JP2020082789A - 車載部品の支持構造 - Google Patents

車載部品の支持構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2020082789A
JP2020082789A JP2018215526A JP2018215526A JP2020082789A JP 2020082789 A JP2020082789 A JP 2020082789A JP 2018215526 A JP2018215526 A JP 2018215526A JP 2018215526 A JP2018215526 A JP 2018215526A JP 2020082789 A JP2020082789 A JP 2020082789A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bracket
vehicle
vibration
side member
fixed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018215526A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7115243B2 (ja
Inventor
哲治 柴田
Tetsuji Shibata
哲治 柴田
裕一郎 戸張
Yuichiro Tobari
裕一郎 戸張
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Auto Body Co Ltd
Original Assignee
Toyota Auto Body Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Auto Body Co Ltd filed Critical Toyota Auto Body Co Ltd
Priority to JP2018215526A priority Critical patent/JP7115243B2/ja
Publication of JP2020082789A publication Critical patent/JP2020082789A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7115243B2 publication Critical patent/JP7115243B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Abstract

【課題】前後方向についての車両の衝突時、それに伴う衝撃を吸収するためのサイドメンバの前後方向についての変形が阻害されることを抑制できる車載部品の支持構造を提供する。【解決手段】車載部品の支持構造では、車両に搭載される電動コンプレッサ8が、車両の幅方向両側でそれぞれ前後方向に延びるサイドメンバ1に、支持装置9によって支持される。同装置9は、サイドメンバ1に固定されている第1ブラケット11と、電動コンプレッサ8に固定されており且つ第1ブラケット11に対し車両の前後方向にずれて位置する第2ブラケット12と、を備える。同装置9は、第1ブラケット11と第2ブラケット12とを繋ぐ第1防振ゴム13、中間部材14、及び第2防振ゴム15も備える。第1ブラケット11及び第2ブラケット12には第1防振ゴム13及び第2防振ゴム15が固定される。第1防振ゴム13と第2防振ゴム15とは中間部材14によって連結される。【選択図】図3

Description

本発明は、車載部品の支持構造に関する。
自動車等の車両においては、車両の幅方向両側にそれぞれ車両の前後方向に延びるサイドメンバが設けられており、車両の前後方向についての衝突時に上記サイドメンバを前後方向に変形させることにより、上記衝突時の衝撃を吸収するようにしたものが知られている。
また、特許文献1には、車両における幅方向両側のサイドメンバ間に車両の前後方向に延びるセンタフレームを配置し、そのセンタフレームをサイドメンバに対し固定するようにしている。更に、センタフレームには、車両に搭載される部品であるエンジンが防振ゴムを介して支持されている。
従って、特許文献1では、車両に搭載される部品が、防振ゴム及びセンタフレームを介して、サイドメンバに支持されることとなる。そして、上記防振ゴムにより、上記部品の振動がセンターフレーム及びサイドメンバに伝達されることが抑制されるとともに、路面からの振動が車両のサイドメンバ及びセンターフレームを介して上記部品に伝達されることが抑制される。
特開2005−59681号公報
しかし、特許文献1では、前後方向についての衝突による衝撃が車両に加わったとき、その衝撃を吸収するためのサイドメンバの前後方向についての変形が、サイドメンバに対し固定されている上記センタフレームによって阻害されるおそれがある。その結果、上記衝撃を効果的に吸収するうえでサイドメンバを前後方向に好適に変形させることが困難になり、上記衝撃がセンタフレームに支持された部品等に悪影響を及ぼすことにもなる。
本発明の目的は、前後方向についての車両の衝突時、それに伴う衝撃を吸収するためのサイドメンバの前後方向についての変形が阻害されることを抑制できる車載部品の支持構造を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する車載部品の支持構造では、車両の幅方向両側でそれぞれ前後方向に延びるサイドメンバにより、それらサイドメンバ間に設けられている部品を支持する。詳しくは、上記部品をサイドメンバに支持するための支持装置が設けられる。同支持装置は、サイドメンバに固定されている第1ブラケット、上記部品に固定されており且つ第1ブラケットに対し車両の前後方向にずれて位置する第2ブラケット、及び、第1ブラケットと第2ブラケットとを繋ぐ防振ゴムを備える。
上記構成によれば、車両の前後方向についての衝突時、その衝突による衝撃が加わることによってサイドメンバが前後方向に変形しようとするとともに、そのサイドメンバの変形に伴って第1ブラケットも車両の前後方向に変位しようとする。このときの第1ブラケットの変位は、第2ブラケット及び上記部品に対し、防振ゴムの弾性変形を通じて相対的になされる。従って、上記衝突による衝撃を吸収するためのサイドメンバの前後方向についての変形が、サイドメンバに繋がる第1ブラケット、防振ゴム、第2ブラケット、及び上記部品によって阻害されることは抑制される。また、上記衝撃がサイドメンバ、第1ブラケット、防振ゴム、及び第2ブラケットを介して上記部品側に伝達されることも、上記防振ゴムの弾性変形を通じて抑制される。
上記車載部品の支持構造において、上記第1ブラケットは、車両の幅方向に延びて前記サイドメンバに対し固定されるものとすることが考えられる。
上記車載部品の支持構造において、車両の幅方向両側に位置するサイドメンバ間には、車両の幅方向に延びて同サイドメンバに対し固定されているクロスメンバが設けられており、上記第1ブラケットは、クロスメンバに対し固定されることにより、同クロスメンバを介してサイドメンバに対し固定されるものとすることが考えられる。
上記車載部品の支持構造において、上記サイドメンバには、車両の前後方向についての衝突時の衝撃に対して変形の起点となる脆弱部が設けられているものとすることが考えられる。
この構成によれば、サイドメンバの延びる方向についての上記脆弱部の位置を適宜定めることにより、上記衝突による衝撃が加わったときのサイドメンバの前後方向についての変形が、その衝撃の吸収及び同衝撃の上記部位品への伝達の抑制にとって適切な変形となるよう、上記変形をコントロールすることができる。
上記車載部品の支持構造において、上記第1ブラケットは、第1防振ゴム、中間部材、及び第2防振ゴムを介して、第2ブラケットに繋がるものとすることが考えられる。更に、上記第1ブラケットには第1防振ゴムが固定されているとともに第2ブラケットには第2防振ゴムが固定されており、且つ、それら第1防振ゴムと第2防振ゴムとが中間部材によって連結されている。上記第1防振ゴムは、第1ブラケットと中間部材との間で少なくとも上下方向に伸縮するように設けられている。上記第2防振ゴムは、中間部材と第2ブラケットとにおける水平面に対し傾斜した対向面間に設けられている。
上記構成によれば、上記部品がその動作時に多方向に振動するものであっても、その振動がサイドメンバ側に伝達されることを第2防振ゴムの弾性変形を通じて効果的に抑制することができる。また、車両が走行する路面からの振動がサイドメンバ側から上記部品側に伝達されることは、第1防振ゴムにおける上下方向についての弾性変形を通じて効果的に抑制される。更に、サイドメンバの前後方向についての変形に伴う第1ブラケットの変位は、主に第2防振ゴムの弾性変形を通じて、第2ブラケット及び上記部品に対し相対的になされる。
本発明によれば、前後方向についての車両の衝突時、それに伴う衝撃を吸収するためのサイドメンバの前後方向についての変形が阻害されることを抑制できる。
サイドメンバにおける車両の前端寄りの部分を示す平面図。 サイドメンバにおける車両の前端寄りの部分を示す側面図。 電動コンプレッサをサイドメンバに支持する支持装置を示す断面図。 車両の前後方向についての衝突によってサイドメンバが変形したときの支持装置を示す断面図。 支持装置の他の例を示す平面図。
以下、車載部品の支持構造の一実施形態について、図1〜図4を参照して説明する。
図1に示すように、車両における幅方向両側(図1の上下両側)にはそれぞれ、車両の前後方向(図1の左右方向)に延びるサイドメンバ1,2が設けられている。なお、図1は、サイドメンバ1,2における車両の前端寄りの部分を上方から見た状態を示している。そして、サイドメンバ1は、サイドメンバ2に対し、車両における幅方向の中央寄りに位置している。上記車両においては、同車両の前後方向についての衝突時、サイドメンバ1を車両の前後方向に変形させることにより、上記衝突時の衝撃を吸収するようにされている。
車両における幅方向両側のサイドメンバ1にはそれぞれ、車両の幅方向に延びる複数のクロスメンバ3〜5が固定されている。これらクロスメンバ3〜5は車両の前後方向(図1の左右方向)に所定の間隔をおいて互いに平行となっており、同クロスメンバ3〜5によって車両の幅方向両側にそれぞれ位置するサイドメンバ1が繋がっている。クロスメンバ3〜5のうち、最も車両の後方側(図1の右側)に位置するクロスメンバ5は、サイドメンバ1を貫通してサイドメンバ2に対しても固定されている。
更に、車両の幅方向両側に位置するサイドメンバ2の前端間には、車両の幅方向に延びるクロスメンバ6が設けられている。同クロスメンバ6の長手方向の両端部は、車両の幅方向両側に位置するサイドメンバ2の前端に対しそれぞれ固定されている。従って、車両の幅方向両端にそれぞれ位置するサイドメンバ2は、クロスメンバ6及びクロスメンバ5によって繋がっているとともに、クロスメンバ5によってサイドメンバ1とも繋がっている。
図2は、図1のサイドメンバ1,2等を左方(図1の下方)から見た状態を示している。図2から分かるように、サイドメンバ2においては、クロスメンバ5よりも車両の前方側(図2の左方側)に位置する部分がサイドメンバ1よりも上方に位置するよう、湾曲している。そして、サイドメンバ1の前端部は上下方向に延びる連結バー7の下端部に対し固定されており、その連結バー7の上端部はサイドメンバ2に対し固定されている。従って、図1に示すように、車両の幅方向両側のうち片側に位置するサイドメンバ1とサイドメンバ2とが連結バー7によって繋がるとともに、もう片側に位置するサイドメンバ1とサイドメンバ2とも連結バー7によって繋がっている。
図1に示すように、上記車両においては、同車両に搭載される部品である電動コンプレッサ8、及び、その電動コンプレッサ8をサイドメンバ1に支持するための支持装置9が設けられている。
上記電動コンプレッサ8は、回転するモータによって往復動するピストンを備えており、動作時には上記モータの回転及び上記ピストンの往復移動によって多方向に振動するものである。この電動コンプレッサ8は、車両における車幅方向の両側にそれぞれ位置するサイドメンバ1間であって、クロスメンバ5と同クロスメンバ5よりも車両の前方側(図1の左方側)に位置するクロスメンバ4との間に設けられている。
また、支持装置9は、電動コンプレッサ8の前側と後側とにそれぞれ設けられている。電動コンプレッサ8の前側に位置する支持装置9は電動コンプレッサ8の前部をサイドメンバ1に支持するためのものであり、電動コンプレッサ8の後側に位置する支持装置9は電動コンプレッサ8の後部をサイドメンバ1に支持するためのものである。
サイドメンバ1におけるクロスメンバ4とクロスメンバ5との間の部分であって、電動コンプレッサ8に対応する部分には、車両の前後方向についての衝突時の衝撃に対して変形の起点となる脆弱部10が設けられている。なお、サイドメンバ1は、同サイドメンバ1の長手方向に延びる二つの板状部材を、上記長手方向に沿って所定間隔毎にスポット溶接することにより形成されるものである。そして、サイドメンバ1における長手方向の一部で上記スポット溶接を行わないようにし、そのスポット溶接を行わない部分が上記脆弱部10とされている。
次に、支持装置9について詳しく説明する。
図3に示すように、支持装置9は、サイドメンバ1に固定されている第1ブラケット11と、電動コンプレッサ8に固定されており且つ第1ブラケット11に対し車両の前後方向にずれて位置する第2ブラケット12と、を備えている。
上記第1ブラケット11は、車両の幅方向(図3の紙面と直交する方向)に延びており、車両の幅方向両側に位置するサイドメンバ1(図1には一方のサイドメンバ1のみ図示)に対し固定されている。なお、サイドメンバ1の上記脆弱部10は、同サイドメンバ1において電動コンプレッサ8の前側に位置する支持装置9の第1ブラケット11と、電動コンプレッサ8の後側に位置する支持装置9の第1ブラケット11との間の部分に設けられている。
更に、支持装置9は、第1ブラケット11と第2ブラケット12とを繋ぐ第1防振ゴム13、中間部材14、及び第2防振ゴム15を備えている。詳しくは、第1ブラケット11には第1防振ゴム13が固定されているとともに第2ブラケット12には第2防振ゴム15が固定されており、且つ、それら第1防振ゴム13と第2防振ゴム15とが中間部材14によって連結されている。
なお、電動コンプレッサ8の前側に位置する支持装置9においては、第1防振ゴム13、中間部材14、第2防振ゴム15、及び第2ブラケット12が、車両の幅方向(図3の紙面と直交する方向)に間隔をおいて二組設けられている(図3には一組のみ図示)。また、電動コンプレッサ8の後側に位置する支持装置9においても、第1防振ゴム13、中間部材14、第2防振ゴム15、及び第2ブラケット12が車両の幅方向に間隔をおいて二組設けられている(図3には一組のみ図示)。
第1防振ゴム13は、円筒状に形成されており、第1ブラケット11の上側で中間部材14における第1ブラケット11側の端部を上下方向から挟むように配置されている。そして、第1防振ゴム13、中間部材14、及び第1ブラケット11には、軸部材16が上方から下方に向けて挿通されている。更に、軸部材16の頭部16aと反対側の端部であって第1ブラケット11の下側の部分には、係止部材18が係止されている。
これにより、係止部材18と軸部材16の頭部16aとの間において、第1防振ゴム13が第1ブラケット11に対し固定されるとともに、第1ブラケット11と中間部材14における第1ブラケット11側の端部とが第1防振ゴム13によって繋がる。この第1防振ゴム13は、少なくとも上下方向について伸縮可能となっている。そして、第1ブラケット11と中間部材14とは、第1防振ゴム13の上下方向についての伸縮を通じて、軸部材16に沿って案内されつつ上下方向についての相対移動が可能となっている。
第2防振ゴム15は、中間部材14における第2ブラケット12側の端部と第2ブラケット12における中間部材14側の端部との対向面間に配置されている。中間部材14及び第2ブラケット12における上記端部同士の対向面は、電動コンプレッサ8に近づくほど下方に位置するよう水平面に対し傾斜している。上記第2防振ゴム15の上端には上方に突出して第2ブラケット12を貫通する上側軸部15aが固定されており、上記第2防振ゴム15の下端には下方に突出して中間部材14を貫通する下側軸部15bが固定されている。
そして、上側軸部15aにおける第2ブラケット12よりも上方に突出する部分に係止部材19が係止されるとともに、下側軸部15bにおける中間部材14よりも下方に突出する部分に係止部材20が係止されることにより、第2防振ゴム15が第2ブラケット12に対し固定されるとともに中間部材14における第2ブラケット12側の端部に繋がる。そして、中間部材14と第2ブラケット12とは、第2防振ゴム15の伸縮を通じて相対移動することが可能となっている。
第2ブラケット12における電動コンプレッサ8側の端部には、ボルト21が車両の前方側(図3の左方側)から後方側(図3の右方側)に向けて貫通している。また、このボルト21は電動コンプレッサ8の下端部も水平方向に貫通している。そして、ボルト21における車両の後方側の端部にはナット22が取り付けられており、それらナット22及びボルト21による締結を通じて、第2ブラケット12が電動コンプレッサ8に対し固定されている。
次に、車載部品の支持構造の作用について説明する。
車両において、電動コンプレッサ8が動作時に多方向に振動したとしても、そうした多方向の振動がサイドメンバ1側に伝達されることは、主に第2防振ゴム15の弾性変形を通じて抑制される。上記第2防振ゴム15は、中間部材14における第2ブラケット12側の端部と第2ブラケット12における中間部材14側の端部との間であって、電動コンプレッサ8に近づくほど下方に位置するよう水平面に対し傾斜する対向面間に位置している。このため、電動コンプレッサ8における多方向の振動が第2ブラケット12を通じて第2防振ゴム15に伝達されたとき、その多方向の振動に応じて第2防振ゴム15が弾性変形(伸縮)しやすくなる。そして、電動コンプレッサ8における多方向の振動がサイドメンバ1側に伝達されることは、上記第2防振ゴム15の弾性変形によって効果的に抑制される。
走行中の車両において、路面からの振動の入力によってサイドメンバ1が上下方向に振動するとき、そうした振動が電動コンプレッサ8に伝達されることは、主に第1防振ゴム13の弾性変形を通じて抑制される。すなわち、サイドメンバ1の上下方向についての振動が第1防振ゴム13に伝達されると、同第1防振ゴム13が上下方向に弾性変形(伸縮)する。そして、サイドメンバ1の上下方向についての振動が、中間部材14、第2防振ゴム15、及び第2ブラケット12を介して電動コンプレッサ8に伝達されることは、上記第1防振ゴム13の弾性変形によって効果的に抑制される。また、仮にサイドメンバ1の上下方向についての振動が第1防振ゴム13を介して中間部材14に伝達されたとしても、その振動が中間部材14側から第2ブラケット12側に伝達されることは、同振動に基づく第2防振ゴム15の弾性変形を通じて抑制される。
ところで、車両の前後方向についての衝突時には、その衝突による衝撃が加わることによってサイドメンバ1が前後方向に変形しようとする。このサイドメンバ1には車両の前後方向についての衝突時の衝撃に対して変形の起点となる脆弱部10が設けられているため、上記衝突による衝撃が加わったときには、サイドメンバ1が図4に示すように脆弱部10で折れることにより、同サイドメンバ1の前後方向についての変形が生じる。そうしたサイドメンバ1の変形により、同サイドメンバ1において電動コンプレッサ8よりも前方側(図4の左方側)の部分が、図4に矢印Y1で示すように同電動コンプレッサ8に対し後方側(図4の右方側)に相対移動しようとする。一方、サイドメンバ1において電動コンプレッサ8よりも後方側の部分は、図4の矢印Y2で示すように同電動コンプレッサ8に対し前方側に相対移動しようとする。
そして、上述したサイドメンバ1における車両の前後方向についての変形に伴い、同サイドメンバ1に固定された第1ブラケット11が車両の前後方向に変位しようとする。このときの第1ブラケット11の変位は、第2ブラケット12及び電動コンプレッサ8に対し、図4に示す第2防振ゴム15の弾性変形を通じて相対的になされる。従って、上記衝突による衝撃を吸収するためのサイドメンバ1の前後方向についての変形が、サイドメンバ1に繋がる支持装置9(第1ブラケット11、第1防振ゴム13、中間部材14、第2防振ゴム15、及び第2ブラケット12)、並びに、電動コンプレッサ8によって阻害されることは抑制される。
また、上述したように第2防振ゴム15が弾性変形することにより、上記衝撃がサイドメンバ1から支持装置9(第1ブラケット11、第1防振ゴム13、中間部材14、及び第2防振ゴム15、及び第2ブラケット12)を介して電動コンプレッサ8側に伝達されることも抑制される。
以上詳述した本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)前後方向についての車両の衝突時、それに伴う衝撃を吸収するためのサイドメンバ1の前後方向についての変形が支持装置9及び電動コンプレッサ8によって阻害されることを抑制できる。
(2)サイドメンバ1には車両の前後方向についての衝突時の衝撃に対して変形の起点となる脆弱部10が設けられている。この脆弱部10におけるサイドメンバ1の延びる方向についての位置を適宜定めることにより、上記衝突による衝撃が加わったときのサイドメンバ1の前後方向についての変形が、その衝撃の吸収及び同衝撃の電動コンプレッサ8への伝達の抑制にとって適切な変形となるよう、上記変形をコントロールすることができる。
(3)電動コンプレッサ8が動作時に多方向に振動するとしても、その多方向の振動がサイドメンバ1側に伝達されることを第2防振ゴム15の弾性変形を通じて効果的に抑制することができる。また、車両が走行する路面からの振動がサイドメンバ1側から電動コンプレッサ8側に伝達されることを、第1防振ゴム13における上下方向についての弾性変形を通じて効果的に抑制することができる。
なお、上記実施形態は、例えば以下のように変更することもできる。
・二つの板状部材を長手方向に沿ってスポット溶接することによってサイドメンバ1を形成するに当たり、そのスポット溶接を行わない部分を脆弱部10とするようにしたが、それ以外の脆弱部を採用してもよい。すなわち、サイドメンバ1において板厚を薄くした部分、孔を形成した部分、又は切り欠きを形成した部分などを設け、それらの部分を脆弱部とするようにしてもよい。
・支持装置9の第1ブラケット11は、必ずしもサイドメンバ1に対し直接的に固定されている必要はなく、例えば次のように間接的に固定することも考えられる。すなわち、図5に示すように、車両の前方側(図5の左方側)に位置する支持装置9の第1ブラケット11をクロスメンバ4に固定することにより、同第1ブラケット11がクロスメンバ4を介してサイドメンバ1に対し固定されるようにする。更に、車両の後方側(図5の右方側)に位置する支持装置9の第1ブラケット11をクロスメンバ5に固定することにより、同第1ブラケット11がクロスメンバ4を介してサイドメンバ1に対し固定されるようにする。
・中間部材14における第2ブラケット12側の端部と第2ブラケット12における中間部材14側の端部との対向面、言い換えれば第2防振ゴム15を挟む対向面は、必ずしも水平面に対し傾斜している必要はない。
・支持装置9において、必ずしも第1防振ゴム13を設ける必要はない。この場合、中間部材14が省略され、且つ、第1ブラケット11が第2防振ゴム15の下側軸部15bと固定される。そして、上記第2防振ゴム15が第1防振ゴム13の役割も担うことになる。
・電動コンプレッサ8の前方側に位置する支持装置9と電動コンプレッサ8の後方側に位置する支持装置9との一方を、防振ゴムを持たない支持部材に代えてもよい。
・車両のサイドメンバ1に支持される部品として電動コンプレッサ8を例示したが、それ以外の部品をサイドメンバ1に支持するようにしてもよい。
1…サイドメンバ、2…サイドメンバ、3…クロスメンバ、4…クロスメンバ、5…クロスメンバ、6…クロスメンバ、7…連結バー、8…電動コンプレッサ、9…支持装置、10…脆弱部、11…第1ブラケット、12…第2ブラケット、13…第1防振ゴム、14…中間部材、15…第2防振ゴム、15a…上側軸部、15b…下側軸部、16…軸部材、16a…頭部、18…係止部材、19…係止部材、20…係止部材、21…ボルト、22…ナット。

Claims (5)

  1. 車両の幅方向両側でそれぞれ前後方向に延びるサイドメンバにより、それらサイドメンバ間に設けられている部品を支持するようにした車載部品の支持構造において、
    前記部品を前記サイドメンバに支持するための支持装置が設けられており、
    前記支持装置は、前記サイドメンバに固定されている第1ブラケット、前記部品に固定されており且つ前記第1ブラケットに対し車両の前後方向にずれて位置する第2ブラケット、及び、前記第1ブラケットと前記第2ブラケットとを繋ぐ防振ゴムを備える
    ことを特徴とする車載部品の支持構造。
  2. 前記第1ブラケットは、車両の幅方向に延びて前記サイドメンバに対し固定されるものである請求項1に記載の車載部品の支持構造。
  3. 車両の幅方向両側に位置するサイドメンバ間には、車両の幅方向に延びて同サイドメンバに対し固定されているクロスメンバが設けられており、
    前記第1ブラケットは、前記クロスメンバに対し固定されることにより、同クロスメンバを介して前記サイドメンバに対し固定されるものである請求項1に記載の車載部品の支持構造。
  4. 前記サイドメンバには、車両の前後方向についての衝突時の衝撃に対して変形の起点となる脆弱部が設けられている請求項1〜3のいずれか一項に記載の車載部品の支持構造。
  5. 前記第1ブラケットは、第1防振ゴム、中間部材、及び第2防振ゴムを介して、前記第2ブラケットに繋がるものであり、
    前記第1ブラケットには第1防振ゴムが固定されているとともに前記第2ブラケットには前記第2防振ゴムが固定されており、且つ、それら第1防振ゴムと第2防振ゴムとが前記中間部材によって連結されており、
    前記第1防振ゴムは、前記第1ブラケットと前記中間部材との間で少なくとも上下方向に伸縮するように設けられており、
    前記第2防振ゴムは、前記中間部材と前記第2ブラケットとにおける水平面に対し傾斜した対向面間に設けられている請求項1〜4のいずれか一項に記載の車載部品の支持構造。
JP2018215526A 2018-11-16 2018-11-16 車載部品の支持構造 Active JP7115243B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018215526A JP7115243B2 (ja) 2018-11-16 2018-11-16 車載部品の支持構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018215526A JP7115243B2 (ja) 2018-11-16 2018-11-16 車載部品の支持構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020082789A true JP2020082789A (ja) 2020-06-04
JP7115243B2 JP7115243B2 (ja) 2022-08-09

Family

ID=70909618

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018215526A Active JP7115243B2 (ja) 2018-11-16 2018-11-16 車載部品の支持構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7115243B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20220161856A1 (en) * 2020-11-25 2022-05-26 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vehicle
KR102440477B1 (ko) * 2022-04-01 2022-09-06 (주)파워엔텍 지진억제장치 일체형 방진 앵커 브라켓

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5254519U (ja) * 1975-10-17 1977-04-19
JPH0266321U (ja) * 1988-11-10 1990-05-18
JPH0483916U (ja) * 1990-11-30 1992-07-21
JPH11129768A (ja) * 1997-10-30 1999-05-18 Daihatsu Motor Co Ltd パワーユニットのマウント構造

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5254519U (ja) * 1975-10-17 1977-04-19
JPH0266321U (ja) * 1988-11-10 1990-05-18
JPH0483916U (ja) * 1990-11-30 1992-07-21
JPH11129768A (ja) * 1997-10-30 1999-05-18 Daihatsu Motor Co Ltd パワーユニットのマウント構造

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20220161856A1 (en) * 2020-11-25 2022-05-26 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vehicle
JP2022083587A (ja) * 2020-11-25 2022-06-06 トヨタ自動車株式会社 車両
CN114604316A (zh) * 2020-11-25 2022-06-10 丰田自动车株式会社 车辆
JP7452392B2 (ja) 2020-11-25 2024-03-19 トヨタ自動車株式会社 車両
US11945504B2 (en) 2020-11-25 2024-04-02 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vehicle
KR102440477B1 (ko) * 2022-04-01 2022-09-06 (주)파워엔텍 지진억제장치 일체형 방진 앵커 브라켓

Also Published As

Publication number Publication date
JP7115243B2 (ja) 2022-08-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11673607B2 (en) Rear axle supporting frame comprising a mounting device for a drive unit
CN109398057B (zh) 车辆
JP2007090965A (ja) パワーユニットの支持構造
JP2020082789A (ja) 車載部品の支持構造
JP5435235B2 (ja) 車両用パワートレインの支持装置
US8702159B2 (en) Vehicle body comprising a longitudinal member and an elastomer bearing arranged thereon, especially as a transmission mounting
KR102341479B1 (ko) 자동차용 파워트레인의 리어 마운팅 구조
JP4788045B2 (ja) 自動車の前部車体構造
KR101629808B1 (ko) 차량용 카울 구조
JP6350899B2 (ja) キャブオーバー型車両の前部構造
JP2017120110A (ja) マウント装置
JP5061067B2 (ja) 車両用のダイナミックダンパ
JP6515785B2 (ja) 車両の下部構造
JP2018122691A (ja) 車両用熱交換器の配置構造
JP2002200924A (ja) パワープラント支持構造
JP6477062B2 (ja) バッテリー取付構造
KR101610081B1 (ko) 자동차의 트랜스밋션 마운팅 구조
JP6816630B2 (ja) 車両用インサイドミラー取付構造
JP2017047738A (ja) アンダーランプロテクタ
KR100853921B1 (ko) 차량용 커플드 토션빔 액슬 장치
JP2019202616A (ja) 電気自動車の車両前部構造
JP3873595B2 (ja) パワーユニット支持構造
CN218986550U (zh) 安装板及车辆
JP4211490B2 (ja) 車両の前端構造
CN108215756B (zh) 动力传动系的安装装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201211

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20201211

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20201211

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210222

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220131

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220208

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220406

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220628

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220711

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7115243

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151