JP2020071302A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
Description
このような不具合を解決するために、電気部品の温度を直接的に検知する温度センサを設置して、その温度センサの検知結果に基づいて電気部品を冷却する方策が考えられる。しかし、そのような場合、耐熱性に優れた温度センサを設置する必要があり、装置が高コスト化、大型化してしまうことになる。
また、定着部の近傍に設置された電気部品を必要以上に冷却してしまうと、その近傍の定着部も無駄に冷却されてしまって、定着部によっておこなわれる定着工程に影響してしまう可能性があった。
また、特許文献1の技術は、画像形成装置の内部に吸い込んだ外気の温度から内部温度を推定するものであるが、定着部から充分に離れた位置の内部温度を推定することはできても、定着部(電気部品)の近傍の高温に達する温度を精度良く推定することができなかった。
図1は、本実施の形態における画像形成装置1を示す概略斜視図であり、図2は、その概略断面図である。
本実施の形態における画像形成装置100は、モノクロレーザプリンタである。
プロセスカートリッジ1は、その表面に画像(トナー像)を担持する像担持体としての感光体2(感光体ドラム)と、感光体2の表面を帯電させる帯電ローラ3(帯電部)と、感光体2上にトナー(現像剤)を供給して画像を形成する現像部4と、感光体2の表面をクリーニングするクリーニング部8と、感光体2の表面を除電する除電部6と、が一体化されたユニットである。
また、画像形成装置100において、プロセスカートリッジ1の感光体2の上方には露光部7が設けられている。露光部7は、PC(パソコン)などから画像形成装置100に入力された画像データに基づいて、図2の時計方向に回転する感光体2の表面に露光光(レーザ光)を主走査方向にわたって照射して、感光体2上に画像データに対応した静電潜像を形成するものである。
また、プロセスカートリッジ1の感光体2の下方には転写ローラ14(転写部)が設けられている。転写ローラ14は、感光体2に当接して転写ニップ(画像形成部)を形成していて、転写ニップに搬送されるシートP上に感光体2上の画像を転写するものである。
これらのプロセスカートリッジ1、露光部7、転写ローラ14などが、作像部として機能することになる。
なお、本実施の形態における画像形成装置100には、作像部の近傍の温度を検知する温度センサ55(図2参照)が設置されている。この温度センサ55の検知果は、主として作像条件を調整するときに用いられる他、後述するファン41、42の冷却能力を調整する制御においても用いられる。
また、転写ニップよりも搬送方向下流側には、シートPの表面に形成(転写)された画像を加熱して定着する定着部12が配置されている。定着部12には、ハロゲンヒータ等の熱源13(図5参照)を内包する定着ローラ18や、この定着ローラ18に対して所定の圧力で当接しながら回転する加圧ローラ19などが設けられている。また、定着部12には、装置本体100から電気部品としてのドロワコネクタ52、53を介して電力が供給されるが、これについては後で詳しく説明する。
まず、制御部からの給紙信号によって給送ローラ16が回転すると、給紙トレイ15に積載されたシートPの最上位のシートPのみが分離されてシート搬送経路へ送り出される。給紙トレイ15から給送されたシートPは、図2の一点鎖線で示す矢印方向に搬送されて、その先端がタイミングローラ17のニップ部に到達すると、感光体2に形成された画像(トナー像)とタイミング(同期)をとるとともに、シートPの先端スキューを補正するため、シートPにたるみを形成した状態で待機する。
その後、定着部12を通過した定着工程後のシートPは、図2の一点鎖線矢印で示すように、排出経路24を経て、排出反転ローラ20によって排出口Aから画像形成装置100の外部に排出されて、排紙トレイ21上にスタックされることになる。
こうして、画像形成装置100における一連の画像形成動作(印刷動作)が終了する。
図2、図3、図5に示すように、定着部12は、定着ローラ18(定着回転体)、熱源としてのヒータ13、加圧ローラ19(加圧回転体)、温度検知手段としてのサーモパイル51、ユニット側ドロワコネクタ52、等で構成されている。
また、中空構造の定着ローラ18の内部には熱源としてのヒータ13が固設されている。ヒータ13は、ハロゲンヒータであって、その両端部が定着部12の側板に固定されている。そして、画像形成装置本体100の電源(メインスイッチ)がオンされた状態で、電源ユニットからドロワコネクタ52、53を介してヒータ13に電力が供給される。そして、制御部110により出力制御されたヒータ13からの輻射熱によって定着ローラ18が加熱されて、さらに加熱された定着ローラ18の表面からシートP上のトナー像に熱が加えられる。
ヒータ13の出力制御は、定着ローラ18表面に非接触で対向するサーモパイル51によるローラ表面温度の検知結果に基づいておこなわれる。詳しくは、サーモパイル51の検知結果に基づいて定められる通電時間だけ、ヒータ13に交流電圧が印加される。このようなヒータ13の出力制御(オン・オフ制御)によって、定着ローラ18の表面温度(定着温度)を所望の温度(目標制御温度)に調整制御することができる。
また、加圧ローラ19は、主として、芯金と、芯金の外周面に接着層を介して形成された弾性層と、からなる。加圧ローラ19は、定着ローラ18の回転にともない、図2の反時計方向に従動回転する。
詳しくは、図2の左方(又は、図5の右方)の本体カバーを開閉して、定着部12が図2の左右方向(水平方向)を着脱方向として画像形成装置本体100から取り出されたりセットされたりすることになる。そして、その定着部12の着脱動作に連動して、画像形成装置本体100に固定された本体側ドロワコネクタ53に対して、定着部12に固定されたユニット側ドロワコネクタ52が接続されたり接続解除されたりすることになる。
また、本体側ドロワコネクタ53は、装置本体100の電源ユニット(電源部)にハーネスなどを介して接続されている。また、ユニット側ドロワコネクタ52は、ヒータ13やサーモパイル51などにハーネスなどを介して接続されている。これにより、定着部12が装置本体100にセットされて、ドロワコネクタ52、53が接続された状態になると、装置本体100の電源ユニットから定着部12(ヒータ13やサーモパイル51などの被給電体)への電力供給が可能になる。
詳しくは、これらのファン41、42は、装置の高速化によって装置内が温度上昇したり、低融点トナーを用いたりすることにより、作像部で用いられるトナーが固着してしまうのを防止するなど、作像部を冷却するためのものである。さらに、これらのファン41、42は、高温に達する定着部12の近傍に設置された電気部品としてのドロワコネクタ52、53が、高温によって故障したり劣化したりしないように、ドロワコネクタ52、53を冷却するためのものでもある。
図4を参照して、2つのファン41、42は、それぞれ、装置100の側方に設けられた吸気口100b、100cから装置内に外気を取り込む吸引ファンである。
そして、図2、図5に示すように、作像部(プロセスカートリッジ1)の上部には、装置内を効率よく冷却するためのダクト43が設けられており、装置内に送り込んだ空気が拡散せず所望の場所に流動するように構成されている。このダクト43の排気側には、別のダクト44が接続されている。このダクト44は、ドロワコネクタ52、53(電気部品)のすぐ上方に配置されているため、ドロワコネクタ52、53が冷却(空冷)されることになる。
また、本実施の形態における画像形成装置100は、定着部12と排紙トレイ21との距離が近くなっており、排紙トレイ21が定着部12で生じた熱によって熱くなってしまう可能性がある。これに対して、定着部12と排紙トレイ21との間にダクト44が設けられていて、その部分が冷却されることになるため、そのような不具合も生じにくくなる。
そして、図5において黒矢印で示すように、装置両側に配置されたファン41、42から吸引された空気は、ダクト43、44を経由して定着部12の上方を流動した後に、定着部12の下流側に流動して、排出経路24を経由して排出口Aから装置外に排気されることになる。
なお、本実施の形態における画像形成装置100には、図4(B)、図5に示すように、上述した2つのファン41、42の他に、電源ユニットを冷却するためのファン31も設置されている。
先に図1〜図4を用いて説明したように、本実施の形態における画像形成装置100には、シートPの表面に形成された画像を加熱して定着する定着部12が設置されている。
そして、その定着部12の近傍には、電気部品としてのドロワコネクタ52、53が設置されている。このドロワコネクタ52、53は、画像形成装置本体100から定着部12(ヒータ13等の被給電体である。)に電力を供給するための電気部品である。ドロワコネクタ52、53は、公知のものと同様に、互いに嵌合して電気的に接続されるコネクタ端子が複数設けられている。
さらに、画像形成装置100には、ドロワコネクタ52、53(電気部品)を冷却する冷却手段としてのファン41、42が設けられている。このファン41、42は、ドロワコネクタ52、53の真上を通る通気経路Xを形成して、ドロワコネクタ52、53を直接的に冷却するものである。
詳しくは、ユーザーによって操作パネル120(又は、画像形成装置100に接続されたPCなどの端末)に入力されたシートPの情報(シートPの種類に関する情報)が、制御部110によって把握(検知)される。そして、制御部110(温度推定手段)によって検知されるシートPの種類が、定着温度が高く調整されるものである場合に、定着温度が低く調整されるものである場合に比べて、ファン41、42(冷却手段)の冷却能力を高く調整している。
なお、ファン41、42(冷却手段)の冷却能力は、印刷動作中(画像形成動作中)のファン41、42の回転数を増減することによって調整している。具体的に、ファン41、42の回転数が大きくなることで冷却能力が高められて、ファン41、42の回転数が小さくなることで冷却能力が減ぜられることになる。
図6に示すように、まず、PCなどの端末から画像形成装置100の制御部110に印刷指示がされると(ステップS1)、給紙トレイ15に収納されたシートPが普通紙であるかが判別される(ステップS2)。その結果、シートPが普通紙であるものと判別された場合には、加熱されやすく定着温度が低く調整されるシートであるものとして、ファン41、42の冷却能力が低く調整されて、その状態で印刷動作が実行される(ステップS6)。すなわち、印刷時におけるファン回転数の下限が「低」になるように設定される。
図8に示すように、ファン回転数の設定が「低」のとき、第1ファン41は稼働率0%で停止した状態で、第2ファン42は稼働率40%で稼働した状態に制御される。これに対して、ファン回転数の設定が「中」のとき、第1ファン41は稼働率50%で稼働した状態で、第2ファン42は稼働率70%で稼働した状態に制御される。また、ファン回転数の設定が「高」のとき、第1ファン41は稼働率100%で稼働した状態で、第2ファン42も稼働率100%で稼働した状態に制御される。
また、このように温度センサ55で検知される作像部近傍の温度(装置内温度)に基づいて、ファン回転数を調整しているのは、定着部12の近傍の温度が、定着部12から充分に離れた位置の装置内温度の大きさにも影響するためである。特に、定着部12の近傍の温度が低いときには、高いときに比べて、その影響の度合いが大きくなるため、図7の「普通紙1」、「普通紙2」に示すようなファン回転数の設定となっている。
具体的には、図7の「厚紙1」、「厚紙2」、「中厚口紙」、「薄紙」に示すように、ファン41、42の回転数が、装置内温度が32度未満であるときには「中」に、装置内温度が32度以上であるときには「高」に、設定される。
具体的には、図7の「厚紙3」、「封筒1」、「封筒2」、「封筒3」、「OHP」、「ハガキ」、「特殊紙1」、「特殊紙2」に示すように、ファン41、42の回転数が、装置内温度に関わらず「高」に設定される。
これに対して、本実施の形態では、ドロワコネクタ52、53の温度を直接的に検知するサーモパイルなどの温度センサを設置するのではなくて、温度推定手段によって定着部12の近傍の高温に達する温度を精度良く推定して、その推定した温度に基づいて定着部12の近傍のドロワコネクタ52、53を冷却するファン41、42の冷却能力を最適化している。そのため、画像形成装置100が大型化、高コスト化したり、定着部12の近傍が無駄に冷却されたりすることなく、ドロワコネクタ52、53を効率的に冷却することができる。
ここで、ドロワコネクタ52、53(コネクタ端子)の温度の規格値は、定着温度に比べて大幅に小さい値(例えば、105℃程度である。)であるため、なるべく冷却することが好ましいが、同時に近傍の定着ローラ18も必要以上に冷却されてしまうと、所定の定着温度を保つことが難しくなってしまう。その一方で、ドロワコネクタ52、53の温度が規格値を超えてしまうような状態で使用され続けた場合には、規格外の温度サイクルによる膨張と収縮の繰り返しで、ドロワコネクタ52、53(コネクタ端子)が変形して接続状態を保てなくなる不具合などが生じてしまうことになる。
このようなことからも、本実施の形態のもののように、ドロワコネクタ52、53の温度を高精度に推定して、その推定結果に基づいてファン41、42の冷却能力を最適に調整することが有用になる。
図9は、変形例1としての、ファン41、42の冷却能力を調整する制御を示すフローチャートである。
変形例1は、定着部12における熱源(ヒータ13)のオン時間を求める手段を温度推定手段としている点が、シートPの種類を検知する手段を温度推定手段としている本実施の形態のものと相違する。
変形例1において、制御部110におけるカウンタは、定着部12の熱源としてのヒータ13のオン時間を求めることで、電気部品としてのドロワコネクタ52、53の温度を推定する温度推定手段として機能するものである。
そして、そのヒータ13のオン時間の大きさによってファン41、42(冷却手段)の冷却能力を調整している。詳しくは、制御部110(温度推定手段)によって求めたヒータ13のオン時間が長い場合に、そのオン時間が短い場合に比べて、ファン41、42の冷却能力を高く調整している。具体的に、ファン41、42の冷却能力は、図8に記載した「低」、「中」の2段階で調整される。また、変形例1においても、本実施の形態と同様に、温度センサ55で検知される装置内温度によってファン回転数が調整される
さらに詳しくは、図9に示すように、まず、PCなどの端末から画像形成装置100の制御部110に印刷指示がされると(ステップS10)、定着部12のオン時間(オン・オフが繰り返されるヒータ13がオン状態になっていた累計時間である。)が所定の閾値C(例えば、7分である。)以下であるかが判別される(ステップS11)。その結果、定着部12のオン時間が閾値C以下であるものと判別された場合には、定着部12の近傍のドロワコネクタ52、53がそれほど高温に達していないものとして、ファン41、42の冷却能力が低く調整されて、その状態で印刷動作が実行される(ステップS13)。すなわち、印刷時におけるファン回転数の下限が「低」になるように設定される。
これに対して、ステップS11で、定着部12のオン時間が閾値C以下でないものと判別された場合には、定着部12の近傍のドロワコネクタ52、53が高温に達しているものとして、ファン41、42の冷却能力が中程度に調整されるように、印刷時におけるファン回転数の下限が「中」に設定される(ステップS12)。そして、その状態で印刷動作が実行される(ステップS13)。
このような制御をおこなった場合にも、定着部12の近傍に設置されたドロワコネクタ52、53を効率的に冷却することができる。
特に、このような制御は、定着部12のオン時間の大きさによって定着部近傍の温度を推定するものであるため、ステップS10の印刷指示がされる前にも定着部12が稼働していて、既に定着部12の近傍が蓄熱されて高温状態になっている場合に有用になる。そのような場合としては、装置が省エネモードへ移行せずに電源オン状態が続いて定着温度が一定に保たれているような場合や、印刷待機状態のまま放置されている場合などがある。
そのため、変形例1の制御を、本実施の形態における紙種による冷却能力の調整制御と組み合わせることで、さらに上述した効果が発揮されることになる。
図10は、変形例2としての、ファン41、42の冷却能力を調整する制御を示すフローチャートである。また、図11は、定着温度の時間積分の一例を示すグラフである。
変形例2は、定着部12の定着温度の時間積分値を求める手段を温度推定手段としている点が、シートPの種類を検知する手段を温度推定手段としている本実施の形態のものと相違する。
変形例2において、制御部110における演算部は、定着部12の定着温度の時間積分値を求めることで、電気部品としてのドロワコネクタ52、53の温度を推定する温度推定手段として機能するものである。
そして、その定着温度の時間積分値の大きさによってファン41、42(冷却手段)の冷却能力を調整している。詳しくは、制御部110(温度推定手段)によって求められる定着温度の時間積分値が大きい場合に、その時間積分値が小さい場合に比べて、ファン41、42の冷却能力を高く調整している。具体的に、ファン41、42の冷却能力は、図8に記載した「低」、「中」、「高」の3段階で調整される。また、変形例2においても、本実施の形態と同様に、温度センサ55で検知される装置内温度によってファン回転数が調整される。
なお、上述した「定着温度の時間積分値」は、図11を参照して、サーモパイル51によって検知される定着温度の時間変化(定着温度の履歴)を制御部110の記憶部に記憶して、その履歴に基づいて制御部110の演算部で積分値として求めたものである。実際の制御フローとしては、図10に示すように、装置100の電源がオンされてから定着温度の履歴を取り続けて、一定周期で図10のステップS21〜S25が実行されることになる。
さらに詳しくは、図10に示すように、まず、画像形成装置100の電源(メインスイッチ)がオンされると(ステップS20)、サーモパイル51による定着温度の検知が連続的におこなわれて、それに基づいて定着温度の履歴が記憶部に順次更新されながら記憶され、さらに定着温度の時間積分値が演算部で順次求められていく。そして、定着温度の時間積分値が所定の閾値B1(例えば、18×104K・sである。)以下であるかが判別される(ステップS21)。その結果、定着温度の時間積分値が閾値B1以下であるものと判別された場合には、定着部12の近傍のドロワコネクタ52、53がそれほど高温に達していないものとして、ファン41、42の冷却能力が低く調整されて、その状態で印刷動作が実行される(ステップS25)。すなわち、印刷時におけるファン回転数の下限が「低」になるように設定される。
これに対して、ステップS21で、定着温度の時間積分値が閾値B1以下でないものと判別された場合には、印刷時におけるファン回転数の下限が「中」になるように設定される(ステップS22)。そして、定着温度の時間積分値が所定の閾値B2(例えば、36×104K・sである。)以下であるかが判別される(ステップS23)。その結果、定着温度の時間積分値が閾値B2以下であるものと判別された場合には、定着部12の近傍のドロワコネクタ52、53がやや高温に達しているものとして、ステップS22で設定したファン回転数のまま、ファン41、42の冷却能力が中程度に調整されて、その状態で印刷動作が実行される(ステップS25)。
これに対して、ステップS23で、定着温度の時間積分値が閾値B2以下でないものと判別された場合には、定着部12の近傍のドロワコネクタ52、53が非常に高温に達しているものとして、ファン41、42の冷却能力が高目に調整されるように、印刷時におけるファン回転数の下限が「高」に設定される(ステップS24)。そして、その状態で印刷動作が実行される(ステップS25)。
このような制御をおこなった場合にも、定着部12の近傍に設置されたドロワコネクタ52、53を効率的に冷却することができる。
特に、このような制御は、定着温度の時間積分値の大きさによって定着部近傍の温度を推定するものであるため、電源オン後に省エネモードに移行するなどして定着温度が複雑に変化するような場合に有用になる。
そのため、変形例2の制御を、本実施の形態における紙種による冷却能力の調整制御や、変形例1における定着部12のオン時間の長さによる冷却能力の調整制御、と組み合わせることで、さらに上述した効果が発揮されることになる。
これにより、装置100が大型化、高コスト化することなく、定着部12の近傍に設置されたドロワコネクタ52、53を効率的に冷却することができる。
また、本実施の形態では、定着部12の近傍に設置された電気部品としてのドロワコネクタ52、53を冷却手段で冷却するように構成したが、冷却手段によって冷却する電気部品はこれに限定されることなく、定着部の近傍に設置されたその他の電気部品が設置されている場合には、その電気部品を冷却手段によって冷却するように構成することもできる。そして、そのような場合にも、温度推定手段による推定に基づいて、冷却手段の冷却能力が調整されることになる。
そして、それらのような場合であっても、本実施の形態のものと同様の効果を得ることができる。
41 第1ファン(ファン、冷却手段)、
42 第2ファン(ファン、冷却手段)、
51 サーモパイル(温度検知手段)、
52 本体側ドロワコネクタ(ドロワコネクタ、電気部品)、
53 ユニット側ドロワコネクタ(ドロワコネクタ、電気部品)、
100 画像形成装置、
110 制御部(温度推定手段)、
P シート。
Claims (9)
- シートの表面に形成された画像を加熱して定着する定着部と、
前記定着部の近傍に設置された電気部品と、
前記電気部品を直接的又は間接的に冷却する冷却手段と、
前記電気部品の温度を推定する温度推定手段と、
を備え、
前記温度推定手段によって推定した温度に基づいて、前記冷却手段の冷却能力を調整することを特徴とする画像形成装置。 - 前記定着部に搬送されるシートの種類に応じて前記定着部の定着温度が調整され、
前記温度推定手段は、前記シートの種類を検知する手段であって、
前記シートの種類によって前記冷却手段の冷却能力を調整することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記温度推定手段によって検知される前記シートの種類が、前記定着温度が高く調整されるものである場合に、前記定着温度が低く調整されるものである場合に比べて、前記冷却手段の冷却能力を高く調整することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記温度推定手段は、前記定着部の熱源のオン時間を求める手段であって、
前記オン時間の大きさによって前記冷却手段の冷却能力を調整することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記温度推定手段によって求めた前記オン時間が長い場合に、前記オン時間が短い場合に比べて、前記冷却手段の冷却能力を高く調整することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
- 前記温度推定手段は、前記定着部の定着温度の時間積分値を求める手段であって、
前記時間積分値の大きさによって前記冷却手段の冷却能力を調整することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記温度推定手段によって求めた前記時間積分値が大きい場合に、前記時間積分値が小さい場合に比べて、前記冷却手段の冷却能力を高く調整することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
- 前記冷却手段は、ファンであって、
前記温度推定手段によって推定した温度に基づいて、印刷動作中の前記ファンの回転数を調整することを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記電気部品は、画像形成装置本体から前記定着部に電力を供給するためのドロワコネクタであることを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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