JP2020069125A - 安全帯用フック - Google Patents
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Abstract
Description
不測の事態によりフックが開き、外れてしまうことを回避するために、従来のフックでは、ストッパをロックできるフックが発明されている(特許文献1)。一般に、同様の構造を具備したフックは、ロック解除ハンドルとストッパをフック本体ごと握りこむことで開口部を開放し、構造物へ係止する。そのため、ストッパ中間部にかかった使用者の指が、開口部の一部を塞いでしまい、固定用構造物にフックを係止又は取り外しする際に邪魔となることがあった。そこで、ストッパの形状を湾曲させることで、使用者の指が邪魔にならない安全帯用のフック(特許文献2)や、ストッパ自体に手を掛けずにストッパを開閉させられるため、鉤部の有効径を確保することのできるフック等が知られている(特許文献3)。
現状、この問題には、口径の大きな大型フックを使用する若しくは従来フックを固定用構造物へ回し掛けすることで対応している。従来フックの取り付けが不可能な固定用構造物への直接掛けが可能な既存の大型フックは、従来フックと比べて非常に大きく重たいため、操作性の観点から、当業者は従来フックからの付け替えに否定的であった。大型フックを固定用構造物へ係止し、係止した大型フックに従来フックを掛けて対処する方法もあるが、フックを2つ使用するため、作業効率が著しく低下してしまう。一方、従来フックを用いて回し掛けする場合、固定用構造物が等辺山形鋼のようにエッジを有する固定用構造物であると、落下時にエッジで命綱が切断されることが考えられる。そのため、固定用構造物のエッジを隠す養生が必要となるが、養生用具を持ち歩かなくてはならないことから作業性が低下し、また、養生の仕方によってはエッジが露出してしまう可能性がある。
請求項2に記載の発明は、請求項1の構成において、フック本体後方外側に、下端がフック本体の下部へ回転可能に連結されたロック解除レバーが設けられ、ロック解除レバーは、開閉レバーを第1の位置に保持するロック位置と、開閉レバーを開放して第2の位置へ移動することを許容する解除位置との間で移動可能であり、ロック解除レバーが弾性部材によりロック位置へ向けて付勢されることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2の構成において、フック本体先端部に備えた鉤部が、ストッパ先端部に設けられた係止部へ係止することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の何れかの構成において、ストッパが、フック本体の内側へ向けて凹む非直線形状であることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4の何れかの構成において、フック本体の下部に、命綱を連結する連結孔が設けられ、ストッパが、フック本体の下部において、連結孔よりも前方に連結されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加え、ロック解除レバーは、ロック位置において開閉レバーが第1の位置から移動することを妨げ、弾性部材によってロック位置へ向けて付勢されるため、常時、開閉レバーを第1の位置で保持し、開閉レバーとリンク部材で連結されたストッパを閉塞位置に保持できることから、安全性が向上する。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2の効果に加え、フック本体の先端鉤部がストッパ先端の切欠部へ係止することで、安全帯用フック全体の破断強度が向上するため、落下時の安全性が高まる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1乃至3の何れかの効果に加え、同サイズのフックのおいてストッパを直線形状とした場合と比べて、利用可能な最大口径を大きく確保すると共に、フック全体の大きさを抑制できるため、操作性が向上する。
請求項5に記載の発明によれば、請求項1乃至4の何れかの効果に加え、ストッパの回転中心からリンク部材の軸までの距離と開閉レバーの回転中心からリンク部材の軸までの距離が調整され、開閉レバーの小さな移動距離でストッパ4の移動距離を大きくすることが可能となり、省スペースな構造となってフック全体の大きさを抑制できると共に、小さな手でも握りやすくなり操作性が向上する。
図1に示すように、安全帯用フック1は、前方に係止側開口3を有する上部を平坦とした鉤状であって、全体が板状である金属製のフック本体2を備える。フック本体2の上部先端には鉤部14が形成され、フック本体2の下部には、命綱等(図示せず)を連結する接続孔9と、接続孔9の前方にはストッパ4が連結される取付孔10aと、接続孔9の後方には開閉レバー5及びロック解除レバー6がそれぞれ連結される取付孔10b,10cと、弾性部材8a,8bの一端11a,11bがそれぞれ挿入される挿入孔12a,12bとが穿設され、弾性部材8a,8bを取り付ける突起部13a,13bが設けられている。
このように構成されるストッパ4は、連結孔22aの位置を回転中心として、フック本体2の内側から前方へ向けて回動し、係止部19とフック本体2の鉤部14とが嵌合して係止側開口3を閉塞する閉塞位置と、同様に連結孔22aの位置を回転中心として回動し、フック本体2の内側へ退避して係止側開口3を開放する開放位置との間で移動が可能となる。
このように構成される開閉レバー5は、連結孔22bの位置を回転中心として上部が前方へ向けて回動し、後述するリンク部材7を介してストッパ4を閉塞位置とする第1の位置と、同様に連結孔22bの位置を回転中心として上部が後方へ向けて回動し、リンク部材7を介してストッパ4を開放位置へ引っ張る第2の位置との間で移動が可能となる。
このようにして構成されるロック解除レバー6は、連結孔22cの位置を回転中心として下部が前方へ向けて回動し、第1の位置にある開閉レバー5の切欠部23にロック部材24が後方下側から嵌合して、開閉レバー5を第1の位置に固定するロック位置と、同様に連結孔22cの位置を回転中心として下部が後方へ向けて回動し、開閉レバー5の切欠部23からロック部材24が退避して、開閉レバー5が第2の位置へ移動することを許容する解除位置との間で移動が可能となる。
この時、ロック解除レバー6下部が連結孔22cを回転中心として後方へ向けて旋回して解除位置へ移動することで、ロック解除レバー6に設けられたロック部材24が開閉レバー5の切欠部23から退避するため、開閉レバー5が開放され、開閉レバー5の回動を許容する。同時に、開閉レバー5上部が連結孔22bを回転中心として後方へ向けて旋回して第2の位置へ移動するため、リンク部材7によって連結されたストッパ4が連動し、連結孔22aを回転中心としてフック本体2の内側へ退避して開放位置へ移動することで、係止側開口3を開放する。
図3(B)に示すように、開放状態の安全帯用フック1では、ストッパ4がフック本体2の内側へ向いて凹むくの字形状であるため、係止側開口3の利用可能な最大口径L1を大きく確保することができる。仮に同サイズの安全帯用フックにおいてストッパが直線形状だった場合、非直線形状の場合と同等の最大口径を得るためには、ストッパの回転中心をより下方に設定する必要があり、安全帯用フック全体の上下方向サイズが大きくなる要因となる。すなわち、ストッパ4をくの字形状とすることで、最大口径L1の大きさを確保しつつ、フック全体のサイズを抑制できる。また、フック本体2へストッパ4を連結する取付孔10aを接続孔9より前方に設けたことで、開閉レバー5の小さな移動距離L3でストッパ4の移動距離L2を大きくすることが可能となり、構造的に省スペース化できると共に、作業者の手が小さくても操作しやすくなる。加えて、開閉レバー5を握った使用者の手指(図示せず)は、ストッパ4と開閉レバー5の隙間Vに位置するため、固定用構造物への取り付け又は取り外し時にストッパ4によって使用者の手指を保護できる。
このように構成される安全帯用フック1によれば、開閉レバー5を操作することでリンク部材7を介してストッパ4を操作できるため、従来フックのようにストッパ4自体を握りこむ必要がなく、作業者の手指がフックの係止側開口3の一部を閉塞しないことから、利用可能な最大口径L1を大きくすることができる。これにより、従来構造の大型フックよりも小さなサイズでも、等辺山形鋼75のような、従来フックの最大口径を上回るサイズの固定用構造物に対してフックを直接掛けすることができるため、できる限りの小型化が可能となる。また、ストッパ4と開閉レバー5をリンクさせたことで、従来フックと同様のアクションでストッパ4をフック本体2内側の開放位置へ移動できるため、従来フックの使用感を損なうことがない。また、不測の事態により開閉レバー5、リンク部材7及びロック解除レバー6が破損したとしても、ストッパ4は内側から係止側開口3を塞ぐため、固定用構造物によって係止側開口3が開放されることはなく、安全を確保できる。
さらにまた、フック本体2先端の鉤部14がストッパ4先端の係止部19へ係止することで、安全帯用フック1全体の破断強度が向上するため、落下時の安全性が高まる。また、ストッパ4をくの字形状としたことで、仮にストッパを直線形状とした場合と比べて、利用可能な最大口径L1を大きく確保すると共に、フック全体の大きさを抑制できるため、操作性が向上する。
加えて、ストッパ4を接続孔9の前方に設けた取付孔10aに連結したことで、ストッパ4の回転中心からリンク部材7の軸までの距離と開閉レバー5の回転中心からリンク部材7の軸までの距離が調整され、開閉レバー5の小さな移動距離L3でストッパ4の移動距離L2を大きくすることが可能となり、省スペースな構造となってフック全体の大きさを抑制できると共に、小さな手でも握りやすくなり操作性が向上する。
Claims (5)
- 前方に係止側開口を有する鉤状のフック本体に、下端が前記フック本体の下部へ回転可能に連結されて、前記係止側開口を前記フック本体の内側から閉塞する閉塞位置と、前記内側へ退避して前記係止側開口を開放する開放位置との間で移動可能なストッパが設けられた安全帯用フックであって、
前記ストッパより後方で前記フック本体の前記内側に、下端が前記フック本体の前記下部へ回転可能に連結されると共に、リンク部材により前記ストッパと連結された開閉レバーが設けられ、
前記開閉レバーは、前記リンク部材を介して、前記ストッパを前記閉塞位置とする第1の位置と、前記ストッパを前記開放位置とする第2の位置との間で移動可能であることを特徴とする安全帯用フック。 - 前記フック本体の後方外側に、下端が前記フック本体の前記下部へ回転可能に連結されたロック解除レバーが設けられ、
前記ロック解除レバーは、前記開閉レバーを前記第1の位置に保持するロック位置と、前記開閉レバーを開放して前記第2の位置へ移動することを許容する解除位置との間で移動可能であり、前記ロック解除レバーが、弾性部材により前記ロック位置へ向けて付勢されることを特徴とする請求項1に記載の安全帯用フック。 - 前記フック本体の先端部に備えた鉤部が、前記ストッパの先端部に設けられた係止部へ係止することを特徴とする請求項1又は2に記載の安全帯用フック。
- 前記ストッパが、前記フック本体の前記内側へ向けて凹む非直線形状であることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の安全帯用フック。
- 前記フック本体の前記下部に、命綱を連結する連結孔が設けられ、
前記ストッパが、前記フック本体の前記下部において、前記連結孔よりも前方に連結されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の安全帯用フック。
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