JP2020079907A - プロセスカートリッジ及び画像形成装置 - Google Patents
プロセスカートリッジ及び画像形成装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2020079907A JP2020079907A JP2018213893A JP2018213893A JP2020079907A JP 2020079907 A JP2020079907 A JP 2020079907A JP 2018213893 A JP2018213893 A JP 2018213893A JP 2018213893 A JP2018213893 A JP 2018213893A JP 2020079907 A JP2020079907 A JP 2020079907A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- toner
- image carrier
- toner particles
- image
- process cartridge
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G15/00—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
- G03G15/02—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for laying down a uniform charge, e.g. for sensitising; Corona discharge devices
- G03G15/0208—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for laying down a uniform charge, e.g. for sensitising; Corona discharge devices by contact, friction or induction, e.g. liquid charging apparatus
- G03G15/0216—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for laying down a uniform charge, e.g. for sensitising; Corona discharge devices by contact, friction or induction, e.g. liquid charging apparatus by bringing a charging member into contact with the member to be charged, e.g. roller, brush chargers
- G03G15/0233—Structure, details of the charging member, e.g. chemical composition, surface properties
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08K—Use of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
- C08K3/00—Use of inorganic substances as compounding ingredients
- C08K3/02—Elements
- C08K3/04—Carbon
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G21/00—Arrangements not provided for by groups G03G13/00 - G03G19/00, e.g. cleaning, elimination of residual charge
- G03G21/16—Mechanical means for facilitating the maintenance of the apparatus, e.g. modular arrangements
- G03G21/18—Mechanical means for facilitating the maintenance of the apparatus, e.g. modular arrangements using a processing cartridge, whereby the process cartridge comprises at least two image processing means in a single unit
- G03G21/1839—Means for handling the process cartridge in the apparatus body
- G03G21/1842—Means for handling the process cartridge in the apparatus body for guiding and mounting the process cartridge, positioning, alignment, locks
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G9/00—Developers
- G03G9/08—Developers with toner particles
- G03G9/0821—Developers with toner particles characterised by physical parameters
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G9/00—Developers
- G03G9/08—Developers with toner particles
- G03G9/0825—Developers with toner particles characterised by their structure; characterised by non-homogenuous distribution of components
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G9/00—Developers
- G03G9/08—Developers with toner particles
- G03G9/087—Binders for toner particles
- G03G9/08742—Binders for toner particles comprising macromolecular compounds obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
- G03G9/08773—Polymers having silicon in the main chain, with or without sulfur, oxygen, nitrogen or carbon only
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G9/00—Developers
- G03G9/08—Developers with toner particles
- G03G9/097—Plasticisers; Charge controlling agents
- G03G9/09708—Inorganic compounds
- G03G9/09725—Silicon-oxides; Silicates
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G21/00—Arrangements not provided for by groups G03G13/00 - G03G19/00, e.g. cleaning, elimination of residual charge
- G03G21/0005—Arrangements not provided for by groups G03G13/00 - G03G19/00, e.g. cleaning, elimination of residual charge for removing solid developer or debris from the electrographic recording medium
- G03G21/0011—Arrangements not provided for by groups G03G13/00 - G03G19/00, e.g. cleaning, elimination of residual charge for removing solid developer or debris from the electrographic recording medium using a blade; Details of cleaning blades, e.g. blade shape, layer forming
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G2221/00—Processes not provided for by group G03G2215/00, e.g. cleaning or residual charge elimination
- G03G2221/16—Mechanical means for facilitating the maintenance of the apparatus, e.g. modular arrangements and complete machine concepts
- G03G2221/18—Cartridge systems
- G03G2221/183—Process cartridge
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Plasma & Fusion (AREA)
- Inorganic Chemistry (AREA)
- Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Polymers & Plastics (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
- Developing Agents For Electrophotography (AREA)
- Electrophotography Configuration And Component (AREA)
- Cleaning In Electrography (AREA)
- Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
Abstract
Description
これら現像装置、感光体ドラム、クリーニング装置は画像形成装置に着脱可能なプロセスカートリッジとして一体に構成されることがある。
特許文献1のように、トナーに球形シリカと非球形シリカを外添し、かつ、脂肪酸金属塩などの潤滑剤を感光体ドラムに塗布したものがある。ここでは、低温低湿環境では潤滑剤の効果により低トルクを達成している。また、高温高湿環境では潤滑剤に放電生成物が付着し却って高トルクとなるため、球形シリカ外添剤をクリーニングブレードと感光体ドラムの間(以下、接触部)に介在させることによりトルクを低減している。
特許文献2においては、トナーに含まれる外添剤の遊離率が1%以上になっており、外添剤をクリーニング部材に供給させて、文献1と同様に接触部に介在させてトルクを下げている。
導電性ローラは、弾性層に体積固有抵抗率で1×104Ω・cm〜1×108Ω・cm程度の導電性を付与するために、カーボンブラック等の導電粒子を配合した電子導電系の導電性ゴム組成物を用いて弾性層を形成することが知られている。しかしながら、このようにして形成された弾性層は、その電気抵抗が導電粒子の分散状態に強く依存し、ローラ内での抵抗ムラが大きいという課題を有している。また、導電粒子間の電荷は印加電圧によって電場効果による伝わり易さが変化する。そのため、電気抵抗値の電圧依存性が大き
い。
また、イオン導電性の材料においては、周囲の温度および湿度等によってイオンの移動速度が変化する。よって、電気抵抗値の環境依存性が大きい。このように電子導電系、イオン導電系のいずれも、帯電性能の安定性に課題を有している。
さらには、外添剤等の汚れ付着により、感光体ドラムの周面上に略周方向に延びる溝がドラム傷として形成されるといった問題が発生する可能性もある。
本発明の目的は、像担持体の駆動トルクを低減しつつ、帯電部材汚染の発生を抑制するプロセスカートリッジ及び画像形成装置を提供することである。
さらには、像担持体の傷を抑制するプロセスカートリッジ及び画像形成装置を提供することである。
画像形成装置に用いられるプロセスカートリッジであって、
静電潜像が現像剤により現像されて形成される現像剤像を担持する像担持体と、
前記像担持体に接触し、前記静電潜像の形成のために前記像担持体を帯電する帯電部材と、
前記像担持体の表面に当接して前記表面をクリーニングするクリーニング部材と、
を備え、
前記帯電部材は、導電性支持体と、前記像担持体と接触する弾性層と、を有し、
前記弾性層は、マトリックスと、導電性を有するドメインとを含んでなる半導電性ゴム組成物を含有し、
前記半導電性ゴム組成物は、前記ドメインが島相を形成し、前記マトリックスが海相を形成する海島構造を有し、
前記マトリックスは前記ドメインより高い体積抵抗率を有し、
前記現像剤は、トナー粒子を有するトナーを含有し、
前記トナー粒子は、有機ケイ素重合体を含有する表層を有し、
前記有機ケイ素重合体は、下記式(1)で表される構造を有し、
前記トナー粒子の表面における前記有機ケイ素重合体の固着率が90%以上であることを特徴とする。
R−SiO3/2 式(1)
(前記Rは、炭素数が1以上、6以下の炭化水素基を示す。)
上記目的を達成するため、本発明におけるプロセスカートリッジは、
画像形成装置に用いられるプロセスカートリッジであって、
像担持体と、
前記像担持体に接触し、前記像担持体を帯電する帯電部材と、
帯電された前記像担持体に形成された潜像を現像するために前記像担持体へ現像剤を供給する現像手段と、
前記像担持体の表面に当接して前記表面をクリーニングするクリーニング部材と、
を備え、
前記帯電部材は、導電性支持体と、前記像担持体と接触する弾性層と、を有し、
前記弾性層は、マトリックスと、導電性を有するドメインとを含んでなる半導電性ゴム組成物を含有し、
前記半導電性ゴム組成物は、前記ドメインが島相を形成し、前記マトリックスが海相を形成する海島構造を有し、
前記マトリックスは前記ドメインより高い体積抵抗率を有し、
前記現像剤は、トナー粒子を有するトナーを含有し、
前記トナー粒子は、有機ケイ素重合体を含有する表層を有し、
前記有機ケイ素重合体は、下記式(1)で表される構造を有し、
前記トナー粒子の表面における前記有機ケイ素重合体の固着率が90%以上であることを特徴とする。
R−SiO3/2 式(1)
(前記Rは、炭素数が1以上、6以下の炭化水素基を示す。)
上記目的を達成するため、本発明における画像形成装置は、
装置本体と、
前記装置本体に対して着脱可能な、本発明のプロセスカートリッジと、
を備えたことを特徴とする。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態又は実施例を例示的に詳しく説明する。ただし、該実施形態又は実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対位置等は、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるから、特に特定的な記載が無い限りは、発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
なお、以下特に明記しない限り、「部」は「質量部」を意味しており、試薬等は特に指定のないものは市販の高純度品を用いた。
(画像形成装置)
図1を参照して、電子写真画像形成装置の一実施の形態の全体構成について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置100の模式的断面図である。本発明が適用可能な画像形成装置としては、電子写真方式を利用した複写機、プリンタなどが挙げられ、ここでは、本実施形態の画像形成装置100として、タンデム方式、中間転写方式を採用したフルカラーレーザービームプリンタに本発明を適用した場合について説明する。
尚、本実施形態では、第1〜第4の画像形成部SY、SM、SC、SKの構成及び動作は、形成する画像の色が異なることを除いて実質的に同じである。従って、以下、特に区別を要しない場合は、いずれかの色用に設けられた要素であることを表すために符号に与えた添え字Y、M、C、Kは省略して、総括的に説明する。
中間転写体としての無端状のベルトで形成された中間転写ベルト31は、全ての感光体ドラム1に当接し、図示矢印B方向(反時計方向)に循環移動(回転)する。
本実施形態の画像形成装置に装着されるプロセスカートリッジ7の全体構成について説明する。
図2は、感光体ドラム1の長手方向(回転軸線方向)に沿って見た本実施形態のプロセスカートリッジ7の断面(主断面)図である。尚、本実施形態では、収容している現像剤の種類(色)を除いて、各色用のプロセスカートリッジ7の構成および動作は実質的に同一である。本実施形態における各動作は不図示のCPUの制御部(制御手段)により制御される。
なお、図2のプロセスカートリッジ7の姿勢は、画像形成装置本体に装着された状態(使用時)での姿勢であり、本明細書においてプロセスカートリッジの各部材の位置関係や方向等について記載する場合はこの姿勢における位置関係や方向等を示している。すなわち、図2における紙面の上下方向が重力方向(鉛直方向)に対応し、紙面の左右方向が水平方向に対応する。なお、この配置構成の設定は、画像形成装置が、通常の設置状態として、水平面に設置されることを前提とした設定である。
ーの正規帯電極性は負極性である。ただし、本発明は、負帯電性トナーに限定されるものではない。
また、供給ローラ5には、第二電圧印加手段としての不図示の第二電源(高圧電源)から電圧が印加される。
クリーニングブレード8によってかきとられたトナーは回収室9aに収納される。トナ
ー回収室9aを介して画像形成装置に設けられたトナー回収容器に収容する構成としてもよい。
現像剤は、トナー粒子を有するトナーを含有し、該トナー粒子は、有機ケイ素重合体を含有する表層を有し、該有機ケイ素重合体は、下記式(1)で表される構造を有する。
また、該トナー粒子の表面における前記有機ケイ素重合体の固着率が90%以上である。
R−SiO3/2 式(1)
(前記Rは、炭素数が1以上、6以下の炭化水素基を示す。)
有機ケイ素重合体の固着率が90%未満の場合、多数枚を出力したときにトナー粒子から剥がれた有機ケイ素重合体が帯電部材の導電性が小さい部分に付着、滞留し、画像欠陥が生じる。
該固着率を得るためは、式(1)で表される構造を有する有機ケイ素重合体を含有する表層をトナー粒子に形成するとよい。
また、有機ケイ素重合体の固着率は、有機ケイ素重合体形成に用いる有機ケイ素化合物の種類及び量、有機ケイ素重合体形成時のトナー粒子の製造方法、反応温度、反応時間、反応溶媒及びpHによって制御することができる。
該マルテンス硬度が上記範囲である場合、トナー粒子は変形しにくく、クリーニング部材と像担持体の間に挟まれたときにスペーサとして作用し、接触面積が減らされ像担持体の駆動トルクをより低減させることができる。また、クリーニング部材と像担持体の間に挟まれた場合に、像担持体を傷つけることもない。
硬度とは、物体の表面又は表面近傍の機械的性質の一つであり、異物によって変形や傷を与えられようとするときの、物体の変形しにくさ、物体の傷つきにくさであり、様々な測定方法や定義が存在する。例えば測定方法は測定領域の広さによって使い分けられ、測定領域が10μm以上の場合にはビッカース法、10μm以下の場合にはナノインデンテーション法、1μm以下の場合にはAFMなどと使い分けられることが多い。定義としては、例えば押し込み硬さとしてはブリネル硬度やビッカース硬度、引っ掻き硬さとしてはマルテンス硬度、反発硬さとしてはショア硬度などが使い分けられている。
トナーの測定においては、一般的な粒径は3μm以上10μm以下であるから、ナノインデンテーション法が好ましく用いられる測定方法である。発明者らの検討によると硬度の規定として、引っ掻き硬さを表すマルテンス硬度が適当であった。これは、トナーが現像機内で金属や外添剤などの硬い物質に引っ掻かれることに対する強さを表し得るのが引っ掻き硬さであるためと考えている。
ナノインデンテーション法にてトナーのマルテンス硬度を測定する方法は市販のISO14577−1に準拠した装置にて、ISO14577−1に規定された押込み試験の手順に従って、得られた荷重−変位曲線から算出することができる。本発明においては、前記ISO規格に準拠した装置として、超微小押し込み硬さ試験機「ENT−1100b」
(株式会社エリオニクス製)を用いた。測定方法は、装置に付属の「ENT1100操作マニュアル」に記載されているが、具体的な測定方法は以下の通りである。
細孔電気抵抗法による精密粒度分布測定装置(商品名:コールター・カウンター Multisizer 3)と、専用ソフト(商品名:ベックマン・コールター Multisizer 3 Version3.51、ベックマン・コールター社製)を用いた。アパーチャー径は100μmを用い、実効測定チャンネル数2万5千チャンネルで測定し、測定データの解析を行い、算出した。測定用の電解水溶液は、特級塩化ナトリウムをイオン交換水に溶解して濃度が約1質量%となるようにしたもの、ベックマン・コールター社製のISOTON II(商品名)を使用した。なお、測定、解析を行う前に、以下のように前記専用ソフトの設定を行った。
前記専用ソフトの「標準測定方法(SOM)を変更画面」において、コントロールモードの総カウント数を50000粒子に設定し、測定回数を1回、Kd値は(標準粒子10.0μm、ベックマン・コールター社製)を用いて得られた値を設定した。閾値/ノイズレベルの測定ボタンを押すことで、閾値とノイズレベルを自動設定した。また、カレントを1600μAに、ゲインを2に、電解液をISOTON II(商品名)に設定し、測定後のアパーチャーチューブのフラッシュにチェックを入れた。
専用ソフトの「パルスから粒径への変換設定画面」において、ビン間隔を対数粒径に、粒径ビンを256粒径ビンに、粒径範囲を2μm以上60μm以下に設定した。
具体的な測定法は以下の通りである。
(1)Multisizer 3専用のガラス製250mL丸底ビーカーに前記電解水溶液約200mLを入れ、サンプルスタンドにセットし、スターラーロッドの撹拌を反時計回りで24回転/秒にて行った。そして、解析ソフトの「アパーチャーチューブのフラッシュ」機能により、アパーチャーチューブ内の汚れと気泡を除去しておいた。
(2)ガラス製の100mL平底ビーカーに前記電解水溶液約30mLを入れた。ここに
コンタミノンN(商品名)(精密測定器洗浄用中性洗剤の10質量%水溶液、和光純薬工業(株)製)をイオン交換水で3質量倍に希釈した希釈液を約0.3mL加えた。
(3)発振周波数50kHzの発振器2個を、位相を180度ずらした状態で内蔵し、電気的出力120Wの超音波分散器(商品名:Ultrasonic Dispersion System Tetora150、日科機バイオス(株)製)の水槽内にイオン交換水所定量とコンタミノンN(商品名)を約2mL添加した。
(4)前記(2)のビーカーを前記超音波分散器のビーカー固定穴にセットし、超音波分散器を作動させた。そして、ビーカー内の電解水溶液の液面の共振状態が最大となるようにビーカーの高さ位置を調整した。
(5)前記(4)のビーカー内の電解水溶液に超音波を照射した状態で、トナー(粒子)約10mgを少量ずつ前記電解水溶液に添加し、分散させた。そして、さらに60秒間超音波分散処理を継続した。なお、超音波分散にあたっては、水槽の水温が10℃以上40℃以下となる様に適宜調節した。
(6)サンプルスタンド内に設置した前記(1)の丸底ビーカーに、ピペットを用いてトナー(粒子)を分散した前記(5)の電解水溶液を滴下し、測定濃度が約5%となるように調整した。そして、測定粒子数が50000個になるまで測定を行った。
(7)測定データを装置付属の前記専用ソフトにて解析を行い、重量平均粒径(D4)を算出した。なお、専用ソフトでグラフ/体積%と設定したときの、分析/体積統計値(算術平均)画面の「平均径」が重量平均粒径(D4)である。専用ソフトでグラフ/個数%と設定したときの、「分析/個数統計値(算術平均)」画面の「平均径」が個数平均粒径(D1)である。
試験モード :負荷−除荷試験
試験荷重 :2.0×10−4N
分割数:1000step
ステップインターバル:10msec
上記特定の硬度範囲に調整するための1つの手段として、例えば、適切な硬度を持つ無機物などの物質でトナーの表層を形成させ、更にその化学構造やマクロ構造を適切な硬度を持つ様に制御する方法が挙げられる。
トナー粒子が、有機ケイ素重合体を含有する表層を有し、該有機ケイ素重合体のケイ素原子に直接結合している炭素原子が、ケイ素原子1個当たり、平均1個以上3個以下(好ましくは1個以上2個以下、より好ましくは1個)であると、上記特定の硬度に調整しやすいため好ましい。
上述のように、トナー粒子は、有機ケイ素重合体を含有する表層を有し、該有機ケイ素重合体は、下記式(1)で表される構造を有する。
R−SiO3/2 式(1)
(該Rは、炭素数が1以上、6以下の炭化水素基を示す。)
個はRと、残り3個はO原子と結合している。O原子は、原子価2個がいずれもSiと結合している状態、つまり、シロキサン結合(Si−O−Si)を構成する。有機ケイ素重合体としてのSi原子とO原子を考えると、Si原子2個でO原子3個を有することになるため、−SiO3/2と表現される。この有機ケイ素重合体の−SiO3/2構造は、多数のシロキサン結合で構成されるシリカ(SiO2)と類似の性質を有することが考えられる。従って、従来の有機樹脂により表層形成されたトナーに比べて無機物に近い構造のため、マルテンス硬度を高くすることが可能であると考えられる
また、上記Rは、炭素数が1以上、3以下の炭化水素基であることが、帯電性のさらなる向上のためにより好ましい。帯電性が良好であると、転写性が良く転写残トナーが少ないためドラム、帯電部材及び転写部材の汚染が良化する。
炭素数が1以上、3以下の炭化水素基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、又はビニル基が好ましく例示できる。環境安定性と保存安定性の観点から、より好ましくは、Rはメチル基である。
この有機ケイ素重合体を含有する表層をトナー粒子に設けることによって、環境安定性が向上し、かつ、長期使用時におけるトナーの性能低下が生じにくく、保存安定性に優れたトナーを得ることができる。
(式(Z)中、R1は、炭素数1以上6以下の炭化水素基を表し、R2、R3及びR4は、それぞれ独立して、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アセトキシ基、又は、アルコキシ基
を表す。)
安定性に優れたトナー粒子を得ることができる。また、炭化水素基として芳香族炭化水素基であるアリール基、例えばフェニル基を用いることもできる。R1の疎水性が大きい場
合、様々な環境において帯電量変動が大きくなる傾向を示すことから、環境安定性を鑑みてR1は炭素数1以上3以下の炭化水素基であることが好ましく、メチル基であることが
より好ましい。
さらに、トナー粒子中の有機ケイ素重合体の含有量は0.5質量%以上10.5質量%以下であることが好ましい。
有機ケイ素重合体の含有量が0.5質量%以上であることで、表層の表面自由エネルギーを更に小さくすることができ、流動性が向上し、部材汚染やカブリの発生を抑制することができる。10.5質量%以下であることで、チャージアップを発生し難くすることができる。有機ケイ素重合体の含有量は有機ケイ素重合体形成に用いる有機ケイ素化合物の種類及び量、有機ケイ素重合体形成時のトナー粒子の製造方法、反応温度、反応時間、反応溶媒及びpHによって制御することができる。
有機ケイ素重合体を含有する表層とトナーコア粒子は、隙間なく接していることが好ましい。これにより、トナー粒子の表層よりも内部の樹脂成分や離型剤等によるブリードの発生が抑えられ、保存安定性、環境安定性及び現像耐久性に優れたトナーを得ることができる。表層には上記の有機ケイ素重合体の他に、スチレン−アクリル系共重合体樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂などの樹脂や各種添加剤などを含有させてもよい。
トナー粒子のテトラヒドロフラン(THF)不溶分は、以下のように調製した。
トナー粒子10.0gを秤量し、円筒濾紙(東洋濾紙製No.86R)に入れてソックスレー抽出器にかける。溶媒としてTHF200mLを用いて20時間抽出し、円筒濾紙中の濾物を40℃で数時間真空乾燥を行って得られたものをNMR測定用のトナー粒子のTHF不溶分とした。
イオン交換水100mLにスクロース(キシダ化学製)160gを加え、湯せんをしながら溶解させ、ショ糖濃厚液を調製する。遠心分離用チューブ(容量50mL)に該ショ糖濃厚液を31gと、コンタミノンN(非イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、有機ビルダーからなるpH7の精密測定器洗浄用中性洗剤の10質量%水溶液、和光純薬工業社製)を6mL入れ分散液を作製する。この分散液にトナー1.0gを添加し、スパチュラなどでトナーのかたまりをほぐす。
遠心分離用チューブをシェイカーにて350spm(strokes per min)、20分間振とうする。振とう後、溶液をスイングローター用ガラスチューブ(容量50mL)に入れ替えて、遠心分離機(H−9R株式会社コクサン製)にて3500rpm、30分間の条件で分離する。この操作により、トナー粒子と外れた外添剤が分離する。トナーと水溶液が十分に分離されていることを目視で確認し、最上層に分離したトナーをスパチュラ等で採取する。採取したトナーを減圧濾過器で濾過した後、乾燥機で1時間以上乾燥し、トナー粒子を得る。この操作を複数回実施して、必要量を確保する。
トナー粒子に含有される有機ケイ素重合体における、式(1)で示される構造の確認には以下の方法を用いる。
式(1)のRで表される炭化水素基は、13C−NMRにより確認した。
装置:JEOLRESONANCE製JNM−ECX500II
試料管:3.2mmφ
試料:NMR測定用のトナー粒子のテトラヒドロフラン不溶分150mg
測定温度:室温
パルスモード:CP/MAS
測定核周波数:123.25MHz(13C)
基準物質:アダマンタン(外部標準:29.5ppm)
試料回転数:20kHz
コンタクト時間:2ms
遅延時間:2s
積算回数:1024回
トナー粒子のTHF不溶分の29Si−NMR(固体)測定を、以下の測定条件で行う。
≪29Si−NMR(固体)の測定条件≫
装置:JEOLRESONANCE製JNM−ECX500II
試料管:3.2mmφ
試料:NMR測定用のトナー粒子のテトラヒドロフラン不溶分150mg
測定温度:室温
パルスモード:CP/MAS
測定核周波数:97.38MHz(29Si)
基準物質:DSS(外部標準:1.534ppm)
試料回転数:10kHz
コンタクト時間:10ms
遅延時間:2s
積算回数:2000〜8000回
複数のシラン成分をカーブフィティングにて下記X1構造、X2構造、X3構造、及びX4構造にピーク分離して、それぞれピーク面積を算出する。
X1構造:(Ri)(Rj)(Rk)SiO1/2 (2)
X2構造:(Rg)(Rh)Si(O1/2)2 (3)
X3構造:RmSi(O1/2)3 (4)
X4構造:Si(O1/2)4 (5)
なお、上記式(1)で示される構造をさらに詳細に確認する必要がある場合、上記13C−NMR及び29Si−NMRの測定結果と共に1H−NMRの測定結果によって同定してもよい。
トナー粒子の製造方法は公知の手段を用いることができ、混練粉砕法や湿式製造法を用いることができる。粒子径の均一化や形状制御性の観点からは湿式製造法を好ましく用い
ることができる。さらに、湿式製造法には懸濁重合法、溶解懸濁法、乳化重合凝集法、乳化凝集法などを挙げることができる。
ここでは懸濁重合法について説明する。懸濁重合法においてはまず、結着樹脂を生成するための重合性単量体、並びに、必要に応じて着色剤及びその他の添加剤を、ボールミル、超音波分散機のような分散機を用いてこれらを均一に溶解又は分散させた重合性単量体組成物を調製する(重合性単量体組成物の調製工程)。このとき、必要に応じて多官能性単量体や連鎖移動剤、また、離型剤としてのワックスや荷電制御剤、可塑剤などを適宜加えることができる。
造粒工程における水系媒体は分散安定剤を含有していることが、トナー粒子の粒径制御、粒度分布のシャープ化、製造過程におけるトナー粒子の合一を抑制するために好ましい。分散安定剤としては、一般的に立体障害による反発力を発現させる高分子と、静電気的な反発力で分散安定化を図る難水溶性無機化合物とに大別される。難水溶性無機化合物の微粒子は、酸やアルカリにより溶解するため、重合後に酸やアルカリで洗浄することにより溶解させて容易に除去することができるため、好適に用いられる。
造粒工程の後、あるいは造粒工程を行いながら、好ましくは50℃以上90℃以下の温度に設定して、重合性単量体組成物に含まれる重合性単量体の重合を行い、トナー粒子分散液を得る(重合工程)。
有機ケイ素重合体の含有量の測定は、波長分散型蛍光X線分析装置「Axios」(PANalytical社製)と、測定条件設定及び測定データ解析をするための付属の専用ソフト「SuperQ ver.4.0F」(PANalytical社製)を用いる。なお、X線管球のアノードとしてはRhを用い、測定雰囲気は真空、測定径(コリメーターマスク径)は27mm、測定時間10秒とする。また、軽元素を測定する場合にはプロポーショナルカウンタ(PC)、重元素を測定する場合にはシンチレーションカウンタ(SC)で検出する。
測定サンプルとしては、専用のプレス用アルミリングの中にトナー粒子4gを入れて平らにならし、錠剤成型圧縮機「BRE−32」(前川試験機製作所社製)を用いて、20MPaで、60秒間加圧し、厚さ2mm、直径39mmに成型したペレットを用いる。
有機ケイ素重合体を含まないトナー粒子100質量部に対して、シリカ(SiO2)微粉末を0.5質量部となるように添加し、コーヒーミルを用いて充分混合する。同様にして、シリカ微粉末を5.0質量部、10.0質量部となるようにトナー粒子とそれぞれ混合し、これらを検量線用の試料とする。
それぞれの試料について、錠剤成型圧縮機を用いて上記のようにして検量線用の試料のペレットを作製し、PETを分光結晶に用いた際に回折角(2θ)=109.08°に観測されるSi−Kα線の計数率(単位:cps)を測定する。この際、X線発生装置の加速電圧、電流値はそれぞれ、24kV、100mAとした。得られたX線の計数率を縦軸に、各検量線用試料中のSiO2添加量を横軸として、一次関数の検量線を得る。
次に、分析対象のトナー粒子を、錠剤成型圧縮機を用いて上記のようにしてペレットとし、そのSi−Kα線の計数率を測定する。そして、上記の検量線からトナー粒子中の有機ケイ素重合体含有量を求める。
イオン交換水100mLにスクロース(キシダ化学製)160gを加え、湯せんをしながら溶解させ、ショ糖濃厚液を調製する。遠心分離用チューブ(容量50mL)に上記ショ糖濃厚液を31gと、コンタミノンN(非イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、有機ビルダーからなるpH7の精密測定器洗浄用中性洗剤の10質量%水溶液、和光純薬工業社製)を6mL入れ分散液を作製する。この分散液にトナー1.0gを添加し、スパチュラなどでトナーのかたまりをほぐす。
各元素の蛍光X線の測定は、JIS K 0119−1969に準ずるが、具体的には以下の通りである。
測定装置としては、波長分散型蛍光X線分析装置「Axios」(PANalytical社製)と、測定条件設定及び測定データ解析をするための付属の専用ソフト「SuperQ ver.4.0F」(PANalytical社製)を用いる。なお、X線管球
のアノードとしてはRhを用い、測定雰囲気は真空、測定径(コリメーターマスク径)は10mm、測定時間10秒とする。また、軽元素を測定する場合にはプロポーショナルカウンタ(PC)、重元素を測定する場合にはシンチレーションカウンタ(SC)で検出する。
測定サンプルとしては、専用のプレス用アルミリング直径10mmの中に水洗後のトナー粒子と初期のトナー粒子を約1g入れて平らにならし、錠剤成型圧縮機「BRE−32」(前川試験機製作所社製)を用いて、20MPaで60秒間加圧し、厚さ約2mmに成型したペレットを用いる。
上記条件で測定を行い、得られたX線のピーク位置をもとに元素を同定し、単位時間あたりのX線光子の数である計数率(単位:cps)からその濃度を算出する。
それぞれの試料について、錠剤成型圧縮機を用いて上記のようにして検量線用の試料のペレットを作製し、PETを分光結晶に用いた際に回折角(2θ)=109.08°に観測されるSi−Kα線の計数率(単位:cps)を測定する。この際、X線発生装置の加速電圧、電流値はそれぞれ、24kV、100mAとする。得られたX線の計数率を縦軸に、各検量線用試料中のSiO2添加量を横軸として、一次関数の検量線を得る。
トナー粒子は、外添剤を外添せずにトナーとすることもできるが、流動性、帯電性、クリーニング性などを改良するために、いわゆる外添剤である流動化剤、クリーニング助剤などを添加してトナーとしてもよい。
することができる。
μm以上0.80μm以下である。
有機ケイ素重合体の固着率の測定方法において、測定対象の元素をポジ帯電粒子に含まれる元素とする。例えば、ハイドロタルサイトの場合にはマグネシウムとアルミニウムを測定対象とする。それ以外は同様の方法にてポジ帯電粒子の固着率を測定する。
<クリーニングブレードの構成>
図3は、感光体ドラム1の長手方向(回転軸線方向)に垂直な断面を長手方向に沿って見た本実施形態のクリーニングブレード8の模式的断面図である。
第二の面M2は、エッジEDを挟んで弾性部材8aの先端面に連なる側面であって、弾性部材8aにおいてエッジEDよりも、感光体ドラム1の回転方向における下流側に位置し、感光体ドラム1の周面と対向する面である。第二の面M2は、弾性部材8aの感光体ドラム1に対する当接状態によっては、弾性部材8aのたわみにより、エッジEDと隣接する側の領域が感光体ドラム1の周面と摺動接触する(図4(c)参照)。
第三の面M3は、第二の面M2とは反対側において弾性部材8aの先端面、すなわち第一の面M1に連なる側面である。
自由端部分(少なくとも感光体ドラム1と当接する部分において)のダイナミック硬度DHsは、0.07(mN/μm2)≦DHs≦1.1(mN/μm2)が好ましく、自由端部分の硬化工程を設けることで実現することができる。ダイナミック硬度DHsは、1.1より大きいと、表面の硬度が大き過ぎるため、エッジ欠けが発生する場合がある。また、ダイナミック硬度DHsが0.07未満では、表面近傍の内部の硬度が大きくても、当接幅が広くなりすぎてピーク圧が下がり、クリーニング性能が低下する場合がある。弾性部材8aの先端部に硬化領域を形成する工程は、その切断前であっても切断後でもよい。これにより弾性部材8aと支持部材8bとが一体化されたクリーニングブレード8を得ることができる。
本実施形態のクリーニングブレード8の支持部材8bを構成する材料は特に限定されず、例えば以下の材料を挙げることができる。鋼板、ステンレス鋼板、亜鉛めっき鋼板、クロムフリー鋼板の如き金属材料、6−ナイロン、6,6−ナイロンの如き樹脂材料等。また、支持部材8bの構造も特に限定されない。クリーニングブレード8の弾性部材8aは、その一端が支持部材8bによって支持されている。
本実施形態のクリーニングブレード8の弾性部材8aを構成する材料としては、例えば以下の材料が挙げられる。ポリウレタンエラストマー、エチレン−プロピレン−ジエン共重合ゴム(EPDM)、アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)、クロロプレンゴム(CR)、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、フッ素ゴム、シリコーンゴム、エピクロロヒドリンゴム、NBRの水素化物、多硫化ゴム等。ポリウレタンエラストマーとしては、機械的特性が優れることから、ポリエステルウレタンエラストマーが好ましい。ポリウレタンエラストマーは、主にポリイソシアネート、ポリオール、鎖延長剤、触媒、その他添加剤等の原料から得られる材料である。
弾性部材8aの先端部における硬化領域の形成部位は、被クリーニング部材(感光体ドラム1)に当接される第一の面M1と第二の面M2の少なくとも一方の表面である。また、該表面近傍の内部を硬化したものも用いることができる。
硬化領域は更に、弾性部材8aの先端部の他の面、即ち、第二の面M2とは反対側の面である第3の面M3、及び弾性部材8aの長手方向の両端面において形成されていてもよい。この場合、弾性部材8aの両端面部の剛性を向上させることができる。
本実施形態の弾性部材8aにおいて、第一の面M1と第二の面M2とによって形成されるエッジの角度は、特に限定されないが、通常、85度以上95度以下程度である。
本実施形態の弾性部材8aにおける国際ゴム硬さ(IRHD)は、60度以上であることが好ましく、65度以上であることがより好ましい。
〔硬化領域の形成方法〕
先端部分に硬化領域を形成する方法は、硬化領域形成用の材料を塗布して硬化させることによって行うことができる。この硬化領域形成用の材料は必要に応じて希釈溶剤で希釈して使用され、ディッピング、スプレー、ディスペンサ、刷毛塗り、ローラ塗布等、公知の手段で塗布することができる。硬化領域形成用の材料としてはイソシアネート化合物等を用いることができる。また、表面よりも内部に高硬度領域を存在させるためには、硬化領域形成用の材料(イソシアネート化合物等)を十分に弾性部材8aの中に含浸する必要がある。硬化領域形成用の材料を高濃度かつ低粘度にすることで含浸は促進されるため、硬化領域形成用材料を希釈等せずに加熱することが効果的である。材料温度は60℃以上が好ましい。
硬化領域を形成するための材料は、弾性部材8aを硬化することが可能なもの、または、弾性部材8aの表面上に硬化領域を形成することが可能なものであれば特に限定されず
、例えばイソシアネート化合物やアクリル樹脂等が挙げられる。硬化領域を形成する材料は、溶剤等で希釈して用いてもよい。希釈に用いる溶剤としては、使用する材料を溶解するものであれば特に限定されず、例えば、トルエン、キシレン、酢酸ブチル、メチルイソブチルケトン、メチルエチルケトン等が挙げられる。
本実施形態において硬化領域の硬度は、以下の方法により測定することができる。測定機としては、島津製作所製「島津ダイナミック超微小硬度計 DUH−W211S」を用いることができる。圧子としては、115°三角すい圧子を用い、以下の計算式よりダイナミック硬度を求めることができる。
ダイナミック硬度:DHs=α×P/D2
尚、測定条件は以下の通りである。
α:3.8584、
P:1.0mN、
負荷速度:0.03mN/sec、
保持時間:5秒、
測定環境:温度23℃、相対湿度55%、
測定サンプルのエージング:温度23℃、相対湿度55%の環境下で6時間以上放置。
測定サンプルの調製方法は以下の通りである。測定サンプルは、画像形成領域内における長手方向を3等分した3箇所のそれぞれの中間点(3個所)から、長手方向に4mm(中間点から両方向に2mm)、短手方向はエッジEDから2mmの寸法で切り出す。
測定サンプルの硬化領域の硬化表面(第一の面M1)に圧子が垂直に当たるようにサンプルを配置し、長手方向は端部から2mmの位置、短手方向もしくは厚み方向はエッジEDから100μmの位置のダイナミック硬度を測定する。これは当接時に第一の面M1が主に当接し、トナーを保持する主な役割を担っているためである。
この測定を3個の測定サンプルについて行い、その平均値をクリーニングブレード8の表面のダイナミック硬度DHsとする。
(クリーニングブレード前駆体の製造)
本実施形態におけるクリーニングブレード8の製造方法は、公知の方法の中から適したものを選択すればよく、特に限定されない。また、弾性部材8aの製造方法は、金型成形法や遠心成形法等の公知の方法の中から適したものを選択すればよい。
硬化領域の形成は既に説明した方法によって行うことができる。即ち、先ず、クリーニングブレード前駆体の弾性部材8aの先端部の第一の面M1及び第二の面M2等に硬化領域形成用の材料を塗布する。次いで、弾性部材8aの先端部を、例えば温度80℃以上で3分間以上、加熱処理する。これにより、弾性部材8aの先端部の表面及び内部に硬化領域を形成することができる。
被クリーニング部材(感光体ドラム1)に当接するためのエッジをクリーニングブレード8に形成するために弾性部材8aを切断することが必要な場合、硬化領域の形成はその切断前でも切断後であっても構わない。なお、遠心成形の場合は支持部材8bに接合される前に硬化領域を形成することもできる。以上のようにして、クリーニングブレード8を得ることができる。
[クリーニングブレード]
この製造例においては、図3に示す一体成型タイプのクリーニングブレードを製造して評価した。
厚さ1.6mmの亜鉛めっき鋼板を用意し、これを加工して、断面がL字形状の支持部材8bを得た。なお、この支持部材8bの弾性部材8aが接触する箇所に、ポリウレタン樹脂接着用の接着剤(商品名;ケムロック219、ロード・コーポレーション社製)を塗布した。
表1中の成分1の欄に示す種類と量の材料を80℃で3時間、攪拌しながら反応させてイソシアネートのモル濃度が8.50%のプレポリマーを得た。このプレポリマー1000gに、表1中の成分2の欄に示す種類と量の材料からなる硬化剤212.9gを混合して、イソシアネート基に対する水酸基のモル比(α値)0.60のポリウレタンエラストマー組成物を調製し、これを弾性部材8a用原料とした。
上記支持部材8bの接着剤塗布箇所をキャビティ内に突出する様に配置したクリーニングブレード用成形金型内に、前記ポリウレタンエラストマー組成物を注入し、130℃で2分間硬化させた後に脱型して、弾性部材8aと支持部材8bとの一体成型体を得た。
この一体成型体を、硬化領域形成前に適宜切断して、エッジの角度90度、弾性部材8aの短手方向、厚み方向および長手方向の距離をそれぞれ7.5mm、1.6mm、237mmとした。
硬化領域形成用材料として変性MDI(商品名;ミリオネートMTL、東ソー社製)を準備した。この硬化領域形成用材料を90℃に加熱し、この材料中に、支持部材8bに対向する側の表面(図3の弾性部材8aにおいて支持部材8bが接続される側面及び支持部材8bとの接触面)を除く他の5表面が浸漬するように前記一体成型体の弾性部材8aを30秒間浸漬して、各表面上に前記材料を塗工した。その後、溶剤として酢酸ブチルを浸したスポンジにて、弾性部材8aの表面上の硬化領域形成用材料を拭きとった。
このようにして、弾性部材8aの5つの表面(第一の面M1、第二の面M2、第三の面M3、長手方向の両端面)及びそれら表面下の内部に硬化領域が形成されたクリーニングブレード8を得た。なお、弾性部材8aの成型から24時間経過後に硬化領域の形成を行
った。なお、作成したクリーニングブレード8のダイナミック硬度DHsは0.3(mN/μm2)であった。
上記特徴を有し、先端が微小に変形するクリーニングブレード8において、マルテンス硬度200MPa以上1100MPa以下のトナーをクリーニングするために必要な力を発生させるには、設定角18°以上26°以下、侵入量0.6mm以上1.4mm以下が好適である。
(1)設定角
クリーニングブレード8をその弾性部材8aのエッジが丁度仮想点Fで感光体ドラム1と接するように配置した時の感光体ドラム1の接線とクリーニングブレード8のエッジを挟む感光体ドラム回転方向下流側の平面(第二の面)のなす角度θ(図4(a))
(2)侵入量
前記仮想点Fから前記接線と90°方向にクリーニングブレード8を感光体ドラム1と当接する方向に侵入(移動)させたときの侵入量(移動量)δ(図4(b))。
図5を用いて、本実施形態における帯電ローラ2の弾性層の構成について説明する。図5(a)は、本実施形態における帯電ローラ2の模式的断面図であり、図5(b)は、本実施形態における帯電ローラ2の弾性層の外周面の構成を説明する模式図である。
図5(a)に示すように、本実施形態の帯電ローラ2は、導電性支持体としての金属製の芯金221と、その外周に設けられた弾性層としての弾性体層222と、を有している。なお、弾性体層222の外側に表面層を別途配置した複層構成であってもよい。
図5(b)に示すように、弾性体層222の外周面は、マトリックス211からなる面上(海)にドメイン212からなる部分(島)が散在するような周面構造(模様)に構成されている(海島構造)。ドメイン212とマトリックス211はそれぞれ種類の異なるゴム材料で形成されている。
本実施形態の弾性体層222は2種類以上のゴムから形成される半導電性ゴム組成物であることを特徴とする。なお、該弾性体層222は、原料ゴムAより主になる導電性のドメイン212と、原料ゴムBより主になる、該ドメイン212よりも高い体積抵抗率を有するマトリックス211からなる。該ドメイン212は海島構造の島相、該マトリックス211は海相を形成する。
本実施形態におけるドメイン212は、導電性を有し、原料ゴムAに導電剤が配合されたものが好ましい。
等の無機イオン物質;ラウリルトリメチルアンモニウムクロライド、ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド、オクタデシルトリメチルアンモニウムクロライド、ドデシルトリメチルアンモニウムクロライド、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムクロライド、トリオクチルプロピルアンモニウムブロミド、変性脂肪族ジメチルエチルアンモニウムエトサルフェート等の陽イオン性界面活性剤;ラウリルベタイン、ステアリルべタイン、ジメチルアルキルラウリルベタイン等の両性イオン界面活性剤;過塩素酸テトラエチルアンモニウム、過塩素酸テトラブチルアンモニウム、過塩素酸トリメチルオクタデシルアンモニウム等の第四級アンモニウム塩;トリフルオロメタンスルホン酸リチウム等の有機酸リチウム塩を例示することができる。これらは、一種単独で、又は二種以上を併用してもよい。
導電剤の配合量は、原料ゴムAの100質量部に対して、一般に、1質量部以上200質量部以下にするとよい。
本実施形態におけるマトリックス211は、ドメイン212よりも高い体積抵抗率を有する。
マトリックス211を形成する原料ゴムBとしては、特に限定されるものではなく、電子写真用導電性部材の分野において公知のゴムを用いることができる。具体的には、エピクロルヒドリンホモポリマー、エピクロルヒドリン−エチレンオキサイド共重合体、エピクロルヒドリン−エチレンオキサイド−アリルグリシジルエーテル3元共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体の水素添加物、シリコーンゴム、アクリルゴム及びウレタンゴム等のゴムの単独、又は、これらのゴムの2種以上のブレンド物を挙げることができる。なお、帯電ローラ2の汚れ不良量を低減させるためには、第二の原料ゴムBに関しては、ドメイン212を形成する原料ゴムAよりも低い体積抵抗率を有することが好ましい。
原料ゴムBは極性ゴムであり、原料ゴムAは原料ゴムBと非相溶であり、原料ゴムAのSp値は原料ゴムBのSp値のより小さいことが好ましい。
一般に、2種類以上のゴムをブレンドする場合、混合条件等にもよるが、それぞれのゴムのSP値の差が大きいほど、非相溶性が強まり、海島構造が安定して形成される。
ドメイン212とマトリックス211の体積抵抗率の測定は、原子間力顕微鏡(AFM)を用いて、導電性モードによって測定した測定値(体積抵抗率)を採用することができる。弾性層に対してマニュピレーターを用いて切り出し、切片の片面に金属蒸着を施す。金属蒸着を施した面に直流電源を接続し、電圧を印加し、切り出し切片のもう一方の面にはカンチレバーの自由端を接触させ、AFM本体を通して電流像を得る。ドメイン212、マトリックス211のそれぞれに無作為に10箇所の電流値を測定し、低電流値の上位10箇所の平均電流値を、平均膜厚とカンチレバーの接触面積から体積抵抗率を算出でき
る。また、AFMにより得られた電流像を観察することにより、ドメイン212とマトリックス211との体積抵抗率の関係を容易に評価できる。
一般に、非相溶系のゴムブレンドの場合、その海島構造は各々のゴム粘度や混練条件にもよるが、組成比が大きなゴムが海相になる傾向がある。従って、本実施形態のマトリックス211を形成する原料ゴムBの比率を大きくすることにより、ドメイン212を島相、マトリックス211を海相として形成させることが可能となる。
具体的には、原料ゴムB及びAのブレンド比、即ち、原料ゴムB/原料ゴムA(質量比)は95/5から40/60の範囲が好ましい。
更に、ドメイン212(島相)とマトリックス211(海相)とのブレンド比率を変化させ、ドメイン212(島相)の存在比率を変化させることにより、弾性層の体積抵抗率を変化させることができる。このため、得られる帯電ローラ2の体積抵抗率を容易に所望の値とすることができる。
弾性体層222の形成方法としては、上記の導電性弾性体の原料を密閉型ミキサーで混合して、例えば、押し出し成形、射出成形、又は、圧縮成形の如き公知の方法により形成するのが好ましい。また、弾性層は、導電性の基体の上に直接導電性弾性体を成形して作製してもよいし、予めチューブ形状に成形した導電性弾性体を導電性の基体上に被覆形成させてもよい。なお、弾性層の作製後に表面を研磨して形状を整えてもよい。
図7には、帯電ローラ2の電気抵抗測定装置の概略図を示した。帯電ローラ2は芯金221の両端部を不図示の押圧手段で円柱状のアルミドラム241に圧接され、アルミドラム241の回転駆動に伴い従動回転する。この状態で、帯電ローラ2の芯金部分221に直流電圧を、外部電源242を用いて印加し、アルミドラム241に直列に接続した基準抵抗243にかかる電圧から、帯電ローラ2の電気抵抗値を測定できる。
本実施形態における帯電ローラの電気抵抗値の目安としては、25℃、50%RH環境下で電圧200V印加時に、1×106Ω以上1×1014Ω以下であることが好ましい。なかでも、本実施形態における帯電ローラ2の電気抵抗値は、1×106Ω以上1×109Ω以下にすることがより好ましい。
本実施形態における帯電ローラ2の電気抵抗値を1×106Ω以上にした場合、下流放電量の増加が顕著となる。その結果、帯電ローラ2通過後のトナーに対し、下流放電を利用することでトナーのネガ帯電が可能となる。また、本実施形態の帯電ローラ2の電気抵抗値を1×109Ω以下にすることで、電気抵抗の不足による画像弊害の発生をより抑制できる。
また、弾性体層222の電気的特性の均一性は、帯電ローラ2を1回転させ、その間の電気抵抗値の最大値および最小値を測定し、最大値/最小値より計算される周ムラを指標とすることができる。周ムラは1.5以下が好ましい。
また、帯電ローラ2は、面移動駆動される感光体ドラム1に従動駆動させてもよいし、感光体ドラム1の面移動方向に順方向または逆方向に所定の周速度をもって積極的に回転駆動させる、すなわち、モータ等の動力源から駆動力を受けて回転するようにしてもよい。
以下、本発明の実施例及び比較例に使用した帯電ローラとトナーについて記述する。
なお、以下の説明において帯電ローラに付した番号2−1、2−2やトナーに付した番号1〜6は、それぞれその種類を区別するためのものであり、図や図を参照しての他の説明において付している符号「2」や「10」とは異なるものである。
図5(b)に示すように、帯電ローラ2−1の弾性体層222は、島部を形成するドメイン212と、海部を形成するマトリックス211とから形成される。
以下、本発明を製造例及び実施例により更に具体的に説明するが、これらは本発明をなんら限定するものではない。なお、以下の配合における部数は全て質量部を示す。
アクリロニトリル−ブタジエン共重合体(Nipol DN219 日本ゼオン社製)100部、導電性粒子としてカーボンブラック(トーカブラック♯7360SB 東海カーボン社製)35部、加工助剤として、ステアリン酸1部及び酸化亜鉛3部、加硫剤として、硫黄0.5部、加硫助剤としてテトラメチルチウラムジスルフィド(ノクセラーTT
大内新興化学工業社製)1.5部、N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド(ノクセラーCZ 大内新興化学工業社製)2.0部をオープンロールにて混合し、未加硫ゴム組成物を得た。以下、帯電ローラ2−1と同様にして帯電ローラ2−2を得た。
(水系媒体1の調製工程)
反応容器中のイオン交換水1000.0部に、リン酸ナトリウム(ラサ工業社製・12水和物)14.0部を投入し、窒素パージしながら65℃で1.0時間保温した。
T.K.ホモミクサー(特殊機化工業株式会社製)を用いて、12000rpmにて攪拌しながら、イオン交換水10.0部に9.2部の塩化カルシウム(2水和物)を溶解した塩化カルシウム水溶液を一括投入し、分散安定剤を含む水系媒体を調製した。さらに、水系媒体に10質量%塩酸を投入し、pHを5.0に調整し、水系媒体1を得た。
撹拌機、温度計を備えた反応容器に、イオン交換水60.0部を秤量し、10質量%の塩酸を用いてpHを3.0に調整した。これを撹拌しながら加熱し、温度を70℃にした。その後、表層用有機ケイ素化合物であるメチルトリエトキシシラン40.0部を添加して2時間以上撹拌して加水分解を行った。加水分解の終点は目視にて油水が分離せず1層になったことで確認を行い、冷却して表層用有機ケイ素化合物の加水分解液を得た。
・スチレン :60.0部
・C.I.ピグメントブルー15:3 : 6.5部
前記材料をアトライタ(三井三池化工機株式会社製)に投入し、さらに直径1.7mmのジルコニア粒子を用いて、220rpmで5.0時間分散させて、顔料分散液を調製した。前記顔料分散液に下記材料を加えた。
・スチレン :20.0部
・n−ブチルアクリレート :20.0部
・架橋剤(ジビニルベンゼン) : 0.3部
・飽和ポリエステル樹脂 : 5.0部
(プロピレンオキサイド変性ビスフェノールA(2モル付加物)とテレフタル酸との重縮合物(モル比10:12)、ガラス転移温度Tg=68℃、重量平均分子量Mw=10000、分子量分布Mw/Mn=5.12)
・フィッシャートロプシュワックス(融点78℃) : 7.0部
水系媒体1の温度を70℃、T.K.ホモミクサーの回転数を12000rpmに保ちながら、水系媒体1中に重合性単量体組成物を投入し、重合開始剤であるt−ブチルパーオキシピバレート9.0部を添加した。そのまま該撹拌装置にて12000rpmを維持しつつ10分間造粒した。
造粒工程の後、攪拌機をプロペラ撹拌羽根に換え150rpmで攪拌しながら70℃を保持して5.0時間重合を行い、85℃に昇温して2.0時間加熱することで重合反応を行ってコア粒子を得た。スラリーの温度を55℃に冷却してpHを測定したところ、pH=5.0だった。55℃で撹拌を継続したまま、表層用有機ケイ素化合物の加水分解液を20.0部添加してトナー粒子の表層形成を開始した。そのまま30分保持した後に、水酸化ナトリウム水溶液を用いてスラリーを縮合完結用にpH=9.0に調整して更に300分保持し、表層を形成させた。
重合工程終了後、トナー粒子のスラリーを冷却し、トナー粒子のスラリーに塩酸を加えpH=1.5以下に調整して1時間撹拌放置してから加圧ろ過器で固液分離し、トナーケーキを得た。これをイオン交換水でリスラリーして再び分散液とした後に、前述のろ過器で固液分離した。リスラリーと固液分離とを、ろ液の電気伝導度が5.0μS/cm以下となるまで繰り返した後に、最終的に固液分離してトナーケーキを得た。
<マルテンス硬度の測定>
「トナーのマルテンス硬度の測定方法」で述べた方法により測定を行った。
<固着率の測定方法>
「トナー粒子の表面における有機ケイ素重合体の固着率の測定方法」にて述べた方法により測定を行った。
(重合工程)における加水分解液を添加する時の条件、及び添加後の保持時間を表2のように変えた以外は、トナー1と同様の方法でトナーを作製した。なお、スラリーのpH調整は塩酸及び水酸化ナトリウム水溶液で行った。得られたトナー2、トナー3の測定結果を表2に示す。
トナー1に対して、表3のように外添を行い、トナー4を作製した。外添の方法は、トナー粒子100部に対し、表3に記載の部数の外添剤をSUPERMIXER PICC
OLO SMP−2(株式会社カワタ製)に投入して、3000rpmで10分間混合を行った。得られたトナーの測定結果を表2に示す。
(重合工程)における加水分解液を添加する時の条件、及び添加後の保持時間を表2のように変えた以外は、トナー1と同様の方法でトナー5を作製した。得られたトナーの評価結果を表2に示す。
(表層用有機ケイ素化合物の加水分解工程)は行わなかった。代わりに、表層用有機ケイ素化合物のメチルトリエトキシシラン30部をモノマーのまま(重合性単量体組成物の調製工程)で添加した。
(重合工程)では70℃に冷却してpH測定を行った後、加水分解液の添加を行わなかった。70℃で撹拌を継続したまま、水酸化ナトリウム水溶液を用いてスラリーを縮合完結用にpH=9.0に調整して更に300分保持して表層を形成させた。
表中、DHT−4A(登録商標)は協和化学工業(株)製である。
(トルク)
プロセスカートリッジ7の現像剤収容室18bにトナー100gを充填した。同じく、感光体ユニット13に実施例1〜5、比較例1〜5のクリーニングブレードを取り付け、設定角θを22°に設定した。
A:低トルク性良好 0.07N・m以下
B:低トルク効果あり 0.07N・mを超え0.12N・m以下
C:低トルク効果が極軽微 0.12N・mを超える
評価A、Bであったものを低トルク化の効果ありとした。結果を表4「トルク」の列に示す。
画像形成装置100により、室温15℃、相対湿度10%Rh環境で、印字率1%の30,000枚の画像形成を行った。画像形成2枚ごとに間欠時間3秒を設けた。
感光体表面速度296mm/s、現像ローラ表面速度425mm/sとし、感光体表面電位−500V、現像ローラの印加電圧−350V、供給ローラの電圧−450V、規制部材の電圧−450Vとした。
30,000枚の画像形成後の帯電ローラの汚れ具合を評価した。評価は以下のように行った。
A:目視で汚れなく、画像への影響なし
B:目視で汚れあるが、画像への影響なし
C:目視で汚れており、画像への影響もある
画像への影響とは、ハーフトーン画像の記録材搬送方向に帯電ローラの汚染に起因するスジの発生があるものを影響ありとしている。
結果を表4「帯電部材汚染」の列に示す。画像への影響がないA、Bを発明の効果ありとした。
また、トナー粒子の表面における有機ケイ素重合体の固着率を90%以上にすることで、図6(a)に示すように、クリーニングブレード8と像担持体である感光体ドラム1の接触部でトナー粒子から剥がれた有機ケイ素重合体が少ない状態となる。
一方、トナーのマルテンス硬度が200MPa以上1100MPa以下の、変形しにくいトナー粒子(T)がクリーニングブレード8と感光体ドラム1の間に挟まれたときにスペーサとして作用し、接触面積が減らされ、トルクをより低減することができる。
ーラのため、多少の汚れが付着しても画像への影響がなかった。
一方、島相も感光体ドラム1と当接した際に一時的に汚れが付着する場合がある。しかし、帯電ローラはクラウン形状をしているため感光体ドラム1との周速差により、再帯電することで感光体ドラムに戻すことができた。以上の理由から、海相に多少の汚れが付着しても画像への影響がなかった。
比較例2では、トナーのマルテンス硬度が低く、また有機ケイ素の固着率が低いため、実施例1よりもトルクが少し高くなった。
:ドメイン、221:芯金、222:弾性層、241:アルミドラム、242:外部電源、243:基準抵抗
Claims (7)
- 画像形成装置に用いられるプロセスカートリッジであって、
静電潜像が現像剤により現像されて形成される現像剤像を担持する像担持体と、
前記像担持体に接触し、前記静電潜像の形成のために前記像担持体を帯電する帯電部材と、
前記像担持体の表面に当接して前記表面をクリーニングするクリーニング部材と、
を備え、
前記帯電部材は、導電性支持体と、前記像担持体と接触する弾性層と、を有し、
前記弾性層は、マトリックスと、導電性を有するドメインとを含んでなる半導電性ゴム組成物を含有し、
前記半導電性ゴム組成物は、前記ドメインが島相を形成し、前記マトリックスが海相を形成する海島構造を有し、
前記マトリックスは前記ドメインより高い体積抵抗率を有し、
前記現像剤は、トナー粒子を有するトナーを含有し、
前記トナー粒子は、有機ケイ素重合体を含有する表層を有し、
前記有機ケイ素重合体は、下記式(1)で表される構造を有し、
前記トナー粒子の表面における前記有機ケイ素重合体の固着率が90%以上であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
R−SiO3/2 式(1)
(前記Rは、炭素数が1以上、6以下の炭化水素基を示す。) - 画像形成装置に用いられるプロセスカートリッジであって、
像担持体と、
前記像担持体に接触し、前記像担持体を帯電する帯電部材と、
帯電された前記像担持体に形成された潜像を現像するために前記像担持体へ現像剤を供給する現像手段と、
前記像担持体の表面に当接して前記表面をクリーニングするクリーニング部材と、
を備え、
前記帯電部材は、導電性支持体と、前記像担持体と接触する弾性層と、を有し、
前記弾性層は、マトリックスと、導電性を有するドメインとを含んでなる半導電性ゴム組成物を含有し、
前記半導電性ゴム組成物は、前記ドメインが島相を形成し、前記マトリックスが海相を形成する海島構造を有し、
前記マトリックスは前記ドメインより高い体積抵抗率を有し、
前記現像剤は、トナー粒子を有するトナーを含有し、
前記トナー粒子は、有機ケイ素重合体を含有する表層を有し、
前記有機ケイ素重合体は、下記式(1)で表される構造を有し、
前記トナー粒子の表面における前記有機ケイ素重合体の固着率が90%以上であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
R−SiO3/2 式(1)
(前記Rは、炭素数が1以上、6以下の炭化水素基を示す。) - 前記トナーは、最大荷重2.0×10−4Nの条件で測定したときのマルテンス硬度が、200MPa以上1100MPa以下である、請求項1又は2に記載のプロセスカートリッジ。
- 前記有機ケイ素重合体のケイ素原子に直接結合している炭素原子が、ケイ素原子1個当たり、平均1個以上3個以下である、請求項1〜3のいずれか1項に記載のプロセスカートリッジ。
- 前記ドメインが導電性粒子を含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載のプロセスカートリッジ。
- 前記弾性層は、前記像担持体と接触する周面が、前記マトリックスからなる面上に前記ドメインからなる部分が散在するように構成されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載のプロセスカートリッジ。
- 装置本体と、
前記装置本体に対して着脱可能な、請求項1〜6のいずれか1項に記載のプロセスカートリッジと、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018213893A JP7250487B2 (ja) | 2018-11-14 | 2018-11-14 | プロセスカートリッジ及び画像形成装置 |
EP19208116.4A EP3657261B1 (en) | 2018-11-14 | 2019-11-08 | Process cartridge and image forming apparatus |
US16/679,524 US11003106B2 (en) | 2018-11-14 | 2019-11-11 | Process cartridge and image forming apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018213893A JP7250487B2 (ja) | 2018-11-14 | 2018-11-14 | プロセスカートリッジ及び画像形成装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020079907A true JP2020079907A (ja) | 2020-05-28 |
JP7250487B2 JP7250487B2 (ja) | 2023-04-03 |
Family
ID=68501505
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018213893A Active JP7250487B2 (ja) | 2018-11-14 | 2018-11-14 | プロセスカートリッジ及び画像形成装置 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US11003106B2 (ja) |
EP (1) | EP3657261B1 (ja) |
JP (1) | JP7250487B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7512164B2 (ja) | 2019-10-18 | 2024-07-08 | キヤノン株式会社 | 電子写真装置、プロセスカートリッジ、及びカートリッジセット |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10955792B2 (en) * | 2018-11-14 | 2021-03-23 | Canon Kabushiki Kaisha | Process cartridge including photosensitive member having multiple grooves and image forming apparatus including the process cartridge |
JP7297425B2 (ja) * | 2018-11-14 | 2023-06-26 | キヤノン株式会社 | 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 |
US11112719B2 (en) * | 2019-10-18 | 2021-09-07 | Canon Kabushiki Kaisha | Process cartridge and electrophotographic apparatus capable of suppressing lateral running while maintaining satisfactory potential function |
JP7527908B2 (ja) * | 2020-09-11 | 2024-08-05 | キヤノン株式会社 | 現像装置、プロセスカートリッジおよび画像形成装置 |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010077183A (ja) * | 2008-09-24 | 2010-04-08 | Ricoh Co Ltd | 樹脂粒子、トナー並びにこれを用いた画像形成方法及びプロセスカートリッジ |
JP2012163954A (ja) * | 2011-01-21 | 2012-08-30 | Canon Inc | 導電性ゴム弾性体、帯電部材および電子写真装置 |
JP2016021041A (ja) * | 2013-10-09 | 2016-02-04 | キヤノン株式会社 | トナー |
JP2017016129A (ja) * | 2015-06-29 | 2017-01-19 | キヤノン株式会社 | 磁性トナー、画像形成装置および画像形成方法 |
JP2017072833A (ja) * | 2015-10-08 | 2017-04-13 | キヤノン株式会社 | 電子写真用の導電性部材、その製造方法、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 |
JP2017138462A (ja) * | 2016-02-03 | 2017-08-10 | キヤノン株式会社 | トナー |
JP2017207746A (ja) * | 2016-05-12 | 2017-11-24 | キヤノン株式会社 | トナー |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3639773B2 (ja) | 2000-06-19 | 2005-04-20 | キヤノン株式会社 | 半導電性ゴム組成物、帯電部材、電子写真装置、プロセスカートリッジ |
JP2003280255A (ja) | 2002-03-25 | 2003-10-02 | Seiko Epson Corp | 画像形成装置 |
JP6107497B2 (ja) | 2013-07-17 | 2017-04-05 | 富士ゼロックス株式会社 | 画像形成装置、及びプロセスカートリッジ |
JP6165017B2 (ja) * | 2013-10-09 | 2017-07-19 | キヤノン株式会社 | トナー |
US10503090B2 (en) * | 2017-05-15 | 2019-12-10 | Canon Kabushiki Kaisha | Toner |
-
2018
- 2018-11-14 JP JP2018213893A patent/JP7250487B2/ja active Active
-
2019
- 2019-11-08 EP EP19208116.4A patent/EP3657261B1/en active Active
- 2019-11-11 US US16/679,524 patent/US11003106B2/en active Active
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010077183A (ja) * | 2008-09-24 | 2010-04-08 | Ricoh Co Ltd | 樹脂粒子、トナー並びにこれを用いた画像形成方法及びプロセスカートリッジ |
JP2012163954A (ja) * | 2011-01-21 | 2012-08-30 | Canon Inc | 導電性ゴム弾性体、帯電部材および電子写真装置 |
JP2016021041A (ja) * | 2013-10-09 | 2016-02-04 | キヤノン株式会社 | トナー |
JP2017016129A (ja) * | 2015-06-29 | 2017-01-19 | キヤノン株式会社 | 磁性トナー、画像形成装置および画像形成方法 |
JP2017072833A (ja) * | 2015-10-08 | 2017-04-13 | キヤノン株式会社 | 電子写真用の導電性部材、その製造方法、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 |
JP2017138462A (ja) * | 2016-02-03 | 2017-08-10 | キヤノン株式会社 | トナー |
JP2017207746A (ja) * | 2016-05-12 | 2017-11-24 | キヤノン株式会社 | トナー |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7512164B2 (ja) | 2019-10-18 | 2024-07-08 | キヤノン株式会社 | 電子写真装置、プロセスカートリッジ、及びカートリッジセット |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP3657261B1 (en) | 2022-08-24 |
US20200150553A1 (en) | 2020-05-14 |
JP7250487B2 (ja) | 2023-04-03 |
US11003106B2 (en) | 2021-05-11 |
EP3657261A1 (en) | 2020-05-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP7250487B2 (ja) | プロセスカートリッジ及び画像形成装置 | |
JP5473540B2 (ja) | 帯電部材、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 | |
EP3660589B1 (en) | Process cartridge and image forming apparatus | |
JP4942232B2 (ja) | 導電部材、プロセスカートリッジおよび電子写真画像形成装置 | |
JP7434624B2 (ja) | カートリッジ | |
CN114556230B (zh) | 电子照相用导电性构件、处理盒和电子照相图像形成装置 | |
CN104871092B (zh) | 电子照相用构件、处理盒和电子照相设备 | |
JP2008276023A (ja) | 帯電部材、プロセスカートリッジ及び電子写真画像形成装置 | |
US10852662B2 (en) | Developing device, process cartridge and image forming apparatus | |
WO2022230638A1 (ja) | 電子写真用部材とその製造方法、プロセスカートリッジ及び電子写真画像形成装置 | |
CN101276161B (zh) | 图像承载体和成像设备 | |
CN109932880B (zh) | 盒和成像装置 | |
JP5173247B2 (ja) | 帯電部材、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 | |
US10877395B2 (en) | Developing device, process cartridge and image forming apparatus | |
JP2008089656A (ja) | 現像カートリッジ | |
JP7210236B2 (ja) | 現像装置、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ | |
JP2020086195A (ja) | プロセスカートリッジおよび画像形成装置 | |
JP7346162B2 (ja) | 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 | |
JP4979460B2 (ja) | 現像ローラ、それを用いた電子写真プロセスカートリッジ及び画像形成装置 | |
JP2020079903A (ja) | 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 | |
JP2024017062A (ja) | クリーニングブレード、クリーニング装置、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 | |
JP2008015075A (ja) | 現像ローラ | |
JP2002229326A (ja) | 現像ローラ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20211105 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220929 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20221004 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230221 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230322 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 7250487 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |