以下、自動音声応答装置等の2つの実施形態について図面を参照して説明する。なお、各実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。また、各実施の形態において同じ名称を有し、かつ異なる符号を付した構成要素は、一部を除き同様の動作を行うので、異なる動作のみ説明し、同様の動作については再度の説明を省略する場合がある。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態における情報システム100のブロック図である。情報システム100は、1または2以上の自動音声応答装置1、1または2以上の電話端末2、およびサーバ装置3を備える。
1以上の各自動音声応答装置1は、例えば、LANやインターネット等のネットワーク、無線または有線の通信回線などを介して、1以上の各電話端末2と通話可能に接続される。サーバ装置3は、1以上の自動音声応答装置1および1以上の電話端末2の各々と、ネットワークまたは通信回線を介して通信可能に接続される。
自動音声応答装置1は、例えば、テレビショッピングや宅配等の事業を行う事業者のサーバであるが、クラウドサーバやASPサーバなどでもよく、そのタイプや所在は問わない。
電話端末2は、電話機能を有する端末である。電話機能とは、電話に関する機能である。電話機能は、例えば、電話をかける機能(以下、発信機能と記す場合がある)、電話を受ける機能(受電機能)、かけた又は受けた電話で話をする機能(通話機能)などであるが、電話に関する機能であれば何でもよい。
また、電話端末2は、通常、ハードウェアまたはソフトウェアによる1または2以上のキーを有し、1以上の各キーの押下に応じて、例えば、0〜9の数字や#等の各種の記号などに対応する信号(以下、プッシュ信号)を送信する機能(以下、プッシュ信号送信機能)も有する。なお、プッシュ信号は、例えば、プッシュ回線で用いられる“ピ”,“ポ”,“パ”等のプッシュ音の信号であるが、ダイヤル回線で用いられるパルス音の信号でもよく、信号のタイプは問わない。ただし、電話端末2は、プッシュ信号送信機能を有さなくてもよい。
さらに、電話端末2は、例えば、テキストメッセージの送受信を含むデータ通信を行う機能(以下、データ通信機能)をも有することは好適である。ただし、電話端末2は、データ通信機能を有さなくてもよい。
なお、以上のような電話機能は、例えば、電話端末2を構成するタッチパネル、キーボード、マイクロフォン、スピーカ、通信モジュール等のデバイスによって実現される。
電話端末2は、例えば、携帯電話端末である。携帯電話端末とは、携帯電話番号での発着信を行える電話端末である。携帯電話端末は、通常、スマートフォンまたは携帯電話機であるが、タブレット端末やノートPC等でもよく、その種類は問わない。
または、電話端末2は、固定電話端末でもよい。固定電話端末とは、固定電話番号での発着信を行う電話端末である。固定電話端末は、通常、固定電話機であるが、据え置き型PCやノートPCやタブレット端末等でもよく、その種類は問わない。
サーバ装置3は、例えば、テキストメッセージ送受信サービスを提供する通信事業者のサーバであるが、クラウドサーバ等でもよく、そのタイプは問わない。
テキストメッセージ送受信サービスとは、電話番号を宛先としてテキストメッセージを送受信するサービスである。電話番号は、通常、携帯電話番号であるが、固定電話の電話番号でもよい。テキストメッセージとは、テキストデータを用いて送受信される情報である、とってもよい。
テキストメッセージ送信サービスは、例えば、SMS(ショートメッセージサービス)である。SMSとは、携帯電話番号を宛先に指定し、短いテキストメッセージを送受信するサービスである。または、テキストメッセージ送信サービスは、IM(インスタントメッセンジャー)でもよく、電話番号を宛先としてテキストメッセージを送受信できるサービスであれば、その種類は問わない。
ただし、以上は一例であり、情報システム100の構成は、適宜変更され得る。例えば、情報システム100は、サーバ装置3を備えていなくてもよい。本発明のテキストメッセージ送信方法は、例えば、一のサーバと一の携帯電話機でも実現可能であり、ハードウェア構成には依存しない。
自動音声応答装置1は、格納部11、受信部12、送信部13、および処理部14を備える。処理部14は、受電部141、自動音声応答部142、入力受付部143、テキスト取得部144、発信番号特定部145、判定部146、携帯電話番号取得部147、およびテキストメッセージ送信処理部148を備える。テキストメッセージ送信処理部148は、通知手段1481を備える。
電話端末2は、端末格納部21、端末受付部22、端末送信部23、端末受信部24、および端末出力部25を備える。
サーバ装置3は、サーバ格納部31、サーバ処理部32、テキストメッセージ送信部33を備える。サーバ処理部32は、通知受領部321を備える。
自動音声応答装置1を構成する格納部11は、各種の情報を格納し得る。各種の情報とは、例えば、自動音声応答装置1の電話番号である。自動音声応答装置1の電話番号は、例えば、テレフォンショッピングや宅配等の事業者の電話番号であるが、ユーザがかける電話の電話番号であれば何でもよい。なお、その他の各種の情報については、適時説明する。
受信部12は、各種の情報を受信する。各種の情報とは、例えば、呼び出し信号である。呼び出し信号とは、相手を呼び出す信号である。呼び出し信号は、発信番号および着信番号を有する。発信番号とは、電話をかける側の電話番号であり、着信番号とは、電話を受ける側の電話番号である。
受信部12は、通常、格納部11に格納されている電話番号と同じ着信番号を有する呼び出し信号を受信する。呼び出し信号は、発信元の電話番号も有する。
なお、例えば、自動音声応答装置1の格納部11に、テレフォンショッピングの電話番号“036345・・・”が格納されており、また、あるユーザAの携帯電話端末である電話端末2Amの端末格納部21に、電話番号“090123・・・”が格納されており、ユーザが、電話端末2Amを介して、テレフォンショッピングの電話番号“036345・・・”を入力したとすると、電話端末2Amから、発信番号である電話番号“090123・・・”と、着信番号である電話番号“036345・・・”とを有する呼び出し信号が送信される。この呼び出し信号は、図示しない交換機を介して自動音声応答装置1に転送され、受信部12によって受信される。
送信部13は、各種の情報を送信する。各種の信号とは、例えば、応答信号である。応答信号とは、呼び出し信号による呼び出しに応答する信号である。送信部13は、受信部12が呼び出し信号を受信したことに応じて、応答信号を送信する。送信された応答信号が交換機によって受信されると、呼び出し信号の送信元と、自動音声応答装置1との接続が確立する。
例えば、電話端末2Amから送信された上記呼び出し信号が、自動音声応答装置1の受信部12によって受信され、送信部13が応答信号を送信すると、自動音声応答装置1は、電話端末2Amと接続されて、ユーザAからの電話に自動音声で応答することが可能になる。
処理部14は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、受電部141、自動音声応答部142、入力受付部143、テキスト取得部144、発信番号特定部145、判定部146、携帯電話番号取得部147、テキストメッセージ送信処理部148、および通知手段1481などの処理である。また、処理部14は、フローチャートで説明する各種の判別などの処理も行う。
受電部141は、ユーザからの電話を受ける。受電部141は、例えば、ユーザAの電話端末2から送信された呼び出し信号を受信部12が受信し、送信部13が応答信号を送信して、当該電話端末2と自動音声応答装置1との接続が確立した後、ユーザAからの電話を受ける。なお、接続の確立や受電等の処理は公知であり、説明を省略する。
自動音声応答部142は、受電部141が受けた電話に、1または2以上の自動音声で応答する。例えば、格納部11に、1または2以上の自動音声データが格納されており、自動音声応答部142は、格納されている1以上の自動音声データを、後述する入力受付部143による1または2以上の入力情報の受け付けに応じて、順次、電話端末2に送信する。
自動音声データとは、自動音声のデータである。自動音声とは、ユーザからの電話に自動的に応答する文の音声である。文は、通常、定型文である。定型文とは、予め決められた雛形の文である、といってもよい。定型文は、完全な文でもよいし、一部が欠けた不完全な文でもよい。不完全な文は、その欠けている部分に、ユーザが入力した入力情報に対応する1または2以上の語が埋め込まれることで、完全な文となり得る。
言い換えると、送信される自動音声データは、格納されている自動音声データと同じでなくてもよい。自動音声応答部142は、例えば、入力受付部143が受け付けた入力情報に対応する1または2以上の語を音声変換し、当該1または2以上の語に対応する1または2以上の音声データを取得する。そして、自動音声応答部142は、格納されている自動音声データと、取得した1または2以上の音声データとを合成し、その合成後の自動音声データを電話端末2に送信してもよい。
なお、自動音声データは、通常、定型文に対応する音声データであるが、定型文のテキストでもよい。音声データは、例えば、人の声を録音した録音データでもよいし、人の声のサンプリングデータを合成した合成音声データでもよい。
または、格納されている自動音声データはテキストであり、送信される自動音声データは音声データであってもよい。すなわち、自動音声応答部142は、テキストの態様で格納されている自動音声データを音声変換し、音声変換後の音声データを電話端末2に送信してもよい。
自動音声は、例えば、各種の情報の入力を求める文の音声である。この種の自動音声は、例えば、「注文する商品の番号を入力して下さい。」、「注文する商品は、○○ですね?よろしければ1を、訂正する場合は2を押してください」、「ご希望の配達日を入力して下さい。」等である。ただし、入力を求める情報の種類や文の表現は問わない。
または、自動音声は、上記のような情報の入力を求める文以外の文の自動音声でもよい。この種の文は、例えば、「お電話有難うございます。」等の挨拶文や、「注文を承りました。またのご利用をお待ちしております。」等の結びの文などであるが、その内容は問わない。
なお、格納部11には、例えば、上記のような2以上の各自動音声のデータが、IDに対応付けて格納されている。IDは、例えば、“1”,“2”、“3”等の番号である。例えば、ID“1”に対応する自動音声データ(以下、自動音声データ1と記す場合がある)は、1番目の自動音声「注文する商品の商品番号を入力して下さい。」のデータである。また、ID“2”に対応する自動音声データ(自動音声データ2)は、2番目の自動音声「注文する商品は○○ですね?よろしければ1を、訂正する場合は2を押してください。」である。さらに、自動音声データ3は、3番目の自動音声「ご希望の配達日を入力して下さい。」のデータであり、自動音声データ4は、4番目の自動音声「注文を承りました。またのご利用をお待ちしております。」のデータである。
また、格納部11には、例えば、自動音声データ1に対応付けて、商品番号と商品名との対の集合が格納されている。商品番号と商品名との対とは、例えば、商品番号“1”と商品名“ネックレス”との対、商品番号“2”と商品名“指輪”との対などである。
自動音声応答部142は、受電部141が電話を受けたことに応じて、自動音声データ1を用いて、1番目の自動音声「注文する商品の番号を入力して下さい。」を応答する。
上記1番目の自動音声に対し、後述する入力受付部143が、例えば、商品番号“1”を受け付けたとすると、自動音声応答部142は、自動音声データ2と、受け付けられた商品番号“1”と対になる商品名“ネックレス”とを用いて、2番目の自動音声の欠けた○○の部分に「ネックレス」を埋め込んだ「注文する商品はネックレスですね?よろしければ1を、訂正する場合は2を押してください。」を応答する。
上記2番目の自動音声に対し、後述する入力受付部143が、例えば“1”を受け付けたとすると、自動音声応答部142は、自動音声データ3を用いて、3番目の自動音声「ご希望の配達日を入力して下さい。」を応答する。なお、2番目の自動音声に対して“2”が受け付けられた場合は、1番目の自動音声が再度応答される。
上記3番目の自動音声に対し、後述する入力受付部143が、例えば、4ケタの数字“1015”を受け付けたとすると、自動音声応答部142は、自動音声データ4を用いて、4番目の自動音声「注文を承りました。またのご利用をお待ちしております。」を応答する。
なお、自動音声によって入力を求める情報は、携帯電話番号でもよい。例えば、格納部11に、携帯電話番号の入力を求める自動音声のデータが格納されており、自動音声応答部142は、後述する判定部146が、受電部141が受けた電話の発信元が携帯電話端末でないと判定した場合に、携帯電話番号の入力を求める自動音声を当該発信元を介して応答する。なお、この種の自動音声は、例えば、「お客様の携帯電話番号を入力して下さい。」等の文の音声であるが、文の表現は問わない。
入力受付部143は、自動音声応答部142が応答した1以上の各自動音声に対してユーザが入力した入力情報を受け付ける。ユーザによる情報の入力は、例えば、電話端末2が有する1以上の各キーの押下によるプッシュ信号の入力でもよいし、電話端末2が有するキーボードまたはタッチパネル等の入力デバイスの操作によるテキストの入力でもよいし、電話端末2が有するマイクロフォンに対する発話による音声データの入力でもよく、入力の態様は問わない。
すなわち、入力情報は、例えば、プッシュ信号、テキスト、音声データなどであるが、そのデータタイプは問わない。
テキストとは、1または2以上の文字コードの配列である。文字コードとは、文字を識別する符号である。文字は、例えば、数字、アルファベット、仮名、漢字などであるが、句読点や各種記号などでもよく、その種類は問わない。
また、入力情報は、例えば、商品番号、商品名、サイズ、色、数量、配送方法、日付、時間帯などを示すが、その内容は問わない。
なお、入力情報は、携帯電話番号でもよい。すなわち、入力受付部143は、例えば、発信元を介して応答された、携帯電話番号の入力を求める自動音声に対し、ユーザから入力される携帯電話番号を、当該発信元を介して受け付ける。
テキスト取得部144は、入力受付部143が受け付けた1以上の各入力情報に対応するテキストを取得する。入力情報に対応するテキストとは、例えば、入力受付部143が受け付けたテキストである。
または、入力情報に対応するテキストは、入力受付部143が受け付けたプッシュ信号に対応する文字コードでもよい。例えば、格納部11に、プッシュ信号の特徴情報と、文字コードとの対の集合が格納されており、テキスト取得部144は、入力受付部143が受け付けたプッシュ信号に対応する文字コードを取得する。なお、特徴情報とは、プッシュ信号の特徴に関する情報である。特徴情報は、例えば、周波数であるが、断続回数でもよく、プッシュ信号の特徴に関する情報であれば何でもよい。また、対の集合とは、通常、2以上の対であるが、一の対のみの場合も含む。
テキスト取得部144は、例えば、音声認識機能を有しており、入力された音声データをテキストに変換してもよい。音声認識機能とは、人間が発話した音声をコンピュータに認識させ、文字列に変換する機能である、といってもよい。なお、文字列とは、通常、2以上の文字の配列であるが、一の文字のみの場合も含む。
例えば、格納部11に、認識辞書やコーパスなどが格納されており、テキスト取得部144は、入力受付部143が受け付けた音声データに対し、認識辞書等を用いた音声認識処理や自然言語処理などを行い、ユーザの発話に対応するテキストを取得する。なお、かかる技術は公知であり、詳しい説明を省略する。
なお、こうして取得された1または2以上のテキスト(以下、原テキストと記す場合がある)のうち、例えば、商品番号等の特定の文字列を示す原テキストは、当該商品番号等に対応する商品名等の語(以下、対応語)を示すテキスト(対応語テキスト)に変換されることは好適である。
例えば、格納部11に、上記1以上の自動音声データのうち1以上の各自動音声データに対応付けて、原テキストと対応語テキストとの対の集合(以下、対応情報と記す場合がある)が格納されている。テキスト取得部144は、自動音声応答部142が応答した自動音声データに対してテキスト取得部144が取得した原テキストが、当該自動音声データに対応付けて格納されている対応情報の中に含まれている場合に、当該対応情報を用いて、当該原テキストと対になる対応語テキストを取得してもよい。
ここで、原テキストと対応語テキストとの対とは、例えば、前述した、商品名と商品番号との対である。自動音声データ2に対して取得された原テキストが、商品番号“1”を示す場合、テキスト取得部144は、例えば、自動音声データ2に対応付けて格納されている、商品名と商品番号との対の集合を用いて、商品番号“1”と対になる商品名“ネックレス”を示す対応語テキストを取得する。
なお、テキスト取得部144は、こうして取得した原テキストまたは対応語テキストである1または2以上の取得テキストを用いて、送信用テキストを取得してもよい。送信用テキストとは、ユーザの携帯電話番号宛てに送信するためのテキストである。取得された送信用テキストは、テキストメッセージ送信処理部148に引き渡される。
送信用テキストは、例えば、雛形のテキストに、1以上の取得テキストを埋め込んだものであってもよい。雛形のテキストは、例えば、一部が欠けた定型文である。この種の定型文は、例えば、「今回ご注文の商品は○○です。配送日は○月○日です。」といった、1または2以上の文の集合でもよいし、「商品名:○○ 配送日:○月○日」のような、1または2以上の箇条書きの集合を含むテキストでもよく、その表現は問わない。なお、上記テキストの欠けている部分“○○”は、通常、変数である。雛形のテキストは、例えば、格納部11、または後述するサーバ装置3のサーバ格納部31のうち、1以上に格納される。
また、送信用テキストは、関連テキストをも含んでいてもよい。関連テキストとは、1または2以上の取得テキストに関連するテキストである。例えば、取得テキストが商品名を示す場合、関連テキストは、当該商品名に関連する商品情報のテキストである。商品情報とは、商品に関する情報である。商品情報は、例えば、メーカー、素材、価格等に関する情報であるが、商品に関する情報であれば何でもよい。
例えば、格納部11に、取得テキストと関連テキストとの対の集合が格納されており、テキスト取得部144は、取得した1以上の取得テキストのうち1以上の各取得テキストと対になる関連テキストを取得する。そして、テキスト取得部144は、取得した1以上の取得テキストと、取得した1以上の関連テキストとを含む送信用テキストを取得してもよい。
または、例えば、一の取得テキストが商品名を示し、もう一つの取得テキストが数量を示す場合、関連テキストは、金額情報のテキストであってもよい。金額情報とは、ユーザが支払う金額に関する情報である。テキスト取得部144は、例えば、一の取得テキストが示す商品名に対応する商品情報に含まれる価格情報と、もう一つの取得テキストが示す数量とを用いて、当該商品名の商品を当該数量だけ購入した金額を示す金額情報を取得する。そして、テキスト取得部144は、当該2つの取得テキストと、金額情報を示す関連テキストとを含む送信用テキストを取得してもよい。
ただし、送信用テキストの取得は、必須ではない。例えば、取得した原テキストが1つだけである場合、テキスト取得部144は、その取得した原テキストをテキストメッセージ送信処理部148に引き渡せばよい。
例えば、格納部11に、1または2以上の各送信用テキストの定型文が格納されている。格納されている送信用テキストの定型文は、通常、一部が欠けた不完全な文であり、その欠けている部分に、ユーザが入力した入力情報に対応する1または2以上の語が埋め込まれることで、完全な文となる。なお、欠けている部分に語が埋め込まれることは、通常、テキスト中の変数に、入力情報に対応する文字コードの配列が代入されることである。ただし、格納されている送信用テキストの定型文は、完全な文でもよい。
なお、テキスト取得部144は、例えば、自動音声応答部142が応答した自動音声が示す文の一部と、当該自動音声に対して取得された取得テキストとを用いて、送信用テキストを取得してもよい。例えば、自動音声「注文する商品の番号を入力して下さい。」と、これに対する原テキスト“1”と対になる対応語テキスト“ネックレス”とを用いて、「注文した商品はネックレスです。」を取得してもよい。
発信番号特定部145は、受電部141が受けた電話の発信番号を特定する。なお、電話の発信番号を特定することは、通常、電話の信号から取得することである。例えば、発信番号は、発信元からの呼び出し信号に含まれている。発信番号特定部145は、受電部141が電話を受ける直前に受信部12が受信した呼び出し信号を用いて、当該電話の発信番号を特定する。
なお、発信番号特定部145は、通常、受電部141が電話を受けた直後に発信番号の特定を行う。ただし、発信番号の特定のタイミングは問わない。
判定部146は、受電部141が受けた電話の発信元が携帯電話端末か否かを判定する。携帯電話端末か否かの判定は、通常、発信番号特定部145が特定した発信番号を用いて行われる。例えば、特定された発信番号の上3ケタが、090や080等の特定の番号であれば、電話の発信元は、携帯電話端末である。
または、携帯電話端末か否かの判定は、例えば、電話の信号の種類に基づいて行ってもよい。信号の種類は、例えば、アナログ信号とデジタル信号でもよいし、周波数帯域や変調方式等に関する種類でもよい。あるいは、例えば、携帯電話端末と固定電話端末とでIPアドレスの割り当て方を変えれば、IPアドレスを用いた判定も可能であり、その判定方法は問わない。
例えば、格納部11に、1または2以上の特定の番号が格納されており、判定部146は、特定された発信番号の上3桁が、格納さている1以上の特定の番号のいずれか1つと一致する場合に、発信元は携帯電話端末であると判定し、どの特定の番号とも一致しない場合には、発信元は携帯電話端末でないと判定する。
携帯電話番号取得部147は、受電部141が受けた電話の発信元の携帯電話番号を取得する。詳しくは、判定部146が、電話の発信元は携帯電話端末であると判定した場合、携帯電話番号取得部147は、発信番号特定部145が特定した発信番号を取得する。
他方、判定部146が、電話の発信元は携帯電話端末でないと判定した場合、自動音声応答部142が、携帯電話番号の入力を求める自動音声を当該発信元を介して応答し、入力受付部143は、ユーザからの携帯電話番号の入力を当該発信元を介して受け付け、携帯電話番号取得部147は、入力受付部143が受け付けた携帯電話番号を取得する。
なお、携帯電話番号取得部147は、通常、発信番号特定部145が発信番号を特定した直後に携帯電話番号の取得を行う。ただし、携帯電話番号の取得のタイミングは問わない。
テキストメッセージ送信処理部148は、携帯電話番号取得部147が取得したユーザの携帯電話番号宛てに、テキスト取得部144が取得した1以上のテキストの少なくとも一部を含むテキストメッセージを送信するための処理(以下、テキストメッセージ送信処理と記す場合がある)を行う。テキストメッセージ送信処理とは、例えば、テキストメッセージの送信である。または、テキストメッセージ送信処理は、テキストメッセージの送信を行うための、1以上のテキストおよび携帯電話番号のサーバ装置3への通知でもよい。
なお、テキストメッセージ送信処理は、テキストメッセージの送信を行うための、1以上の入力情報よび携帯電話番号のサーバ装置3への通知でもよい。この場合、サーバ装置3が、通知された1以上の各入力情報に対応するテキストを取得するテキスト取得部(図示しない)をさらに備える一方、自動音声応答装置1は、テキスト取得部144を備えなくてもよい。サーバ装置3側でテキスト取得を行う形態については、実施の形態2で説明する。
テキストメッセージに含めて送信されるテキストは、例えば、ユーザへの通知が有益である有益情報のテキストであるが、ユーザへの通知が無益である無益情報のテキストも含んでいてもよい。
なお、有益情報は、例えば、ユーザが注文した商品の商品名や価格等を示す商品情報、配送日や時間帯等を示す配送情報などであり、無益情報は、例えば、当該ユーザの携帯電話番号であるが、両情報の区分は適宜変更され得るし、各情報の内容も問わない。
テキストメッセージ送信処理部148を構成する通知手段1481は、テキストメッセージの送信を行うサーバ装置3に、携帯電話番号取得部147が取得した携帯電話番号、およびテキスト取得部144が取得したテキストの少なくとも一部を通知する。
電話端末2を構成する端末格納部21は、各種の情報を格納し得る。各種の情報とは、例えば、電話番号である。電話番号は、携帯電話番号または固定電話番号である。電話端末2が、携帯電話端末である場合は携帯電話番号が格納され、固定電話端末である場合は固定電話番号が格納される。
端末受付部22は、各種の情報を受け付ける。各種の情報とは、例えば、入力情報である。入力情報は、携帯電話番号でもよい。例えば、電話端末2が固定電話端末である場合、端末受付部22は、携帯電話番号を受け付ける。
端末送信部23は、各種の情報を送信する。各種の情報とは、例えば、入力情報である。端末送信部23は、例えば、端末受付部22が受け付けた入力情報を自動音声応答装置1に送信する。
端末受信部24は、各種の情報を受信する。各種の情報とは、例えば、自動音声データ、テキストメッセージ等である。端末受信部24は、例えば、自動音声応答装置1から自動音声データを受信する。また、端末受信部24は、例えば、自動音声応答装置1またはサーバ装置3から、テキストメッセージを受信する。
端末出力部25は、各種の情報を出力する。各種の情報とは、例えば、自動音声データ、テキストメッセージ等である。端末出力部25は、例えば、端末受信部24が受信した自動音声データの音声をスピーカから出力する。また、端末出力部25は、例えば、端末受信部24が受信したテキストメッセージをディスプレイに表示する。
サーバ装置3を構成するサーバ格納部31は、各種の情報を格納し得る。各種の情報とは、例えば、前述した雛形のテキストなどである。
サーバ処理部32は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、通知受領部321の処理である。
通知受領部321は、自動音声応答装置1から、1または2以上のテキストおよび携帯電話番号の通知を受ける。
テキストメッセージ送信部33は、通知受領部321が通知を受けた1以上のテキストおよび携帯電話番号を用いて、テキストメッセージの送信を行う。テキストメッセージ送信部33が行うテキストメッセージの送信は、前述したテキストメッセージ送信処理部148によるキストメッセージの送信と同様である。
格納部11、端末格納部21、およびサーバ格納部31、例えば、ハードディスクやフラッシュメモリといった不揮発性の記録媒体が好適であるが、RAMなど揮発性の記録媒体でも実現可能である。
格納部11等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、ネットワークや通信回線等を介して送信された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよい。入力デバイスは、例えば、キーボード、タッチパネル、マイクロフォン等、何でもよい。
受信部12、および端末受信部24は、通常、有線または無線の通信手段(例えば、NIC(Network interface controller)やモデム等の通信モジュール)で実現されるが、放送を受信する手段(例えば、放送受信モジュール)で実現されてもよい。
送信部13、端末送信部23、およびテキストメッセージ送信部33は、通常、有線または無線の通信手段で実現されるが、放送手段(例えば、放送モジュール)で実現されてもよい。
処理部14、受電部141、自動音声応答部142、入力受付部143、テキスト取得部144、発信番号特定部145、判定部146、携帯電話番号取得部147、テキストメッセージ送信処理部148、通知手段1481、サーバ処理部32、および通知受領部321は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。処理部14等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。ただし、処理手順は、ハードウェア(専用回路)で実現してもよい。なお、実施の形態2におけるテキストメッセージ送信処理部148a、通知手段1481a、サーバ処理部32a、通知受領部321a、およびテキスト取得部144aも同様である。
端末受付部22は、入力デバイスを含むと考えても、含まないと考えてもよい。端末受付部22は、入力デバイスのドライバーソフトによって、または入力デバイスとそのドライバーソフトとで実現され得る。
端末出力部25は、ディスプレイやスピーカ等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えてもよい。端末出力部25は、出力デバイスのドライバーソフトによって、または出力デバイスとそのドライバーソフトとで実現され得る。
次に、情報システム100の動作について図2および図3のフローチャートを用いて説明する。図2は、自動音声応答装置1の動作を説明するフローチャートである。
(ステップS201)処理部14は、受電部141がユーザからの電話を受けたか否かを判別する。受電部141がユーザからの電話を受けた場合はステップSに進み、受けていない場合はステップSに戻る。
(ステップS202)携帯電話番号取得部147等は、ステップS210で受電された電話の発信元の携帯電話番号を取得する処理である携帯電話番号取得処理を実行する。なお、携帯電話番号取得処理については後述する。
(ステップS203)処理部14は、変数iに初期値“1”をセットする。変数iとは、格納部11に格納されている1または2以上の自動音声データのうち、未選択の自動音声データを順番に選択していくための変数である。
(ステップS204)処理部14は、i番目の自動音声データがあるか否かを判別する。i番目の自動音声データがある場合はステップS205に進み、i番目の自動音声データがない場合はステップS209に進む。
(ステップS205)自動音声応答部142は、i番目の自動音声データによる自動音声の応答を行う。
(ステップS206)処理部14は、ステップS205で応答された自動音声に対する入力情報を入力受付部143が受け付けたか否かを判別する。応答された自動音声に対する入力情報を入力受付部143が受け付けた場合はステップSに進み、受け付けていない場合はステップS206に戻る。
(ステップS207)テキスト取得部144は、ステップS205で受け付けられた入力情報に対するテキストを取得する。
(ステップS208)処理部14は、変数iをインクリメントする。その後、ステップS204に戻る。
(ステップS209)テキストメッセージ送信処理部148は、ステップS207で取得された1以上のテキストを含むテキストメッセージを、ステップS202で取得された携帯電話番号宛てに送信するためのテキストメッセージ送信処理を行う。なお、ここで行われるテキストメッセージ送信処理は、テキストメッセージの送信でもよいし、1以上のテキストおよび携帯電話番号のサーバ装置3への通知でもよい。その後、ステップS201に戻る。
なお、図2のフローチャートにおいて、自動音声応答装置1の電源オンやプログラムの起動に応じて処理が開始し、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。ただし、処理の開始または終了のトリガは問わない。
図3は、携帯電話番号取得処理を説明するフローチャートである。
(ステップS301)発信番号特定部145は、ステップS201で受電された電話の発信番号を特定する。
(ステップS302)判定部146は、ステップS302で特定された発信番号を用いて、ステップS201で受電された電話の発信元が携帯電話端末か否かを判定する。受電された電話の発信元が、携帯電話端末である場合はステップSに進み、携帯電話端末でない場合はステップS305に進む。
(ステップS303)自動音声応答部142は、携帯電話番号の入力を求める自動音声を当該発信元を介して応答する。
(ステップS304)処理部14は、入力受付部143が携帯電話番号を受け付けたか否かを判別する。入力受付部143が携帯電話番号を受け付けた場合はステップS305に進み、受け付けていない場合はステップS304に戻る。
(ステップS305)携帯電話番号取得部147は、ステップS201で受電された電話の発信元の携帯電話番号を取得する。詳しくは、携帯電話番号取得部147は、ステップS302で発信元が携帯電話端末であると判定された場合には、テップS301で特定された発信番号を携帯電話端末であると見なして取得する一方、ステップS302で発信元が携帯電話端末でないと判定された場合には、ステップS304で受け付けられた携帯電話番号を取得する。その後、上位処理にリターンする。
以下、本実施の形態における情報システム100の具体的な動作について説明する。なお、以下の説明は、種々の変更が可能であり、本発明の範囲を何ら制限するものではない。
本例の情報システム100は、一の自動音声応答装置1、3以上の電話端末2、およびサーバ装置3を備える。自動音声応答装置1は、テレフォンショッピングを運営する企業のサーバである。サーバ装置3は、携帯電話会社のサーバである。
2以上の電話端末2のうち、1つは、ユーザAの携帯電話端末(以下、電話端末2Amと記す場合がある)であり、他の1つは、ユーザBの固定電話端末(電話端末2Bf)であり、その他の1つは、ユーザBの携帯電話端末(電話端末2Bm)である。
自動音声応答装置1の格納部11には、例えば、図4に示すような、1または2以上の自動音声情報が格納されている。図4は、自動音声情報のデータ構造図である。自動音声情報とは、自動音声に関する情報である。自動音声情報は、自動音声データと、対応情報とを有する。対応情報とは、原テキストと対応語テキストとの対の集合で構成された情報である。格納されている1以上の各自動音声情には、ID(例えば、“1”,“2”,・・・“0”等)が対応付いている。
例えば、ID“1”に対応する自動音声情報(以下、自動音声情報1と記す場合がある)は、自動音声データ“注文する商品の番号を入力して下さい。”と、対応情報“(1,ネックレス),(2,指輪)”とを有する。
また、ID“2”に対応する自動音声情報(自動音声情報2)は、自動音声データ“注文する商品は○○ですね?よろしければ1を、訂正する場合は2を押してください。”と、対応情報“(Null,Null)”とを有する。なお、“Null”は、該当する情報が存在しないことを示している。
同様に、自動音声情報3は、自動音声データ“ご希望の配達日を入力して下さい。”と、対応情報“(1015,10月15日),(1016,10月16日),・・・”とを有する。なお、自動音声情報0は、自動音声データ“お客様の携帯電話番号を入力して下さい。”と、対応情報“(Null,Null)”とを有する。
なお、格納部11には、雛形のテキスト“今回のご注文内容は以下の通りです。商品名:○○ 配送日:○月○日”も格納されている。
電話端末2Amには、携帯電話番号“09012・・・”などが格納されている。電話端末2Bfには、固定電話番号“06634・・・”などが格納されている。電話端末2Bmには、携帯電話番号“08054・・・”などが格納されている。
サーバ装置3のサーバ格納部31には、雛形のテキストが格納されている。なお、この雛形のテキストは、自動音声応答装置1の格納部11に格納されているものと同じであるが、異なっていてもよい。
ユーザAは、外出先のテレビで、テレフォンショッピングの番組を見ている。番組の画面に「商品番号1:ネックレス 商品番号2:指輪」等の商品情報が、着信先の電話番号“036345・・・”と共に表示される。ユーザAは、電話端末2Amを用いて、表示された番号に電話をかける。電話端末2Amにおいて、端末送信部23は、発信番号である携帯電話番号“09012・・・を含む呼び出し信号を送信する。呼び出し信号は、交換機を介して自動音声応答装置1に転送される。
自動音声応答装置1において、受信部12が呼び出し信号を受信する。送信部13が応答信号を送信し、電話端末2Amと自動音声応答装置1との接続が確立すると、受電部141は、ユーザAからの電話を受ける。携帯電話番号取得部147は、受信された呼び出し信号から、発信番号である携帯電話番号“09012・・・”を取得する。
自動音声応答部142は、格納部11の1番目の自動音声データ1による自動音声の応答を行う。すなわち、自動音声応答部142は、自動音声データ1を電話端末2Amに送信する。
電話端末2Amにおいて、端末受信部24が自動音声データ1を受信し、端末出力部25は、自動音声データ1に基づく自動音声「注文する商品の番号を入力して下さい。」をスピーカから出力する。ユーザAがキーボードを介して番号“1”を入力すると、端末送信部23は、当該番号“1”を含む入力情報を自動音声応答装置1に送信する。
自動音声応答装置1において、入力受付部143が上記入力情報を受け付け、テキスト取得部144は、受け付けられた入力情報に対する原テキスト“1”を取得する。さらに、テキスト取得部144は、自動音声情報1が有する対応情報を用いて、原テキスト“1”と対になる対応語テキスト“ネックレス”を取得する。取得された対応語テキスト“ネックレス”は、例えば、自動音声データ1のID“1”に対応付けて、MPUの内部メモリ等で保持される。
次に、自動音声応答部142は、自動音声データ2による自動音声の応答を行う。すなわち、自動音声応答部142は、自動音声データ2に上記対応語テキスト“ネックレス”を合成し、合成後の自動音声データ2を電話端末2Amに送信する。
電話端末2Amにおいて、上記合成後の自動音声データ2が受信され、スピーカから自動音声「注文する商品はネックレスですね?よろしければ1を、訂正する場合は2を押してください。」が出力される。ユーザAが番号“1”を入力すると、端末送信部23は、当該番号“1”を含む入力情報を自動音声応答装置1に送信する。
自動音声応答装置1において、入力受付部143が上記入力情報を受け付けると、自動音声応答部142は、自動音声データ3による自動音声の応答を行う。すなわち、自動音声応答部142は、自動音声データ3を電話端末2Amに送信する。
電話端末2Amにおいて、上記自動音声データ3が受信され、スピーカから自動音声「ご希望の配達日を入力して下さい。」が出力される。ユーザAが4桁の数字“1015”を入力すると、端末送信部23は、当該数字“1015”を含む入力情報を自動音声応答装置1に送信する。
自動音声応答装置1において、入力受付部143が上記入力情報を受け付け、テキスト取得部144は、受け付けられた入力情報に対する原テキスト“1015”を取得する。さらに、テキスト取得部144は、自動音声情報3が有する対応情報を用いて、原テキスト“1015”と対になる対応語テキスト“10月15日”を取得する。取得された対応語テキスト“10月15日”は、例えば、自動音声データ3のID“3”に対応付けて、MPUの内部メモリ等で保持される。
次に、テキストメッセージ送信処理部148は、格納部11に格納されている雛形のテキストを用いて、内部メモリ等に保持されている上記2つの対応語テキスト“ネックレス”および“10月15日”を含む送信用テキストを取得し、取得した送信用テキストを含むテキストメッセージを、特定された携帯電話番号“09012・・・”宛てに送信する。
または、テキストメッセージ送信処理部148を構成する通知部1481が、上記2つの対応語テキスト“ネックレス”および“10月15日”と、携帯電話番号“09012・・・”とをサーバ装置3に通知してもよい。サーバ装置3において、通知受領部321が、上記通知を受け、テキストメッセージ送信部33は、サーバ格納部31に格納されている雛形のテキストを用いて、通知された2つの対応語テキスト“ネックレス”および“10月15日”を含むテキストメッセージを構成し、通知された携帯電話番号“09012・・・”宛てに送信する。
電話端末2Amにおいて、端末受信部24が上記テキストメッセージを受信し、端末出力部25は、受信されたテキストメッセージをディスプレイを介して出力する。これにより、ディスプレイに、例えば、図5に示すような画面が表示される。図5は、テキストメッセージの出力例を示す図である。この画面は、「今回のご注文内容は以下の通りです。商品名:ネックレス 配送日:10月15日”」が記載された紙面の画像を含む。
ユーザAは、こうして携帯電話番号宛てに送信される画面を閲覧することで、どこに居ても、簡単かつ速やかに注文内容を確認できる。
なお、ユーザBは、自宅のテレビで上記と同じ番組を見ており、電話端末2Bfを用いて注文を行ったとする。この場合の動作は、以下を除いて、前述の動作と同じである。
すなわち、電話端末2Bfからの呼び出し信号に含まれる発信番号が固定電話番号“06634・・・”であるため、自動音声応答装置1において、判定部146は、発信元が携帯電話端末でないと判定し、自動音声応答部142は、自動音声情報0による自動音声を応答する。
これにより、電話端末2Bfにおいて、端末出力部25が、自動音声「お客様の携帯電話番号を入力して下さい。」を出力する。ユーザBが、電話端末2Bfのキーボード等を介して携帯電話番号“08054・・・”を入力すると、端末受付部22は、当該携帯電話番号“08054・・・”を含む入力情報を受け付け、端末送信部23は、当該入力情報を自動音声応答装置1に送信する。
自動音声応答装置1において、受信部12が上記入力情報を受信し、携帯電話番号取得部147は、受信された入力情報から、ユーザBの携帯電話番号“08054・・・”を取得する。
その後、自動音声情報1〜3による一連の自動音声応答を通じて、例えば、2つの対応語テキスト“指輪”および“10月16日”が取得され、これらを含むテキストメッセージが携帯電話番号“08054・・・”宛てに送信される。ユーザBは、固定電話である電話端末2Bfから注文した場合でも、携帯電話端末である電話端末2Bmで注文内容の確認が行える。
以上、本実施の形態によれば、自動音声応答装置1は、ユーザからの電話を受け、電話に自動音声で応答し、自動音声に対してユーザが入力した入力情報を受け付け、入力情報に対応するテキストを取得し、ユーザの携帯電話番号宛てにテキストの少なくとも一部を含むテキストメッセージを送信するための処理を行う。従って、自動音声に対してユーザが入力した入力情報に対応するテキストを取得し、ユーザの携帯電話番号宛にテキストメッセージを送信する自動音声応答装置1を提供できるので、ユーザは、どこに居ても、携帯電話端末で簡単かつ速やかに入力情報を確認できる。
また、自動音声応答装置1は、電話の発信元が携帯電話端末である場合に、携帯電話番号を自動取得できる。
また、自動音声応答装置1は、電話の発信元が携帯電話端末か否かを判定し、電話の発信元が携帯電話端末でないと判定した場合に、携帯電話番号の入力を求める自動音声を発信元を介して応答し、ユーザからの携帯電話番号の入力を発信元を介して受け付ける。従って、電話の発信元が携帯電話端末でない場合には、ユーザに対し自動音声で携帯電話番号の入力を求めることで、携帯電話番号を取得できる。
ただし、携帯電話番号の入力を求める自動音声の応答は必須ではない。つまり、発信元が携帯電話端末でない場合には、自動音声応答装置1は、携帯電話番号の入力を求める自動音声の応答も、携帯電話番号の入力の受け付けも、携帯電話番号宛のテキストメッセージの送信も行わなくてもよい。
また、自動音声応答装置1は、テキストメッセージの送信を行うサーバ装置3に携帯電話番号およびテキストを通知することにより、サーバ装置3の機能(例えば、SMS等)を利用して、テキストメッセージの送信が行える。
さらに、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD−ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。
なお、本実施の形態における情報処理装置を実現するソフトウェアは、例えば、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、ユーザからの電話を受ける受電部141と、前記電話に自動音声で応答する自動音声応答部142と、前記自動音声に対して前記ユーザが入力した入力情報を受け付ける入力受付部143と、前記入力情報に対応するテキストを取得するテキスト取得部144と、前記ユーザの携帯電話番号宛てに前記テキストの少なくとも一部を含むテキストメッセージを送信するための処理を行うテキストメッセージ送信処理部148として機能させるためのプログラムである。
(実施の形態2)
図6は、本実施の形態における情報システム200のブロック図である。情報システム200は、1または2以上の自動音声応答装置1a、1または2以上の電話端末2、およびサーバ装置3aを備える。
自動音声応答装置1aは、格納部11、受信部12、送信部13、および処理部14を備える。処理部14は、受電部141、自動音声応答部142、入力受付部143、発信番号特定部145、判定部146、携帯電話番号取得部147、およびテキストメッセージ送信処理部148aを備える。テキストメッセージ送信処理部148aは、通知手段1481aを備える。
電話端末2は、端末格納部21、端末受付部22、端末送信部23、端末受信部24、および端末出力部25を備える。
サーバ装置3aは、サーバ格納部31、サーバ処理部32a、テキストメッセージ送信部33を備える。サーバ処理部32aは、通知受領部321a、およびテキスト取得部144aを備える。
本実施の形態は、以下の点を除いて、前述した実施の形態1と同様である。すなわち、本実施の形態において、自動音声応答装置1aは、テキスト取得部144を備えておらず、テキストの取得は、サーバ装置3a側で行われる。
本実施の形態において、テキストメッセージ送信処理部148aによるテキストメッセージ送信処理は、1以上の入力情報および携帯電話番号のサーバ装置3aへの通知である。つまり、テキストメッセージ送信処理部148aを構成する通知手段1481aは、入力受付部143が受け付けた1以上の入力情報と、携帯電話番号取得部147が取得した携帯電話番号とをサーバ装置3aに通知する。
本実施の形態において、サーバ装置3aのサーバ処理部32aを構成する通知受領部321aは、自動音声応答装置1aから、1以上の入力情報と携帯電話番号との通知を受ける。テキスト取得部144aは、通知された1以上の各入力情報に対応するテキストを取得する。
なお、サーバ装置3a側のサーバ処理部31に、例えば、1または2以上の送信用テキストの定型文が、定型文識別子に対応付けて格納されていてもよい。定型文識別子とは、定型文を識別する情報である。定型文識別子は、例えば、“1”,“2”等のIDであるが、定型文を識別し得る情報であれば何でもよい。
この場合、自動音声応答装置1a側の格納部11には、例えば、1以上の各自動音声データに対応付けて、定型文識別子が格納されている。通知手段1481aは、一の自動音声データに対して、入力受付部143が受け付けた1以上の入力情報と、携帯電話番号取得部147が取得した携帯電話番号とを、サーバ装置3aに通知する際に、当該一の自動音声データに対応する定型文識別子をも通知してもよい。
サーバ装置3a側の通知受領部321aは、自動音声応答装置1aから、1以上の入力情報と携帯電話番号の通知を受ける際に、定型文識別子の通知をも受ける。テキスト取得部144aは、通知された1以上の各入力情報に対応するテキストを取得し、その取得テキストを、通知された定型文識別子で識別される定型文に当てはめることで、送信用テキストを取得してもよい。
図7は、自動音声応答装置1aの動作を説明するフローチャートである。図7のフローチャートとは、図2のフローチャートにおいて、ステップS207をステップ207aに、ステップS209をステップS209aに、それぞれ置き換えたものである。ステップ207aおよびステップS209aでは、次のような処理が行われる。
(ステップS207a)処理部14は、ステップS206で受け付けられた入力情報を、例えば、MPUの内部メモリ等に保持する。
(ステップS209a)テキストメッセージ送信処理部148aは、ステップS206で受け付けられた1以上の入力情報と、ステップS202で取得された携帯電話番号とをサーバ装置3aに通知する。その後、ステップS201に戻る。
図8は、サーバ装置3aの動作を説明するフローチャートである。
(ステップS801)サーバ処理部32aは、通知受領部321aが1以上の入力情報と携帯電話番号の通知を受けたか否かを判別する。通知受領部321aが1以上の入力情報と携帯電話番号の通知を受けた場合はステップS802に進み、受けていない場合はステップS801に戻る。
(ステップS802)サーバ処理部32aは、変数jに初期値“1”をセットする。変数jは、通知された1以上の入力情報を順番に選択していくための変数である。
(ステップS803)サーバ処理部32aは、j番目の入力情報があるか否かを判別する。j番目の入力情報がある場合はステップS804に進み、j番目の入力情報がない場合はステップS806に進む。
(ステップS804)テキスト取得部144aは、j番目の入力情報に対するテキストを取得する。
(ステップS805)サーバ処理部32aは、変数jをインクリメントする。その後、ステップS803に戻る。
(ステップS806)テキストメッセージ送信部33は、ステップS804で取得された1以上のテキストを含むテキストメッセージを、ステップS202で取得された携帯電話番号宛てに送信する。その後、ステップS801に戻る。
なお、図8のフローチャートにおいて、サーバ装置3aの電源オンやプログラムの起動に応じて処理が開始し、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。ただし、処理の開始または終了のトリガは問わない。
なお、本実施の形態における具体的な動作例は、以上のような差異に関する事項を除いて、実施の形態1における具体的な動作例と同様であり、説明を省略する。
以上、本実施の形態によれば、サーバ装置3aは、ユーザからの電話を受けて自動音声で応答し、自動音声に対してユーザが入力した入力情報を受け付けた自動音声応答装置1aから、入力情報およびユーザの携帯電話番号の通知を受け、入力情報に対応するテキストを取得し、ユーザの携帯電話番号宛てにテキストの少なくとも一部を含むテキストメッセージを送信する。従って、自動音声に対してユーザが入力した入力情報を受け付けた自動音声応答装置1aから、入力情報および携帯電話番号の通知を受け、ユーザの携帯電話番号宛にテキストメッセージを送信するサーバ装置3を提供できるので、ユーザは、どこに居ても、携帯電話端末で簡単かつ速やかに入力情報を確認できる。
さらに、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD−ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。
なお、本実施の形態における情報処理装置を実現するソフトウェアは、例えば、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、ユーザからの電話を受けて自動音声で応答し、当該自動音声に対して当該ユーザが入力した入力情報を受け付けた自動音声応答装置1aから、当該入力情報および当該ユーザの携帯電話番号の通知を受ける通知受領部321aと、前記入力情報に対応するテキストを取得するテキスト取得部144aと、前記ユーザの携帯電話番号宛てに前記テキストの少なくとも一部を含むテキストメッセージを送信するテキストメッセージ送信部33として機能させるためのプログラムである。
図9は、本実施の形態におけるプログラムを実行して、自動音声応答装置(1,1a)やサーバ装置(3,3a)等を実現するコンピュータシステム900の外観図である。本実施の形態は、コンピュータハードウェアおよびその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現され得る。図9において、コンピュータシステム900は、ディスクドライブ905を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、ディスプレイ904とを備える。なお、キーボード902やマウス903やディスプレイ904をも含むシステム全体をコンピュータと呼んでもよい。
図10は、コンピュータシステム900の内部構成の一例を示す図である。図10において、コンピュータ901は、ディスクドライブ905に加えて、MPU911と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM912と、MPU911に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM913と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、およびデータを記憶するストレージ914と、MPU911、ROM912等を相互に接続するバス915と、外部ネットワークや内部ネットワーク等のネットワークへの接続を提供するネットワークカード916と、を備える。ストレージ914は、例えば、ハードディスク、SSD、フラッシュメモリなどである。
コンピュータシステム900に、自動音声応答装置(1,1a)等の機能を実行させるプログラムは、例えば、DVD、CD−ROM等のディスク921に記憶されて、ディスクドライブ905に挿入され、ストレージ914に転送されてもよい。これに代えて、そのプログラムは、ネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ストレージ914に記憶されてもよい。プログラムは、実行の際にRAM913にロードされる。なお、プログラムは、ディスク921、またはネットワークから直接、ロードされてもよい。また、ディスク921に代えて他の着脱可能な記録媒体(例えば、DVDやメモリカード等)を介して、プログラムがコンピュータシステム900に読み込まれてもよい。
プログラムは、コンピュータの詳細を示す901に、自動音声応答装置(1,1a)等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能やモジュールを呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム900がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
なお、上述したコンピュータシステム900は、サーバまたは据え置き型のPCであるが、例えば、電話端末2は、スマートフォンやタブレット端末といった、携帯端末で実現されてもよい。この場合、例えば、キーボード902およびマウス903はタッチパネルに、ディスクドライブ905はメモリカードスロットに、ディスク921はメモリカードに、それぞれ置き換えられる。また、バス915には、図示しないマイクロフォンと図示しないスピーカも接続される。ただし、以上は例示であり、自動音声応答装置(1,1a)等を実現するコンピュータのハードウェア構成は問わない。
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信する送信ステップや、情報を受信する受信ステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段(受信部12、送信部13など)は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
また、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。