JP2020077546A - 端子の接続構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】オス端子とメス端子の相対的なガタつきを抑制することができる端子の接続構造を提供する。【解決手段】端子の接続構造1Aは、オス端子10とメス端子20Aとで構成される。オス端子10のタブ部11が、平板状に形成された第1挿入部31と、第1挿入部31と端子本体部13とを連結し、第1挿入部31から端子本体部13に向けて厚みが増すようにタブ部11の板厚方向の一方の面が傾斜する第2挿入部33とを有する。メス端子20Aの箱部21Aは、タブ部11が挿入された挿入状態でタブ部11に弾性接触する弾性片43Aを備える。弾性片43Aは、挿入方向の自由端側に形成され、第1挿入部31に弾性接触する第1接点部43Aaと、自由端と反対方向の基端側に形成され、第2挿入部33に弾性接触する第2接点部43Abとを有する。下方接触部47Aは、挿入状態でタブ部11の自由端側に接触する。【選択図】図5

Description

本発明は、端子の接続構造に関する。
車両に適用されるワイヤハーネスには、端子付き電線が使用される。端子付き電線において、オス端子とメス端子とを電気的に接続するための種々の接続構造が知られている。例えば、特許文献1では、箱部内に、電気的接点として第1凸状接触部と第2凸状接触部とが突出して形成されたバネを有するメス端子が開示されている。オス端子のタブがメス端子の箱部内に挿入されると、上記バネが弾性変形し、第1凸状接触部及び第2凸状接触部に接触する。このとき、バネの自由端は、補助バネの自由端により弾性的に支持されている。
特開2015−204264号公報
ところで、上記特許文献1では、オス端子がメス端子に挿入された状態において、バネと補助バネの自由端による弾性力がタブに付与されるが、例えば、車両の走行時等の振動により、オス端子とメス端子が相対的にガタつくおそれがある。オス端子とメス端子のガタつきに起因して、例えば、タブと、第1凸状接触部や第2凸状接触部との間で摺動による摩耗粉が生じて、電気的な接続の信頼性が低下することが懸念される。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、オス端子とメス端子の相対的なガタつきを抑制することができる端子の接続構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る端子の接続構造は、オス端子とメス端子とを接続する端子の接続構造であって、前記オス端子は、端子本体部と、前記端子本体部から前記オス端子の挿入方向に向けて延在して形成され、前記メス端子に挿入されるタブ部を備え、前記タブ部は、平板状に形成された第1挿入部と、前記第1挿入部と前記端子本体部とを連結し、前記第1挿入部から前記端子本体部に向けて厚みが増すように前記タブ部の板厚方向の一方の面が傾斜する第2挿入部と、を有し、前記メス端子は、前記挿入方向と反対側に開口し、前記開口を介して前記オス端子のタブ部が挿入される箱部を備え、前記箱部は、前記タブ部が挿入された挿入状態で前記タブ部に弾性接触する弾性片と、前記挿入状態で前記タブ部を挟んで前記挿入方向と直交する上下方向に対向する壁部の一方から前記タブ部に向けて突出して形成され、前記タブ部に接触する上方接触部と、前記挿入状態で前記上下方向に対向する壁部の他方から前記弾性片に向けて突出して形成され、前記弾性片に接触する下方接触部と、を備え、前記弾性片は、前記挿入方向の自由端側に形成され、前記挿入状態で前記タブ部の前記第1挿入部に弾性接触する第1接点部と、前記自由端と反対方向の基端側に形成され、前記挿入状態で前記タブ部の前記第2挿入部に弾性接触する第2接点部と、を有し、前記下方接触部は、前記挿入状態で前記弾性片の自由端側に接触する、ことを特徴とする。
上記端子の接続構造において、前記弾性片は、さらに、前記第1接点部から前記第2接点部までの間に設けられ、前記挿入状態で前記タブ部に弾性接触する第3接点部を有する、ものである。
上記端子の接続構造において、前記上方接触部は、前記タブ部の挿入状態で前記タブ部に対して弾性接触する、ものである。
上記端子の接続構造において、前記タブ部の前記第2挿入部は、前記挿入方向と反対側に向けて前記挿入方向及び前記上下方向と直交する幅方向の幅が広くなるように形成され、前記箱部は、前記挿入状態で前記タブ部を挟んで前記幅方向に対向する一対の側壁部からそれぞれ前記タブ部に向けて突出して形成され、前記タブ部の前記第1挿入部に対して弾性接触する一対の第1側面接触部と、一対の前記側壁部における前記開口側に設けられ、前記挿入状態で前記タブ部の前記第2挿入部の前記幅方向の両端に接触する一対の第2側面接触部と、を有するものである。
本発明に係る端子の接続構造によれば、オス端子とメス端子の相対的なガタつきを抑制することができる、という効果を奏する。
図1は、第1実施形態に係る端子の接続構造の概略構成を示す斜視図である。 図2は、第1実施形態におけるオス端子の概略構成を示す斜視図である。 図3は、第1実施形態におけるメス端子の概略構成を示す斜視図である。 図4は、第1実施形態に係る端子の接続構造の概略構成を示す縦断面図である。 図5は、第1実施形態に係る端子の接続構造における要部を拡大した縦断面図である。 図6は、第1実施形態に係る端子の接続構造における要部を拡大した横断面図である。 図7は、第1実施形態に係る端子の接続構造における端子挿入時の端子間の接続状態を示す縦断面図である。 図8は、第1実施形態に係る端子の接続構造における端子挿入時の端子間の接続状態を示す横断面図である。 図9は、第2実施形態に係る端子の接続構造の概略構成を示す縦断面図である。 図10は、第2実施形態におけるメス端子の概略構成を示す斜視図である。 図11は、第2実施形態に係る端子の接続構造における要部を拡大した縦断面図である。 図12は、第2実施形態に係る端子の接続構造における端子挿入時の端子間の接続状態を示す縦断面図である。 図13は、第2実施形態に係る端子の接続構造における端子挿入途中の端子間の接続状態を示す縦断面図である。
以下に、本発明に係る端子の接続構造の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態により本発明が限定されるものではない。また、下記の実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
[第1実施形態]
まず、第1実施形態に係る端子の接続構造1Aについて図1〜図8を参照して説明する。なお、以下の説明において、図1〜図4(図9、図10を含む)に示すX方向は、実施形態における端子の挿抜方向である。特に、X1方向が挿抜方向における挿入方向、X2方向が挿抜方向における抜去方向である。Y方向は、実施形態における端子の幅方向である。Z方向は、実施形態における端子の上下方向である。ここで、X方向、Y方向、及びZ方向は、相互に略直交する。また、以下の説明で用いる各方向は、特に断りのない限り、各部が相互に組み付けられた状態での方向を表すものとする。
端子の接続構造1Aは、図1に示すように、オス端子10と、メス端子20Aとで構成される。オス端子10及びメス端子20Aは、それぞれが金属製のコネクタ端子である。オス端子10及びメス端子20Aは、それぞれが、例えば、樹脂製のコネクタ(不図示)に収容され、相手側コネクタ(不図示)との嵌合時にオス端子10とメス端子20Aとが接触して電気的に接続する。オス端子10及びメス端子20Aは、それぞれが、例えば、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等によって構成される。オス端子10は、図2に示すように、タブ部11と、端子本体部13と、バレル部15とを備える。オス端子10は、挿入方向側の先端から抜去方向に向かって、タブ部11、端子本体部13、バレル部15の順に並んで連結される。ここで、端子本体部13は、オス端子10がコネクタに収容された状態において、コネクタハウジング(不図示)に固定保持される部分である。バレル部15は、オス端子10と電線(不図示)の端末とを電気的に接続する部分である。バレル部15は、電線の端末に加締められ圧着される。
タブ部11は、図2に示すように、端子本体部13からオス端子10の挿入方向に向けて延在して形成され、メス端子20Aに挿入される部分である。タブ部11は、メス端子20Aに挿入された状態において、当該メス端子20Aと電気的に接続される。本実施形態のタブ部11は、第1挿入部31と、第2挿入部33とを有する。タブ部11は、挿入方向側の先端から端子本体部13に向かって、第1挿入部31、第2挿入部33の順に連結される。
第1挿入部31は、平板状に形成される。第1挿入部31は、上下方向における両面が平坦に形成される。第1挿入部31は、タブ部11がメス端子20Aに挿入された状態で、メス端子20Aに対して上下方向及び幅方向において固定保持される。
第2挿入部33は、第1挿入部31と端子本体部13とを連結し、第1挿入部31から端子本体部13に向けて厚みが増すようにタブ部11の板厚方向の一方の面33aが傾斜する。ここで面33aは、傾斜面であり、タブ部11がメス端子20Aに挿入された状態で、一部がメス端子20Aに接触する。板厚方向は、上下方向である。第2挿入部33は、上下方向における両面のうち上面が平坦に形成され、下面である面33aが傾斜して形成される。第2挿入部33は、タブ部11がメス端子20Aに挿入された状態で、面33aの一部が接触し、かつ幅方向において固定保持される。本実施形態の第2挿入部33は、挿入方向と反対側に向けて挿入方向及び上下方向と直交する幅方向の幅が広くなるように形成されている。
メス端子20Aは、図3に示すように、箱状の箱部21Aと、バレル部23とを備える。メス端子20Aは、挿入方向に向かって、箱部21A、バレル部23の順に連結される。ここで、バレル部23は、メス端子20Aと電線の端末とを電気的に接続する部分である。バレル部23は、電線の端末に加締められ圧着される。
箱部21Aは、メス端子20Aがコネクタに収容された状態において、コネクタハウジング(不図示)に固定保持される部分である。箱部21Aは、図5及び図6に示すように、挿入方向と反対側、すなわち抜去方向側に開口する開口41と、オス端子10のタブ部11を収容する収容空間部42と、収容空間部42を形成する4つの壁部44,46,48,50とを有する。4つの壁部44,46,48,50のうち、壁部44,46は、箱部21Aの上下方向に対向して配置される。壁部48,50は、それぞれが箱部21Aの側壁部であり、箱部21Aの幅方向に対向して配置される。箱部21Aは、開口41を介してオス端子10のタブ部11が収容空間部42に収容され、当該タブ部11を保持する。箱部21Aは、さらに、弾性片43Aと、上方接触部45Aと、下方接触部47Aと、一対の第1側面接触部49と、一対の第2側面接触部51とを備える。
弾性片43Aは、タブ部11が箱部21Aに挿入された挿入状態でタブ部11に弾性接触する部分である。弾性片43Aは、挿抜方向に延在して形成されており、抜去方向側の端部(以下、「基端」とも呼ぶ。)が開口41側の壁部46に連結され、挿入方向側の端部が自由端である。弾性片43Aは、基端を支点とし、支点と反対方向の端部を自由端とする片持ち梁構造を有する。弾性片43Aは、抜去方向側の端部が屈曲部Tから収容空間部42側であって挿入方向側に折り返されている。屈曲部Tは、一定の大きさの曲率を有することが好ましい。本実施形態の弾性片43Aは、上下方向における両面のうち上面に、第1接点部43Aaと、第2接点部43Abとを備える。
第1接点部43Aaは、弾性片43Aの自由端側に形成され、タブ部11が箱部21Aに挿入された挿入状態でタブ部11の第1挿入部31に弾性接触する部分である。本実施形態の第1接点部43Aaは、タブ部11が箱部21Aに挿入された挿入状態において、弾性片43Aの上下方向における上面からタブ部11の第1挿入部31に向けて突出して形成される。
第2接点部43Abは、タブ部11が箱部21Aに挿入された挿入状態で自由端と反対方向の基端側に形成され、タブ部11の第2挿入部33に弾性接触する部分である。第2接点部43Abは、弾性片43Aの屈曲部Tの外側の曲面に形成されており、タブ部11が箱部21Aに挿入された挿入状態で第2挿入部33の面33aに対して弾性接触する。
上方接触部45Aは、タブ部11が箱部21Aに挿入された挿入状態でタブ部11を挟んで上下方向に対向する壁部44,46の一方(壁部44)からタブ部11に向けて突出して形成され、タブ部11に接触する部分である。本実施形態の上方接触部45Aは、図5に示すように、壁部44の一部が下方側に撓むように形成されており、タブ部11が箱部21Aに挿入された挿入状態でタブ部11の第1挿入部31の上面側に弾性接触する。
下方接触部47Aは、タブ部11が箱部21Aに挿入された挿入状態で上下方向に対向する壁部44,46の他方(壁部46)から弾性片43Aに向けて突出して形成され、弾性片43Aに接触する部分である。本実施形態の下方接触部47Aは、図5に示すように、壁部46の一部が上方側に撓むように形成されており、タブ部11が箱部21Aに挿入された挿入状態で弾性片43Aの上下方向における下面側、かつ自由端側に弾性接触する。
一対の第1側面接触部49は、図6に示すように、タブ部11が箱部21Aに挿入された挿入状態でタブ部11を挟んで幅方向に対向する一対の側壁部(壁部48,50)からそれぞれタブ部11に向けて突出して形成され、タブ部11の第1挿入部31に対して弾性接触する部分である。本実施形態の第1側面接触部49は、各壁部48,50の一部が、対向する壁部側に撓むように形成されており、タブ部11が箱部21Aに挿入された挿入状態でタブ部11の第1挿入部31における幅方向の両端に弾性接触する。
一対の第2側面接触部51は、図6に示すように、一対の側壁部(壁部48,50)における開口41側に設けられ、タブ部11が箱部21Aに挿入された挿入状態でタブ部11の第2挿入部33の幅方向の両端に接触する部分である。本実施形態の第2側面接触部51は、各壁部48,50の開口41側の先端が、対向する壁部48,50側に撓むように形成されており、タブ部11が箱部21Aに挿入された挿入状態でタブ部11の第2挿入部33の幅方向の両端に接触する。
次に、端子の接続構造1Aにおけるオス端子10とメス端子20Aの接続時の状態変化について図5〜図8を参照して説明する。
まず、メス端子20Aに対してオス端子10の挿入が開始されると、タブ部11の第1挿入部31が上下方向において上方接触部45A及び第1接点部43Aaに接触する(図7)。このとき、タブ部11の第1挿入部31は、幅方向において一対の第1側面接触部49に接触する(図8)。オス端子10の挿入が継続されると、タブ部11の第1挿入部31が、上方接触部45Aと第1接点部43Aaに摺動し、かつ幅方向において一対の第1側面接触部49に摺動しながら、オス端子10が挿入方向へ移動する。その後、タブ部11の第2挿入部33は、傾斜する面33aが弾性片43Aの第2接点部43Abに接触し、かつ幅方向の両端が一対の第2側面接触部51に接触し、オス端子10の挿入が完了する(図5、図6)。このとき、下方接触部47Aが、弾性片43Aの自由端側に接触することで、弾性片43Aが片持ち梁でなく両持ち梁となり、第1接点部43Aaでの押圧力を高めることができ、オス端子10の上下方向のガタつきを抑制することができる。
端子の接続構造1Aは、オス端子10がメス端子20Aに完全に挿入された完全挿入状態において、第1接点部43Aaが、図5に示す上下方向のセンターライン(インデントセンターライン)Cv上でタブ部11の第1挿入部31に弾性接触する。また、端子の接続構造1Aは、完全挿入状態において、第1接点部43Aaと上方接触部45Aによりタブ部11の第1挿入部31を上下方向で挟持し、かつ第2接点部43Abが、タブ部11の第2挿入部33に弾性接触する。
また、端子の接続構造1Aは、完全挿入状態において、一対の第1側面接触部49が、図6に示す幅方向のセンターライン(インデントセンターライン)Ch上で幅方向においてタブ部11の第1挿入部31を挟持し、かつ一対の第2側面接触部51が、幅方向においてタブ部11の第2挿入部33を挟持する。
以上で説明した端子の接続構造1Aは、オス端子10とメス端子20Aとを備える。オス端子10のタブ部11が、平板状に形成された第1挿入部31と、第1挿入部31と端子本体部13とを連結し、第1挿入部31から端子本体部13に向けて厚みが増すようにタブ部11の板厚方向の一方の面が傾斜する第2挿入部33とを有する。メス端子20Aの箱部21Aは、タブ部11が箱部21Aに挿入された挿入状態でタブ部11に弾性接触する弾性片43Aを備える。弾性片43Aは、挿入方向の自由端側に形成され、第1挿入部31に弾性接触する第1接点部43Aaと、自由端と反対方向の基端側に形成され、第2挿入部33に弾性接触する第2接点部43Abとを有する。下方接触部47Aは、タブ部11が箱部21Aに挿入された挿入状態で弾性片43Aの自由端側に接触する。上記構成により、タブ部11の第1挿入部31に弾性接触する第1接点部43Aaと、第2挿入部33に弾性接触する第2接点部43Abとを挿抜方向において離して配置することができ、従来に比して、オス端子10とメス端子20Aの上下方向の相対的なガタつきを抑制することが可能となる。さらに、ガタツキを抑制することにより、タブ部11と箱部21Aとの摺動による摩耗粉の発生を抑制して、電気的な接続の信頼性を維持、向上させることができる。
従来、オス端子とメス端子の相対的なガタつきを抑えるために、例えば、タブ部と弾性片との接触箇所を増やす方法が取られている(例えば特開2015−204264号公報参照)。弾性片の自由端側にタブ部との接触箇所を増やす場合、1つの接触箇所に対してその近傍に他の接触箇所を配置しなければならない。上記構成により、タブ部11の第1挿入部31に弾性接触する第1接点部43Aaと、第2挿入部33に弾性接触する第2接点部43Abとを挿抜方向において離して配置することができる。
また、第2接点部43Abが弾性片43Aの屈曲部Tの外側の曲面に形成されていることから、当該第2接点部43Abの弾性押圧力が、弾性片43Aの自由端側に形成された第1接点部43Aaの弾性押圧力より強くなる。この結果、タブ部11の挿入状態において、第1接点部43Aaの弾性押圧力と第2接点部43Abの弾性押圧力により、オス端子10の上下方向におけるガタつきを抑制することができる。
また、下方接触部47Aが、弾性片43Aの自由端側に接触することで、弾性片43Aが片持ち梁でなく両持ち梁となり、第1接点部43Aaでの押圧力を高めることができ、オス端子10の上下方向のガタつきをさらに抑制することができる。
また、本実施形態の端子の接続構造1Aは、上方接触部45Aが、タブ部11の挿入状態でタブ部11に対して弾性接触する。これにより、タブ部11の挿入状態において、上方接触部45Aの弾性押圧力により、オス端子10の上下方向におけるガタつきを抑制することができる。
また、本実施形態の端子の接続構造1Aは、タブ部11の第2挿入部33が、挿入方向と反対側に向けて幅方向の幅が広くなるように形成される。箱部21Aは、挿入状態でタブ部11を挟んで幅方向に対向する一対の壁部(側壁部)48,50からそれぞれタブ部11に向けて突出して形成され、タブ部11の第1挿入部31に対して弾性接触する一対の第1側面接触部49を有する。箱部21Aは、さらに、一対の壁部(側壁部)48,50における開口41側に設けられ、挿入状態でタブ部11の第2挿入部33の幅方向の両端に接触する一対の第2側面接触部51を有する。上記構成により、タブ部11の第1挿入部31に弾性接触する第1接点部43Aaと、第2挿入部33に弾性接触する第2接点部43Abとを挿抜方向において離して配置することができ、従来に比して、オス端子10とメス端子20Aの上下方向の相対的なガタつきを抑制することが可能となる。
なお、上記第1実施形態では、壁部44,46,48,50は、いずれも弾性変形するように構成されていてもよい。これにより、容易な構造で上方接触部45A、下方接触部47A、一対の第1側面接触部49、及び一対の第2側面接触部51の弾性力を得ることができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係る端子の接続構造1Bについて図9〜図13を参照して説明する。第2実施形態に係る端子の接続構造1Bは、図1に示すオス端子10と、図10に示すメス端子20Bとで構成される。本実施形態の端子の接続構造1Bは、メス端子20Bの箱部の形状が上記第1実施形態とは異なる。以下では、上述した実施形態と同様の構成要素には共通の符号が付されるとともに、共通する構成、作用、効果については、重複した説明はできるだけ省略する。
本実施形態に係るメス端子20Bは、図10に示すように、箱状の箱部21Bと、バレル部23とを備える。メス端子20Bは、箱部21Aに代えて箱部21Bを備える点でメス端子20Aと異なる。箱部21Bは、開口41と、収容空間部42と、4つの壁部44,46,48,50とを有する。箱部21Bは、図11に示すように、開口41を介してオス端子10のタブ部11が収容空間部42に収容され、当該タブ部11を保持する。本実施形態の箱部21Bは、弾性片43Bと、上方接触部45Bと、下方接触部47Bとを備える。
弾性片43Bは、タブ部11が箱部21Bに挿入された挿入状態でタブ部11に弾性接触する部分である。弾性片43Bは、挿抜方向に延在して形成されており、抜去方向側の基端が開口41側の壁部46に連結され、挿入方向側の端部が自由端である。弾性片43Bは、基端を支点とし、支点と反対方向の端部を自由端とする片持ち梁構造を有する。弾性片43Bは、抜去方向側の端部が屈曲部Tから収容空間部42側であって挿入方向側に折り返されている。屈曲部Tは、一定の大きさの曲率を有することが好ましい。本実施形態の弾性片43Bは、上下方向における両面のうち上面に、第1接点部43Baと、第2接点部43Bbと、第3接点部43Bcとを備える。
第1接点部43Baは、弾性片43Bの自由端側に形成され、タブ部11が箱部21Bに挿入された挿入状態でタブ部11の第1挿入部31に弾性接触する部分である。本実施形態の第1接点部43Baは、弾性片43Bにおいて、下方側に屈曲して上方側に向かうように形成された自由端の上方角部に形成される。
第2接点部43Bbは、タブ部11が箱部21Bに挿入された挿入状態で自由端と反対方向の基端側に形成され、タブ部11の第2挿入部33に弾性接触する部分である。第2接点部43Bbは、弾性片43Bの屈曲部Tの外側の曲面に形成されており、タブ部11が箱部21Bに挿入された挿入状態で第2挿入部33の面33aに対して弾性接触する。
第3接点部43Bcは、第1接点部43Baから第2接点部43Bbまでの間に設けられ、タブ部11が箱部21Bに挿入された挿入状態でタブ部11に弾性接触する部分である。第3接点部43Bcは、タブ部11が箱部21Bに挿入された挿入状態において、弾性片43Bの上下方向における上面からタブ部11に向けて突出して形成される。
上方接触部45Bは、タブ部11が箱部21Bに挿入された挿入状態でタブ部11を挟んで上下方向に対向する壁部44,46の一方(壁部44)からタブ部11に向けて突出して形成され、タブ部11に接触する部分である。本実施形態の上方接触部45Bは、図11に示すように、壁部44から下方側に突出する突出部45Baに形成されており、タブ部11が箱部21Bに挿入された挿入状態でタブ部11の第1挿入部31及び第2挿入部33の上面側に接触する。
下方接触部47Bは、タブ部11が箱部21Bに挿入された挿入状態で上下方向に対向する壁部44,46の他方(壁部46)から弾性片43Bに向けて突出して形成され、弾性片43Bに接触する部分である。本実施形態の下方接触部47Bは、図11に示すように、壁部46の挿入方向側の端部が上方に向かって略直角に屈曲して形成されており、タブ部11が箱部21Bに挿入された挿入状態で弾性片43Bの上下方向における下面側、かつ自由端側に接触する。
次に、端子の接続構造1Bにおけるオス端子10とメス端子20Bの接続時の状態変化について図11〜図13を参照して説明する。
まず、メス端子20Bに対してオス端子10の挿入が開始されると、タブ部11の第1挿入部31が上下方向において上方接触部45B及び第3接点部43Bcに接触する(図12)。オス端子10の挿入が継続されると、タブ部11の第1挿入部31が、上方接触部45Bと第3接点部43Bcに摺動しながら、オス端子10が挿入方向へ移動する(図13)。その後、タブ部11の第1挿入部31は、下方側の面が弾性片43Bの第1接点部43Baに接触して摺動しながら、タブ部11の第2挿入部33が、傾斜する面33aが弾性片43Bの第2接点部43Bbに接触して、オス端子10の挿入が完了する(図11)。このとき、下方接触部47Bが、弾性片43Bの自由端側に接触することで、弾性片43Bが片持ち梁でなく両持ち梁となり、第3接点部43Bcでの押圧力を高めることができ、オス端子10の上下方向のガタつきを抑制することができる。
端子の接続構造1Bは、オス端子10がメス端子20Bに完全に挿入された完全挿入状態において、第1接点部43Baが、タブ部11の第1挿入部31に弾性接触する。また、端子の接続構造1Bは、完全挿入状態において、第3接点部43Bcと上方接触部45Bによりタブ部11の第2挿入部33を上下方向で挟持し、かつ第2接点部43Bbが、タブ部11の第2挿入部33に弾性接触する。下方接触部47Bは、完全挿入状態でタブ部11の自由端側に弾性接触する。
以上で説明した端子の接続構造1Bは、オス端子10とメス端子20Bとを備える。オス端子10のタブ部11が、平板状に形成された第1挿入部31と、第1挿入部31と端子本体部13とを連結し、第1挿入部31から端子本体部13に向けて厚みが増すようにタブ部11の板厚方向の一方の面が傾斜する第2挿入部33とを有する。メス端子20Bの箱部21Bは、タブ部11が箱部21Bに挿入された挿入状態でタブ部11に弾性接触する弾性片43Bを備える。弾性片43Bは、挿入方向の自由端側に形成され、第1挿入部31に弾性接触する第1接点部43Baと、自由端と反対方向の基端側に形成され、第2挿入部33に弾性接触する第2接点部43Bbとを有する。下方接触部47Bは、タブ部11が箱部21Bに挿入された挿入状態でタブ部11の自由端側に接触する。上記構成により、上記第1実施形態に係る端子の接続構造1Aと同様の効果を奏することができる。
また、本実施形態の端子の接続構造1Bは、弾性片43Bが、さらに、第1接点部43Baから第2接点部43Bbまでの間に設けられ、挿入状態でタブ部11に弾性接触する第3接点部43Bcを有する。これにより、タブ部11に対して第3接点部43Bcの弾性押圧力が加わることから、オス端子10の上下方向におけるガタつきの抑制効果をさらに向上させることができる。また、電気的な接点としての機能が付加されるので、電気的な信頼性を向上させることができる。
なお、上記第2実施形態では、箱部21Bは、一対の第1側面接触部49と、一対の第2側面接触部51とを備えていてもよい。
端子の接続構造1A,1Bは、上述した第1及び第2実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲で種々の変更が可能である。本実施形態に係る金属端子、及び、端子付き電線は、以上で説明した各実施形態、変形例の構成要素を適宜組み合わせることで構成してもよい。
1A,1B 端子の接続構造
10 オス端子
11 タブ部
13 端子本体部
20A,20B メス端子
21A,21B 箱部
31 第1挿入部
33 第2挿入部
41 開口
44,46,48,50 壁部
43A,43B 弾性片
43Aa,43Ba 第1接点部
43Ab,43Bb 第2接点部
43Bc 第3接点部
45A,45B 上方接触部
47A,47B 下方接触部
49 第1側面接触部
51 第2側面接触部

Claims (4)

  1. オス端子とメス端子とを接続する端子の接続構造であって、
    前記オス端子は、
    端子本体部と、
    前記端子本体部から前記オス端子の挿入方向に向けて延在して形成され、前記メス端子に挿入されるタブ部を備え、
    前記タブ部は、
    平板状に形成された第1挿入部と、
    前記第1挿入部と前記端子本体部とを連結し、前記第1挿入部から前記端子本体部に向けて厚みが増すように前記タブ部の板厚方向の一方の面が傾斜する第2挿入部と、
    を有し、
    前記メス端子は、
    前記挿入方向と反対側に開口し、前記開口を介して前記オス端子のタブ部が挿入される箱部を備え、
    前記箱部は、
    前記タブ部が挿入された挿入状態で前記タブ部に弾性接触する弾性片と、
    前記挿入状態で前記タブ部を挟んで前記挿入方向と直交する上下方向に対向する壁部の一方から前記タブ部に向けて突出して形成され、前記タブ部に接触する上方接触部と、
    前記挿入状態で前記上下方向に対向する壁部の他方から前記弾性片に向けて突出して形成され、前記弾性片に接触する下方接触部と、
    を備え、
    前記弾性片は、
    前記挿入方向の自由端側に形成され、前記挿入状態で前記タブ部の前記第1挿入部に弾性接触する第1接点部と、
    前記自由端と反対方向の基端側に形成され、前記挿入状態で前記タブ部の前記第2挿入部に弾性接触する第2接点部と、
    を有し、
    前記下方接触部は、
    前記挿入状態で前記弾性片の自由端側に接触する、
    ことを特徴とする端子の接続構造。
  2. 前記弾性片は、さらに、
    前記第1接点部から前記第2接点部までの間に設けられ、前記挿入状態で前記タブ部に弾性接触する第3接点部を有する、
    請求項1に記載の端子の接続構造。
  3. 前記上方接触部は、
    前記タブ部の挿入状態で前記タブ部に対して弾性接触する、
    請求項1または2に記載の端子の接続構造。
  4. 前記タブ部の前記第2挿入部は、
    前記挿入方向と反対側に向けて前記挿入方向及び前記上下方向と直交する幅方向の幅が広くなるように形成され、
    前記箱部は、
    前記挿入状態で前記タブ部を挟んで前記幅方向に対向する一対の側壁部からそれぞれ前記タブ部に向けて突出して形成され、前記タブ部の前記第1挿入部に対して弾性接触する一対の第1側面接触部と、
    一対の前記側壁部における前記開口側に設けられ、前記挿入状態で前記タブ部の前記第2挿入部の前記幅方向の両端に接触する一対の第2側面接触部と、
    を有する請求項1〜3のいずれか1項に記載の端子の接続構造。
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