JP2020083330A - 包装容器および洗濯機用包装容器 - Google Patents

包装容器および洗濯機用包装容器 Download PDF

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順二 井上
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義樹 林田
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Abstract

【課題】注ぎ口を有しながらも梱包効率を向上させることができる包装容器および洗濯機用包装容器を提供することを課題とする。【解決手段】液体を収容する容器本体10と、容器本体10に設けられた開口部11の周縁部をなすフランジ部15と、を備えている。容器本体10には、液体の注ぎ口をなす第一角部31と、液体の注ぎ口をなさない第二角部32とが設けられている。第一角部31と第二角部32とは、フランジ部15の外周をなす直線部に接する仮想的な多角形の領域R内に収まるように形成されている構成とした。【選択図】図1

Description

本発明は包装容器および洗濯機用包装容器に関する。
従来、液体の洗剤等の詰め替え用の包装容器として、スタンディングパウチ方式としたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、スタンディングパウチ方式の容器は、柔らかくて張りがないため、プラスチックボトル等の容器に対する詰め替え途中で形が崩れやすく、詰め替え作業が煩わしいという難点があった。
この点、特許文献2に記載された包装容器は、外形状が四角形状を呈しているので、詰め替え途中で形が崩れ難いという利点がある。
特許文献2の包装容器は、開口部を有するフランジ付きの容器本体と、容器本体の開口部を塞ぐシート状の蓋部材と、開口部に被せるロート状のキャップとを備えている。
この包装容器では、詰め替え時にキャップを用いることで、注入口の狭いボトル等の容器へも液体をこぼすことなく容易に充填することができる。
特開2018−39545号公報 特開2003−312700号公報
しかしながら、特許文献2の包装容器では、ロート状のキャップを用いてボトル等への充填を行うものであるため、製品梱包時にキャップの収容スペースを考慮する必要があった。したがって、製品の梱包効率が悪化していた。
一方、特許文献2の包装容器において、ロート状のキャップを用いることなく、充填の行い易さを考慮した場合、容器本体の側方に突出するような注ぎ口を設けることが好ましい。しかしながら、そのような注ぎ口を設けると、製品梱包時の収容スペースが余分に必要となるため、この場合にも製品の梱包効率が悪化してしまう。
本発明は、前記した課題を解決し、注ぎ口を有しながらも梱包効率を向上させることができる包装容器および洗濯機用包装容器を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明の包装容器は、液体を収容する容器本体と、前記容器本体に設けられた開口部の周縁部をなすフランジ部とを備えている。前記容器本体には、液体の注ぎ口をなす第一角部と、液体の注ぎ口をなさない第二角部とが設けられている。前記第一角部と前記第二角部とは、前記フランジ部の外周をなす直線部に接する仮想的な多角形の領域内に収まるように形成されている。
本発明では、容器本体の少なくとも一つの角部(第一角部)自体が注ぎ口になるので、従来のようなロート状のキャップを別途用意する必要がない。そして、注ぎ口をなす第一角部が、フランジ部の外周をなす直線部に接する仮想的な多角形の領域からはみ出さずにその内側に配置されるので、梱包時に液体の注ぎ口が邪魔にならず梱包効率を向上させることができる。
また、前記容器本体には、前記容器本体の内側に向けて膨出する一対の膨出部を設け、前記両膨出部の間に前記第一角部を形成することが好ましい。このような膨出部を備えることで、注ぎ口が内側に絞られ、第一角部の幅方向に液体が拡がる現象が抑えられる。これによって、注ぎ口の幅方向に液体があふれることが好適に防止され、液体を注ぐ際の液体の流れが安定する。また、第一角部の先端部に向けて液体が好適に導かれるので、液体の詰め替えをスムーズに行うことができる。
また、前記膨出部は、前記容器本体の深さ方向に延在していることが好ましい。このように構成することで、第一角部の断面積が深さ方向の所定範囲に亘って絞られるので、液体を注ぐ際の液体の流れが安定する。また、容器本体の底部側から第一角部の先端部に向けて液体が好適に導かれるので、液体の詰め替えをスムーズに行うことができる。
また、前記第一角部の内面は、前記容器本体の内面から前記第一角部の先端部に向けて側方へ拡がるように傾斜していることが好ましい。このように構成することで、液体を注ぐ際に第一角部の先端部に向けて液体が好適に導かれる。これにより、詰め替えをスムーズに行うことができる。
また、前記第一角部は、断面L字状であり、前記第二角部は、断面円弧状であることが好ましい。この構成では、注ぎ口を容易に峻別することができるので、詰め替えが行い易い。
また、前記フランジ部に蓋部材がシールされていることが好ましい。この構成では、簡単な構成で容器本体内に液体を密封することができる。
また、本発明の洗濯機用包装容器は、前記した包装容器を用いて構成されている。本発明では、洗剤の計量をしなくてよい洗剤の自動投入機能を備えた洗濯機に対して、包装容器から全量を直接注ぐことができる。したがって、詰め替えが行い易い。
本発明では、注ぎ口を有しながらも梱包効率を向上させることができる包装容器および洗濯機用包装容器が得られる。
本発明の第1実施形態に係る包装容器の容器本体を正面左上方から見た斜視図である。 同じく包装容器を正面左上方から見た斜視図である。 同じく容器本体の正面図である。 同じく容器本体の平面図である。 同じく容器本体の背面図である。 同じく容器本体の底面図である。 同じく容器本体の左側面図である。 同じく容器本体の右側面図である。 同じく容器本体の第一角部の拡大平面図である。 図3のX−X線端面図である。 (a)は図4のXI−XI線断面図、(b)は容器本体を積み重ねた状態を示す模式図である。 包装容器の使用説明図である。 本発明の第2実施形態に係る洗濯機用包装容器の容器本体を正面左上方から見た斜視図である。 同じく包装容器を正面左上方から見た斜視図である。 同じく容器本体の正面図である。 同じく容器本体の平面図である。 同じく容器本体の背面図である。 同じく容器本体の底面図である。 同じく容器本体の左側面図である。 同じく容器本体の右側面図である。 同じく容器本体の第一角部の拡大平面図である。 図15のXXII−XXII線端面図である。 (a)は図16のXXIII−XXIII線断面図、(b)は容器本体を積み重ねた状態を示す模式図である。 洗濯機用包装容器の使用説明図である。
本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。以下の説明において、前後左右上下の方向は、包装容器を説明する上で便宜上設定したものであり、包装容器の構成や使用状態を限定するものではない。
(第1実施形態)
図1に示すように、包装容器は、上面に開口部11を有する箱形状(略四角筒状)の容器本体10と、開口部11を閉塞する蓋部材20(図2参照)と、を備えている。容器本体10には、液体の洗剤等が収容される。容器本体10の前部の左隅部には、洗剤の注ぎ口をなす第一角部31が形成されている。また、容器本体の開口部11のその他の隅部には、注ぎ口をなさない第二角部32が形成されている。第一角部31および第二角部32の詳細は後記する。
なお、容器本体10は、硬質の容器として形成されているが、空の状態で例えば前後方向等に手で力を加えることによって、ある程度押し潰すことが可能である。
また、容器本体10には、洗剤の他に、液体状の柔軟剤、シャンプー、リンス、パーマ液、ヘアカラー液、さらには、液体状の食品、液体状の調味料、ペット用液体フード等を収容することができる。
容器本体10は、底壁12と、前後の側壁13と、左右の側壁14とを備えている。容器本体10は、樹脂材で形成することが適当であり、例えば、真空成形、圧空成形、プレス成形、ブロー成形等により一体に構成されている。樹脂材としては、単一素材としてPP(ポリプロピレン)、PPF(フィラー入りポリプロピレン、即ち、ポリプロピレンにタルク(鉱石)や塩化カルシウムを混合したもの)、HIPS(ハイインパクトポリスチレン、即ち、GPPS(汎用ポリスチレン)にブタジエンゴムとスチレンモノマー、タフプレンゴムを配し、活性させたもの)、デンプンとPP(ポリプロピレン)の混合物等、を用いることができる。また、樹脂材としては、A−PET(非晶製ポリエチレンテレフタラート)や、EVOH(エチレン・ビニルアルコール共重合樹脂)等を層状に有する複合素材を用いることができる。
なお、容器本体10の成形時には、1つの金型で複数の容器本体10を一度に形成することが好ましい。
底壁12は、図4,図6に示すように、平面視で略正方形を呈している。底壁12は、開口部11の開口面積よりも小さい面積を有している。底壁12の中央部には、平面視で正方形の補強部12aが形成されている。補強部12aは、段差部12bを境にして容器本体10の内側に突出している。
前後の側壁13は、図3,図5に示すように、側面視で逆台形状を呈している。また、図7,図8に示すように、左右の側壁14も同様に側面視で逆台形状を呈している。したがって、詰め替え時に容器本体10を横向きにすると、注ぎ口に向けて液体の洗剤が導かれるようになっている。つまり、洗剤を注ぐ際に必要以上に容器本体10を傾ける必要がない。
前後の側壁13には、側面視で略台形状の補強部13aが形成されている。また、左右の側壁14には、同様の補強部14aが形成されている。補強部13a,14aは、各段差部13b,14bを境にして容器本体10の内側に向けて突出している。各補強部13a,14aは、上下方向に延在しており、容器本体10を持つ手指を掛ける掛け部としても機能する。したがって、詰め替え時に包装容器を手指でしっかりと把持することができる。
前後の側壁13および左右の側壁14の各上部側面には、側面視台形状の補強リブ13c,14cが設けられている。補強リブ13cは、前側壁13および後側壁13に沿って左右方向に延在している。また、補強リブ14cは、左側壁14および右側壁14に沿って前後方向に延在している。
前後の側壁13の上縁部および左右の側壁14の上縁部には、周方向の全体に亘ってフランジ部15が形成されている。フランジ部15は、開口部11の周縁部をなす部位であり、容器本体10が平面視四角形状であることに対応して四角形状の外形を備えている。すなわち、フランジ部15の外周は、4つの直線部を備えている。なお、隣接する直線部同士の間(コーナ部)には、曲線部が介在しているが、曲線部は省略してもよい。
フランジ部15の上面は、平らに形成されており、開口部11を閉塞する蓋部材20のシール面となっている(図2参照)。
次に、第一角部31および第二角部32について説明する。
第一角部31および第二角部32は、図4に一点鎖線で示すように、フランジ部15の外周をなす4つの直線部(全ての直線部)に接する仮想的な多角形(本実施形態では四角形)の領域R内に収まるように形成されている。つまり、第一角部31および第二角部32は、フランジ部15の側方にはみ出さない構成となっている。
なお、第一角部31および第二角部32は、図示はしないが、フランジ部15の内周をなす4つの直線部に接する仮想的な多角形(本実施形態では四角形)の領域内に収まるように形成してもよい。この場合にも、第一角部31および第二角部32は、フランジ部15の側方にはみ出さない構成となる。
容器本体10には、図9に示すように、容器本体10の内側に向けて断面湾曲状に膨出する膨出部16,16(図10参照)が形成されている。一対の膨出部16,16は、第一角部31が形成される容器本体10の隅部において、ハ字状に対向している。第一角部31の先端部31aから所定距離離れた位置に形成されており、第一角部31の断面積を絞っている。各膨出部16は、容器本体10の深さ方向(容器本体10の鉛直下方向、図3,図7,図11(a)参照)に延在しており、第一角部31の断面積を深さ方向の所定範囲に亘って絞っている。
本実施形態では、第一角部31の先端部31aの近傍におけるフランジ部15の幅W1を、膨出部16以外の部分の幅W2と同じ幅に設定している。なお、幅W1を幅W2に比べて小さく設定して、第一角部31の先端部31aの近傍における断面積(開口面積)が比較的大きくなるように構成してもよい。
第二角部32は、平面視で円弧状に形成されている。第二角部32には、前記した膨出部16が形成されていない。第二角部32の半径は、第一角部31の先端部31aにおける半径と略同じ大きさに形成されている。なお、第二角部32の半径は、先端部31aの半径に対して異なる大きさに形成してもよい。
このような、第一角部31および角部32の各上端開口部は、蓋部材20で覆われている(図2参照)。
以上のような第一角部31および第二角部32を備えた容器本体10は、成形後に、図11(b)に示すように、上下方向に複数個重ねてストックしておくことができる。
蓋部材20は、合成樹脂製のシート状の部材である。蓋部材20は、例えば、容器本体10と同様の材料から構成することができる。蓋部材20は、フランジ部15の上面に熱接着や接着剤を用いた接着によって取り付けられる。蓋部材20は、手指でつまんで所定の力で上方へ引っ張ることにより、フランジ部15から容易に離脱可能である。
なお、蓋部材20は、開封によって開いた部分が蓋部材20の上側に反るようにカール性を備えたものとしてもよく、また、開封時の形状を維持するようにアルミ箔等を備えたものとしてもよい。このような蓋部材20では、洗剤を注ぐ際に邪魔にならず、詰め替えがより行い易い。
図12に本実施形態の包装容器の使用形態を示す。図12に示すように、プラスチックボトル容器40に対する詰め替え時には、包装容器の第一角部31を塞いでいる部分の蓋部材20を手指でつまみ、これをフランジ部15から剥がして第一角部31(注ぎ口)を開口させる。この場合、蓋部材20には、注ぎ口であることを示す文字や、矢印等の図柄を付しておくことが好ましい。
その後、包装容器の第一角部31をプラスチックボトル容器40の口部41に近づけ、包装容器を傾ける。そうすると、第一角部31を通じて容器本体10から流れ出た洗剤が口部41に注がれる。
この場合、第一角部31には、膨出部16が設けられているので、その絞り作用によって、第一角部31の幅方向に液体の洗剤が拡がる現象が抑えられつつ、容器本体10内にある洗剤が第一角部31の先端部31a(図9参照)に向けて好適に導かれる。これによって、プラスチックボトル容器40の口部41に向けて洗剤をスムーズかつこぼれないように注ぐことができる。
なお、第一角部31は、シンメトリーな注ぎ口を構成しているので、容器本体10を右手で把持した場合、左手で把持した場合のいずれにおいても同様に、洗剤を好適に注ぐことができる。
以上説明した本実施形態の包装容器は、第一角部31自体が注ぎ口になるので、従来のようなロート状のキャップを別途用意する必要がない。したがって、部品点数が少なく安価に構成できる。そして、注ぎ口をなす第一角部31が、フランジ部15の多角形の外辺に接する直線によって形成される仮想的な矩形の領域Rからはみ出さずにその内側に配置されるので、包装容器の梱包時に注ぎ口が邪魔にならず梱包効率を向上させることができる。
また、第一角部31の対向面に膨出部16が形成されているので、注ぎ口が内側に絞られ、第一角部31の幅方向に液体の洗剤が拡がる現象が抑えられる。これによって、注ぎ口の幅方向に洗剤があふれることが好適に防止され、洗剤を注ぐ際の流れが安定する。また、第一角部31の先端部31aに向けて液体の洗剤が好適に導かれるので、洗剤の詰め替えをスムーズに行うことができる。
また、膨出部16が、容器本体10の深さ方向に延在しているので、第一角部31の断面積が深さ方向の所定範囲に亘って絞られ、洗剤を注ぐ際の流れが安定する。また、容器本体10の底壁12側から第一角部31の先端部31aに向けて洗剤が好適に導かれるので、詰め替えをスムーズに行うことができる。
また、開口部11の周縁部にはフランジ部15が形成されており、フランジ部15に蓋部材20がシールされているので、簡単な構成で容器本体10内に洗剤を密封することができる。
(第2実施形態)
図11〜図20を参照して第2実施形態の包装容器について説明する。本実施形態の包装容器は、第1実施形態の包装容器と異なる形態を備えており、洗濯機用包装容器として使用することができる。以下詳細に説明する。
図11に示すように、包装容器は、上面に開口部11Aを有する略有底円筒形の容器本体10Aと、開口部11Aを閉塞する蓋部材20A(図12参照)と、を備えている。容器本体10Aには、液体の洗剤等が収容される。容器本体10Aの前部の左隅部には、洗剤の注ぎ口をなす第一角部31Aが形成されている。また、容器本体10Aの開口部11Aのその他の隅部には、注ぎ口をなさない第二角部32Aが形成されている。第一角部31Aおよび第二角部32Aの詳細は後記する。
なお、容器本体10Aは、硬質の容器として形成されているが、本実施形態においても、空の状態で例えば前後方向等に手で力を加えることによって、ある程度押し潰すことが可能である。
また、容器本体10Aには、第1実施形態と同様に種々の収容物を収容することができる。
容器本体10Aは、底壁12Aと、前後の側壁13Aと、左右の側壁14Aとを備えている。容器本体10Aは、樹脂材で形成することが適当であり、例えば、真空成形、圧空成形、プレス成形、ブロー成形等により一体に構成されている。樹脂材としては、第1実施形態と同様に、単一素材としてPP(ポリプロピレン)、PPF(フィラー入りポリプロピレン)、HIPS(ハイインパクトポリスチレン)、デンプンとPP(ポリプロピレン)の混合物、A−PET(非晶製ポリエチレンテレフタラート)や、EVOH(エチレン・ビニルアルコール共重合樹脂)等を層状に有する複合素材を用いることができる。
なお、容器本体10Aの成形時には、1つの金型で複数の容器本体10Aを一度に形成することが好ましい。
底壁12Aは、図14,図16に示すように、平面視で角の丸い略正方形を呈している。底壁12Aは、開口部11Aの開口面積よりも小さい面積を有している。底壁12Aの中央部には、平面視で円形の補強部12aが形成されている。補強部12aは、段差部12bを境にして容器本体10Aの内側に突出している。
前後の側壁13は、図15,図17に示すように、側面視で逆台形状を呈している。また、図19,図20に示すように、左右の側壁14Aも同様に側面視で逆台形状を呈している。したがって、詰め替え時に容器本体10Aを横向きにすると、注ぎ口に向けて液体の洗剤が導かれるようになっている。つまり、洗剤を注ぐ際に必要以上に容器本体10Aを傾ける必要がない。
前後の側壁13および左右の側壁14の上部には、周状の張出部17Aが形成されている。張出部17Aは、段差部18Aを境にして側方に四角筒状に張り出している。また、張出部17Aは、図15,図17に示すように、第一角部31Aを除いて上方に向けて緩やかなテーパー状に窄まっている。
張出部17Aの上縁部には、図13に示すように、周方向の全体に亘ってフランジ部15Aが形成されている。フランジ部15Aは、開口部11Aの周縁部をなす部位であり、容器本体10Aが平面視四角形状であることに対応して四角形状の外形を備えている。すなわち、フランジ部15Aの外周は、4つの直線部を備えている。なお、隣接する直線部同士の間(コーナ部)には、曲線部が介在しているが、曲線部は省略してもよい。
フランジ部15Aの上面は、平らに形成されており、開口部11Aを閉塞する蓋部材20Aのシール面となっている(図14参照)。
次に、第一角部31Aおよび第二角部32Aについて説明する。
第一角部31Aおよび第二角部32Aは、図16に一点鎖線で示すように、フランジ部15Aの外周をなす4つの直線部(全ての直線部)に接する仮想的な多角形(本実施形態では四角形)の領域R1内に収まるように形成されている。つまり、第一角部31Aおよび第二角部32Aは、フランジ部15Aの側方にはみ出さない構成となっている。
なお、第一角部31Aおよび第二角部32Aは、図示はしないが、フランジ部15Aの内周をなす4つの直線部に接する仮想的な多角形(本実施形態では四角形)の領域内に収まるように形成してもよい。この場合にも、第一角部31Aおよび第二角部32Aは、フランジ部15Aの側方にはみ出さない構成となる。
第一角部31Aは、図16,図21に示すように、断面L字状(断面略直角形状)である。なお、図22に示すように、XXII−XXII断面(図15参照)において、第一角部31Aは、断面鈍角形状となっている。
一方、第一角部31Aは、図23(a)の対角線方向の断面図に示すように、容器本体10Aの側方に向けてくちばし状に突出している。つまり、第一角部31Aは、前記した仮想的な多角形の領域R1内に位置しながら、容器本体10Aの側方に突出した形状をなしている。第一角部31Aの内面19Aは、容器本体10Aの内面10A1に連続して当該内面10A1から第一角部31Aの先端部31A1に向けて湾曲凹状に拡がるように傾斜している。このように、第一角部31Aは、後記する第二角部32Aに比べて側方に大きく突出しているので、第二角部32Aとの峻別がつき易い。
第二角部32は、図16に示すように、断面円弧状である。第二角部32は、前記した第一角部31Aに比べて側方に突出していないので、第一角部31Aとの峻別がつき易くなっている。
このような、第一角部31Aおよび角部32Aの各上端開口部は、蓋部材20Aで覆われている(図14参照)。
以上のような第一角部31および第二角部32を備えた容器本体10は、成形後に、図23(b)に示すように、上下方向に複数個重ねてストックしておくことができる。
蓋部材20Aは、合成樹脂製のシート状の部材である。蓋部材20Aは、例えば、容器本体10Aと同様の材料から構成することができる。蓋部材20Aは、フランジ部15Aの上面に熱接着や接着剤を用いた接着によって取り付けられる。蓋部材20Aは、図14に示すように、第一角部31Aに対向する部分が対角方向に向けて舌片状に突出しており、また、第二角部32Aに対向する部分が第二角部32Aの円弧に沿って円弧状に形成されている。これにより、注ぎ口となる第一角部31Aが峻別し易いようになっている。なお、蓋部材20Aには、注ぎ口であることを示す文字や、矢印等の図柄を付しておくことが望ましい。
蓋部材20Aは、前記実施形態と同様に、手指でつまんで所定の力で上方へ引っ張ることにより、フランジ部15Aから容易に離脱可能である。
また、蓋部材20Aは、開封によって開いた部分が蓋部材20Aの上側に反るようにカール性を備えたものとしてもよく、また、開封時の形状を維持するようにアルミ箔等を備えたものとしてもよい。このような蓋部材20Aでは、洗剤を注ぐ際に邪魔にならず、詰め替えがより行い易い。
図24に本実施形態の包装容器の使用形態を示す。図24に示す使用形態では、全自動洗濯機Mに対して洗剤を直接注ぐ例を示している。洗濯機Mは、洗剤の計量をしなくてよい洗剤の自動投入機能を備えており、包装容器の洗剤を全量注ぐことができるタンクTを備えている。
洗濯機MのタンクTに洗剤を注ぐ際には、まず、蓋部材20Aの舌片状に突出した部分を手指でつまみ、これをフランジ部15Aから剥がして第一角部31A(注ぎ口)を開口させる。
その後、包装容器の第一角部31AをタンクTの口部に近づけ、包装容器を傾ける。そうすると、第一角部31Aを通じて容器本体10Aから流れ出た洗剤がタンクTに注がれる。
この場合、第一角部31Aは、対角方向に突出しているので、容器本体10A内にある洗剤が第一角部31Aの先端部31A1(図21参照)に向けて好適に導かれる。これによって、タンクTに向けて洗剤をスムーズかつこぼれないように注ぐことができる。
なお、本実施形態においても、第一角部31Aは、シンメトリーな注ぎ口を構成しているので、容器本体10Aを右手で把持した場合、左手で把持した場合のいずれにおいても同様に、洗剤を好適に注ぐことができる。
以上説明した本実施形態の包装容器においても、第一角部31A自体が注ぎ口になるので、従来のようなロート状のキャップを別途用意する必要がない。したがって、部品点数が少なく安価に構成できる。そして、注ぎ口をなす第一角部31Aが、フランジ部15Aの多角形の外辺に接する直線によって形成される仮想的な矩形の領域R1からはみ出さずにその内側に配置されるので、包装容器の梱包時に注ぎ口が邪魔にならず梱包効率を向上させることができる。
また、第一角部31Aの内面は、容器本体10Aの内面から第一角部31Aの先端部31A1に向けて側方へ拡がるように傾斜しているので、洗剤を注ぐ際に第一角部31Aの先端部31A1に向けて洗剤が好適に導かれる。これにより、洗剤の詰め替えをスムーズに行うことができる。
また、第一角部31Aは、断面L字状であり、第二角部32Aは、断面円弧状であるので、注ぎ口を容易に峻別することができる。したがって、詰め替えが行い易い。
また、本実施形態では、洗剤の計量をしなくてよい洗剤の自動投入機能を備えた洗濯機Mに対して、包装容器から全量を直接注ぐことができる。したがって、詰め替えが行い易い。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜に変更が可能である。
例えば、第1実施形態の包装容器は、プラスチックボトル容器40等への詰め替え容器として説明したが、これに限られることはなく、第2実施形態で説明したように、洗濯機MのタンクTに対して直接注ぐタイプの洗濯機用包装容器として用いることができる。
また、第2実施形態の洗濯機用包装容器は、第1実施形態で説明したプラスチックボトル容器40等への詰め替え容器として用いることができる。
また、第1実施形態において、第一角部31は、容器本体10に一箇所設けたものを示したが、これに限られることはなく、複数箇所に設けてもよい。また、第2実施形態において、第一角部31Aは、容器本体10Aに一箇所設けたものを示したが、これに限られることはなく、複数箇所に設けてもよい。
また、第1実施形態において、膨出部16は、第一角部31の対向面に一対形成したものを示したが、これに限られることはなく、複数対設けてもよい。また、膨出部16の形状は、適宜の形状とすることができる。また、膨出部16に代えて凹状部を設けてもよい。この場合、凹状部は上下方向に延在するように設けてもよい。
また、蓋部材20,20Aは、シート状のものを示したが、これに限られることはなく、キャップ状のものやその他の形態のものを採用することができる。
10 容器本体
10A 容器本体
11 開口部
11A 開口部
15 フランジ部
15A フランジ部
16 膨出部
20 蓋部材
20A 蓋部材
31 第一角部
31A 第一角部
31a 先端部
31A1 先端部
32 第二角部
32A 第二角部
M 洗濯機
R 多角形の領域
R1 多角形の領域

Claims (7)

  1. 液体を収容する容器本体と、
    前記容器本体に設けられた開口部の周縁部をなすフランジ部と、を備え、
    前記容器本体には、液体の注ぎ口をなす第一角部と、液体の注ぎ口をなさない第二角部とが設けられており、
    前記第一角部と前記第二角部とは、前記フランジ部の外周をなす直線部に接する仮想的な多角形の領域内に収まるように形成されていることを特徴とする包装容器。
  2. 前記容器本体には、前記容器本体の内側に向けて膨出する一対の膨出部が設けられており、
    前記両膨出部の間に前記第一角部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の包装容器。
  3. 前記膨出部は、前記容器本体の深さ方向に延在していることを特徴とする請求項2に記載の包装容器。
  4. 前記第一角部の内面は、前記容器本体の内面から前記第一角部の先端部に向けて側方へ拡がるように傾斜していることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の包装容器。
  5. 前記第一角部は、断面L字状であり、
    前記第二角部は、断面円弧状であることを特徴とする請求項1または請求項4に記載の包装容器。
  6. 前記フランジ部に蓋部材がシールされていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の包装容器。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の包装容器を用いたことを特徴とする洗濯機用包装容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS51138404U (ja) * 1975-04-24 1976-11-08
JPH0999944A (ja) * 1995-10-04 1997-04-15 Kichinosuke Nagashio 密封容器
JP2003237841A (ja) * 2002-02-19 2003-08-27 Unitika Ltd 液体・粘体用包装体

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