JP2020079596A - サブエンジン式輸送用冷凍ユニット及び車両 - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1には、輸送用貨物コンテナに取り付けられ、専用のディーゼルエンジンの駆動力により冷凍装置を稼働させるコンテナ冷凍装置が開示されている。このコンテナ冷凍装置では、コンテナ冷凍装置の外部の空気をディーゼルエンジンに供給している。
すなわち、本発明の一態様に係るサブエンジン式輸送用冷凍ユニットは、エンジン本体及び該エンジン本体に接続され該エンジン本体に空気を供給する吸気管を有し圧縮機を駆動するためのサブエンジンと、前記圧縮機で圧縮されたガスを凝縮する室外熱交換器と、前記サブエンジン及び前記室外熱交換器を収容する筐体と、を備え、前記筐体には、前記エンジン本体が設置されたエンジンルームと前記室外熱交換器が設置された熱交ルームとを隔てる隔壁が設けられ、前記吸気管は、前記熱交ルーム側に開口する吸気口を有する。
また、特に既存のサブエンジン式輸送用冷凍ユニットの部品以外の部品を用いることなく、サブエンジンの振動を抑制するという構成を実現することができる。
また、ファンにより熱交ルーム内に外気が導入されているので、熱交ルーム内の圧力が一定に保たれる。したがって、エンジン本体に安定した圧力の空気を供給することができる。
また、例えば、キャビンを有する車両に適用されて、サブエンジン式輸送用冷凍ユニットがキャビンよりも上方に配置される場合には、キャビンに遮られることなく外気を熱交ルーム内に導入することができるので、サブエンジン式輸送用冷凍ユニット内に外気を導入し易い構成とすることができる。また、車両の影響を受けていない空気を導入し易い構成とすることができる。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る冷凍ユニット(サブエンジン式輸送用冷凍ユニット)1が搭載される車両2は、キャビン3の下方に走行用エンジン31が配置される、いわゆるキャブオーバー型の輸送用トラックである。キャビン3の後方で前後方向に延びるフレーム4上にトレーラバンボディ5が搭載される。トレーラバンボディ5は、前面がキャビン3の後面から離間するように配置され、内部に冷凍・冷蔵品等の積み荷が積載される。
図5に実線矢印で示すように、室外熱交ファン16から熱交ルーム9内に導入された空気は後方へ向かい、熱交ルーム9内の後方を規定している断熱壁14に衝突する。断熱壁14に衝突した空気は、車幅方向の左右に分かれる。左右に分かれた空気は、それぞれが断熱壁14に沿うように(それぞれが断熱壁14の車幅方向中央から車幅方向の外側に向うように)流れ、室外熱交換器8を通過する。すなわち、室外熱交ファン16により熱交ルーム9内に導入された外気は室外熱交換器8へ向かうように流れる。このような空気の流れが、熱交ルーム9内に導入された空気の流れの主流となる。
本実施形態では、サブエンジン10の本体部11に空気を送り込む吸気管21の吸気口25が熱交ルーム9に開口している(図3及び図4参照)。これにより、熱交ルーム9内の空気を吸気口25から吸気し、吸気管21を介してサブエンジン10の本体部11に送ることができる。熱交ルーム9は、エンジンルーム12の上側にあり、走行用エンジン31から距離が離れているため、走行用エンジン31の排熱の影響を受けにくく、熱交ルーム9内の空気は、圧力及び温度が安定している。また、熱交ルーム9は、本体部11が設けられた空間とは隔壁7で隔てられているので、サブエンジン10の出力の程度に応じて温度や圧力が変化する本体部11からの排熱の影響を受けない。したがって、熱交ルーム9内の空気の圧力及び温度は安定している。また、熱交ルーム9は、本体部11が設けられた空間とは隔壁7により隔てられているので、本体部11の振動による圧力変動が、熱交ルーム9内には発生せず、熱交ルーム9内の空気の圧力は安定している。以上により、熱交ルーム9内の空気の圧力及び温度が安定するので、安定した圧力及び温度の空気を燃焼用の空気として吸気口25からサブエンジン10の本体部11に供給することができる。したがって、本体部11に供給される空気の圧力及び温度が変動することによって生じる吸気圧力脈動によるサブエンジン10の振動を抑制することができる。また、サブエンジン10の振動に起因して発生するパネル類の振動も抑制できるので、パネル類の振動による騒音を抑制することができる。
また、特に既存の冷凍ユニット1の部品以外の部品を用いることなく、サブエンジン10の振動を抑制するという構成を実現することができる。
また、冷凍ユニット1の筐体6を隔壁7によって2つの空間に隔て、そのうちの一つの空間であるエンジンルーム12の内部にサブエンジン10の本体部11を収容しているので、本体部11から放射される騒音を隔壁7によって遮ることができる。したがって、冷凍ユニット1から放射される騒音を低減することができる。
また、室外熱交ファン16により熱交ルーム9内に外気が導入されているので、熱交ルーム9内の圧力が一定に保たれる。したがって、本体部11に安定した圧力の空気を供給することができる。
また、本実施形態では、冷凍ユニット1の室外熱交ファン16がキャビン3よりも上方に配置されている。したがって、キャビン3に遮られることなく外気を熱交ルーム9内に導入することができるので、熱交ルーム9内に外気を導入し易い構成とすることができる。また、車両2の影響(例えば走行用エンジン31の排熱等の影響)を受けていない空気を導入し易い構成とすることができる。
5 トレーラバンボディ
6 筐体
7 隔壁
8 室外熱交換器
9 熱交ルーム
10 サブエンジン
11 本体部(エンジン本体)
12 エンジンルーム
16 室外熱交ファン(ファン)
21 吸気管
22 エアクリーナ
25 吸気口
すなわち、本発明の一態様に係るサブエンジン式輸送用冷凍ユニットは、エンジン本体及び該エンジン本体に接続され該エンジン本体に空気を供給する吸気管を有し圧縮機を駆動するためのサブエンジンと、前記サブエンジンを収容する筐体と、を備え、前記筐体には、前記エンジン本体が設置されたエンジンルームと前記エンジン本体が設置されていない他の空間とを上下に隔てる隔壁が設けられ、前記吸気管は、前記他の空間側に開口する吸気口を有する。
本発明の一態様に係る車両は、上記いずれかに記載のサブエンジン式輸送用冷凍ユニットを備える。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る冷凍ユニット(サブエンジン式輸送用冷凍ユニット)1が搭載される車両2は、キャビン3の下方に走行用エンジン31が配置される、いわゆるキャブオーバー型の輸送用トラックである。キャビン3の後方で前後方向に延びるフレーム4上にトレーラバンボディ5が搭載される。トレーラバンボディ5は、前面がキャビン3の後面から離間するように配置され、内部に冷凍・冷蔵品等の積み荷が積載される。
Claims (7)
- エンジン本体及び該エンジン本体に接続され該エンジン本体に空気を供給する吸気管を有し圧縮機を駆動するためのサブエンジンと、
前記圧縮機で圧縮されたガスを凝縮する室外熱交換器と、
前記サブエンジン及び前記室外熱交換器を収容する筐体と、を備え、
前記筐体には、前記エンジン本体が設置されたエンジンルームと前記室外熱交換器が設置された熱交ルームとを隔てる隔壁が設けられ、
前記吸気管は、前記熱交ルーム側に開口する吸気口を有するサブエンジン式輸送用冷凍ユニット。 - 前記エンジンルームは前記熱交ルームの下方に位置し、
前記吸気管にはエアクリーナが備えられ、
前記エアクリーナは前記エンジンルームに配置される請求項1に記載のサブエンジン式輸送用冷凍ユニット。 - 前記筐体に設けられ、前記熱交ルーム内に外気を導入するファンを備える請求項1または請求項2に記載のサブエンジン式輸送用冷凍ユニット。
- 車両に設置されたとき、前記ファンは、前記筐体において前記車両の前方側に設けられている請求項3に記載のサブエンジン式輸送用冷凍ユニット。
- 前記吸気口は、前記ファンから前記熱交ルーム内に導入された外気の主流を避けた位置に開口している請求項3または請求項4に記載のサブエンジン式輸送用冷凍ユニット。
- 前記吸気口は下方に開口している請求項5に記載のサブエンジン式輸送用冷凍ユニット。
- 前記吸気口は前記主流の下流方向に開口している請求項5または請求項6に記載のサブエンジン式輸送用冷凍ユニット。
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JPS60116180U (ja) * | 1984-01-12 | 1985-08-06 | ダイキン工業株式会社 | 冷凍コンテナ |
JPS63247565A (ja) * | 1987-03-31 | 1988-10-14 | ヤンマーディーゼル株式会社 | エンジンヒ−トポンプ |
JP2002357165A (ja) * | 2001-05-31 | 2002-12-13 | Sanyo Electric Co Ltd | 空気調和装置 |
JP2015117863A (ja) * | 2013-12-17 | 2015-06-25 | 三菱重工業株式会社 | 輸送用冷凍ユニット |
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- 2020-02-13 JP JP2020022095A patent/JP6957661B2/ja active Active
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