JP2020068114A - 電池用外装材及び電池 - Google Patents
電池用外装材及び電池 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2020068114A JP2020068114A JP2018200057A JP2018200057A JP2020068114A JP 2020068114 A JP2020068114 A JP 2020068114A JP 2018200057 A JP2018200057 A JP 2018200057A JP 2018200057 A JP2018200057 A JP 2018200057A JP 2020068114 A JP2020068114 A JP 2020068114A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- battery
- adhesive layer
- adhesive
- exterior material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Sealing Battery Cases Or Jackets (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
Description
ここで、積層フィルムを冷間絞り成形するタイプの電池用外装材の場合、成形性が特に重要となる。具体的には、積層フィルムの冷間絞り成形時にクラック、ピンホール等の不具合を生じることなく凹部を成形できること、該不具合を生じることなく成形し得る凹部の深さ(例えば深絞り成形における成型絞り深さ)の向上等が求められる。
例えば、特許文献1には、基材の一方の面に設けられた第一の接着剤層の赤外線吸収スペクトルにおける、C=OとN−Hとの吸収バンドの強度の比が0.8以上にしたリチウムイオン電池用外装材が開示されている。
しかしながら、特許文献1に記載のようなリチウムイオン電池用外装材では接着層の合成に際し過剰なポリイソシアネート系硬化剤を配合する必要があるため、接着層のウレタン結合による架橋が多くなって上記接着層が硬くなりすぎ、リチウムイオン電池用外装材の成形時に作用する引張応力を緩和できず成形性が低下するという問題があった。
以下、本発明を詳細に説明する。
なお、本明細書において、数値範囲について「以上」、「以下」と明記している箇所を除き、「〜」で示される数値範囲は「以上」、「以下」を意味する。例えば、2〜15mmは、2mm以上15mm以下を意味する。
本発明の電池用外装材10において、基材層11が最外層になり、熱接着性樹脂層14が最内層になるが、例えば、基材層11の接着層12側と反対側面には公知の表面保護層が設けられていてもよい。
このような構成の本発明の電池用外装材10は、電池の組み立て時に、電池素子の周縁に位置する熱接着性樹脂層14同士を熱シールさせて電池素子を密封することにより、電池素子が封止され電池を得ることができる。
上記基材層を形成する素材については、絶縁性を備えるものであることを限度として特に限定されるものではない。
上記基材層を形成する素材としては、例えば、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、フッ素樹脂、ポリウレタン樹脂、珪素樹脂、フェノール樹脂、及びこれらの混合物や共重合物等の樹脂フィルムが挙げられる。これらの中でも、好ましくはポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂が挙げられ、より好ましくは2軸延伸ポリエステル樹脂、2軸延伸ポリアミド樹脂が挙げられる。
上記ポリエステル樹脂としては、具体的には、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンナフタレート、共重合ポリエステル、ポリカーボネート等が挙げられる。
また、上記ポリアミド樹脂としては、具体的には、ナイロン6、ナイロン6,6、ナイロン6とナイロン6,6との共重合体、ナイロン6,10、ポリメタキシリレンアジパミド(MXD6)等が挙げられる。
上記基材層を多層の樹脂フィルムで形成する場合、2以上の樹脂フィルムは、接着剤又は接着性樹脂などの接着成分とした接着層を介して積層させればよく、使用される接着成分の種類や量等については、後述する接着層の場合と同様である。
なお、2層以上の樹脂フィルムを積層させる方法としては特に限定されず、公知方法が採用でき、例えば、ドライラミネート法、サンドイッチラミネート法、共押出ラミネート法などが挙げられ、好ましくはドライラミネート法が挙げられる。
上記ドライラミネート法により積層させる場合には、上記接着層としてウレタン系接着剤を用いることが好ましい。このとき、接着層の厚みとしては、例えば2〜5μm程度が挙げられる。なお、共押出ラミネート法による場合、共押出ラミネート法で積層した積層体に必要により延伸加工を行って2層以上の樹脂フィルムを積層させてもよい。
本発明において、上記接着層は、上記基材層とバリアー層とを強固に接着させるために、これらの間に設けられる層である。
本発明の電池用外装材において、上記接着層は、フーリエ変換赤外分光光度計(FT−IR)で測定したN−Hピークの強度とC=Oピークの強度との比(N−H/C=O)を所定の範囲に制御する。これは、本発明の電池用外装材において、上記接着層はウレタン結合を有する樹脂成分を含むことを意味しており、このようなウレタン結合を有する樹脂成分を含むことで、本発明の電池用外装材は、接着層の硬さが充分なものとなり基材層、接着層及びバリアー層が一体化したような積層体となり、成形性に優れたものとすることができる。
このようなウレタン結合を有する樹脂成分を含む接着層のFT−IRでは、1530cm−1付近にN−Hピークが現れ、1730cm−1付近にC=Oピークが現れる。
また、上記ウレタン結合を有する樹脂成分は、通常、主剤であるカルボキシル基を有するポリエステルと、イソシアネート系硬化剤との反応により合成されるが、上記FT−IRのN−Hピークは、主剤と硬化剤との反応により合成されるウレタン結合のN−Hに由来するため、上記主剤と硬化剤との反応の進行にともない増加する。一方、上記FT−IRのC=Oピークは、主剤と硬化剤との反応の前後で強度は変化しない。これは、上記C=Oピークは、反応後のウレタン結合、原料の主剤のカルボキシル基及び硬化剤のイソシアネート基に含まれるC=Oに由来するものであり、上記主剤と硬化剤との反応の前後でC=Oの数に変化がないため、上記C=Oピークの強度に反応の前後で変化がないのである。
なお、上述した従来のリチウムイオン電池用外装材の接着層のC=OとN−Hとの吸収バンドの強度の比は0.8以上であるが、このような高い値とするために、従来のリチウムイオン電池用外装材は、接着層の合成に際し過剰なポリイソシアネート系硬化剤を配合する。これは、上記C=Oに相当する吸収バンドがポリウレタン系接着剤の主剤のエステル結合のC=O、及び該主剤とポリイソシアネート系硬化剤との反応により形成されたウレタン結合のC=Oに起因するとしているためである。すなわち、従来のリチウムイオン電池用外装材における接着層は、ウレタン結合中と主剤のエステル結合とにだけC=Oを有するものである。
主剤としてのポリエステルポリオールとしては、例えば、少なくとも1種の多塩基酸と、少なくとも1種のジオールを反応させて得られるものが挙げられる。
上記多塩基酸としては、例えば、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スペリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ブラシル酸などの脂肪族系二塩基酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ナフタレンジカルボン酸等の芳香族系二塩基酸等の二塩基酸等が挙げられる。
また、上記ジオールとしては、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、メチルペンタンジオール、ヘキサンジオール、ヘプタンジオール、オクタンジオール、ノナンジオール、デカンジオール、ドデカンジオールなど脂肪族系ジオール、シクロヘキサンジオール、水添キシリレングリーコル等の脂環式系ジオール、キシリレングリーコルなどの芳香族系ジオール等が挙げられる。
また、上記主剤としてのポリエステルポリオールのイソシアネート伸長物としては、例えば、上記ポリエステルポリオールの両末端の水酸基を、イソシアネート化合物の単体、又は少なくとも一種のイソシアネート化合物からなるアダクト体、ビューレット体もしくはイソシアヌレート体を用いて鎖伸長したポリエステルウレタンポリオールなどが挙げられる。
上記イソシアネート化合物としては、例えば、2,4−若しくは2,6−トリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、メチレンジイソシアネート、イソプロピレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、2,2,4−もしくは2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、メチルシクロヘキサンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、イソプロピリデンジシクロヘキシル−4,4’−ジイソシアネート等が挙げられる。
これらの主剤は、求められる機能や性能に応じて、いずれか1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
上記アダクト体としては、具体的には、上記ポリイソシアネートに、トリメチロールプロパン、グリコール等を付加したものが挙げられる。
これらのイソシアネート系化合物は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
上記(N−H/C=O)は、以下の手順で求めることができる。
すなわち、本発明の電池用外装材の基材層を剥がして接着層を露出させ、そのIRスペクトルを、KRS−5プリズムやZnSeプリズム等を用いたATR法により測定する。得られた吸収スペクトルにおけるバックグラウンドからC=O、N−Hの吸収バンドのピークトップまでの高さを、測定装置に付属の演算ソフト等を用いて求め、その結果から、強度比(N−H/C=O)を算出する。
上記バリアー層は、本発明の電池用外装材の強度向上の他、電池内部に水蒸気、酸素、光などが侵入することを防止するためのバリアーとして機能する層である。
上記バリアー層は金属で構成されていることが好ましく、上記金属としては、具体的には、アルミニウム、ステンレス、チタンなどが挙げられ、好ましくはアルミニウムが挙げられる。
上記バリアー層は、例えば、金属箔や、金属蒸着膜、無機酸化物蒸着膜、これらの蒸着膜を設けたフィルムなどにより形成することができ、金属箔により形成することが好ましく、アルミニウム箔又はステンレス鋼箔により形成することがより好ましい。
本発明の電池用外装材の製造時に、バリアー層にしわやピンホールが発生することを防止する観点からは、例えば、焼きなまし処理済みのアルミニウム(JIS H4160:1994 A8021H−O、JIS H4160:1994 A8079H−O、JIS H4000:2014 A8021P−O、JIS H4000:2014 A8079P−O)など軟質アルミニウム箔により形成することがさらに好ましい。
一般式(1)〜(4)において、X、R1及びR2で示されるアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基などの炭素数1〜4の直鎖または分枝鎖状アルキル基が挙げられる。また、X、R1及びR2で示されるヒドロキシアルキル基としては、例えば、ヒドロキシメチル基、1−ヒドロキシエチル基、2−ヒドロキシエチル基、1−ヒドロキシプロピル基、2−ヒドロキシプロピル基、3−ヒドロキシプロピル基、1−ヒドロキシブチル基、2−ヒドロキシブチル基、3−ヒドロキシブチル基、4−ヒドロキシブチル基などのヒドロキシ基が1個置換された炭素数1〜4の直鎖または分枝鎖状アルキル基が挙げられる。上記一般式(1)〜(4)において、X、R1及びR2で示されるアルキル基及びヒドロキシアルキル基は、それぞれ同一であってもよいし、異なっていてもよい。
上記一般式(1)〜(4)において、Xは、水素原子、ヒドロキシル基又はヒドロキシアルキル基であることが好ましい。
上記一般式(1)〜(4)で表される繰り返し単位を有するアミノ化フェノール重合体の数平均分子量は、例えば、500〜100万であることが好ましく、1000〜2万程度であることがより好ましい。
上記熱接着性樹脂層は、本発明の電池用外装材の最内層に該当し、電池の組み立て時に上記熱接着性樹脂層同士が熱溶着して電池素子を密封する層である。
また、上記環状ポリオレフィンの構成モノマーである環状モノマーとしては、例えば、ノルボルネン等の環状アルケン;具体的には、シクロペンタジエン、ジシクロペンタジエン、シクロヘキサジエン、ノルボルナジエン等の環状ジエン等が挙げられる。これらのポリオレフィンの中でも、好ましくは環状アルケン、更に好ましくはノルボルネンが挙げられる。
上記カルボン酸変性される環状ポリオレフィンについては、上記と同様である。また、変性に使用されるカルボン酸としては、上記ポリオレフィンの変性に使用されるものと同様である。
本発明の電池用外装材の製造方法については、所定の組成の各層を積層させた積層体が得られる限り特に限定されないが、例えば、以下の方法が例示される。
本発明の電池用外装材は、正極、負極、電解質等の電池素子を密封して収容するための包装材料として使用される。
具体的には、少なくとも正極、負極、及び電解質を備えた電池素子を、本発明の電池用外装材で、上記正極及び負極の各々に接続された金属端子が外側に突出させた状態で、電池素子の周縁にフランジ部(熱接着性樹脂層同士が接触する領域)が形成できるようにして被覆し、上記フランジ部の熱接着性樹脂層同士をヒートシールして密封させることによって、電池用外装材を使用した電池が提供される。なお、本発明の電池用外装材を用いて電池素子を収容する場合、本発明の電池用包該装材の熱接着性樹脂層部分が内側(電池素子と接する面)になるようにして用いられる。
なお、文中、「部」又は「%」とあるのは特に断りのない限り、質量基準である。
基材層として、ポリエチレンテレフタレートフィルム(PET、厚み12μm)と二軸延伸ナイロンフィルム(ON、厚み15μm)とが、下記表1の配合比の2液硬化型ウレタン接着剤(ポリオール化合物:主剤(東洋モートン社製)と芳香族イソシアネート化合物:硬化剤(東洋モートン社製))により形成された接着剤層(硬化後の厚み3μm)により積層された積層フィルムを用意した。
次に、基材層の二軸延伸ナイロンフィルムの上に、両面に耐酸性皮膜を形成したアルミニウム合金箔(ALM、厚み40μm)からなるバリア層をドライラミネート法により積層させた。具体的には、両面に耐酸性皮膜を形成したアルミニウム合金箔の一方面に、下記表1の配合比の2液硬化型ウレタン接着剤(ポリオール化合物:主剤(東洋モートン社製)と芳香族イソシアネート化合物:硬化剤(東洋モートン株式会社製))を塗布し、アルミニウム合金箔上に接着剤層(硬化後の厚み3μm)を形成した。
次いで、アルミニウム合金箔上の接着剤層と二軸延伸ナイロンフィルムを積層した後、エージング処理を実施することにより、基材層/接着剤層/バリア層の積層体を作製した。
次に、得られた積層体のバリア層側に、接着層としての無水マレイン酸変性ポリプロピレン(PPa、厚み40μm)と、熱接着性樹脂層としてのポリプロピレン(厚み40μm)とを共押出しすることにより、バリア層/接着層/熱接着性樹脂層となるように接着層と熱接着性樹脂層とを積層させた。
次に、得られた積層体をエージングし、加熱することにより、ポリエチレンテレフタレートフィルム(12μm)/接着剤層(3μm)/二軸延伸ナイロンフィルム(15μm)/接着剤層(3μm)/バリア層(40μm)/接着層(40μm)/熱接着性樹脂層(40μm)がこの順に積層された電池用外装材を得た。
基材層としてのポリエチレンテレフタレートフィルム(PET、厚み9μm)の上に、両面に耐酸性皮膜を形成したステンレス鋼箔(SUS304、厚さ20μm)からなるバリア層をドライラミネート法により積層させた。具体的には、両面に耐酸性皮膜を形成したステンレス鋼箔の一方面に、カーボンブラックを含有する2液硬化型ウレタン接着剤(下記表2の配合比の2液硬化型ウレタン接着剤(ポリオール化合物:主剤(東洋モートン社製)と芳香族イソシアネート化合物:硬化剤(東洋モートン社製))を塗布し、ステンレス鋼箔上に黒色の接着剤層(硬化後の厚み3μm)を形成した。
次いで、ステンレス鋼箔上の接着剤層とポリエチレンテレフタレートフィルムを積層した後、エージング処理を実施することにより、基材層/接着剤層/バリア層の積層体を作製した。
次に、得られた積層体のバリア層側に、2液硬化型接着剤(酸変性ポリプロピレンとエポキシ化合物)を塗布し、ステンレス鋼箔上に接着層(硬化後の厚み2μm)を形成した。
次に、接着層の上から、熱接着性樹脂層としての未延伸ポリプロピレンフィルム(CPP、厚み23μm)をドライラミネート法により積層して、バリア層/接着層/熱接着性樹脂層となるように接着層と熱接着性樹脂層とを積層させた。
次に、得られた積層体のポリエチレンテレフタレートフィルムの表面に、グラビアコートで、フィラーとしての平均粒子径1μmの沈降性硫酸バリウムと、エルカ酸アミドと、平均粒子径2μmのアクリレート樹脂とを含む樹脂組成物(硬化後の厚みが3μm)を塗布し、マット調の表面被覆層を形成した。
次に、得られた積層体をエージングし、加熱することにより、表面被覆層(3μm)/ポリエチレンテレフタレートフィルム(9μm)/接着剤層(3μm)/バリア層(20μm)/接着層(2μm)/熱接着性樹脂層(23μm)がこの順に積層された電池用外装材を得た。
得られた電池用外装材の基材層を剥がし、硬化させた接着層を露出させ、IRスペクトルをフーリエ変換型赤外分光光度計で、KRS−5プリズムを用いたATR法により測定した。得られた吸収スペクトルにおけるバックグラウンドからC=O、N−Hの吸収バンドのピークトップまでの高さを、測定装置に付属の演算ソフトを用いて求め、その結果から、強度比(N−H/C=O)を算出した。
各電池用外装材を長さ(MD方向)90mm×幅(TD方向)150mmの長方形に裁断して試験サンプルとした。電池用外装材のMDが、アルミニウム合金箔又はSUS箔の圧延方向(RD)に対応し、電池用外装材のTDが、アルミニウム合金箔又はSUS箔のTDに対応する。
このサンプルを25℃の環境下にて、31.6mm(MD方向)×54.5mm(TD方向)の矩形状の口径を有する成形金型(雌型、表面は、JIS B 0659−1:2002附属書1(参考)比較用表面粗さ標準片の表2に規定される、最大高さ粗さ(Rzの呼び値)が3.2μmである。コーナーR2.0mm、稜線R1.0mm)と、これに対応した成形金型(雄型、表面は、JIS B 0659−1:2002附属書1(参考)比較用表面粗さ標準片の表2に規定される、最大高さ粗さ(Rzの呼び値)が1.6μmである。コーナーR2.0mm、稜線R1.0mm)を用いて、押さえ圧(面圧)0.25MPaで0.5mmの成形深さから0.5mm単位で成形深さを変えて、それぞれ10個のサンプルについて冷間成形(引き込み1段成形)を行った。このとき、雄型側に熱融着性樹脂層側が位置するよう、雌型上に上記試験サンプルを載置して成形を行った。また、雄型及び雌型のクリアランスは、0.3mmとした。
冷間成形後のサンプルについて、暗室の中にてペンライトで光を当てて、光の透過によって、アルミニウム箔又はSUS箔にピンホールやクラックが生じているか否かを確認した。アルミニウム箔又はSUS箔にピンホール、クラックが10個のサンプル全てにおいて発生しない最も深い成形深さをAmm、バリア層(アルミニウム合金箔又はステンレス鋼箔)にピンホール等が発生した最も浅い成形深さにおいてピンホール等が発生したサンプルの数をB個とし、以下の式により算出される値を小数点以下2桁目で四捨五入し、電池用包装材料の限界成形深さとした。
限界成形深さ=Amm+(0.5mm/10個)×(10個−B個)
11 基材層
12 接着層
13 バリアー層
14 熱接着性樹脂層
Claims (3)
- 少なくとも、基材層、接着層、バリアー層、及び、熱接着性樹脂層が積層された電池用外装材であって、
前記接着層は、フーリエ変換赤外分光光度計(FT−IR)で測定したN−Hピークの強度とC=Oピークの強度との比(N−H/C=O)が0.20以上0.50以下である
ことを特徴とする電池用外装材。 - 接着層は、ポリエステルポリオール又はポリエステルポリオールのイソシアネート伸長物からなる主剤と、ポリイソシアネート系硬化剤とを反応させてなるポリエステルウレタンを含有する請求項1記載の電池用外装材。
- 少なくとも正極、負極、及び、電解質を備えた電池素子が請求項1又は2記載の電池用外装材を用いた包装体中に収容されていることを特徴とする電池。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018200057A JP7222215B2 (ja) | 2018-10-24 | 2018-10-24 | 電池用外装材及び電池 |
JP2023014681A JP7435850B2 (ja) | 2018-10-24 | 2023-02-02 | 電池用外装材及び電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018200057A JP7222215B2 (ja) | 2018-10-24 | 2018-10-24 | 電池用外装材及び電池 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2023014681A Division JP7435850B2 (ja) | 2018-10-24 | 2023-02-02 | 電池用外装材及び電池 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020068114A true JP2020068114A (ja) | 2020-04-30 |
JP7222215B2 JP7222215B2 (ja) | 2023-02-15 |
Family
ID=70388583
Family Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018200057A Active JP7222215B2 (ja) | 2018-10-24 | 2018-10-24 | 電池用外装材及び電池 |
JP2023014681A Active JP7435850B2 (ja) | 2018-10-24 | 2023-02-02 | 電池用外装材及び電池 |
Family Applications After (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2023014681A Active JP7435850B2 (ja) | 2018-10-24 | 2023-02-02 | 電池用外装材及び電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (2) | JP7222215B2 (ja) |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005298588A (ja) * | 2004-04-08 | 2005-10-27 | Toyo Mooton Kk | ハイソリッド型接着剤組成物 |
JP2011096445A (ja) * | 2009-10-28 | 2011-05-12 | Toppan Printing Co Ltd | リチウムイオン電池用外装材 |
JP2013218990A (ja) * | 2012-04-12 | 2013-10-24 | Toppan Printing Co Ltd | リチウムイオン電池用外装材 |
JP2018110086A (ja) * | 2017-01-05 | 2018-07-12 | ロックペイント株式会社 | 電池包装用ラミネート接着剤樹脂組成物 |
JP2019029220A (ja) * | 2017-07-31 | 2019-02-21 | 凸版印刷株式会社 | 蓄電装置用外装材 |
JP2019117706A (ja) * | 2017-12-27 | 2019-07-18 | 昭和電工パッケージング株式会社 | 蓄電デバイス用外装材及び蓄電デバイス |
-
2018
- 2018-10-24 JP JP2018200057A patent/JP7222215B2/ja active Active
-
2023
- 2023-02-02 JP JP2023014681A patent/JP7435850B2/ja active Active
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005298588A (ja) * | 2004-04-08 | 2005-10-27 | Toyo Mooton Kk | ハイソリッド型接着剤組成物 |
JP2011096445A (ja) * | 2009-10-28 | 2011-05-12 | Toppan Printing Co Ltd | リチウムイオン電池用外装材 |
JP2013218990A (ja) * | 2012-04-12 | 2013-10-24 | Toppan Printing Co Ltd | リチウムイオン電池用外装材 |
JP2018110086A (ja) * | 2017-01-05 | 2018-07-12 | ロックペイント株式会社 | 電池包装用ラミネート接着剤樹脂組成物 |
JP2019029220A (ja) * | 2017-07-31 | 2019-02-21 | 凸版印刷株式会社 | 蓄電装置用外装材 |
JP2019117706A (ja) * | 2017-12-27 | 2019-07-18 | 昭和電工パッケージング株式会社 | 蓄電デバイス用外装材及び蓄電デバイス |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP7435850B2 (ja) | 2024-02-21 |
JP2023058551A (ja) | 2023-04-25 |
JP7222215B2 (ja) | 2023-02-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP7405225B2 (ja) | 電池用包装材料、その製造方法、及び電池 | |
JP7070422B2 (ja) | 電池用包装材料、その製造方法、及び電池 | |
KR102220457B1 (ko) | 전지용 포장 재료 | |
JP6698275B2 (ja) | 電池用包装材料 | |
JP7347628B2 (ja) | 電池用包装材料及び電池 | |
JP7414004B2 (ja) | 蓄電デバイス用外装材、その製造方法、及び蓄電デバイス | |
JP7020401B2 (ja) | 電池用包装材料及び電池 | |
JP7225832B2 (ja) | 蓄電デバイス用外装材、蓄電デバイス用外装材の製造方法、及び蓄電デバイス | |
JP2022141665A (ja) | 蓄電デバイス用外装材 | |
JPWO2019070078A1 (ja) | 電池用包装材料及び電池 | |
JP2020129543A (ja) | 蓄電デバイス用外装材、その製造方法、及び蓄電デバイス | |
JP7380544B2 (ja) | 蓄電デバイス用外装材、その製造方法、及び蓄電デバイス | |
JP2024056802A (ja) | 蓄電デバイス用外装材、その製造方法、及び蓄電デバイス | |
JP6662498B2 (ja) | 電池用包装材料、その製造方法、及び電池 | |
JP7294132B2 (ja) | 電池用包装材料及び電池 | |
JP7435850B2 (ja) | 電池用外装材及び電池 | |
JP7225833B2 (ja) | 蓄電デバイス用外装材、蓄電デバイス用外装材の製造方法、及び蓄電デバイス | |
JP2023012724A (ja) | 蓄電デバイス用外装材、その製造方法、及び蓄電デバイス | |
JP7192795B2 (ja) | 電池用包装材料及び電池 | |
JP7332072B1 (ja) | 蓄電デバイス用外装材、その製造方法、及び蓄電デバイス | |
WO2023058453A1 (ja) | 蓄電デバイス用外装材、その製造方法、及び蓄電デバイス | |
WO2023136360A1 (ja) | 蓄電デバイス用外装材、その製造方法、樹脂組成物、及び蓄電デバイス | |
WO2023058701A1 (ja) | 蓄電デバイス用外装材、その製造方法、及び蓄電デバイス | |
WO2023171807A1 (ja) | 蓄電デバイス用外装材、その製造方法、外観の検査方法、及び蓄電デバイス | |
WO2024111604A1 (ja) | 蓄電デバイス用外装材、その製造方法、及び蓄電デバイス |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210802 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220628 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220629 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220823 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230104 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230117 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7222215 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |