JP2020075220A - 密閉型洗浄装置 - Google Patents

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洋一郎 渡辺
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Abstract

【課題】蓋容器が可動する際の反応性を向上させて、密閉性のより高い密閉型洗浄装置を提供することを目的にする。【解決手段】本発明の密閉型洗浄装置は、被洗浄物の洗浄に用いられる密閉容器と、前記密閉容器と連通して当該密閉容器内の圧力変動を吸収するアキュムレータと、を備えた密閉型洗浄装置であって、前記アキュムレータは、前記密閉容器内の圧力変動に応じて可動する可動体と、前記可動体と連動するカウンタウェイトと、を有し、前記カウンタウェイトは、前記可動体と平衡状態を保つ重さを有していることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、密閉型洗浄装置に関する。
従来の密閉型洗浄装置として、密閉容器内の圧力変動を吸収するアキュムレータを備えることにより、密閉容器内の密閉性を維持する密閉型洗浄装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1に記載されたアキュムレータは下容器と蓋容器とを備えており、蓋容器は所定の重量を持ち、下容器の開口に嵌め込まれ不活性液体上に浮いている。密閉容器に溜まるガスは、蓋容器内に導かれ蓋容器内の空間に溜まるようになっており、蓋容器内の空間に溜まるガス圧及び不活性液体が与える浮力と、蓋容器の重力とがバランスして蓋容器が不活性液体上に浮上支持される。密閉容器内の圧力の変動に応じて蓋容器内に溜まるガス量が変化して、蓋容器が上下動して、密閉容器内を一定の圧力に保持し、密閉容器の密閉性を維持している。
特開2010−240606号公報
しかしながら、従来の密閉型洗浄装置では、蓋容器の反応性が低いことが問題になっていた。その結果、蓋容器が可動するまでに密閉容器のガス圧力はさらに上昇してしまい、限界を超えて洗浄液が密閉容器の蓋の隙間から漏洩してしまうという問題が生じていた。洗浄液が密閉容器から漏洩してしまうと、外部環境を汚染してしまう。さらに洗浄液の再利用ができなくなるので不経済である。
そこで、本発明は、蓋容器が可動する際の反応性を向上させて、密閉性のより高い密閉型洗浄装置を提供することを目的とする。
出願人は、蓋容器が所定の重量を持っていることが蓋容器の反応性の低さの要因であることを導き出した。すなわち、蓋容器は所定の重量を持っているので、蓋容器内の空間に溜まったガスが蓋容器を持ち上げるときは蓋容器の重量分の重さも持ち上げる必要がある。蓋容器の重量分を持ち上げる分だけ余計な時間がかかり、このことが蓋容器の反応性を低くする要因になっていた。
本発明の一態様は、上記目的を達成するために案出されたもので、
被洗浄物の洗浄に用いられる密閉容器と、前記密閉容器と連通して当該密閉容器内の圧力変動を吸収するアキュムレータと、を備えた密閉型洗浄装置であって、
前記アキュムレータは、前記密閉容器内の圧力変動に応じて可動する可動体と、前記可動体と連動するカウンタウェイトと、を有し、
前記カウンタウェイトは、前記可動体と平衡状態を保つ重さを有している、
密閉型洗浄装置である。
上記の構成によれば、カウンタウェイトは、可動体と平衡状態を保つ重さを有しているので可動体の自重を相殺することができる。可動体の自重が0(ゼロ)となるので、可動体の反応性を向上させることができ、その結果、密閉型洗浄装置の密閉性をより高めることができる。
本発明によれば、蓋容器が可動する際の反応性を向上させて、密閉性のより高い密閉型洗浄装置を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る密閉型洗浄装置の概略構成を示す正面図である。 本発明の一実施形態に係る密閉型洗浄装置の蓋体と第一の移動機構と第二の移動機構と蓋体押圧手段とを示す説明図であって、(a)は平面図、(b)はb−b矢視断面図である。
以下に、図面に基づき本発明に係る密閉型洗浄装置を説明する。
<1.密閉型洗浄装置の構成例>
本実施形態で例に挙げて説明する密閉型洗浄装置は、アキュムレータにおいてカウンタウェイトを用いて可動体の自重を相殺することで、可動体の反応性を高めるように構成されたものである。
以下、密閉型洗浄装置の構成例について説明する。
(密閉型洗浄装置の構成)
図1は、本実施形態に係る密閉型洗浄装置の概略構成例を示す正面図である。
本実施形態の密閉型洗浄装置100は、密閉容器1と、アキュムレータ8と、水分離器10と、蓋体18と、移送手段21と、第一の移動機構40と、第二の移動機構18fと、蓋体押圧手段50とを備えている。
(密閉容器)
密閉容器1は、内部で被洗浄物の洗浄と乾燥が行われるものであり、上部が開口し底部が有底の略筒体状に形成されている。密閉容器1は、内部下方に液体洗浄槽3を有しており、液体洗浄槽3の上方に蒸気洗浄槽5を有しており、蒸気洗浄槽5の上方に乾燥槽6を有している。液体洗浄槽3には、洗浄液2aが貯留されている。液体洗浄槽3の底部側には超音波振動子39が設置されている。超音波振動子39を振動させて洗浄液2aを攪拌すると、洗浄効率が飛躍的に向上するので洗浄時間を大幅に短縮することができる。
さらに密閉容器1は、液体洗浄槽3の側方に蒸気発生槽2を有している。また、密閉容器1の側壁下部に、液体洗浄槽3から溢れた洗浄液2aを回収するための溢流口8aが設けられている。溢流口8aは、洗浄液2aの蒸気を密閉容器1内に導入させるための配管(以下、洗浄用蒸気導入管という)2cを介して蒸気発生槽2内と連通している。
蒸気発生槽2には、洗浄液2aが貯留され、洗浄液を加熱して洗浄用蒸気を生成するための加熱コイル2bが設けられている。加熱コイル2bは、冷凍機30の冷凍サイクル(図示せず)に凝縮器として接続されている。冷却コイル4も冷凍サイクルの冷凍機30に蒸発器として接続されている。冷凍サイクルに加熱コイル2bと冷却コイル4とを接続すると、冷凍機の効率よい運用が可能となる。
乾燥槽6内には冷却コイル4が設けられていて、乾燥ゾーンZ1を構成しており、冷却コイル4の下方に凝縮液受け43が設置されている。また、密閉容器1内の底部の洗浄槽3内は液体洗浄ゾーンZ3を構成しており、密閉容器1内の乾燥槽6と洗浄槽3との中間の蒸気洗浄槽5は蒸気洗浄ゾーンZ2を構成している。
(アキュムレータ)
アキュムレータ8は、密閉容器1に溜まるガスを密閉容器1の内外に出し入れすることにより、密閉容器1内の圧力変動を吸収する。ここでガスとは、大気や洗浄液2aが気化したガスである。アキュムレータ8は、浮き屋根式貯蔵タンクで構成され、下容器82と可動体81とカウンタウェイト72とを有している。下容器82は、上部が開口し、下部に前記ガスと反応しない水などの不活性液体85を貯留している。可動体81は、有蓋無底容器状に形成されており、下容器82の開口から嵌め込まれ、当該開口を覆うように配置されて、無底側が不活性液体85に潜入されている。可動体81内の空間に溜まったガス86により、可動体81は不活性液体85上に浮上支持される。
カウンタウェイト72は、可動体81とほぼ同じ重量を有し、可動体81と平衡状態を保ちながら下容器82の外側に配されている。下容器82の外壁部には、水位レベル計74が設けられており、下容器82内の不活性液体85の水位レベルを外側から感知することができる。また、不活性液体85の排出は、ドレンパイプ88に設けられたバルブ87の開閉によって行われる。
可動体81とカウンタウェイト72とを連結する連結体71は、下容器82の開口上端部に載置された板状体73の上面に設けられた回転体70に引っ掛けられて、一端部は可動体81に取り付けられ、他端部はカウンタウェイト72に取り付けられている。このように、可動体81とカウンタウェイト72は、回転体70に案内される連結体71によって連結されている。回転体70は、例えば、滑車が好ましく、連結体71は、ワイヤやロープが好ましい。
また、本実施形態では、可動体81とカウンタウェイト72との重量バランスを調整する調整用部材75がカウンタウェイト72に取り付けられている。調整用部材75は、例えば、円柱形状や直方体形状に形成されており、取り付ける調整用部材75の個数により、重量バランスを調整することができる。
(水分離器)
水分離器10は、使用された洗浄液から洗浄液分と水分とを分離し、分離した洗浄液分を液体洗浄槽3に戻すものである。凝縮液受け43に捕集された凝縮液の排出口部10iは、排出管10h、導入口部10eを介して水分離器10に接続される。水分離器10は、本体である密閉槽10aと、密閉槽10a内に上下方向に蛇行する流路10bを形成することにより、比重差によって洗浄液と水分とに分離する複数のバッフル板10cとから構成されている。水分離器10の凝縮液(洗浄液)の排出口部10fは、排出管10jを介して下流側の液体洗浄槽3に接続されている。
(移送手段)
移送手段21は、密閉容器1の内外に被洗浄物を移送するものである。移送手段21は、バスケット12を支持するアーム21bと、アーム21bを移動させる駆動手段21c、及びアーム21bの先端に取り付けられた図示しないフォークとから主に構成される。フォークは密閉容器1内に収容されている。フォークを除いた各部は密閉容器1に気密に連接された移送手段収容部21e内に収容されている。移送手段21のアーム21bの昇降ストロークは、各ゾーンZ1〜Z3にフォークを移動させて配置させることができるよう、各ゾーンZ1〜Z3の位置に基づいて決定されている。なお、移送手段収容部21eもこのようなストロークに対応するように形成されている。移送手段収容部21eには弁21aを介して空気抜き配管21dが接続され、移送手段収容部21eの空気を抜いて移送手段収容部21e内を密閉容器1と同じ雰囲気にするようになっている。
(蓋体)
図2は、本発明の一実施形態に係る密閉型洗浄装置の蓋体と第一の移動機構と第二の移動機構と蓋体押圧手段とを示す説明図であって、(a)は平面図、(b)はb−b矢視断面図である。
密閉容器1の上部開口1aは、天板61によって覆われている。その天板61に被洗浄物を搬入出するための搬入出口7が設けられている。本実施形態では、搬入出口7は乾燥槽6の上部に設けられ、搬入出口7の開口面は鉛直方向を向いている。搬入出口7には蓋体18が開閉自在に設けられている。
蓋体18には、蓋体18と接する搬入出口7の周囲に沿って気密部材18aが設けられている。気密部材としては、例えば、ゴム等の弾性材料で形成されたOリングが好ましい。蓋体18には、密閉容器1内を観察するための覗き窓18bが設けられている。覗き窓18bは、蓋体18の中央部に設けた窓孔18cと、窓孔18cに気密に固着された耐圧ガラス18dとで構成される。また、蓋体18には、覗き窓18bの外周に取手18eが取り付けられている。取手18eは手動で蓋体18をスライド開閉するために設けられている。
蓋体18は、蓋体18を第一の方向に移動させる第一の移動機構40と、前記第一の方向に直交する第二の方向に移動させる第二の移動機構18fと、によって支持されている。ここで、図2に示すように、搬入出口7が密閉型洗浄装置100の上部(天井部)に設けられている場合には、「第一の方向」とは、鉛直方向に直交する方向のことをいい、「第二の方向」とは、鉛直方向の下向き方向のことをいう。なお、本実施形態では、搬入出口が密閉型洗浄装置100の上部に形成されている場合について説明するが、搬入出口7が密閉型洗浄装置100の側部に設けられていてもよく、その場合には、「第一の方向」とは、鉛直方向のことをいい、「第二の方向」とは、鉛直方向に直交する方向のことをいう。
(第一の移動機構)
第一の移動機構40は、筐体60の天板61上に互いに平行に第一の方向に設けられた2本のガイドレール41、41と、ガイドレール41、41に係合してスライドするスライダ42、42とから構成される。蓋体18とスライダ42、42は連結板20により連結されている。
(第二の移動機構)
第二の移動機構18fは、シャフト部18gと、シャフト部18gの外周に配置されるスプリング部18hと、連結板20に取り付けられてシャフト部18gを支持するベアリング部19とで構成される。
シャフト部18gは、連結板20に形成された開口部(不図示)を貫通し、上端部は取手18eの下面に固定され、下端部は蓋体18の上面に固定され、連結板20の下面に取り付けられたベアリング部19に支持されている。スプリング部18hは、例えば圧縮ばねであり、取手18eの下面と、連結板20の上面との間に装着され、蓋体18を第二の方向に付勢する。
(蓋体押圧手段)
蓋体押圧手段50は、閉状態の蓋体18を搬入出口7の周囲に所定圧力で押圧することにより密閉容器1を密閉状態とし、その押圧力を解除することにより密閉容器1を非密閉状態とする。所定圧力は、例えば0.3MPa〜0.6MPaである。蓋体押圧手段50は、エアシリンダやネジ、クランプで構成することができる。本実施形態では、蓋体押圧手段50をエアシリンダ51aで構成している。
(制御部)
なお、図1に示す制御部9は、液体洗浄槽3の超音波振動子39、蒸気発生槽2の加熱コイル2b、移送手段21の駆動手段21c、及び冷凍機30、エアシリンダなどの制御系を制御するようになっている。
(まとめ)
上述した密閉容器1、水分離器10、アキュムレータ8、移送手段21、制御部9、冷凍機30、及び移送手段収容部21eなどは筐体60内に収納されている。このようにして密閉型基板洗浄装置100が構成されている。
本実施形態では、移送手段収容部21eは、搬入出口7の側部の天板61に密閉容器1と気密になるように取り付けられている。
<2.密閉型洗浄装置における処理動作例>
次に、上述した構成の密閉型洗浄装置100における動作例について説明する。
(洗浄処理)
まず、準備工程として、冷凍機30が作動され、冷却コイル4が冷却され、ヒータとしての加熱コイル2bが加熱される。すると、密閉容器1の乾燥槽6内雰囲気、及び密閉容器1の乾燥槽6の側壁が冷却され、密閉容器1の乾燥槽6内に、冷却・凝縮により、被洗浄物の乾燥を行うための乾燥ゾーン(冷却ゾーン)Z1が形成される。
また、蒸気発生槽2に設けた加熱コイル2bの加熱により、蒸気発生槽2内に洗浄液の蒸気が生成され、洗浄用蒸気供給管2cを介して密閉容器1内に導入される。乾燥ゾーンZ1は冷却コイル4により冷却されるので、乾燥ゾーンZ1下と液体洗浄ゾーンZ3との間に充満する洗浄用蒸気により蒸気洗浄ゾーンZ2が形成され、結果として、乾燥ゾーンZ1と冷却ゾーンとの間に蒸気ラインLが形成される。蒸気ラインLが形成されると、乾燥ゾーンZ1での冷却、凝縮が安定し、密閉容器1の密閉性が安定する。なお、洗浄用蒸気の温度は、蒸気発生槽2から洗浄蒸気が連続的に供給されることで洗浄液の沸点に保持される。
蒸気ラインLが形成された後、第一の移動機構40により搬入出口7の蓋体18を開く。蓋体18が開いた状態で、搬入出口7を通じて、被洗浄物が入れられた状態のバスケット12を移送手段21により下降させ、液体洗浄槽3中まで到達させる。これにより、バスケット12内の被洗浄物が液体洗浄槽3中に挿入される。その後、第一の移動機構40により搬入出口7の蓋体18を閉じる。さらに蓋体押圧手段50を用いて蓋体18を押圧して密閉容器1を密閉状態とする。密閉容器1を密閉した後、被洗浄物の一次洗浄が行われる。液体洗浄ゾーンZ3には、液体洗浄槽3が設けられている。液体洗浄槽3は、貯留した洗浄液2aに被洗浄物を浸漬して液体洗浄する。液体洗浄槽3の洗浄液2aは、超音波振動子39により攪拌されるので、短時間で一次洗浄を終了させることができる。
一次洗浄が終了すると、移送手段21により被洗浄物はバスケット12ごと蒸気洗浄ゾーンZ2中に引き上げられ、蒸気洗浄、すなわち二次洗浄が行われる。蒸気洗浄槽5は、前記被洗浄物に洗浄用蒸気を吹き付けて被洗浄物を洗浄する。洗浄用蒸気には蒸気発生槽2から供給された洗浄液2aからなる蒸気が用いられる。二次洗浄の後は、移送手段21により乾燥ゾーンZ1中に引き上げられ、乾燥が行われる。乾燥ゾーンZ1(乾燥槽6)中では、被洗浄物の表面に付着している洗浄液等の液分は、バスケット12や被洗浄物に蓄積されている蓄熱によって蒸発し、洗浄液等が気化したガスは乾燥ゾーンZ1中に拡散し、冷却コイル4の表面、乾燥槽6内の側壁内面で凝縮液となって凝縮液受け43に捕集される。
(蓋体18の開閉処理)
乾燥の終了後は、蓋体押圧手段50を用いて蓋体18の搬入出口7への押圧力を解除して蓋体18を非密着状態にし、密閉容器1を非密閉状態とする。非密閉状態となった蓋体18を第一の移動機構40を用いて第一の方向にスライド方向に移動して開状態とすることができる。蓋体18とスライダ42、42を連結する連結板20により、蓋体18はガイドレール41、41に沿って第一の方向に移動される。蓋体18は第一の移動機構40を用いて手動で開閉することも、自動で開閉することも可能である。手動で開閉する場合には、取手18eを持って蓋体18をスライドさせる。
(水分離処理)
凝縮液受け43に捕集された凝縮液は、凝縮液受け43の排出口部10iから排出管10hを通じて水分離器10の流路10bに導入される。水分離器10の流路10bは、バッフル板10cにより上下方向に蛇行しており、水分は、洗浄液よりも比重が軽いため、比重差により、流路10bの上流部、すなわち、水分の滞留部に滞留する。下流側のバッフル板10cを溢流した洗浄液は、液体洗浄槽3に還流される。流路10bの上流部に滞留した水分は、水分の滞留部に連通する排出管10gに設けられた弁35の開閉によって行われる。
本実施形態では、このような被洗浄物の液体洗浄、蒸気洗浄、乾燥の繰り返しにより、上流側の液体洗浄槽3から洗浄液が溢流し、溢流した洗浄液が溢流口8a及び蒸気供給管を通じて蒸気発生槽2に回収される。このため回収した洗浄液は、再度洗浄用蒸気として蒸気洗浄ゾーンZ2へと供給され、洗浄用蒸気として繰り返し使用される。
(密閉容器1内の圧力変動吸収処理)
蒸気洗浄中には、継続して洗浄用蒸気が蒸気発生槽2から蒸気洗浄槽5へ供給されるので、密閉容器1内のガス圧は上昇する。また、蒸気洗浄が終了し乾燥が行われているときには、乾燥槽6内の冷却コイル4によりガスが凝縮されるので、密閉容器1内のガス圧は降下する。このように、密閉容器1内のガス圧は絶えず変動している。
アキュムレータ8は、密閉容器1に溜まるガスを密閉容器1の内外に出し入れすることにより、密閉容器1内の圧力変動を吸収する。アキュムレータ8は、密閉装置1内のガスを排出するガス給排管84と、ガス給排管84と連結する入口配管89とを介して密閉容器1と連通している。入口配管89は下容器82の下方を通って可動体81の内部上方まで達するように挿入されている。
密閉容器1内のガス圧が一定以上になると、ガス給排管84にガスが排出され、当該ガスは入口配管89を介して可動体81内の空間に溜まる。可動体81内の空間に溜まったガス86により、可動体81は不活性液体85上に浮上支持される。また、密閉容器1内のガス圧が一定以下になると、可動体81内の空間に溜まっていたガスが密閉容器1内に吸入される。このように、密閉容器1内の圧力の変動に応じて可動体81内に溜まるガス量が変化し、可動体81が上下動して、密閉容器1内を一定の圧力に保持している。
本実施形態では、カウンタウェイト72は、可動体81と平衡状態を保つ重さ、より具体的には可動体81とほぼ同じ重量を有しているので、可動体81の上下動にあたり当該可動体81の自重を相殺することができる。可動体81の自重が0(ゼロ)となるので、可動体81が上下動する際の反応性を向上させることができ、その結果、密閉型洗浄装置の密閉性をより高めることができる。
なお、調整用部材75が取り付けられている場合には、その調整用部材75によって可動体81とカウンタウェイト72との重量バランスを調整することができる。重量バランスを調整すれば、可動体81が上下動する際の反応性を必要に応じて可変させる、といったことが実現可能となる。
<3.本実施形態の効果>
本実施形態によれば、以下に述べる一つまたは複数の効果を奏する。
(a)本実施形態では、アキュムレータ8が可動体81とカウンタウェイト72を有しており、カウンタウェイト72は、可動体81と平衡状態を保つ重さを有しているので、可動体81の自重が相殺されている。カウンタウェイト72により可動体81の自重は0(ゼロ)になっているので、可動体81が可動する際の反応性を向上させ、密閉型洗浄装置100の密閉性をより高めることができる。
(b)本実施形態では、可動体81とカウンタウェイト72との重量バランスを調整する調整用部材75がカウンタウェイト72に取り付けられているので、所望の重量バランスの調整を行うことができる。可動体81と全く同じ重量のカウンタウェイト72を用意することが困難な場合もある。また、可動体81とカウンタウェイト72との重量比が1:1のときよりも、1:1.01〜1.02の範囲内にあるときの方が、可動体81の反応性をより高めることができる。このようなときに、調整用部材75を用いることで、所望の重量バランスの調整を行うことができる。
(c)本実施形態では、可動体81とカウンタウェイト72は、それぞれ互いに連動して反対方向に動くように構成されている。例えば、密閉容器1内のガス圧が高くなると、可動体81内に溜まるガス量が増加して可動体81が上方に移動し、これに伴いカウンタウェイト72が下方に移動する。また、密閉容器1内のガス圧が低くなると、可動体81内に溜まるガス量が減少して可動体81が下方に移動し、これに伴いカウンタウェイト72が上方に移動する。このような構成にすることで、可動体81とカウンタウェイト72の動作に必要な空間は小さくて済むので、可動体81とカウンタウェイト72の配置の自由度を高めることができる。
(d)本実施形態では、可動体81は、有蓋無底容器状に形成されているので、密閉容器1から大量のガスが流出して、可動体81に想定外の加圧がされた場合には、下方側の液面から圧力を放出させる安全弁として機能することができる。また、可動体81は、カウンタウェイト72によって自重が相殺されているので、安全弁として確実に機能することができる。
(e)本実施形態では、蓋体18は、蓋体18を第一の方向に移動させる第一の移動機構40と、前記第一の方向に直交する第二の方向に移動させる第二の移動機構18fとによって支持されている。このように、蓋体18は、第一の移動機構40によって支持されているので、第一の方向にスライド移動させることで、開状態と閉状態とを遷移させる。そのため、例えばヒンジ機構を利用して開閉される蓋体構造に比べると、耐圧性向上を容易に実現でき、密閉容器1の密閉性を高める上で好適である。しかも、蓋体18は、第一の移動機構40のみならず、第二の移動機構18fによっても支持されているので、第一の方向へのスライド移動の際に天板61から離れた状態を維持することができ、良好な操作性を担保することができる。
(f)本実施形態では、第二の移動機構18fは、取手18eと一体で構成されているので、蓋体18の構成を簡素化することができる。
<4.変形例>
以上、本発明の実施形態について具体的に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
本実施形態では、蓋体18に設けられる気密部材としてOリングを具体例に挙げて説明した箇所があるが、単なる一具体例に過ぎず、本発明はこれに限定されることはなく、その他のシールでもよい。
また、本実施形態では、蓋体押圧手段にエアシリンダを用いたが、これに限定されない。例えば、液体シリンダ、またはネジやクランプでもよい。また、本実施形態では、洗浄液にアブゾールなどの臭素系洗浄液を用いたが、これに限定されない。例えば、低沸点洗浄液である塩素系洗浄液、フッ素系洗浄液などでもよい。
本実施形態では、可動体81とカウンタウェイト72との重量比について具体例を挙げて説明した箇所があるが、これらの数値は単なる一具体例に過ぎず、特定の値に限定されるものではない。
本実施形態では、調整用部材75は、カウンタウェイト72にのみ取り付けられているが、可動体81にのみ取り付けられてもよいし、可動体81とカウンタウェイト72の両方に取り付けられてもよい。また、調整用部材75の形状について、具体例を挙げて説明した箇所があるが、これらの形状は単なる一具体例に過ぎず、特定の形状に限定されるものではない。
本実施形態では、カウンタウェイト72が内部に空間がない中実構造である場合を例に挙げたが、本発明はこれに限定されることはなく、内部に空間がある中空構造をしていてもよい。中空構造をしている場合は、中空構造の空洞部分に充填物を充填することにより、カウンタウェイト72の重量を調整してもよい。
また、本実施形態では、洗浄部が一槽式の場合の密閉型洗浄装置について説明したが、二槽式またはそれ以上の数の洗浄槽を有する多槽式でもよい。
1 密閉容器
3 液体洗浄槽
5 蒸気洗浄槽
6 乾燥槽
7 搬入出口
8 アキュムレータ
10 水分離器
12 バスケット
18 蓋体
21 移送手段
61 天板
70 回転体
71 連結体
72 カウンタウェイト
74 調整用部材
81 蓋部
82 下容器
100 密閉型洗浄装置
Z1 乾燥ゾーン
Z2 液体洗浄ゾーン
Z3 蒸気洗浄ゾーン

Claims (6)

  1. 被洗浄物の洗浄に用いられる密閉容器と、前記密閉容器と連通して当該密閉容器内の圧力変動を吸収するアキュムレータと、を備えた密閉型洗浄装置であって、
    前記アキュムレータは、前記密閉容器内の圧力変動に応じて可動する可動体と、前記可動体と連動するカウンタウェイトと、を有し、
    前記カウンタウェイトは、前記可動体と平衡状態を保つ重さを有している、
    密閉型洗浄装置。
  2. 前記可動体と前記カウンタウェイトとの重量バランスを調整する調整用部材を有する、
    請求項1に記載の密閉型洗浄装置。
  3. 前記可動体と前記カウンタウェイトとが、回転体に案内される連結体によって連結されており、
    前記可動体と前記カウンタウェイトは、それぞれ互いに連動して反対方向に動くように構成されている、
    請求項1または2に記載の密閉型洗浄装置。
  4. 前記可動体は、有蓋無底容器状に形成されており、無底側を不活性液体に潜入させた状態で容器内の空間により前記不活性液体上に浮上支持されるように構成されている、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の密閉型洗浄装置。
  5. 前記密閉容器は、開閉可能な蓋体を有し、
    前記蓋体は、当該蓋体を第一の方向に移動させる第一の移動機構と、前記第一の方向に直交する第二の方向に移動させる第二の移動機構と、によって支持されている、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の密閉型洗浄装置。
  6. 前記第二の移動機構は、前記蓋体の取手と一体で構成されている、
    請求項5に記載の密閉型洗浄装置。
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