JP2020079596A - サブエンジン式輸送用冷凍ユニット及び車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧力や温度が安定した空気をサブエンジンに供給することができる輸送用冷凍ユニットを提供することを目的とする。【解決手段】冷凍ユニット1は、本体部11及びこの本体部11に空気を供給する吸気管21を有するサブエンジン10と、圧縮機15で圧縮されたガスを凝縮する室外熱交換器8と、サブエンジン19及び室外熱交換器8を収容する筐体6とを備える。筐体6には本体部11が設置されたエンジンルーム12と室外熱交換器8が設置された熱交ルーム9とを隔てる隔壁7が設けられ、本体部11に空気を供給する吸気管21の吸気口25は熱交ルーム9側に開口している。【選択図】図3

Description

本発明は、サブエンジン式輸送用冷凍ユニットに関するものである。
冷凍車や冷凍トレーラー等に架装される輸送用冷凍ユニットの1つに、動力源として専用のサブエンジンを搭載しているサブエンジン式輸送用冷凍ユニットがある。このようなサブエンジンは、吸気口を有する吸気管を備え、吸気口から吸込んだ空気を燃焼用空気としてサブエンジンに供給している。
特許文献1には、輸送用貨物コンテナに取り付けられ、専用のディーゼルエンジンの駆動力により冷凍装置を稼働させるコンテナ冷凍装置が開示されている。このコンテナ冷凍装置では、コンテナ冷凍装置の外部の空気をディーゼルエンジンに供給している。
特開昭62−91773号公報
しかしながら、特許文献1のコンテナ冷凍装置では、冷凍装置を駆動するディーゼルエンジンに供給する空気をコンテナ冷凍装置の外部から導入しているので、コンテナ冷凍装置が搭載される輸送船や輸送車等の影響(例えば走行用エンジンの排熱など)を受けた空気を導入してディーゼルエンジンに供給する可能性があった。輸送船や輸送車等の影響を受けた空気は、輸送船や輸送車等の状態によって温度や圧力が変化し易いので、ディーゼルエンジンに供給する空気の圧力や温度が安定しない可能性があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、圧力及び温度が安定した空気をサブエンジンに供給することができるサブエンジン式輸送用冷凍ユニットを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のサブエンジン式輸送用冷凍ユニットは以下の手段を採用する。
すなわち、本発明の一態様に係るサブエンジン式輸送用冷凍ユニットは、エンジン本体及び該エンジン本体に接続され該エンジン本体に空気を供給する吸気管を有し圧縮機を駆動するためのサブエンジンと、前記圧縮機で圧縮されたガスを凝縮する室外熱交換器と、前記サブエンジン及び前記室外熱交換器を収容する筐体と、を備え、前記筐体には、前記エンジン本体が設置されたエンジンルームと前記室外熱交換器が設置された熱交ルームとを隔てる隔壁が設けられ、前記吸気管は、前記熱交ルーム側に開口する吸気口を有する。
上記構成では、サブエンジンのエンジン本体に空気を送り込む吸気管の吸気口が熱交ルームに開口している。これにより、熱交ルーム内の空気を吸気口から吸気し、吸気管を介してサブエンジンのエンジン本体に送ることができる。熱交ルームは、エンジン本体が設けられた空間とは隔壁で隔てられているので、サブエンジンの出力の程度に応じて温度や圧力が変化するエンジン本体からの排熱の影響を受けにくく、熱交ルーム内の空気は圧力及び温度が安定している。また、エンジン本体が設けられた空間とは隔壁で隔てられているので、エンジン本体の振動による圧力変動が、熱交ルーム内には発生せず、圧力が安定している。以上により、上記構成では、熱交ルーム内の空気の圧力及び温度が安定するので、安定した圧力及び温度の空気を吸気口からサブエンジンのエンジン本体に供給することができる。したがって、エンジン本体に供給される空気の圧力及び温度が変動することによって生じる吸気圧力脈動によるサブエンジンの振動を抑制することができる。また、サブエンジンの振動に起因して発生するパネル類の振動も抑制できるので、パネル類の振動による騒音を抑制することができる。
また、特に既存のサブエンジン式輸送用冷凍ユニットの部品以外の部品を用いることなく、サブエンジンの振動を抑制するという構成を実現することができる。
また、例えば、走行用エンジンが車両の下部に配置されて熱交ルームがエンジンルームの上側に位置する場合には、熱交ルームは、エンジンルームの上側にあり走行用エンジンから距離が離れて位置するので、走行用エンジンの排熱の影響を受けにくく、熱交ルーム内の空気は、圧力及び温度が安定する。したがって、エンジン本体に供給される空気の圧力及び温度が変動することによって生じる吸気圧力脈動によるサブエンジンの振動を抑制することができる。また、サブエンジンの振動に起因して発生するパネル類の振動も抑制できるので、パネル類の振動による騒音を抑制することができる。
また、本発明の一態様に係るサブエンジン式輸送用冷凍ユニットは、前記エンジンルームは前記熱交ルームの下方に位置し、前記吸気管にはエアクリーナが備えられ、前記エアクリーナは前記エンジンルームに配置されていてもよい。
上記構成では、エアクリーナを熱交ルームの下方に位置するエンジンルームに配置している。したがって、サブエンジン式輸送用冷凍ユニットが、地上から高く位置している場合であっても、エアクリーナの点検やエアクリーナのエレメントの交換を容易に行うことができる。よって、エアクリーナのメンテナンス性を高めることができる。
また、本発明の一態様に係るサブエンジン式輸送用冷凍ユニットは、前記筐体に設けられ、前記熱交ルーム内に外気を導入するファンを備えていてもよい。
上記構成では、ファンによって熱交ルーム内に外気が導入される。したがって、外気と同程度の比較的低温の空気を吸気口からサブエンジンのエンジン本体に供給することができる。よって、吸気温度上昇によるサブエンジンの出力低下を防止することができる。
また、ファンにより熱交ルーム内に外気が導入されているので、熱交ルーム内の圧力が一定に保たれる。したがって、エンジン本体に安定した圧力の空気を供給することができる。
また、例えば、キャビンを有する車両に適用されて、サブエンジン式輸送用冷凍ユニットがキャビンよりも上方に配置される場合には、キャビンに遮られることなく外気を熱交ルーム内に導入することができるので、サブエンジン式輸送用冷凍ユニット内に外気を導入し易い構成とすることができる。また、車両の影響を受けていない空気を導入し易い構成とすることができる。
また、本発明の一態様に係るサブエンジン式輸送用冷凍ユニットは、車両に設置されたとき、前記ファンは、前記筐体において前記車両の前方側に設けられていてもよい。
上記構成では、ファンが筐体の前方側に設けられている。したがって、車両の前方から後方に向う外気(例えば、車両走行風)を熱交ルーム内に導入する際に、ラム圧を利用することができ、外気を熱交ルーム内に好適に導入することができる。
また、本発明の一態様に係るサブエンジン式輸送用冷凍ユニットは、前記吸気口は、前記ファンから前記熱交ルーム内に導入された外気の主流を避けた位置に開口していてもよい。
上記構成では、吸気口がファンから熱交ルーム内に導入された外気の主流を避けた位置に開口している。よって、熱交ルーム内に導入された外気に含まれる雨水や塵埃や砂等が直接的に吸気口から吸気管に導入され難い。したがって、吸気管を介してサブエンジンのエンジン本体に空気以外の異物が導入されるのを防止することができる。
また、本発明の一態様に係るサブエンジン式輸送用冷凍ユニットは、前記吸気口は下方に開口していてもよい。
ファンから熱交ルーム内に導入された外気に含まれる雨水や塵埃は、重力によって上方から下方に向う。上記構成では、吸気口が下方に開口しているので、熱交ルーム内に導入された外気に含まれる雨水や塵埃や砂等が直接的に吸気口から吸気管に導入され難い。また、ファン以外から熱交ルーム内に雨水や塵埃や砂等が流入した場合であっても、下方に開口している吸気口からは雨水や塵埃等が直接的に導入され難い。したがって、吸気管を介してサブエンジンのエンジン本体に空気以外の異物が導入されるのを防止することができる。
また、本発明の一態様に係るサブエンジン式輸送用冷凍ユニットは、前記吸気口は前記主流の下流方向に開口していてもよい。
上記構成では、吸気口がファンから熱交ルーム内に導入された外気の主流の下流方向に開口している。よって、導入された外気が直接的に吸気口に導入されないので、熱交ルーム内に導入された外気に含まれる雨水や塵埃や砂等が直接的に吸気口から吸気管に導入され難い。したがって、吸気管を介してサブエンジンのエンジン本体に空気以外の異物が導入されるのを防止することができる。
本発明によれば、圧力や温度が安定した空気をサブエンジンに供給することができる。
本発明の実施形態に係る冷凍ユニットが適用された車両の側面図である。 図1の車両の平面図である。 図1の輸送用冷凍ユニットの縦断面模式図である。 図1の輸送用冷凍ユニットの内部を示す正面模式図である。 図4のA−A矢視断面図である。 本実施形態の要部拡大図である。
以下に、本発明に係る実施形態について、図面を参照して説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る冷凍ユニット(サブエンジン式輸送用冷凍ユニット)1が搭載される車両2は、キャビン3の下方に走行用エンジン31が配置される、いわゆるキャブオーバー型の輸送用トラックである。キャビン3の後方で前後方向に延びるフレーム4上にトレーラバンボディ5が搭載される。トレーラバンボディ5は、前面がキャビン3の後面から離間するように配置され、内部に冷凍・冷蔵品等の積み荷が積載される。
トレーラバンボディ5の前面には、車幅方向略全域に亘って冷凍ユニット1が設けられている。冷凍ユニット1は、トレーラバンボディ5の容積に影響を与えないように前後方向長さが短く形成されている。また、冷凍ユニット1の前面は、車幅方向の中心から外側に向って前後方向の長さが短くなるように湾曲している。すなわち、冷凍ユニット1の形状は車両2が旋回する際に、キャビン3と冷凍ユニット1とが干渉しないような形状とされている。なお、本実施形態に係る冷凍ユニット1は、動力源として専用のサブエンジン10を搭載しているサブエンジン式の輸送用冷凍ユニットである。
冷凍ユニット1は、図3及び図4に示すように、冷凍ユニット1の外殻となる筐体6を有している。筐体6には、筐体6の内部の空間を上下に隔てる隔壁7が設けられている。隔壁7により隔てられた上方の空間は後述する室外熱交換器8が設けられる熱交ルーム9となり、下方の空間は後述するサブエンジン10の本体部(エンジン本体)11が設けられるエンジンルーム12となる。
熱交ルーム9は、図3から図5に示すように、前方を上パネル13によって規定され、後方を断熱壁14によって規定されている。熱交ルーム9の内部には、冷凍ユニット1の冷媒回路50を構成する圧縮機15及び室外熱交換器8が収容される。上パネル13には、車幅方向略中央に上下に並ぶ2つのファン用開口が形成され、各ファン用開口には熱交ルーム9内に外気を導入する室外熱交ファン(ファン)16がそれぞれ1つずつ配置される。室外熱交ファン16の車幅方向左側及び右側にはそれぞれ室外熱交換器8が1つずつ配置される。各室外熱交換器8は、車幅方向の内端が上パネル13の後面の近傍に位置し、車幅方向の外端が断熱壁14の前面の近傍に位置するように設置される。なお、図示の都合上、図3には2つの室外熱交ファン16のうちの1つを図示し、もう1つを省略している。また、図4では上パネル13を省略して図示している。
熱交ルーム9から断熱壁14を隔てた後方のトレーラバンボディ5内には、熱交ルーム9内に収容されている圧縮機15及び室外熱交換器8とともに冷媒回路50を構成する減圧機構17及び室内熱交換器26が配置され、トレーラバンボディ5の上面近傍には室内熱交ファン18が配置される。
図3及び図4に示すように、エンジンルーム12は、前方を下パネル19によって規定されている。この下パネル19は、着脱可能な構成となっており、エンジンルーム12内部の部品のメンテナンス時等に着脱される。エンジンルーム12の内部には、上述したように圧縮機15を駆動させるためのサブエンジン10の本体部11が収容される。下パネル19には、車幅方向略中央にファン用開口が形成され、ファン用開口にはエンジンルーム12を換気するためのエンジンルーム換気ファン20が配置されている。また、エンジンルーム12内には発電機(図示省略)が収容される。発電機は、サブエンジン10の本体部11の回転エネルギーを電気エネルギーに変換する。発電機で発電された電力は、モータ(図示省略)に給電され、モータに電力が給電させるとモータの駆動力により圧縮機15が駆動する。なお、上記では、圧縮機15が熱交ルーム9に配置される例を説明したが、圧縮機15はエンジンルーム12に配置されてもよい。エンジンルーム12に圧縮機15が配置される場合には、図4の破線で示したように配置してもよい。なお、図4では下パネル19を省略して図示している。
サブエンジン10は、本体部11と、この本体部11に一端が接続され本体部11に燃焼用の空気を供給する吸気管21と、吸気管21の途中に設けられるエアクリーナ22とを備える。上述のように本体部11はエンジンルーム12内に配置されている。吸気管21は、図6に示すように、本体部11から上方へ延びる上流部23と、上流部23の下流端から略U状に湾曲して延びる下流部24と、下流部24の下端に形成されて下方に開口する吸気口25とを有する。図3及び図4に示すように、本体部11から上方に延びる上流部23は、隔壁7を貫通して熱交ルーム9まで延びている。すなわち、吸気管21のうち、上流部23の一部、下流部24及び吸気口25は熱交ルーム9内に位置することとなる。熱交ルーム9内に位置する吸気管21は、J字を上下逆さにしたような形状となり(図6参照)、隔壁7側(エンジンルーム12側)に開口している。図3及び図4に示すように、上流部23の途中には、エアクリーナ22が備えられる。エアクリーナ22は、エンジンルーム12内に設けられ、内部に設けられたエレメント(図示省略)により吸気口25から流入した水や塵埃等といった空気以外の異物を取り除く。本体部11の駆動により発生する排気は、排気管27の内部を流通して、マフラー28を介して冷凍ユニット1の上方に排出される。なお、図3及び図4では、吸気管の詳細な形状(図6参照)は省略して図示している。
次に、図3に基づいて冷媒回路50について説明する。上述した冷媒回路50によれば、まず、圧縮機15により圧縮された冷媒は、配管を介して室外熱交換器8に送り込まれる。この室外熱交換器8に送り込まれた冷媒は、室外熱交ファン16によって熱交ルーム9内に導入される外気と熱交換されて冷却され凝縮する。この凝縮された冷媒は、トレーラバンボディ5内に配置された減圧機構17に送り込まれて減圧される。減圧された冷媒は、その後室内熱交換器26に送り込まれる。この室内熱交換器26には、トレーラバンボディ5内の空気が室内熱交ファン18によって供給される。室内熱交換器26にトレーラバンボディ5内の空気が供給されると、室内熱交換器26内で蒸発する冷媒とトレーラバンボディ5内の空気とが熱交換を行い、トレーラバンボディ5内の空気が冷却される。その後、トレーラバンボディ5内の空気と熱交換した冷媒は、熱交ルーム9内の圧縮機15に戻されて、冷媒回路50内でこのサイクルを図3の矢印50Sで示すように繰り返す。
次に、室外熱交ファン16から熱交ルーム9内に導入された空気の流れと熱交ルーム9内の吸気管21が配置される位置について図5に基づいて説明する。
図5に実線矢印で示すように、室外熱交ファン16から熱交ルーム9内に導入された空気は後方へ向かい、熱交ルーム9内の後方を規定している断熱壁14に衝突する。断熱壁14に衝突した空気は、車幅方向の左右に分かれる。左右に分かれた空気は、それぞれが断熱壁14に沿うように(それぞれが断熱壁14の車幅方向中央から車幅方向の外側に向うように)流れ、室外熱交換器8を通過する。すなわち、室外熱交ファン16により熱交ルーム9内に導入された外気は室外熱交換器8へ向かうように流れる。このような空気の流れが、熱交ルーム9内に導入された空気の流れの主流となる。
吸気管21に設けられた吸気口25は、この主流を避けた位置に開口している。具体的には、図5の破線の長円30Rで示されているように、熱交ルーム9内に配置された室外熱交換器8の内端部分の後方に配置される。また、吸気管21は、上流部23に対して吸気口25が車幅方向の外側で且つ後方に位置する向きで設けられている。すなわち、吸気口25は熱交ルーム9内を流れる空気の主流の下流方向に開口し、図5の矢印25aで示すように吸気口25から外気を吸気している。
本実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
本実施形態では、サブエンジン10の本体部11に空気を送り込む吸気管21の吸気口25が熱交ルーム9に開口している(図3及び図4参照)。これにより、熱交ルーム9内の空気を吸気口25から吸気し、吸気管21を介してサブエンジン10の本体部11に送ることができる。熱交ルーム9は、エンジンルーム12の上側にあり、走行用エンジン31から距離が離れているため、走行用エンジン31の排熱の影響を受けにくく、熱交ルーム9内の空気は、圧力及び温度が安定している。また、熱交ルーム9は、本体部11が設けられた空間とは隔壁7で隔てられているので、サブエンジン10の出力の程度に応じて温度や圧力が変化する本体部11からの排熱の影響を受けない。したがって、熱交ルーム9内の空気の圧力及び温度は安定している。また、熱交ルーム9は、本体部11が設けられた空間とは隔壁7により隔てられているので、本体部11の振動による圧力変動が、熱交ルーム9内には発生せず、熱交ルーム9内の空気の圧力は安定している。以上により、熱交ルーム9内の空気の圧力及び温度が安定するので、安定した圧力及び温度の空気を燃焼用の空気として吸気口25からサブエンジン10の本体部11に供給することができる。したがって、本体部11に供給される空気の圧力及び温度が変動することによって生じる吸気圧力脈動によるサブエンジン10の振動を抑制することができる。また、サブエンジン10の振動に起因して発生するパネル類の振動も抑制できるので、パネル類の振動による騒音を抑制することができる。
また、特に既存の冷凍ユニット1の部品以外の部品を用いることなく、サブエンジン10の振動を抑制するという構成を実現することができる。
また、冷凍ユニット1の筐体6を隔壁7によって2つの空間に隔て、そのうちの一つの空間であるエンジンルーム12の内部にサブエンジン10の本体部11を収容しているので、本体部11から放射される騒音を隔壁7によって遮ることができる。したがって、冷凍ユニット1から放射される騒音を低減することができる。
また、エアクリーナ22を熱交ルーム9の下方に位置するエンジンルーム12に配置している(同図参照)。したがって、本実施形態のように、冷凍ユニット1が、地上から高く位置している場合であっても、エアクリーナ22の点検やエアクリーナ22のエレメントの交換を容易に行うことができる。よって、エアクリーナ22のメンテナンス性を高めることができる。また、サブエンジン10には、一般的に交換及び点検が必要な部品が多く、そういった部品の交換及び点検を行うために、エンジンルーム12の前方を規定する下パネル19は、着脱可能となっている。本実施形態では、交換及び点検が必要な部品が収容されるエンジンルーム12内にエアクリーナ22を配置しているので、着脱可能な下パネル19を外して、容易にエアクリーナ22のエレメントを交換することができる。
また、室外熱交ファン16によって熱交ルーム9内に外気が導入される。したがって、外気と同程度の比較的低温の空気を吸気口25からサブエンジン10の本体部11に供給することができる。よって、吸気温度上昇によるサブエンジン10の出力低下を防止することができる。
また、室外熱交ファン16により熱交ルーム9内に外気が導入されているので、熱交ルーム9内の圧力が一定に保たれる。したがって、本体部11に安定した圧力の空気を供給することができる。
また、本実施形態では、冷凍ユニット1の室外熱交ファン16がキャビン3よりも上方に配置されている。したがって、キャビン3に遮られることなく外気を熱交ルーム9内に導入することができるので、熱交ルーム9内に外気を導入し易い構成とすることができる。また、車両2の影響(例えば走行用エンジン31の排熱等の影響)を受けていない空気を導入し易い構成とすることができる。
室外熱交ファン16が筐体6の前方側に設けられている。したがって、車両2の前方から後方に向う外気(例えば、車両走行風)を熱交ルーム9内に導入する際に、ラム圧を利用することができ、外気を熱交ルーム9内に好適に導入することができる。
また、吸気口25が室外熱交ファン16から熱交ルーム9内に導入された外気の主流を避けた位置に開口している(図5参照)。よって、熱交ルーム9内に導入された外気に含まれる雨水や塵埃等が直接的に吸気口25から吸気管21に導入され難い。したがって、吸気管21を介してサブエンジン10の本体部11に空気以外の異物が導入されるのを防止することができる。
また、室外熱交ファン16から熱交ルーム9内に導入された外気に含まれる雨水や塵埃は、重力によって上方から下方に向う。本実施形態では、下方に開口している吸気口25から外気を図6の矢印方向に導入しているので、熱交ルーム9内に導入された外気に含まれる雨水や塵埃等が直接的に吸気口25から吸気管21に導入され難い。また、室外熱交ファン16以外から熱交ルーム9内に雨水や塵埃が流入した場合であっても、下方に開口している吸気口25からは雨水や塵埃等が直接的に導入され難い。したがって、吸気管21を介してサブエンジン10の本体部11に空気以外の異物が導入されるのを防止することができる。
また、吸気口25が室外熱交ファン16から熱交ルーム9内に導入された外気の主流の下流方向に開口している(図5参照)。よって、導入された外気が直接的に吸気口25に導入されないので、熱交ルーム9内に導入された外気に含まれる雨水や塵埃等が直接的に吸気口25から吸気管21に導入され難い。したがって、吸気管21を介してサブエンジン10の本体部11に空気以外の異物が導入されるのを防止することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に係る発明に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、適宜変形が可能である。例えば、本実施形態では、サブエンジン10の駆動力により発電された電力によりモータを駆動させ、モータの駆動力により圧縮機15を駆動させているが、発電機及びモータを介さずに、サブエンジン10の駆動力により直接圧縮機15を駆動させてもよい。
また、本実施形態では、吸気管21を室外熱交換器8の内端部分の後方(図5の破線の長円30R)に配置しているが、吸気管21の配置はこれに限定されない。吸気管21は、図5の破線の長円30Lに配置してもよい。また、吸気管21は、熱交ルーム9内に導入された空気の流れの主流を避けた位置であれば他の位置に配置してもよい。
1 冷凍ユニット(サブエンジン式輸送用冷凍ユニット)
5 トレーラバンボディ
6 筐体
7 隔壁
8 室外熱交換器
9 熱交ルーム
10 サブエンジン
11 本体部(エンジン本体)
12 エンジンルーム
16 室外熱交ファン(ファン)
21 吸気管
22 エアクリーナ
25 吸気口
本発明は、サブエンジン式輸送用冷凍ユニット及び車両に関するものである。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、圧力及び温度が安定した空気をサブエンジンに供給することができるサブエンジン式輸送用冷凍ユニット及び車両を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のサブエンジン式輸送用冷凍ユニット及び車両は以下の手段を採用する。
すなわち、本発明の一態様に係るサブエンジン式輸送用冷凍ユニットは、エンジン本体及び該エンジン本体に接続され該エンジン本体に空気を供給する吸気管を有し圧縮機を駆動するためのサブエンジンと、前記サブエンジンを収容する筐体と、を備え、前記筐体には、前記エンジン本体が設置されたエンジンルームと前記エンジン本体が設置されていない他の空間とを上下に隔てる隔壁が設けられ、前記吸気管は、前記他の空間側に開口する吸気口を有する。
また、本発明の一態様に係るサブエンジン式輸送用冷凍ユニットは、前記エンジンルームは前記他の空間の下方に位置し、前記吸気管にはエアクリーナが備えられ、前記エアクリーナは前記エンジンルームに配置されていてもよい。
また、本発明の一態様に係るサブエンジン式輸送用冷凍ユニットは、前記筐体に設けられ、前記他の空間内に外気を導入するファンを備えていてもよい。
また、本発明の一態様に係るサブエンジン式輸送用冷凍ユニットは、前記吸気口は、前記ファンから前記他の空間内に導入された外気の主流を避けた位置に開口していてもよい。
上記構成では、吸気口がファンから熱交ルーム内に導入された外気の主流の下流方向に開口している。よって、導入された外気が直接的に吸気口に導入されないので、熱交ルーム内に導入された外気に含まれる雨水や塵埃や砂等が直接的に吸気口から吸気管に導入され難い。したがって、吸気管を介してサブエンジンのエンジン本体に空気以外の異物が導入されるのを防止することができる。
本発明の一態様に係る車両は、上記いずれかに記載のサブエンジン式輸送用冷凍ユニットを備える。
以下に、本発明に係るサブエンジン式輸送用冷凍ユニット及び車両の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る冷凍ユニット(サブエンジン式輸送用冷凍ユニット)1が搭載される車両2は、キャビン3の下方に走行用エンジン31が配置される、いわゆるキャブオーバー型の輸送用トラックである。キャビン3の後方で前後方向に延びるフレーム4上にトレーラバンボディ5が搭載される。トレーラバンボディ5は、前面がキャビン3の後面から離間するように配置され、内部に冷凍・冷蔵品等の積み荷が積載される。

Claims (7)

  1. エンジン本体及び該エンジン本体に接続され該エンジン本体に空気を供給する吸気管を有し圧縮機を駆動するためのサブエンジンと、
    前記圧縮機で圧縮されたガスを凝縮する室外熱交換器と、
    前記サブエンジン及び前記室外熱交換器を収容する筐体と、を備え、
    前記筐体には、前記エンジン本体が設置されたエンジンルームと前記室外熱交換器が設置された熱交ルームとを隔てる隔壁が設けられ、
    前記吸気管は、前記熱交ルーム側に開口する吸気口を有するサブエンジン式輸送用冷凍ユニット。
  2. 前記エンジンルームは前記熱交ルームの下方に位置し、
    前記吸気管にはエアクリーナが備えられ、
    前記エアクリーナは前記エンジンルームに配置される請求項1に記載のサブエンジン式輸送用冷凍ユニット。
  3. 前記筐体に設けられ、前記熱交ルーム内に外気を導入するファンを備える請求項1または請求項2に記載のサブエンジン式輸送用冷凍ユニット。
  4. 車両に設置されたとき、前記ファンは、前記筐体において前記車両の前方側に設けられている請求項3に記載のサブエンジン式輸送用冷凍ユニット。
  5. 前記吸気口は、前記ファンから前記熱交ルーム内に導入された外気の主流を避けた位置に開口している請求項3または請求項4に記載のサブエンジン式輸送用冷凍ユニット。
  6. 前記吸気口は下方に開口している請求項5に記載のサブエンジン式輸送用冷凍ユニット。
  7. 前記吸気口は前記主流の下流方向に開口している請求項5または請求項6に記載のサブエンジン式輸送用冷凍ユニット。
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