JP2020078036A - インターホンシステム、処理方法及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】不在時であってもロビーインターホン又は子機からの呼出に対応することができるインターホンシステム、処理方法及びプログラムを提供する。【解決手段】インターホンシステム1は、取得部101と、処理制御部102とを備える。取得部101は、住戸E1において人の在室、不在のいずれかを表す情報を取得する。処理制御部102は、取得部101が住戸E1に人が不在であることを表す不在情報を取得した場合であり、かつ住戸E1に設けられたインターホン親機10に対して呼出があった場合に、公衆網3を介した通信により情報端末51に対して呼出を行う。【選択図】図1

Description

本開示は、一般にインターホンシステム、処理方法及びプログラムに関し、より詳細には住居者に対して呼出を行うインターホンシステム、処理方法及びプログラムに関する。
従来、種々のインターホンシステムが提案されている。例えば、集合住宅の共用玄関(ロビー)に設置されているロビーインターホン及び集合住宅の住戸の外玄関に設置されている子機と、住戸内に設置されている親機とを有するインターホンシステムが開示されている(特許文献1参照)。
子機は第1伝送路を介して親機に接続され、ロビーインターホンは第2伝送路、通信装置及び共用伝送路を介して親機に接続されている。これにより、親機は、子機及びロビーインターホンと通信が可能となる。
特開2017−139670号公報
特許文献1に記載のシステムでは、住戸の居住者は住戸内に在室する場合に限って親機を操作することで、ロビーインターホン又は子機からの呼出に対応することができる。しかしながら、不在等では住居者は、ロビーインターホン又は子機からの呼出に対応することができず、不在等において住戸に訪問した人を知ることができない。
本開示は上記課題に鑑みてなされ、不在時であってもロビーインターホン又は子機からの呼出に対応することができるインターホンシステム、処理方法及びプログラムを提供することを目的とする。
本開示の一態様に係るインターホンシステムは、取得部と、処理制御部とを備える。前記取得部は、所定の領域において人の在室、不在のいずれかを表す情報を取得する。前記処理制御部は、前記取得部が前記所定の領域に人が不在であることを表す不在情報を取得した場合であり、かつ前記所定の領域に設けられたインターホン親機に対して呼出があった場合に、公衆網を介した通信により公衆網用情報端末に対して呼出を行う。
本開示の一態様に係る処理方法は、取得ステップと、処理制御ステップとを含む。前記取得ステップは、所定の領域において人の在室、不在のいずれかを表す情報を取得する。前記処理制御ステップは、前記取得ステップで前記所定の領域に人が不在であることを表す不在情報を取得した場合であり、かつ前記所定の領域に設けられたインターホン親機に対して呼出があった場合に、公衆網を介した通信により公衆網用情報端末に対して呼出を行う。
本開示の一態様に係るプログラムは、前記処理方法をコンピュータに、実行させるためのプログラムである。
本開示によると、不在時であってもロビーインターホン又は子機からの呼出に対応することができる。
図1は、一実施形態に係るインターホンシステムの構成の概要を示すブロック図である。 図2は、一実施形態に係る情報端末の構成の概要を示すブロック図である。 図3は、同上のインターホンシステムの動作の概要を示す流れ図である。 図4は、変形例1に係るインターホンシステムの動作の概要を示す流れ図である。 図5は、変形例2に係るインターホンシステムの構成の概要を示す流れ図である。 図6は、変形例2に係るインターホンシステムの動作の概要を示す流れ図である。
以下に説明する実施形態及び変形例は、本開示の一例に過ぎず、本開示は、実施形態及び変形例に限定されない。この実施形態及び変形例以外であっても、本開示に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
(実施形態)
以下、本実施形態に係るインターホンシステム1について、図1〜図3を用いて説明する。
(1)概要
本実施形態の通話システム2は、図1に示すように、インターホンシステム1としてのインターホン親機10と、ロビーインターホン20と、インターホン子機21と、制御装置30とを含む。本実施形態では、通話システム2は、集合住宅に用いられる場合を例として説明する。
インターホン親機10は、例えば、施設5としての集合住宅の住戸E1(所定の領域)ごとに住戸E1内に設置される装置である。ロビーインターホン20は、例えば、施設5のロビー等の共用スペースに設置される。インターホン親機10とロビーインターホン20とは、制御装置30を介して互いに通信可能に構成されている。インターホン子機21は、住戸E1の外玄関に設置され、インターホン親機10と互いに通信可能に構成されている。これにより、本実施形態に係る通話システム2では、インターホン親機10とロビーインターホン20及びインターホン子機21との間で通話可能となる。
ロビーインターホン20は、来訪者から呼び出しのための操作を受け付けると、住戸E1内の居住者を呼び出すための制御信号(呼出信号)をインターホン親機10に制御装置30を介して送信する。ロビーインターホン20は、インターホン親機10との間で通話が可能になると、インターホン親機10との間で音声に係る音声データの送受信を行う。
インターホン子機21は、来訪者から呼び出しのための操作を受け付けると、施設5内の居住者を呼び出すための制御信号(呼出信号)をインターホン親機10に送信する。インターホン子機21は、インターホン親機10との間で通話が可能になると、インターホン親機10との間で音声に係る音声データの送受信を行う。
インターホン親機10が制御信号(呼出信号)をロビーインターホン20又はインターホン子機21から受信すると、呼出音を出力する。このとき、住戸E1内に住居者が在室している、又は在室しているとみなす場合には、インターホン親機10は、呼出音を出力するとともに、住戸E1内に設けられたルータ40を介して予め登録されている情報端末に対して呼出に係る呼出情報を送信する。ここでは、インターホン親機10は、住戸E1内の情報端末50に対して呼出に係る呼出情報を送信する。情報端末50は呼出情報を受け取ると、呼出音を出力する。住戸E1内に住居者が不在である、又は不在であるとみなす場合には、インターホン親機10は、呼出音を出力するとともに、ルータ40及びインターネット等の公衆網3を介して、予め登録されている情報端末に対する識別子と呼出情報とをサーバ60に送信する。ここでは、インターホン親機10は、情報端末51に対する識別子と呼出情報とをサーバ60に送信する。サーバ60は、受け取った識別子に対応する情報端末51に、呼出情報を送信する。情報端末51は呼出情報を受け取ると、呼出音を出力する。要は、住戸E1内に住居者が不在である、又は不在であるとみなす場合には、インターホン親機10は、公衆網3及びサーバ60を利用して、VoIP(Voice over Internet Protocol)による通信を行う。
ここで、情報端末50、51は、例えば携帯電話機、スマートフォン、タブレット等の通信可能な携帯型の端末である。ここでは、一例として情報端末50は、スマートフォンである。また、ルータ40は、住戸E1内の情報端末50との間で、例えばWi−Fi(登録商標)に準拠した近距離無線通信を行う機能を有している。さらに、ルータ40は、ホームゲートウェイとしての機能を有しており、公衆網3と接続されている。以下において、ルータ40の近距離無線通信を宅内通信ともいう。
インターホン親機10は、ロビーインターホン20からの制御信号に基づいて呼出音を出力している間に、住戸E1内の住居者からのロビーの扉の解錠操作を受け付けると、制御装置30に扉の解錠を指示する信号を送信する。または、インターホン親機10は、ロビーインターホン20と通話状態である間に、住戸E1内の住居者からのロビーの扉の解錠操作を受け付けると、制御装置30に扉の解錠を指示する信号を送信する。
制御装置30は、ロビーインターホン20から制御信号(呼出信号)を受け取ると、呼出対象のインターホン親機10に送信する。制御装置30は、インターホン親機10とロビーインターホン20との間で通話が可能な状態である場合には、音声のデータの送受信を行う。具体的には、制御装置30は、インターホン親機10からの音声のデータをロビーインターホン20に、ロビーインターホン20からの音声のデータをインターホン親機10に、それぞれ送信する。さらに、制御装置30は、インターホン親機10の操作に応じて、例えばロビーに設けられた出入口を開閉する扉の施錠、解錠を行う。
インターホン親機10は、住戸E1内(宅内)に設置されたルータ40を介して、予め登録された情報端末であって住戸E1内の1以上の情報端末50と通信可能である。さらに、インターホン親機10は、ルータ40を介して、予め登録された情報端末であって住戸E1外(宅外)の情報端末51と通信可能である。
つまり、インターホン親機10は、住戸E1内に住居者が不在である、又は不在であるとみなす場合には、自機から呼出音を発報するとともに、情報端末51が呼出音を発報するように情報端末51を公衆網3及びサーバ60を介して制御する。インターホン親機10は、住戸E1内に住居者が在室している、又は在室しているとみなす場合には、自機から呼出音を発報するとともに、公衆網3を介することなく住戸E1内の情報端末50が呼出音を発報するように情報端末50を制御する。
(2)構成
(2−1)インターホン親機
まず、インターホン親機10の構成について説明する。インターホン親機10は、図1に示すように、第1通信部11と、第2通信部12と、記憶部13と、表示部14と、操作部15と、スピーカ16と、マイクロホン17と、制御部18とを備えている。
インターホン親機10は、例えばプロセッサ及びメモリを有するマイクロコンピュータを有している。そして、プロセッサがメモリに格納されているプログラムを実行することにより、マイクロコンピュータが制御部18として機能する。プロセッサが実行するプログラムは、ここではマイクロコンピュータのメモリに予め記録されているが、メモリカード等の記録媒体に記録されて提供されてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて提供されてもよい。
第1通信部11は、ルータ40と有線で接続され、ルータ40と通信するための通信インタフェースを有している。第1通信部11は、ルータ40を介して、住戸E1内の1以上の情報端末50との通信が可能となるように構成されている。さらに、第1通信部11は、ルータ40及び公衆網3を介して、サーバ60との通信が可能となるように構成されている。つまり、第1通信部11は、ルータ40を介して宅内通信により1つ以上の情報端末と通信すること、及びサーバ60を介して1つ以上の情報端末51と通信することが可能である。これにより、第1通信部11は、ルータ40を介して情報端末50又は情報端末51との間で音声データ等の情報の送受信が可能となる。
第2通信部12は、ロビーインターホン20と通信するための通信インタフェースを有している。第2通信部12は、例えばツイストペア線等からなる2線式の伝送路を介して、ロビーインターホン20と電気的に接続されている。ロビーインターホン20との間で音声信号及び制御信号が双方向に伝送可能となるよう、第2通信部12は、ロビーインターホン20との間で双方向に通信可能に構成されている。また、第2通信部12は、インターホン子機21との間で双方向に通信するための通信インタフェースを有している。なお、本実施形態では、ロビーインターホン20と通信するための通信インタフェース及びインターホン子機21と通信するための通信インタフェースは同一の構成要素(第2通信部12)に含まれる構成としたが、この構成に限定されない。ロビーインターホン20と通信するための通信インタフェース及びインターホン子機21と通信するための通信インタフェースは、互いに異なる構成要素で構成されてもよい。
記憶部13は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、またはEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等から選択されるデバイスで構成される。記憶部13は、公衆網3及びサーバ60を介して通信を行う1つ以上の情報端末51に係る情報(例えば、電話番号)を含む第1登録テーブルを記憶している。さらに、記憶部13は、公衆網3を用いることなく、つまりルータ40の近距離無線通信を用いて通信を行う1つ以上の情報端末50に係る情報(例えば、Macアドレス等の識別子)を含む第2登録テーブルを記憶している。なお、第1登録テーブル及び第2登録テーブルに含まれる情報端末の情報は、互いに異なる情報端末の情報である必要はない。第1登録テーブル及び第2登録テーブルには同一の情報端末に係る情報が含まれてもよい。例えば、情報端末51の電話番号が第1登録テーブルに含まれ、情報端末51の識別子が第2登録テーブルに含まれてもよい。本実施形態では、情報端末51が本開示の公衆網用情報端末に相当し、情報端末50が本開示の非公衆網用情報端末に相当する。なお、同一の情報端末が、第1登録テーブル及び第2登録テーブルの双方に登録されている場合は、当該情報端末は、本開示の公衆網用情報端末及び非公衆網用情報端末の双方に相当する。
記憶部13は、住戸E1の住居者が在室しているか、不在であるかを表す在不在モードを記憶している。在不在モードは、住居者がインターホン親機10に対する操作を行うことで、変更が可能である。
表示部14は、ロビーインターホン20にカメラが備えられている場合には、ロビーインターホン20から送信される画像信号に基づいてカメラが撮像した画像を表示する。表示部14は、インターホン子機21にカメラが備えられている場合には、インターホン子機21から送信される画像信号に基づいてカメラが撮像した画像を表示する。さらに、表示部14は、在不在モードを変更する際に、変更の操作に係る情報を表示する。
操作部15は、住戸E1内の居住者の操作を受け付ける。第2通信部12が居住者を呼び出すための制御信号(呼出信号)を呼出元から受信している状態で、操作部15に対して所定の操作(例えば押操作)がされると、インターホン親機10と呼出元との間で通話可能な状態となる。ここで、呼出元とは、ロビーインターホン20及びインターホン子機21のうちいずれかである。第2通信部12が呼出信号をロビーインターホン20から受信している状態、又はロビーインターホン20と通話可能な状態で、操作部15にロビーに設けられた扉の解錠の操作がされると、解錠信号が制御装置30に送信される。
操作部15は、在不在モードの変更に係る画面を表示している場合に、変更後のモードを受け付ける。操作部15は、受け付けた変更後のモードに対応する情報に応じて、記憶部13が記憶している在不在モードを更新(変更)する。なお、インターホン親機10がタッチパネルディスプレイを備えている場合は、タッチパネルディスプレイが表示部14と操作部15とを兼ねることになる。
スピーカ16は、第2通信部12がロビーインターホン20又はインターホン子機21から制御信号(呼出信号)を受信すると、呼出音を出力する。スピーカ16は、インターホン親機10がロビーインターホン20又はインターホン子機21と通話可能な状態である場合には、ロビーインターホン20又はインターホン子機21から送信された音声データに基づいた音声を出力する。
マイクロホン17は、住戸E1内の住居者(インターホン親機10の操作者)の音声を取得する。
制御部18は、図1に示すように、取得部101及び処理制御部102を含んでいる。
取得部101は、住戸E1において住居者の在室、不在のいずれかを表す情報である在不在モードを、記憶部13から取得する。例えば、取得部101は、第2通信部12がロビーインターホン20又はインターホン子機21から制御信号(呼出信号)を受信すると、在不在モードを記憶部13から取得する。
処理制御部102は、自機(住戸E1に設けられたインターホン親機10)に対して呼出があった場合、スピーカ16から呼出音を出力する。
処理制御部102は、自機に対して呼出があった場合であり、かつ取得部101が取得した在不在モードが不在を表す場合には、第1登録テーブルに含まれる1つ以上の情報端末51の全てに対して公衆網3及びサーバ60を介して呼出を行う。具体的には、処理制御部102は、第1登録テーブルに含まれる1つ以上の情報端末51の全ての識別子(電話番号)、及び呼出を行う指示を表す呼出情報を、公衆網3を介してサーバ60に送信する。このとき、サーバ60は、受け取った1つ以上の識別子にそれぞれ対応する1つ以上の情報端末51に、呼出情報を送信する。情報端末51は、呼出情報を、公衆網3を介してサーバ60から受け取ると、呼出音を出力する。ここで、不在を表す在不在モードが、本開示の不在情報に相当する。これにより、インターホン親機10に対して在不在のモード設定に連動してロビーインターホン20又はインターホン子機21からの呼出に対する呼出方法を簡易に切り替えることができる。
なお、在不在モードには、上述した呼出方法の切替以外の動作変更を伴ってもよい。例えば、在不在モードには通話を録音する録音モード(留守録モード)を含んでもよい。この場合、留守録モードが設定されている場合には在不在モードは不在を表し、留守録モードが設定されていない場合には在不在モードは在室を表す。
処理制御部102は、自機に対して呼出があった場合であり、かつ取得部101が取得した在不在モードが在室を表す場合には、第2登録テーブルに含まれる1つ以上の情報端末50の全てに対して、公衆網3を介さずに呼出情報を送信する。具体的には、処理制御部102は、呼出を行う指示を表し呼出情報を、第2登録テーブルに含まれる1つ以上の情報端末51の全てに公衆網3を介さず送信する。言い換えると、処理制御部102は、自機に対して呼出があった場合であり、かつ取得部101が取得した在不在モードが在室を表す場合には、ルータ40の近距離無線通信を用いて各情報端末50に呼出情報を送信する。情報端末50は、呼出情報を、近距離無線通信でルータ40を介して受け取ると、呼出音を出力する。ここで、在室を表す在不在モードが、本開示の在室情報に相当する。また、「公衆網3を介さずに通信する」とは、ルータ40によって住戸E1内に構築された構内通信網を介して通信することをいう。要は、インターホン親機10は、ルータ40によって住戸E1内に構築された構内通信網を介して通信することで、所定の領域(ここでは、住戸E1)内に存在する情報端末50に対して呼出を行う。
処理制御部102は、ルータ40の近距離無線通信を用いて各情報端末50に呼出情報を送信した場合に、情報端末及び自機のいずれとも通話が開始しないときには、各情報端末50による呼出を中止する。そして、処理制御部102は、第1登録テーブルに含まれる1つ以上の情報端末51の全てに対して公衆網3を介して呼出を行う。第1登録テーブルに含まれる1つ以上の情報端末51の全てに対して公衆網3を介して呼出を行う方法は既に述べているので、ここでの説明は省略する。要は、処理制御部102は、ルータ40の近距離無線通信を用いて各情報端末50に呼出を行った後に、予め定められた条件(呼出後条件)が成立したときには、第1登録テーブルに含まれる1つ以上の情報端末51の全てに対して公衆網3を介して呼出を行う。例えば、処理制御部102は、ルータ40の近距離無線通信を用いて各情報端末50に呼出を行った後に呼出の発報が所定の時間が経過した場合には、第1登録テーブルに含まれる1つ以上の情報端末51の全てに対して公衆網3及びサーバ60を介して呼出を行う。
なお、処理制御部102は、呼出後条件が成立したときに、公衆網3を介さない情報端末50への呼出から公衆網3を介する情報端末51への呼出に切り替える構成に限定されない。処理制御部102は、インターホン親機10及び公衆網3を介さない情報端末50の少なくともいずれかで通話が開始された後、公衆網3を介した情報端末51に通話を転送してもよい。
処理制御部102は、自機及び第1登録テーブルに含まれる1つ以上の情報端末51の全てに対して呼出を行っている場合、各情報端末51及び自機のいずれか1つ機器に対して通話開始に係る操作が行われると、各情報端末51及び自機における呼出を終了する。このとき、処理制御部102は、通話開始に係る操作が行われた機器と、呼出の操作が行われたロビーインターホン20又はインターホン子機21との間での通話を制御する。
例えば、自機の操作部15が通話開始に係る操作を受け付けると、処理制御部102は、自機と、呼出元であるロビーインターホン20又はインターホン子機21との間での通話を開始する。つまり、処理制御部102は、マイクロホン17が受け取った音声に係る音声のデータを、呼出元であるロビーインターホン20又はインターホン子機21に送信する。さらに、処理制御部102は、呼出元であるロビーインターホン20又はインターホン子機21から送信された音声のデータを受け取り、スピーカ16に出力する。スピーカ16は、音声のデータに基づく音声を出力する。なお、この場合、第1通信部11は、各情報端末51との通信を終了する。
また、1つの情報端末51が通話開始の操作を受け付けると、通話開始の指示(開始指示)をインターホン親機10にサーバ60及び公衆網3を介して送信する。処理制御部102は、開始指示を受け付けると、開始指示を送信した情報端末51(通話対象の情報端末51)と、呼出元であるロビーインターホン20又はインターホン子機21との間での通話を開始する。つまり、処理制御部102は、サーバ60及び公衆網3を介して、通話対象の情報端末51から送信された音声のデータを受け取ると、受け取った音声のデータを呼出元であるロビーインターホン20又はインターホン子機21に送信する。さらに、処理制御部102は、呼出元であるロビーインターホン20又はインターホン子機21から送信された音声のデータを受け取り、受け取った音声のデータを通話対象の情報端末51にサーバ60及び公衆網3を介して送信する。このとき、通話対象の情報端末51は、サーバ60及び公衆網3を介して受け取った音声のデータに基づく音声を出力する。なお、このとき、インターホン親機10は、他の情報端末51とは通信を行わない。
また、処理制御部102は、自機及び第2登録テーブルに含まれる1つ以上の情報端末50の全てに対して呼出を行っている場合に各情報端末50及び自機のいずれか1つ機器に対して通話開始に係る操作が行われると、各情報端末50及び自機における呼出を終了する。このとき、処理制御部102は、通話開始に係る操作が行われた機器と、呼出の操作が行われたロビーインターホン20又はインターホン子機21との間での通話を制御する。
例えば、自機の操作部15が通話開始に係る操作を受け付けると、処理制御部102は、自機と、呼出元であるロビーインターホン20又はインターホン子機21との間での通話を開始する。つまり、処理制御部102は、マイクロホン17が受け取った音声に係る音声のデータを、呼出元であるロビーインターホン20又はインターホン子機21に送信する。さらに、処理制御部102は、呼出元であるロビーインターホン20又はインターホン子機21から送信された音声のデータを受け取り、スピーカ16に出力する。スピーカ16は、音声のデータに基づく音声を出力する。なお、この場合、第1通信部11は、各情報端末51との通信を終了する。
また、1つの情報端末50が通話開始の操作を受け付けると開始指示をインターホン親機10に送信する。処理制御部102は、開始指示を受け付けると、開始指示を送信した情報端末50(通話対象の情報端末50)と、呼出元であるロビーインターホン20又はインターホン子機21との間での通話を開始する。つまり、処理制御部102は、通話対象の情報端末50から送信された音声のデータを受け取ると、受け取った音声のデータを呼出元であるロビーインターホン20又はインターホン子機21に送信する。さらに、処理制御部102は、呼出元であるロビーインターホン20又はインターホン子機21から送信された音声のデータを受け取り、受け取った音声のデータを通話対象の情報端末50に公衆網3を介さずに送信する。このとき、通話対象の情報端末50は、公衆網3を介さずに受け取った音声のデータに基づく音声を出力する。なお、このとき、他の情報端末50とは通信を行わない。
制御部18は、ロビーインターホン20がカメラを備えている場合にはロビーインターホン20から第2通信部12を介して画像信号を受けて、画像処理を行う。この場合、表示部14は、制御部18で処理された画像を表示する。また、制御部18は、インターホン子機21がカメラを備えている場合にはインターホン子機21から第2通信部12を介して画像信号を受けて、画像処理を行う。
(2−2)情報端末
ここでは、情報端末50,51の構成について説明する。
情報端末50,51は、図2に示すように、第1通信部501、第2通信部502、表示部503、操作部504、スピーカ505、マイクロホン506及び制御部507を備える。
情報端末50,51は、例えばプロセッサ及びメモリを有するマイクロコンピュータを有している。そして、プロセッサがメモリに格納されているプログラムを実行することにより、マイクロコンピュータが制御部507として機能する。プロセッサが実行するプログラムは、ここではマイクロコンピュータのメモリに予め記録されているが、メモリカード等の記録媒体に記録されて提供されてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて提供されてもよい。
情報端末50,51は、近距離無線通信を利用しルータ40を介してインターホン親機10と通信を行う専用のアプリケーションソフト(第1通信アプリケーションソフト)をインストールしている。さらに、情報端末50,51は、ルータ40、サーバ60及び公衆網3を介してインターホン親機10と通信を行う専用のアプリケーションソフト(第2通信アプリケーションソフト)をインストールしている。情報端末50は、第1通信アプリケーションソフトを起動することにより、公衆網3を介することなくインターホン親機10との通信を可能にする。情報端末51は、第2通信アプリケーションソフトを起動することにより、サーバ60及び公衆網3を介したインターホン親機10との通信を可能にする。なお、情報端末50は少なくとも第1通信アプリケーションソフトを、情報端末51は少なくとも第2通信アプリケーションソフトを、それぞれインストールしてもよい。
なお、本実施形態では、第1通信アプリケーションソフト及び第2通信アプリケーションソフトは、それぞれ個別のアプリケーションソフトとする構成とした。しかしながら、この構成に限定されない。1つのアプリケーションソフトに第1通信アプリケーションソフトとしての機能及び第2通信アプリケーションソフトとしての機能を含めてもよい。
第1通信部501は、インターホン親機10と公衆網を介さずに通信するためのインタフェースである。具体的には、第1通信部501は、ルータ40との間で例えばWi−Fi(登録商標)に準拠した近距離無線通信を行う。第1通信部501は、ルータ40との間で近距離無線通信により音声データ等の情報の送受信が可能となる。
第2通信部502は、公衆網3及びサーバ60を介してインターホン親機10と通信するためのインタフェースである。
表示部503は、インターホン親機10との通信により自機が呼出を行っている場合に、呼出があることを表す画面を表示する。
操作部504は、自機を所持する者の操作を受け付ける。インターホン親機10との通信により自機が呼出を行っている状態で、通話開始に係る所定の操作(通話開始操作)を操作部504が受け付ける。このとき、自機は、インターホン親機10を介して呼出元であるロビーインターホン20又はインターホン子機21との間で通話可能な状態になる。
操作部504は、インターホン親機10を介して呼出元であるロビーインターホン20又はインターホン子機21との間で通話可能な状態である場合、通話終了に係る所定の操作(通話終了操作)を操作部504が受け付ける。このとき、操作部504が通話終了操作を受け付けると、自機はインターホン親機10との通信を終了する。
なお、情報端末50,51がタッチパネルディスプレイを備えている場合は、タッチパネルディスプレイが表示部14と操作部15とを兼ねることになる。
スピーカ505は、第1通信部501及び第2通信部502のいずれかが呼出情報を受信すると、呼出音を出力する。スピーカ505は、インターホン親機10介してロビーインターホン20又はインターホン子機21と通話可能な状態である場合には、ロビーインターホン20又はインターホン子機21から送信された音声データに基づいた音声を出力する。
マイクロホン506は、自機を所持する者の音声を取得する。
情報端末50,51は、上述した第1通信アプリケーションソフト及び第2通信アプリケーションソフトをインストールしている。少なくとも一方の通信アプリケーションソフトを起動することにより、インターホン親機10との間の通信を制御するための制御部507としての機能が実現される。
まず、第1通信アプリケーションが起動された状態での制御部507の機能について説明する。
制御部507は、インターホン親機10から第1通信部501を介して、呼出情報を受け取る。制御部507は、呼出情報を受け取ると、スピーカ505から呼出音を出力する。このとき、操作部504が通話開始操作を受け付けると、制御部507は、呼出音の出力を停止し、インターホン親機10を介して呼出元であるロビーインターホン20又はインターホン子機21との通話を開始する。具体的には、制御部507は、マイクロホン506が取得した音声に係る音声データを、第1通信部501を介してインターホン親機10に送信する。インターホン親機10では、受け取った音声データを呼出元であるロビーインターホン20又はインターホン子機21に送信する。さらに、制御部507は、呼出元であるロビーインターホン20又はインターホン子機21から送信された音声データを、インターホン親機10及び第1通信部501を介して受け取ると、受け取った音声データをスピーカ505に出力する。このとき、スピーカ505は、制御部507から受け取った音声データに基づく音声を出力する。
制御部507は、操作部504が通話開始操作を受け付けると、第1通信部501とインターホン親機10との間の通信を終了するように、第1通信部501を制御する。
次に、第2通信アプリケーションが起動された状態での制御部507の機能について説明する。
制御部507は、インターホン親機10からサーバ60及び第2通信部502を介して、呼出情報を受け取る。制御部507は、呼出情報を受け取ると、スピーカ505から呼出音を出力する。このとき、操作部504が通話開始操作を受け付けると、制御部507は、呼出音の出力を停止し、インターホン親機10を介して呼出元であるロビーインターホン20又はインターホン子機21との通話を開始する。具体的には、制御部507は、マイクロホン506が取得した音声に係る音声データを、サーバ60及び第2通信部502を介してインターホン親機10に送信する。インターホン親機10では、受け取った音声データを呼出元であるロビーインターホン20又はインターホン子機21に送信する。さらに、制御部507は、呼出元であるロビーインターホン20又はインターホン子機21から送信された音声データを、インターホン親機10、サーバ60及び第2通信部502を介して受け取ると、受け取った音声データをスピーカ505に出力する。このとき、スピーカ505は、制御部507から受け取った音声データに基づく音声を出力する。
制御部507は、操作部504が通話開始操作を受け付けると、第2通信部502とサーバ60との間の通信を終了するように、第2通信部502を制御する。これにより、第2通信部502は、サーバ60及び公衆網3を介したインターホン親機10との通信が終了する。
(2−3)サーバ
サーバ60は、公衆網3を介して、インターホン親機10及び情報端末51との通信が可能となるように構成されている。
サーバ60は、インターホン親機10から第1登録テーブルに登録されている各情報端末51の識別子(電話番号)及び呼出情報を受け取ると、識別子に対応する情報端末に、呼出情報を送信する。
サーバ60は、公衆網3を介して1つの情報端末51(通話対象の情報端末51)から通話開始の開始指示を受け取ると、受け取った開始指示を、公衆網3を介してインターホン親機10に送信する。
サーバ60は、公衆網3を介して通話対象の情報端末51から音声データを受け取ると、受け取った音声データを、公衆網3を介してインターホン親機10に送信する。
サーバ60は、公衆網3を介してインターホン親機10から呼出元のロビーインターホン20又はインターホン子機21が取得した音声データを受け取ると、受け取った音声データを通話対象の情報端末51に公衆網3を介して送信する。
(3)動作
ここでは、ロビーインターホン20から呼出があった場合におけるインターホン親機10の動作について、図3に示す流れ図を用いて説明する。
第2通信部12は、ロビーインターホン20から制御信号(呼出信号)を受信したか否かを判断する(ステップS1)。
第2通信部12がロビーインターホン20から制御信号(呼出信号)を受信していないと判断する場合(ステップS1における「No」)、処理は、制御信号(呼出信号)の受信待ちとなる。
第2通信部12がロビーインターホン20から制御信号(呼出信号)を受信したと判断する場合(ステップS1における「Yes」)、取得部101は、在不在モードを記憶部13から取得する(ステップS2)。
処理制御部102は、在不在モードのモードが、在室を表すか不在を表すかを判断する(ステップS3)。
不在を表すと判断する場合(ステップS3における「不在」)、処理制御部102は、公衆網3を介した呼出(公衆網3を利用した呼出)を行う(ステップS4)。具体的には、処理制御部102は、呼出情報を、ルータ40、公衆網3及びサーバ60を介して、第1登録テーブルに含まれる1つ以上の情報端末51のすべてに送信する。さらに、処理制御部102は、スピーカ16から呼出音を出力する。この結果、インターホン親機10及び呼出情報を受け取った各情報端末51は、呼出音を出力する。
処理制御部102は、各情報端末51及び自機のいずれか1つ機器に対して呼出に対する応答が行われたか否かを判断する(ステップS5)。具体的には、処理制御部102は、各情報端末51及び自機のいずれか1つ機器に対して通話開始に係る操作が行われるか否かを判断する。
通話開始に係る操作が行われたと判断する場合には(ステップS5における「Yes」)、処理制御部102は、通話に係る処理を行う(ステップS6)。例えば、自機の操作部15が通話開始に係る操作を受け付けると、処理制御部102は、自機と、呼出元であるロビーインターホン20との間での通話に係る処理を行う。また、1つの情報端末51(通話対象の情報端末51)が通話開始の操作を受け付けた場合には、処理制御部102は、通話対象の情報端末51と、呼出元のロビーインターホン20との間における通話に係る処理を行う。
通話が終了すると、処理は終了する。例えば、ロビーインターホン20との間での通話対象である機器(インターホン親機10又は情報端末51)において通話終了の操作を受け付けた場合には、処理は終了する。
各情報端末51及び自機のいずれの機器においても通話開始に係る処理が行われていないと判断する場合(ステップS5における「No」)、処理制御部102は、呼出元のロビーインターホン20で強制終了の操作が行われたか否かを判断する(ステップS7)。ここで、強制終了とは、例えば呼出元であるロビーインターホン20で呼出の終了に係る操作が行われることである。このとき、処理制御部102は、制御信号(呼出信号)を受信しなくなると、強制終了の操作が行われたと判断する。
呼出元のロビーインターホン20で強制終了の操作が行われたと処理制御部102が判断する場合(ステップS7における「Yes」)、処理は、終了する。呼出元のロビーインターホン20で強制終了の操作が行われていないと判断する場合(ステップS7における「No」)、処理はステップS4に戻る。
在室を表すと判断する場合(ステップS3における「在室」)、処理制御部102は、公衆網3を介さずに、つまりルータ40の近距離無線通信を用いた呼出(宅内通信を利用した呼出)を行う(ステップS8)。具体的には、処理制御部102は、呼出情報を、ルータ40を介して、第2登録テーブルに含まれる1つ以上の情報端末50のすべてに送信する。さらに、処理制御部102は、スピーカ16から呼出音を出力する。この結果、インターホン親機10及び呼出情報を受け取った各情報端末50は、呼出音を出力する。
処理制御部102は、各情報端末50及び自機のいずれか1つ機器に対して呼出に対する応答が行われたか否かを判断する(ステップS9)。具体的には、処理制御部102は、各情報端末50及び自機のいずれか1つ機器に対して通話開始に係る操作が行われる他か否かを判断する。
通話開始に係る操作が行われたと判断する場合には(ステップS9における「Yes」)、処理制御部102は、通話に係る処理を行う(ステップS6)。例えば、自機の操作部15が通話開始に係る操作を受け付けると、処理制御部102は、自機と、呼出元であるロビーインターホン20又はインターホン子機21との間において通話に係る処理を行う。また、1つの情報端末50(通話対象の情報端末50)が通話開始の操作を受け付けた場合には、処理制御部102は、通話対象の情報端末50と、呼出元のロビーインターホン20との間における通話に係る処理を行う。
通話が終了すると、処理は終了する。例えば、ロビーインターホン20との間での通話対象である機器(インターホン親機10又は情報端末50)において通話終了の操作を受け付けた場合には、処理は終了する。
各情報端末51及び自機のいずれの機器においても通話開始に係る処理が行われていないと判断する場合(ステップS9における「No」)、呼出元のロビーインターホン20で強制終了の操作が行われたか否かを判断する(ステップS10)。
呼出元のロビーインターホン20で強制終了の操作が行われたと処理制御部102が判断する場合(ステップS7における「Yes」)、処理は、終了する。
呼出元のロビーインターホン20で強制終了の操作が行われていないと判断する場合(ステップS10における「No」)、処理制御部102は、呼出を行ってから所定の時間が経過したか否かを判断する(ステップS11)。
呼出を行ってから所定の時間が経過したと処理制御部102が判断する場合(ステップS11における「Yes」)、処理はステップS4に移行する。
呼出を行ってから所定の時間が経過していないと処理制御部102が判断する場合(ステップS11における「No」)、処理は、ステップS8に戻る。
なお、ロビーインターホン20から呼出があった場合におけるインターホン親機10の動作については、上記動作において呼出元がインターホン子機21に変更されるだけである。そのため、ロビーインターホン20から呼出があった場合におけるインターホン親機10の動作の説明は省略する。
(4)変形例
以下に、変形例について列記する。なお、以下に説明する変形例は、上記実施形態と適宜組み合わせて適用可能である。
(4−1)変形例1
上記実施形態では、インターホン親機10は、在不在モードが在室を表している場合には、無条件で公衆網3を介さない通信を行う構成としたが、この構成に限定されない。
インターホン親機10の処理制御部102は、在不在モードが在室を表している場合に、公衆網3を介さない通信を行うに先立って、所定の条件(呼出前条件)が成立しているか否かを判断してもよい。ここで、呼出前条件とは、住戸E1に在室していない曜日、時間帯又はこれらの組み合わせである。呼出前条件は、記憶部13に予め記憶されており、住戸E1の住居者によって設定変更が可能である。
以下、ロビーインターホン20から呼出があった場合における本変形例のインターホン親機10の動作について、図4に示す流れ図を用いて説明する。
第2通信部12は、ロビーインターホン20から制御信号(呼出信号)を受信したか否かを判断する(ステップS50)。
第2通信部12がロビーインターホン20から制御信号(呼出信号)を受信していないと判断する場合(ステップS50における「No」)、処理は、制御信号(呼出信号)の受信待ちとなる。
第2通信部12がロビーインターホン20から制御信号(呼出信号)を受信したと判断する場合(ステップS50における「Yes」)、取得部101は、在不在モードを記憶部13から取得する(ステップS51)。
処理制御部102は、在不在モードのモードが、在室を表すか不在を表すかを判断する(ステップS52)。
不在を表すと判断する場合(ステップS52における「不在」)、処理制御部102は、公衆網3を介して(公衆網3を利用して)、第1登録テーブルに含まれるすべての情報端末51に対して呼出を行う(ステップS53)。さらに、処理制御部102は、スピーカ16から呼出音を出力する。
図4に示すステップS54〜S56は、図3に示すステップS5〜S7と同様であるので、ここでの説明は省略する。
在室を表すと判断する場合(ステップS52における「在室」)、処理制御部102は、呼出前条件が成立するか否かを判断する(ステップS57)。例えば、処理制御部102は、現在の日時が住戸E1に在室していない曜日、時間帯に属するか否かを判断する。現在の日時が住戸E1に在室していない曜日、時間帯に属する場合に、処理制御部102は、呼出前条件が成立すると判断する。現在の日時が住戸E1に在室していない曜日、時間帯に属していない場合に、処理制御部102は、呼出前条件が成立しないと判断する。
呼出前条件が成立すると処理制御部102が判断する場合には(ステップS57における「Yes」)、処理は、ステップS53に移行する。
呼出前条件が成立しないと判断する場合には(ステップS57における「No」)、処理制御部102は、公衆網3を介さずに、つまりルータ40の近距離無線通信を用いた呼出(宅内通信を利用した呼出)を行う(ステップS58)。さらに、処理制御部102は、スピーカ16から呼出音を出力する。この結果、インターホン親機10及び呼出情報を受け取った各情報端末50は、呼出音を出力する。
以降、図4に示すステップS59〜S61は、図3に示すステップS9〜S11と同様であるので、ここでの説明は省略する。
なお、ロビーインターホン20から呼出があった場合におけるインターホン親機10の動作については、上記動作において呼出元がインターホン子機21に変更されるだけである。そのため、ロビーインターホン20から呼出があった場合におけるインターホン親機10の動作の説明は省略する。
(4−2)変形例2
上記実施形態で説明したインターホン親機10は、住戸E1に設けられた防犯システムと連携する構成であってもよい。本変形例では、上記実施形態と異なる点を中心説明する。以下、実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付し、説明を適宜省略する。
本変形例では、住戸E1ごとに防犯システム70が設けられている。防犯システム70は、例えば住戸E1の住居者が不在である場合に、住戸E1のドア、窓の開閉、及び住戸E1における人の有無を監視する。防犯システム70は、住居者が不在中にドアが開けられた場合には、警報に係る警報情報及び住戸E1に対して異常が発生していることを表す異常情報のうち少なくとも一方を含む監視情報を、インターホン親機10に送信する。また、防犯システム70は、住居者が不在中に人の存在を検知した場合であって、検知後、所定時間内に住居者が在室となった情報を受け取らない場合においても、監視情報をインターホン親機10に送信する。このとき、インターホン親機10の処理制御部102は、実施形態と同様に、まず自機及び公衆網3を介さない情報端末50に対して呼出を行い、呼出後条件が成立した場合に公衆網3を介した情報端末51に対して呼出を行う。
なお、防犯システム70が異常の発生を検知した場合での呼出方法と、異常の発生の発生を検知していない場合での呼出方法とを異ならせてもよい。例えば、防犯システム70が異常の発生を検知した場合には、防犯システム70は、インターホン親機10、公衆網3を介さない情報端末50及び公衆網3を介した情報端末51の各々に、監視情報を送信してもよい。
本変形例の第2通信部12は、監視情報を防犯システム70から受け取る。
本変形例の制御部18aは、図5に示すように、取得部111及び処理制御部112を含んでいる。
本変形例のインターホン親機10は、例えばプロセッサ及びメモリを有するマイクロコンピュータを有している。そして、プロセッサがメモリに格納されているプログラムを実行することにより、マイクロコンピュータが制御部18aとして機能する。プロセッサが実行するプログラムは、ここではマイクロコンピュータのメモリに予め記録されているが、メモリカード等の記録媒体に記録されて提供されてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて提供されてもよい。
処理制御部112は、上記実施形態の処理制御部102と同様の機能を有する。処理制御部112は、さらに、第2通信部12が監視情報を防犯システム70から受け取ると、監視情報に基づいた内容を表示部14に表示するとともに、在不在モードに応じた送信先に監視情報を送信する。具体的には、処理制御部112は、在不在モードが不在を表す場合には、第1登録テーブルに含まれる1つ以上の情報端末51の全てに対して公衆網3を介して監視情報を送信する。処理制御部112は、在不在モードが在室を表す場合には、第2登録テーブルに含まれる1つ以上の情報端末50の全てに対して公衆網3及びサーバ60を介して監視情報を送信する。例えば、処理制御部112は、在不在モードが在室を表す場合には、第2登録テーブルに含まれる1つ以上の情報端末50のそれぞれに対応する識別子(電話番号)と、監視情報とを、サーバ60に送信する。このとき、サーバ60は、受け取った1つ以上の識別子にそれぞれ対応する1つ以上の情報端末51に、監視情報を送信する。情報端末51は、監視情報を、公衆網3を介してサーバ60から受け取ると、監視情報に基づいた内容を表示部503に表示する。
本変形例のインターホン親機10が、防犯システム70から監視情報を受け取った場合における動作について、図6の示す流れ図を用いて説明する。
第2通信部12は、防犯システム70から監視情報を受信したか否かを判断する(ステップS100)。
第2通信部12が防犯システム70から監視情報を受信していないと判断する場合(ステップS100における「No」)、処理は、監視情報の受信待ちとなる。
第2通信部12が防犯システム70から監視情報を受信したと判断する場合(ステップS100における「Yes」)、取得部101は、在不在モードを記憶部13から取得する(ステップS101)。
処理制御部102は、在不在モードのモードが、在室を表すか不在を表すかを判断する(ステップS102)。
不在を表すと判断する場合(ステップS102における「不在」)、処理制御部102は、公衆網3及びサーバ60を介して(公衆網3を利用して)、第1登録テーブルに含まれるすべての情報端末51に監視情報を送信する(ステップS103)。このとき、表示部14及び監視情報を受け取った情報端末51の表示部503は、監視情報に基づいた内容を表示する。
在室を表すと判断する場合(ステップS102における「在室」)、処理制御部102は、ルータ40の近距離無線通信(宅内通信)を利用して、第2登録テーブルに含まれるすべての情報端末50に監視情報を送信する(ステップS104)。このとき、表示部14及び監視情報を受け取った情報端末50の表示部503は、監視情報に基づいた内容を表示する。
なお、インターホン親機10は、住戸E1に設けられた、火災、水害及び地震の少なくとも1つを検知する防災システムと連携する構成であってもよい。この場合、防災システムは、例えば火災を検知すると、警報情報及び異常(例えば、火災)が発生していることを表す異常情報のうち少なくとも一方を含む監視情報を、インターホン親機10に送信する。このとき、インターホン親機10の処理制御部102は、実施形態と同様に、まず自機及び公衆網3を介さない情報端末50に対して呼出を行い、呼出後条件が成立した場合に公衆網3を介した情報端末51に対して呼出を行う。なお、防災システムが異常の発生を検知した場合には、防災システムは、インターホン親機10、公衆網3を介さない情報端末50及び公衆網3を介した情報端末51の各々に、監視情報を送信してもよい。
(4−3)変形例3
上記実施形態では、記憶部13が在不在モードを基に、住戸E1の住居者の在不在を判断する構成としたが、この構成に限定されない。
人の存在を検知する人感センサ等の人検知センサが住戸E1に設けられている場合には、人検知センサの検知結果を基に、住戸E1の住居者の在不在を判断してもよい。取得部101(111)は、人検知センサの検知結果を取得する。処理制御部102(112)は、取得した検知結果が住戸E1内に人が不在であることを表す不在情報である場合には、公衆網3及びサーバ60を介して、第1登録テーブルに含まれるすべての情報端末51に対して呼出を行う。処理制御部102は、取得した検知結果が住戸E1内に人が在室していることを表す在室情報である場合には、公衆網3を介さずに、第2登録テーブルに含まれるすべての情報端末50に対して呼出を行う。
または、住戸E1に変形例2で説明した防犯システム70が設けられている場合には、防犯システム70が記憶する住居者の在不在の情報を基に、住戸E1の住居者の在不在を判断してもよい。取得部101(111)は、防犯システム70が記憶している在不在に関する情報を取得する。処理制御部102(112)は、取得部101(111)が防犯システム70から取得した情報が住戸E1内に人が不在であることを表す不在情報である場合には、公衆網3及びサーバ60を介して、第1登録テーブルに含まれるすべての情報端末51に対して呼出を行う。処理制御部102(112)は、取得部101(111)が防犯システム70から取得した情報が住戸E1内に人が在室していることを表す在室情報である場合には、公衆網3を介さずに、第2登録テーブルに含まれるすべての情報端末50に対して呼出を行う。
または、インターホン親機10は、記憶部13が記憶する在不在モード、人検知センサの検知結果及び防犯システム70が記憶する住居者の在不在の情報のうち少なくとも2つの情報を用いて、住戸E1の住居者の在不在を判断してもよい。
(4−4)変形例4
インターホン親機10は、取得する情報の種別に応じて、取得した情報を情報端末51に公衆網3を介して送信するか否かを判断してもよい。
例えば、インターホン親機10は、情報の種別ごとに、公衆網3を介して送信するか否かを表す第1送信可否フラグを記憶部13に記憶する。第1送信可否フラグは、住居者によって設定変更が可能である。
ロビーインターホン20及びインターホン子機21から送信される呼出に係る情報(呼出信号)に対して、公衆網3を介して送信することを表す第1送信可否フラグが設定される。また、変形例2で示す防犯システム70から送信された監視情報に対して、公衆網3を介して送信することを表す第1送信可否フラグが設定される。また、施設5である集合住宅に設けられた管理人室の装置から送信される住居者に対するお知らせに係る情報に対して、公衆網3を介して送信しないことを表す第1送信可否フラグが設定される。
処理制御部102(112)は、住戸E1の住居者が不在である場合には、取得した情報の種別に対応する第1送信可否フラグを用いて、取得した情報を情報端末51に公衆網3を介して送信するか否かを判断する。
または、インターホン親機10は、取得する情報の送信元に応じて、取得した情報を情報端末51に公衆網3を介して送信するか否かを判断してもよい。
例えば、インターホン親機10は、情報の送信元ごとに、公衆網3を介して送信するか否かを表す第2送信可否フラグを記憶部13に記憶する。第2送信可否フラグは、住居者によって設定変更が可能である。
ロビーインターホン20及びインターホン子機21に対して、公衆網3を介して送信することを表す第2送信可否フラグが設定される。また、施設5である集合住宅に設けられた管理人室の装置に対して、公衆網3を介して送信しないことを表す第2送信可否フラグが設定される。
処理制御部102(112)は、住戸E1の住居者が不在である場合には、取得した情報の送信元に対応する第2送信可否フラグを用いて、取得した情報を情報端末51に公衆網3を介して送信するか否かを判断する。
または、施設5において、一の住戸E1のインターホン親機10と他の住戸E1のインターホン親機10との間で通話(内線通話)を行うために、一の住戸E1のインターホン親機10から他の住戸E1のインターホン親機10に対して呼出が可能な場合がある。さらに、施設5である集合住宅に設けられた管理人室の装置(管理人用装置)とインターホン親機10との間で通話(内線通話)を行うために、管理人用装置からインターホン親機10に対して呼出が可能な場合がある。そこで、インターホン親機10は、呼出を行う呼出元に応じて、情報端末51に公衆網3を介して呼出を行うか否かを判断してもよい。
例えば、インターホン親機10は、呼出元ごとに、公衆網3を介して送信するか否かを表す第3送信可否フラグを記憶部13に記憶する。第3送信可否フラグは、住居者によって設定変更が可能である。
ロビーインターホン20及びインターホン子機21に対して、公衆網3を介して送信することを表す第3送信可否フラグが設定される。また、管理人用装置に対して、公衆網3を介して送信することを表す第2送信可否フラグが設定される。他のインターホン親機10に対して、公衆網3を介して送信しないことを表す第2送信可否フラグが設定される。
処理制御部102(112)は、住戸E1の住居者が不在である場合には、呼出元に対応する第3送信可否フラグを用いて、取得した情報を情報端末51に公衆網3を介して送信するか否かを判断する。
(4−5)変形例5
インターホン親機10は、公衆網3を介して呼出情報を送信する場合、制御装置30を介して送信してもよい。この場合、本開示のインターホンシステム1は、インターホン親機10と制御装置30とから構成される。
また、実施形態において、ロビーインターホン20がカメラを備えている場合には、インターホン親機10は、ロビーインターホン20のカメラが撮像した画像を、呼出情報に含めて情報端末50又は情報端末51に送信してもよい。この場合、呼出情報を受け取った情報端末50又は情報端末51は、呼出情報に含まれる画像を表示する。なお、カメラが撮像する画像は静止画像であってもよいし、動画像であってもよい。また、インターホン親機10は、通話中である情報端末50又は情報端末51に、ロビーインターホン20のカメラが撮像した画像を送信してもよい。
本開示は、インターホン親機10、ロビーインターホン20及びインターホン子機21をと含み、集合住宅に設けられる通話システムに適用した場合について説明した。本開示は、インターホン親機10及びインターホン子機21をと含み、戸建の住宅に設けられる通話システムに適用してもよい。
また、実施形態では、インターホン親機10は、住戸E1内の情報端末50に対して呼出を行う場合、ルータ40を介して通信を行う構成としたが、この構成に限定されない。インターホン親機10は、住戸E1内の情報端末50に対して呼出を行う場合、ルータ40を介することなく、住戸E1内の情報端末50に対して呼出を行ってもよい。この場合。第1通信部11は、住戸E1内の1以上の情報端末50と通信するためのインタフェース(第1通信機能)、及び公衆網3を介して1つ以上の情報端末51と通信するためのインタフェース(第2通信機能)とを含む。第1通信部11は、第1通信機能により、Wi−Fi(登録商標)に準拠した近距離無線通信を行う。第1通信部11は、第2通信機能により、ルータ40、公衆網3及びサーバ60を介して、情報端末51との間で通信を行う。なお、変形例では、第1通信機能及び第2通信機能は同一の構成要素(第1通信部11)に含まれる構成としたが、この構成に限定されない。第1通信機能及び第2通信機能は、互いに異なる構成要素で構成されてもよい。
また、ルータ40又はインターホン親機10と情報端末50との間の無線通信は、Wi−Fi(登録商標)に準拠した近距離無線通信に限定されない。ルータ40又はインターホン親機10と情報端末50との間の無線通信は、blue tooth(登録商標)等、所定の領域内を無線通信の範囲とする通信であってもよい。
(変形例)
上記実施形態は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。上記実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。また、インターホンシステム1と同様の機能は、処理方法、コンピュータプログラム、又はプログラムを記録した記録媒体等で具現化されてもよい。一態様に係るインターホンシステム1の処理方法は、取得ステップと、処理制御ステップとを含む。取得ステップは、所定の領域(例えば、住戸E1)に人が不在であることを表す不在情報を取得する。処理制御ステップは、取得ステップで不在情報を取得した場合であり、かつ所定の領域に設けられたインターホン親機10に対して所定の領域への訪問者による呼出があった場合に、公衆網3を介した通信により公衆網用情報端末(例えば、情報端末51)に対して呼出を行う。一態様に係るプログラムは、コンピュータシステムを、上述したインターホンシステム1の処理方法として実行させるためのプログラムである。
本開示におけるインターホンシステム1は、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを主構成とする。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示におけるインターホンシステム1としての機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されてもよく、電気通信回線を通じて提供されてもよく、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1ないし複数の電子回路で構成される。ここでいうIC又はLSI等の集積回路は、集積の度合いによって呼び方が異なっており、システムLSI、VLSI(Very Large Scale Integration)、又はULSI(Ultra Large Scale Integration)と呼ばれる集積回路を含む。さらに、LSIの製造後にプログラムされる、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又はLSI内部の接合関係の再構成若しくはLSI内部の回路区画の再構成が可能な論理デバイスについても、プロセッサとして採用することができる。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。ここでいうコンピュータシステムは、1以上のプロセッサ及び1以上のメモリを有するマイクロコントローラを含む。したがって、マイクロコントローラについても、半導体集積回路又は大規模集積回路を含む1ないし複数の電子回路で構成される。
また、インターホンシステム1における複数の機能が、1つの筐体内に集約されていることはインターホンシステム1に必須の構成ではなく、インターホンシステム1の構成要素は、複数の筐体に分散して設けられていてもよい。さらに、インターホンシステム1の少なくとも一部の機能、例えば、インターホン親機10の一部の機能がクラウド(クラウドコンピューティング)等によって実現されてもよい。
反対に、実施形態において、複数の装置に分散されている通話システム2の少なくとも一部の機能が、1つの筐体内に集約されていてもよい。例えば、インターホン親機10とサーバ60とに分散されている通話システム2の一部の機能が、1つの筐体内に集約されていてもよい。
(まとめ)
以上説明したように、第1の態様のインターホンシステム(1)は、取得部(101,111)と、処理制御部(102,112)とを備える。取得部(101,111)は、所定の領域(例えば、住戸E1)において人の在室、不在のいずれかを表す情報(例えば、在不在フラグ)を取得する。処理制御部(102,112)は、取得部(101,111)が所定の領域に人が不在であることを表す不在情報を取得した場合であり、かつ所定の領域に設けられたインターホン親機(10)に対して呼出があった場合に、公衆網(3)を介した通信により公衆網用情報端末(例えば、情報端末51)に対して呼出を行う。
この構成によると、所定の領域に人が不在である場合にインターホン親機(10)に対して呼出があると、公衆網(3)を介した通信により公衆網用情報端末に対して呼出を行う。これにより、不在時であってもインターホン親機(10)に対して呼出があった場合でも当該呼出に対応することができる。
第2の態様のインターホンシステム(1)では、第1の態様において、処理制御部(102,112)は、取得部(101,111)が所定の領域に人が在室していることを表す在室情報を取得した場合であり、かつインターホン親機(10)に対して呼出があった場合に、公衆網(3)を介さずに通信を行うことにより非公衆網用情報端末(例えば、情報端末50)に対して呼出を行う。
この構成によると、所定の領域に人がインターホン親機から離れた場所に在室している場合にインターホン親機(10)に対して呼出があっても、インターホン親機(10)の設置場所に行くことなく呼出に対応することができる。
第3の態様のインターホンシステム(1)では、第2の態様において、処理制御部(102,112)は、取得部(101,111)が在室情報を取得した場合であり、かつインターホン親機(10)に対して呼出があった場合に、非公衆網用情報端末に対して呼出を行うに前に予め定められた呼出前条件が成立しているときには、公衆網用情報端末に対して公衆網(3)を介して呼出を行う。
この構成によると、取得部(101,111)が取得した在室情報と、所定の領域での実際の状態(不在状態)とにミスマッチが生じている場合であっても、インターホン親機の呼出に対して適切に対応することができる。
第4の態様のインターホンシステム(1)では、第2又は第3の態様において、処理制御部(102,112)は、非公衆網用情報端末に対して公衆網(3)を介さずに呼出を行った後に予め定められた呼出後条件が成立したときには、公衆網用情報端末に対して公衆網(3)を介して呼出を行う。
この構成によると、取得部(101,111)が取得した在室情報と、所定の領域での実際の状態(不在状態)とにミスマッチが生じている場合であっても、インターホン親機の呼出に対して適切に対応することができる。
第5の態様のインターホンシステム(1)では、第2〜第4のいずれかの態様において、公衆網用情報端末と、非公衆網用情報端末とは、同一の情報端末である。
この構成によると、1台の情報端末に対して、公衆網(3)を介した呼出、及び公衆網(3)を介さない呼出を行うことができる。
第6の態様のインターホンシステム(1)では、第1〜第5のいずれかの態様において、処理制御部(102,112)は、取得部(101,111)が不在情報を取得した場合であり、かつインターホン親機(10)が呼出とは異なる所定の情報を取得した場合には、所定の情報に関する情報を公衆網用情報端末に公衆網(3)を介して送信する。
この構成によると、不在時であっても呼出以外の通信に対する応答を行うことができる。
第7の態様のインターホンシステム(1)では、第6の態様において、所定の情報は、所定の領域に対する警報に係る警報情報及び所定の領域に対して異常が発生していることを表す異常情報のうち少なくとも一方を含む。
この構成によると、不在時に所定の領域で発生した状態を知ることができる。
第8の態様のインターホンシステム(1)では、第6又は第7の態様において、処理制御部(102,112)は、インターホン親機(10)が取得した所定の情報の種別に応じて、所定の情報に関する情報を公衆網用情報端末に公衆網(3)を介して送信するか否かを判断する。
この構成によると、例えば、所定の情報のうち緊急度の高い情報のみを通知することができる。
第9の態様のインターホンシステム(1)では、第6〜第8のいずれかの態様において、処理制御部(102,112)は、インターホン親機(10)が取得した所定の情報の送信元に応じて、所定の情報に関する情報を公衆網用情報端末に公衆網(3)を介して送信するか否かを判断する。
この構成によると、例えば、送信元のうち優先度の高い送信元からの情報を通知することができる。
第10の態様のインターホンシステム(1)では、第1〜第9のいずれかの態様において、処理制御部(102,112)は、インターホン親機(10)に対する呼出を行う呼出元に応じて、公衆網用情報端末に公衆網(3)を介して呼出を行うか否かを判断する。
この構成によると、例えば、不在であっても、優先度の高い呼出元からの呼出に対して応答することができる。
第11の態様の処理方法は、取得ステップと、制御処理ステップとを含む。取得ステップは、所定の領域(例えば、住戸E1)において人の在室、不在のいずれかを表す情報(例えば、在不在フラグ)を取得する。処理制御ステップは、取得ステップで所定の領域に人が不在であることを表す不在情報を取得した場合であり、かつ所定の領域に設けられたインターホン親機(10)に対して呼出があった場合に、公衆網(3)を介した通信により公衆網用情報端末(例えば、情報端末51)に対して呼出を行う。
この処理方法によると、不在時であってもインターホン親機(10)に対して呼出があった場合でも当該呼出に対応することができる。
第12の態様のプログラムは、第11の態様の処理方法をコンピュータに、実行させるためのプログラムである。
このプログラムによると、不在時であってもインターホン親機(10)に対して呼出があった場合でも当該呼出に対応することができる。
1 インターホンシステム
3 公衆網
10 インターホン親機
50 情報端末(非公衆網用情報端末)
51 情報端末(公衆網用情報端末)
101,111 取得部
102,112 処理制御部
E1 住戸

Claims (12)

  1. 所定の領域において人の在室、不在のいずれかを表す情報を取得する取得部と、
    前記取得部が前記所定の領域に人が不在であることを表す不在情報を取得した場合であり、かつ前記所定の領域に設けられたインターホン親機に対して呼出があった場合に、公衆網を介した通信により公衆網用情報端末に対して呼出を行う処理制御部とを備える、
    インターホンシステム。
  2. 前記処理制御部は、前記取得部が前記所定の領域に人が在室していることを表す在室情報を取得した場合であり、かつ前記インターホン親機に対して呼出があった場合に、公衆網を介さずに通信を行うことにより非公衆網用情報端末に対して呼出を行う、
    請求項1に記載のインターホンシステム。
  3. 前記処理制御部は、前記取得部が前記在室情報を取得した場合であり、かつ前記インターホン親機に対して呼出があった場合に、前記非公衆網用情報端末に対して呼出を行うに前に予め定められた呼出前条件が成立しているときには、前記公衆網用情報端末に対して前記公衆網を介して呼出を行う、
    請求項2に記載のインターホンシステム。
  4. 前記処理制御部は、前記非公衆網用情報端末に対して前記公衆網を介さずに呼出を行った後に予め定められた呼出後条件が成立したときには、前記公衆網用情報端末に対して前記公衆網を介して呼出を行う、
    請求項2又は3に記載のインターホンシステム。
  5. 前記公衆網用情報端末と、前記非公衆網用情報端末とは、同一の情報端末である、
    請求項2〜4のいずれか一項に記載のインターホンシステム。
  6. 前記処理制御部は、前記取得部が前記不在情報を取得した場合であり、かつ前記インターホン親機が前記呼出とは異なる所定の情報を取得した場合には、前記所定の情報に関する情報を前記公衆網用情報端末に前記公衆網を介して送信する、
    請求項1〜5のいずれか一項に記載のインターホンシステム。
  7. 前記所定の情報は、前記所定の領域に対する警報に係る警報情報及び前記所定の領域に対して異常が発生していることを表す異常情報のうち少なくとも一方を含む、
    請求項6に記載のインターホンシステム。
  8. 前記処理制御部は、前記インターホン親機が取得した前記所定の情報の種別に応じて、前記所定の情報に関する情報を前記公衆網用情報端末に前記公衆網を介して送信するか否かを判断する、
    請求項6又は7に記載のインターホンシステム。
  9. 前記処理制御部は、前記インターホン親機が取得した前記所定の情報の送信元に応じて、前記所定の情報に関する情報を前記公衆網用情報端末に前記公衆網を介して送信するか否かを判断する、
    請求項6〜8のいずれか一項に記載のインターホンシステム。
  10. 前記処理制御部は、前記インターホン親機に対する呼出を行う呼出元に応じて、前記公衆網用情報端末に前記公衆網を介して呼出を行うか否かを判断する、
    請求項1〜9のいずれか一項に記載のインターホンシステム。
  11. 所定の領域において人の在室、不在のいずれかを表す情報を取得する取得ステップと、
    前記取得ステップで前記所定の領域に人が不在であることを表す不在情報を取得した場合であり、かつ前記所定の領域に設けられたインターホン親機に対して呼出があった場合に、公衆網を介した通信により公衆網用情報端末に対して呼出を行う処理制御ステップとを含む
    処理方法。
  12. 請求項11に記載の処理方法をコンピュータに、実行させるためのプログラム。
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