JP2020070096A - 箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】物品を収容し得る収容空間の容積を変更可能な箱において、物品を取り出すために容積変更後にのみ使用され得る環状の予備孔を設けておく必要のない箱を提供する。【解決手段】第一容積形態(L)と、第二容積形態とを採り得るように構成された輪ゴム収容箱Aであって、第一容積形態(L)において、輪ゴムWを取り出すための第一取出孔H1を有し第一容積の収容空間sp1を閉塞する蓋体Eと、蓋体Eを開閉可能に支持し得るとともに蓋体Eに手指を掛けるための切欠部K1を有した周壁Cとを備えている。切欠部K1が、第二容積形態において上面側に位置し第二容積の収容空間に収容された輪ゴムWを取り出すための第二取出孔を構成するものとした。【選択図】図1

Description

本発明は、種々の物品を収容可能な箱に関する。
従来から、内容物の容量に応じて容積を減じることができる箱が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
ところで、輪ゴムが収容された箱は、取り扱いの便宜のため蓋を開けて内部の輪ゴムを取り出すことはせず、天壁に設けた孔を通じて内部の輪ゴムを取り出すようにしているものが多い。かかる態様のものにおいて、仮に、輪ゴムを孔から取り出し得る機能を残しつつ箱の容積を減じるとすれば、容積を減らした場合にのみ使用される環状の予備孔を設けなければならない。箱に環状の予備孔を有したものは、箱の強度だけでなく外観をも損ねる原因になる。
なお、以上の事情は輪ゴムに限られるものではなく、種々の物品を収容し得る箱においても同様である。
特許第5671291号公報
本発明は、以上のような事情に着目してなされたものであり、物品を収容し得る収容空間の容積を変更可能な箱において、物品を取り出すために容積変更後にのみ使用され得る環状の予備孔を設けておく必要のない箱を提供することにある。
すなわち、本発明は次の構成をなしている。
請求項1に記載の発明は、物品を収容し得る第一容積の収容空間が形成される第一容積形態と、前記第一容積よりも小さい第二容積の収容空間が形成される第二容積形態とを採り得るように構成された箱であって、前記第一容積形態において、前記物品を取り出すための第一取出孔を有し前記第一容積の収容空間を閉塞する蓋体と、この蓋体を開閉可能に支持し得るとともに前記蓋体に手指を掛けるための切欠部を有した周壁とを備えたものであり、前記切欠部が、前記第二容積形態において上面側に位置し前記第二容積の収容空間に収容された前記物品を取り出すための第二取出孔を構成するものである箱である。
請求項2に記載の発明は、前記蓋体が、前記第二容積形態において前記周壁から除去されるものである請求項1記載の箱である。
請求項3に記載の発明は、前記周壁が、底壁に連設された板状をなす複数の側壁により構成されたものであり、前記複数の側壁におけるそれぞれの上部分が、前記第二容積形態を採るときに略水平姿勢をなし、前記第二容積の収容空間の上側を覆う天壁を構成し得るものであり、前記複数の上部分の何れかに前記切欠部が設けられている請求項2記載の箱である。
請求項4に記載の発明は、前記複数の上部分の何れかに補助切欠部が設けられたものであり、前記第二容積形態を採るときに前記補助切欠部及び前記切欠部が前記天壁に前記第二取出孔を構成し得るものである請求項3記載の箱である。
請求項5に記載の発明は、前記複数の上部分が、前記第二容積形態において前記天壁の主要部を構成する対をなす上天壁部分と、これら上天壁部分の下に配される対をなす下天壁部分とによって構成されているものであり、前記対をなす上天壁部分の何れか一方に前記切欠部が設けられたものであり、前記下天壁部分に前記上天壁部分を係止して当該上天壁部分を略水平姿勢に保持させる係止部が設けられている請求項3記載の箱である。
請求項6に記載の発明は、前記複数の上部分が、前記第二容積形態において前記天壁の主要部を構成する対をなす上天壁部分と、これら上天壁部分の下に配される対をなす下天壁部分とによって構成されており、前記対をなす上天壁部分の一方に前記切欠部が設けられるとともに他方に前記補助切欠部が設けられたものであり、前記下天壁部分に前記上天壁部分を係止して当該上天壁部分を略水平姿勢に保持させる係止部が設けられている請求項4記載の箱である。
請求項7に記載の発明は、前記第二容積形態を採るときに前記切欠部、前記補助切欠部、及び、前記下天壁部分の内縁部が、前記天壁に前記第二取出孔を構成し得るものである請求項6記載の箱である。
請求項8に記載の発明は、前記蓋体が、前記第一容積の収容空間の上側を覆うとともに前記第一取出孔を有した蓋体本体と、この蓋体本体の先端側に連設されたフラップとを備えたものであり、前記第一容積形態における前記切欠部が前記フラップに手指を掛け得る位置に設けられている請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の箱である。
請求項9に記載の発明は、前記物品が輪ゴムである請求項1、2、3、4、5、6、7又は8記載の箱である。
以上説明したように本発明によれば、物品を収容し得る収容空間の容積を変更可能な箱において、物品を取り出すために容積変更後にのみ使用され得る環状の予備孔を設けておく必要のない箱を提供することができる。
本発明の一実施形態(第一容積形態)を示す斜視図。 同実施形態における正面図。 同実施形態における背面図。 同実施形態における左側面図。 同実施形態における平面図。 同実施形態における底面図。 同実施形態における底パッドの展開図。 同実施形態における第二容積形態の斜視図。 同実施形態における平面図。 同実施形態における展開図。 同実施形態における箱が第一容積形態から第二容積形態に変形する態様を概略的に示す説明用の斜視図。 同実施形態における箱が第一容積形態から第二容積形態に変形する態様を概略的に示す説明用の斜視図。
以下、本発明の一実施形態を、図1〜12を参照して説明する。
この実施形態は、本発明を、箱である輪ゴム収容箱Aに適用したものである。
輪ゴム収容箱Aは、物品である輪ゴムWを収容し得る第一容積の収容空間sp1が形成される第一容積形態(L)と、第一容積よりも小さい第二容積の収容空間sp2が形成される第二容積形態(S)とを採り得るように構成されている。そして、輪ゴム収容箱Aは、第一容積形態(L)において、輪ゴムWを取り出すための第一取出孔H1を有し第一容積の収容空間sp1を閉塞する蓋体Eと、蓋体Eを開閉可能に支持し得るとともに蓋体Eに手指を掛けるための切欠部K1を有した周壁Cとを備えている。輪ゴム収容箱Aの周壁Cに形成された切欠部K1は、第二容積形態(S)において上面側すなわち天壁Fに位置し第二容積の収容空間sp2に収容された輪ゴムWを取り出すための第二取出孔H2を構成するようになっている。
すなわち、輪ゴム収容箱Aは、初期状態では第一容積の収容空間sp1内に比較的多くの輪ゴムWを収容し得る第一容積形態(L)を採っている。そして、輪ゴム収容箱Aは、第一容積形態(L)において収容されていた輪ゴムWが減少し第一取出孔H1から取り出し難くなってきた場合等に、使用者の任意で、第一容積よりも小さな第二容積の収容空間sp2をなす第二容積形態(S)に変形することができるようになっている。第二容積形態(S)に変形後の輪ゴム収容箱Aは浅底のものとなり、天壁Fに設けられた第二取出孔H2を通じて、輪ゴムWを容易に取り出せるようになっている。
以下、輪ゴム収容箱Aについて詳述する。
輪ゴム収容箱Aは、第一容積形態(L)及び第二容積形態(S)において、何れも直方体状の外形をなしている。輪ゴム収容箱Aは、図10の展開図に示すように、一枚の紙製のシート体Jを所定の箇所で折り曲げるとともに所定の領域同士を接着することにより直方体状の外形を形成し得るものとなっている。なお、底壁B及び周壁Cの下部の内面には、必要に応じて図7に示すような補強パッドGを取り付けることができる。補強パッドGは、底壁Bの内面側に添設される底壁添設板g1と周壁Cの下部の内面側に添設される周壁添設板g2とを有したものである。
まず、第一容積形態(L)の輪ゴム収容箱Aについて説明する。
第一容積形態(L)の輪ゴム収容箱Aは、底面視において矩形状をなす底壁Bと、底壁Bから立設された周壁Cと、周壁Cに対して回動可能に構成され当該周壁Cにより形成された開口部Rを開閉可能に動作する蓋体Eとを備えたものである。
底壁Bは、周壁Cに連設された所定の形状をなす複数の底壁形成片b1を相互に接着することにより作られたものである。
周壁Cは、底壁Bに連設された板状をなす複数の側壁たる前側壁1、後側壁2、左側壁3、及び、右側壁4により構成されている。各側壁1、2、3、4は、第二容積形態(S)において天壁Fを構成する上部分11、21、31、41を有している。第一容積形態(L)の各側壁1、2、3、4の上部分11、21、31、41が、第二容積形態(S)を採るときに略水平姿勢をなし、第二容積の収容空間sp2の上側を覆う天壁Fを構成し得るものとなっている。
前側壁1の上部分11には、左右方向中央部に半円状に切り欠かれてなる切欠部K1が設けられている。切欠部K1は、蓋体Eを開く際に手指を通過させ得るように構成されたものである。切欠部K1を通過した手指は、蓋体Eのフラップe2に当接し得るものとなっている。換言すれば、第一容積形態(L)における切欠部K1は、フラップe2に手指を掛け得る位置に設けられている。
後側壁2の上部分21には、左右方向中央部に略半円状に切り欠かれてなる補助切欠部K2が設けられている。補助切欠部K2は、第二容積形態(S)を採るときに天壁Fに形成される第二取出孔H2を構成し得るものとなっている。なお、補助切欠部K2は、第一容積形態(L)では蓋体Eに連設された閉塞板cvにより閉塞されている。
左側壁3及び右側壁4は略同一の形態をなしている。左側壁3及び右側壁4の上部分31、41には、スリットにより構成された係止部33、43が設けられている。左側壁3及び右側壁4の上部分31、41は第二容積形態(S)において天壁Fを構成する下天壁部分f3、f4を構成し、切欠部K1を有した前側壁1及び補助切欠部K2を有した後側壁2は第二容積形態(S)において天壁Fを構成する上天壁部分f1、f2を構成している。左側壁3及び右側壁4の各上部分31、41に設けられた係止部33、43は、第二容積形態(S)において対をなす上天壁部分f1、f2における左右の先端縁部1e、2eを係止して各上天壁部分f1、f2を略水平姿勢に保持させるものとなっている。
なお、左側壁3及び右側壁4には上端縁から蓋体Eとの間の隙間を防ぐための延出片3h、4hが設けられている。これら各延出片3h、4hはミシン目を介して左側壁3及び右側壁4に連設されており、第二容積形態(S)では離脱し得るように構成されている。
なお、図10の展開図に示すように、後側壁2の一側端縁には接着片2hが突設されている。接着片2hが右側壁4の内面に接着されると、四角柱状の形態をなす周壁Cが構成され、その後、複数の底壁形成片b1同士が接着されると矩形板状の底壁Bが構成されるものとなっている。
蓋体Eは、第一容積の収容空間sp1の上側を覆うとともに第一取出孔H1を有した蓋体本体e1と、蓋体本体e1の先端側に連設されたフラップe2とを備えたものである。蓋体本体e1は、矩形板状をなし第一容積形態(L)において輪ゴム収容箱Aの天壁を構成している。第一取出孔H1は、輪ゴムWの大きさに略対応させた円環状のものである。なお、輪ゴム収容箱Aが利用に供される前段階では、第一取出孔H1は、閉塞板evにより閉塞されている。
次いで、第一容積形態(L)の輪ゴム収容箱Aから変形された第二容積形態(S)の輪ゴム収容箱Aについて説明する。蓋体Eは、第二容積形態(S)において第一容積形態(L)の周壁Cの後側壁2から除去される。
第二容積形態(S)の輪ゴム収容箱Aは、底面視において矩形状をなす底壁Bと、底壁Bから立設された周壁Cと、第二容積の収容空間sp2の上側を覆う天壁Fとを備えたものである。底壁Bは、第一容積形態(L)と同様の構成をなしている。
周壁Cは、第一容積形態(L)のものと比較して、高さ寸法が短寸になっている点(換言すれば浅底になっている点)において異なっている。つまり、第二容積形態(S)における周壁Cは、第一容積形態(L)の各側壁1、2、3、4の上部分11、21、31、41を除いた下部分12、22、32、42によって構成されている。換言すれば、第一容積形態(L)における各側壁1、2、3、4の上部分11、21、31、41が、第二容積形態(S)を採るときに略水平姿勢をなし、第二容積の収容空間sp2の上側を覆う天壁Fを構成し得るものとなっている。
天壁Fは、平面視において略矩形状の外縁形状をなしており、中央部に切欠部K1及び補助切欠部K2を主体に形成された第二取出孔H2が設けられている。より詳しく言えば、第二容積形態(S)を採るときに切欠部K1、補助切欠部K2、及び、下天壁部分f3、f4の内縁部3e、4eが、天壁Fに第二取出孔H2を構成したものとなっている。
天壁Fは、第一容積形態(L)における各側壁1、2、3、4の上部分11、21、31、41により構成されている。天壁Fは、当該天壁Fの主要部を構成する対をなす上天壁部分f1、f2と、これら上天壁部分f1、f2の下に配される対をなす下天壁部分f3、f4とによって構成されている。上天壁部分f1、f2は第一容積形態(L)における前側壁1及び後側壁2の上部分11、21により構成されている。下天壁部分f3、f4は第一容積形態(L)における左側壁3及び右側壁4の上部分31、41により構成されている。この実施形態では、対をなす上天壁部分f1、f2の内、前側の上天壁部分f1に切欠部K1が設けられており、後側の上天壁部分f2に補助切欠部K2が設けられている。対をなす左右の下天壁部分f3、f4には、上天壁部分f1、f2を水平姿勢に係止し得る係止部33、43が設けられている。
続いて、図11及び図12を参照して、本実施形態の輪ゴム収容箱Aの変形過程について詳述する。
図11(a)に示すように、輪ゴム収容箱Aは初期状態において第一容積の収容空間sp1を有する第一容積形態(L)を採っている。使用者は、蓋体Eに設けられた第一取出孔H1を切断線たるミシン目m1に沿って閉塞板evを取り除き、第一取出孔H1を連通可能状態にさせ、内部から任意に輪ゴムWを取り出させる使用状態にすることができるようになっている。
その後、第一容積の収容空間sp1に収容された輪ゴムWが減少し、第一容積形態(L)において蓋体本体e1に設けられた第一取出孔H1を通じて輪ゴムWを取り出し難くなってきた段階で、使用者は、図11(b)、図12(c)、図12(d)の順番の作業工程を経て、輪ゴム収容箱Aを第二容積の収容空間sp2を有する第二収容形態に変形することができるようになっている。
輪ゴム収容箱Aを第一容積形態(L)から第二容積形態(S)に変形するときは、まず、図11(b)に示すように、周壁Cの後側壁2にミシン目m2を介して連設された蓋体Eを取り除く。このとき、蓋体本体e1の後端縁に折り曲げ線vEを介して連設されている略半円形状の閉塞板cvも、ミシン目m5で切り離され後側壁2の上部分21から取り除かれる。また、周壁Cの左側壁3及び右側壁4の上部分31、32にミシン目m3、m4を介して連設された延出片3h、4hも必要に応じて取り除く。(これら延出片3h、4hは、第二取出孔H2を補強するために、左側壁3及び右側壁4から取り除くことなく第二容積の収容空間sp2側に折り曲げておいてもよい。)
次いで、図12(c)に示すように、ミシン目m6により連設されていた周壁Cの上部分11、21、31、41を切り離し、その後、周壁Cの左側壁3及び右側壁4の上部分31、41を折り曲げ線v3、v4を介して収容空間sp2側に折り曲げて水平姿勢に遷移させる。左側壁3及び右側壁4の上部分31、41は、第二容積形態(S)において、天壁Fを構成する下天壁部分f3、f4をなしている。
その後、図12(d)に示すように、周壁Cの前側壁1及び後側壁2の上部分11、21を折り曲げ線v1、v2を介して収容空間sp2側に折り曲げて水平姿勢に遷移させる。前側壁1及び後側壁の上部分11、21は、第二容積形態(S)において、天壁Fを構成する上天壁部分f1、f2をなしている。各上天壁部分f1、f2の先端縁部1e、2eを各下天壁部分f3、f4に設けた係止部33、43に係止させることにより、各上天壁部分f1、f2は水平姿勢に保持されることになる。
以上の変形過程を経て、輪ゴム収容箱Aは第一容積形態(L)を経て第二容積形態(S)を採ることになる。第二容積形態(S)では、上天壁部分f1、f2の切欠部K1及び補助切欠部K2、並びに、下天壁部分f3、f4の内縁部3e、4eによって略円環状をなす第二取出孔H2が構成されることになる。
以上説明したように、本実施形態に係る輪ゴム収容箱Aは、物品たる輪ゴムWを収容し得る第一容積の収容空間sp1が形成される第一容積形態(L)と、第一容積よりも小さい第二容積の収容空間sp2が形成される第二容積形態(S)とを採り得るように構成されたものである。そして、第一容積形態(L)において、輪ゴムWを取り出すための第一取出孔H1を有し第一容積の収容空間sp1を閉塞する蓋体Eと、この蓋体Eを開閉可能に支持し得るとともに蓋体Eに手指を掛けるための切欠部K1を有した周壁Cとを備えている。切欠部K1が、第二容積形態(S)において上面側に位置し第二容積の収容空間sp2に収容された輪ゴムWを取り出すための第二取出孔H2を構成するものとなっている。このため、輪ゴムWを収容し得る収容空間の容積を変更可能な輪ゴム収容箱Aにおいて、輪ゴムWを取り出すために容積変更後にのみ使用され得る環状の予備孔を設けておく必要のないものを提供することができる。
つまり、輪ゴムWを収容し得るために第一容積形態(L)とこの第一容積形態(L)よりも容積が小さい第二容積形態(S)とを採り得る輪ゴム収容箱Aにおいて、容積を減らした場合(すなわち第二容積形態(S)の場合)にのみ使用される環状の予備孔をあらかじめ設けておく必要が無いものとなる。この実施形態では、蓋体Eを開閉するための便宜として設けられた切欠部K1を利用して第二容積形態(S)における第二取出孔H2として使用し得るように構成されている。このため、輪ゴム収容箱Aは、環状の予備孔を設けておく必要がないため、強度だけでなく外観をも好適なものとする設計の自由度に優れたものとなる。
蓋体Eが、第二容積形態(S)において周壁Cを構成する後側壁2から除去されるものである。このため、輪ゴム収容箱Aは第一容積形態(L)から第二容積形態(S)に変形させやすいものとなっている。
周壁Cが、底壁Bに連設された板状をなす複数の側壁である前側壁1、後側壁2、左側壁3、及び、右側壁4により構成されたものである。そして、各側壁1、2、3、4におけるそれぞれの上部分11、21、31、41が、第二容積形態(S)を採るときに略水平姿勢をなし、第二容積の収容空間sp2の上側を覆う天壁Fを構成し得るものとなっている。前側壁1の上部分11に切欠部K1が設けられている。このため第二容積形態(S)において、切欠部K1は天壁Fに位置するものとなり、使用者が切欠部K1を含み形成された第二取出孔H2を通じて輪ゴムWを取り出し得るものとなっている。
後側壁2の上部分21に補助切欠部K2が設けられている。そして、第二容積形態(S)を採るときに補助切欠部K2及び切欠部K1が天壁Fに第二取出孔H2を構成し得るものとなっている。このため、補助切欠部K2と切欠部K1とが協働して、好適な大きさを有した第二取出孔H2を形成し得るものとなっている。つまり、補助切欠部K2と切欠部K1は協働して一つの第二取出孔H2を形成し得るものとなるため、補助切欠部K2及び切欠部K1のそれぞれを必要最小限の大きさに設定することができ、周壁C又は底壁Bの剛性を確保し易いものとなっている。
前側壁1及び後側壁の上部分が、第二容積形態(S)において天壁Fの主要部を構成する対をなす上天壁部分f1、f2を構成しており、左側壁3及び右側壁4の上部分31、41が、各上天壁部分f1、f2の下に配される対をなす下天壁部分f3、f4を構成している。そして、対をなす上天壁部分f1、f2の一方すなわち前側の上天壁部分f1に切欠部K1が設けられたものであり、他方すなわち後側の上天壁部分f2に補助切欠部K2が設けられている。更に、対をなす下天壁部分f3、f4に、上天壁部分f1、f2を係止して当該上天壁部分f1、f2を略水平姿勢に保持させる係止部33、43が設けられている。このため、第二容積形態(S)において略水平姿勢をなす天壁Fを好適に実現することができるとともに、当該天壁Fに切欠部K1及び補助切欠部K2により構成された第二取出孔H2を好適に形成し得るものとなっている。
第二容積形態(S)を採るときに切欠部K1、補助切欠部K2、及び、下天壁部分f3、f4の内縁部3e、4eが、天壁Fに第二取出孔H2を構成し得るものである。このため、切欠部K1と補助切欠部K2とを無理に近接させるような上天壁部分f1、f2の設計をすることなく、好適な第二取出孔H2を形成した天壁Fを作ることができるものとなっている。下天壁部分f3、f4の内縁部3e、4eが第二取出孔H2を構成しているため、切欠部K1及び補助切欠部K2は、完全な半円形状に形成させる必要がなく、完全な半円形状よりも浅底をなした小さな半円形状に設定することができるものとなっている。
蓋体Eが、第一容積の収容空間sp1の上側を覆うとともに第一取出孔H1を有した蓋体本体e1と、この蓋体本体e1の先端側に連設されたフラップe2とを備えている。そして、第一容積形態(L)における切欠部K1がフラップe2に手指を掛け得る位置に設けられている。このため、フラップe2が蓋体Eを開く場合に手指を掛け得る機能を適切に発揮し得るものとなる。しかも、蓋体Eを開かない場合には適切に切欠部K1を閉塞するものとなるため、第一容積の収容空間sp1を切欠部K1を通じて視認し得ないように構成されたものとなる。
なお、本発明は、以上に詳述した実施形態に限られるものではない。
切欠部は予め切り欠かれた状態のものだけでなく、ミシン目等の切断線を介して連設された閉塞板を取り除いた後に切り欠かれた形態が形成されるものであってもよい。
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
A…輪ゴム収容箱(箱)
E…蓋体
(L)…第一容積形態
(S)…第二容積形態
H1…第一取出孔
H2…第二取出孔
sp1…第一容積の収容空間
sp2…第二容積の収容空間
K1…切欠部
W…輪ゴム(物品)

Claims (9)

  1. 物品を収容し得る第一容積の収容空間が形成される第一容積形態と、前記第一容積よりも小さい第二容積の収容空間が形成される第二容積形態とを採り得るように構成された箱であって、
    前記第一容積形態において、前記物品を取り出すための第一取出孔を有し前記第一容積の収容空間を閉塞する蓋体と、この蓋体を開閉可能に支持し得るとともに前記蓋体に手指を掛けるための切欠部を有した周壁とを備えたものであり、
    前記切欠部が、前記第二容積形態において上面側に位置し前記第二容積の収容空間に収容された前記物品を取り出すための第二取出孔を構成するものである箱。
  2. 前記蓋体が、前記第二容積形態において前記周壁から除去されるものである請求項1記載の箱。
  3. 前記周壁が、底壁に連設された板状をなす複数の側壁により構成されたものであり、
    前記複数の側壁におけるそれぞれの上部分が、前記第二容積形態を採るときに略水平姿勢をなし、前記第二容積の収容空間の上側を覆う天壁を構成し得るものであり、
    前記複数の上部分の何れかに前記切欠部が設けられている請求項2記載の箱。
  4. 前記複数の上部分の何れかに補助切欠部が設けられたものであり、
    前記第二容積形態を採るときに前記補助切欠部及び前記切欠部が前記天壁に前記第二取出孔を構成し得るものである請求項3記載の箱。
  5. 前記複数の上部分が、前記第二容積形態において前記天壁の主要部を構成する対をなす上天壁部分と、これら上天壁部分の下に配される対をなす下天壁部分とによって構成されているものであり、
    前記対をなす上天壁部分の何れか一方に前記切欠部が設けられたものであり、
    前記下天壁部分に前記上天壁部分を係止して当該上天壁部分を略水平姿勢に保持させる係止部が設けられている請求項3記載の箱。
  6. 前記複数の上部分が、前記第二容積形態において前記天壁の主要部を構成する対をなす上天壁部分と、これら上天壁部分の下に配される対をなす下天壁部分とによって構成されており、
    前記対をなす上天壁部分の一方に前記切欠部が設けられるとともに他方に前記補助切欠部が設けられたものであり、
    前記下天壁部分に前記上天壁部分を係止して当該上天壁部分を略水平姿勢に保持させる係止部が設けられている請求項4記載の箱。
  7. 前記第二容積形態を採るときに前記切欠部、前記補助切欠部、及び、前記下天壁部分の内縁部が、前記天壁に前記第二取出孔を構成し得るものである請求項6記載の箱。
  8. 前記蓋体が、前記第一容積の収容空間の上側を覆うとともに前記第一取出孔を有した蓋体本体と、この蓋体本体の先端側に連設されたフラップとを備えたものであり、
    前記第一容積形態における前記切欠部が前記フラップに手指を掛け得る位置に設けられている請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の箱。
  9. 前記物品が輪ゴムである請求項1、2、3、4、5、6、7又は8記載の箱。
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