JP2020073389A - 小型船舶の姿勢制御装置 - Google Patents

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崇 橋爪
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Abstract

【課題】船体の鉛直軸に対する傾斜を直接的に検出し、それに基づいて制御することで姿勢を確実に安定させるようにした小型船舶の姿勢制御装置を提供する。【解決手段】船体の船尾に左右方向に並列して取り付けられる偶数基(2基)の船外機を備えた小型船舶の姿勢制御装置において、船体の鉛直軸に対するロール軸回りの傾斜とピッチ軸回りの傾斜のうちの少なくともロール軸回りの傾斜を示す出力を生じる傾斜センサの出力から船体が前記ロール軸回りにおいて下向きに傾斜していると判定されるとき、下向きに傾斜していると判定される側の船外機のエンジンの回転数が増加する一方、他方の船外機のエンジンの回転数が減少するようにスロットルアクチュエータの動作を制御する(S100からS110)。【選択図】図8

Description

この発明はモーターボートなどの小型船舶の姿勢制御装置に関する。
モーターボートなどの小型船舶、特にいわゆる2基掛けなどの船体に並列して取り付けられる偶数基の船外機を備える小型船舶においては、プロペラの回転方向を相反させることでプロペラ反力を低減している。とはいえ、それでも船体の重心などのばらつきによって左右方向に傾斜が生じ易いと共に、船体の船首と船尾の間でも前後方向に傾斜が生じ得る。
ところで、1基掛けの船外機の姿勢の安定化について、特許文献1記載の技術において船尾に設けられて船体の姿勢を制御する一対のトリムタブと、その角度を調整可能な出力機構を設け、船速に応じてトリムタブの角度を制御すると共に、操舵トルクが入力されないときは一対のトリムタブの角度を同一角度に制御する一方、操舵トルクが入力されるときは相反する方向に制御することで、船体の傾斜を緩和させることが提案されている。
特許第2858133号公報
特許文献1記載の技術は上記のように構成することで船体の傾斜の緩和を図っているが、船速あるいは操舵トルクなどの間接的なパラメータに基づく制御であるため、船体の傾斜を必ずしも十分に安定させ難いものであった。また、トリムタブなど複雑な機構が必要であった。
従って、この発明の目的は上記した課題を解決し、船体の鉛直軸に対する傾斜を直接的に検出し、それに基づいて制御することで姿勢を確実に安定させるようにした小型船舶の姿勢制御装置を提供することにある。
上記した課題を解決するために、請求項1にあっては、船体と、前記船体の船尾に左右方向に並列して取り付けられると共に、内蔵されるエンジンで駆動されるプロペラと前記エンジンのスロットル開度を調整可能なスロットルアクチュエータをそれぞれ備えた偶数基の船外機とを備えた小型船舶の姿勢制御装置において、前記偶数基の船外機の少なくともいずれかに配置されて前記船体の鉛直軸に対するロール軸回りの傾斜とピッチ軸回りの傾斜のうちの少なくとも前記ロール軸回りの傾斜を示す出力を生じる傾斜センサと、前記傾斜センサの出力から前記偶数基の船外機のうち、前記ロール軸回りに前記鉛直軸の方向において下向きに傾斜していると判定される側の船外機のエンジンの回転数が増加する一方、上向きに傾斜していると判定される側の船外機のエンジンの回転数が減少するように前記スロットルアクチュエータの動作を制御するスロットル開度制御部とを備える如く構成した。
請求項1に係る小型船舶の姿勢制御装置にあっては、偶数基の船外機の少なくともいずれかに配置されて船体の鉛直軸に対するロール軸回りの傾斜とピッチ軸回りの傾斜のうちの少なくともロール軸回りの傾斜を示す出力を生じる傾斜センサの出力からロール軸回りに鉛直軸の方向において下向きに傾斜していると判定される側の船外機のエンジンの回転数が増加する一方、上向きに傾斜していると判定される側の船外機のエンジンの回転数が減少するようにスロットルアクチュエータの動作を制御する如く構成したので、船体の傾斜を直接的に検出すると共に、それに基づいて下向きに傾斜している側の船外機のエンジンの回転数が増加する一方、上向きに傾斜している側の船外機のエンジンの回転数が減少するように制御することで、船体の左右の傾斜を水平状態に向けて復元させることができ、よって船舶の姿勢を確実に安定させることができると共に、乗り心地や操舵性を向上させることができる。また、船舶の航行速度を低下させることもないと共に、トリムタブなど複雑な機構を必要とすることもない。
この発明の実施形態に係る小型船舶の姿勢制御装置における小型船舶を全体的に示す概略図である。 図1の小型船舶に搭載される船外機の(部分断面)拡大側面図である。 図2の船外機の要部説明図である。 図2の船外機のプロペラの回転方向を説明する説明図である。 図1の姿勢制御装置のECU(電子制御ユニット)の構成を機能的に示すブロック図である。 図5のECUの前後傾斜に対する姿勢制御動作を示すフロー・チャートである。 図6フロー・チャートの動作を説明する説明図である。 図5のECUの左右傾斜に対する姿勢制御動作を示すフロー・チャートである。 図8フロー・チャートの動作を説明する説明図である。 同様に図8フロー・チャートの動作を説明する説明図である。
以下、添付図面に即してこの発明の実施形態に係る小型船舶の姿勢制御装置を実施するための形態について説明する。
図1はこの発明の実施形態に係る小型船舶の姿勢制御装置における小型船舶を全体的に示す概略図、図2は図1の小型船舶に搭載される船外機の(部分断面)拡大側面図、図3はその船外機の要部説明図である。
図1において符号1はいわゆるモーターボートと呼ばれる小型船舶を示す。尚、この明細書で「小型船舶」は、具体的には総トン数20トン未満の船舶を意味する。
小型船舶(以下「船舶」と略称)1は2基の船外機10を船体12(あるいは船舶1)の船尾12aに搭載してなる、いわゆる2基(偶数記)掛けの船舶を示す。以下、進行方向左側(左舷側)の船外機を「第1船外機10A」と添え字Aを付し、進行方向右側(右舷側)の船外機を「第2船外機10B」と添え字Bを付して示す。尚、第1船外機10Aと第2船外機10Bは同一構造の船外機であるため、以下、添え字A,Bの付記を省略し、船外機10として説明する。
船外機10は、図1と図2に示すように、スイベルケース14とチルティングシャフト16によってスターンブラケット18を介して船体12の船尾12aに取り付けられる。尚、船体12(あるいは船舶1)の船首を符号12bで示す。
船外機10はマウントフレーム20とスイベルシャフト22を備え、スイベルシャフト22がスイベルケース14の内部に鉛直軸回りに回転自在に収容されることで、船外機10は船体12に対して鉛直軸回りに回転自在に構成される。マウントフレーム20は、その上端と下端が船外機10の本体を構成するフレーム(図示せず)に固定される。
スイベルケース14の付近には、スイベルシャフト22を駆動する操舵用電動モータ24と、船外機10の船体12に対するチルト角およびトリム角を調節するパワーチルトトリムユニット26が配置される。操舵用電動モータ24の出力軸は減速ギヤ機構28を介してマウントフレーム20の上端に接続される。即ち、操舵用電動モータ24の回転出力が減速ギヤ機構28を介してマウントフレーム20に伝達され、よって船外機10はスイベルシャフト22を操舵軸として左右に鉛直軸回りに操舵自在に構成される。
パワーチルトトリムユニット26はチルト角調整用の油圧シリンダ26aとトリム角(船体12に対する船外機10の前後方向の水平軸(ピッチ軸(x軸))回りの回転角)調整用の油圧シリンダ(トリムアクチュエータ)26bを一体的に備え、油圧シリンダ26a,26bに作動油を供給(あるいはそれから排出)して伸縮させることで、スイベルケース14がチルティングシャフト16を回転軸として鉛直軸に直交する水平軸(ピッチ軸)回りに回転させられ、よって船外機10はチルトアップ・ダウンあるいはトリムアップ・ダウン自在なように構成される。
船外機10の上部には、エンジン(内燃機関)30が内蔵(搭載)される。エンジン30は火花点火式の水冷ガソリンエンジンからなる。エンジン30は水面上に位置し、エンジンカバー32によって覆われる。
エンジン30の吸気管34には、スロットルボディ36が接続される。スロットルボディ36はその内部にスロットルバルブ38を備えると共に、スロットルバルブ38を開閉するスロットル用電動モータ(スロットルアクチュエータ)40が一体的に取り付けられる。
スロットル用電動モータ40の出力軸はスロットルボディ36に隣接して配置された減速ギヤ機構(図示せず)を介してスロットルバルブ38に接続され、スロットル用電動モータ40を動作させることでスロットルバルブ38が開閉され、エンジン30の吸気量が調量されてエンジン回転数が調節される。
船外機10は、鉛直軸と平行に配置されて回転自在に支持されるドライブシャフト(バーチカルシャフト)42と、エンジン30とドライブシャフト42の間に介挿されるトルクコンバータ44と、ドライブシャフト42に取り付けられて作動油を吐出する油圧ポンプ46と、作動油を貯留するリザーバ50を備える。
油圧ポンプ46はエンジン30で駆動され、リザーバ50から作動油を汲み上げ、エンジン30の潤滑部と、パワーチルトトリムユニット26の油圧シリンダ26a,26bと、トルクコンバータ44のロックアップ機構44aなどに作動油を供給する。
ドライブシャフト42の上端にはエンジン30のクランクシャフト52がトルクコンバータ44を介して接続される一方、下端にはシフト機構54を介して水平軸回りに回転自在に支持されたプロペラシャフト56が接続される。プロペラシャフト56は、パワーチルトトリムユニット26の初期状態において、その軸線56aが船体12の進行方向に対して略平行となるように配置される。プロペラシャフト56の一端にはプロペラ60が取り付けられる。
シフト機構54は、ドライブシャフト42に接続されて回転させられる前進ベベルギヤ54aと後進ベベルギヤ54b、プロペラシャフト56を前進ベベルギヤ54aと後進ベベルギヤ54bのいずれかに係合自在とするクラッチ54cなどからなる。
エンジンカバー32の内部にはシフト機構54を駆動するシフト用電動モータ62が配置され、その出力軸は、減速ギヤ機構(図示せず)を介してシフト機構54のシフトロッド54dの上端に接続自在とされる。シフト用電動モータ62を駆動することにより、シフトロッド54dとシフトスライダ54eが適宜に変位させられ、それによってクラッチ54cを動作させてシフトポジションがフォワード、リバースおよびニュートラルの間で切り替えられる。
シフトポジションがフォワードあるいはリバースのとき、ドライブシャフト42の回転はシフト機構54を介してプロペラシャフト56に伝達され、よってプロペラ60は回転させられ、船体12を前進あるいは後進させる方向の推力を生じる。尚、船外機10はエンジン30に取り付けられたバッテリなどの電源部(図示せず)を備え、各電動モータ24,40,62の通電回路(図示せず)に動作電源が供給される。
ここで、センサ関係について図3を参照して説明すると、図2のスロットルバルブ38の付近にはスロットル開度センサ66が配置され、スロットルバルブ38の開度(スロットル開度)を示す出力を生じる。図2のシフトロッド54dの付近にはシフト位置センサ68が配置されてシフトポジション(ニュートラル、フォワードおよびリバース)に応じた信号を示す出力すると共に、ニュートラルスイッチ70も配置されてシフトポジションがニュートラルであるときにオン信号を、フォワードあるいはリバースであるときにオフ信号を出力する。
図2のエンジン30のクランクシャフト52の付近にはクランク角センサ74が取り付けられて所定のクランク角度ごとにエンジン回転数に応じたパルス信号を出力すると共に、ドライブシャフト42の付近にはドライブシャフト回転数センサ76が取り付けられ、ドライブシャフト42の回転数に応じた信号を出力する。スイベルケース14の付近にはトリム角センサ(回転角センサ)78が配置され、船外機10のトリム角に応じた出力を生じる。
また、船外機10の適宜位置にはGPS(Global Positioning System)受信機80が配置されて衛星からの送信される船舶1の位置を示すGPS信号を受信すると共に、方位センサ82が配置されて船舶1の方位を示す出力を生じる。
上記した各センサやスイッチの出力は、船外機10に搭載された電子制御ユニット(Electronic Control Unit。以下「ECU」という)84に入力される。ECU84はCPUやROM、RAMなどを備えたマイクロ・コンピュータからなり、船外機10のエンジンカバー32の内部に配置(搭載)される。ECU84はGPS受信機80の受信信号と方位センサ82の出力に基づき、船舶1の現在位置と航行速度と方位とを検出する
図1に示す如く、船体12の操縦席90の付近には、操船者によって回転操作自在なステアリングホイール92が配置される。ステアリングホイール92のシャフト(図示せず)には操舵角センサ94が取り付けられ、操船者によって入力されたステアリングホイール92の操舵角に応じた信号を出力する。
操縦席90のダッシュボード96には、操船者の操作自在に配置されるシフト・スロットルレバー98が設けられる。シフト・スロットルレバー98は、初期位置から前後方向に揺動操作自在とされ、操船者からのシフトチェンジ指示とエンジン回転数の調節指示を入力する。シフト・スロットルレバー98の付近にはレバー位置センサ100が取り付けられ、操船者によって操作されたシフト・スロットルレバー98の位置に応じた信号を出力する。
操縦席90付近には操船者に手動操作自在に設けられると共に、船外機10のチルト角およびトリム角の調整指示を入力するパワーチルトトリムスイッチ102が配置され、操船者によって入力された船外機10のチルトアップ・ダウンおよびトリムアップ・ダウンの指示に応じた信号を出力する。
さらに操縦席90付近のダッシュボード96には航行速度などを表示する計器類とコンパスなどの航海用機器104が配置されると共に、ディスプレイ106が配置される。ディスプレイ106は、船舶1の左右方向をx軸(ピッチ軸)、進行方向をy軸(ロール軸)とするx,y座標平面を示すスクリーンを備えると共に、そこにGPS受信機80と方位センサ82から得られた船舶1の位置と方位などが示される。
これら操舵角センサ94、レバー位置センサ100およびパワーチルトトリムスイッチ102の出力もECU84に入力される。ECU84は、上記したセンサやスイッチの出力に基づいて各電動モータの動作を制御し、パワーチルトトリムユニット26を作動させてトリム角を調整する。
さらに、図1と図3に示す如く、船外機10には傾斜センサ110が配置される。傾斜センサ110は静電容量の変化などから船体12の鉛直軸に対するピッチ軸(x軸)回りの傾斜とロール軸(y)回りの傾斜を示す出力を生じる。傾斜センサ110の出力もECU84に入力される。
上記した船外機10の説明は第1船外機10Aについてのものであるが、第2船外機10Bについても妥当する。以下、第1船外機10Aに配置されるECU84を第1ECU84A、第2船外機10Bに配置されるECU84を第2ECU84Bとする。第1ECU84Aと第2ECU84Bは有線(図示せず)で接続され、相互に通信自在に構成される。
ただし、図1に示す如く、傾斜センサ110は第1、第2船外機10A,10Bの少なくともいずれか、具体的には第1船外機10Aにのみ配置される。尚、傾斜センサ110は第2船外機10Bに配置しても良く、あるいは想像線で示すように船体12の適宜位置に配置しても良い。
ここで、第1船外機10Aと第2船外機10Bに取り付けられるプロペラ60の回転方向について説明すると、図4に示す如く、船舶1を後方から見たとき、左側の第1船外機10Aのプロペラ60は左回り(反時計回り)に回転させられて船体12を右に傾斜させるように作用する一方、右側の第2船外機10Bのプロペラ60は右回り(時計回り)に回転させられて船体12を左に傾斜させるように作用、よって両者のプロペラ反力が相殺されるように構成される。
図5はこの実施形態に係る姿勢制御装置の第1ECU84Aの構成を機能的に示すブロック図、図6は図5の第1ECU84Aの前後傾斜に対する姿勢制御動作を示すフロー・チャート、図7はそれを説明する説明図である。
尚、この実施形態では傾斜センサ110を第1船外機10Aに配置したので、ECU84も第1ECU84Aとするが、傾斜センサ110を第2船外機10Bに配置する場合にはECU84は第2ECU84Bとなる。ただし、傾斜センサ110がいずれに設けられる場合であっても、この実施形態に係る姿勢制御装置にあっては、姿勢制御は一方のECU84から他方のECU84への通信による両者の協調動作によって実行される。
以下説明すると、この実施形態に係る姿勢制御装置において第1船外機10Aの第1ECU84Aは、前後傾斜に対するトリム角制御部(制御手段)84Aaと、左右傾斜に対するスロットル開度制御部(制御手段)84Abを備える。トリム角制御部84Aaは傾斜センサ110と操舵角センサ94の出力を入力すると共に、スロットル開度制御部84Abは傾斜センサ110と操舵角センサ94とスロットル開度センサ66の出力を入力する。
トリム角制御部84Aaは入力したセンサ検出値に基づき、必要なトリム角の変更量を演算し、パワーチルトトリムユニット26のトリムアクチュエータ(トリム調整用油圧シリンダ)26bの油圧回路にトリムアップ/ダウンを指示する。またスロットル開度制御部84Abは入力したセンサ検出値に基づき、必要なスロットル開度の変更量を算出し、スロットルアクチュエータ(スロットル用電動モータ)40の通電回路にスロットル開度の増減を指示する。
以下、図6フロー・チャートを参照して前後傾斜に対するトリム角制御部84Aaの動作を説明する。
先ずS10において操舵角センサ94の出力から船舶1が前進方向に直進航行中か否か判断し(S:処理ステップ)、肯定されるまで上記の判断を繰り返す。
S10で肯定されるときはS12に進み、図7に示す如く、船体12の船首12bが前上がりか否か判断する。即ち、傾斜センサ110の出力から船体12の船首12bが、図7に示す如く、ピッチ軸回りに鉛直軸の方向において上向きに傾斜しているか否か判定する。
S12で肯定されるときはS14に進み、第1、第2船外機10A,10Bのトリム角が共に増加するようにトリムアップを指示する。即ち、トリムアクチュエータ(トリム調整用油圧シリンダ)26bに対して伸張するように指示する。
他方、S12で否定されるときはS16に進み、図7に示す如く、船体12の船首12bが前下がりか否か、具体的には傾斜センサ110の出力から船体12の船首12bがピッチ軸回りに鉛直軸の方向において下向きに傾斜しているか否か判定する。
S16で否定されるときはS10に戻る一方、肯定されるときはS18に進み、第1、第2船外機10A,10Bのトリム角が共に減少するようにトリムダウンを指示する。具体的には、トリムアクチュエータ(トリム調整用油圧シリンダ)26bに対して収縮するように指示する。
即ち、図7(a)に示す如く、前上がりの場合、そのままでは推力が斜め下方向となって効率が低下するので、船外機10A,10Bのプロペラシャフト56の軸線56a(推力の方向。図2に示す)が水面に対して水平になるまでトリムアップさせる一方、図7(b)に示すように前下がりの場合、そのままでは推力が斜め上方向となって同様に効率が低下するので、船外機10A,10Bのプロペラシャフト56の軸線56aが水面に対して水平になるまでトリムダウンさせる。
これにより、船舶1(船体12)の姿勢を確実に安定させることができると共に、乗り心地や操舵性を向上させることができる。また、航行速度を低下させることもない。さらに、加速によって船体12が前後方向に傾斜しても、船外機10が常に水面と水平となるため、燃費を向上できると共に、プレーニング状態への移行も促進させることができる。
次いで、図8フロー・チャートを参照して左右傾斜に対するスロットル開度制御部84Abの動作を説明する。
先ずS100において操舵角センサ94の出力から船舶1が前進方向に航行中か否か判断し、肯定されるまで上記の判断を繰り返す。
他方、S100で肯定されるときはS102に進み、同様に操舵角センサ94の出力から船舶1が直進中か否か判断する。S102で肯定されるときはS104に進み、船体12が左傾斜か否か判断する。即ち、傾斜センサ110の出力から図9(a)に示すように船体12が左に傾斜しているか、換言すれば傾斜センサ110の出力から船体12がロール軸回りに鉛直軸の方向において左側に下向きに傾斜しているか否か判定する。
S104で肯定されるときはS106に進み、左に傾斜していると判定される側の船外機、具体的には第1船外機10Aのエンジン30のエンジン回転数が増加(推力アップ)するようにスロットルアクチュエータ40の動作を制御してスロットルバルブ38の開度を増加する一方、他方の船外機、具体的には第2船外機10Bのエンジン30のエンジン回転数が減少(推力ダウン)するようにスロットルアクチュエータ40の動作を制御する。
また、S104で否定されるときはS108に進み、船体12が右傾斜か否か判断する。即ち、傾斜センサ110の出力から図9(b)に示すように船体12が右に傾斜しているか否か判定する。
S108で否定されるときはS100に戻る一方、肯定されるときはS110に進み、右側に下向きに傾斜していると判定される側の船外機、具体的には第2船外機10Bのエンジン30のエンジン回転数が増加(推力アップ)するようにスロットルアクチュエータ40の動作を制御してスロットルバルブ38の開度を増加する一方、他方の船外機、具体的には第1船外機10Aのエンジン30のエンジン回転数が減少(推力ダウン)するようにスロットルアクチュエータ40の動作を制御する。
即ち、図9(a)(b)に示す如く、左傾斜の場合には左側の第1船外機10Aの推力をアップする一方,右側の第2船外機10Bの推力をダウンすることで、プロペラ60に右向きの回転力を発生させて船体12を水平に戻す一方、右傾斜の場合には右側の第2船外機10Bの推力をアップする一方,左側の第1船外機10Aの推力をダウンすることで、プロペラ60に左向きの回転力を発生させて船体12を水平に戻すように制御する。これにより、船舶1(船体12)の姿勢を確実に安定させることができると共に、乗り心地や操舵性を向上させることができる。また、航行速度を低下させることもない。
図8フロー・チャートの説明に戻ると、S102で否定される場合、S112に進み、操舵角センサ94の出力から船舶1が左旋回されたか否か判断(判定)する。S112で肯定されるときはS114に進み、第1、第2船外機10A,10Bのうち旋回において左側(内側)に位置する側の船外機、具体的には第1船外機10Aのエンジン回転数が維持(推力キープ)される一方、右側(外側)に位置する側の船外機、具体的には第2船外機10Bのエンジン回転数が増加(推力アップ)するようにスロットルアクチュエータ40の動作を制御する。
他方、S112で否定される場合、S116に進み、操舵角センサ94の出力から船舶1が右旋回されたか否か判断(判定)する。S112で否定されるときはS100に戻る一方、肯定されるときはS118に進み、第1、第2船外機10A,10Bのうち旋回において左側(外側)に位置する側の船外機、具体的には第1船外機10Aのエンジン回転数が増加(推力アップ)する一方、右側(内側)に位置する側の船外機、具体的には第2船外機10Bのエンジン回転数が維持(推力キープ)されるようにスロットルアクチュエータ40の動作を制御する。
即ち、いわゆる四輪車における旋回時のトルクベクタリングの場合と同様に、図10(a)に示すように例えば右に旋回する場合、(b)に示すように意図的に外側、車両でいえば外輪側。図示例では左側の船外機10の推力(エンジン回転数)を増加させることにより、船体12を内側(図示例では右)に回頭する力と内側に傾斜させる力を発生することが可能となる。これにより、転舵に加え、推力差によっても旋回させることができて船舶1(船体12)の旋回性を向上させることができる。
上記した如く、この実施形態にあっては、船体12と、前記船体の船尾12aに左右方向に並列して取り付けられると共に、内蔵されるエンジン30で駆動されるプロペラ60と前記エンジンのスロットル開度を調整可能なスロットルアクチュエータ(スロットル用電動モータ)40をそれぞれ備えた偶数基(2基)の船外機10(第1船外機10A、第2船外機10B)とを備えた小型船舶1の姿勢制御装置において、前記偶数基の船外機の少なくともいずれかに配置されて前記船体の鉛直軸に対するロール軸回りの傾斜とピッチ軸回りの傾斜のうちの少なくとも前記ロール軸回りの傾斜を示す出力を生じる傾斜センサ110と、前記傾斜センサの出力から前記船体が前記ロール軸回りに前記鉛直軸の方向において下向きに傾斜していると判定されるとき、前記下向きに傾斜していると判定される側の船外機のエンジンの回転数が増加する一方、他方の船外機のエンジンの回転数が減少するように前記スロットルアクチュエータ40の動作を制御するスロットル開度制御部(84Ab,S100からS110)とを備える如く構成したので、船舶1(船体12)の姿勢を確実に安定させることができると共に、乗り心地や操舵性を向上させることができる。また、船舶1の航行速度を低下させることもないと共に、トリムタブなど複雑な機構を必要とすることもない。
また、前記船舶1の操舵角を示す出力を生じる操舵角センサ94を備えると共に、前記スロットル開度制御部84Abは、前記操舵角センサの出力から前記船舶1が直進していると判定されるとき、前記船外機10のエンジンの回転数が増減するように前記スロットルアクチュエータ40の動作を制御する(S100,S102)如く構成したので、直進時の船舶1(船体12)の姿勢を確実に安定させることができる。
また、船体12と、前記船体の船尾12aに左右方向に並列して取り付けられると共に、内蔵されるエンジン30で駆動されるプロペラ60と前記船体のピッチ軸回りのトリム角を調整可能なトリムアクチュエータ(トリム調整用油圧シリンダ)26bをそれぞれを備えた偶数基(2基)の船外機10(第1船外機10A、第2船外機10B)とを備えた小型船舶1の姿勢制御装置において、前記偶数基の船外機のいずれかに配置されて前記船体の鉛直軸に対する前記ロール軸回りの傾斜とピッチ軸回りの傾斜のうちの少なくとも前記ピッチ軸回りの傾斜を示す出力を生じる傾斜センサ110と、前記傾斜センサの出力から前記船体の船首が前記ピッチ軸回りに前記鉛直軸の方向において上向きに傾斜していると判定されるときは前記偶数基の船外機のトリム角が増加する一方、下向きに傾斜していると判定されるときは前記偶数基の船外機のトリム角が減少するように前記トリムアクチュエータ26bの動作を制御するトリム角制御部(84Aa,S10からS18)とを備える如く構成したので、船舶1(船体12)の姿勢を確実に安定させることができると共に、乗り心地や操舵性を向上させることができる。
また、船舶1の航行速度を低下させることもないと共に、加速によって船体12が前後方向に傾斜しても、船外機10が常に水面と水平となるため、燃費を向上できると共に、プレーニング状態への移行も促進させることができる。
また、前記船舶1の操舵角を示す出力を生じる操舵角センサ94を備えると共に、前記トリム角制御部84Aaは、前記操舵角センサの出力から前記船舶が直進していると判定されるとき、前記トリム角が増減するように前記トリムアクチュエータ26bの動作を制御する(S10)如く構成したので、船舶1(船体12)の直進時の姿勢を確実に安定させることができる。
また、船体12と、前記船体の船尾12aに左右方向に並列して取り付けられると共に、内蔵されるエンジン30で駆動されるプロペラ60と前記エンジンのスロットル開度を調整可能なスロットルアクチュエータ(スロットル用電動モータ)40と前記船体のピッチ軸回りのトリム角を調整可能なトリムアクチュエータ(トリム調整用油圧シリンダ)26bをそれぞれ備えた偶数基(2基)の船外機10(第1船外機10A、第2船外機10B)とを備えた小型船舶1の姿勢制御装置において、前記偶数基の船外機の少なくともいずれかに配置されて前記船体の鉛直軸に対するロール軸回りの傾斜と前記ピッチ軸回りの傾斜を示す出力を生じる傾斜センサ110と、前記傾斜センサの出力から前記船体が前記ロール軸回りに前記鉛直軸の方向において下向きに傾斜していると判定されるとき、前記下向きに傾斜していると判定される側の船外機のエンジンの回転数が増加する一方、他方の船外機のエンジンの回転数が減少するように前記スロットルアクチュエータの動作を制御するスロットル開度制御部(84Ab,S100からS110)と、前記傾斜センサの出力から前記船体の船首12bが前記ピッチ軸回りに前記鉛直軸の方向において上向きに傾斜していると判定されるときは前記偶数基の船外機のトリム角が増加する一方、下向きに傾斜していると判定されるときは前記偶数基の船外機のトリム角が減少するように前記トリムアクチュエータの動作を制御するトリム角制御部(84Aa,S10からS18)とを備える如く構成したので、船舶1(船体12)の姿勢を確実に安定させることができると共に、乗り心地や操舵性を向上させることができる。また、船舶1の航行速度を低下させることもないと共に、トリムタブなど複雑な機構を必要とすることもない。
また、前記船舶の操舵角を示す出力を生じる操舵角センサ94を備えると共に、前記スロットル開度制御部84Abは、前記操舵角センサの出力から前記船舶が旋回していると判定されるとき、前記偶数基の船外機のうち前記旋回において外側に位置する側の船外機のエンジンの回転数が増加する一方、内側に位置する側の船外機のエンジンの回転数が維持されるように前記スロットルアクチュエータの動作を制御する(S102,S112からS118)如く構成したので、上記した効果に加え、船舶1(船体12)の旋回性を向上させることができる。
また、前記船舶の操舵角を示す出力を生じる操舵角センサ94を備えると共に、前記トリム角制御部84Aaは、前記操舵角センサの出力から前記船舶が直進していると判定されるとき、前記トリム角が増減するように前記トリムアクチュエータの動作を制御する如く構成したので、船舶1(船体12)の直進時の姿勢を確実に安定させることができる。
上記において、偶数基の船外機10として2基掛けの場合を示したが、4基掛けであっても良い。また、傾斜センサ110など各種のセンサの構造も開示したものに止まらないことはいうまでもない。
また、上記において「小型船舶」の例としてモーターボートからなるプレジャボートを図示したが、この発明はそれに止まらず、漁船などにも応用可能である。また、この発明は、図示のような船外機を船尾に取り付けた船外機艇のみならず、1台または複数台のエンジンを船内に搭載した船内機艇にも妥当する。
1 (小型)船舶,10 船外機(10A 第1船外機、10B 第2船外機)、12 船体、12a 船尾、12b 船首、26 パワーチルトトリムユニット、26b トリム角調整用油圧シリンダ(トリムアクチュエータ)、30 エンジン(内燃機関)、40 スロットル用電動モータ(スロットルアクチュエータ)、42 ドライブシャフト、60 プロペラ、84(84A,84B)ECU(電子制御ユニット)、110 傾斜センサ
上記した課題を解決するために、請求項1にあっては、船体と、前記船体の船尾に左右方向に並列して取り付けられると共に、内蔵されるエンジンで駆動されるプロペラと前記船体のピッチ軸回りのトリム角を調整可能なトリムアクチュエータをそれぞれ備えた偶数基の第1、第2船外機とを少なくとも備えた小型船舶の姿勢制御装置において、前記第1、第2船外機のいずれかに配置されて前記船体の鉛直軸に対する前記ロール軸回りの傾斜とピッチ軸回りの傾斜のうちの少なくとも前記ピッチ軸回りの傾斜を示す出力を生じる傾斜センサと、前記第1、第2船外機に搭載され、相互に通信自在に接続されると共に、それぞれトリム角制御部を備える第1、第2電子制御ユニットとを備えると共に前記第1、第2電子制御ユニットは相互に通信し、前記トリム角制御部を介して前記いずれかに配置された傾斜センサの出力から前記船体の船首が前記ピッチ軸回りに前記鉛直軸の方向において上向きに傾斜していると判定されるときは前記偶数基の船外機のトリム角が増加する一方、下向きに傾斜していると判定されるときは前記偶数基の船外機のトリム角が減少するように前記トリムアクチュエータの動作を制御する如く構成した。
これにより、船舶(船体)の姿勢を確実に安定させることができると共に、乗り心地や操舵性を向上させることができる。また、航行速度を低下させることもない。さらに、加速によって船体が前後方向に傾斜しても、船外機が常に水面と水平となるため、燃費を向上できると共に、プレーニング状態への移行も促進させることができる。また、トリムタブなど複雑な機構を必要とすることもない。
S10で肯定されるときはS12に進み、図7(a)に示す如く、船体12の船首12bが前上がりか否か判断する。即ち、傾斜センサ110の出力から船体12の船首12bが、図7(a)に示す如く、ピッチ軸回りに鉛直軸の方向において上向きに傾斜しているか否か判定する。
他方、S12で否定されるときはS16に進み、図7(b)に示す如く、船体12の船首12bが前下がりか否か、具体的には傾斜センサ110の出力から船体12の船首12bがピッチ軸回りに鉛直軸の方向において下向きに傾斜しているか否か判定する。

Claims (7)

  1. 船体と、前記船体の船尾に左右方向に並列して取り付けられると共に、内蔵されるエンジンで駆動されるプロペラと前記エンジンのスロットル開度を調整可能なスロットルアクチュエータをそれぞれ備えた偶数基の船外機とを備えた小型船舶の姿勢制御装置において、前記偶数基の船外機の少なくともいずれかに配置されて前記船体の鉛直軸に対するロール軸回りの傾斜とピッチ軸回りの傾斜のうちの少なくとも前記ロール軸回りの傾斜を示す出力を生じる傾斜センサと、前記傾斜センサの出力から前記船体が前記ロール軸回りに前記鉛直軸の方向において下向きに傾斜していると判定されるとき、前記下向きに傾斜していると判定される側の船外機のエンジンの回転数が増加する一方、他方の船外機のエンジンの回転数が減少するように前記スロットルアクチュエータの動作を制御するスロットル開度制御部とを備えたことを特徴とする小型船舶の姿勢制御装置。
  2. 前記船舶の操舵角を示す出力を生じる操舵角センサを備えると共に、前記スロットル開度制御部は、前記操舵角センサの出力から前記船舶が直進していると判定されるとき、前記船外機のエンジンの回転数が増減するように前記スロットルアクチュエータの動作を制御することを特徴とする請求項1記載の小型船舶の姿勢制御装置。
  3. 船体と、前記船体の船尾に左右方向に並列して取り付けられると共に、内蔵されるエンジンで駆動されるプロペラと前記船体のピッチ軸回りのトリム角を調整可能なトリムアクチュエータをそれぞれを備えた偶数基の船外機とを備えた小型船舶の姿勢制御装置において、前記偶数基の船外機のいずれかに配置されて前記船体の鉛直軸に対する前記ロール軸回りの傾斜とピッチ軸回りの傾斜のうちの少なくとも前記ピッチ軸回りの傾斜を示す出力を生じる傾斜センサと、前記傾斜センサの出力から前記船体の船首が前記ピッチ軸回りに前記鉛直軸の方向において上向きに傾斜していると判定されるときは前記偶数基の船外機のトリム角が増加する一方、下向きに傾斜していると判定されるときは前記偶数基の船外機のトリム角が減少するように前記トリムアクチュエータの動作を制御するトリム角制御部とを備えたことを特徴とする小型船舶の姿勢制御装置。
  4. 前記船舶の操舵角を示す出力を生じる操舵角センサを備えると共に、前記トリム角制御部は、前記操舵角センサの出力から前記船舶が直進していると判定されるとき、前記トリム角が増減するように前記トリムアクチュエータの動作を制御することを特徴とする請求項3記載の小型船舶の姿勢制御装置。
  5. 船体と、前記船体の船尾に左右方向に並列して取り付けられると共に、内蔵されるエンジンで駆動されるプロペラと前記エンジンのスロットル開度を調整可能なスロットルアクチュエータと前記船体のピッチ軸回りのトリム角を調整可能なトリムアクチュエータをそれぞれ備えた偶数基の船外機とを備えた小型船舶の姿勢制御装置において、前記偶数基の船外機の少なくともいずれかに配置されて前記船体の鉛直軸に対するロール軸回りの傾斜と前記ピッチ軸回りの傾斜を示す出力を生じる傾斜センサと、前記傾斜センサの出力から前記船体が前記ロール軸回りに前記鉛直軸の方向において下向きに傾斜していると判定されるとき、前記下向きに傾斜していると判定される側の船外機のエンジンの回転数が増加する一方、他方の船外機のエンジンの回転数が減少するように前記スロットルアクチュエータの動作を制御するスロットル開度制御部と、前記傾斜センサの出力から前記船体の船首が前記ピッチ軸回りに前記鉛直軸の方向において上向きに傾斜していると判定されるときは前記偶数基の船外機のトリム角が増加する一方、下向きに傾斜していると判定されるときは前記偶数基の船外機のトリム角が減少するように前記トリムアクチュエータの動作を制御するトリム角制御部とを備えたことを特徴とする小型船舶の姿勢制御装置。
  6. 前記船舶の操舵角を示す出力を生じる操舵角センサを備えると共に、前記スロットル開度制御部は、前記操舵角センサの出力から前記船舶が旋回していると判定されるとき、前記偶数基の船外機のうち前記旋回において外側に位置する側の船外機のエンジンの回転数が増加する一方、内側に位置する側の船外機のエンジンの回転数が維持されるように前記スロットルアクチュエータの動作を制御することを特徴とする請求項5記載の小型船舶の姿勢制御装置。
  7. 前記船舶の操舵角を示す出力を生じる操舵角センサを備えると共に、前記トリム角制御部は、前記操舵角センサの出力から前記船舶が直進していると判定されるとき、前記トリム角が増減するように前記トリムアクチュエータの動作を制御することを特徴とする請求項5または6記載の小型船舶の姿勢制御装置。
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