JP2020078992A - 乗物用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】操作レバーを対称構造にしても簡便にケーブルを繋げられるようにすること。【解決手段】シートバック2に取り付けられる操作レバー10と、操作レバー10に繋がれてシートバック2に配索されるケーブル20と、を有するシート1であり、操作レバー10に形成され、ケーブル20の端部を繋ぐことが可能な一対の繋ぎ部と、シートバック2に設けられて操作レバー10に形成された一対の繋ぎ部のうちケーブル20を繋ぐには不適とされる側にケーブル20が繋がれた場合の操作レバー10のシートバック2への組み付けをケーブル20との当たりにより阻止する誤組付け防止部5Bと、を有する。【選択図】図7

Description

本発明は、乗物用シートに関する。詳しくは、シート本体に取り付けられる操作レバーと、操作レバーに繋がれてシート本体に配索されるケーブルと、を有する乗物用シートに関する。
従来、乗物用シートにおいて、シートバックの肩口にリクライニング調節用の操作レバーが設けられた構成が知られている(特許文献1)。上記操作レバーには、リクライニングアジャスタに操作力の伝達を行うためのケーブルが繋がれている。
特開2018−052207号公報
操作レバーを右席と左席とで共通部品で構成したい場合、ケーブルの繋ぎ部を中央箇所に設定する必要がある。しかし、ケーブルの繋ぎ部が操作レバーの中央箇所にあると、ケーブルを限られた配索長さの範囲内で操作レバーの中央箇所まで引き寄せなければならず、組み付け性が悪い。本発明は、上記問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、操作レバーを対称構造にしても簡便にケーブルを繋げられるようにすることにある。
上記課題を解決するために、本発明の乗物用シートは次の手段をとる。
すなわち、本発明の乗物用シートは、シート本体に取り付けられる操作レバーと、操作レバーに繋がれてシート本体に配索されるケーブルと、を有する乗物用シートである。同乗物用シートは、操作レバーに形成され、ケーブルの端部を繋ぐことが可能な一対の繋ぎ部と、シート本体に設けられて操作レバーに形成された一対の繋ぎ部のうちケーブルを繋ぐには不適とされる一方の繋ぎ部にケーブルが繋がれた場合の操作レバーのシート本体への組み付けをケーブルとの当たりにより阻止する誤組付け防止部と、を有する。
上記構成によれば、操作レバーの適用箇所に応じて、ケーブルをどちらか適切な側にある繋ぎ部に簡便に繋ぐことができる。その際、ケーブルが不適な側の繋ぎ部に繋がれたとしても、誤組付け防止部により操作レバーのシート本体への組み付けが阻止されることで、誤組み付けを防止することができる。
また、本発明の乗物用シートは、更に次のように構成されていてもよい。ケーブルが、管状のアウタケーブルの内部に線状のインナケーブルが挿通された2重構造とされる。一対の繋ぎ部が、それぞれ、アウタケーブルの端部を操作レバーのベゼル部に固定するアウタ固定部と、インナケーブルの端部を操作レバーのレバー部に固定するインナ固定部と、を有する。誤組付け防止部が、操作レバーに繋がれたケーブルのアウタケーブルとの当たりによりシート本体への誤組み付けを阻止する。
上記構成によれば、操作レバーのベゼル部に固定される管状のアウタケーブルを誤組付け防止部と当てる構造により、操作レバーのシート本体への誤組み付けをより適切に防止することができる。
また、本発明の乗物用シートは、更に次のように構成されていてもよい。誤組付け防止部が、操作レバーに繋がれたケーブルの配索経路に対して直交状に面を張り出させる板形状とされる。
上記構成によれば、ケーブルの配索経路に対して直交状に面を張り出させる板形状を持つ誤組付け防止部により、操作レバーがシート本体に誤組み付けされないように、ケーブルを誤組付け防止部に適切に当てることができる。
また、本発明の乗物用シートは、更に次のように構成されていてもよい。誤組付け防止部が、シート本体の骨格を成すシートフレームに組み付けられる樹脂部材に一体成形されて形成される。
上記構成によれば、誤組付け防止部を合理的に形成することができる。
また、本発明の乗物用シートは、更に次のように構成されていてもよい。樹脂部材が、シートフレームを折れ曲がった内角面で覆う折板部を有する。誤組付け防止部が、折板部の内角面を成す両面と繋がって形成される。
上記構成によれば、誤組付け防止部の構造強度が高められて、操作レバーのシート本体への誤組み付けの阻止をより適切に行うことができる。
また、本発明の乗物用シートは、更に次のように構成されていてもよい。操作レバーが、シート本体への差し込みによりシート本体にスナップフィットして抜け止めされた状態に位置固定される係合部を有する。
上記構成によれば、操作レバーをシート本体の取付位置に差し込むだけで同位置に仮止めすることができ、操作レバーの本締め作業を簡便に行うことができる。
第1の実施形態に係る乗物用シートの要部構造を表した斜視図である。 同内部構造を可視化した斜視図である。 同背面図である。 図3のIV−IV線断面図である。 図3のV−V線断面図である。 レバー装置をシートバックから外した分解斜視図である。 図6のフレーム構造を可視化した斜視図である。 更に前カバーをシートバックから外した分解斜視図である。 レバー装置に対するケーブルの組み付け構造を表した斜視図である。 レバー装置をシートバックに上側からセットした状態を表した斜視図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
《第1の実施形態》
始めに、第1の実施形態に係るシート1(乗物用シート)の構成について、図1〜図10を用いて説明する。なお、以下の説明において、前後上下左右等の各方向を示す場合には、各図中に示されたそれぞれの方向を指すものとする。また、「シート幅方向」と示す場合には、シート1の左右方向を指す。その他、各方向に「シート」を付して示す場合には、シート1を基準とした各方向を指すものとする。
<シート1の概略構成について>
図1に示すように、本実施形態に係るシート1は、自動車の最後列目の右側座席として構成されている。上記シート1は、着座乗員の背凭れ部となるシートバック2と、着座部となる不図示のシートクッションと、頭凭れ部となるヘッドレスト3と、を備える。上記シートバック2は、その左右両サイドの下端部が、それぞれ、不図示のリクライナを介して車両のフロアパネル上に連結されている。ヘッドレスト3は、シートバック2の上部に取り付けられている。
具体的には、図2〜図3に示すように、上記ヘッドレスト3は、その下面部から垂下する左右一対の丸棒形状のヘッドレストステー3Aと、これらヘッドレストステー3Aの下端部間に装着された展開格納機構3Bと、を有する。上記ヘッドレスト3は、上記展開格納機構3Bがシートバック2の骨格を成すバックフレーム4の上枠部に連結されることにより、シートバック2の上部に取り付けられている。上記展開格納機構3Bは、ヘッドレスト3をシートバック2の上部に起こし上げた使用位置と、シートバック2の前部に倒し込んだ格納位置と、に切り換え可能な可動構造を備えている。
上記シートバック2の右肩口には、リクライニング調節用の操作レバー10が取り付けられている。同操作レバー10は、図2〜図3に示すように、上記バックフレーム4の上枠部の右端部に溶着された略四角枠状の取付枠部4Aに取り付けられている。同操作レバー10は、図4及び図9に示すように、固定枠となる樹脂製の有底枠形状から成るベゼル部11と、同ベゼル部11に対してシート幅方向に延びる回転軸13により回転可能なように連結された板状のレバー部12と、を有する。ここで、シートバック2が本発明の「シート本体」に相当する。また、バックフレーム4が本発明の「シートフレーム」に相当する。
上記レバー部12とベゼル部11との間には、レバー部12を操作前の初期位置に向けて付勢するバネ13Aが掛着されている。上記操作レバー10は、上記各構成部品が予め組み付けられた状態としてバックフレーム4に取り付けられるユニット部品として構成されている。上記操作レバー10には、上記不図示の各リクライナとの間を繋ぐケーブル20の一端(上端)が接続されている。同ケーブル20は、管状のアウタケーブル21の内部に線状のインナケーブル22が挿通された2重構造とされている。
上記ケーブル20は、そのアウタケーブル21の上側の端部21Aが、上記操作レバー10のベゼル部11に形成されたアウタ固定部11Aに横から装着されて固定され、インナケーブル22の上側の端部22Aが、上記操作レバー10のレバー部12に形成されたインナ固定部12Aに横から装着されて固定されている。上記構成により、操作レバー10は、図4に示すように、その操作前の初期状態では、前出のバネ13Aの付勢力により、レバー部12がベゼル部11の枠内に面一状に収められた初期位置の状態として保持されるようになっている。
上記の初期状態では、操作レバー10に繋がれたケーブル20の一端(上端)は牽引操作されることなく、インナケーブル22がアウタケーブル21内に引き込まれた非操作状態として保持される。しかし、上記ケーブル20は、上記操作レバー10のレバー部12が使用者によってバネ13Aの付勢力に抗して回転軸13の回りに前側に引き上げられるように操作されることにより、同レバー部12に繋がれたインナケーブル22の上側の端部22Aがベゼル部11に繋がれたアウタケーブル21の上側の端部21Aから繰り出される形に牽引操作される。
それにより、上記ケーブル20は、上記の牽引操作移動量を他端側へと伝達して、同他端に繋がれた不図示の各リクライナのロックを解除するように操作する。上記ケーブル20は、上記レバー部12の引き上げ操作状態が解かれて、同レバー部12がバネ13Aの付勢力により前出の初期位置へと戻されることにより、非操作状態へと戻される。
<操作レバー10の構成について>
上記操作レバー10は、右側座席のシートバック2と不図示の左側座席のシートバック2とで互いに同一の部品が適用される共通部品として構成されている。それに伴い、操作レバー10は、図3〜図5及び図9に示すように、上記各座席に同一形態で適用できるように左右対称状の形を持つ構成とされている。具体的には、操作レバー10は、その基本的形状を形作る前出のベゼル部11とレバー部12とが、それぞれ、左右対称状の形に形成されている。
詳しくは、上記ベゼル部11には、その左右2箇所の対称位置に、上記アウタケーブル21の上側の端部21Aを右側或いは左側から差し込んで装着することの可能な繋ぎ部10Aを成すアウタ固定部11Aが形成されている。そして、上記レバー部12にも、その左右2箇所の対称位置に、上記インナケーブル22の上側の端部22Aを右側或いは左側から差し込んで装着することの可能な繋ぎ部10Aを成すインナ固定部12Aが形成されている。
上記右側のアウタ固定部11A及びインナ固定部12Aは、それぞれ、右側からアウタケーブル21の上側の端部21A及びインナケーブル22の上側の端部22Aを差し込んで装着できるように、右側に開口した形状を持つ。また、左側のアウタ固定部11A及びインナ固定部12Aは、それぞれ、左側からアウタケーブル21の上側の端部21A及びインナケーブル22の上側の端部22Aを差し込んで装着できるように、左側に開口した形状を持つ。
上記構成により、操作レバー10は、右側座席のシートバック2に適用される場合と不図示の左側座席のシートバック2に適用される場合とで、それぞれに適した側にある繋ぎ部10A(アウタ固定部11Aとインナ固定部12A)にケーブル20の一端(上端)が選択的に組み付けられるようになっている。本実施形態では、操作レバー10が右側座席のシートバック2に適用される場合には、そのシート幅方向の内側となる左側の繋ぎ部10A(アウタ固定部11Aとインナ固定部12A)にケーブル20の一端(上端)が組み付けられる仕様とされている(左側座席の場合にはその逆)。
反対側(右側)の繋ぎ部10A(アウタ固定部11Aとインナ固定部12A)にケーブル20の一端(上端)が組み付けられた場合、その配索経路の違いによって生じる固定端部間の周長差によって、ケーブル20の操作移動量が狙いとズレてしまうおそれが生じる。そこで、上記ケーブル20の操作レバー10への誤組み付けを防止するため、シートバック2内には、上記ケーブル20が誤組み付けされた場合の操作レバー10のシートバック2への組み付けを阻止可能な誤組付け防止部5Bが設けられている。
以下、上記ケーブル20の操作レバー10に対する誤組み付けの防止構造について、シートバック2の各部の構成と併せて詳しく説明する。図6に示すように、上記操作レバー10は、上記バックフレーム4の取付枠部4A内に下側から通されるように配索されたケーブル20の一端(上端)が、その左側の繋ぎ部10A(アウタ固定部11Aとインナ固定部12A)に装着されて固定された後に、バックフレーム4の取付枠部4Aの開口4B内にシート上方から差し込まれてセットされている。
詳しくは、上記操作レバー10は、そのベゼル部11の底面部からシート下方に突出して形成された係合部11Bが上記バックフレーム4の取付枠部4Aの開口4B内にシート上方から差し込まれることにより、同係合部11Bが取付枠部4Aの枠内にスナップフィットして、取付枠部4Aに対して抜け止めされた状態に組み付けられるようになっている(図10参照)。そして、上記組み付けの後、操作レバー10は、そのベゼル部11の後枠部分の左右2箇所にシート後方からビス14が差し込まれて取付枠部4Aに締結されることにより、取付枠部4Aに一体的に結合されている。
上記操作レバー10の係合部11Bは、上記ベゼル部11の後側中央の底面部からシート下方に突出する板状の係止爪11B1と、ベゼル部11の前側左右2箇所の底面部からシート下方に突出する板状の弾性爪11B2と、によって構成される。上記操作レバー10の係合部11Bは、上記係止爪11B1と各弾性爪11B2とが上記バックフレーム4の取付枠部4Aの開口4B内にシート上方から差し込まれることにより、係止爪11B1が取付枠部4Aの内周面に摺接する一方で、各弾性爪11B2が取付枠部4Aの内周面との当たりにより先端側の爪部が後側に押し撓まされる。
そして、各弾性爪11B2は、上記差し込みの進行により、それらの先端側の爪部が取付枠部4Aをシート下方に越えたところで復元し、取付枠部4Aにシート下方から引掛けられると共に、取付枠部4Aの内周面に弾性的に押し当てられた状態となる。それにより、操作レバー10の係合部11Bは、バックフレーム4の取付枠部4Aに対してシート前後方向やシート幅方向にガタ付かないように弾性的に押し付けられると共にシート上方への抜けが防止された状態として保持される。
よって、操作レバー10の繋ぎ部10A(アウタ固定部11Aとインナ固定部12A)にケーブル20の一端(上端)を組み付けた後、同操作レバー10の係合部11Bをバックフレーム4の取付枠部4Aに差し込んでセットすることにより、操作レバー10がケーブル20と繋がれた状態のまま取付枠部4Aに弾性的に位置固定された状態に保持されることとなる。したがって、上記セットの後、作業者が操作レバー10から手を離しても、操作レバー10がケーブル20の弾性復元力によって取付枠部4Aからシート上方に持ち上げられることなく取付枠部4Aにセットされた状態に安定して保持されることとなる。その結果、作業者がビス14での本締め作業を片手を塞がれることなく両手で簡便に行えるようになる。
図9に示すように、上記操作レバー10の繋ぎ部10Aにケーブル20の一端(上端)を組み付ける際、誤って操作レバー10の右側の繋ぎ部10A(アウタ固定部11Aとインナ固定部12A)にケーブル20の一端(上端)が装着されてしまった場合、上記操作レバー10の取付枠部4Aへの組み付けが次のように阻止されるようになっている。すなわち、図7に示すように、上記操作レバー10は、その右側の繋ぎ部10A(アウタ固定部11Aとインナ固定部12A)にケーブル20の一端(上端)が装着された場合、その状態で係合部11Bを取付枠部4Aの開口4B内にシート上方から差し込もうとすると、ケーブル20がバックフレーム4の前部に組み付けられた樹脂カバー5の内周面上から張り出す誤組付け防止部5Bと当たり、その差し込みの移動が途中で阻止される。
それにより、作業者が、上記操作レバー10に対してケーブル20が間違った側の繋ぎ部10Aに取り付けられていることを認識することができる。したがって、その場合には、ケーブル20を操作レバー10から外して反対側の繋ぎ部10Aに繋ぎ直した後、再び操作レバー10を取付枠部4Aの開口4B内にシート上方から差し込めば良い。そうすることにより、ケーブル20を上記樹脂カバー5の誤組付け防止部5Bに当てることなく、操作レバー10を取付枠部4Aの開口4B内に差し込んでセットすることができる。
上記樹脂カバー5は、バックフレーム4に一体的に組み付けられている。上記樹脂カバー5は、上記バックフレーム4の上部領域をシート前方から広く面状に被覆して、前出のヘッドレスト3の展開格納機構3Bを前側から保護する部材となっている。上記樹脂カバー5は、図8に示すように、そのバックフレーム4の右肩口の上部領域を前側から覆う部分と右側から覆う部分とが、断面L字状に折り曲げられた板形状を成す折板部5Aとして形成された構成とされる。上記誤組付け防止部5Bは、上記折板部5Aの内角面を成す両面と繋がって、同折板部5Aの内角部に略矩形板状に張り出す形となって形成されている。ここで、上記樹脂カバー5が本発明の「樹脂部材」に相当する。
上記誤組付け防止部5Bは、図5及び図7に示すように、操作レバー10の右側の繋ぎ部10A(アウタ固定部11Aとインナ固定部12A)にケーブル20の一端(上端)が装着されてしまった場合に、同操作レバー10の取付枠部4Aへの組み付けに伴ってケーブル20が通る配索経路上に張り出すように形成されている。詳しくは、上記誤組付け防止部5Bは、上記ケーブル20の配索経路上においてケーブル20の配索経路に対して直交状に面を張り出させる形に形成されている。
上記構成により、誤組付け防止部5Bは、操作レバー10に誤組み付けされたケーブル20をその張り出し方向に大きく押し退ける力を作用させて、操作レバー10の取付枠部4Aへの組み付けを強く阻止できるようになっている。詳しくは、上記ケーブル20は、そのベゼル部11に固定された管状のアウタケーブル21が誤組付け防止部5Bと当たって誤組み付けが阻止されるようになっている。上記構成により、操作レバー10は、インナレバーが誤組付け防止部5Bと当たって誤組み付けが防止される構成と比べて、強い力で誤組付け防止部5Bと当たって誤組み付けを阻止されるようになっている。
なお、上記誤組付け防止部5Bは、上記ケーブル20の一端(上端)が操作レバー10の左側の繋ぎ部10A(アウタ固定部11Aとインナ固定部12A)に正しく組み付けられて操作レバー10が取付枠部4A内にセットされる時には、同操作レバー10に組み付けられたケーブル20とは当たらないようになっている。したがって、その場合には、操作レバー10を誤組付け防止部5Bに引掛けることなく取付枠部4Aに簡便に組み付けることができる。上記誤組付け防止部5Bは、不図示の左側座席のシートバック2の樹脂カバー5にも同様に誤組み付けを防止できる形に形成されている。
<まとめ>
以上をまとめると、第1の実施形態に係るシート1は次のような構成となっている。すなわち、シート本体(2)に取り付けられる操作レバー(10)と、操作レバー(10)に繋がれてシート本体(2)に配索されるケーブル(20)と、を有する乗物用シート(1)である。
同乗物用シート(1)は、操作レバー(10)に形成され、ケーブル(20)の端部(21A,22A)を繋ぐことが可能な一対の繋ぎ部(10A)と、シート本体(2)に設けられて操作レバー(10)に形成された一対の繋ぎ部(10A)のうちケーブル(20)を繋ぐには不適とされる一方の繋ぎ部(10A)にケーブル(20)が繋がれた場合の操作レバー(10)のシート本体(2)への組み付けをケーブル(20)との当たりにより阻止する誤組付け防止部(5B)と、を有する。
上記構成によれば、操作レバー(10)の適用箇所に応じて、ケーブル(20)をどちらか適切な側にある繋ぎ部(10A)に簡便に繋ぐことができる。その際、ケーブル(20)が不適な側の繋ぎ部(10A)に繋がれたとしても、誤組付け防止部(5B)により操作レバー(10)のシート本体(2)への組み付けが阻止されることで、誤組み付けを防止することができる。
また、ケーブル(20)が、管状のアウタケーブル(21)の内部に線状のインナケーブル(22)が挿通された2重構造とされる。一対の繋ぎ部(10A)が、それぞれ、アウタケーブル(21)の端部(21A)を操作レバー(10)のベゼル部(11)に固定するアウタ固定部(11A)と、インナケーブル(22)の端部(22A)を操作レバー(10)のレバー部(12)に固定するインナ固定部(12A)と、を有する。誤組付け防止部(5B)が、操作レバー(10)に繋がれたケーブル(20)のアウタケーブル(21)との当たりによりシート本体(2)への誤組み付けを阻止する。
上記構成によれば、操作レバー(10)のベゼル部(11)に固定される管状のアウタケーブル(21)を誤組付け防止部(5B)と当てる構造により、操作レバー(10)のシート本体(2)への誤組み付けをより適切に防止することができる。
また、誤組付け防止部(5B)が、操作レバー(10)に繋がれたケーブル(20)の配索経路に対して直交状に面を張り出させる板形状とされる。上記構成によれば、ケーブル(20)の配索経路に対して直交状に面を張り出させる板形状を持つ誤組付け防止部(5B)により、操作レバー(10)がシート本体(2)に誤組み付けされないように、ケーブル(20)を誤組付け防止部(5B)に適切に当てることができる。
また、誤組付け防止部(5B)が、シート本体(2)の骨格を成すシートフレーム(4)に組み付けられる樹脂部材(5)に一体成形されて形成される。上記構成によれば、誤組付け防止部(5B)を合理的に形成することができる。
また、樹脂部材(5)が、シートフレーム(4)を折れ曲がった内角面で覆う折板部(5A)を有する。誤組付け防止部(5B)が、折板部(5A)の内角面を成す両面と繋がって形成される。上記構成によれば、誤組付け防止部(5B)の構造強度が高められて、操作レバー(10)のシート本体(2)への誤組み付けの阻止をより適切に行うことができる。
また、操作レバー(10)が、シート本体(2)への差し込みによりシート本体(2)にスナップフィットして抜け止めされた状態に位置固定される係合部(11B)を有する。上記構成によれば、操作レバー(10)をシート本体(2)の取付位置に差し込むだけで同位置に仮止めすることができ、操作レバー(10)の本締め作業を簡便に行うことができる。
《その他の実施形態について》
以上、本発明の実施形態を1つの実施形態を用いて説明したが、本発明は上記実施形態のほか、以下に示す様々な形態で実施することができるものである。
1.本発明の乗物用シートの構成は、自動車用のシートの他、鉄道等の自動車以外の車両に適用されるシートや、航空機、船舶等の様々な乗物用に供されるシートにも広く適用することができるものである。
2.操作レバーは、シートバックの肩口以外の箇所に設けられるものであっても良い。また、操作レバーは、シートクッション等のシートバック以外のシート構造に設けられるものであっても良い。上記操作レバーは、引き上げ操作式のレバー構造に限らず、スライド操作式のものであっても良い。上記操作レバーの操作方向は、操作レバーの適用箇所や操作対象等の適用目的に応じて適宜設定されるものであり、特定方向に限定されるものではない。
3.ケーブルは、インナケーブルのみが操作レバーに端部を固定され、アウタケーブルがシート本体に端部を固定される構成であっても良い。また、ケーブルは、必ずしも2重構造から成るものでなくても良く、インナケーブルに相当する線状部材のみから成る構成であっても良い。
4.誤組付け防止部は、シートフレームやシートパッド等の樹脂部材以外のシート構成部材に形成されていても良い。また、誤組付け防止部は、必ずしもケーブルの配索経路に直交状に面を張り出させるものでなくても良く、どのような形で形成されるものであっても良い。また、誤組付け防止部は、ケーブルのアウタケーブルではなく、インナケーブルに相当する線状部材との当たりにより操作レバーのシート本体への誤組み付けを防止するものであっても良い。
また、誤組付け防止部が形成される樹脂部材は、上記実施形態で示したような樹脂部材の他、シート本体を覆うシールドやベルトガイド等の他の機能部品を成す樹脂部材であっても良い。また、樹脂部材は、誤組付け防止部を形成するためだけに設けられるものであっても良い。
また、ケーブルの端部を繋ぐ一対の繋ぎ部の並び方向は、操作レバーのレバー部を基準とした幅方向に限らず、どの方向に並ぶものであっても良い。
1 シート(乗物用シート)
2 シートバック(シート本体)
3 ヘッドレスト
3A ヘッドレストステー
3B 展開格納機構
4 バックフレーム(シートフレーム)
4A 取付枠部
4B 開口
5 樹脂カバー(樹脂部材)
5A 折板部
5B 誤組付け防止部
10 操作レバー
10A 繋ぎ部
11 ベゼル部
11A アウタ固定部
11B 係合部
11B1 係止爪
11B2 弾性爪
12 レバー部
12A インナ固定部
13 回転軸
13A バネ
14 ビス
20 ケーブル
21 アウタケーブル
21A 端部
22 インナケーブル
22A 端部

Claims (6)

  1. シート本体に取り付けられる操作レバーと、該操作レバーに繋がれて前記シート本体に配索されるケーブルと、を有する乗物用シートであって、
    前記操作レバーに形成され、前記ケーブルの端部を繋ぐことが可能な一対の繋ぎ部と、
    前記シート本体に設けられて前記操作レバーに形成された前記一対の繋ぎ部のうち前記ケーブルを繋ぐには不適とされる一方の繋ぎ部に前記ケーブルが繋がれた場合の前記操作レバーの前記シート本体への組み付けを前記ケーブルとの当たりにより阻止する誤組付け防止部と、を有する乗物用シート。
  2. 請求項1に記載の乗物用シートであって、
    前記ケーブルが、管状のアウタケーブルの内部に線状のインナケーブルが挿通された2重構造とされ、
    前記一対の繋ぎ部が、それぞれ、前記アウタケーブルの端部を前記操作レバーのベゼル部に固定するアウタ固定部と、前記インナケーブルの端部を前記操作レバーのレバー部に固定するインナ固定部と、を有し、
    前記誤組付け防止部が、前記操作レバーに繋がれた前記ケーブルの前記アウタケーブルとの当たりにより前記シート本体への誤組み付けを阻止する乗物用シート。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の乗物用シートであって、
    前記誤組付け防止部が、前記操作レバーに繋がれた前記ケーブルの配索経路に対して直交状に面を張り出させる板形状とされる乗物用シート。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の乗物用シートであって、
    前記誤組付け防止部が、前記シート本体の骨格を成すシートフレームに組み付けられる樹脂部材に一体成形されて形成される乗物用シート。
  5. 請求項4に記載の乗物用シートであって、
    前記樹脂部材が、前記シートフレームを折れ曲がった内角面で覆う折板部を有し、
    前記誤組付け防止部が、前記折板部の前記内角面を成す両面と繋がって形成される乗物用シート。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の乗物用シートであって、
    前記操作レバーが、前記シート本体への差し込みにより該シート本体にスナップフィットして抜け止めされた状態に位置固定される係合部を有する乗物用シート。
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