る飲料カップ用蓋体を示す要部拡大平面図である。 実施形態3に係る飲料カップ用蓋体を示す要部拡大平面図である。 実施形態4に係る飲料カップ用蓋体を示す断面図である。 実施形態5に係る飲料カップ用蓋体を示す要部拡大模式図である。 実施形態5に係るの他の例を示す要部拡大模式図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具体化するための例示であって、本発明は以下のものに特定されない。また、本明細書は特許請求の範囲に示される部材を、実施形態の部材に特定するものでは決してない。特に実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。なお、各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため誇張していることがある。さらに以下の説明において、同一の名称、符号については同一若しくは同質の部材を示しており、詳細説明を適宜省略する。さらに、本発明を構成する各要素は、複数の要素を同一の部材で構成して一の部材で複数の要素を兼用する態様としてもよいし、逆に一の部材の機能を複数の部材で分担して実現することもできる。
(実施形態1)
本発明の実施形態1に係る飲料カップ用蓋体10を図1〜図16に示す。これらの図において、図1は本発明の実施形態1に係る飲料カップ用蓋体を用いた蓋付き飲料カップを示す斜視図、図2は図1の蓋付き飲料カップの分解斜視図、図3は図2の飲料カップ用蓋体の平面図、図4は図2の飲料カップ用蓋体のIV−IV線端面図、図5は図2の飲料カップ用蓋体の正面図、図6は図2の飲料カップ用蓋体の底面図、図7は図2の飲料カップ用蓋体の右側面図、図8は図2の飲料カップ用蓋体のカバー部が閉位置にある状態を示す斜視図、図9は図2の飲料カップ用蓋体のカバー部が開位置にある状態を示す斜視図、図10は図8の要部拡大模式図、図11は図9の要部拡大模式図、図12は図10の飲料カップ用蓋体のXII−XII線断面図、図13は図11の飲料カップ用蓋体のXIII−XIII線断面図、図14は図10の飲料カップ用蓋体の要部拡大平面図、図15は図11の飲料カップ用蓋体の要部拡大平面図、図16は図11の飲料カップ用蓋体のXVI−XVI線断面図を、それぞれ示している。
図1及び図2に示す蓋付き飲料カップ100は、飲料カップ20と、飲料カップ用蓋体10で構成される。飲料カップ20は、上端を開口した有底筒状で、飲料カップ20の開口端に飲料カップ用蓋体10が嵌合される。飲料カップ20は、紙製やプラスチック製のものが利用される。図1及び図2の例では、外観を円筒状とした飲料カップ20を用いたが、四角柱状や多角柱状など、任意の形状の飲料カップを用いることができ、飲料カップ用蓋体は飲料カップの形状に応じて設計される。
飲料カップ用蓋体10は、飲料カップ20の蓋として用いられる。この飲料カップ用蓋体10は、図2〜図4等に示すように、蓋本体12と、その周辺に形成された縁部11で構成される。蓋本体12は、飲料カップ20の開口端を閉塞できる大きさ及び形状の平板状に形成される。また縁部11は、図4の端面図に示すように下側に開口した溝部を円環状に形成しており、飲料カップ20の開口端を嵌入して保持状態とすることができる。さらに蓋本体12を、縁部11よりも高くなるように段差状に形成することで、蓋本体12に形成した飲み口を縁部11よりも突出させて飲み易くできる。
この蓋本体12と縁部11は、プラスチックなどの樹脂材料で一体に成形される。また、生分解性のプラスチックとしてもよい。あるいは紙製やタルク製などとしてもよい。
図2、図8、図9等に示すように、蓋本体12の上面には、飲み口である開口部30が形成される。この開口部30は、開閉式のカバー部40で閉塞することができる。すなわち、カバー部40は、図8、図10に示す開口部30を閉塞する閉位置と、図9、図11に示す開口部30を開放する開位置とに切り替えることができる。これにより、例えば蓋付き飲料カップ100を持ち歩く際などにはカバー部40を閉位置として、蓋付き飲料カップ100で保持した飲料が開口部30から漏れ出すことを防ぎつつ、飲料を飲む際にはカバー部40を開位置に切り替えることで、開口部30に口をつけてカップ10内部の飲料を飲むことが可能となる。このように、蓋付き飲料カップ100は開口部30を閉塞状態に維持できるので、持ち運びの際などに開口部30から内部の飲料が飛び出すことがない一方、飲料を飲む際には簡単な動作で開口部30を開位置として飲むことができ、便利に使用できる。なお、飲料を飲む際に液体がスムーズに開口部30から流れ出すよう、蓋本体12に空気抜き用の貫通孔を一又は複数、形成してもよい。貫通穴は、好ましくは蓋本体12の中心に対して、飲み口となる開口部30と対向する位置に設ける。
カバー部40は、好ましくは蓋本体12と一体に形成される。例えば、図10等に示すように蓋本体12に、後述するヒンジ構造60を残してスリット50を形成することで、カバー部40をヒンジ構造60で開閉自在に開口部30に設けることができる。またカバー部40の上面には突起41が設けられる。さらに、開口部30には、突起41に向かう方向に、開口部30の縁部を部分的に延出させた係止片31が形成される。
飲料カップ用蓋体10は透明とすることが好ましい。透明とすることで、飲料カップの内容物を確認し易くなる。ただ本願発明の飲料カップ用蓋体は、透明に限定されるものではない。内容物が暖かい飲料の場合は、保温性を高めるため非透明とするなど、内容物や使用の目的により、透明度や飲料カップの着色、材質等を適宜選択し得る。
また、飲料カップ用蓋体10は、可撓性を有する部材で構成する。好ましくは、可撓性に優れ、安価なプラスチック製とする。これによって、蓋本体12と一体に形成されたカバー部40は、外力を加えない状態では閉位置で保持される。一方、カバー部40を指などで押し込むと、弾性により閉位置に復帰しようとする。
そこで、カバー部40を開位置に保持するための係止機構を設ける。具体的には、図10、図11等に示すように、カバー部40の上面に突起41を、また開口部30に係止片31を、それぞれ形成している。突起41は、カバー部40を開口部30に押し込んだ状態で、係止片31に係止されるように構成される。これにより、カバー部40を押し込んだ際の復元力を利用して、カバー部40の上面に設けた突起41が、開口部30の開口端縁の係止片31に当接されて、カバー部40を閉位置から開位置に切り替えた状態で保持できる。
図10及び図12に示すように、カバー部40が閉位置にあるとき、いいかえるとカバー部40が開口部30を閉塞した姿勢で、突起41をカバー部40の上面から上方向に突出させている。一方、図11及び図13に示すように、カバー部30が開位置にある姿勢では、突起41は飲料カップ用蓋体10の内側に押し込まれ、係止片31に接触することにより係止された状態で保持される。このように、カバー部40が閉位置にある姿勢で、突起41は飲料カップ用蓋体に対して垂直方向に突出しており、カバー部40が開位置にある姿勢では突起41は水平から斜め方向に突出している。一方、係止片31は、開口部30の一部を、開口面積を狭くするように水平方向に突出させている。
このようにカバー部40を閉位置とした姿勢で、突起41を飲料カップ用蓋体10に対して垂直に突出させたことで、利用者が飲料を飲む際には、カバー部40を閉位置から開位置に切り替えるために下方に押し込みやすくできる。このとき、突起41の先端が開口部30に形成された係止片31によって進行を阻害されるが、利用者が突起41を強制的に押し込むことで可撓性を有する飲料カップ用蓋体10が弾性変形して、突起41が係止片31を乗り越えてカバー部40が開口部30内部に入り込む。
また、押し込んだ後は、可撓性を有するカバー部40の反発力により突起41の先端部分が、係止片31の裏側と当接、干渉して係止され、閉位置への復帰を阻害する。これによって、確実に突起41を飲料カップ用蓋体10の内側に保持できる。この結果、開口部30がカバー部40で閉塞されずに開放状態が維持されて、飲料を確実に飲むことができる。
なお、開位置に移動させたカバー部40を再び閉位置に戻す際は、利用者が手で突起41を引き上げるなどして、飲料カップ用蓋体10を弾性変形させて強制的に突起41を係止片31から通過させる。これによって、閉位置から開位置への切り替えも可能となる。
図14に示す開口部30は、長穴形状を有する。長穴形状を構成する長辺の一辺にヒンジ構造60が設けられ、他辺のヒンジ構造60と対向する部分に係止片31が設けられる。係止片31は、開口部31の他辺の一部を、閉状態にあるカバー部40の突起41に向かう方向に延出させて形成する。係止片31は開口部30と係止片31の接点32から、突起41に向かってなだらかに突出し、突起41の長手方向における約中心付近で頂点に達する。その後、開口部30と係止片31の接点33に向かってなだらかに後退する。上記構成により、最も動作する突起41を確実に係止する位置に係止片31を設けることができる。その結果、カバー部40が閉位置に復帰しようとする動作を妨げることができる。
図10及び図12に示すように、突起41は、長穴形状の短手方向における断面視直角三角形の形状を有する。直角三角形の隣辺の一つである辺aが係止片31側にあり、直角三角形の斜辺bがヒンジ構造60側にある。つまり、斜辺bと突起の上面視長手方向の辺cとがなす面bcの面積は、辺aと辺cとがなす面acの面積より大きくなる。突起41を飲料カップ用蓋体10の内側に押し込む場合、面bcを下方に押すことになる。従って、面bcが大きいと突起41を押し込みやすく、使い勝手がよい。
さらに、図12及び図13に示すように、ヒンジ構造60から突起41の頂点までの長さd1は、開口部30の短手方向における係止片31の縁部からヒンジ構造60までの長さd2より長くする。長さd1が長さd2より長いため、突起41を下方に押し込むと、突起41の先端部分が係止片31の裏面で確実に係止される。その結果、カバー部40が閉位置に復帰しようとする動作を妨げることができる。
図13に示すように、カバー部40を開位置とした姿勢で、カバー部40と開口部30のなす角θは45度より小さい。斯かる場合、突起41が係止片31によりカバー部40の上面と開口部30との間で係止下状態で保持されている。つまり、図15の平面図に示すように、開口部30は、部分的にカバー部40で閉塞されているため、平面視において全開とはならない。開口部30の開口面積は、開口部30全体の面積の概ね1/2又は1/2以下である。このため、飲料に固形物、例えば氷が含まれていても、氷の大半は開口部30の通過をブロックされる。一方で図16に示すカバー部40が開位置にある状態の断面図のように、開口部30はカバー部40の側面側にある程度開いている。このため、液体である飲料はこの側面の開口部分を介して開口部30を通過することができ、カップ使用時に飲料の通過が阻止されることはなく、利用者は開口部30を通じて氷は阻止しながら飲料を飲むことができる。すなわち、ストローで飲料を吸うのと同様の効果が得られる。
また、カバー部40が開位置にあり、部分的にカバー部40で閉塞された状態の開口部30の開口面積は、飲料に含まれる固形物よりも小さくすることが好ましい。例えば、開口部30の内径を、長手方向の長さが5〜20mm、短手方向の長さが3〜10mmとする。このように、開口部を小さくすることにより、飲料に含まれる固形物が開口部を通過することをより確実に回避することができる。例えば、飲料に氷等の固形物が含まれていても、ストローなしで快適に冷たい飲み物を飲むことができる。
このように開口部30の開口面積は、飲料に用いられる砕いた氷が概ね通過しない大きさに予め設計することが好ましい。ただ、飲料に含まれる固形物の内で、食することを意図しているもの、例えば植物繊維やさのう、タピオカのようなものについては、開口部30を通過できるように設計される。
(実施形態2)
一方で、図14では、開口部30の形状について長穴形状としたが、本願発明は開口部30をこの形状に限定するものではない。他の様々な形状も採用し得る。例えば、図17に示す実施形態2に係る飲料カップ用蓋体10Bにおいては、開口部30Bは、面取した長方形状を有していてもよい。斯かる場合、開口部30Bのヒンジ構造60を含む部分は、ヒンジ構造60と共に一直線状に形成できるため、製造が容易となる。また、開口部30を正方形状としても同様の効果が得られることは言うまでもない。また開口部の開口端の隅部は、面取りすることが好ましい。このように鋭利なエッジ部分を少なくして、開口部30に口を付ける際に応力が集中しないようにして、飲み易くできる。
(実施形態3)
また、係止片31の形状も上述の形状に限定するものではなく、他の様々な形状も採用し得る。例えば、図18に示す実施形態3に係る飲料カップ用蓋体10Cにおいては、係止片31Cは平面視において面取した長方形状としている。係止片31Cを面取した長方形状とした場合、突起41を飲料カップ用蓋体10Cの内部に押し込むために、若干余分な力が必要となる。しかし、突起41と係止片31Cの接触面積が大きくなるため、より確実に突起41を飲料カップ用蓋体10Cの内部に保持することができる。
(実施形態4)
さらに、図12では、突起41の断面形状について直角三角形としたが、本願発明は突起41をこの形状に限定するものではない。他の様々な形状も採用し得る。例えば、図19に示す実施形態4に係る飲料カップ用蓋体10Dのように、突起41の断面形状は、非直角三角形状を有していてもよい。これにより、シート成形で飲料カップ用蓋体10Dを成形する際の型抜きをよりスムーズに行える。
(実施形態5)
一方で、飲料カップ用蓋体の上面に凸部を設けてもよい。例えば、図10に示した実施形態1に係る飲料カップ用蓋体10においては、開口部30を飲料カップ用蓋体10の蓋本体12と同一面に形成している。これに対し、図20に示す実施形態5においては、飲料カップ用蓋体10Eの蓋本体12の上面にさらに凸部70を設けると共に、この凸部70に飲み口となる開口部30を開口している。凸部70は、図20の例では平面視長穴形状を有する略円筒としている。凸部70の上面は閉塞される、一方、凸部70の底面は開放され、飲料カップ用蓋体10Eの内部空間と連通している。そして、この凸部70の天面に開口部30、係止部31、カバー部40、突起41等が形成される。これにより、凸部70に形成された開口部30から飲料を飲むことができる。特に凸部70が蓋本体12の上面より一段高い箇所に設けられているため、口が付け易く、飲料が一層飲み易くなる。
また凸部70を備える飲料カップ用蓋体10Fは、製造過程や管理時等において複数枚を重ねる際や、使用時において載置する際に、天面側を下向きの姿勢として載置しようとすると、凸部70によって突出する部位があることから、蓋本体12の平面が載置面に対して傾斜する姿勢となって、そのままでは安定しない。この場合は、蓋本体12の凸部70以外の箇所を一以上、部分的に突出させたり、緩やかに盛り上がる形状にするなどして、凸部70の天頂面と同じ高さの部位を、蓋本体12に凸部70以外にも一以上設けることができる。これにより、飲料カップ用蓋体10Fを天面側を下向きの姿勢としても、安定的に載置できる。
さらに実施形態5においては、凸部70の形状を平面視長穴形状を有する略円筒と、開口部30の形状に沿ったものとした。ただ、本願発明は凸部の形状をこれに限定するものではなく、他の様々な形状を適宜選択し得る。例えば、図21に示す変形例に係る飲料カップ用蓋体10Fのように、凸部70Fの底面を上面より広い末広がりの形状としてもよい。斯かる場合、吸い口が徐々に先端に向かって先細るため、より一層口が付け易くなる。
本発明に係る飲料カップ用蓋体は、様々な飲料カップに好適に利用できる。特に、飲料に固形物、例えば、氷が含まれている場合であっても、ストローなしで使用でき、環境負担を少なくできる。
100…蓋付き飲料カップ
10、10B、10C、10D、10E、10F…飲料カップ用蓋体
11…縁部
12…蓋本体
20…飲料カップ
30、30B…開口部
31、31C…係止片
32…接点
33…接点
40…カバー部
41…突起
50…スリット
60…ヒンジ構造
70、70F…凸部
d1…ヒンジ構造から突起の頂点までの長さ
d2…開口部の短手方向における係止片の縁部からヒンジ構造までの長さ

Claims (12)

  1. 蓋本体と、
    前記蓋本体に形成される、飲み口である開口部と、
    前記開口部と部分的に連結し、飲料カップ非使用時に前記開口部を閉塞する閉位置に、飲料カップ使用時に前記開口部を開放する開位置に配置されるカバー部と、
    前記カバー部の上面に設けられる突起と、
    前記開口部を、前記突起に向かう方向に部分的に延出させてなる係止片と、
    を備え、
    前記カバー部が閉位置にある姿勢で、前記カバー部は前記開口部を閉塞し、前記突起は前記カバー部の上面から上方向に突出し、
    前記カバー部が開位置にある姿勢で、前記突起は前記蓋本体の内側に押し込まれ、前記係止片に接触することにより係止された状態で保持される飲料カップ用蓋体。
  2. 請求項1に記載の飲料カップ用蓋体であって、
    前記蓋本体は、前記開口部に相当する部分に設けられ、前記蓋本体と前記カバー部とを区画するスリットを形成する飲料カップ用蓋体。
  3. 請求項1又は2に記載の飲料カップ用蓋体であって、
    前記カバー部が閉位置にある姿勢で、前記突起は前記飲料カップ用蓋体に対して垂直方向に突出しており、前記係止片は、前記開口部の開口面積が狭くなる方向に水平方向に部分的に突出させてなる飲料カップ用蓋体。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の飲料カップ用蓋体であって、
    前記開口部は長穴形状を有し、長辺の一辺にヒンジ構造が設けられ、他辺の前記ヒンジ構造と対向する部分に前記係止片が設けられる飲料カップ用蓋体。
  5. 請求項4に記載の飲料カップ用蓋体であって、
    前記突起は、前記長穴形状の短手方向における断面視直角三角形の形状を有し、前記直角三角形の隣辺の一つが前記係止片側にあり、前記直角三角形の斜辺が前記ヒンジ構造側にある飲料カップ用蓋体。
  6. 請求項1〜5に記載の飲料カップ用蓋体であって、
    前記ヒンジ構造から前記突起の頂点までの長さが、前記開口部の短手方向における前記係止片の縁部から前記ヒンジ構造までの長さより長い飲料カップ用蓋体。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の飲料カップ用蓋体であって、
    前記カバー部が開位置にある姿勢で、前記カバー部と前記開口部のなす角が45度より小さい飲料カップ用蓋体。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の飲料カップ用蓋体であって、
    前記カバー部が前記開位置にあり、部分的に前記カバー部で閉塞された姿勢で、前記開口部の開口面積は、飲料に含まれる固形物より小さい飲料カップ用蓋体。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の飲料カップ用蓋体であって、
    前記開口部は、長手方向の長さが5〜20mmであり、短手方向の長さが3〜10mmである飲料カップ用蓋体。
  10. 請求項1〜9のいずれか一項に記載の飲料カップ用蓋体であって、
    前記蓋本体の上面に凸部を設け、前記凸部に前記開口部を形成する飲料カップ用蓋体。
  11. 請求項1〜10のいずれか一項に記載の飲料カップ用蓋体であって、
    前記蓋本体は、プラスチックよりなる飲料カップ用蓋体。
  12. 請求項1〜11のいずれか一項に記載の飲料カップ用蓋体は、
    氷入り飲料用である飲料カップ用蓋体。
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