JP2020081746A - 移動式放射線撮影装置、移動式放射線撮影装置の作動方法、および移動式放射線撮影装置の作動プログラム - Google Patents

移動式放射線撮影装置、移動式放射線撮影装置の作動方法、および移動式放射線撮影装置の作動プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】より安全性の高い自動走行モードを実現することが可能な移動式放射線撮影装置、移動式放射線撮影装置の作動方法、および移動式放射線撮影装置の作動プログラムを提供する。【解決手段】移動式放射線撮影装置において、第1検知センサは、オペレータのハンドルに対する第1動作を検知し、第2検知センサは、第1動作とは異なるオペレータの動作であって、台車部の周囲において予め設定された設定範囲内で行われる第2動作を検知する。モード制御部は、第1検知センサによって第1動作が検知されず、かつ第2検知センサによって第2動作が継続して検知されている場合に、自動走行モードの実行を継続させる。また、モード制御部は、自動走行モードを実行中に、第1検知センサによって第1動作が検知された場合に、自動走行モードを停止して手動走行モードを実行する。【選択図】図16

Description

本開示の技術は、移動式放射線撮影装置、移動式放射線撮影装置の作動方法、および移動式放射線撮影装置の作動プログラムに関する。
病院内において、病室を回りながら放射線撮影を行う、移動式放射線撮影装置が知られている。移動式放射線撮影装置は、台車部とハンドルとを備えている。台車部は、走行用の複数の車輪を有する。ハンドルは、台車部を操縦するために、診療放射線技師等のオペレータによって把持される。オペレータは、ハンドルへの力の入れ方を変えたり、ハンドルに力を入れる向きを調節したりするハンドルの操作を行うことにより、台車部の走行速度および走行方向を定める。
特許文献1に記載の移動式放射線撮影装置は、オペレータのハンドルの操作によって台車部を走行させる手動走行モードに加えて、オペレータのハンドルの操作なしに台車部を走行させる自動走行モードを備えている。特許文献1に記載の移動式放射線撮影装置では、自動走行モードの実行中に、オペレータがハンドルの操作をした場合には、自動走行モードが停止されて、手動走行モードが実行される。
特開2006−141669号公報
特許文献1に記載の移動式放射線撮影装置では、自動走行モードがいったん開始されると、オペレータと移動式放射線撮影装置との間に距離が空き、オペレータが咄嗟にハンドルを把持することができない位置まで離れてしまった場合においても、自動走行モードが継続される。このように、オペレータが咄嗟にハンドルを把持することができない位置まで離れてしまった場合においても、自動走行モードの実行が継続される状態は、自動走行モードのより高い安全性を確保する観点からは懸念があった。
本開示の技術は、より安全性の高い自動走行モードを実現することが可能な移動式放射線撮影装置、移動式放射線撮影装置の作動方法、および移動式放射線撮影装置の作動プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本開示の移動式放射線撮影装置は、走行用の車輪を有し、本体部が搭載される台車部と、本体部に設けられ、台車部を操縦するためのハンドルと、オペレータのハンドルに対する第1動作を検知する第1検知センサと、第1動作とは異なるオペレータの第2動作であって、台車部の周囲において予め設定された設定範囲内で行われる第2動作を検知する第2検知センサと、第1動作の検知結果、および第2動作の検知結果に応じて、オペレータのハンドルの操作なしに台車部を走行させる自動走行モードまたはオペレータのハンドルの操作によって台車部を走行させる手動走行モードを実行または停止するモード制御部であり、第1検知センサによって第1動作が検知されず、かつ第2検知センサによって第2動作が継続して検知されている場合に、自動走行モードの実行を継続させ、かつ自動走行モードを実行中に、第1検知センサによって第1動作が検知された場合に、自動走行モードを停止して手動走行モードを実行するモード制御部と、を備える。
第2検知センサによって第2動作が検知されなくなった場合、モード制御部は自動走行モードを停止することが好ましい。
第1検知センサは、第1動作として、オペレータがハンドルを把持したことを検知し、第2検知センサは、本体部に設けられ、第2動作として、オペレータの片手が接触したことを検知することが好ましい。
第2検知センサは、延長ケーブルの一端に取り付けられており、本体部から取り外して使用することが可能であることが好ましい。または、第2検知センサは、設定範囲で限定される通信範囲内において、第2動作の検知結果を無線送信する無線送信機能を有することが好ましい。
第1検知センサは、ハンドルへのオペレータの手の接触を検知するセンサ、オペレータによるハンドルの把持状態を撮影するカメラ、および台車部を操縦するための力がハンドルに対して加わったことを検知するセンサのうちの少なくともいずれか1つであることが好ましい。
第1検知センサは、第1動作として、オペレータがハンドルを両手で把持したことを検知し、第2検知センサは、第2動作として、オペレータの片手がハンドルに接触したことを検知することが好ましい。
第1検知センサおよび第2検知センサは、ハンドルへのオペレータの手の接触を検知するセンサ、およびオペレータによるハンドルの把持状態を撮影するカメラのうちの少なくともいずれかであることが好ましい。
第2検知センサは、オペレータを識別する識別機能を有することが好ましい。この場合、モード制御部は、識別機能によるオペレータの識別結果に応じて、自動走行モードのレベルを変更することが好ましい
自動走行モードを実行中に、台車部の走行環境が自動走行モードの推奨条件を満たさない状態となった場合、モード制御部は、手動走行モードへの切り替えを推奨する手動走行推奨処理を実行することが好ましい。
手動走行推奨処理は、自動走行モードを停止する処理であることが好ましい。また、手動走行推奨処理は、台車部の走行速度を減速させる処理であることが好ましい。さらに、手動走行推奨処理は、手動走行モードへの切り替えを推奨する報知を行う処理であることが好ましい。
自動走行モードにおける台車部の駐機位置は、放射線撮影の予定に応じた位置であって、かつ病室毎に予め定義された病室外の位置を含むことが好ましい。
本開示の移動式放射線撮影装置の作動方法は、走行用の車輪を有し、本体部が搭載される台車部と、本体部に設けられ、台車部を操縦するためのハンドルとを備える移動式放射線撮影装置の作動方法であって、オペレータのハンドルに対する第1動作の検知結果を、第1検知センサから取得する第1取得ステップと、第1動作とは異なるオペレータの第2動作であって、台車部の周囲において予め設定された設定範囲内で行われる第2動作の検知結果を、第2検知センサから取得する第2取得ステップと、第1動作の検知結果、および第2動作の検知結果に応じて、オペレータのハンドルの操作なしに台車部を走行させる自動走行モードまたはオペレータのハンドルの操作によって台車部を走行させる手動走行モードを実行または停止するモード制御ステップであり、第1検知センサによって第1動作が検知されず、かつ第2検知センサによって第2動作が継続して検知されている場合に、自動走行モードの実行を継続させ、かつ自動走行モードを実行中に、第1検知センサによって第1動作が検知された場合に、自動走行モードを停止して手動走行モードを実行するモード制御ステップと、を備える。
本開示の移動式放射線撮影装置の作動プログラムは、走行用の車輪を有し、本体部が搭載される台車部と、本体部に設けられ、台車部を操縦するためのハンドルとを備える移動式放射線撮影装置の作動プログラムであって、オペレータのハンドルに対する第1動作の検知結果を、第1検知センサから取得する第1取得部と、第1動作とは異なるオペレータの第2動作であって、台車部の周囲において予め設定された設定範囲内で行われる第2動作の検知結果を、第2検知センサから取得する第2取得部と、第1動作の検知結果、および第2動作の検知結果に応じて、オペレータのハンドルの操作なしに台車部を走行させる自動走行モードまたはオペレータのハンドルの操作によって台車部を走行させる手動走行モードを実行または停止するモード制御部であり、第1検知センサによって第1動作が検知されず、かつ第2検知センサによって第2動作が継続して検知されている場合に、自動走行モードの実行を継続させ、かつ自動走行モードを実行中に、第1検知センサによって第1動作が検知された場合に、自動走行モードを停止して手動走行モードを実行するモード制御部として、コンピュータを機能させるためのプログラムである。
本開示の技術によれば、より安全性の高い自動走行モードを実現することが可能な移動式放射線撮影装置、移動式放射線撮影装置の作動方法、および移動式放射線撮影装置の作動プログラムを提供することができる。
移動式放射線撮影装置を示す図である。 支柱部の回転方向および移動方向と、アーム部の移動方向と、照射部の回転方向とを示す図である。 照射部の回転方向を示す図である。 台車部と設定範囲との関係を示す図である。 本体部を上面側から見た図である。 移動式放射線撮影装置のブロック図である。 移動式放射線撮影装置のCPUの制御部を示すブロック図である。 台車部制御部を示すブロック図である。 地図情報の一例を示す図である。 撮影予定情報の一例を示す図である。 撮影予定情報が図10に示す内容であった場合の、台車部の走行する経路を示す図である。 第1動作の検知、非検知、第2動作の検知、非検知、および台車部の状態を示すタイミングチャートである。 第1動作の検知、非検知、第2動作の検知、非検知、および台車部の状態を示すタイミングチャートである。 第1動作の検知、非検知、第2動作の検知、非検知、および台車部の状態を示すタイミングチャートである。 図12〜図14の内容をまとめた表である。 自動走行モードを実行している状態を示す図である。 自動走行モードを停止して手動走行モードを実行する状態を示す図である。 自動走行モード制御処理の手順を示すフローチャートである。 無線送信機能を有する第2検知センサを用いる例を示す図である。 カメラで構成される第1検知センサを用いる例において、自動走行モードを実行している状態を示す図である。 カメラで構成される第1検知センサを用いる例において、自動走行モードを停止して手動走行モードを実行する状態を示す図である。 圧力センサで構成される第1検知センサを用いる例において、自動走行モードを実行している状態を示す図である。 圧力センサで構成される第1検知センサを用いる例において、自動走行モードを停止して手動走行モードを実行する状態を示す図である。 オペレータの片手がハンドルに接触したことを第2動作として検知する第2実施形態を示す図である。 第2実施形態において、自動走行モードを実行している状態を示す図である。 オペレータがハンドルを両手で把持したことを第1動作として検知する第2実施形態を示す図である。 第2実施形態において、自動走行モードを停止して手動走行モードを実行する状態を示す図である。 第2実施形態における、第1動作の検知、非検知、第2動作の検知、非検知に対する台車部の状態をまとめた表である。 カメラで構成される第1兼第2検知センサを用いる例において、自動走行モードを実行している状態を示す図である。 カメラで構成される第1兼第2検知センサを用いる例において、自動走行モードを停止して手動走行モードを実行する状態を示す図である。 第2検知センサの識別機能によるオペレータの識別結果に応じて、自動走行モードのレベルを変更する第3実施形態を示す図である。 手動走行モードへの切り替えを推奨する手動走行推奨処理を実行する第4実施形態の台車部制御部を示すブロック図である。 自動走行モードを停止する手動走行推奨処理を示す図である。 台車部の走行速度を減速させる手動走行推奨処理を示す図である。 手動走行モードへの切り替えを推奨する報知を行う手動走行推奨処理を示す図である。 警告画面を示す図である。 自動走行モードの禁止区域が設定された地図情報を示す図である。 台車部が自動走行モードの禁止区域に進入した場合に、手動走行推奨処理を実行する態様を示す図である。
[第1実施形態]
図1において、移動式放射線撮影装置2は、台車部10を備えている。台車部10は、前輪11と、後輪12と、後輪駆動部13とを有する。前輪11と後輪12は、本開示の技術に係る「車輪」の一例である。
前輪11は、移動式放射線撮影装置2の高さ方向を示すZ軸回りに旋回する左右一対のキャスターである。後輪12も前輪11と同じく左右一対ではあるが、Z軸回りには旋回しない。ただし、後輪12は、後輪駆動部13によって、移動式放射線撮影装置2の幅方向を示すY軸回りに回転する。前輪11は、この後輪12の回転に従動して回転する。すなわち、台車部10は4輪で、かつ後輪駆動型である。なお、後輪駆動型に限らず、前輪11が前輪駆動部によってY軸回りに回転する前輪駆動型であってもよい。また、前輪11が前輪駆動部によってY軸回りに回転し、かつ後輪12が後輪駆動部によってY軸回りに回転する、全輪駆動型であってもよい。
後輪駆動部13は、左右それぞれの後輪12に接続された2つのモータである。後輪駆動部13は、左右の後輪12をそれぞれ独立に回転させる。このため、後輪駆動部13によって、左側の後輪12よりも右側の後輪12の回転速度が速められた場合、移動式放射線撮影装置2は左に曲がる。一方、後輪駆動部13によって、右側の後輪12よりも左側の後輪12の回転速度が速められた場合、移動式放射線撮影装置2は右に曲がる。
移動式放射線撮影装置2は、台車部10によって病院内を移動可能である。移動式放射線撮影装置2は、病室を回りながら放射線撮影を行う、いわゆる回診撮影に用いられる。このため移動式放射線撮影装置2は回診車とも呼ばれる。また、移動式放射線撮影装置2は、手術室に持ち込んで、手術の最中に放射線撮影することも可能である。
台車部10には、本体部14が搭載されている。本体部14は、中央部15、支柱部16、アーム部17、および照射部18等を含む。移動式放射線撮影装置2は、照射部18が中央部15の上部に収納された、図1に示す状態で移動される。
中央部15は、コンソール20と、カセッテ収納部21と、ハンドル22とを有している。コンソール20は、中央部15の傾斜した上面に埋め込まれている。コンソール20は、操作卓25とディスプレイ26とで構成される(図5参照)。操作卓25は、放射線の照射条件を設定する際、および後述する自動走行モードAMを実行するか否かを選択する際等に、オペレータOPによって操作される。ディスプレイ26は、照射条件の設定画面をはじめとする各種画面、および放射線画像等を表示する。なお、自動走行モードAMを実行するか否かの選択は、例えば、移動式放射線撮影装置2の電源投入直後に、自動走行モードAMを実行するか否かをオペレータOPに問い合わせる画面をディスプレイ26に表示することで行う。
カセッテ収納部21は、中央部15の背面に配置されている。カセッテ収納部21は、電子カセッテ30を収納する。電子カセッテ30は、周知のように、被写体を透過した放射線に基づいて、電気信号で表される放射線画像を検出する放射線画像検出器であって、バッテリー内蔵で無線通信が可能な可搬型の放射線画像検出器である。電子カセッテ30は、縦横のサイズが17インチ×17インチ、17インチ×14インチ、12インチ×10インチ等、複数の種類がある。カセッテ収納部21は、こうした複数の種類がある電子カセッテ30を、種類を問わず複数台収納することが可能である。また、カセッテ収納部21は、収納された電子カセッテ30のバッテリーを充電する機能を有している。
ハンドル22は、中央部15の上方に突き出した位置に設けられている。ハンドル22は、Y軸方向に長い円柱状をしている(図5参照)。ハンドル22は、台車部10を操縦するために、診療放射線技師等のオペレータOP(図16等参照)により把持される。
移動式放射線撮影装置2は、自動走行モードAMと手動走行モードMM(ともに図8参照)とを備えている。自動走行モードAMは、オペレータOPのハンドル22の操作なしに台車部10を走行させるモードである。対して、手動走行モードMMは、オペレータOPのハンドル22の操作によって台車部10を走行させるモードである。
ここで、オペレータOPのハンドル22の操作とは、オペレータOPがハンドル22を把持して、ハンドル22への力の入れ方を変えたり、ハンドル22に力を入れる向きを調節したりする操作である。自動走行モードAMにおいては、こうしたハンドル22の操作がなく、後輪駆動部13による後輪12の回転のみで台車部10が走行される。
対して、手動走行モードMMにおいては、上述のハンドル22の操作によって、オペレータOPが主体的に台車部10の走行速度および走行方向を定めて台車部10を走行させる。なお、手動走行モードMMにおいても後輪駆動部13は駆動する。ただし、この手動走行モードMMにおける後輪駆動部13の駆動は、あくまでもオペレータOPが台車部10に与えた力にしたがった駆動である。このため、手動走行モードMMにおいては、オペレータOPの力が加わらなければ、当然ながら台車部10は走行しない。逆に、手動走行モードMMにおいては、オペレータOPの力だけでは台車部10は走行せず、後輪駆動部13のアシストがあってはじめて、台車部10は走行する。オペレータOPが台車部10に与えた力は、例えば圧電センサを用いて検出され、この検出結果に応じて、後輪駆動部13が駆動される。
自動走行モードAMは、従来周知の無人搬送車(AGV;Automated Guided Vehicle)の技術を用いることで、実現することが可能である。具体的には、まず、病院内における台車部10の現在位置を検出する。そして、この検出した現在位置から、目的とする位置までの距離および方向を求め、求めた距離および方向に応じて後輪駆動部13を駆動させる。
病院内における台車部10の現在位置を検出する方法としては、例えば以下が考えられる。すなわち、後輪12の回転量を検出するロータリーエンコーダ、ジャイロセンサ、加速度センサ等、台車部10の走行距離および走行方向を検出するセンサを、移動式放射線撮影装置2に設ける。そして、こうしたセンサで検出した走行距離および走行方向と、地図情報95(図8および図9)とを照らし合わせることで、病院内における台車部10の現在位置を検出する。
また、以下の方法を採用してもよい。すなわち、病院内の複数の位置に、位置毎に異なるマーカーを配置する。移動式放射線撮影装置2にはカメラを搭載しておき、カメラでマーカーを撮影させ、マーカーを画像認識させる。そして、画像認識したマーカーで示される位置を、病院内における台車部10の現在位置として検出する。なお、上記した方法の他にも、廊下に磁性体を埋め込んで、磁性体が発生する磁場を磁気センサで検出する方法、あるいは、LIDAR(Laser Imaging Detection And Ranging)といった測距センサを用いる方法を採用してもよい。
カセッテ収納部21の上部には、照射スイッチ32が取り付けられている。照射スイッチ32は、オペレータOPが放射線の照射開始を指示するためのスイッチである。照射スイッチ32には延長ケーブル(図示せず)が接続されており、中央部15から取り外して使用することが可能である。照射スイッチ32は、例えば2段押下型である。照射スイッチ32は、1段目まで押された(半押しされた)ときにウォームアップ指示信号を発生し、2段目まで押された(全押しされた)ときに照射開始指示信号を発生する。なお、図示は省略するが、中央部15には、各部に電力を供給するバッテリーが内蔵されている。
支柱部16は角柱状であり、Z軸方向に沿って立設されている。支柱部16は、前輪11の上部の位置、かつY軸方向に関して台車部10の中央の位置に配置されている。支柱部16内には、電圧発生器33が設けられている。
支柱部16の上部には、第2検知センサ35が取り付け具36によって取り付けられている。第2検知センサ35は、第1動作とは異なるオペレータOPの第2動作を検知する。第2動作は、自動走行モードAMの実行を継続するためのオペレータOPの継続的な動作である。また、第2動作は、台車部10の周囲において予め設定された設定範囲内で行われる動作である。
第2検知センサ35は、第2動作として、オペレータOPの片手が接触したことを検知する。第2検知センサ35は、例えば、静電容量の変化で手の接触を検知するセンサ、または温度の変化で手の接触を検知するセンサである。
破線で示すように、第2検知センサ35は、延長ケーブル37の一端に取り付けられている。この延長ケーブル37により、第2検知センサ35は、取り付け具36から取り外して使用することが可能である。
アーム部17は、支柱部16と同じく角柱状である。アーム部17は、基端が支柱部16に取り付けられ、基端の反対側の自由端となる先端に照射部18が取り付けられている。
照射部18は、放射線管40と照射野限定器41とで構成される。放射線管40は、放射線として例えばX線を発生する。放射線管40には、フィラメント、ターゲット、グリッド電極等(いずれも図示せず)が設けられている。陰極であるフィラメントと陽極であるターゲットの間には、電圧発生器33からの電圧が印加される。このフィラメントとターゲットの間に印加される電圧は、管電圧と呼ばれる。フィラメントは、印加された管電圧に応じた熱電子をターゲットに向けて放出する。ターゲットは、フィラメントからの熱電子の衝突によって放射線を放射する。グリッド電極は、フィラメントとターゲットの間に配置されている。グリッド電極は、電圧発生器33から印加される電圧に応じて、フィラメントからターゲットに向かう熱電子の流量を変更する。このフィラメントからターゲットに向かう熱電子の流量は、管電流と呼ばれる。管電圧、管電流は、照射時間とともに照射条件として設定される。
照射スイッチ32が半押しされてウォームアップ指示信号が発生された場合、フィラメントが予熱され、同時にターゲットの回転が開始される。フィラメントが規定の温度に達し、かつターゲットが規定の回転数となったときにウォームアップが完了する。このウォームアップが完了した状態において、照射スイッチ32が全押しされて照射開始指示信号が発生された場合、電圧発生器33から管電圧が印加され、放射線管40から放射線が発生される。放射線の発生開始から、照射条件で設定された照射時間が経過したときに、管電圧の印加が停止され、放射線の照射が終了される。
照射野限定器41は、放射線管40から発生された放射線の照射野を限定する。照射野限定器41は、例えば、放射線を遮蔽する鉛等の4枚の遮蔽板が四角形の各辺上に配置され、放射線を透過させる四角形の出射開口が中央部に形成された構成である。照射野限定器41は、各遮蔽板の位置を変更することで出射開口の大きさを変化させ、これにより放射線の照射野を変更する。
図2に示すように、支柱部16は、第1支柱50および第2支柱51を有する。第1支柱50は、台車部10の上面に設けられている。第1支柱50は、台車部10に対して、Z軸回りに回転することが可能である。第2支柱51は、第1支柱50に対して、Z軸方向に沿って上下に移動することが可能である。
アーム部17は、固定アーム54、第1アーム55、および第2アーム56を有する。固定アーム54は、第2支柱51に対して、直角に折れ曲がっている。固定アーム54の基端は、第2支柱51に取り付けられている。固定アーム54の先端には、第1アーム55が取り付けられている。つまり固定アーム54は、第2支柱51と第1アーム55とを接続する。第2アーム56の先端には、照射部18が取り付けられている。第1アーム55は、固定アーム54に対して、Z軸に直交する、固定アーム54の折れ曲がった方向(図2では移動式放射線撮影装置2の前後方向を示すX軸方向)に沿って前後に移動することが可能である。第2アーム56は、第1アーム55に対して、Z軸に直交する、固定アーム54の折れ曲がった方向(図2ではX軸方向)に沿って前後に移動することが可能である。
照射部18は、その幅方向に平行な軸(図2ではY軸)回りに回転することが可能である。また、図3に示すように、照射部18は、その前後方向に平行な軸(図2ではX軸)回りに回転することが可能である。
照射野限定器41には、把手60が設けられている。把手60は、第2アーム56を、Z軸に直交する、固定アーム54の折れ曲がった方向に沿って前後に移動させる場合に、オペレータOPによって把持される。また、把手60は、照射部18を幅方向に平行な軸回りに回転させる場合、および照射部18を前後方向に平行な軸回りに回転させる場合に、オペレータOPによって把持される。
図4に簡易的に示すように、設定範囲は、例えば、X軸方向およびY軸方向に関する台車部10の中心位置CPを中心とする、XY平面に描かれる円CCで規定される。この円CCの直径は、例えば1m〜3mである。延長ケーブル37を延長することが可能な範囲は、円CCで規定される設定範囲内に存在するオペレータOPが、第2検知センサ35に接触することが可能な範囲である。
図5に示すように、ハンドル22の前方部分の一帯には、第1検知センサ65が設けられている。第1検知センサ65は、オペレータOPの第1動作を検知する。第1動作は、オペレータOPのハンドル22に対する動作であって、自動走行モードAMから手動走行モードMMに切り替えるためのオペレータOPの動作である。第1検知センサ65は、第1動作として、オペレータOPがハンドル22を把持したことを検知する。より具体的には、第1検知センサ65は、ハンドル22へのオペレータOPの手の接触を検知するセンサである。第1検知センサ65は、例えば、静電容量の変化で手の接触を検知するセンサ、または温度の変化で手の接触を検知するセンサである。あるいは、第1検知センサ65は、手で把持されていないときはハンドル22の表面から突出してオフしており、手で把持されることでハンドル22内に引っ込んでオンする、機械的なレバースイッチでもよい。なお、図5では、破線によって、オペレータOPの右手RHと左手LHの両手でハンドル22を把持している状態を示している。
図6において、移動式放射線撮影装置2は、前述の後輪駆動部13、コンソール20、および電圧発生器33に加えて、通信I/F(Interface)70、ROM(Read Only Memory)71、RAM(Random Access Memory)72、およびCPU(Central Processing Unit)73を有する。後輪駆動部13、コンソール20、電圧発生器33、通信I/F70、ROM71、RAM72、およびCPU73は、バスライン74を介して相互に接続されている。なお、ROM71、RAM72、CPU73、およびバスライン74は、本開示の技術に係る「コンピュータ」の一例である。
通信I/F70は、電子カセッテ30と無線通信する無線通信インターフェースを含む。また、通信I/F70は、電子カセッテ30以外の外部装置とネットワークを介して通信するネットワークインターフェースを含む。外部装置の一例としては、放射線撮影の予定を示す撮影予定情報96(図8および図10参照)といった放射線撮影に関する情報を管理する放射線科情報システム(RIS;Radiology Information System)が挙げられる。また、ネットワークの一例としては、インターネットあるいは公衆通信網等のWAN(Wide Area Network)が挙げられる。
ROM71は、各種プログラム、並びに各種プログラムに付随する各種データを記憶する。RAM72は、CPU73が処理を実行するためのワークメモリである。CPU73は、ROM71に記憶されたプログラムをRAM72へ読み出し、読み出したプログラムにしたがった処理を実行する。これにより、CPU73は、移動式放射線撮影装置2の各部の動作を統括的に制御する。
CPU73には、前述の照射スイッチ32、第1検知センサ65、および第2検知センサ35が接続されている。照射スイッチ32は、ウォームアップ指示信号および照射開始指示信号をCPU73に出力する。第1検知センサ65は、第1動作の検知信号をCPU73に出力する。第2検知センサ35は、第2動作の検知信号をCPU73に出力する。なお、第1動作の検知信号は、本開示の技術に係る「第1動作の検知結果」の一例である。また、第2動作の検知信号は、本開示の技術に係る「第2動作の検知結果」の一例である。
図7において、ROM71には、作動プログラム80が記憶されている。作動プログラム80は、本開示の技術に係る「移動式放射線撮影装置の作動プログラム」の一例である。CPU73は、作動プログラム80を実行することで、RAM72等と協働して、照射部制御部85、カセッテ制御部86、および台車部制御部87として機能する。
照射部制御部85は、照射部18に関連する制御部である。照射部制御部85は、操作卓25を介して入力された照射条件を受け付けて、受け付けた照射条件を電圧発生器33に設定する。また、照射部制御部85は、照射スイッチ32からのウォームアップ指示信号を受け付けて、放射線管40にウォームアップを行わせる。さらに、照射部制御部85は、照射スイッチ32からの照射開始指示信号を受け付けて、電圧発生器33の動作を制御し、設定された照射条件にて放射線管40から放射線を照射させる。
カセッテ制御部86は、電子カセッテ30に関連する制御部である。カセッテ制御部86は、通信I/F70を介して電子カセッテ30に様々な制御信号を送信することで、電子カセッテ30の動作を制御する。電子カセッテ30に送信する制御信号は、例えば、放射線の照射開始タイミングに合わせて、放射線に応じた電荷の蓄積を指示する信号、放射線の照射終了タイミングに合わせて、蓄積した電荷を読み出させる信号等である。カセッテ制御部86は、通信I/F70を介して電子カセッテ30から放射線画像を受け取る。カセッテ制御部86は、取得した放射線画像を、ディスプレイ26に表示する制御を行う。
台車部制御部87は、台車部10に関連する制御部である。台車部制御部87は、操作卓25を介して自動走行モードAMを実行する選択がなされたことを条件に、自動走行モード制御処理(図18参照)を実行する。台車部制御部87は、自動走行モード制御処理を実行するため、図8に示すように、経路作成部90、第1取得部91、第2取得部92、およびモード制御部93を有する。
経路作成部90は、自動走行モードAMにおいて台車部10が走行する経路を作成する。経路作成部90は、ROM71から地図情報95および撮影予定情報96を読み出し、読み出した地図情報95および撮影予定情報96に基づいて経路を作成する。経路作成部90は、作成した経路をモード制御部93に出力する。なお、自動走行モードAMにおいて台車部10が走行する経路を、オペレータOPがマニュアルで設定してもよい。
第1取得部91は、オペレータOPの第1動作の検知信号を、第1検知センサ65から取得する。第1取得部91は、取得した第1動作の検知信号を、モード制御部93に出力する。
第2取得部92は、オペレータOPの第2動作の検知信号を、第2検知センサ35から取得する。第2取得部92は、取得した第2動作の検知信号を、モード制御部93に出力する。
モード制御部93は、経路作成部90からの経路に基づいて、自動走行モードAMを実行する。また、モード制御部93は、第1取得部91からの第1動作の検知信号、および第2取得部92からの第2動作の検知信号に応じて、自動走行モードAMまたは手動走行モードMMを実行または停止する。
図9に示すように、地図情報95は、移動式放射線撮影装置2が移動する病院内のフロアにおける病室等の配置を示す情報である。図9では、一例として3階フロアの地図情報95を示している。病室は、301号室、302号室、303号室、305号室、306号室、307号室、308号室、310号室の計8部屋ある。その他に、準備室、処置室、ナースステーション等がある。
準備室は、移動式放射線撮影装置2が待機する部屋である。オペレータOPは、この準備室において、RISから撮影予定情報96をダウンロードしてROM71に記憶させたり、使用予定の電子カセッテ30をカセッテ収納部21に収納したりする。
準備室には、台車部10の駐機位置PAが予め定義されている。また、各病室には、台車部10の駐機位置PB〜PIがそれぞれ予め定義されている。駐機位置PAは、準備室外であって、準備室の入り口EAに対応する位置とされている。また、駐機位置PB〜PIは、各病室外であって、各病室の入り口EB〜EIに対応する位置とされている。地図情報95には、これら駐機位置PA〜PIのフロア内における位置を表す座標が記憶されている。この座標により、駐機位置同士の距離および方向が分かる。
自動走行モードAMにおいては、準備室の駐機位置PAが、台車部10の出発点および終着点となる。また、自動走行モードAMにおいては、駐機位置PB〜PIのうちの撮影予定情報96に応じた位置が、台車部10が停まる中間点となる。準備室から駐機位置PAへの台車部10の搬出と、反対に駐機位置PAから準備室への台車部10の搬入とは、手動走行モードMMによって行われる。同じく、各病室から駐機位置PB〜PIへの台車部10の搬出と、駐機位置PB〜PIから各病室への台車部10の搬入とは、手動走行モードMMによって行われる。
モード制御部93は、台車部10を搬入する前に、自動走行モードAMを実行して到達した駐機位置を記憶している。モード制御部93は、台車部10の搬出後、記憶していた駐機位置の次の目的の駐機位置を経路から読み出し、読み出した次の目的の駐機位置に、自動走行モードAMで向かう。
図10において、撮影予定情報96には、患者ID(Identification Data)、患者氏名、病室、撮影部位といった情報が登録されている。ここでは、2018年11月13日における3階フロアの撮影予定情報96を示している。放射線撮影を予定している患者の病室は、302号室、305号室、および307号室である。なお、これらの他にも、患者の年齢、性別、病名、病室内のベッドの位置等の情報が登録されていてもよい。
図11には、撮影予定情報96が図10に示す内容であった場合に、経路作成部90が作成する経路100を示している。図10に示す撮影予定情報96においては、前述のように、302号室、305号室、および307号室が、放射線撮影を予定している患者の病室である。このため経路100は、準備室の駐機位置PAを出発点および終着点とし、302号室の駐機位置PCから305号室の駐機位置PE、さらには307号室の駐機位置PGへと、台車部10を順に移動させる、という内容である。このように、自動走行モードにおける台車部10の駐機位置は、放射線撮影の予定に応じた位置であって、かつ病室毎に予め定義された病室外の位置を含む。
図12に示すように、第1動作および第2動作がともに非検知の場合、モード制御部93は台車部10を停める。第1動作および第2動作がともに非検知の状態から、第2動作が検知された場合、モード制御部93は自動走行モードAMを実行する。モード制御部93は、第1動作が非検知で、かつ第2動作が検知された場合に、第2動作が検知されている間、自動走行モードAMの実行を継続する。
自動走行モードAMを実行している状態において第2動作が検知されなくなった場合、モード制御部93は自動走行モードAMを停止、すなわち台車部10を停める。自動走行モードAMを実行している状態において第2動作が検知されなくなった場合とは、本実施形態においては、第2検知センサ35からオペレータOPの片手が離れたことを意味する。第2検知センサ35からオペレータOPの片手が離れた場合は、オペレータOPが設定範囲外の位置まで離れた場合を含む。
図13に示すように、第1動作が検知されていて、第2動作が検知されていない場合、モード制御部93は台車部10を停めるか、または手動走行モードMMを実行する。
図14に示すように、第2動作が検知されていて自動走行モードAMを実行中に、第1動作が検知された場合、モード制御部93は、自動走行モードAMを停止して手動走行モードMMを実行する。
以上の図12〜図14の内容をまとめると、図15の表105のようになる。すなわち、第1動作および第2動作がともに非検知の場合、モード制御部93は台車部10を停める。第1動作が非検知、第2動作が検知の場合、モード制御部93は自動走行モードAMを実行する。第1動作が検知、第2動作が非検知の場合、モード制御部93は台車部10を停めるか、または手動走行モードMMを実行する。第1動作および第2動作がともに検知の場合、モード制御部93は、自動走行モードAMを停止して手動走行モードMMを実行する。
自動走行モードAMを実行している状態とは、具体的には図16に示す状態である。すなわち、オペレータOPが、延長ケーブル37で延長された第2検知センサ35に、右手RHを接触させている状態である。また、オペレータOPが、左手LHはハンドル22を把持せずにいて、移動式放射線撮影装置2の自動走行に付き添っている状態である。
自動走行モードAMを停止して手動走行モードMMを実行する状態とは、具体的には図17に示す状態である。すなわち、オペレータOPが、第2検知センサ35に右手RHを接触させつつ、左手LHでハンドル22を把持した状態である。このように自動走行モードAMから手動走行モードMMに切り替える必要が生じる状況としては、移動式放射線撮影装置2の前を人や給食の配膳車といった障害物が突然横切った場合が挙げられる。
次に、上記構成による作用について、図18のフローチャートを参照して説明する。図18では、操作卓25を介して自動走行モードAMを実行する選択がなされたことを条件に、作動プログラム80にしたがってCPU73によって実行される自動走行モード制御処理について説明する。自動走行モード制御処理は、図8で示した台車部制御部87、すなわち、経路作成部90、第1取得部91、第2取得部92、およびモード制御部93として、CPU73を機能させる処理である。
まず、図11で示したように、経路作成部90において、ROM71に記憶された地図情報95および撮影予定情報96に基づいて、自動走行モードAMにおいて台車部10が走行する経路が作成される(ステップST100)。作成された経路は、経路作成部90からモード制御部93に出力される。
台車部10は、モード制御部93によって停められている(ステップST110)。また、第1取得部91において、第1動作の検知信号が、第1検知センサ65から取得される(ステップST120)。さらに、第2取得部92において、第2動作の検知信号が、第2検知センサ35から取得される(ステップST130)。ステップST120は、本開示の技術に係る「第1取得ステップ」の一例である。また、ステップST130は、本開示の技術に係る「第2取得ステップ」の一例である。
第1動作および第2動作がともに非検知の場合(ステップST140、ステップST150でともにNO)、図12で示したように、台車部10は、モード制御部93によって停められたままである(ステップST110)。第2動作が検知(ステップST140でYES)、第1動作が非検知の場合(ステップST160でNO)は、図12および図16等で示したように、モード制御部93によって、経路作成部90において作成された経路に基づく自動走行モードAMが実行され、台車部10は、自動走行モードAMで走行される(ステップST170)。
第2動作が非検知(ステップST140でNO)、第1動作が検知の場合(ステップST150でYES)、図13で示したように、モード制御部93によって台車部10が停められる。またはモード制御部93によって手動走行モードMMが実行され、台車部10は、手動走行モードMMで走行される(ステップST180)。
第1動作および第2動作がともに検知の場合(ステップST140、ステップST160でともにYES)、図14および図17で示したように、モード制御部93によって自動走行モードAMが停止されて手動走行モードMMが実行され、台車部10は、手動走行モードMMで走行される(ステップST180)。ステップST170およびステップST180は、本開示の技術に係る「モード制御ステップ」の一例である。
ステップST120から、ステップST170またはステップST180までの処理は、台車部10が終着点である準備室の駐機位置PAに到着する(ステップST190でYES)まで繰り返し続けられる。
以上説明したように、移動式放射線撮影装置2は、台車部10と、ハンドル22と、第1検知センサ65と、第2検知センサ35と、モード制御部93とを備えている。第1検知センサ65は、オペレータOPの第1動作を検知し、第2検知センサ35は、オペレータOPの第2動作を検知する。第1動作は、オペレータOPのハンドル22に対する動作であって、オペレータOPのハンドル22の操作なしに台車部10を走行させる自動走行モードAMから、オペレータOPのハンドル22の操作によって台車部10を走行させる手動走行モードMMに切り替えるための動作である。第2動作は、第1動作とは異なる動作であって、台車部10の周囲において予め設定された設定範囲内で行われる動作である。また、第2動作は、自動走行モードAMの実行を継続するための継続的な動作である。モード制御部93は、第1検知センサ65によって第1動作が検知されず、かつ第2検知センサ35によって第2動作が検知された場合に、自動走行モードAMの実行を継続させる。また、モード制御部93は、自動走行モードAMを実行中に、第1検知センサ65によって第1動作が検知された場合に、自動走行モードAMを停止して手動走行モードMMを実行する。
第2動作を、台車部10の周囲において予め設定された設定範囲内で行われる動作としたので、自動走行モードAMの実行中は、オペレータOPは設定範囲内に必ず存在することになる。また、自動走行モードAMを実行中に、第1検知センサ65によって第1動作が検知された場合に、自動走行モードAMを停止して手動走行モードMMを実行するので、オペレータOPが第1動作さえ行えば、直ちに自動走行モードAMを停止することができる。したがって、より安全性の高い自動走行モードを実現することが可能となる。
第2検知センサ35によって第2動作が検知されなくなった場合、モード制御部93は自動走行モードAMを停止する。言い換えれば、モード制御部93は、第2動作が検知された場合のみ自動走行モードAMを実行する。このため、オペレータOPが第2動作を行うことができる、オペレータOPの目が届く環境下においてだけ、自動走行モードAMの実行が許容される。したがって、より安全性の高い自動走行モードを実現することが可能となる。
第1検知センサ65は、第1動作として、オペレータOPがハンドル22を把持したことを検知する。より詳しくは、第1検知センサ65は、ハンドル22へのオペレータOPの手の接触を検知するセンサである。オペレータOPがハンドル22に手を接触させてハンドル22を把持するという行為は、オペレータOPが自ら台車部10を操縦したいという意思の表れである。したがって、オペレータOPの意思を反映させた手動走行モードMMへの切り替えが可能となる。
第2検知センサ35は、ハンドル22以外の部分である支柱部16の上部に設けられ、第2動作として、オペレータOPの片手が接触したことを検知する。したがって、第1動作および第2動作の一方を他方と誤って検知するおそれがなく、オペレータOPの意思を正確に反映させて台車部10を走行させることができる。また、既存の移動式放射線撮影装置2に第2検知センサ35を後付けする場合に、比較的手間を掛けることなく改造を行うことができる。
第2検知センサ35は、延長ケーブル37の一端に取り付けられており、支柱部16の上部から取り外して使用することが可能である。支柱部16の上部に固定される場合と比べて、第2検知センサ35の位置の自由度が高い。したがって、オペレータOPは、容易に第2動作を行うことができる。
自動走行モードAMにおける台車部10の駐機位置は、放射線撮影の予定に応じた位置であって、かつ病室毎に予め定義された病室外の位置を含む。したがって、自動走行モードAMを実行中の移動式放射線撮影装置2が病室内に進入することがなく、病室内の患者の安全性を確保することができる。
図19に示すように、無線送信機能を有する第2検知センサ110を用いてもよい。この場合、例えば台車部10の後方側の支柱部16の面に、無線受信機111を設ける。第2検知センサ110と無線受信機111とは、通信範囲RC内において、第2動作の検知結果を無線送受信する。通信範囲RCは、円CCで規定される設定範囲と同じ範囲である。
このように、設定範囲で限定される通信範囲RC内において、第2動作の検知結果を無線送信する無線送信機能を有する第2検知センサ110を用いれば、第2検知センサ35の位置の自由度がさらに高くなる。オペレータOPは、さらに容易に第2動作を行うことができる。
第2検知センサを、無線信号を定期的に発する無線送信機としてもよい。この場合の第2動作は、無線送信機の第2検知センサをもつオペレータOPが、通信範囲RC内に進入する動作となる。
なお、第2検知センサを操作卓25に設けたり、照射スイッチ32と一体的に設けたりしてもよい。あるいは、第2検知センサを、ハンドル22の横の中央部15の側面に設けてもよい。
また、設定範囲を規定する円CCの中心を、台車部10の中心位置CPではなく、ハンドル22の中心位置としてもよい。
図20および図21に示すように、カメラで構成される第1検知センサ115を用いてもよい。第1検知センサ115は、ハンドル22の左側上部に取り付けられている。第1検知センサ115は、オペレータOPのハンドル22の把持状態を撮影する。この場合、モード制御部93は、第1検知センサ115で撮影された画像116を画像認識する。そして、ハンドル22を把持している状態のオペレータOPの手が、画像116に映っていなかった場合は、モード制御部93は、第1動作を検知していない(第1動作を非検知)と判断する。反対に、ハンドル22を把持している状態のオペレータOPの手が、画像116に映っていた場合は、モード制御部93は、第1動作を検知したと判断する。
図20は、図16で示した状態と同じく、自動走行モードAMを実行している状態である。オペレータOPは、左手LHでハンドル22を把持せずにいる。このため画像116には左手LHは映っていない。したがって、この場合は第1動作を検知していないとモード制御部93で判断され、自動走行モードAMが実行される。
図21は、図17で示した状態と同じく、自動走行モードAMを停止して手動走行モードMMを実行する状態である。オペレータOPは、左手LHでハンドル22を把持している。このため画像116には、ハンドル22を把持している状態の左手LHが映っている。したがって、この場合は第1動作が検知されたとモード制御部93で判断され、自動走行モードAMから手動走行モードMMに切り替えられる。
このように、オペレータOPによるハンドル22の把持状態を撮影するカメラで構成される第1検知センサ115を用いるので、ハンドル22の実際の把持状態に基づいて第1動作を検知することができる。したがって、はずみでハンドル22に手が接触しただけ、といった、台車部10の操縦を意図しないハンドル22への手の接触と第1動作とを区別することができる。
図22および図23に示すように、圧力センサで構成される第1検知センサ120を用いてもよい。第1検知センサ120は、ハンドル22の全面に設けられている。第1検知センサ120は、オペレータOPの手によってハンドル22に掛かる圧力を検知することで、台車部10を操縦するための力がハンドル22に対して加わったことを検知する。この場合、モード制御部93は、第1検知センサ120で検知された圧力と、予め設定された設定値との大小を比較する。そして、第1検知センサ120で検知された圧力が設定値よりも低い場合は、モード制御部93は、台車部10を操縦するための力が加わっていないとして、第1動作を検知していない(第1動作を非検知)と判断する。反対に、第1検知センサ120で検知された圧力が設定値以上であった場合は、モード制御部93は、台車部10を操縦するための力が加わったとして、第1動作を検知したと判断する。
図22は、図16および図20で示した状態と同じく、自動走行モードAMを実行している状態である。オペレータOPは、左手LHでハンドル22を把持せずにいる。このため第1検知センサ120で検知される圧力は0で、設定値よりも低い。したがって、この場合は第1動作を検知していないとモード制御部93で判断され、自動走行モードAMが実行される。
図23は、図17および図21で示した状態と同じく、自動走行モードAMを停止して手動走行モードMMを実行する状態である。オペレータOPは、左手LHでハンドル22を把持している。そして、第1検知センサ120で検知された圧力は、設定値以上である。したがって、この場合は第1動作が検知されたとモード制御部93で判断され、自動走行モードAMから手動走行モードMMに切り替えられる。
このように、台車部10を操縦するための力がハンドル22に対して加わったことを検知する圧力センサで構成される第1検知センサ120を用いるので、第1検知センサ115の場合と同じく、ハンドル22の実際の把持状態に基づいて第1動作を検知することができる。そして、台車部10の操縦を意図しないハンドル22への手の接触と第1動作とを区別することができる。
オペレータOPが台車部10に与えた力を検出する圧電センサを、台車部10を操縦するための力がハンドル22に対して加わったことを検知する第1検知センサとして用いてもよい。
第1検知センサは、ハンドル22へのオペレータOPの手の接触を検知するセンサ(第1検知センサ65)、オペレータOPによるハンドル22の把持状態を撮影するカメラ(第1検知センサ115)、および台車部10を操縦するための力がハンドル22に対して加わったことを検知するセンサ(第1検知センサ120)のうちの少なくともいずれか1つでよい。すなわち、これらのセンサを組み合わせて用いてもよい。例えば、第1検知センサ65と第1検知センサ115を組み合わせて用いる。そして、第1検知センサ65においてオペレータOPの手の接触が検知され、かつ、第1検知センサ115で撮影された画像116に、ハンドル22を把持している状態のオペレータOPの手が映っていた場合に限って、モード制御部93は、第1動作を検知したと判断する。こうすれば、第1動作を誤検知する確率をより低めることができる。
[第2実施形態]
図24〜図30に示す第2実施形態では、第1動作として、オペレータOPがハンドル22を両手で把持したことを検知し、第2動作として、オペレータOPの片手がハンドルに接触したことを検知する。
図24および図26に示すように、ハンドル22には、左手用センサ125Lおよび右手用センサ125Rが設けられている。左手用センサ125Lは、ハンドル22の前方左側部分の一帯に設けられている。右手用センサ125Rは、ハンドル22の前方右側部分の一帯に設けられている。左手用センサ125Lは、ハンドル22へのオペレータOPの左手LHの接触を検知するセンサである。右手用センサ125Rは、ハンドル22へのオペレータOPの右手RHの接触を検知するセンサである。左手用センサ125Lおよび右手用センサ125Rは、例えば、静電容量の変化で手の接触を検知するセンサ、または温度の変化で手の接触を検知するセンサ、あるいは機械的なレバースイッチである。
モード制御部93は、左手用センサ125Lおよび右手用センサ125Rのうちのいずれかによって、オペレータOPの手がハンドル22に接触したことが検知された場合、第2動作を検知したと判断する。言い換えれば、第1動作を検知していない(第1動作を非検知)と判断する。また、モード制御部93は、左手用センサ125Lおよび右手用センサ125Rの両方によって、オペレータOPの手がハンドル22に接触したことが検知された場合、オペレータOPがハンドル22を両手で把持したとして、第1動作を検知したと判断する。言い換えれば、第2動作を検知していない(第2動作を非検知)と判断する。すなわち、左手用センサ125Lおよび右手用センサ125Rのうちのいずれかが、本開示の技術に係る「第2検知センサ」の一例である。また、左手用センサ125Lおよび右手用センサ125Rの両方が、本開示の技術に係る「第1検知センサ」の一例である。
図24および図25は、自動走行モードAMを実行している状態である。オペレータOPは、左手LHでハンドル22を把持しているが、右手RHではハンドル22を把持していない。このため、左手用センサ125Lにおいてだけ、オペレータOPの手がハンドル22に接触したことが検知される。したがって、この場合は第2動作が検知されたとモード制御部93で判断され、自動走行モードAMが実行される。
図26および図27は、自動走行モードAMを停止して手動走行モードMMを実行する状態である。オペレータOPは、左手LHと右手RHの両手でハンドル22を把持している。このため、左手用センサ125Lおよび右手用センサ125Rの両方において、オペレータOPの手がハンドル22に接触したことが検知される。したがって、この場合は第1動作が検知されたとモード制御部93で判断され、自動走行モードAMから手動走行モードMMに切り替えられる。
第2実施形態においては、第1動作の検知、非検知、第2動作の検知、非検知に対する台車部10の状態は、図28の表127のようになる。すなわち、第1動作および第2動作がともに非検知の場合、モード制御部93は台車部10を停める。第1動作が非検知、第2動作が検知の場合、モード制御部93は自動走行モードAMを実行する。第1動作が検知、第2動作が非検知の場合、モード制御部93は、自動走行モードAMを停止して手動走行モードMMを実行する。なお、第2実施形態においては、第1動作および第2動作がともに検知の場合は存在しない。
上記第1実施形態の図20および図21で示した第1検知センサ115と同じく、図29および図30に示すように、オペレータOPのハンドル22の把持状態を撮影するカメラで構成される第1兼第2検知センサ130を用いてもよい。第1兼第2検知センサ130は、本開示の技術に係る「第1検知センサおよび第2検知センサ」の一例である。第1兼第2検知センサ130で撮影された画像131に、ハンドル22を把持している状態のオペレータOPの手が片手しか映っていなかった場合は、モード制御部93は、第2動作を検知したと判断する。言い換えれば、第1動作を検知していない(第1動作を非検知)と判断する。対して、第1兼第2検知センサ130で撮影された画像131に、ハンドル22を把持している状態のオペレータOPの手が両手とも映っていた場合は、モード制御部93は、第1動作を検知したと判断する。言い換えれば、第2動作を検知していない(第2動作を非検知)と判断する。
図29は、図24および図25で示した状態と同じく、自動走行モードAMを実行している状態である。オペレータOPは、左手LHでハンドル22を把持しているが、右手RHではハンドル22を把持していない。このため画像131には左手LHしか映っていない。したがって、この場合は第2動作が検知されたとモード制御部93で判断され、自動走行モードAMが実行される。
図30は、図26および図27で示した状態と同じく、自動走行モードAMを停止して手動走行モードMMを実行する状態である。オペレータOPは、左手LHおよび右手RHでハンドル22を把持している。このため画像131には、ハンドル22を把持している状態の左手LHおよび右手RHが映っている。したがって、この場合は第1動作が検知されたとモード制御部93で判断され、自動走行モードAMから手動走行モードMMに切り替えられる。
こうしてオペレータOPによるハンドル22の把持状態を撮影するカメラで構成される第1兼第2検知センサ130を用いることで、第1検知センサ115の場合と同じ効果を得ることができる。
なお、上記第1実施形態の場合と同様に、左手用センサ125Lおよび右手用センサ125Rと、第1兼第2検知センサ130とを組み合わせて用いてもよい。この場合、左手用センサ125Lおよび右手用センサ125RにおいてオペレータOPの両手の接触が検知され、かつ、第1兼第2検知センサ130で撮影された画像131に、ハンドル22を把持している状態のオペレータOPの両手が映っていた場合に限って、モード制御部93は、第1動作を検知したと判断する。
このように、第2実施形態では、オペレータOPがハンドル22を両手で把持したことを第1動作として検知し、オペレータOPの片手がハンドル22に接触したことを第2動作として検知する。したがって、第1検知センサおよび第2検知センサを、ハンドル22の部分に集約して配置することができ、移動式放射線撮影装置2の小型化に寄与することができる。
[第3実施形態]
図31に示す第3実施形態では、オペレータOPを識別する識別機能を有する第2検知センサを用い、識別機能によるオペレータOPの識別結果に応じて、自動走行モードAMのレベルを変更する。
図31において、第2検知センサ135は、接触したオペレータOPの手の指の指紋を認証する指紋認証機能136を有する。指紋認証機能136は、本開示の技術に係る「識別機能」の一例である。
ROM137には、オペレータ情報138およびレベル情報139が記憶されている。オペレータ情報138には、個々のオペレータOPを識別するためのオペレータID毎に、指紋および習熟度が登録されている。習熟度は、文字通り、移動式放射線撮影装置2の操作の習熟度を示す指標である。習熟度は、A、B、Cの3段階で、Aが最高、Bが中間、Cが最低である。習熟度は、例えば、オペレータOPの監督者によって設定される。
レベル情報139には、習熟度毎に、自動走行モードAMにおける走行速度のレベルが登録されている。すなわち、習熟度Aの場合は高速が、習熟度Bの場合は中速が、習熟度Cの場合は低速が、それぞれ登録されている。自動走行モードAMにおける走行速度のレベルは、本開示の技術に係る「自動走行モードのレベル」の一例である。
モード制御部140は、指紋認証機能136で認証したオペレータOPの指紋を、第2検知センサ135から受け取る。モード制御部140は、受け取った指紋と、オペレータ情報138に登録された指紋とを照合し、オペレータOPを特定する。モード制御部140は、特定したオペレータOPの習熟度に応じた、自動走行モードAMにおける走行速度のレベルを、レベル情報139から導出する。モード制御部140は、自動走行モードAMにおける走行速度のレベルを、導出したレベルに変更する。図31では、特定したオペレータOPの習熟度がAで、自動走行モードAMにおける走行速度のレベルを高速に変更する例を示している。
このように、第3実施形態では、オペレータOPを識別する識別機能を有する第2検知センサ135を用い、識別機能によるオペレータOPの識別結果に応じて、モード制御部140が自動走行モードAMのレベルを変更する。したがって、オペレータOPに適した自動走行モードAMを実行することができ、より安全性の高い自動走行モードを実現することが可能となる。
なお、識別機能は指紋認証機能136に限らない。指の静脈パターンを認証する機能を用いてもよい。また、自動走行モードAMのレベルも、走行速度のレベルに限らない。移動式放射線撮影装置2に、前方の障害物を検知して、障害物との距離が設定距離に近付いた場合に回避行動を促す機能を設ける。そして、回避行動を促すための設定距離を、オペレータOPの識別結果に応じて変更する。より具体的には、習熟度がAの場合は設定距離D1、習熟度がBの場合は設定距離D2(>D1)、習熟度がCの場合は設定距離D3(>D2>D1)と、習熟度が下がるにつれて設定距離を長くする。オペレータOPの識別結果に応じて、自動走行モードAMの実行の可否自体を変更してもよい。
[第4実施形態]
図32〜図38に示す第4実施形態では、自動走行モードAMを実行中に、台車部10の走行環境が自動走行モードAMの推奨条件を満たさない状態となった場合、手動走行モードMMへの切り替えを推奨する手動走行推奨処理を実行する。
図32において、第4実施形態の台車部制御部145は、図8で示した経路作成部90、第1取得部91、および第2取得部92の他に、走行環境判定部146を有する。また、第4実施形態においては、台車部10の走行環境を検知する走行環境検知センサ147が設けられている。
走行環境検知センサ147は、例えば、自動走行モードAMを実行中に、台車部10の前方の様子を撮影するカメラである。走行環境検知センサ147は、撮影した画像を走行環境判定部146に出力する。走行環境判定部146は、走行環境検知センサ147からの画像に基づいて、台車部10の走行環境が自動走行モードAMの推奨条件を満たすか否かを判定する。
走行環境判定部146は、走行環境検知センサ147からの画像を画像認識し、画像内から人を含む障害物を抽出する。そして、設定時間内において障害物が映っている回数を計数する。走行環境判定部146は、計数した回数が設定値を上回った場合に、台車部10の走行環境が自動走行モードAMの推奨条件を満たさない状態であると判定する。走行環境判定部146は、台車部10の走行環境が自動走行モードAMの推奨条件を満たさない状態であると判定した場合に、その旨をモード制御部148に出力する。
モード制御部148は、台車部10の走行環境が自動走行モードAMの推奨条件を満たさない状態であると判定した旨を、走行環境判定部146から受ける。この場合、モード制御部148は、手動走行モードMMへの切り替えを推奨する手動走行推奨処理を実行する。手動走行推奨処理は、具体的には図33〜図35に示す態様のうちの少なくともいずれか1つである。
図33に示す手動走行推奨処理は、後輪駆動部13の駆動を止めて、自動走行モードAMを停止する処理である。図34に示す手動走行推奨処理は、後輪駆動部13を制御して、台車部10の走行速度を減速させる処理である。図35に示す手動走行推奨処理は、ディスプレイ26を介して、手動走行モードMMへの切り替えを推奨する報知を行う処理である。
図36は、図35に示す手動走行推奨処理の場合に、ディスプレイ26に表示される警告画面150を示す。警告画面150には、メッセージ151とOKボタン152とが表示される。メッセージ151は、台車部10の走行環境が自動走行モードAMの推奨条件を満たさない状態であり、手動走行モードMMへの切り替えを推奨する旨の文章である。OKボタン152は、警告画面150の表示を消すためのボタンである。
このように、第4実施形態では、自動走行モードAMを実行中に、台車部10の走行環境が自動走行モードAMの推奨条件を満たさない状態となった場合、モード制御部148は、手動走行モードMMへの切り替えを推奨する手動走行推奨処理を実行する。したがって、台車部10の走行の安全性を確保することができる。
図33で示したように、手動走行推奨処理を、自動走行モードAMを停止する処理とした場合は、より台車部10の走行の安全性を高めることができる。図34で示したように、手動走行推奨処理を、台車部10の走行速度を減速させる処理とした場合は、自動走行モードAMの実行を継続しつつ、手動走行モードMMへの切り替えが必要か否かをオペレータOPが判断する猶予を与えることができる。
図35および図36で示したように、手動走行推奨処理を、手動走行モードMMへの切り替えを推奨する報知を行う処理とした場合は、台車部10の走行環境が自動走行モードAMの推奨条件を満たさない状態であり、手動走行モードMMへの切り替えが必要であることを、オペレータOPに分からせることができる。
前述したように、手動走行推奨処理は、図33〜図35に示す態様のうちの少なくともいずれか1つであればよい。このため、自動走行モードAMを停止し、かつディスプレイ26に警告画面150を表示してもよい。また、台車部10の走行速度を減速させた後に自動走行モードAMを停止し、かつディスプレイ26に警告画面150を表示してもよい。このように、手動走行モードMMへの切り替えを推奨する報知を行う態様を、他の態様と組み合わせて実施した場合は、自動走行モードAMが停止された理由、または台車部10の走行速度が減速された理由を、オペレータOPに分からせることができる。
手動走行モードMMへの切り替えを推奨する報知は、警告画面150に限らない。警告画面150を表示することに代えて、あるいは加えて、音声で報知してもよい。また、表示灯を点灯または点滅させてもよい。
走行環境検知センサ147は、前方の障害物を検知することが可能なものであればよく、上記のカメラに限らない。
また、走行環境検知センサ147として、障害物までの距離を検知するセンサを用いてもよい。そして、障害物までの距離が設定値以下となった場合に、走行環境判定部146により、台車部10の走行環境が自動走行モードAMの推奨条件を満たさない状態であると判定してもよい。
あるいは、走行環境検知センサ147として、台車部10の走行面の傾斜および凹凸のうちの少なくともいずれかを検知するセンサ、例えばMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)式モーションセンサを用いてもよい。そして、台車部10の走行面の下向きの傾斜が設定値以上となった場合、および台車部10の走行面の凹凸が設定値以上となる期間が設定期間以上続いた場合のうちの少なくともいずれかの場合に、走行環境判定部146により、台車部10の走行環境が自動走行モードAMの推奨条件を満たさない状態であると判定してもよい。
なお、図37に示す地図情報155のように、フロアの一部を、自動走行モードAMの禁止区域FAとして予め設定しておいてもよい。そして、図38に示すように、自動走行モードAMを実行中に、台車部10が禁止区域FAに進入した場合に、走行環境判定部146により、台車部10の走行環境が自動走行モードAMの推奨条件を満たさない状態であると判定して、モード制御部148により手動走行推奨処理を実行してもよい。図37では、エレベーターホールが自動走行モードAMの禁止区域に設定されている例を示している。
第1取得部91および第2取得部92は、1つの取得部が担ってもよい。
上記各実施形態において、例えば、経路作成部90、第1取得部91、第2取得部92、モード制御部93、140、148、走行環境判定部146といった各種の処理を実行する処理部(Processing Unit)のハードウェア的な構造としては、次に示す各種のプロセッサ(Processor)を用いることができる。各種のプロセッサには、上述したように、ソフトウェア(作動プログラム80)を実行して各種の処理部として機能する汎用的なプロセッサであるCPUに加えて、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の製造後に回路構成を変更可能なプロセッサであるプログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device :PLD)、および/またはASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路等が含まれる。
1つの処理部は、これらの各種のプロセッサのうちの1つで構成されてもよいし、同種または異種の2つ以上のプロセッサの組み合わせ(例えば、複数のFPGAの組み合わせ、および/または、CPUとFPGAとの組み合わせ)で構成されてもよい。また、複数の処理部を1つのプロセッサで構成してもよい。
複数の処理部を1つのプロセッサで構成する例としては、第1に、クライアントおよびサーバ等のコンピュータに代表されるように、1つ以上のCPUとソフトウェアの組み合わせで1つのプロセッサを構成し、このプロセッサが複数の処理部として機能する形態がある。第2に、システムオンチップ(System On Chip:SoC)等に代表されるように、複数の処理部を含むシステム全体の機能を1つのIC(Integrated Circuit)チップで実現するプロセッサを使用する形態がある。このように、各種の処理部は、ハードウェア的な構造として、上記各種のプロセッサの1つ以上を用いて構成される。
さらに、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造としては、より具体的には、半導体素子等の回路素子を組み合わせた電気回路(circuitry)を用いることができる。
以上の記載から、以下の付記項1に記載の発明を把握することができる。
[付記項1]
走行用の車輪を有し、本体部が搭載される台車部と、前記本体部に設けられ、前記台車部を操縦するためのハンドルとを備える移動式放射線撮影装置であって、
オペレータの前記ハンドルに対する第1動作の検知結果を、第1検知センサから取得する第1取得プロセッサと、
前記第1動作とは異なる前記オペレータの第2動作であって、前記台車部の周囲において予め設定された設定範囲内で行われる第2動作の検知結果を、第2検知センサから取得する第2取得プロセッサと、
前記第1動作の検知結果、および前記第2動作の検知結果に応じて、前記オペレータの前記ハンドルの操作なしに前記台車部を走行させる自動走行モードまたは前記オペレータの前記ハンドルの操作によって前記台車部を走行させる手動走行モードを実行または停止するモード制御プロセッサであり、前記第1検知センサによって前記第1動作が検知されず、かつ前記第2検知センサによって前記第2動作が継続して検知されている場合に、前記自動走行モードの実行を継続させ、かつ前記自動走行モードを実行中に、前記第1検知センサによって前記第1動作が検知された場合に、前記自動走行モードを停止して前記手動走行モードを実行するモード制御プロセッサと、
を備える移動式放射線撮影装置。
本開示の技術は、上述の種々の実施形態および種々の変形例のうちの少なくともいずれか2つを適宜組み合わせることも可能である。また、上記各実施形態に限らず、要旨を逸脱しない限り種々の構成を採用し得ることはもちろんである。さらに、本開示の技術は、プログラムに加えて、プログラムを非一時的に記憶する記憶媒体にもおよぶ。
以上に示した記載内容および図示内容は、本開示の技術に係る部分についての詳細な説明であり、本開示の技術の一例に過ぎない。例えば、上記の構成、機能、作用、および効果に関する説明は、本開示の技術に係る部分の構成、機能、作用、および効果の一例に関する説明である。よって、本開示の技術の主旨を逸脱しない範囲内において、以上に示した記載内容および図示内容に対して、不要な部分を削除したり、新たな要素を追加したり、置き換えたりしてもよいことはいうまでもない。また、錯綜を回避し、本開示の技術に係る部分の理解を容易にするために、以上に示した記載内容および図示内容では、本開示の技術の実施を可能にする上で特に説明を要しない技術常識等に関する説明は省略されている。
本明細書において、「Aおよび/またはB」は、「AおよびBのうちの少なくとも1つ」と同義である。つまり、「Aおよび/またはB」は、Aだけであってもよいし、Bだけであってもよいし、AおよびBの組み合わせであってもよい、という意味である。また、本明細書において、3つ以上の事柄を「および/または」で結び付けて表現する場合も、「Aおよび/またはB」と同様の考え方が適用される。
本明細書に記載された全ての文献、特許出願および技術規格は、個々の文献、特許出願および技術規格が参照により取り込まれることが具体的かつ個々に記された場合と同程度に、本明細書中に参照により取り込まれる。
2 移動式放射線撮影装置
10 台車部
11 前輪(車輪)
12 後輪(車輪)
13 後輪駆動部
14 本体部
15 中央部
16 支柱部
17 アーム部
18 照射部
20 コンソール
21 カセッテ収納部
22 ハンドル
25 操作卓
26 ディスプレイ
30 電子カセッテ
32 照射スイッチ
33 電圧発生器
35、110、135 第2検知センサ
36 取り付け具
37 延長ケーブル
40 放射線管
41 照射野限定器
50 第1支柱
51 第2支柱
54 固定アーム
55 第1アーム
56 第2アーム
60 把手
65、115、120 第1検知センサ
70 通信I/F
71、137 ROM
72 RAM
73 CPU
74 バスライン
80 作動プログラム
85 照射部制御部
86 カセッテ制御部
87、145 台車部制御部
90 経路作成部
91 第1取得部
92 第2取得部
93、140、148 モード制御部
95、155 地図情報
96 撮影予定情報
100 経路
105、127 表
111 無線受信機
116、131 画像
125L、125R 左手用センサ、右手用センサ
130 第1兼第2検知センサ
136 指紋認証機能
138 オペレータ情報
139 レベル情報
146 走行環境判定部
147 走行環境検知センサ
150 警告画面
151 メッセージ
152 OKボタン
A〜C 習熟度
AM 自動走行モード
CC 設定範囲を規定する円
CP 台車部の中心位置
D1〜D3 設定距離
EA 準備室の入り口
EB〜EI 病室の入り口
FA 禁止区域
LH 左手
MM 手動走行モード
OP オペレータ
PA 準備室の駐機位置
PB〜PI 病室の駐機位置
RC 通信範囲
RH 右手
ST100〜ST190 ステップ
X 移動式放射線撮影装置の前後方向を示す軸
Y 移動式放射線撮影装置の幅方向を示す軸
Z 移動式放射線撮影装置の高さ方向を示す軸

Claims (17)

  1. 走行用の車輪を有し、本体部が搭載される台車部と、
    前記本体部に設けられ、前記台車部を操縦するためのハンドルと、
    オペレータの前記ハンドルに対する第1動作を検知する第1検知センサと、
    前記第1動作とは異なる前記オペレータの第2動作であって、前記台車部の周囲において予め設定された設定範囲内で行われる第2動作を検知する第2検知センサと、
    前記第1動作の検知結果、および前記第2動作の検知結果に応じて、前記オペレータの前記ハンドルの操作なしに前記台車部を走行させる自動走行モードまたは前記オペレータの前記ハンドルの操作によって前記台車部を走行させる手動走行モードを実行または停止するモード制御部であり、前記第1検知センサによって前記第1動作が検知されず、かつ前記第2検知センサによって前記第2動作が継続して検知されている場合に、前記自動走行モードの実行を継続させ、かつ前記自動走行モードを実行中に、前記第1検知センサによって前記第1動作が検知された場合に、前記自動走行モードを停止して前記手動走行モードを実行するモード制御部と、
    を備える移動式放射線撮影装置。
  2. 前記第2検知センサによって前記第2動作が検知されなくなった場合、前記モード制御部は前記自動走行モードを停止する請求項1に記載の移動式放射線撮影装置。
  3. 前記第1検知センサは、前記第1動作として、前記オペレータが前記ハンドルを把持したことを検知し、
    前記第2検知センサは、前記本体部に設けられ、前記第2動作として、前記オペレータの片手が接触したことを検知する請求項1または請求項2に記載の移動式放射線撮影装置。
  4. 前記第2検知センサは、延長ケーブルの一端に取り付けられており、前記本体部から取り外して使用することが可能である請求項3に記載の移動式放射線撮影装置。
  5. 前記第2検知センサは、前記設定範囲で限定される通信範囲内において、前記第2動作の検知結果を無線送信する無線送信機能を有する請求項3に記載の移動式放射線撮影装置。
  6. 前記第1検知センサは、前記ハンドルへの前記オペレータの手の接触を検知するセンサ、前記オペレータによる前記ハンドルの把持状態を撮影するカメラ、および前記台車部を操縦するための力が前記ハンドルに対して加わったことを検知するセンサのうちの少なくともいずれか1つである請求項3から請求項5のいずれか1項に記載の移動式放射線撮影装置。
  7. 前記第1検知センサは、前記第1動作として、前記オペレータが前記ハンドルを両手で把持したことを検知し、
    前記第2検知センサは、前記第2動作として、前記オペレータの片手が前記ハンドルに接触したことを検知する請求項1または請求項2に記載の移動式放射線撮影装置。
  8. 前記第1検知センサおよび前記第2検知センサは、前記ハンドルへの前記オペレータの手の接触を検知するセンサ、および前記オペレータによる前記ハンドルの把持状態を撮影するカメラのうちの少なくともいずれかである請求項7に記載の移動式放射線撮影装置。
  9. 前記第2検知センサは、前記オペレータを識別する識別機能を有する請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の移動式放射線撮影装置。
  10. 前記モード制御部は、前記識別機能による前記オペレータの識別結果に応じて、前記自動走行モードのレベルを変更する請求項9に記載の移動式放射線撮影装置。
  11. 前記自動走行モードを実行中に、前記台車部の走行環境が前記自動走行モードの推奨条件を満たさない状態となった場合、前記モード制御部は、前記手動走行モードへの切り替えを推奨する手動走行推奨処理を実行する請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の移動式放射線撮影装置。
  12. 前記手動走行推奨処理は、前記自動走行モードを停止する処理である請求項11に記載の移動式放射線撮影装置。
  13. 前記手動走行推奨処理は、前記台車部の走行速度を減速させる処理である請求項11または請求項12に記載の移動式放射線撮影装置。
  14. 前記手動走行推奨処理は、前記手動走行モードへの切り替えを推奨する報知を行う処理である請求項11から請求項13のいずれか1項に記載の移動式放射線撮影装置。
  15. 前記自動走行モードにおける前記台車部の駐機位置は、放射線撮影の予定に応じた位置であって、かつ病室毎に予め定義された病室外の位置を含む請求項1から請求項14のいずれか1項に記載の移動式放射線撮影装置。
  16. 走行用の車輪を有し、本体部が搭載される台車部と、前記本体部に設けられ、前記台車部を操縦するためのハンドルとを備える移動式放射線撮影装置の作動方法であって、
    オペレータの前記ハンドルに対する第1動作の検知結果を、第1検知センサから取得する第1取得ステップと、
    前記第1動作とは異なる前記オペレータの第2動作であって、前記台車部の周囲において予め設定された設定範囲内で行われる第2動作の検知結果を、第2検知センサから取得する第2取得ステップと、
    前記第1動作の検知結果、および前記第2動作の検知結果に応じて、前記オペレータの前記ハンドルの操作なしに前記台車部を走行させる自動走行モードまたは前記オペレータの前記ハンドルの操作によって前記台車部を走行させる手動走行モードを実行または停止するモード制御ステップであり、前記第1検知センサによって前記第1動作が検知されず、かつ前記第2検知センサによって前記第2動作が継続して検知されている場合に、前記自動走行モードの実行を継続させ、かつ前記自動走行モードを実行中に、前記第1検知センサによって前記第1動作が検知された場合に、前記自動走行モードを停止して前記手動走行モードを実行するモード制御ステップと、
    を備える移動式放射線撮影装置の作動方法。
  17. 走行用の車輪を有し、本体部が搭載される台車部と、前記本体部に設けられ、前記台車部を操縦するためのハンドルとを備える移動式放射線撮影装置の作動プログラムであって、
    オペレータの前記ハンドルに対する第1動作の検知結果を、第1検知センサから取得する第1取得部と、
    前記第1動作とは異なる前記オペレータの第2動作であって、前記台車部の周囲において予め設定された設定範囲内で行われる第2動作の検知結果を、第2検知センサから取得する第2取得部と、
    前記第1動作の検知結果、および前記第2動作の検知結果に応じて、前記オペレータの前記ハンドルの操作なしに前記台車部を走行させる自動走行モードまたは前記オペレータの前記ハンドルの操作によって前記台車部を走行させる手動走行モードを実行または停止するモード制御部であり、前記第1検知センサによって前記第1動作が検知されず、かつ前記第2検知センサによって前記第2動作が継続して検知されている場合に、前記自動走行モードの実行を継続させ、かつ前記自動走行モードを実行中に、前記第1検知センサによって前記第1動作が検知された場合に、前記自動走行モードを停止して前記手動走行モードを実行するモード制御部として、
    コンピュータを機能させるための移動式放射線撮影装置の作動プログラム。
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