以下では、図面を参照しながら、本発明に係る各実施例について説明する。
<第一実施例>
図1乃至図10を参照し、本実施例におけるソーシャルネットワークサービスシステム1およびソーシャルネットワークサービス処理装置100(情報処理装置)を説明する。本明細書では、ソーシャルネットワークサービス処理装置は、SNS処理装置とも言う。
ソーシャルネットワークサービスシステム1は、図1に示すように、ネットワーク300に接続することで相互に通信が可能なSNS処理装置100と複数の端末200を含むシステムである。SNS処理装置100は、ソーシャルネットワークサービスの機能を処理し、実行、制御する。端末200は、ソーシャルネットワークサービスを利用するユーザにソーシャルネットワークサービスに関する情報を表示し、ユーザの操作を受け付ける。
ネットワーク300は、SNS処理装置100と端末200の間の、情報処理やデータに係る通信を可能にする任意の通信回線または通信網である。したがって、ネットワーク300は、ワイドアクセスネットワーク(WAN)、有線ネットワーク、ファイバーネットワーク、無線ネットワーク(たとえば、モバイルまたはセルラーネットワーク)、セルラーまたは電気通信ネットワーク(たとえば、WIFI、ロングタームエボリューション(LTE)ネットワーク)、またはそれらの任意の適切な組み合わせであり得る。ネットワーク300は、プライベートネットワーク、パブリックネットワーク(たとえば、インターネット)の1つ以上の部分、またはそれらの任意の適切な組み合わせを含み得る。なお、これらは例示であり、これらに限定されることはない。
図4は、サーバであるSNS処理装置100のハードウェア構成の一例を示す。SNS処理装置100は、たとえばサーバコンピュータであり、複数の端末200からアクセスされて、ソーシャルネットワークサービスの機能を実現する。端末200は、たとえばパーソナルコンピュータやスマートフォン等の情報処理装置であって、ソーシャルネットワークサービスの会員であるユーザによって操作される。サーバは、例えばウェブサーバとしての機能を有し、ブラウザを通じて端末200のユーザに対してソーシャルネットワークサービスに関するサービスを提供する。
SNS処理装置100は、CPU(Central Processing Unit)から構成される演算装置110(制御部10)、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等のメモリ111およびハードディスクやストレージ等の外部記憶装置120から構成される記憶部20、上記のネットワーク300と繋がるネットワークインターフェースの通信装置130(通信部30)と、サーバの管理者等が使用するためのキーボードやマウス等の入力装置150と、様々な情報を表示するためのディスプレイやプリンタ等の出力装置140と、DVD(Digital Versatile Disk)やCD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)などの一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体を駆動し、当該記録媒体に記録されたソフトウェアやプログラムを読み書きする媒体駆動装置122と、を含み、これらが、内部バス、外部バス、拡張バス等を含むシステムバスといった伝送路101を介して互いに接続されたものである。
制御部10は、演算装置110(CPU:Central Processing Unit)によりその機能が実現され、SNS処理装置100を統括的に制御する。制御部10は、OS(Operating System)等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。
記憶部20は、メモリ111および外部記憶装置120によりその機能を実現され、各種のデータベース、テーブル、およびファイルなどを格納する。記憶部20には、OSと協働して制御部10に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。これらのコンピュータプログラムは、ウェブサイト提供に用いる各種のプログラムや、ソーシャルネットワークサービスのサービスとして提供される機能を実現するプログラムである。
例えば、SNS処理装置100が備える処理機能、特に制御部10にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。なお、プログラムは、本実施例で説明する処理をCPUに実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されていてもよく、必要に応じて媒体駆動装置122を介してSNS処理装置100に読み取られる。記録媒体とは、DVD等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。したがって、本明細書で説明する処理または処理方法を実行するためのプログラムを格納した記録媒体もまた本発明を構成することとなる。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部10を構成する。
また、プログラムは、SNS処理装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、上述した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
また、SNS処理装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、SNS処理装置100は、上述したように処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。SNS処理装置100の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、機能の負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
通信装置130は、ネットワーク300を介して端末200からデータ等を受信して演算装置110へ送り、演算装置110が生成したデータ等を、ネットワーク300を介して端末200へ送信する。通信装置130は、ネットワーク300を介して端末200と繋がるためのネットワークインターフェースであり、より具体的には、たとえばLAN(Local Area Network)カード等の通信デバイスである。
入力装置150と出力装置140は、入出力インターフェイスを介して演算装置110により制御される。演算装置110は、入力装置150からデータ等を取得し、出力装置140に対して生成したデータ等を出力する。入力装置150は、典型的にはキーボードやマウス、タッチパネルなどのサーバに直接ローカル接続された装置であるが、ネットワーク300を経由してリモートからアクセスしてSNS処理装置100を操作する装置であってもよい。出力装置140は、同様に、典型的にはディスプレイやプリンタなどのサーバに直接ローカル接続された装置であるが、ネットワーク300を経由してリモート接続された装置であってもよい。
なお、本明細書において、「出力する」とは、演算装置110が演算装置110以外の装置に出力することを含むものとする。たとえば、「出力する」とは、演算装置110(制御部10)が伝送路101および通信装置130を経由して端末200が接続されたネットワーク300に出力すること、演算装置110(制御部10)が伝送路101および出力装置140を経由してリモートの装置に出力すること、また、演算装置110(制御部10)が伝送路101を経由して外部記憶装置120や書き込み可能な記録媒体がロードされた媒体駆動装置122に出力することなどを含む。
図2を参照して、SNS処理装置100の機能について説明する。SNS処理装置100は、投資用不動産の取り引きや維持管理に関係する事業者、その事業者を支援する弁護士や司法書士、保険の代理店などの事業者(狭義のユーザ)、さらにはこれら事業者からサービスの提供をうける一般消費者(広義のユーザ)を会員とする、仕事や業務に関連するソーシャルネットワークサービスを提供する。SNS処理装置100では、ユーザは、ソーシャルネットワークサービスを受けるために登録し、会員となる。SNS処理装置100は、より具体的には、メッセンジャ機能F10と、検索機能F20と、ブログ機能F30と、つぶやき機能F40と、Q&A機能F50と、コミュニティ機能F60と、ニュース機能F70と、資産分析機能F80とを有する。
メッセンジャ機能F10は、狭義のユーザ間、広義のユーザ間、および狭義のユーザと広義のユーザとの間でのコミュニケーションを支援する機能であり、対話的にメッセージをやり取りする所謂チャット機能である。メッセンジャ機能F10は、ユーザ間で送受信されたメッセージを蓄え、当該ユーザのみが閲覧/編集できるメッセージスペースを有する。メッセージスペースのメッセージは記憶部20に記憶され、当該ユーザから要求があった場合、制御部10が記憶部20から当該ユーザのメッセージスペース内のメッセージを読み出し、通信部30を介してそのメッセージを出力する。メッセンジャ機能F10は、当該ユーザ間で送受信されたメッセージを時系列に並べて表示するユーザインタフェースを有する。詳細は後述する。
検索機能F20は、ソーシャルネットワークサービスに登録された会員を検索するための機能である。主に、広義および狭義のユーザが、狭義のユーザの中から見つけたい狭義のユーザの検索条件を入力することにより検索する。検索機能F20は、ユーザが入力した検索条件を受け付け、ソーシャルネットワークサービスの会員であるユーザの情報を備えるデータベース(図示せず)からその検索条件に適合する狭義のユーザを検索し、検索条件を満たしたユーザを出力する。
ブログ機能F30は、ユーザが業務や個人的な体験、仕事に関連するニュースや時事などの話題等について、時系列に表示されるウェブサイトを提供する機能である。ブログ機能F30は、インターネットで一般的に提供されているブログと同じ機能である。ブログ機能F30は、あるユーザが当該ソーシャルネットワークサービスに登録された不特定のユーザまたはインターネットにアクセスする不特定多数に向けて話題や記事を発信することを支援する。ブログを読んだユーザは、ブログ機能F30により提供された記事等に共感を得たり、仕事で相談してみたいと感じた場合、発信したユーザとまず新しい人間関係を構築するために、後述するつぶやき機能F40でその発信したユーザをフォローしたり、Q&A機能F50でその発信したユーザに質問を投げたりすることできる。
つぶやき機能F40は、ミニブログとも呼ばれる機能であり、ユーザが、短い文章で自分の意見や感想、状況などを投稿し、そのユーザをフォローするユーザなどがその投稿を閲覧等することができる機能である。投稿内容が短いテキストであり更新が容易であるため、多数投稿することができると共にその投稿に対して返信もできるのでリアルタイムに近いやり取りもすることができる。
Q&A機能F50は、ユーザが特定のユーザや不特定のユーザに対して疑問に思っていることや業務上必要なことなどについて質問をし、その質問に対して他のユーザが応答することを支援する機能である。たとえば、一般のユーザ(広義のユーザ)が、他の一般のユーザ(広義のユーザ)に自分の疑問に思っていることを尋ねてもよいし、投資用不動産の購入に関して当該物件を扱っている事業者(狭義のユーザ)に問い合わせてもよい。また、事業者(狭義のユーザ)が不動産の登記に関して司法書士(狭義のユーザ)に問い合わせる機能を有してもよい。問い合わせを受けたユーザは、その問い合わせに対して迅速に適切な返答をすることで、人間関係が構築されていく。
コミュニティ機能F60は、特定の興味や話題に興味のあるユーザのグループに対して、そのグループ内のコミュニケーションを促進する機能である。そのグループに属するユーザのみがアクセスできる掲示板やコミュニケーションのためのツールであり、そのグループに属するユーザのみがアクセスできるメッセージスペースを備えていてもよい。
ニュース機能F70は、ソーシャルネットワークサービスやSNS処理装置100を提供している事業者が、ソーシャルネットワークサービスやSNS処理装置100に関する連絡事項/告知事項などを会員に対して掲示するための機能である。
資産分析機能F80は、一般のユーザが、自分の所有する投資用不動産の投資分析を支援する機能である。当該ユーザは、自分の所有する物件について総合的で多様な観点からの分析を行うことができる。
上述したそれぞれの機能は、図6に示すような、端末200であるスマートフォンの画面(ユーザインタフェース)を出力する。もちろん、SNS処理装置100は、パーソナルコンピュータに対しても画面を出力する機能を有していてもよい。SNS処理装置100は、提供するソーシャルネットワークサービスにアクセスしたユーザに対して、本図(A)に示すようなホームページを出力し、ユーザのスマートフォンに表示させる。ホームページでは、「ニュース」、「ブログ」、「コミュニティ」、「みんなのQ&A」、「事業者を探す」、「マイ資産」、「つぶやき」、「メッセージ」と言った名前の付いたアイコンが表示され、ユーザがそのアイコンにタッチすることで対応する機能が呼び出される。
たとえば、ユーザがホームページで「ニュース」のアイコンをタッチすると、そのタッチした信号がネットワーク300を介してSNS処理装置100に伝達されニュース機能F70が呼び出される。呼び出されたニュース機能F70は、本図(F)に示されるような画面を出力し、連絡事項/告知事項などをユーザに対して掲示する。
また、ユーザがホームページで「ブログ」のアイコンをタッチすると、そのタッチした信号がSNS処理装置100に伝達されブログ機能F30が呼び出される。呼び出されたブログ機能F30は、本図(B)に示されるような画面を出力し、購読するブログのリストを出力する。ブログ機能F30は、この画面でタッチされたブログの内容を出力し、適宜スマートフォンに表示させる。
また、ユーザがホームページで「コミュニティ」のアイコンをタッチすると、そのタッチした信号がSNS処理装置100に伝達されコミュニティ機能F60が呼び出される。呼び出されたコミュニティ機能F60は、本図(E)に示されるような画面を出力し、参加しているコミュニティのリストを出力する。コミュニティ機能F60は、この画面でタッチされたコミュニティにおける内容を出力し、適宜スマートフォンに表示させる。
また、ユーザがホームページで「みんなのQ&A」のアイコンをタッチすると、そのタッチした信号がSNS処理装置100に伝達されQ&A機能F50が呼び出される。呼び出されたQ&A機能F50は、本図(D)に示されるような画面を出力し、関心のあるQ&Aのリストを出力する。Q&A機能F50は、この画面でタッチされたQ&Aの内容を出力し、適宜スマートフォンに表示させる。
また、ユーザがホームページで「マイ資産」のアイコンをタッチすると、そのタッチした信号がSNS処理装置100に伝達され資産分析機能F80が呼び出される。呼び出された資産分析機能F80は、本図(G)に示されるような画面を出力し、操作するユーザに関係する投資用不動産である資産のリストやその収支状況などの情報を出力し、適宜スマートフォンに表示させる。
また、ユーザがホームページで「事業者を探す」のアイコンをタッチすると、そのタッチした信号がSNS処理装置100に伝達され検索機能F20が呼び出される。呼び出された検索機能F20は、本図(H)に示されるような画面を出力し、検索条件に合致した事業者(狭義のユーザ)のリストを出力する。検索機能F20は、この画面でタッチされた事業者の情報を出力し、適宜スマートフォンに表示させる。
また、ユーザがホームページで「つぶやき」のアイコンをタッチすると、そのタッチした信号がSNS処理装置100に伝達されつぶやき機能F40が呼び出される。呼び出されたつぶやき機能F40は、本図(C)に示されるような画面を出力し、フォローするユーザのリストや自分がつぶやくための画面を出力する。つぶやき機能F40は、この画面でタッチされたユーザの投稿内容を出力し、適宜スマートフォンに表示させる。また、つぶやき機能F40は、操作するユーザが投稿するための入力領域を含むユーザインタフェースの画面を出力し、自分が投稿した内容も出力して表示させる。
また、ユーザがホームページで「メッセンジャ」のアイコンをタッチすると、そのタッチした信号がSNS処理装置100に伝達されメッセンジャ機能F10が呼び出される。呼び出されたメッセンジャ機能F10は、本図(I)に示されるような画面を出力し、メッセージのやり取りのあるユーザのリストや自分が新規にメッセージを作成するための画面を出力する。メッセンジャ機能F10は、この画面でタッチされたユーザとやり取りされたメッセージを出力し、適宜スマートフォンに表示させる。また、メッセンジャ機能F10は、一括表示アイコンを有し、ユーザがこの一括表示アイコンにタッチすることで、メッセージの一括表示を行うことができる。詳細は後述する。
図3を参照し、メッセンジャ機能F10に焦点を当てて、制御部10と、記憶部20と、通信部30とを有するSNS処理装置100について説明する。メッセンジャ機能F10は、上記狭義のユーザと広義のユーザを含む会員間での対話的なメッセージのやり取りを可能とし、会員(ユーザ)間でのコミュニケーションを支援する。かかるメッセンジャ機能F10を有するSNS処理装置100は、制御部10の中に端末200からユーザのメッセージを受信するメッセージ受信部11と、記憶部20の中に受信したメッセージを記憶するメッセージ記憶部21と、制御部10の中にメッセージ記憶部21に記憶されたメッセージを送受信の順に並べてメッセージスペース毎に表示するための情報を出力するメッセージスペース情報出力部12と、制御部10の中にメッセージスペース内におけるユーザの少なくとも最後のメッセージをメッセージ記憶部21から抽出するメッセージ抽出部13と、制御部10の中にメッセージ抽出部13が抽出したメッセージを含むメッセージスペースを複数一括表示するための情報を出力する一括出力部14と、を備える。
メッセージ受信部11は、通信部30を経由して端末200から送られてくるユーザからのメッセージを待機し、送られてきた場合には受信する。送られてくるメッセージは、どのメッセージスペースに対するどのユーザからのメッセージであるのかを示すメッセージメタ情報とメッセージの内容(ユーザが送信するテキスト情報やイメージ情報など)から構成される。メッセージ受信部11は、メッセージを受信すると、どのメッセージスペースに対するメッセージか、どのユーザからのメッセージかを検査し、正規のメッセージスペースに対する正規のユーザである場合、記憶部20のメッセージ記憶部21に、メッセージスペース、送信ユーザ、メッセージ内容を伝達する。あるユーザ(第1のユーザ)と他のユーザ(第2のユーザ)の間で互いにメッセージスペースを介してメッセージがやり取りされるので、メッセージ受信部11は、メッセージスペースにおいて第1のユーザと第2のユーザとの間で送受信されるメッセージを受信する。
メッセージ記憶部21は、メッセージ受信部11が受信した、あるユーザ(第1のユーザ)とその他のユーザ(第2のユーザ)とが送受信したメッセージをメッセージスペース毎に記憶する。図9と図10を参照し、メッセージ記憶部21におけるメッセージスペースの管理情報のテーブルとメッセージスペースのメッセージを含むデータベースのテーブルの例を説明する。図9に示すメッセージスペース管理情報のテーブルは、メッセージスペースを作成したときに採番される固有のメッセージスペースIDと、そのメッセージスペースIDにアクセス可能なアクセスユーザのリストと、アクセス可能なユーザにとっての当該メッセージスペースIDに対する名前であるメッセージスペースネームと、当該メッセージスペースにおけるメッセージが格納されるデータベース名とをカラムに有する。本図においては、例として、6つのメッセージスペースIDがレコードとして格納されており、新たにメッセージスペースが作成された時にメッセージスペースIDが採番され、レコードが追加される。
第1レコードには、メッセージスペースIDとしてMS0001、アクセスユーザのリストとしてUID0001とUID0002、UID0001のユーザにとってのメッセージスペースの名前としてUID0002、UID0002のユーザにとってのメッセージスペースの名前としてUID0001、データベース名としてDB0001が格納されている。第2レコードは、同様に、メッセージスペースIDとしてMS0002、アクセスユーザのリストとしてUID0003とUID0004とUID0005、UID0003のユーザにとってのメッセージスペースの名前としてグループA、UID0004のユーザにとってのメッセージスペースの名前としてグループB、UID0005のユーザにとってのメッセージスペースの名前としてグループC、データベース名としてDB0002が格納されている。
第3レコードには、同様に、メッセージスペースIDとしてMS0003、アクセスユーザのリストとしてUID0001とUID0006、UID0001のユーザにとってのメッセージスペースの名前としてUID0006、UID0006のユーザにとってのメッセージスペースの名前としてUID0001、データベース名としてDB0003が格納されている。以下のレコードについては説明を省略するが、このテーブル例においては、UID0001のユーザは、4つのメッセージスペース(MS0001、MS0003、MS0004、MS0006)にアクセス可能であり、UID0002のユーザは、2つのメッセージスペース(MS0001、MS0005)にアクセス可能であることを示す。なお、このメッセージスペース管理情報のテーブルは一例であり、たとえば、本実施例では、メッセージが格納されるデータベースをメッセージスペース毎に設けたが、これに限定されず、1つのデータベースの中にメッセージスペース毎にテーブルを設けてもよい。
図10においては、メッセージスペースMS0001におけるメッセージが格納されるデータベースDB0001と、メッセージスペースMS0003におけるメッセージが格納されるデータベースDB0003が例として示されている。データベースDB0001のテーブルは、メッセージを受信した日付と、メッセージを受信した時刻と、メッセージを送信した送信ユーザと、メッセージを受信した受信ユーザと、メッセージの内容とをカラムに有する。データベースDB0003も同じカラムを有する。
データベースDB0001においては、UID0002のユーザからUID0001のユーザへ、「お世話になっております。」(MSG1)という最初のメッセージが送られたため、メッセージ受信部11は、当該メッセージを受信し、メッセージメタ情報からメッセージスペースMS0001に対するUID0002からのメッセージであると認識し、メッセージスペースMS0001に対応するデータベースDB0001に当該メッセージを格納する。この際、メッセージ記憶部21は、その時のタイムスタンプと、送信ユーザであるUID0002も送信ユーザのカラムに格納する。後述するが、メッセージスペース情報出力部12は、メッセージスペースMS0001にアクセスできる他のユーザのUID0001を受信するユーザとしてメッセージ記憶部21に格納すると共に、UID0001に対して、当該メッセージの内容を出力する。
UID0001のユーザは、UID0002のユーザの上記メッセージに対して、「こちらこそ今日はどうもありがとうございました。」(MSG2)とすぐさま返事を送信したので、メッセージ受信部11は、当該メッセージを受信し、同様に、メッセージスペースMS0001に対応するデータベースDB0001に当該メッセージを格納する。そして、暫くして、UID0002のユーザからUID0001のユーザへ、「今日の議事録を後日送付させていただきます。」(MSG3)というメッセージが送られてので、メッセージ受信部11は、当該メッセージを受信し、同様に、データベースDB0001に当該メッセージを格納する。そのメッセージに対応して、UID0001のユーザは、「お手数をおかけしますが、よろしくお願いいたします。」(MSG4)と返答し、MS0001においては、このメッセージが最後のメッセージとして格納されている。
データベースDB0003においては、UID0001のユーザからUID0006のユーザへ、「お世話になっております。今日はありがとうございました。」(MSG11)という最初のメッセージが送られたため、メッセージ受信部11は、当該メッセージを受信し、メッセージスペースMS0003に対するUID0001からのメッセージであると認識し、メッセージスペースMS0003に対応するデータベースDB0003に当該メッセージを格納する。この際、メッセージ記憶部21は、その時のタイムスタンプと、送信ユーザであるUID0001も送信ユーザのカラムに格納する。同様に、メッセージスペース情報出力部12は、メッセージスペースMS0003にアクセスできる他のユーザのUID0006を受信するユーザとしてメッセージ記憶部21に格納すると共に、UID0006に対して、当該メッセージの内容を出力する。
UID0006のユーザは、UID0001のユーザの上記メッセージに対して、「こちらこそどうもありがとうございました。」(MSG22)と返事を送信したので、メッセージ受信部11は、当該メッセージを受信し、同様に、データベースDB0003に当該メッセージを格納する。そして、UID0001のユーザからUID0006のユーザへ、「ご要望に基づき見積書を後日送付させていただきます。」(MSG33)というメッセージが送られてので、メッセージ受信部11は、当該メッセージを受信し、同様に、データベースDB0003に当該メッセージを格納する。そのメッセージに対応して、UID0006のユーザは、「よろしくお願いいたします。」(MSG44)と返答し、MS0003においては、このメッセージが最後のメッセージとして格納されている。
メッセージスペース情報出力部12は、メッセンジャ機能F10のメイン画面(図6(I))に含まれるメッセージスペースのリストの中から1つをタッチすると、図7に示すように、メッセージ記憶部21に記憶されたメッセージを送受信の順に並べて表示するための情報を出力する。メッセージスペース情報出力部12は、メッセージを表示するメッセージ表示領域MSAと、端末200を操作するユーザ(UID0001とする)が文字等の送信操作を行う入力領域INAと、端末200を操作するユーザ(UID0001)にとっての当該メッセージスペースネームを表示するメッセージスペースネーム表示領域MSNとから構成されるユーザインタフェースUIとして、メッセージを含むメッセージスペースMSの情報を出力する。なお、本図は、ソーシャルネットワークサービスを利用するユーザが操作する端末200の正面を示し、端末200の正面は、表示画面201とスピーカ202から主に構成されている。そして、表示画面201に、ユーザインタフェースUIが表示されている。
上述したメッセージスペースMS0001を例に説明すると、メッセージ表示領域MSAは、上から下に向かって古いメッセージから新しいメッセージを、MSG1、MSG2、MSG3、MSG4と順に時系列に表示し、自分(UID0001)が送信したメッセージを右側に、相手(UID0002)が送信したメッセージを左側に表示する。なお、本実施例では、メッセージ表示領域MSAは、上から下に向かって古いメッセージから新しいメッセージを順に表示するが、逆に、下から上に向かって古いメッセージから新しいメッセージを順に表示してもよい。
入力領域INAは、端末200を操作するユーザ(UID0001)が文字等を入力する文字入力領域INCと入力した文字等を送信決定する送信ボタンINBとから構成される。なお、本図では、本図には端末200を操作するユーザ(UID0001)が、文字入力領域INCに「お久しぶりです。」の文字を入力して、送信ボタンINBにタッチする前の状態が示されている。テキスト(文字)のメッセージを表示または入力するように記載されているが、アイコンやスタンプなどのイメージをメッセージとして送受信できるようにしてもよい。
メッセージスペースネーム表示領域MSNには、端末200を操作するユーザ(UID0001)が設定したこのメッセージスペースMSの名前(メッセージスペースネーム)として、相手の名前であるUID0002が表示されている。たとえば、図9に示すメッセージスペースIDがMS0006の場合では、メッセージスペースネーム表示領域MSNには、「グループD」と表示される。
このように、メッセージスペース情報出力部12が出力するユーザインタフェースUIでは古いメッセージから新しいメッセージを順に表示するので、数多くのメッセージのやり取りがなされると通常最後にやり取りされたメッセージが表示されることから古いメッセージはスクロールしないと見えない状態となる場合がある。
メッセージ抽出部13は、図6(I)に示すメッセンジャ機能F10のメイン画面に含まれる一括表示ボタンにユーザがタッチすると、メッセージスペース内における、端末200を操作するユーザ(第1のユーザ)の少なくとも最後のメッセージと、メッセージスペースにアクセス可能な自分以外のユーザ(第2のユーザ)の少なくとも最後のメッセージとをメッセージ記憶部21から抽出する。メッセージスペースにアクセス可能な自分以外のユーザ(第2のユーザ)は複数でもよく、すなわちメッセージスペースが3人以上のユーザのグループにとってのメッセージのやり取りの場である場合、自分以外のユーザ(第2のユーザ)のそれぞれのユーザの少なくとも最後のメッセージを抽出してもよい。なお、少なくとも最後のメッセージを抽出するとは、そのユーザの最後(直近)のメッセージのみを、または、最後のメッセージおよびその最後のメッセージより前に送信された数個(2〜3個)のメッセージを抽出することを言う。
一括出力部14は、図8に示すように、メッセージ抽出部13が抽出したメッセージを含むメッセージスペースを複数リスト表示するためのメッセージスペースの一覧情報を出力し、端末200に表示する。一括出力部14は、端末200の一画面に収まらない数のメッセージスペースがある場合は、ユーザがスクロールできるようにして出力し、端末200に表示する。本図を例にして、一括出力部14が出力する情報を説明する。なお、本図(A)の端末200を操作するユーザおよび本図の「自分」とは、上述したUID0001として説明する。
本図(B)は、(株)ABCとUID0001との間のメッセージをやり取りするメッセージスペースMS#1を、本図(C)は、XYZ企画とUID0001との間のメッセージをやり取りするメッセージスペースMS#2を、本図(D)は、リアン氏とUID0001との間のメッセージをやり取りするメッセージスペースMS#3を示す。メッセージスペースMS#1では、UID0001が送信した「自分メッセージ#1M1」と、(株)ABCが送信した「他人メッセージ#1Y1」、「他人メッセージ#1Y2」と、UID0001が送信した「自分メッセージ#1M2」、「自分メッセージ#1M3」、「自分メッセージ#1M4」とが送信された順に上から下に向かって時系列に表示されている。すなわち、(株)ABCの最も下に表示されている「他人メッセージ#1Y2」およびUID0001の最も下に表示されている「自分メッセージ#1M4」が、それぞれのユーザの最後(直近)のメッセージである。
同様に、メッセージスペースMS#2では、UID0001が送信した「自分メッセージ#2M1」、「自分メッセージ#2M2」、「自分メッセージ#2M3」と、XYZ企画が送信した「他人メッセージ#2Y1」、「他人メッセージ#2Y2」とが送信された順に上から下に向かって時系列に表示されている。すなわち、XYZ企画の最も下に表示されている「他人メッセージ#2Y2」およびUID0001の最も下に表示されている「自分メッセージ#2M3」が、それぞれのユーザの最後(直近)のメッセージである。
同様に、メッセージスペースMS#3では、UID0001が送信した「自分メッセージ#3M1」と、リアン氏が送信した「他人メッセージ#3Y1」と、UID0001が送信した「自分メッセージ#3M2」と、リアン氏が送信した「他人メッセージ#3Y2」、「他人メッセージ#3Y3」とが送信された順に上から下に向かって時系列に表示されている。すなわち、リアン氏の最も下に表示されている「他人メッセージ#3Y3」およびUID0001の最も下に表示されている「自分メッセージ#3M2」が、それぞれのユーザの最後(直近)のメッセージである。
一括出力部14は、本図(A)に示すように、メッセージスペース一括表示MSBLを表示画面201に表示するように情報を出力する。より具体的には、メッセージスペース一括表示MSBLは、最も上段に(株)ABCとのメッセージスペースMS#1、その下にXYZ企画とのメッセージスペースMS#2、さらにその下に、リアン氏とのメッセージスペースMS#3、B司法書士とのメッセージスペースMS#4、A信金とのメッセージスペースMS#5、UID0002とのメッセージスペースMS#6、EFG(株)とのメッセージスペースMS#7を含んでいる。本図(A)には表れていないが、メッセージスペースMS#7の下にもさらにメッセージスペースを含んでいて、ユーザUID0001は、スクロールしてそれらのメッセージスペースを閲覧できる。
メッセージスペース一括表示MSBLにおける(株)ABCとのメッセージスペースMS#1は、本図(B)に表された他人のメッセージ#1Y1〜#1Y2および自分のメッセージ#1M1〜#1M4の内の、それぞれの最後のメッセージであるメッセージ#1Y2とメッセージ#1M4のみを含むメッセージスペースMS#1を表示している。メッセージ#1Y2は、メッセージ#1M4より前に送信されているので、メッセージ#1M4より上に表示されている。なお、本図(A)では、それぞれの最後(直近)のメッセージのみを表示するが、それぞれの直近の2つのメッセージを含むように表示してもよい。その場合、メッセージスペースMS#1は、他人のメッセージ#1Y1とメッセージ#1Y2、および自分メッセージ#1M3とメッセージ#1M4を含んで表示される。
また、メッセージスペース一括表示MSBLにおけるXYZ企画とのメッセージスペースMS#2は、本図(C)に表された他人のメッセージ#2Y1〜#2Y2および自分のメッセージ#2M1〜#2M3の内の、それぞれの最後のメッセージであるメッセージ#2Y2とメッセージ#2M3のみを含むメッセージスペースMS#2を表示している。メッセージ#2M3は、メッセージ#2Y2より前に送信されているので、メッセージ#2Y2より上に表示されている。
また、メッセージスペース一括表示MSBLにおけるリアン氏とのメッセージスペースMS#3は、本図(D)に表された他人のメッセージ#3Y1〜#3Y3および自分のメッセージ#3M1〜#3M2の内の、それぞれの最後のメッセージであるメッセージ#3Y3とメッセージ#3M2のみを含むメッセージスペースMS#3を表示している。メッセージ#3M2は、メッセージ#3Y3より前に送信されているので、メッセージ#3Y3より上に表示されている。詳しくは説明しないが、B司法書士とのメッセージスペースMS#4とA信金とのメッセージスペースMS#5は、同様に、最後の他人のメッセージと自分のメッセージを含んでいる。
また、メッセージスペース一括表示MSBLにおけるUID0002とのメッセージスペースMS#6(図9におけるMS0001)は、図7に表されたUID0002のメッセージMSG1とMSG3および自分(UID0001)のメッセージMSG2とMSG4の内の、それぞれの最後のメッセージであるメッセージMSG3(今日の議事録を後日送付させていただきます。)とメッセージMSG4(お手数をおかけしますが、よろしくお願いいたします。)のみを含むメッセージスペースMS#5を表示している。メッセージMSG3は、メッセージMSG4より前に送信されているので、メッセージMSG4より上に表示されている。
このように、一括出力部14は、上述したように、メッセージスペース一括表示MSBLとして、メッセージ抽出部13が抽出したメッセージを含むメッセージスペースを複数一括表示するための情報を出力する。すなわち、ソーシャルネットワークサービスに登録されたユーザとそのユーザとは異なる1または複数の他のユーザとの間で送受信されたメッセージを時系列に並べて表示するユーザインタフェースUIをメッセージスペース毎に提供するSNS処理装置100において、メッセージスペース内のユーザの少なくとも最後のメッセージを表示するメッセージスペースを複数一括して表示することで、多くの対話相手を有するため多くのメッセージスペースを有する場合であっても、ユーザが一つ一つのメッセージスペースを開けて表示することなく直近のメッセージのやり取りを効率的に確認できるSNS処理装置100を提供することができる。
業務上のメッセージのやり取りにおいて相手の要求を放置したままにしたり、自分の要求や約束が放置されたままになっていたりする場合、直近の数メッセージでかかる要求や約束をしたがそのままフォローされずにメッセージのやり取りがない場合が多い。このような場合において、SNS処理装置100によれば、わざわざ一つ一つメッセージスペースを開いて、メッセージスペース内のメッセージを表示させて直近のメッセージのやり取りを確認する必要はなく、メッセージスペースを一括表示させれば1操作で自分がアクセス可能なメッセージスペースの直近のやり取りのみを1画面で表示させて確認できるので、確認作業の効率化が図られる。
また、一括出力部14は、メッセージスペースの中で最も古い最後のメッセージを含むメッセージスペースから順に時系列に出力し、端末200に表示してもよい。たとえば、図8を例に説明すると、メッセージスペースMS#1の最後のメッセージはメッセージ#1M4、メッセージスペースMS#2の最後のメッセージはメッセージ#2Y2、メッセージスペースMS#3の最後のメッセージはメッセージ#3Y3である。この中で、メッセージスペースMS#1内のメッセージ#1M4は最も古く(最初に送信され)、メッセージスペースMS#2内のメッセージ#2Y2は次に古く(2番目に送信され)、メッセージスペースMS#3内のメッセージ#3Y3はその次に古い(3番目に送信された)ことが示されている。このように、メッセージスペースの中で最も古い最後のメッセージを含むメッセージスペースから順に時系列に表示し、放置期間の長いメッセージスペースを上位に表示することで、長期間放置することを防止できる。
図5を参照し、SNS処理装置100における制御フローをメッセンジャ機能F10に焦点を当てて説明する。なお、フローチャートにおけるSはステップを意味するものとする。SNS処理装置100のメッセージ受信部11は、S100において、各ユーザの端末200からネットワーク300と通信部30を経由してユーザ間でやり取りされるメッセージを受信する。メッセージ記憶部21は、S102において、メッセージ受信部11が受信したメッセージをデータベースに格納し、記憶する。メッセージスペース情報出力部12は、S104において、ユーザから表示要求のあったメッセージスペースにおけるメッセージの内容を送受信の順に並んで表示されるように出力する。
メッセージ抽出部13は、S106において、図6(I)に示される一括表示ボタンにタッチされたか否かを検査する。タッチされない場合は、S100に戻り、上記ステップを繰り返す。タッチされた場合、メッセージ抽出部13は、S108において、タッチして一括表示の要求を行ったユーザがアクセス可能なメッセージスペースのリストを、図9に示されるメッセージスペース管理情報から取得する。たとえば、UID0001のユーザが一括表示の要求を行った場合、本図の例では、MS0001、MS0003、MS0004、およびMS0006のメッセージスペースのリストが取得される。
メッセージ抽出部13は、S110において、取得されたメッセージスペースのリストに含まれたメッセージスペースから、メッセージスペース毎の相手(当該メッセージスペースにアクセス可能なユーザ)と自分(UID0001)の最後のメッセージを取得する。たとえば、MS0001を例にとると、メッセージ抽出部13は、図10のデータベースDB0001に示すように、UID0002の最後のメッセージである「今日の議事録を後日送付させていただきます。」(MSG3)と、UID0001の最後のメッセージである「お手数をおかけしますが、よろしくお願いいたします。」(MSG4)を抽出する。
一括出力部14は、S112において、メッセージスペースの中で最も古い最後のメッセージを含むメッセージスペースから順に時系列に表示する。換言すれば、一括出力部14は、メッセージスペース内の最後のメッセージの日時(タイムスタンプ)によりメッセージスペース一括表示MSBL内のメッセージスペースをソートする。一括出力部14は、S114において、相手と自分の最後のメッセージを含むメッセージスペースのリストをソートされた順に出力し、端末200のメッセージスペース一括表示MSBLに表示する。
上述したことは、ソーシャルネットワークサービスに登録されたユーザとそのユーザとは異なる1または複数の他のユーザとの間で送受信されたメッセージを時系列に並べて表示するユーザインタフェースUIをメッセージスペース毎に提供するSNS処理方法において、メッセージスペースにおいてそのユーザと他のユーザ間で送受信されるメッセージを送受信し、そのユーザと他のユーザとが送受信したメッセージを記憶し、メッセージスペース毎の、そのユーザの少なくとも最後のメッセージと他のユーザの少なくとも最後のメッセージとを抽出し、抽出したメッセージを含むメッセージスペースを複数一括表示するための情報を出力するSNS処理方法である。このように、メッセージスペース内のユーザの少なくとも最後のメッセージを表示するメッセージスペースを複数一括して表示することで、多くの対話相手を有するため多くのメッセージスペースを有する場合であっても、一つ一つのメッセージスペースを開けて表示することなく直近のメッセージのやり取りを効率的に確認できるSNS処理方法を提供することができる。
また、上述したSNS処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部10を構成する。このようなプログラムは、メッセージスペース内のユーザの少なくとも最後のメッセージを表示するメッセージスペースを複数一括して表示することで、多くの対話相手を有するため多くのメッセージスペースを有する場合であっても、一つ一つのメッセージスペースを開けて表示することなく直近のメッセージのやり取りを効率的に確認できるSNS処理方法をコンピュータに実行させることができる。
また、本発明に係るプログラムは、ソーシャルネットワークサービスに登録されたユーザとそのユーザとは異なる1または複数の他のユーザとの間で送受信されたメッセージを時系列に並べて表示するユーザインタフェースUIをメッセージスペース毎に提供するSNS処理方法をそのユーザの端末200のコンピュータに実行させるためのプログラムであって、メッセージスペースにおいてそのユーザと他のユーザ間で送受信されるメッセージを送受信し、メッセージスペース毎に送受信の順に並べてメッセージを表示し、メッセージスペース毎の、そのユーザの少なくとも最後のメッセージと他のユーザの少なくとも最後のメッセージとを含むメッセージスペースを複数一括表示するSNS処理方法をそのユーザの端末200のコンピュータに実行させるためのプログラムであってもよい。このように、メッセージスペース内のユーザの少なくとも最後のメッセージを表示するメッセージスペースを複数一括して表示することで、多くの対話相手を有するため多くのメッセージスペースを有する場合であっても、一つ一つのメッセージスペースを開けて表示することなく直近のメッセージのやり取りを効率的に確認できる情報処理方法をユーザの端末200のコンピュータに実行させるプログラムを提供することができる。
<第二実施例>
図11乃至図14を参照し、SNSシステム1AとSNS処理装置100Aについて説明する。なお、重複記載を避けるために、同じ構成要素には同じ符号を付することで説明を省略し、上記実施例と異なる点を中心に説明する。SNSシステム1Aは、ネットワーク300に接続することで相互に通信が可能なSNS処理装置100Aと複数の端末200を含むシステムである。
メッセンジャ機能F10を有するSNS処理装置100Aは、端末200からユーザのメッセージを受信するメッセージ受信部11と、受信したメッセージを記憶するメッセージ記憶部21と、ユーザが指定するキーワードを記憶するキーワード記憶部22と、メッセージ記憶部21に記憶されたメッセージを送受信の順に並べてメッセージスペース毎に表示するための情報を出力するメッセージスペース情報出力部12と、メッセージスペース内におけるユーザの少なくとも最後のメッセージをメッセージ記憶部21から抽出する、または、キーワード記憶部22に記憶されているキーワードがメッセージスペース内におけるユーザの最後のメッセージに含まれる場合に少なくとも最後のメッセージをメッセージ記憶部21から抽出するメッセージ抽出部13Aと、メッセージ抽出部13Aが抽出したメッセージを含むメッセージスペースを複数一括表示するための情報を出力する一括出力部14と、を備える。
キーワード記憶部22は、図13に示すような、ユーザIDとキーワードIDとそのキーワードIDに対応するキーワードをカラムに有し、キーワード情報を含むテーブルを記憶している。特に限定されない入力画面(図示せず)からユーザがキーワードを入力し、キーワード記憶部22は、ユーザ毎に自分が設定しておきたいキーワードを記憶する。たとえば、UID0001のユーザは、キーワードIDがKWUID000101に対して「議事録」、キーワードIDがKWUID000102に対して「後日送付」という2つのキーワードを登録してある。また、たとえば、UID0003のユーザは、キーワードIDがKWUID000301に対して「議事録」、キーワードIDがKWUID000302に対して「送付」、キーワードIDがKWUID000303に対して「予定」、キーワードIDがKWUID000304に対して「計画」という4つのキーワードを登録してある。
図12を参照し、SNS処理装置100Aの制御フローをメッセージ抽出部13Aに焦点を当てて説明する。なお、操作するユーザはUID0001を想定して説明する。SNS処理装置100Aの制御フローにおけるS200〜S210のステップは、SNS処理装置100のS100〜S110と同じである。
メッセージ抽出部13Aは、S210において、取得されたメッセージスペースのリストに含まれたメッセージスペースから、メッセージスペース毎の相手と自分(UID0001)の最後のメッセージを取得する。たとえば、MS0001を例にとると、UID0001のユーザは、図7や図10のDB0001に示すメッセージのやり取りをUID0002のユーザと行っている。メッセージ抽出部13Aは、UID0002の最後のメッセージである「今日の議事録を後日送付させていただきます。」(MSG3)と、UID0001の最後のメッセージである「お手数をおかけしますが、よろしくお願いいたします。」(MSG4)を抽出する。
メッセージ抽出部13Aは、S211において、キーワード記憶部22を検索することによりUID0001のユーザが登録してあるキーワードを取得すると共に、取得したキーワードが抽出したメッセージの中に含まれているか否か検査する。含まれていなかった場合は、処理を終了する。含まれていた場合には、一括出力部14は、S212において、メッセージスペース内の最後のメッセージの日時(タイムスタンプ)によりメッセージスペース一括表示MSBL内のメッセージスペースをソートする。一括出力部14は、S214において、相手と自分の最後のメッセージを含むメッセージスペースのリストをソートされた順に出力し、端末200のメッセージスペース一括表示MSBLに表示する。すなわち、メッセージスペース一括表示MSBLには、ユーザが指定したキーワードが含まれていたメッセージスペースのみが順に表示される。
たとえば、メッセージ抽出部13AはMSG3とMSG4を抽出したが、MSG3に、キーワード記憶部22に記憶されたキーワードである「議事録」(KWUID000101)および「後日送付」(KWUID000102)が含まれているので、一括出力部14は、図14に示すように、MS0001のメッセージスペースを出力し、メッセージスペースMS#11として最初に表示する。すなわち、上記実施例における図8(A)では表示されていたメッセージスペースMS#1〜MS#5は、これらのキーワードを含んでいなかったので、出力されなかったことを示す。また、MS0003には、UID0001の最後のメッセージに「ご要望に基づき見積書を後日送付させていただきます。」(MSG33)と、「後日送付」というキーワードが含まれているので、出力されて、メッセージスペース一括表示MSBLにメッセージスペースMS#22として表示されている。これによれば、所定のキーワードが最後のメッセージに含まれる場合に出力し、そのメッセージを含むメッセージスペースを一括して表示することで、より重要な案件に焦点を当てて表示することができる。
なお、本発明は、例示した実施例に限定するものではなく、特許請求の範囲の各項に記載された内容から逸脱しない範囲の構成による実施が可能である。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
上記実施例では、投資用不動産の取り引きや維持管理に関係する事業者やその事業者を支援する事業者、並びにこれら事業者からサービスの提供を受ける一般消費者がユーザとなるソーシャルネットワークサービスを提供するSNS処理装置を例に説明したが、これに限定されないことは言うまでもない。たとえば、本発明が適用されるソーシャルネットワークサービスは、株の売買や運用に関係する事業者とこれらの事業者からサービスの提供を受ける一般消費者がユーザとなるソーシャルネットワークサービス、小売店や飲食店の事業者とその店を利用する一般消費者がユーザとなるソーシャルネットワークサービス、さらには、友達関係で繋がるソーシャルネットワークサービスなどであってもよい。