JP2020067132A - 留め具 - Google Patents

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知之 松本
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Abstract

【課題】係止脚が被取付部材に係止する前、及び、係止後の状態で、弾性部材を回転規制できる留め具を提供する。【解決手段】この留め具10は、固定部材20と弾性部材40とを有し、固定部材20は、基部21と、第1係止脚25と、弾性保持片30とを有しており、弾性部材40は異形状をなすと共に挿通孔43が形成されており、弾性保持片30は、第1係止脚25が被取付部材1に係止する前の状態で、弾性部材外周に当接すると共に、第1係止脚が被取付部材1に係止した状態で、被取付部材1の表面に押圧されて撓むと共に、弾性部材40は、基部21に押圧されて、基部21と被取付部材1の間に保持される。【選択図】図1

Description

本発明は、被取付部材に取付けられる留め具に関する。
例えば、自動車の車体パネル等の被取付部材に設けられた取付孔に、留め具を取付けたり、或いは、被取付部材に対して、留め具を介して取付部材を取付けることがある。被取付部材の取付孔に留め具を取付ける際には、水密性や防音性等を考慮して、取付孔と留め具との間に、弾性部材からなるワッシャを配置することがある。
従来のこの種のものとして、下記特許文献1の図11〜13には、被固定部材にワイヤーハーネスを固定するための、ワイヤーハーネスクリップが記載されている。このワイヤーハーネスクリップは、ワイヤーハーネスを支持する板部と、該板部に連設された略小判形の薄肉フランジ状をなしたの羽根部と、該羽根部から突設し、被固定部材の係止孔に係止する係止部とを有している。また、羽根部の裏面側には、略小判形の環状をなしたパッキンが配置されている。そして、係止部が係止孔の裏側周縁に係止した状態で、パッキンが係止孔の表側に配置されて、係止孔からの水等の侵入が抑制されるようになっている。
特許第5888814号公報
しかし、上記特許文献1のワイヤーハーネスクリップにおけるパッキンは、羽根部裏側に配置されているだけなので、係止部を係止孔に挿入する前や、係止部が係止孔の裏側周縁に係止した後に、回転してしまって、所望位置に収まらないおそれがあった。
したがって、本発明の目的は、係止脚が被取付部材に係止する前、及び、係止脚が被取付部材に係止した状態で、弾性部材を回転規制して、所望位置に配置することができる、留め具を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、被取付部材に取付けられる留め具であって、前記被取付部材に固定される固定部材と、前記被取付部材及び前記固定部材の間に配置される、弾性材料からなる弾性部材とを有し、前記固定部材は、前記被取付部材の表面側に配置される基部と、該基部の裏面側から延出して、前記被取付部材に係止する第1係止脚と、前記基部から外径方向に向かって延び、撓み変形可能とされた少なくとも一対の弾性保持片とを有しており、前記弾性部材は、その外周が、中心からの距離が一定ではない異形状をなしていると共に、前記第1係止脚が挿通される挿通孔が形成されており、前記弾性保持片は、前記第1係止脚が前記被取付部材に係止する前の状態で、前記弾性部材の外周に当接し、前記第1係止脚が前記被取付部材に係止した状態で、前記被取付部材の表面に押圧されて撓むと共に、前記弾性部材は、前記基部に押圧されて、前記基部と前記被取付部材との間に保持されることを特徴とする。
本発明に係る留め具によれば、固定部材に設けた、少なくとも一対の弾性保持片は、第1係止脚が被取付部材に係止する前の状態で、弾性部材の外周に当接するので、被取付部材に第1係止脚を係止する際に、弾性部材の回転規制を図ることができると共に、第1係止脚が被取付部材に係止した状態で、弾性部材は、固定部材の基部に押圧されて、基部と被取付部材との間に保持されるので、この状態においても弾性部材の回転規制を図ることができる。すなわち、第1係止脚が被取付部材に係止する前、及び、第1係止脚が被取付部材に係止した状態の両方において、弾性部材を回転規制することができ、同弾性部材を所望の位置に配置することができる。
本発明に係る留め具の、一実施形態を示す分解斜視図である。 同留め具を構成する固定部材の、拡大斜視図である。 同留め具を構成する固定部材の、平面図である。 同留め具を構成する固定部材の、側面図である。 同留め具の拡大斜視図である。 同留め具の平面図である。 図6のA−A矢示線における断面図である。 図6のB−B矢示線における断面図である。 図7の断面図における留め具を介して、被取付部材に取付部材を固定した状態を示す、断面説明図である。 図8の断面図における留め具を介して、被取付部材に取付部材を固定した状態を示す、断面説明図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る留め具の、一実施形態について説明する。
図1に示すように、この実施形態における留め具10は、被取付部材1に取付けられるものであり、ここでは被取付部材1に設けられた取付孔3に挿入されて取付けられようになっており、更に、被取付部材1に取付部材5を固定する際に、利用されるものである。また、この留め具10は、被取付部材1に固定される固定部材20と、被取付部材1及び固定部材20の間に配置される、弾性材料からなる弾性部材40とを有している。
なお、前記被取付部材1としては、例えば、車体パネルや車体フレーム等が挙げられ、一方、取付部材5としては、例えば、トリムボードや、カバー、インシュレータ(防音材)、ガーニッシュ等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。また、留め具としては、被取付部材に形成された取付孔の閉塞用等(いわゆるホールプラグ)として用いてもよい。
また、この実施形態の被取付部材1に設けられた取付孔3は、一方向に長く延び、且つ、長手方向両端が円弧状に丸みを帯びた形状をなした、略小判形状の孔となっている。ただし、取付孔としては、丸孔や、楕円形孔、角形孔等であってもよく、特に限定はされない。
一方、この実施形態の取付部材5には、係止孔7が形成されているが、この係止孔7は、長方形状をなしている。ただし、係止孔としては、丸孔や、楕円形孔等であってもよく、特に限定はない。
なお、この実施形態では、図9に示すように、被取付部材1に設けられた取付孔3に、後述する第1係止脚25を挿入して、その裏側周縁に第1係止脚25を係止させることで、被取付部材1に固定部材20が固定されるようになっており、また、取付部材5に設けられた係止孔7に、後述する第2係止脚35を挿入して、その表側周縁に第2係止脚35を係止させることで、取付部材5に固定部材20が固定されるようになっている。ただし、例えば、被取付部材や取付部材に、スタッドボルトや、係止溝を有する柱状部材を一体的に突設しておき、一方、第1係止脚や第2係止脚を、円筒状や四角枠状に形成すると共に、係止爪を係止脚内方に向けて設けておき、スタッドボルトや柱状部材の外周に、第1係止脚や第2係止脚を配置することで、係止爪を、スタッドボルトのネジ溝や柱状部材の係止溝に係止させて、被取付部材や取付部材に、第1係止脚や第2係止脚を係止させて固定するようにしてもよく、被取付部材や取付部材に対する固定部材の固定手段は、特に限定されない。
なお、本発明における「被取付部材の表面側」とは、被取付部材の厚さ方向の一側であって、固定部材が配置される面側を意味している。また、本発明における「取付孔の裏側」とは、取付孔が形成された被取付部材の厚さ方向の他側を意味している。更に、本発明における「係止孔の表側」とは、係止孔が形成された取付部材の厚さ方向の一側を意味している。また、本発明における「取付部材の裏面側」とは、取付部材の厚さ方向の他側であって、固定部材が配置される面側を意味している。
前記弾性部材40は、その外周41が、中心Cからの距離Lが一定ではない異形状をなしている。この実施形態の弾性部材40は、図1に示すように、一方向に長く延びる長方形を呈した矩形状をなしており、その中心Cから外周41までの距離Lが一定ではない異形状(すなわち、中心から外周までの距離が一定の、円形状とは異なる形状)となっている。
また、この弾性部材40には、前記取付孔3に適合するように、一方向に長く延び、且つ、長手方向両端が円弧状に丸みを帯びた形状をなした、略小判形状を呈する、挿通孔43が形成されている。図7に示すように、この挿通孔43には、固定部材20の第1係止脚25が挿通されるようになっている。更に図9に示すように、この実施形態における弾性部材40は、固定部材20の第1係止脚25が取付孔3の裏側周縁に係止した状態で、基部21に押圧されて、基部21と被取付部材1との間に保持されるようになっている。
以上説明した弾性部材40は、例えば、ゴムや弾性エラストマー等の、弾性材料から形成されている。また、弾性部材の外周形状としては、上記のような長方形状としなくても、例えば、正方形状としたり、或いは、三角形状や、その他の五角以上の角形状としてもよく、更には、楕円形状や小判形状等としてもよく、中心から外周までの距離が一定ではない異形状であれば、特に限定はされない。また、挿通孔の形状も、例えば、長孔状や角形状、楕円形状等であってもよく、固定部材の第1係止脚が挿通可能であれば、特に限定されない。
図1に示すように、この実施形態の固定部材20は、被取付部材1の表面側に配置される基部21と、この基部21の裏面側(被取付部材1に近接する面側を意味する。以下の説明でも同様)から延出して、被取付部材1に係止する第1係止脚25と、基部21から外径方向に向かって延び、撓み変形可能とされた4つの弾性保持片30と、前記基部21の表面側(被取付部材1とは反対面側を意味する。以下の説明でも同様)から延出して、取付部材5に係止する第2係止脚35とを有している。なお、この実施形態の固定部材20では、前記第1係止脚25は、被取付部材1に設けられた取付孔3に挿入されて、その裏側周縁に係止し、一方、第2係止脚35は、取付部材5に設けられた係止孔7に挿入されて、その表側周縁に係止するようになっている(図9参照)。
図2及び図3を併せて参照すると、前記基部21は、長板状をなした弾性部材40とほぼ適合する寸法で形成された、一方向に長い略長板状をなしている。なお、図4に示すように、基部21の表面と裏面とは、互いに平行な面となっている。また、図3に示すように、基部21の長手方向Xの両端部であって、長手方向Xに直交する幅方向Yの両側部が切欠かれており、基部21の長手方向両端部に、弾性部材40の幅方向(長手方向に直交する方向)よりも幅狭とされた、一定幅の幅狭部29,29が設けられている。なお、図9に示すように、第1係止脚25が取付孔3の裏側周縁に係止した状態において、基部21の裏面は、弾性部材40を押圧する押圧面23となっているが、この押圧面23は平坦面となっている。
また、第1係止脚25は、基部21の裏側中央部から延出する筒状部26を有している。この筒状部26は、前記取付孔3に適合するように、長手方向両端部が丸みを帯びると共に、長手方向に沿って延びる両側部が互いに平行とされた、略小判形状の筒状をなしている。また、筒状部26の両側部には、略コ字状をなしたスリット27a(図4参照)を介して、撓み変形可能とされた第1係止片27がそれぞれ形成されている。この第1係止片27は、その基端部が筒状部26に連結されており、段状をなした先端部27bが、取付孔3の裏側周縁に係止するようになっている(図9参照)。なお、上述したように、本発明における第1係止脚は、必ずしも被取付部材に設けた取付孔に挿入されるものではなく、被取付部材に設けたスタッドボルト等に外装することで、被取付部材に係止するようにしてもよい。
また、第2係止脚35は、基部21の表側中央部から延出する筒状部36を有している。この筒状部36は、前記係止孔7に適合するように、基部21の長手方向に沿って長く延びる、略長方形状をなした角筒状をなしている。筒状部36の両側部には、略コ字状をなしたスリット37a(図4参照)を介して、撓み変形可能とされた第2係止片37がそれぞれ形成されている。この第2係止片37は、その基端部が筒状部36に連結されており、段状をなした先端部37bが、係止孔7の表側周縁に係止するようになっている(図9参照)。なお、上述したように、本発明における第2係止脚は、必ずしも取付部材に設けた係止孔に挿入されるものではなく、取付部材に設けたスタッドボルト等に外装することで、取付部材に係止するようにしてもよい。
また、上述した、第1係止脚や第2係止脚の形状・構造としては、例えば、基部から立設した柱状のステム部と、該ステム部の先端両側から、基部に向けて碇足状に延びる、一対の係止片とからなる構成等であってもよく、取付孔の裏側周縁や、係止孔の表側周縁に係止可能であればよい。
更に図2や図8に示すように、前記幅狭部29,29の側面29a,29aであって、基部21の押圧面23よりも離れた位置(基部21の裏面側に位置する押圧面23に対して、基部21の表面側に向けて所定距離ずれた位置)から、弾性保持片30が基部21の外径方向に向けて延びている。この実施形態の弾性保持片30は、各幅狭部29の各側面29aから延びており、基部21に対して四つ設けられている。すなわち、この実施形態においては、図3に示すように、基部21の、筒状部26の軸中心の対角線上に位置する一対の角部に、一対の弾性保持片30,30が設けられていると共に、同基部21の、斜めに交差するもう一対の角部に、もう一対の弾性保持片30,30が設けられている。また、図5や図6に示すように、各弾性保持片30は、弾性部材40の外周41の四隅にそれぞれ当接するように構成されている。
各弾性保持片30は、その基端31が前記幅狭部29の側面29aの、押圧面23よりも離れた位置に位置ずれして連結され、先端32が自由端とされた片持ち梁状をなしている。より具体的には、図8に示すように、各弾性保持片30は、その基端31が、幅狭部29の側面29aに対して直交する方向に突出しており、この基端31から、基部21の裏面側に向けて、斜め外方に直線状をなすように延びていると共に、その先端32が、基部21の裏面(押圧面23)から所定長さ突出している。また、基部21の幅狭部29の側面29aと、弾性保持片30の裏面(基部21の裏面側に向く面を意味する。弾性保持片30の基端31側の裏面や、先端32側の裏面も同様の意味である)との間には、図8に示すように、凹部33が形成されている。
なお、各弾性保持片30の基端31側の表面(基部21の表面側に向く面を意味する。先端32側の表面も同様の意味である)は、基部21の表面に対して段差のない面一形状となっている。また、各弾性保持片30の先端32は、取付孔3に挿入する前であって、撓み変形していない状態で、弾性部材40の裏面側とほぼ同一高さとなるように設けられており、かつ、先端32側の裏面は、基部21の表面や裏面と平行な面となっている(図8参照)。
更に、上述したように、各弾性保持片30の先端32が、基部21の裏面(押圧面23)から所定長さ突出しているため、基部21の裏面側が、被取付部材1に近接すると、被取付部材1の表面によって、先端32の裏面側が押圧されて、弾性保持片30全体が撓むようになっている。
更に図8に示すように、基部21の幅狭部29の側面29aの面方向に対する、弾性保持片30の延出角度θは、40〜50°であることが好ましい。
そして、この留め具10においては、上記弾性保持片30は、図5〜8に示すように、第1係止脚25が被取付部材1に係止する前(ここでは第1係止脚25が被取付部材1の取付孔3に挿入され、その裏側周縁に係止する前)の状態で、弾性部材40の外周41に当接し、図9に示すように、第1係止脚25が被取付部材1に係止した状態(ここでは第1係止脚25が被取付部材1の取付孔3に挿入されて、その裏側周縁に係止した状態)で、被取付部材1の表面に押圧されて撓むと共に、弾性部材40は、固定部材20の基部21に押圧されて、基部21と被取付部材1との間に保持されるように構成されている。
この実施形態では、各弾性保持片30は、第1係止脚25が取付孔3に挿入され、その裏側周縁に係止する前の状態で、図5や図6に示すように、その裏面側が、弾性部材40の外周41の四隅にそれぞれ当接すると共に、図9に示すように、第1係止脚25が取付孔3に挿入され、取付孔3の裏側周縁に係止して、各弾性保持片30の先端32が被取付部材1の表面に押圧されて撓んだ状態においても、図10に示すように、各弾性保持片30の裏面が弾性部材40の外周41の四隅に当接するようになっている。
また、この実施形態においては、上述したように、基部21の幅狭部29の側面29aと、弾性保持片30の裏面との間には、凹部33が形成されている(図8参照)。そのため、図9に示すように、第1係止脚25が取付孔3の裏側周縁に係止した状態で、図10に示すように、基部21に押圧されて圧縮変形した弾性部材40の一部が、前記凹部33に入り込むように構成されている。
また、この実施形態においては、図9や図10に示すように、留め具10を介して被取付部材1に取付部材5を取付けるようになっている。そのため、留め具10を介して被取付部材1に取付部材5を取付けた状態では、図10に示すように、各弾性保持片30の先端32側の裏面が、被取付部材1の表面に当接し、同弾性保持片30の基端31側の表面が、取付部材5の裏面に当接して、弾性保持片30が被取付部材1と取付部材5とで挟持されて撓むように構成されている。
なお、この実施形態では、基部21には、4つの弾性保持片30が設けられているが、弾性保持片としては基部に少なくとも一対あればよい。ただし、この弾性保持片30は、その裏面側が弾性部材40の外周41に当接して、基部21に対して弾性部材40を回転規制するものであるので、弾性部材40の挿通孔43の孔中心に対して、孔中心を通り斜めに対向する2箇所、すなわち、基部21の中心に対して、対角線上に一対設けることが好ましい。また、弾性保持片の形状としては、第1係止脚25が被取付部材1に係止する前の状態で、弾性部材40の外周41に当接すると共に、第1係止脚25が被取付部材1に係止した状態で、被取付部材1の表面に押圧されて撓む構成であれば、特に限定はされない。
次に、上記構成からなる留め具10の使用方法及び作用効果について説明する。
まず、図1に示すように、固定部材20の基部21の外周に、弾性部材40の外周41を概ね整合させて、第1係止脚25を弾性部材40の挿通孔43に挿通していく。そして、第1係止脚25の筒状部26が、挿通孔43の裏側から挿出され、第1係止片27の先端部27bが抜け出ると共に、固定部材20の基部21の裏面に、弾性部材40の表面が当接して、4つの弾性保持片30の裏面側が、弾性部材40の外周41の四隅に当接することで、固定部材20の基部21に弾性部材40が回転規制された状態で保持される。
この状態で、被取付部材1の取付孔3の表側から、第1係止脚25を挿入していく。すると、第1係止脚25の筒状部26が取付孔3の裏側から抜け出ると共に、第1係止片27の外面側が、取付孔3の内周によって押圧されて撓み変形していき、また、各弾性保持片30の先端32の裏面側が、被取付部材1の表面に押圧されて、基部21の外径方向に向けて広がるように拡開し、更に、基部21の押圧面23によって、弾性部材40の表面側が押圧されていく。そして、第1係止片27の先端部27bが取付孔3の裏側から抜け出ると、図9に示すように、第1係止片27が弾性復帰して、その先端部27bが取付孔3の裏側周縁に係止すると共に、被取付部材1の表面に押圧されて撓み変形した弾性保持片30が、その撓み変形が維持された状態で、基部21と被取付部材1との間に保持され、更に、基部21の押圧面23によって押圧された弾性部材40が、基部21と被取付部材1との間で挟持されて、取付孔3の表側周縁に圧接される。
その結果、被取付部材1の取付孔3に、その表側周縁が弾性部材40によってシールされた状態で、留め具10を取付けることができる。また、この状態では、図10に示すように、弾性保持片30の裏面は、弾性部材40の外周41に当接すると共に、基部21に押圧されて圧縮変形した弾性部材40の一部が、基部21の幅狭部29の側面29aと、弾性保持片30の裏面との間に形成された、凹部33に入り込むようになっている。
次いで、図1に示すように、固定部材20の第2係止脚35を、取付部材5の係止孔7に整合させて、第2係止脚35を係止孔7の裏側から挿入していく。すると、第2係止脚35の筒状部36が係止孔7の表側から抜け出ると共に、第2係止片37の外面側が、係止孔7の内周によって押圧されて撓み変形していく。そして、第2係止片37の先端部37bが係止孔7の表側から抜け出ると、図9に示すように、第2係止片37が弾性復帰して、その先端部37bが係止孔7の表側周縁に係止すると共に、図10に示すように、被取付部材1の表面に、先端32側の裏面が当接した弾性保持片30の、基端31側の表面が、取付部材5の裏面に当接し、それによって弾性保持片30が被取付部材1と取付部材5とで挟持されて撓んだ状態となる。そして、弾性保持片30の先端32側の裏面が被取付部材1の表面に当接し、同弾性保持片30の基端31側の表面が取付部材5の裏面に当接した状態で、留め具10を介して、被取付部材1に取付部材5が固定される。
このように、この留め具10では、固定部材20に設けた弾性保持片30は、第1係止脚25が被取付部材1に係止する前(第1係止脚25が被取付部材1の取付孔3に挿入され、その裏側周縁に係止する前)の状態で、弾性部材40の外周41に当接するので、取付孔3に第1係止脚25を挿入する際に、弾性部材40の回転規制を図ることができると共に、第1係止脚25が被取付部材1に係止した状態(第1係止脚25が被取付部材1の取付孔3に挿入されて、その裏側周縁に係止した状態)で、被取付部材1の表面に押圧されて撓むと共に、弾性部材40は、固定部材20の基部21に押圧されて、基部21と被取付部材1との間に保持されるので、この状態においても弾性部材40の回転規制を図ることができる。すなわち、第1係止脚25が被取付部材1に係止する前、及び、第1係止脚25が被取付部材1に係止した状態の両方において、弾性部材40を回転規制することができ、弾性部材40を所望の位置に配置することができる。
また、上記のように、弾性保持片30によって弾性部材40の回転規制を図ることができるので、弾性部材40の回転規制を図るべく、テープ等によって、弾性部材40を固定部材20の基部21に貼着する必要がなく、取付孔3に対する留め具10の取付け作業性を高めることができる。更に、弾性部材40を所望の位置に配置することができるので、取付孔3の表側周縁を弾性部材40でしっかりとシールすることができ、水密性能や防音性能を高めることができる。
また、第1係止脚25が取付孔3の裏側周縁に係止した状態では、弾性部材40は、被取付部材1の表面に押圧されて撓み、かつ、その状態で、固定部材20の基部21に押圧されて、基部21と被取付部材1との間に保持されるので、被取付部材1の表面に対する弾性保持片30の弾性力と、弾性部材40に対する固定部材20の基部21からの押圧力とによって、取付孔3に対して、固定部材20及び弾性部材40を、ガタ付きを抑制しつつ取付けることができる。
更に、弾性保持片30は、撓み変形可能とされているので、取付孔3に第1係止脚25を挿入する際に、上述したように弾性保持片30を撓ませつつ挿入することができ、取付孔3に対する留め具10の挿入荷重の増大を抑制して、取付孔3に第1係止脚25を挿入しやすくすることができる。
また、この実施形態においては、図2や図3に示すように、固定部材20の基部21は、弾性部材40の幅よりも狭い幅狭部29を有しており、更に図8に示すように、この幅狭部29の側面29aであって、基部21の、弾性部材40に対する押圧面23よりも離れた位置から、弾性保持片30が外径方向に延びている。そのため、基部21の幅狭部29の側面29aに対する、弾性保持片30の延出角度θ(図8参照)をつけやすくすることができ(急角度にしやすい)、その結果、弾性保持片30を、弾性部材40の外周41に当接させやすくして、弾性部材40の回転規制をより適切に図ることができる。また、弾性保持片30の角度をつけやすいため、弾性保持片30の、基部21の幅方向に対する広がりを小さくして、留め具10のコンパクト化を図ることができる。更に、弾性保持片30の延出長さを長くとることができるので、弾性保持片30を、より撓みやすくすることができる。
更にこの実施形態においては、図8に示すように、基部21の幅狭部29の側面29aと、弾性保持片30の裏面との間には、凹部33が形成されており、図9に示すように、第1係止脚25が被取付部材1に係止した状態(第1係止脚25が取付孔3に挿入されて、その裏側周縁に係止した状態)で、図10に示すように、基部21に押圧された弾性部材40の一部が、前記凹部33に入り込むように構成されているので、第1係止脚25が被取付部材1に係止した状態における、弾性部材40の回転規制をより確実に図ることができる。
また、この実施形態においては、図9や図10に示すように、被取付部材1には、留め具10を介して取付部材5が固定されるようになっている。すなわち、図9に示すように、固定部材20の第1係止脚25を被取付部材1に係止させる(第1係止脚25を被取付部材1の取付孔3に挿入して裏側周縁に係止させる)と共に、第2係止脚35を取付部材5に係止させる(第2係止脚35を取付部材5の係止孔7に挿入して表側周縁に係止させる)ことで、留め具10を介して被取付部材1に取付部材5を固定することができる。そして、この状態で、弾性保持片30の先端32側の裏面が、被取付部材1の表面に当接し、弾性保持片30の基端31側の表面が、取付部材5の裏面に当接して、弾性保持片30が被取付部材1と取付部材5とで挟持されて撓むように構成されているため、被取付部材1及び取付部材5の両方に対して、固定部材20のガタ付きを抑制することができ、その結果、被取付部材1に取付部材5をガタ付きを抑えつつ固定することができる。
更に、この実施形態においては、図1や図6に示すように、弾性部材40は矩形状をなしており(ここでは長方形状)、基部21の、弾性部材40に対する押圧面23は、平坦面となっており、弾性保持片30は二対からなり(一対の弾性保持片30,30が二対設けられており、合計で四つの弾性保持片30からなる)、各弾性保持片30は、弾性部材の外周の四隅に当接するように構成されている。この態様によれば、固定部材20の基部21が、弾性部材40の挿通孔43の周縁を押圧すると共に、各弾性保持片30が、弾性部材40の外周41の四隅に当接して、弾性部材40の浮き上がりを防止することができるため、弾性部材40を被取付部材1により密着させることができ、その回転規制をより一層確実に図ることができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で、各種の変形実施形態が可能であり、そのような実施形態も本発明の範囲に含まれる。
1 被取付部材
3 取付孔
5 取付部材
7 係止孔
10 留め具
20 固定部材
21 基部
23 押圧面
25 第1係止脚
29 幅狭部
29a 側面
30 弾性保持片
31 基端
32 先端
33 凹部
35 第2係止脚
40 弾性部材
41 外周
43 挿通孔

Claims (5)

  1. 被取付部材に取付けられる留め具であって、
    前記被取付部材に固定される固定部材と、
    前記被取付部材及び前記固定部材の間に配置される、弾性材料からなる弾性部材とを有し、
    前記固定部材は、前記被取付部材の表面側に配置される基部と、該基部の裏面側から延出して、前記被取付部材に係止する第1係止脚と、前記基部から外径方向に向かって延び、撓み変形可能とされた少なくとも一対の弾性保持片とを有しており、
    前記弾性部材は、その外周が、中心からの距離が一定ではない異形状をなしていると共に、前記第1係止脚が挿通される挿通孔が形成されており、
    前記弾性保持片は、前記第1係止脚が前記被取付部材に係止する前の状態で、前記弾性部材の外周に当接し、前記第1係止脚が前記被取付部材に係止した状態で、前記被取付部材の表面に押圧されて撓むと共に、前記弾性部材は、前記基部に押圧されて、前記基部と前記被取付部材との間に保持されることを特徴とする留め具。
  2. 前記基部は、前記弾性部材の幅よりも狭い幅狭部を有しており、
    この幅狭部の側面であって、前記基部の、前記弾性部材に対する押圧面よりも離れた位置から、前記弾性保持片が外径方向に延びている請求項1記載の留め具。
  3. 前記幅狭部の側面と、前記弾性保持片の裏面との間には、凹部が形成されており、
    前記第1係止脚が前記被取付部材に係止した状態で、前記基部に押圧された前記弾性部材の一部が前記凹部に入り込むように構成されている請求項2記載の留め具。
  4. 前記被取付部材には、前記留め具を介して取付部材が固定されるようになっており、
    前記基部は、その表面側から延出されて、前記取付部材に係止する第2係止脚を有しており、
    前記留め具を介して前記被取付部材に前記取付部材を取付けた状態で、前記弾性保持片の先端側の裏面が、前記被取付部材の表面に当接し、同弾性保持片の基端側の表面が、前記取付部材の裏面に当接して、前記弾性保持片が前記被取付部材と前記取付部材とで挟持されて撓むように構成されている請求項1〜3のいずれか1つに記載の留め具。
  5. 前記弾性部材は矩形状をなしており、
    前記基部の、前記弾性部材に対する押圧面は、平坦面となっており、
    前記弾性保持片は二対からなり、各弾性保持片は、前記弾性部材の外周の四隅に当接するように構成されている請求項1〜4のいずれか1つに記載の留め具。
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