JPH10500084A - 軽量のふたを有するパッケージ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、液体を密封するふたとして作用する測定カップである分量キャップ（２０）に関する。前記分量キャップは２つの異なる厚さの壁を形成することによって軽量化される。薄い壁の部分（２６）は必要なふたを形成するために容器のネックに挿入される。前記分量キャップ（２８）の厚い壁部分は、外側に残り対応する容器（１０）を開ける把持手段として作用する。

Description

【発明の詳細な説明】 軽量のふたを有するパッケージ 発明の分野 本発明は、容器と、ふたとして作用するようになっている測定カップとを有す るパッケージに関する。本発明の改良は、製造材料における合理的な節減を行い 、液体の緊密なシール及び自己ドレン特性のような同じようなパッケージの共通 の特性すべてを維持する。 発明の背景 容器と、分量を適量に分けるカップとを有するパッケージは従来技術において 公知である。この容器は、液体または粒状物質を収容することができる。分量を 適量に分ける分量カップは、閉鎖装置として作用するにすることもできる。分量 カップの助けによって、ある量の物質が分けられ、容器は着脱可能な方法で閉鎖 される。軽量であること、製造に必要な材料においてコストが低いこと、廃棄に あたってコストが低いことによって軽量のパッケージが望ましい。本発明の目的 は、前記パッケージの製造において合理的に材料の削減を行うことである。 これらのパッケージに関する問題は、使用後に分量を適量に分ける分量カップ を容器に再び適用するときに前記カップから漏れが生じることであり、これは収 容された製品がねじのような閉鎖装置を汚し、また容器に沿ってしずくがたれる ことによってふた及び容器をきたなく、滑り易くして取り扱いを困難にする。 この問題を解決するために種々の解決法が提案された。特許第ＥＰ−Ｂ−０３ ６９５６０号は容器の前記ネックの外側にねじ込まれた測定カップは、注ぎ口本 体に延びるスカートを形成して前記測定カップのねじを保護する。ドレンバック といが容器本体の一部にある第ＥＰ−Ａ−０４１７９５４号でさらに改良が達成 される。前記といはブロー成形処理の後に容器のネックの一部を反転して形成し なければならない。 他の解決方法が米国特許第４６９４１９号及び第９８１２３９号に示されてい る。分量を適量に分けるカップは外面に固定装置が形成されており、固定装置は 容器のオリフィスに固定されたカラーの内面に均一に密封されるようになってい る。これは、この場合には前記カップのねじを保護するために特別なスカートが 必要ではないことを意味するが、容器とカップを結合する中間部品はやはり必要 である。 これまでのすべての解決方法において、必要とされるパッケージ材料の量に関 する制限は説明されていない。反対に、特定のバックドレン装置を介して漏れの 問題を解決するためにパッケージ材料がさらに付加される。本発明は、後述する ように容器のネックの内側に直接分量カップを挿入することによって必要なパッ ケージ材料を低減する。 液体または粒状洗剤、柔軟剤、漂白剤等を適量な分量に分ける必要があるパッ ケージを製造する材料を節減するために、前記パッケージは２つの部分のみ、す なわち、分量カップと容器とから成るが、バックドレンを搬送する遷移部品はな いことが望ましい。特に、同じ理由によって容器のネックのバックドレンといを 形成することを避けることが望ましい。 これらの目的は分量カップを容器のネックに部分的に挿入することによって達 成される。容器のネックによって保護されたこの挿入部分は、前記ネックに挿入 されない残りの部分に比較して同じ耐久性を有する必要はない。それにもかかわ らず、有効な削減を行うために最小限の機能が計算に入れられなければならない 。 パッケージ材料の量または分量カップの重量は、第１に製造材料の密度及び前 記分量カップの壁の厚さによって決定される。厚さは、前記カップの最終的な耐 久性及び耐久特性を決定する。耐久性及び安定性は、再使用可能な分量カップの 重要な特徴である。これは、市販されている容器の大部分が再充填可能であるこ とを考慮しながら容器を空けるためにそれを多数回把持しなければならないから である。 図面の簡単な説明 第１図は、本発明の好ましい実施例の側断面図である。 第２図は、第１図の実施例の側断面図である。 第３図は、本発明の他の実施例の側断面図である。 発明の要約 本発明は、容器と分量カップとを有し、前記分量カップは上部と円周壁とを有 する。前記カップの壁は、液密シールを形成するために前記容器のネックに適合 する前記キャップの内側部分がより薄くなっている異なる厚さを有する。 発明の詳細な説明 第１図は、液体または粒状物質等を保持するために適当な本発明の好ましい実 施例の閉鎖パッケージの上端部を示している。好ましくは、容器（１０）は、容 器（１０）を把持し支持して、その内容を容易に分与するために容器（１０）と 一体的に成形されたハンドル（図面せず）を備えている。この容器（１０）は、 前述した容器（１０）の内容物の漏れや喪失を防止するために着脱可能に取り付 けられたふた（２０）を有する。このふた（２０）は、所望の量の液体を分与す ることを保証するために測定カップとして使用される。このふた（２０）は、液 密を形成するように容器（１０）のネック（１２）に直接取り付けられる。 第２図は、前記分量カップ（２０）の周壁の異なる厚さを示す第１図の側断面 図である。前記壁の厚さは、壁の内面と外面との間の距離が最小限になるように 画定される。薄い壁の部分（２６）は外縁（２２）の真下から始まる。前記薄い 部分（２６）はネックに適合する。カップ（２０）の前記薄い部分（２６）は、 容器のネック（１２）によって完全に保護されるので、前記部分（２６）は分量 カップ（２０）の残りの部分よりも耐久性と安定性とが小さくてよい。部分（２ ６）は、前述したように、耐久性と安定性とが小さくてよいので、残りの部分よ りも薄い壁を有することができる。 厚い壁の部分（２８）は、外縁（２２）から始まって上方に延びている。前記 分量カップ（２０）のこの部分（２８）は、ネック（１２）の外側になる。この 部分（２８）はある安定性と耐久性を維持する必要がある。なぜならば、前記分 量カップ（２０）を容器（１０）のネック（１２）から分離するためにこの部分 （１２）はしっかりと把持しなければならないからである。この動作は多数回行 われる。 本発明の漏れのない特徴は、他の利点を有し、これは、容器（１０）のネック （１２）に分量カップ（２０）を部分的に挿入する直接的な結果である。一回分 の分量の物質の残りが自動的に容器に戻ることは明確である。これは一回分の分 量の物質の残りを容器に戻すためのドレンバックとい、または他の構成が必要で ないことを意味する。前述したように特定のドレンバック装置を必要としないこ とはパッケージに必要なパッケージ材料の量を低減することを意味する。これは 従来技術のパッケージに比較して著しい材料の削減を生じる。 分量キャップ（２０）は、２つの傾斜構成部分、すなわち、外側隆起部（２２ ）及び溝（２４）を有する。分量カップ（２０）の部分の外面の溝（２４）は、 同様に傾斜した内側隆起部（１４）に正確に適合する。この内側の隆起部（１４ ）は容器（１０）のネック（１２）の内面上に形成され、それは、液密シールを 形成するために溝（２４）と同一の形状を有する。 第３図に示すように、分量カップ（３０）は２つの外側隆起部（２２）及び（ ３２）を有する。隆起部（３２）は、ネック（１２）の内面の溝（３４）に適合 される。隆起部（３２）または溝（２４）及び対応する内側の隆起部（１４）及 び溝（３４）の数及び形状は、当業者によって変化することができる。 容器（１０）のネック（１２）は、閉鎖装置に寄与するだけではなく、本発明 の容器の注ぎ口として作用する。 第２図を参照すると、キャップ（２０）のネック（１２）への適合は、キャッ プ（２０）の外側の隆起部（２２）と同一になるように傾斜するならば、可能で ある。この傾斜は角度αによって定義される。この角度αは、直立した状態で容 器の支持ベースによって定義された平面からネック（１２）のリップまたは外側 の隆起部（２２）に平行な線まで測定された角度である。従って、角度αは、液 密シールを得るために外側の隆起部（２２）とリップ（２９）の双方で常に等し くなければならない。 第４図は、すべての実施例に適用可能な液体密封を改良するある特徴を示して いる。第２図に対する新しい特徴は、ネック（１２）と容器（１０）のカラー（ ９）との間の隆起部（８）である。前記隆起部（８）は、ネック（１２）の内側 の全周に領域（７）を形成している。前記領域（７）は第４図では傾斜している が、平らであってもよい。それと対応して、分量カップ（９０）のリップ（２７ ）は、領域（７）と同じ傾斜を有する。領域（７）に直接接触する分量カップ（ ９０）のリップ（２７）は、軽量カップ（９０）の液体密封をさらに改良する。 前述し傾斜した構成は、本発明の好ましい実施例である。なぜならば、ネック （１２）のリップ（２９）の前記傾斜部は容器（１０）からキャップ（２０）を 分離する際の補助となる。この方法において、キャップ（２０）はネックに対し て回転することができ、隆起部と溝を分離するためにはせいぜい１／４回転で十 分である。さらに、ネック（１２）のリップ（２９）の傾斜部は、収容された物 質を容器の外側の分量キャップ（２０）に分量するためにネック（１２）の注ぎ 口として使用することを容易にする。 それにもかかわらず、ふた装置を形成するが互いの間に異なる角度を有する分 量カップ（２０；３０）と上述したネック（１２）との間に同じ特徴を有する他 の変更例も可能である。１つの可能性は、ネック（１２）のリップ（２９）と外 側の隆起部（２２）とは角度αで傾斜しているが、第５図に示すように溝（２４ ）と対応する内側の隆起部（１４）は他の完全に異なる角度βを有するようにす ることである。角度βは、直立位置の容器のベースによって定義される平面から 溝（２４）または内側の隆起部（１４）に平行な線まで測定された値である。こ れは、角度において次の可能性を有する。 ａ）α＝０，β＝０； ｂ）α＝０，β＝０； ｃ）α＝β＝０． 上記ａ）項によって示される可能性を第６図に示す。分量キャップ（５０）の 外側隆起部（２２）及びネック（１２）のリップ（２９）は溝（２４）と傾斜隆 起部（１４）の反対側には傾斜部を有しない。後者の傾斜部はβによって定義さ れる。ケースａ）の全く反対の状態を表す可能性ｂ）が第７図に示され、溝（２ ４）と内側の隆起部（１４）との傾斜部がなく、外側隆起部（２２）とネック（ １２）のリップ（２９）によって定義される傾斜部がある。ｃ）によって説明さ れる可能性は本発明の完全な非傾斜構成であり、第８図に示されている。 第９図には本発明の他の実施例が示されている。第９図は分量キャップ（１１ ０）のリップ（２７）が角度γで傾斜している点を除いて第２図と同様である。 この角度γは、直立位置で容器（１０）の支持ベースによって定義される平面か ら分量キャップ（１１０）のリップに平行な線まで測定された角度である。リッ プ（２７）の傾斜は分与される物質を注ぎ出すときの補助となる。分量キャップ の周囲壁の異なっている厚さを概略的に示す。 本発明の分量キャップの壁の厚さは、特に前記キャップの薄い壁部分において 、１．２ｍｍ、好ましくは、０．６ｍｍ、最も好ましくは、０．１ｍｍ乃至０． ３ｍｍである。すべての角度α，β及びγは、必要となる特定の要求において当 業 者によって選択することができる値を有する。好ましくは前記値は０ラジアンか ら５π／１２ラジアン、さらに好ましくは、π／１２ラジアン乃至π／３ラジア ンである。説明したすべての実施例はプラスティックから製造されるが、容器は ブロー成形され、分量キャップは射出成形される。それにもかかわらず、前述し たようにふた装置それ自信は、他の市販されている製造材料の使用には制限され ない。このタイプの用途において使用可能なプラスティックは、ポリエチレン（ ＰＥ）、ポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）、ポリプロピレン（ｐｐ）、ポ リビニルクロライド（ＰＶＣ）のような熱可塑性材料、及びポリスチレン、ポリ カーボネート及びポリメタンのような他のポリマーである。これらのタイプのプ ラスティックは完全にリサイクル可能である。これは従来のドレンキャップに比 較して８０％までの材料の削減が可能である。 第１図乃至第９図に示すすべての分量キャップは、前記キャップの壁の内外面 に分与ライン（８０）が存在する。前記ライン（８０）は、容器（１０）から収 容された物質を正確に分与する際に助けとなる。これらのラインは収容されてい る物質の特定の用途によって数を容易に変化させることができる。 容器の注ぎ口とすべての実施例の前記分量キャップのリップは、製品が不必要 にこぼれることを防止するためにアンチドリップとして構成される。さらに、搬 送及び分与中にキャップがゆるむことを防止するために盗難防止リング、テープ 、シュリンクスリーブ等をつけることができる。 収容可能な物質は特定の使用において分与する必要があるものすべてである。 例えば、これは、液体または粒状洗剤、液体柔軟剤、家庭用洗剤及び漂白剤のよ うな液体及び家庭用製品である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 分量キャップは容器のネック（１２）に一部が直接適合して遷移部分の ない液密シールを形成することを特徴とする、容器と分量キャップとから成るパ ッケージ。 ２． 前記壁は２つの異なる厚さを有し、前記キャップの薄い壁部分（２６） は、前記容器のネック（１２）に適合することを特徴とする容器と分量キャップ から成るパッケージ。 ３． 前記キャップは、外側の隆起部（２２）を有し、前記隆起部は、閉鎖状 態で前記容器のネック（１２）に緊密に接触し、前記キャップの外面に配置され 前記壁の異なる厚さを分離することを特徴とする請求項１に記載のパッケージ。 ４． 前記キャップ（２０；３０）は、前記キャップ（２０；３０）の薄い壁 部分（２６）の外面に、前記容器のネック（１２）の内面の同一の形状の内側隆 起部（１４）または溝のいずれか一方に緊密に適合して前記容器と前記キャップ （２０；３０）の液体密封を形成する溝（２４）または隆起部（３２）のいずれ か一方を有することを特徴とする請求項１または３のいずれか１項に記載のパッ ケージ。 ５． 前記キャップ（２０；３０）の外側隆起部（２２）及び前記容器の前記 ネック（１２）のリップ（２９）は角度αで傾斜していることを特徴とする請求 項３に記載のパッケージ。 ６． 前記キャップ（２０；３０）の薄い壁部分の外面の前記外側の溝（２４ ）若しくは隆起部（３２）及び前記容器のネック（１２）の内面上の対応する内 側の隆起部（１４）または溝（３４）は角度βで傾斜していることを特徴とする 請求項３及び４に記載のパッケージ。 ７． 前記角度βは角度αに等しいことを特徴とする請求項５に記載のパッケ ージ。 ８． 前記分与キャップのリップ（２７）は角度γで傾斜していることを特徴 とする請求項１乃至７のいずれか１項に記載のパッケージ。 ９． 前記液体密封は他の隆起部によって改良され、前記隆起部は、分量キャ ップ（２０）のリップ（２７）と直接接触する領域（７）を有することを特徴と する請求項に１乃至８のいずれか１項に記載のパッケージ。 １０． 注ぎ口として作用する前記分量カップのリップ及び前記容器のネック （１２）のリップは、内容物が垂れない構成であることを特徴とする請求項１乃 至９のいずれか１項に記載のパッケージ。 １１． 前記キャップの壁の外面は前記パッケージの搬送及び配送中に前記キ ャップがゆるむことを防止するために盗難防止装置、テープ、シュリンクスリー ブのような固定装置を有することを特徴とする請求項１乃至１０に記載のパッケ ージ。 １２． 前記キャップは、前記キャップの壁の外面または内面のいずれか一方 の分量ラインを有することを特徴とする請求項１乃至１１に記載のパッケージ。