JP2020073840A - 熱処理炉 - Google Patents

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【課題】熱処理炉に設けられる扉を開閉する駆動手段が熱処理炉の高さ方向に突出することがなく、全体的にコンパクトな熱処理炉とする。【解決手段】被処理物が搬入出される開口部20を少なくとも一つの面21に有する処理室と、昇降自在に設けられ、開口部20を開閉する扉9と、扉9を開閉するための駆動力を水平方向に発生させる駆動手段30と、駆動力の方向を垂直方向へ変換する方向変換手段40と、を備え、駆動手段30を平面視において処理室の幅の範囲内に設けた、熱処理炉100である。また、駆動手段30は、シリンダ30であり、シリンダ30の長手方向を幅の方向としたとき、シリンダ30は、長手方向に沿って摺動するピストン31を備え、開口部20を有する処理室の面と平行に配置する。【選択図】 図2

Description

この発明は、被処理物を加熱処理する際に用いる熱処理炉内に設けられる扉を開閉する駆動手段を備えた熱処理炉に関する。
従来、被処理物の加熱処理に用いられる熱処理装置として、加熱炉及び液槽を仕切る扉と、扉を開閉する駆動源としてシリンダが設置されている熱処理装置があった(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1の熱処理装置に係るシリンダは熱処理装置の高さ方向に設置されており、シリンダ内のピストンが垂直方向に摺動して扉が開閉されていた。
特開2005−248247号公報
特許文献1の熱処理装置は、熱処理装置の上部より突出した位置にシリンダが設けられている。特許文献1のように、シリンダが設けられている熱処理装置は、とくに、高さ方向に大型化した装置になる場合が多い。このような熱処理装置は、トレーラー等に載せて設置場所まで搬送することが困難であり、また、天井が高い場所にしか設置できず、設置場所が限られていた。
この発明の目的は、上記問題点に鑑み、熱処理炉に設けられる扉を開閉する駆動手段が熱処理炉の高さ方向に突出することがなく、全体的にコンパクトな熱処理炉を提供することにある。
この発明に係る熱処理炉は、被処理物が搬入出される開口部を少なくとも一つの面に有する処理室を備えている。開口部を開閉する扉は、昇降自在に設けられている。駆動手段は、扉を開閉するための駆動力を水平方向に発生させる。方向変換手段は、駆動力の方向を水平方向から垂直方向へ変換する。また、駆動手段は、平面視において開口部での被処理物の搬送方向に直交する方向の処理室の幅の範囲内に設けられている。
本発明では、扉を駆動させるための駆動力は、駆動手段によって水平方向に発生する。一方、開口部は、扉が昇降することにより開閉される。このように、駆動力の方向は、発生したときと、扉が昇降するときとでは異なっている。そこで、駆動力が扉へ伝達される途中で、方向変換手段によって水平方向から垂直方向へ駆動力の方向が変換される。この垂直方向に変換された駆動力によって扉が昇降し、開口部が開閉される。
本発明の駆動手段は、長手方向に沿って摺動するピストンを備えたシリンダである。シリンダの長手方向が開口部の面と平行となるように配置している。
上記したとおり、シリンダ(駆動手段)を平面視において開口部での被処理物の搬送方向に直交する方向の処理室の幅の範囲内に設けているため、シリンダが熱処理炉の高さ方向に突出することはない。また、シリンダの長手方向が開口部の面と平行となるように設けられているため、シリンダ内に備えられてあるピストンが摺動すると、駆動力は開口部の面と平行である水平方向に発生する。
方向変換手段は、駆動手段に第1の端部が係止された第1チェーンと、第1チェーンの第2の端部が係止された第1スプロケットと、扉に第1の端部が係止された第2チェーンと、第2チェーンの第2の端部が係止された第2スプロケットと、を備え、第1スプロケットと第2スプロケットとは、連結部材を介して連結されている。
本発明の方向変換手段は、第1チェーン、第1スプロケット、第2チェーン、及び第2スプロケットにより構成され、上記のように連結される。この構成により、水平方向に発生した駆動力は、第1チェーンを介して第1スプロケットに伝達され、連結部材を介して第2スプロケットへ伝達される。第2スプロケットに伝達された駆動力は、その方向が水平方向から垂直方向へ変換される。垂直方向に変換された駆動力は、第2チェーンを介して扉に伝達され、この駆動力によって扉は昇降し、開口部が開閉される。
また、第2スプロケットの歯数は、第1スプロケットの歯数よりも多いように構成されている。
駆動力の大きさは、扉のストローク及びピストンのストロークと関係する。本発明では、第1スプロケットと第2スプロケットとの歯数を上記のように設定することにより、扉が昇降するために必要な大きさの駆動力を確保する。
この発明によれば、熱処理炉の処理室に設けられている開口部を開閉する扉を昇降させるための駆動力は、水平方向に発生する。この駆動力は、扉へ伝達される過程で水平方向から垂直方向へ変換される。この垂直方向の駆動力によって扉が昇降し、開口部が開閉される。駆動力を発生させる駆動手段は、熱処理炉の高さ方向ではなく水平方向に設けられており、平面視において開口部での被処理物の搬送方向に直交する方向の処理室の幅の範囲内に設けられているため、熱処理炉のサイズを縮小することができる。
本発明の実施形態に係る熱処理炉の一例を示す平面視断面図である。 実施形態に係る熱処理炉の要部を示す断面図である。図2(a)は、図1における搬送トレイ200の搬送方向Xから見たときの正面視断面図であり、(b)は、上面視断面図である。 別実施形態に係る熱処理炉の要部を示す断面図である。図3(a)は、図1におけるトレイ200の搬送方向Xから見たときの正面視断面図であり、(b)は、上面視断面図である。
以下、本発明の熱処理炉について、図1〜図3を参照しながら説明する。ただし、本発明は、以下に説明する実施形態や図面に記載される構成に限定されるものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る熱処理炉100の一例を示す平面視断面図である。熱処理炉100では、浸炭処理、拡散処理、降温処理、焼入れ処理等が連続して行われる。本実施形態の熱処理炉100は、平面形状が直線状の搬送経路に沿って搬送中のワークに、前処理、昇温処理、浸炭処理、拡散処理、降温処理、焼入れ処理の各処理を連続して行うものとする。
熱処理炉100は、パージ室1と、昇温室2と、浸炭室3と、拡散室4と、降温室5とを備えている。各処理室は平面形状が略一定幅の矩形を呈している。矢印Xは、被処理物の搬送方向を示しており、搬送方向Xとする。トレイ200は搬送方向Xに沿って、上記の順に配置されている。また、熱処理炉100は、各処理室を仕切る扉6〜9と、搬入扉10と、焼き入れ装置11と、搬出装置12とを備えている。さらに、各処理室を仕切る扉6〜9の駆動に関する構成要件として、駆動手段30及び方向変換手段40を備えている。
パージ室1では、外気から隔離された雰囲気中でトレイ200に積載されたワークを400℃程度に加熱し、脱脂処理等の前処理が実行される。パージ室1は、これに限定されるものではなく、その内部の雰囲気が置換できればよい。昇温室2では、RXガス等のキャリアガスの雰囲気中でワークを900℃程度に予備加熱する。浸炭室3では、RXガス等のキャリアガスと炭化水素ガス等のエンリッチガスとが供給され、浸炭ガス雰囲気中でワークを930℃〜950℃程度に加熱して浸炭処理が行われる。拡散室4では、浸炭処理でワークの表面に持ち込まれた炭素をワークの内部に拡散させるための拡散処理が行われる。降温室5では、ワークを焼入れ処理前の温度である850℃程度まで降温して均熱する。
扉6は、パージ室1と昇温室2との間を開閉する。扉7は、昇温室2と浸炭室3との間を開閉する。扉8は、拡散室4と降温室5との間を開閉する。扉9は、降温室5と焼入れ装置11との間を開閉する。搬入扉10は、パージ室1の搬入口14を開閉する。
扉6,7により、パージ室1と昇温室2との間、及び昇温室2と浸炭室3との間が選択的に隔離される。パージ室1、昇温室2、及び浸炭室3は、互いに異なる雰囲気及び温度に維持可能とされる。
焼入れ装置11は、出口扉13と、図示しないリフト機構及び油槽とを備えている。出口扉13は、焼入れ装置11と搬出装置12との間を開閉する。リフト機構は、複数のローラで構成されたリフト台を昇降自在に備えており、降温室5から搬入されたトレイ200が搭載される。油槽は、トレイ200の搬送経路よりも下方に配置されており、焼入れ油を貯留している。リフト機構がトレイ200を搭載したリフト台を降下し、トレイ200が油槽に浸漬されると、トレイ200に積載されたワークは焼入れ油によって急冷される。
搬出装置12は、搬出扉15と、図示しない複数のローラとを備えている。複数のローラは、搬出装置12内でトレイ200の搬送面を構成し、搬出扉15は、搬出装置12の搬出口16を開閉する。
上記のとおり、熱処理炉100には扉6〜9、搬入扉10、出口扉13、及び搬出扉15が設けられているが、一例として、降温室5と焼入れ装置11との間に設けられている扉9に着目して説明し、他の扉については説明を省略する。
図2は、本発明の実施形態に係る熱処理炉100の要部を示す断面図である。図2では、説明の便宜上、降温室5及び焼入れ装置11を省略し、降温室5が有する開口部、扉、駆動手段、及び方向変換手段のみを図示している。図2の実線は、扉9が開口部の前面にある状態、つまり、扉9が閉じられており、降温室5から焼入れ装置11に被処理物が搬入できない状態を示している。図2の二点鎖線は、扉9が開かれており、降温室5から焼入れ装置11に被処理物が搬入できる状態を示している。
開口部20は、降温室5において、搬送方向Xに直交する面21に設けられている。被処理物は、開口部20を通過して降温室5から焼入れ装置11へ搬送される。
駆動手段30は、扉9を昇降するための駆動力を発生させる。本発明では、駆動手段30として、長手方向に沿って摺動するピストン31を備えたシリンダが用いられる。以降、「駆動手段30」は、「シリンダ30」を意味する。
シリンダ30は、熱処理炉100の平面視において開口部20での被処理物の搬送方向Xに直交する方向の降温室5の幅の範囲内に設けられ、シリンダ30の長手方向を開口部20の面21と平行に配置されている。ここで、本明細書中では、「被処理物の搬送方向Xに直交する方向の降温室5の幅」は、単に「降温室5の幅」を意味するものとする。ピストン31はシリンダ30の長手方向に摺動する。つまり、降温室5の幅の方向に摺動することとなる。このため、ピストン31が摺動すると、駆動力は水平方向に発生する。ここで、本明細書では、「駆動手段30が駆動力を発生させる」は、「ピストン31が摺動して駆動力を発生させる」ことを意味するものとして説明する。
方向変換手段40は、駆動手段30により生じた水平方向の駆動力を垂直方向へ変換する。方向変換手段40は、第1チェーン41と、第1スプロケット42と、第2チェーン43と、第2スプロケット44と、連結部材45とから構成される。
方向変換手段40の各構成部材の配置は以下のようである。第1チェーン41の第1の端部41aは、ピストン31の先端部31aに係止される。また、第1チェーン41の第2の端部41bは、係止部材46によって第1スプロケット42に係止される。第1チェーン41及び第1スプロケット42は、降温室5の幅の方向と平行となるようにピストン31の延長線上に配置さる。
第2チェーン43の第1の端部43aは、扉9の上端縁部9aに係止される。また、第2チェーン43の第2の端部43bは、係止部材46によって第2スプロケット44に係止される。第1スプロケット42と第2スプロケット44とは、同一直線上であって、所定の距離だけ離間し、連結部材45で連結されている。第2チェーン43は、第2スプロケット44から鉛直下向きに垂れ下がるように配置される。
次に、駆動手段30及び方向変換手段40の動作について説明する。初めに、扉9の上昇により、開口部20が開かれる場合を説明する。
図2の二点鎖線で示すように、ピストン31が第1スプロケット42とは反対の方へ摺動すると、ピストン31が摺動した方向に駆動力が発生する。この駆動力により、第1チェーン41はシリンダ30側へ引っ張られ、第1スプロケット42は第1チェーン41を繰り出しながら回転する。
第1スプロケット42の回転に伴い、連結部材45が回転する。この回転により、第2スプロケット44に駆動力が伝達されるとともに、第2スプロケット44が回転する。
上記のとおり、第2チェーン43は、第2スプロケット44から鉛直下向きに垂れ下がるようにして配置されている。このため、駆動力は第2スプロケット44に伝達されたときに垂直方向に変換される。そして、第2スプロケット44が回転すると、第2チェーン43は第2スプロケット44に巻回され、扉9が上昇する。これにより、開口部20が開かれ、被処理物が搬送される。
開口部20から被処理物の搬送が終了すると、次のようにして扉9が閉じられる。図2の実線で示すように、ピストン31が第1スプロケット42の方へ摺動すると、その方向に駆動力が発生する。この駆動力により、第1スプロケット42は回転するとともに、第1チェーン41を巻回する。
また、第1スプロケット42の回転に伴い、連結部材45が回転する。この連結部材45の回転により、駆動力は第2スプロケット44に伝達され、第2スプロケット44が回転する。
駆動力は、第2スプロケット44に伝達されたときに、水平方向から垂直方向に変換される。第2スプロケット44が回転すると、第2チェーン43は第2スプロケット44に繰り出され、扉9が下降する。これにより、開口部20が閉じられる。
また、扉9を上昇させるために必要な駆動力を確保するには、扉9が上昇する際のストロークを所定以上に設定することが必要である。そのようなストロークは、ピストン31のストロークと関連する。大きな駆動力を得るには、ピストン31のストロークを長く設けた方が有利である。しかし、本発明では、熱処理炉100のサイズを縮小化することが目的であるから、ピストン31のストロークを長く設けると、熱処理炉100の水平方向の幅からシリンダ30が突出する虞があるため、好ましくない。
そこで、本実施形態では、ピストン31のストロークを長く設けるのではなく、第1スプロケット42及び第2スプロケット44の歯数を調整することとした。シリンダ30を縮小しながら、ピストン31のストロークを確保し、且つ、扉9のストロークを確保するためには、第2スプロケット44の歯数を第1スプロケット42の歯数より多く設ければよい。そのような歯数として、第1スプロケット42の歯数と第2スプロケット44の歯数との比の値、第1スプロケット42の歯数/第2スプロケット44の歯数が、1/2以下となるように調整することが好ましいが、この比の値が小さくなり過ぎると、ピストン31に掛かる負荷が大きくなる。そのため、1/2となるように調整することがより好ましい。
連結部材45の部材は、適切に駆動力を伝達することができる部材であれば、特に限定されない。
[別実施形態]
上記した実施形態は、第2スプロケット44にて駆動力の方向が水平方向から垂直方向に変換されていた。また、第2スプロケット44は、第2チェーン43を巻回する、あるいは、繰り出して扉9を昇降させていた。しかし、扉のサイズが大きい場合や、重量が重い場合、第2スプロケット44の負荷が大きくなる。そこで、別実施形態として、駆動力を水平方向から垂直方向へ変換するスプロケットと、第2チェーン43を巻回する、あるいは繰り出すスプロケットとを別々にして、扉9の開閉を行う場合の構成について説明する。
図3に示すように、熱処理炉101は、上記した実施形態に係る熱処理炉100と同様に、開口部20は、降温室5において、搬送方向Xに直交する面21に設けられている。また、熱処理炉101は、シリンダ30と方向変換手段50を備える。
熱処理炉101の駆動手段30は、熱処理炉100と同様に、ピストン31を備えたシリンダ30を用いる。シリンダ30は、熱処理炉100と同様に配置され、ピストン31がシリンダ30の長手方向に摺動すると駆動力が水平方向に発生する。
方向変換手段50は、駆動手段30により生じた水平方向の駆動力を垂直方向へ変換する。方向変換手段50は、第1チェーン51と、第1スプロケット52と、連結部材53と、第2スプロケット541,542と、第2チェーン551,552と、第3スプロケット561,562とから構成される。
熱処理炉101に係る方向変換手段50の各構成部材の配置は次のようである。第1チェーン51の第1の端部51aは、ピストン31の先端部31aに係止される。また、第1チェーン51の第2の端部51bは、係止部材57によって第1スプロケット52に係止される。第1チェーン51及び第1スプロケット52は、降温室5の幅の方向と平行となるようにピストン31の延長線上に配置される。
第1スプロケット52と第2スプロケット541,542とは、同一直線上であって、所定の距離だけ離間し、連結部材53で連結されている。第2チェーン551の第1の端部551a、及び第2チェーン552の第1の端部552aは、夫々第3スプロケット561,562を介して扉9の上端縁部9b,9cに係止されており、第2チェーン551の第2の端部551b、及び第2チェーン552の第2の端部552bは、係止部材57によって夫々第2スプロケット541,542に係止されている。第2チェーン551,552は、第3スプロケット561,562から夫々鉛直下向きに垂れ下がるように配置される。
次に、駆動手段30及び方向変換手段50の動作について説明する。初めに、扉9の上昇により、開口部20が開かれる場合を説明する。
図3の2点鎖線で示すように、ピストン31が第1スプロケット52とは反対の方へ摺動すると、ピストン31が摺動した方向に駆動力が発生する。この駆動力により、第1チェーン51はシリンダ30側へ引っ張られ、第1スプロケット52は第1チェーン51を繰り出しながら回転する。ここで、第1スプロケット52から繰り出される第1チェーン51の長さは、ピストン31が摺動して発生させる駆動力の大きさと比例する。
第1スプロケット52の回転に伴い、連結部材53が回転する。この回転により、第2スプロケット541,542に駆動力が伝達されるとともに、第2スプロケット541,542が回転する。
次に、駆動力は、第2チェーン551,552を介して第3スプロケット561,562に伝達される。そして、第3スプロケット561,562で、駆動力の方向が水平方向から垂直方向へ変換される。垂直方向に変換された駆動力は、第3スプロケット561,562から第2チェーン551,552を介して扉9に伝達される。
第2スプロケット541,542が回転すると、第2チェーン551,552は第2スプロケット541,542に巻回され、扉9が上昇する。これにより、開口部20が開かれ、被処理物が搬送される。
開口部20から被処理物の搬送が終了すると、次のようにして扉9が閉じられる。図3の実線で示すように、ピストン31が第1スプロケット52の方へ摺動すると、ピストン31が摺動した方向に駆動力が発生する。この駆動力により、第1スプロケット52が回転し、第1チェーン51が巻回される。
第1スプロケット52の回転に伴い、連結部材53が回転する。この回転により、第2スプロケット541,542に駆動力が伝達されるとともに、第2スプロケット541,542が回転する。この回転により、第2チェーン551,552は第2スプロケット541,542から繰り出される。このとき、第3スプロケット561,562を介して第2チェーン551,552の移動により扉9が下降する。これにより、開口部20が閉じられる。
別実施形態に係る熱処理炉101においても、扉9とピストン31とのストロークを調整する。上記の実施形態に係る熱処理炉100と同様に、ピストン31のストロークを短縮することができる。シリンダ30を縮小しながら、シリンダ31のストロークを確保し、且つ、扉9のストロークを確保するためには、第2スプロケット541,542の歯数を第1スプロケット52の歯数より多く設ければよい。そのような歯数として、第1スプロケット52の歯数と第2スプロケット541の歯数との比の値、第1スプロケット52の歯数/第2スプロケット541の歯数が、1/2以下となるように調整することが好ましいが、この比の値が小さくなり過ぎると、ピストン31に掛かる負荷が大きくなる。そのため、1/2となるように調整することがより好ましい。第1スプロケット52の歯数と第2スプロケット542の歯数との場合も同様である。
連結部材53の部材は、上記の熱処理炉100と同様に、適切に駆動力を伝達することができる部材であれば、特に限定されない。
本発明の構成であれば、シリンダ(駆動手段)を水平方向に配置しているため、シリンダが熱処理炉の高さ方向に突出することがなく、全体的にコンパクトな熱処理炉となる。
本発明の熱処理炉は、全体的にコンパクトな熱処理炉であるため、熱処理炉の設置場所における省スペース化を実現できる。
9…扉
20…開口部
21…面
30…シリンダ(駆動手段)
31…ピストン
40…方向変換手段
41…第1チェーン
41a…第1チェーンの第1の端部
41b…第1チェーンの第2の端部
42…第1スプロケット
43…第2チェーン
43a…第2チェーンの第1の端部
43b…第2チェーンの第2の端部
44…第2スプロケット
45…連結部材
100,101…熱処理炉
X…搬送方向

Claims (4)

  1. 被処理物が搬入出される開口部を、少なくとも一つの面に有する処理室と、
    昇降自在に設けられ、前記開口部を開閉する扉と、
    前記扉を開閉するための駆動力を水平方向に発生させる駆動手段と、
    前記駆動力の方向を鉛直方向へ変換する方向変換手段と、
    を備え、
    前記駆動手段は、前記被処理物の搬送方向における前記扉の上方で、前記水平方向として前記搬送方向に垂直な方向に前記駆動手段の長手方向が沿うように設けられており、かつ、平面視において前記開口部での前記垂直な方向における前記処理室の幅の範囲内に前記駆動手段の前記長手方向が収まるように設けられている、熱処理炉。
  2. 前記駆動手段は、前記垂直な方向に沿って摺動するピストンを備えたシリンダであり、
    前記シリンダの長手方向を前記開口部の面と平行に配置した、請求項1の熱処理炉。
  3. 前記方向変換手段は、
    前記駆動手段に第1の端部が係止された第1チェーンと、
    前記第1チェーンの第2の端部が係止された第1スプロケットと、
    前記扉に第1の端部が係止された第2チェーンと、
    前記第2チェーンの第2の端部が係止された第2スプロケットと、
    を備え、
    前記第1スプロケットと前記第2スプロケットとは、連結部材を介して連結されている、請求項1または2の熱処理炉。
  4. 前記第2スプロケットの歯数は、前記第1スプロケットの歯数よりも多い、請求項1〜3の何れかの熱処理炉。
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