JP2020076655A - 流体取扱装置および保持装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】保持装置に流体取扱装置を取り付ける際の精度を向上させることができる流体取扱装置および保持装置を提供すること。【解決手段】位置決め用の位置決め穴13が設けられており、位置決めされていない第1位置から、位置決めピン24によって位置決めされる第2位置へ移動することで保持装置20に取り付けられるマイクロチップ10であって、位置決め穴13は、マイクロチップ10が第1位置から第2位置へ移動するにつれて、位置決めピン24が徐々に挿入される位置に設けられており、位置決め穴13の形状は、マイクロチップ10の第2位置において、位置決めピン24の外周の一部が位置決め穴の内周の一部に接触することでマイクロチップ10が位置決めされ、かつ、位置決めピン24がマイクロチップ10の第1位置から第2位置への移動の妨げとならない形状である。【選択図】図1A
Description
本発明は、流体取扱装置および流体取扱装置を保持する保持装置に関する。
近年、タンパク質や核酸等の微量な物質の分析を高精度かつ高速に行うために、マイクロチップ等の流体取扱装置が使用されている。流体取扱装置は、分析に必要な試薬および試料の量が少なくてよいという利点を有しており、臨床検査や食物検査、環境検査等の様々な用途での使用が期待されている。
このような流体取扱装置には試薬や試料等の流体を流すための流路が設けられており、保持装置に位置決めしつつ取り付けられて(固定されて)使用される。特許文献1には、反応領域(ウェル)が配設された基板を用いて核酸分析を行う装置であって、ヒンジを支点とする開閉構造を有するチップホルダを備えた装置が開示されている。特許文献1に開示された装置では、チップホルダが解放された状態でマイクロチップが挿入され、マイクロチップが挿入された状態でチップホルダが閉鎖されることにより、マイクロチップが位置決めされた状態で装置に取り付けられる。
保持装置に流体取扱装置を取り付ける際の位置決めに高い精度が要求されることがある。このため、保持装置に流体取扱装置を取り付ける際の位置決めの精度をより向上させることが要望されている。
本発明は、保持装置に流体取扱装置を取り付ける際の位置決めの精度を向上させることができる流体取扱装置および保持装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る流体取扱装置は、位置決め用の位置決め穴が設けられており、位置決めされていない第1位置から、位置決めピンによって位置決めされる第2位置へ移動することで保持装置に取り付けられる流体取扱装置であって、前記位置決め穴は、前記流体取扱装置が前記第1位置から前記第2位置へ移動するにつれて、前記位置決めピンが徐々に挿入される位置に設けられており、前記位置決め穴の形状は、前記流体取扱装置の前記第2位置において、前記位置決めピンの外周の一部が前記位置決め穴の内周の一部に接触することで前記流体取扱装置が位置決めされ、かつ、前記位置決めピンが前記流体取扱装置の前記第1位置から前記第2位置への移動の妨げとならない形状である。
本発明に係る流体取扱装置は、位置決めピンが挿入される位置決め穴を有する基板と、前記基板に設けられた液体貯留部と、を備える流体取扱装置であって、前記位置決め穴の輪郭は、前記流体取扱装置が前記位置決めピンによって位置決めされる際に前記位置決めピンに接触する第1部分、および前記位置決めピンに接触しない第2部分からなり、前記第2部分の輪郭は、二等辺三角形の2つの等辺を含む。
本発明に係る保持装置は、位置決め用の位置決め穴が設けられた流体取扱装置を保持した状態で、前記流体取扱装置の位置を、前記流体取扱装置が位置決めされていない第1位置から前記流体取扱装置が位置決めされる第2位置へ移動させるチップ保持部と、前記第2位置に移動した前記流体取扱装置を位置決めする位置決めピンと、を有し、前記位置決めピンは、前記流体取扱装置が前記第1位置から前記第2位置へ移動するにつれて、前記位置決め穴に徐々に挿入され、前記位置決めピンの形状は、前記流体取扱装置が前記第2位置に移動した状態で、外周の一部が前記位置決め穴の内周の一部に接触することで前記流体取扱装置が位置決めされ、かつ、前記流体取扱装置の前記第1位置から前記第2位置への移動の妨げとならない形状である。
本発明に係る保持装置は、位置決め穴を有する流体取扱装置内の流体を処理する流体処理機構と、前記流体取扱装置を保持した状態で回転軸周りに回転することで、所定の第3位置から、前記流体取扱装置が前記流体処理機構に対して位置決めされる第4位置へ移動するチップ保持部と、前記回転軸に対して垂直な方向に延在するとともに、かつ前記回転軸に対してねじれの位置にあり、先端がテーパー形状であり、かつ前記位置決め穴に挿入されて前記流体取扱装置を位置決めする位置決めピンと、を備える。
本発明に係る流体取扱システムは、上記の流体取扱装置と、上記の保持装置と、を備える。
本発明によれば、保持装置に流体取扱装置を取り付ける際の位置決めの精度を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1Aおよび図1Bは、本発明の実施の形態に係るマイクロチップ10について説明するための図である。マイクロチップ10は、本発明の流体取扱装置の一例である。図1Aには、マイクロチップ10の平面図が示されており、図1Bには、図1AにおけるA−A線断面図が示されている。
図1Aおよび図1Bに示すように、マイクロチップ10は、基板11と、複数のウェル12と、を有する。基板11は、平面視において長方形、あるいは角丸長方形に形成されている。ウェル12は、試料を含む液体を収容する円筒形状の液体収容室であり、基板11上に整列して複数個設けられている。基板11およびウェル12は、例えばプラスチックやガラス等で成形されている。図1には図示しないが、基板11には、ウェル12に接続される流路(マイクロ流路)が形成されていてもよい。また、図1ではウェル12が基板11を貫通しているが、貫通していなくてもよい。
また、図1Aおよび図1Bに示すように、基板11のウェル12が設けられていない位置に、位置決め用の位置決め穴13が設けられている。
図2は、位置決め穴13の形状について説明するための図である。図2は、マイクロチップ10の平面視における位置決め穴13の拡大図である。図2に示す例では、位置決め穴13は、マイクロチップ10の平面視において涙滴形状である。
涙滴形状とは、具体的には以下のような形状である。図2に示すように、位置決め穴13は、円形状の第1部分131と、第1部分131を構成する円に接する2つの線分によって構成されるテーパー形状を含む第2部分132と、を有する。換言すれば、第1部分131の輪郭は円弧を含んでおり、第2部分132の輪郭は二等辺三角形の2つの等辺を含んでいる。このように、本明細書において、涙滴形状とは、円形状と、その円に接するテーパー形状とが連続的に組み合わせられた形状を意味する。なお、第2部分のテーパー形状における先端は、とがった形状ではなく、図2に示すように丸められた形状であってもよい。また、テーパー形状を構成する第2部分の2つの線分は、直線でなくてもよく、例えば位置決め穴13の外側または内側へ膨らんだ曲線であってもよい。
位置決め穴13の中心線は、基板11の短辺方向に平行である。なお、位置決め穴13の中心線とは、円形状の第1部分131の中心と、テーパー形状の第2部分132の先端とを結ぶ直線を意味する。
位置決め穴13のこのような形状による効果についての詳細は、後述する。
次に、マイクロチップ10が取り付けられて固定される保持装置20について説明する。マイクロチップ10と保持装置20とによって、流体取扱システム100(後出の図7A〜図7D参照)が構成される。図3Aは、保持装置20の斜視図である。また、図3Bは、保持装置20の平面図である。図3Aおよび図3Bに示すように、保持装置20は、トッププレート21と、チップ保持部22と、固定用爪23と、を有する。なお、以下の説明における上下方向は、図3Aに示す上下方向、すなわち保持装置20のトッププレート21がほぼ水平となる場合の上下方向に対応する。
トッププレート21には、一部に開口211が設けられている。この開口211には、開口211とほぼ同じ大きさを有し、開口211に嵌め込むことができるチップ保持部22が、シャフト221を支点として回転可能に取り付けられている。チップ保持部22は、マイクロチップ10を保持するための部材であり、ほぼ直方体に形成されている。図4は、チップ保持部22の回転中心となるシャフト221について説明するための図である。図4には、図3BにおけるB−B線断面図が示されている。
このような構成により、チップ保持部22は、シャフト221を支点として、トッププレート21から跳ね上げられ、トッププレート21に対して斜めとなる跳ね上げ位置と、トッププレート21の開口211の内部に嵌まり込んだ嵌入位置と、を遷移できる。チップ保持部22の跳ね上げ位置は、本発明の第3位置の一例であり、嵌入位置は、本発明の第4位置の一例である。
例えばシャフト221の近傍には、チップ保持部22を嵌入位置から跳ね上げ位置へ付勢するねじりばね(図示せず)が設けられている。チップ保持部22の嵌入位置では、固定用爪23がチップ保持部22の一部(図3A等に示す切欠部222)に接触することで、チップ保持部22が嵌入位置で維持される。固定用爪23は、トッププレート21の上側に突出したつまみ部231と、トッププレート21の内部に設けられた、トッププレート21の長辺方向に沿って移動可能な爪部材232と、を有する。図3Aおよび図3Bにおいては、固定用爪23のつまみ部231のみが示されており、トッププレート21の内部に配置されている爪部材232については後出の図5に示されている。固定用爪23のつまみ部231がトッププレート21の長辺方向に沿って動かされると、爪部材232が連動して移動し、チップ保持部22との接触が解除されるようになっている。接触が解除されると、ねじりばねの付勢力によって、チップ保持部22がシャフト221を支点として回転し、跳ね上げ位置へと移動する。例えばトッププレート21の開口211の内縁等には図示しないストッパーが設けられており、上記した跳ね上げ位置より上側にチップ保持部22が跳ね上がることが規制されている。
図3Bおよび後出の図5に示すように、チップ保持部22は、スリット223を有する。スリット223はマイクロチップ10を挿入するための隙間である。スリット223は、直方体形状のチップ保持部22の側面のうち、チップ保持部22の跳ね上げ位置において跳ね上げられている側、かつ、チップ保持部22の平面視における長辺側の側面に設けられる。スリット223の大きさおよび形状は、マイクロチップ10をチップ保持部22の内部に収容して保持できる大きさに形成される。
このような構成により、チップ保持部22の跳ね上げ位置において、マイクロチップ10がスリット223に容易に挿入されうる。チップ保持部22の跳ね上げ位置においてスリット223に挿入されたマイクロチップ10は、チップ保持部22によって保持された状態となる。図示しないが、チップ保持部22のスリット223の内部には、挿入されたマイクロチップ10を保持するための部材が設けられている。スリット223がチップ保持部22の側面のうち跳ね上げられている側に設けられているため、チップ保持部22のスリット223へのマイクロチップ10の挿入は、チップ保持部22の跳ね上げ位置において容易に行われうる。
チップ保持部22に対して上側から下向きの力が加えられると、チップ保持部22は跳ね上げ位置から嵌入位置へ移動する。この状態で固定用爪23が操作されることにより、固定用爪23の爪部材232がチップ保持部22の切欠部222に接触し、チップ保持部22が嵌入位置で固定される。マイクロチップ10を保持したチップ保持部22が嵌入位置で固定されることにより、マイクロチップ10が保持装置20に取り付けられる。
本明細書において、跳ね上げ位置のチップ保持部22のスリット223内で保持されている状態のマイクロチップ10の位置を、第1位置と記載する。また、嵌入位置で固定されたチップ保持部22のスリット223内に保持されている状態のマイクロチップ10の位置を、第2位置と記載する。第2位置は、マイクロチップ10が保持装置20に対して位置決めされ、取り付けられた位置である。マイクロチップ10が保持装置20に取り付けられた状態では、マイクロチップ10のウェル12(図1A等参照)に試料を含む液体が導入され、目的に応じてその液体に対する処理が行われる。液体に対する処理の例としては、反応促進のための加熱処理や、電気泳動により試料を分類するために電気を流す処理等が挙げられる。これらの処理のため、第2位置におけるマイクロチップ10の下面には、例えばヒータ、温度計、電極等の液体処理機構25(後出の図5参照)が押し当てられうる。
マイクロチップ10の保持装置20への取り付けは、跳ね上げ位置のチップ保持部22のスリット223にマイクロチップ10を挿入し、チップ保持部22を嵌入位置に移動させた後、第2位置でマイクロチップ10を固定することで行われる。保持装置20には、第2位置においてマイクロチップ10を位置決めして固定するための部材として、位置決めピン24が設けられている。
図5は、位置決めピン24の配置位置について説明するための図である。図5には、図3BにおけるC−C線断面図が示されている。図5に示すように、位置決めピン24は、トッププレート21の下部に設けられた土台26に、先端が上を向いた状態で、基端が土台26と接続されることで固定されている。位置決めピン24は、マイクロチップ10が第2位置にあるとき、位置決め穴13(図1A等参照)に挿入されることで、マイクロチップ10の高精度な位置決めを行うとともに、マイクロチップ10を固定する。本明細書において、マイクロチップ10の位置決めとは、マイクロチップ10が第2位置において、上下方向以外の移動できない状態とすることを意味する。
土台26の内部、または上部には、上記した液体処理機構25が、第2位置に位置決めされたマイクロチップ10に対して押し当てられるように設けられている。液体処理機構25は、上下方向に移動できる機能を有していてもよい。マイクロチップ10は位置決めピン24により第2位置で高精度に位置決めされているため、液体処理機構25はマイクロチップ10に所望の位置で押し当てられる。これにより、好適な液体の処理が可能となっている。
図6は、位置決めピン24の形状について説明するための図である。図6には、位置決めピン24の中心軸を含む断面が示されている。本実施の形態において、位置決めピン24は、図6に示すように、円柱形状の円柱部241と、円柱部分の上側に接続され、円柱部241と同じ直径を有する円錐形状の円錐部242と、を有する。すなわち、位置決めピン24の中心軸に垂直な断面形状は円形状である。そして、円柱部241の直径は、マイクロチップ10の位置決め穴13の第1部分131(図2参照)を構成する円形状の直径とほぼ同径となっている。
このように、位置決めピン24は、上を向いた先端が先細に形成されている。なお、位置決めピン24の先細の先端は、とがった形状ではなく、図6に示すように丸められた形状であってもよい。
図5に示すように、位置決めピン24の先端は、トッププレート21の下面S21_Lよりも上側へ突出している。このような構造により、第1位置のマイクロチップ10が第2位置へ移動するにつれて、位置決めピン24の先端がマイクロチップ10の位置決め穴13(図1A等参照)に徐々に挿入され、第2位置において、位置決めピン24が位置決め穴13に完全に挿入されるようになっている。なお、チップ保持部22の下面S22_Lには、少なくとも位置決めピン24が通ることができる開口が設けられている。
図7A〜図7Dは、マイクロチップ10が第1位置から第2位置へ移動する間の、マイクロチップ10と、位置決めピン24との位置関係を説明するための図である。図7A〜図7Dには、保持装置20のチップ保持部22にマイクロチップ10が保持された状態における、図3Bに示す保持装置20のC−C線と同様の位置での断面図が示されている。換言すれば、図7A〜図7Dには、マイクロチップ10と保持装置20とを含む流体取扱システム100が図示されている。
図7Aは、マイクロチップ10の第1位置に対応しており、図7Dは、マイクロチップ10の第2位置に対応している。図7Bおよび図7Cは、それぞれ第1位置から第2位置への移動途中の位置に対応している。
図7Aに示すように、マイクロチップ10が第1位置にある場合、換言すればチップ保持部22が跳ね上げ位置にある場合、位置決めピン24の先端は、マイクロチップ10に接触しない位置にある。このため、跳ね上げ位置にあるチップ保持部22にマイクロチップ10が挿入される際に、位置決めピン24が挿入の妨げとなることはない。
図7Bに示すように、チップ保持部22に対して上側から力が加えられ、マイクロチップ10が第1位置から下側へ移動し始めると、位置決めピン24がマイクロチップ10の位置決め穴13(図1A等参照)へ挿入され始める。すなわち、位置決めピン24が土台26に固定される位置は、マイクロチップ10の第1位置から第2位置への移動の際に位置決め穴13に好適に挿入されるように決定されている。図7Bに示すように、マイクロチップ10が第1位置から第2位置へ移動する間の状態では、マイクロチップ10はトッププレート21に対して斜めに傾斜しており、位置決めピン24の先端は、図2に示す位置決め穴13の第2部分132に挿入され始める。
図7Cに示すように、マイクロチップ10の移動がさらに進むと、位置決めピン24がさらに位置決め穴13に入り込む。
図7Dに示すように、マイクロチップ10が第2位置に到達すると、位置決めピン24の円錐部242(図6参照)が全て位置決め穴13に入り込み、位置決め穴13の内周と位置決めピン24の円柱部241(図6参照)の外周とが接触する。これによってマイクロチップ10が位置決めされた状態で固定される。
図8は、マイクロチップ10が第1位置から第2位置へ移動する際の位置決め穴13の軌跡と、位置決めピン24との関係を示す図である。図8では、位置決め穴13の中心軸および位置決めピン24の中心軸を含む平面における、位置決めピン24の断面と、位置決め穴13の軌跡を示している。図8に示す線L1は、第1位置におけるマイクロチップ10の上面の位置を示す線であり、線L2は、第2位置におけるマイクロチップ10の上面の位置を示す線である。また、図8に示す領域R131は、図2に示す位置決め穴13の第1部分131の軌跡を示す領域であり、図8に示す領域R132は、図2に示す位置決め穴13の第2部分132の軌跡を示す領域である。
図8に示すように、位置決めピン24の円錐部242は、位置決め穴13の円形状の第1部分131の軌跡を示す領域R131内に収まっていない。これはすなわち、仮に位置決め穴13が円形状の第1部分131しか有しない場合、マイクロチップ10が第1位置から第2位置へ移動する途中で円錐部242が第1部分131の外周に引っ掛かってしまい、マイクロチップ10がそれ以上移動できなくなることを意味する。
本実施の形態に係るマイクロチップ10では、図8に示すように、位置決めピン24の円錐部242は、位置決め穴13のテーパー形状の第2部分132の軌跡を示す領域R132内に収まっている。すなわち、位置決め穴13のテーパー形状の第2部分132によって、マイクロチップ10が第1位置から第2位置へ移動する際に、位置決めピン24の円錐部242が移動の妨げとならない。このため、マイクロチップ10は、位置決めピン24の存在に拘わらず、第1位置から第2位置へとスムーズに移動することができる。
そして、マイクロチップ10が第2位置へと到達すると、位置決め穴13には位置決めピン24が円柱部241まで挿入されることで、マイクロチップ10が位置決めされて固定される。図9は、マイクロチップ10の第2位置における、位置決めピン24と位置決め穴13とについて説明するための図である。図9では、マイクロチップ10の位置決め穴13の輪郭と、位置決め穴13に挿入された位置決めピン24の中心軸に垂直な断面が示されている。
図9に示すように、マイクロチップ10の第2位置では、位置決め穴13の第1部分131に位置決めピン24の円柱部241が嵌まり込んでいる。なお、上記したように、位置決め穴13の第1部分131を構成する円形状の直径は、位置決めピン24の円柱部241の直径と同径に形成されている。このため、図9に示すように位置決め穴13の第1部分131に位置決めピン24の円柱部241が嵌まり込んだ状態では、第1部分131の内周と円柱部241の外周とが接触する。このため、マイクロチップ10の第2位置において、マイクロチップ10の位置決めピン24に対する上下方向(図9では紙面手前または奥方向)以外への移動が規制される。これにより、マイクロチップ10の第2位置において、マイクロチップ10が位置決めピン24によって高精度に位置決めされる。
<作用・効果>
以上説明したように、本発明の実施の形態に係るマイクロチップ10は、位置決め用の位置決め穴13が設けられており、位置決めされていない第1位置から、位置決めピン24によって位置決めされる第2位置へ移動することで保持装置20に取り付けられるマイクロチップ10であって、位置決め穴13は、マイクロチップ10が第1位置から第2位置へ移動するにつれて、位置決めピン24が徐々に挿入される位置に設けられており、位置決め穴13の形状は、マイクロチップ10の第2位置において、位置決めピン24の外周の一部が位置決め穴の内周の一部に接触することでマイクロチップ10が位置決めされ、かつ、位置決めピン24がマイクロチップ10の第1位置から第2位置への移動の妨げとならない形状である。
以上説明したように、本発明の実施の形態に係るマイクロチップ10は、位置決め用の位置決め穴13が設けられており、位置決めされていない第1位置から、位置決めピン24によって位置決めされる第2位置へ移動することで保持装置20に取り付けられるマイクロチップ10であって、位置決め穴13は、マイクロチップ10が第1位置から第2位置へ移動するにつれて、位置決めピン24が徐々に挿入される位置に設けられており、位置決め穴13の形状は、マイクロチップ10の第2位置において、位置決めピン24の外周の一部が位置決め穴の内周の一部に接触することでマイクロチップ10が位置決めされ、かつ、位置決めピン24がマイクロチップ10の第1位置から第2位置への移動の妨げとならない形状である。
マイクロチップ10は、チップ保持部22に挿入される第1位置から、位置決めされた状態で取り付けられる第2位置へ、チップ保持部22のシャフト221を支点として回転して移動する。この際、位置決め穴13の形状は涙滴形状に形成されているため、第1位置から第2位置への回転移動の際に、位置決めピン24がマイクロチップ10の移動の妨げとならず、スムーズな回転移動が行われる。マイクロチップ10の第1位置は、トッププレート21に対して斜めに跳ね上げられたチップ保持部22のスリット223内でマイクロチップ10が保持されている位置であり、スリット223はチップ保持部22の跳ね上げられた側の側面に設けられているため、マイクロチップ10のスリット223への挿入を容易に行うことができる。さらに、第2位置において、位置決めピン24によってマイクロチップ10が高精度に位置決めされて固定される。
このため、マイクロチップ10を保持装置20に容易に取り付けできるとともに、試料に対する所定の処理を行うための液体処理機構25(摺動部材、ヒータ、温度計、電極等)がマイクロチップ10の下面に正確に押し当てられる。これにより、マイクロチップ10の位置決めが正確に行われ、処理に対して所望の結果が得られる。
また、本発明の実施の形態に係る保持装置20によれば、位置決めピン24の位置決め穴13に挿入される側の先端は、先細に形成されており、位置決め穴13は、マイクロチップ10の平面視において涙滴形状である。このように、位置決めピン24の先端が先細であることにより、位置決め穴13の平面視形状を涙滴形状等の単純な形状とすることができ、位置決め穴13の穴開けを容易かつ低コストで行うことができる。
上記した実施の形態では、液体処理機構25の例として、摺動部材、ヒータ、温度計、電極等を挙げたが、以下では、液体処理機構25が摺動部材である場合について、具体例を挙げながら詳細に説明する。
図10Aは、複数の流路14とバルブ15とを有するマイクロチップ10の平面図である。図10Aに示すように、位置決め穴13を取り囲むように複数のバルブ15が設けられている。より詳細には、複数のバルブ15は、位置決め穴13の第1部分131(図9参照)の同心円の円周上に並んで形成されている。複数のバルブ15が配置される同心円の半径については後に説明する。また、マイクロチップ10には複数の導入口16および1つの取出口17が設けられている。複数のバルブ15は、取出口17に接続された共通流路141と、複数の導入口16のそれぞれに接続された個別の流路14との合流点に配置されている。
図10Bは、図10AのD−D線断面図である。図10Bに示すように、マイクロチップ10の基板11の下面には、流路14となる溝、および導入口16または取出口17となる貫通孔が形成されている。基板11の下面には、基板11に形成された溝および貫通孔の開口部を塞ぐように、フィルム18が貼り付けられている。バルブ15は、ダイヤフラムバルブである。バルブ15は、隔壁19およびフィルム18の一部の領域により形成されたダイヤフラム151を含む。
図10Bに示すように、マイクロチップ10の下側には、マイクロチップ10の下面に押しつけられた状態で回転しうる(換言すれば、摺動しうる)ロータリー部材27が設けられている。ロータリー部材27は、本発明の摺動部材の一例である。なお、図10Bでは、説明のためマイクロチップ10の下面とロータリー部材27の先端とが離れて示されているが、実際にはマイクロチップ10の下面とロータリー部材27の先端とは接触して(マイクロチップ10の下面にロータリー部材27の先端が押しつけられて)いる。このロータリー部材27は、例えば保持装置20の土台26の上部に設けられた部材であり、図示しない外部の回転機構によって中心軸CAを中心に回転することができる。なお、ロータリー部材27の先端とは、ロータリー部材27のマイクロチップ10側の端部を意味する。
また、ロータリー部材27の中心部には、土台26に固定された位置決めピン24が配置されている。ロータリー部材27の中心軸CAと、位置決めピン24の中心軸とは一致しており、換言すれば、ロータリー部材27は位置決めピン24を中心として、その周囲を回転することができる。
位置決めピン24は、上記実施の形態にて説明したように、マイクロチップ10の位置決め穴13に挿入されてマイクロチップ10の位置決めを行う。上記実施の形態にて説明したように、位置決め穴13が涙滴形状を有するため、マイクロチップ10が斜めになった状態での位置決め穴13への位置決めピン24の挿入を容易に行うことができる。また、位置決めピン24がマイクロチップ10に完全に挿入された位置では、位置決めピン24によってマイクロチップ10が高精度に位置決めされて固定される。
ロータリー部材27は、円柱形状の本体271と、本体271の天面に配置された凸部272と、凹部273と、を有する。図10Cに示すように、ロータリー部材27の天面の外周部分の一部は凸部272として突出しており、外周部分の他の一部は、凹部273として、凸部272に対して相対的に凹んでいる。図10Cは、ロータリー部材27の平面図である。ロータリー部材27の中心から凸部272までの距離(半径)は、マイクロチップ10における位置決め穴13の第1部分131の中心から複数のバルブ15までの距離と等しい。また、ロータリー部材27の天面における凹部273の範囲は、マイクロチップ10に設けられた複数のバルブ15のうち、1つのバルブ15のダイヤフラム151の直径とほぼ同じか、若干大きい程度の範囲である。
このような構成により、複数のバルブ15のうち、凸部272に対応する位置のバルブ15を構成するダイヤフラム151(図10B参照)は、凸部272によって押された状態となる。凸部272によってダイヤフラムが押された状態のバルブ15は、閉じた状態となり、流体が流れなくなる。一方、複数のバルブ15のうち、凹部273に対応する位置の1つのバルブ15は、ダイヤフラム151が凸部272によって押されないため、開いた状態となる。
ロータリー部材27が回転することにより、凹部273の位置が移動すると、それまで開いていたバルブ15が凸部272によって押されて閉じ、代わりに凹部273の移動先の位置に対応するバルブ15が開いた状態となる。すなわち、ロータリー部材27の回転を制御することで、複数のバルブ15のうち、所望の1つのバルブ15を選択して開いた状態とすることができる。これにより、複数の流路14のうち、所望の1つを選択して使用することができる。
このような構成において、上記説明したように、マイクロチップ10は、位置決め穴13に位置決めピン24が挿入されることで、保持装置20に対して好適に位置決めされる。そして、上記説明したように、位置決めピン24は、マイクロチップ10に押し当てられて回転するロータリー部材27の回転中心と同一である。このため、マイクロチップ10が保持装置20に対して好適に位置決めされると、マイクロチップ10に設けられた複数のバルブ15も、ロータリー部材27に対して好適に位置決めされる。
従って、マイクロチップ10の位置決め穴13により、マイクロチップ10に設けられた複数のバルブ15のそれぞれと、ロータリー部材27の凸部272および凹部273との位置決めを正確に行うことができる。そのため、マイクロチップ10の取り付け時における位置決めの失敗により、バルブ15から流体が漏れてしまう事態を防止することができる。
なお、上記において、マイクロチップ10に回転によりバルブ15の開閉を行うロータリー部材27が押し当てられる例について説明したが、本発明はこれに限定されない。回転以外の移動によって、マイクロチップ10に押し当てられた状態で摺動する摺動部材により、バルブの開閉が行われるようにしてもよい。
<変形例>
以上、図面を参照しながら各種の実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到しうることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。また、開示の趣旨を逸脱しない範囲において、上記実施の形態における各構成要素は任意に組み合わせられてもよい。
以上、図面を参照しながら各種の実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到しうることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。また、開示の趣旨を逸脱しない範囲において、上記実施の形態における各構成要素は任意に組み合わせられてもよい。
上記した実施の形態では、マイクロチップ10の位置決め穴13が、円形状の第1部分とテーパー形状の第2部分132とを組み合わせた涙滴形状に形成されていたが、本発明はこれに限定されない。本発明において、位置決め穴の形状は、中心軸に垂直な断面が円形状である位置決めピン24に対して位置決めされる円形状の第1部分と、マイクロチップの第1位置から第2位置への移動の際に位置決めピンが移動の妨げとならないような形状の第2部分と、が組み合わされた形状であれば、涙滴形状ではなくてもよい。ただし、位置決めピンが位置決め穴に完全に嵌め入れられた状態でマイクロチップが上下方向以外に動かないように、位置決め穴の輪郭には円周の半分より大きい円弧が含まれる必要がある。
また、上記した実施の形態では、保持装置20の位置決めピン24が、円柱形状の円柱部241と円錐形状の円錐部242とが接続された形状を有しており、中心軸に垂直な断面形状が円形状であった。しかしながら、本発明はこれに限定されない。
位置決めピン24は、円柱部241を有さず、根元から先端まで円錐形状の円錐部242のみで構成されていてもよい。円柱部241の根元とは、位置決めピン24が土台26から突出する部位を意味する。図11は、位置決めピン24が円錐部242のみで構成されている場合に、マイクロチップ10の第2位置においてマイクロチップ10を位置決めして固定している様子を示す図である。図11には、マイクロチップ10の位置決め穴13の第1部分131の内周と、円錐形状の位置決めピン24の外周の一部とが接することでマイクロチップ10が位置決めされて固定されている様子が示されている。
また、位置決めピンの断面形状は、円形状以外の形状、例えば楕円形状、三角形状、四角形状等でもよい。位置決めピンの断面形状が円形状以外である場合、位置決め穴の形状は位置決めピンの断面形状に合わせた形状に形成されればよい。
図12Aは、位置決めピンの断面形状が正三角形である場合の位置決め穴の形状を例示した図であり、図12Bは、位置決めピンの断面形状が正方形である場合の位置決め穴の形状を例示した図である。図12Aおよび図12Bに示すように、位置決め穴は、マイクロチップの第2位置においてマイクロチップが位置決めピンにより位置決めされるための第1部分と、第1位置から第2位置への移動途中に位置決めピンの先端が接触しないための第2部分とを接続したような形状であればよい。なお、第2部分のテーパー形状を構成する線分の長さを、第1部分を構成する正三角形または正方形の辺の長さより短くする必要がある。これは、第2部分のテーパー形状を構成する線分の長さが第1部分を構成する正三角形または正方形の辺の長さより長いと、マイクロチップの第2位置において、第2部分がマイクロチップの移動を規制できないためである。また、この場合、位置決めピンの先端形状は、位置決め穴の第2部分を通過できるように形成されればよい。
本発明によれば、液体取扱システムにおいて、高精度に位置決めされて取り付けられるマイクロチップが提供される。
10 マイクロチップ
11 基板
12 ウェル
13 位置決め穴
131 第1部分
132 第2部分
14 流路
141 共通流路
15 バルブ
151 ダイヤフラム
16 導入口
17 取出口
18 フィルム
20 保持装置
21 トッププレート
211 開口
22 チップ保持部
221 シャフト
222 切欠部
223 スリット
23 固定用爪
231 つまみ部
232 爪部材
24 位置決めピン
241 円柱部
242 円錐部
25 液体処理機構
26 土台
27 ロータリー部材
271 本体
272 凸部
273 凹部
100 流体取扱システム
11 基板
12 ウェル
13 位置決め穴
131 第1部分
132 第2部分
14 流路
141 共通流路
15 バルブ
151 ダイヤフラム
16 導入口
17 取出口
18 フィルム
20 保持装置
21 トッププレート
211 開口
22 チップ保持部
221 シャフト
222 切欠部
223 スリット
23 固定用爪
231 つまみ部
232 爪部材
24 位置決めピン
241 円柱部
242 円錐部
25 液体処理機構
26 土台
27 ロータリー部材
271 本体
272 凸部
273 凹部
100 流体取扱システム
Claims (13)
- 位置決め用の位置決め穴が設けられており、位置決めされていない第1位置から、位置決めピンによって位置決めされる第2位置へ移動することで保持装置に取り付けられる流体取扱装置であって、
前記位置決め穴は、前記流体取扱装置が前記第1位置から前記第2位置へ移動するにつれて、前記位置決めピンが徐々に挿入される位置に設けられており、
前記位置決め穴の形状は、前記流体取扱装置の前記第2位置において、前記位置決めピンの外周の一部が前記位置決め穴の内周の一部に接触することで前記流体取扱装置が位置決めされ、かつ、前記位置決めピンが前記流体取扱装置の前記第1位置から前記第2位置への移動の妨げとならない形状である、
流体取扱装置。 - 所定の軸回りに回転して前記第1位置から前記第2位置へ移動することで前記保持装置に取り付けられる、
請求項1に記載の流体取扱装置。 - 位置決めピンが挿入される位置決め穴を有する基板と、前記基板に設けられた液体貯留部と、を備える流体取扱装置であって、
前記位置決め穴の輪郭は、前記流体取扱装置が前記位置決めピンによって位置決めされる際に前記位置決めピンに接触する第1部分、および前記位置決めピンに接触しない第2部分からなり、
前記第2部分の輪郭は、二等辺三角形の2つの等辺を含む、
流体取扱装置。 - 前記第1部分の輪郭は、円弧を含む、
請求項3に記載の流体取扱装置。 - 前記位置決め穴は、前記流体取扱装置の平面視において涙滴形状である、
請求項1から4のいずれか一項に記載の流体取扱装置。 - 前記流体取扱装置に押し当てられた状態で摺動する摺動部材によって開閉されるバルブをさらに有し、
前記バルブは、前記位置決めピンによって、前記摺動部材に対して位置決めされる、
請求項1から5のいずれか一項に記載の流体取扱装置。 - 位置決め用の位置決め穴が設けられた流体取扱装置を保持した状態で、前記流体取扱装置の位置を、前記流体取扱装置が位置決めされていない第1位置から前記流体取扱装置が位置決めされる第2位置へ移動させるチップ保持部と、
前記第2位置に移動した前記流体取扱装置を位置決めする位置決めピンと、
を有し、
前記位置決めピンは、前記流体取扱装置が前記第1位置から前記第2位置へ移動するにつれて、前記位置決め穴に徐々に挿入され、
前記位置決めピンの形状は、前記流体取扱装置が前記第2位置に移動した状態で、外周の一部が前記位置決め穴の内周の一部に接触することで前記流体取扱装置が位置決めされ、かつ、前記流体取扱装置の前記第1位置から前記第2位置への移動の妨げとならない形状である、
保持装置。 - 前記チップ保持部は、所定の軸回りに回転して前記流体取扱装置を前記第1位置から前記第2位置へ移動させる、
請求項7に記載の保持装置。 - 前記位置決めピンの前記位置決め穴に挿入される側の先端は、先細に形成されている、
請求項7または8に記載の保持装置。 - 位置決め穴を有する流体取扱装置内の流体を処理する流体処理機構と、
前記流体取扱装置を保持した状態で回転軸周りに回転することで、所定の第3位置から、前記流体取扱装置が前記流体処理機構に対して位置決めされる第4位置へ移動するチップ保持部と、
前記回転軸に対して垂直な方向に延在するとともに、かつ前記回転軸に対してねじれの位置にあり、先端がテーパー形状であり、かつ前記位置決め穴に挿入されて前記流体取扱装置を位置決めする位置決めピンと、
を備える、保持装置。 - 前記第3位置は、前記チップ保持部が前記流体取扱装置を受け取る位置である、
請求項10に記載の保持装置。 - 前記流体取扱装置に押し当てられた状態で摺動することで、前記流体取扱装置に設けられたバルブを開閉する摺動部材をさらに有し、
前記位置決めピンは、前記バルブを前記摺動部材に対して位置決めする、
請求項7から11のいずれか一項に記載の保持装置。 - 請求項1から6のいずれか一項に記載の流体取扱装置と、
請求項7から12のいずれか一項に記載の保持装置と、
を備える、流体取扱システム。
Priority Applications (2)
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JP2018210471A JP2020076655A (ja) | 2018-11-08 | 2018-11-08 | 流体取扱装置および保持装置 |
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JP2018210471A JP2020076655A (ja) | 2018-11-08 | 2018-11-08 | 流体取扱装置および保持装置 |
Publications (1)
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JP4216233B2 (ja) * | 2004-08-23 | 2009-01-28 | シャープ株式会社 | 分析用基板および分析装置 |
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SG10202005427PA (en) * | 2015-04-24 | 2020-07-29 | Mesa Biotech Inc | Fluidic test cassette |
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- 2019-11-06 WO PCT/JP2019/043471 patent/WO2020095944A1/ja active Application Filing
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WO2020095944A1 (ja) | 2020-05-14 |
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