JP2020066261A - 整流板 - Google Patents

整流板 Download PDF

Info

Publication number
JP2020066261A
JP2020066261A JP2018198445A JP2018198445A JP2020066261A JP 2020066261 A JP2020066261 A JP 2020066261A JP 2018198445 A JP2018198445 A JP 2018198445A JP 2018198445 A JP2018198445 A JP 2018198445A JP 2020066261 A JP2020066261 A JP 2020066261A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
front windshield
shield
vehicle
pillar
extending portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018198445A
Other languages
English (en)
Inventor
達順 早川
Tatsunori Hayakawa
達順 早川
友紀 北川
Tomonori Kitagawa
友紀 北川
直人 谷山
Naoto Taniyama
直人 谷山
奈都己 大島
Natsuki Oshima
奈都己 大島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Industries Corp
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Industries Corp, Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Industries Corp
Priority to JP2018198445A priority Critical patent/JP2020066261A/ja
Publication of JP2020066261A publication Critical patent/JP2020066261A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】よりシンプルな構造にて、スリップスティック現象に起因する異音の発生を抑制することができる整流板を提供する。【解決手段】フロントウィンドシールド21がフロントピラー13Lよりも車両下方側に配置されて段差を有する車両のフロントウィンドシールドとフロントピラーとの境界部の少なくとも一部に沿って延びる延在部32Lを有する整流板30Lであって、延在部は、フロントピラーの側に配置されたピラー側延在部33Lと、フロントウィンドシールドの側に配置されてフロントウィンドシールドの車両前方側の面に対して所定角度で立設するように設けられたシールド側延在部34Lとを有し、シールド側延在部は、フロントウィンドシールドに対向するシールド対向面を有し、延在部は、シールド対向面と、フロントウィンドシールドと、の接触面積を低減する接触面積低減構造(35L)を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、車両のフロントウィンドシールドとフロントピラーとの境界部に沿って延びるように設けられる整流板に関する。
車両のフロントウィンドシールドの前方下端部には、フロントウィンドシールドの雨水や汚れ等を払拭するためのワイパ装置が配置されている。当該ワイパ装置は、見栄えを良くする目的や、車両の走行中のフード上の気流の乱れを抑制する目的等にて、フード後端よりも下方に隠すように配置される場合がある。この場合、車両のフロントウィンドシールドとフロントピラーとの境界部に段差を有するように、フロントウィンドシールドがフロントピラーよりも車両下方側に配置されて、ワイパ装置を配置する空間が確保されている。そして整流板は、車両の走行中にフロントウィンドシールドの下方の中央部から車両の左右へと流れた気流が、前記段差にて乱されないように、前記段差を覆って気流の流れる方向をフロントウィンドシールドの左右の縁部に沿って後方に向かって滑らかに流れるように誘導し、その後の気流が車両側方へ流れるように誘導している。なお、車両の走行中には、フード上からフロントウィンドシールドの下方へ、そしてフロントウィンドシールドの下方の中央部からフロントウィンドシールドの左右を経由して車両の側方へと流れる気流によって、種々の異音が発生する場合がある。特に、車両が比較的高速で走行中の場合、気流による圧力の変動幅が大きくなり、種々の異音が発生し易くなる。
例えば特許文献1に記載された車両前部構造では、フロントウィンドシールドの右下端近傍と左下端近傍にそれぞれカバー部材(整流板に相当)が設けられている。そして、カウルルーバの上面におけるカバー部材よりも車幅方向内側の位置、または、カバー部材の上面における車幅方向内側の端部に、車両前後方向に連続している気流誘導板が設けられている。当該気流誘導板は、カウルルーバの上面において車幅方向外側に向かって流れる気流を、車両後側へ導いている。これにより、カウルルーバの上面において車幅方向外側に向かって流れる気流が、サイドミラー等の車両側部の突出形状部の近傍に流れることを抑制し、当該突出形状部と気流との衝突が抑制されることで、風切音が抑制されている。
特開2018−149868号公報
車両が走行中に、気流によって発生する異音には、上記の風切音の他にも有る。例えば車両が高速走行中には、気流による大きな変動幅の圧力によって、カバー部材(整流板に相当)におけるフロントウィンドシールドとの接触個所が、フロントウィンドシールドに接触しながらフロントウィンドシールドの表面に沿って少し滑って静止することを繰り返す、いわゆるスリップスティック現象を発生させて異音が発生する場合がある。
特許文献1に記載の車両前部構造には、上述したスリップスティック現象については記載が無く、考慮していないと見受けられる。しかし特許文献1では、気流誘導板にて気流を車両後側へ誘導することでカバー部材へ向かう気流を抑制するので、結果的には、スリップスティック現象の発生を抑制し、スリップスティック現象に起因する異音の発生を抑制していると思われる。しかし、比較的大きく目立つ構造体である気流誘導板を、カウルルーバまたはカバー部材に設ける必要がある点で、あまり好ましくない。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、よりシンプルな構造にて、スリップスティック現象に起因する異音の発生を抑制することができる整流板を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の発明は、フロントウィンドシールドとフロントピラーとの境界部に段差を有するように前記フロントウィンドシールドが前記フロントピラーよりも車両下方側に配置された車両の前記境界部に沿って延びる整流板であって、前記整流板は、前記段差を覆うように前記境界部の少なくとも一部に沿って延びる延在部を有し、前記延在部は、前記境界部に沿うように前記フロントピラーの側に配置されたピラー側延在部と、前記境界部に沿うように前記フロントウィンドシールドの側に配置され、前記フロントウィンドシールドの車両前方側の面に対して所定角度で立設するように設けられたシールド側延在部と、を有しており、前記シールド側延在部は、前記フロントウィンドシールドに対向する面であるシールド対向面を有し、前記延在部は、前記シールド対向面と、前記フロントウィンドシールドと、の接触面積を低減する接触面積低減構造を備えている、整流板である。
次に、本発明の第2の発明は、上記第1の発明に係る整流板であって、前記接触面積低減構造は、前記シールド側延在部の少なくとも一部の領域において、前記フロントウィンドシールドに近接する個所の近傍に、前記フロントウィンドシールドの側に突出するように単数または複数設けられた突起部である、整流板である。
次に、本発明の第3の発明は、上記第2の発明に係る整流板であって、前記突起部は、前記シールド側延在部における前記ピラー側延在部に覆われる側に設けられている、整流板である。
次に、本発明の第4の発明は、上記第2の発明または第3の発明に係る整流板であって、前記突起部における前記フロントウィンドシールドに対向する先端部は、半球状に形成されている、整流板である。
フロントウィンドシールドに接触している整流板の接触面は、車両の走行中の気流の圧力変動によって、フロントウィンドシールドに接触しながら少し滑って静止することを繰り返す、いわゆるスリップスティック現象を発生させる場合がある。当該スリップスティック現象が発生すると、フロントウィンドシールドに接触している整流板の接触面から異音が発生する。スリップスティック現象は、静止状態の整流板の接触面が、気流の圧力変動によって大きな圧力が印加されて静止摩擦の限界を超えると滑り始め、少し滑って静止する、ことで発生していると考えられる。つまり、静止摩擦の限界を超える大きな圧力で急激に滑り始めた接触面や、滑り状態から急激に静止した接触面で異音が発生していると考えられる。
第1の発明では、フロントウィンドシールドに接触する整流板の接触面であるシールド対向面の接触面積を低減する接触面積低減構造を有し、フロントウィンドシールドに対するシールド対向面の静止摩擦の限界を低くすることで、フロントウィンドシールドに対してシールド対向面を滑り易くする。従って、より小さな圧力でシールド対向面が滑り、静止することになるので、異音の発生が抑制される。なお、「接触面積を低減する接触面積低減構造」は、面積を低減するだけでよいので、非常にシンプルな種々の構造が考えられる。従って、よりシンプルな構造にて、スリップスティック現象に起因する異音の発生を抑制することができる。
第2の発明では、単数または複数の突起部、とうい非常にシンプルな構造にて、接触面積低減構造を実現することで、スリップスティック現象に起因する異音の発生を抑制することができる。
第3の発明では、突起部を目立たない位置に配置することで、見栄えをよくすることができる。
第4の発明では、突起部の先端部を半球状にすることで、シールド対向面とフロントウィンドシールドとの接触面積をさらに低減することができる。従って、異音の発生を、さらに抑制することができる。
車両のフロントピラー、フロントウィンドシールド、整流板、の位置と外観の例を説明する図である。 図1における整流板の拡大図である。 図1におけるフロントピラーとフロントウィンドシールドとの段差を説明する図である。 図2に示す整流板を、車両上方向から見た図である。 図2に示す整流板を、車両右方向から見た図である。 図2のVI−VI断面図であり、フロントピラーに対するフロントウィンドシールド及び整流板の組み付け状態を説明する図である。 図6における整流板(延在部)の拡大図である。 図2における整流板の延在部の拡大図である。 図6に対して、突起部を設ける位置を変更した例1を説明する図である。 図6に対して、突起部を設ける位置を変更した例2を説明する図である。
以下に本明細書の開示技術である「整流板」を実施するための形態を、図面を用いて説明する。なお、図中に「上、下、左、右、前、後」が記載されている場合、「上」は車両上方向を示し、「下」は車両下方向を示している。また「左」は車両左方向を示し、「右」は車両右方向を示し、「前」は車両前方向を示し、「後」は車両後方向を示している。
●[車両1の前部構造と整流板30L、30Rの位置(図1〜図3)]
図1は、車両1の前部構造を説明する車両外観図であり、図2は図1における領域AAの拡大図(フード11を取り除いた状態の拡大図)であり、図3は図2から整流板30Lを取り除いた図である。図1に示すように、車両1の前方側には、エンジンルームを覆うフード11、フード11の左右のボディ面であるフェンダ12L、12R、等が設けられている。フェンダ12Rとルーフ14との間にはフロントピラー13Rが設けられ、フェンダ12Lとルーフ14との間にはフロントピラー13Lが設けられている。そして左右のフロントピラー13L、13Rと、ルーフ14と、フード11と、に囲まれた領域にはフロントウィンドシールド21が設けられている。
図1に示すように、フード11の後端部とフロントウィンドシールド21の前方下端部にて挟まれた空間には、カウルルーバ41とワイパ装置40が収容されている。図3に示すように、フロントウィンドシールド21の面(この場合、下方領域における車両前方側の面であるシールド下方面21BM)は、フロントピラー13Lとの境界部に段差13LDを有するように、フロントピラー13Lよりも車両下方側に配置されている。この段差13LDによって、カウルルーバ41とワイパ装置40を収容可能な空間(フード11の後端とフロントウィンドシールド21の前方下端部との間の空間)が確保されている。またフロントウィンドシールド21の左右縁部には、雨樋の機能を果たすレインガター22L、22Rが設けられている。
そして図1に示すように、左右のフロントピラー13L、13Rに挟まれたフロントウィンドシールド21の右下端周囲には、整流板30Rが設けられ、フロントウィンドシールド21の左下端周囲には、整流板30Lが設けられている。整流板30Rは、フロントピラー13Rとフロントウィンドシールド21とカウルルーバ41に接しており、整流板30Lは、フロントピラー13Lとフロントウィンドシールド21とカウルルーバ41(図2参照)に接している。
●[整流板30Lの構造(図4、図5)]
図4は、図2に示す整流板30Lを上方向から見た図であり、図5は、図2に示す整流板30Lを右方向から見た図である。図4及び図5に示すように、整流板30Lは、凹状部31Lと、延在部32Lと、を有している。凹状部31Lは、図2に示すように、フロントウィンドシールド21の左下端部に配置され、車両左右方向における中央側に向かう凹状形状を有している。なお、整流板30Rも同様に凹状部と延在部を有しており、整流板30Rの凹状部も同様に、フロントウィンドシールド21の右下端部に配置され、車両左右方向における中央側に向かう凹状形状を有している。延在部32Lは、図2に示すように、段差13LD(図3参照)を覆うようにフロントウィンドシールド21(レインガター22Lを含む)とフロントピラー13Lとの境界部の少なくとも一部に沿って車両後方側に向かって延びる形状を有している。また整流板30Lは、樹脂等にて形成されている。なお整流板30Rは、整流板30Lに対してほぼ左右対称の外観を有しており、整流板30Rの構造等については、整流板30Lと同様であるので、以下、整流板30Lについて説明し、整流板30Rについては説明を省略する。
延在部32Lは、図4及び図5に示すように、ピラー側延在部33Lと、シールド側延在部34Lと、を有している。ピラー側延在部33Lは、図2に示すように、フロントウィンドシールド21(レインガター22Lを含む)とフロントピラー13Lとの境界部に沿うように、フロントピラー13Lの側に配置された長尺状の形状を有している。シールド側延在部34Lは、図2に示すように、フロントウィンドシールド21(レインガター22Lを含む)とフロントピラー13Lとの境界部に沿うように、フロントウィンドシールド21の側に配置された長尺状の形状を有している。
またシールド側延在部34Lは、図6及び図7の断面図に示すように、フロントウィンドシールド21の車両前方側の面(シールド下方面21BM(図3参照))に対して所定の立設角度θ1(所定角度に相当)で立設するように配置されている。また図4及び図5に示すように、シールド側延在部34Lの少なくとも一部の領域(この場合、図2に示す領域BB)には、フロントウィンドシールド21に近接する個所の近傍に、フロントウィンドシールド21の側に突出する単数または複数の突起部35Lが設けられている。
またシールド側延在部34Lには、図6に示すように、レインガター22Lの溝部22LMに差し込まれて支持される被支持部34LTが設けられている。またピラー側延在部33Lには、図6に示すようにフロントピラー13Lとレインガター22Lとの間に差し込まれて支持されるツメ部33LTが設けられている。また凹状部31Lには、車両に設けられた所定の隙間に差し込まれて支持されるツメ部31LTが設けられている(図4、図5参照)。なお、被支持部34LT、ツメ部33LT、31LTが設けられている位置及び数は、特に限定されない。
●[フロントピラー13Lに対するフロントウィンドシールド21及び整流板30Lの組み付け状態(図6〜図8)]
図6は、図2におけるVI−VI断面図であり、図7は図6における領域CCの拡大図であり、図8は図2における領域BBの周囲の拡大図である。図2に示すレインガター22Lは、図6に示すように、フロントウィンドシールド21とフロントピラー13Lとの間に配置されてフロントウィンドシールド21を保持している。そしてフロントウィンドシールド21は、フロントピラー13Lに接着剤23にて固定されている。
レインガター22Lは、弾性部材で形成されており、整流板30Lの被支持部34LTを支持する溝部22LMを有している。図6に示すように、整流板30Lの被支持部34LTはレインガター22Lの溝部22LMに差し込まれて支持され、ツメ部33LTはフロントピラー13Lとレインガター22Lの隙間に差し込まれて支持される。すると、シールド側延在部34Lのフロントウィンドシールド21に対向する縁部であるシールド対向面34LMの側がフロントウィンドシールド21に押し付けられ、ピラー側延在部33Lのフロントピラー13Lの側の縁部がフロントピラー13Lに押し付けられる。
車両1が走行中、図2中に一点鎖線で示すように、フロントウィンドシールド21の下方にて車両左方向に向かって流れた気流ARは、整流板30Lの凹状部31Lにて上方に向かう気流ARへと、流れ方向が滑らかに変換される。そして上方に向かう方向に変換された気流ARは、整流板30Lの延在部32Lに沿って上方に流れながら延在部32Lを乗り越えて車両1の左側方へと流れる。本実施の形態にて示した車両1の整流板30Lでは、図2に示す領域BBにて、気流による圧力が最も大きいことが、シミュレーション及び実験の結果により判明した。そして当該領域BBにて、気流の圧力変動によって、スリップスティック現象が発生することが判明した。従って、本実施の形態に示す整流板30Lでは、領域BBに突起部35Lが設けられている(図8参照)。一般的に、車両の走行速度が高いほど、気流の最大圧力が大きくなるとともに気流の圧力変動の変動幅も大きくなる。気流の最大圧力がかかる領域BBは、車両によって異なるので、突起部35Lは、車両によって異なる領域BBに設けられている。
図7に示すように、気流ARの圧力変動によって、シールド側延在部34Lは、スリップスティック現象を発生させて、フロントウィンドシールド21の表面に沿って、かつ、紙面に対して左右に、往復する。しかし、図7に示す状態では、シールド側延在部34Lにおけるフロントウィンドシールド21に対向する面であるシールド対向面34LMは、突起部35Lによってフロントウィンドシールド21に接触することなく隙間S1を隔てて離間しており、フロントウィンドシールド21には突起部35Lの先端部35LSが接触している。
仮に、突起部35Lを有していない場合では、シールド対向面34LMの全体がフロントウィンドシールド21に接触して(この場合、「線接触」して)非常に大きな静止摩擦を有することになる。この場合、シールド対向面34LMの静止摩擦を超える非常に大きな気流の圧力で、シールド側延在部34Lが静止状態から滑り始め、少し滑って静止するので、シールド側延在部34Lは非常に勢いよく滑り、勢いよく静止する。このため、大きな異音が発生し易い。
しかし、本実施の形態にて示す整流板30Lは、突起部35Lを有しているので、突起部35Lの先端部のみがフロントウィンドシールド21に接触して(この場合、「点接触」して)接触面積を低減しており、非常に小さな静止摩擦を有することになる。つまり、領域BBにおいて線接触の状態であったシールド対向面34LMを点接触の状態に変更して接触面積を低減することで、シールド対向面34LMの静止摩擦の限界を非常に低くしている。従って、シールド対向面34LMは、静止摩擦を超える気流の圧力で、シールド側延在部34Lが静止状態から滑り始め、少し滑って静止しても、シールド側延在部34Lは比較的弱い力で優しく滑り、優しく静止する。このため、異音の発生を抑制することができる。
また図7において、突起部35Lの形状は略円柱状であり、突起部35Lの径D1は、シールド側延在部34Lの厚さT1と同等に設定されており、例えば0.7[mm]程度に設定されている。また図7において、シールド側延在部34Lのシールド対向面34LMに対するフロントウィンドシールド21の側への突起部35Lの突出長さ(すなわち、隙間S1)は、例えば0.6[mm]程度に設定されている。また突起部35Lとフロントウィンドシールド21との接触面積をさらに低減するために、突起部35Lの先端部35LSの形状は、半球状とされている。
また図8に示すように、本実施の形態では、気流の最大圧力がかかる領域BBに対して、突起部35Lを3個設けているが、突起部35Lの個数やピッチ(隣り合う突起部35Lの間隔)やサイズ等は、適宜設定される。また図7に示す例では、突起部35Lを目立たないように隠して見栄えをよくするために、突起部35Lは、シールド側延在部34Lにおけるピラー側延在部33Lに覆われる側(シールド側延在部34Lの裏の側)に設けられている。
以上に説明したように、シールド側延在部34Lの少なくとも一部の領域において、フロントウィンドシールド21に近接する個所に、フロントウィンドシールド21の側に突出するように単数または複数の突起部35Lが設けられている。そして当該突起部35Lにて、シールド対向面34LMと、フロントウィンドシールド21と、の接触面積を低減する接触面積低減構造が構成されている。そして当該突起部35Lは、上述したように、静止摩擦の限界を低くして、スリップスティック現象が発生した際の異音の発生を抑制する。
●[突起部を設ける位置を変更した例1(図9)]
図9に示す整流板30LBは、図7に示す整流板30Lの突起部35Lが、補助延在部36LAに設けられた突起部36Lに変更されている点が異なる。以下、相違点を主に説明する。
図9に示す補助延在部36LAは、シールド側延在部34Lに沿って連続的あるいは断続的に配置された部材であり、一方端の側はピラー側延在部33Lまたはシールド側延在部34Lに固定されている。補助延在部36LAは、突起部36Lを支持するための部材であり、少なくとも突起部36Lの近傍に設けられている。なお、補強用のリブを補助延在部36LAと兼用するようにしてもよい。また補助延在部36LAの他方端の側(フロントウィンドシールド21に近い側)には、図7に示した突起部35Lと同様の略円柱状の突起部36Lが設けられている。なお、突起部36Lの径D1、突起部36Lの先端部36LSの半球形状、隙間S1等は図7に示す径D1、隙間S1等と同様であるので説明を省略する。
そして図9に示すように、突起部36Lの位置は、図7に示す突起部35Lの位置よりも、さらに目立たない奥側の位置(シールド側延在部34Lとピラー側延在部33Lとで覆われた空間内における、図7に示す突起部35Lの位置よりも、さらに奥側となる位置)とされている。図9に示した突起部36L及び補助延在部36LAの構造では、突起部36Lの位置を、図7の場合よりもさらに目立たない位置に配置できるので、見栄えをさらに向上させることができる。
●[突起部を設ける位置を変更した例2(図10)]
図10に示す整流板30LCは、図7に示す整流板30Lの突起部35Lが、突起部37Lに変更されている点が異なる。以下、相違点を主に説明する。
図10に示す突起部37Lは、略円柱状の形状を有し、シールド側延在部34Lにおけるピラー側延在部33Lの側とは反対の側に設けられている。つまり、図7に示す突起部35Lはシールド側延在部34Lとピラー側延在部33Lとで覆われた空間の内側(シールド側延在部34Lの裏の側)に配置されているが、図10に示す突起部37Lはシールド側延在部34Lとピラー側延在部33Lとで覆われた空間の外側(シールド側延在部34Lの表の側)に配置されている。なお、突起部37Lの径D1、突起部37Lの先端部37LSの半球形状、隙間S1等は図7に示す径D1、隙間S1等と同様であるので説明を省略する。
図10に示した突起部37Lの構造は、突起部37Lをシールド側延在部34Lの表側の面に設けることであえて目立つ位置に配置し、平坦なシールド側延在部34Lに模様やアクセント等の装飾を設けているように見せることができる。
本発明の整流板30L、30LB、30LCは、本実施の形態で説明した構成、構造、外観、形状等に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。
本実施の形態の説明では、凹状部31Lから遠い側の延在部32Lに突起部35L(36L、37L)を設けた例を説明したが、延在部32Lの少なくとも一部に突起部が設けられていればよい。また突起部35L(36L、37L)は、3個に限定されず、1個以上設けられていればよい。また突起部35L(36L、37L)の先端部の形状は、半球状であることが好ましいが、半球状でなくてもよい。
本実施の形態では、略円柱状の突起部にて接触面積低減構造を実現したが、他の構造としてもよい。例えば、一方の整流板から対向している他方の整流板を見た際のシールド側延在部におけるフロントウィンドシールドの側の領域BBに対応する縁部の形状を、のこぎり歯状(ギザギザ状)や正弦波状等にすることで、接触面積低減構造を実現してもよい。
また、本実施の形態の説明に用いた数値は一例であり、この数値に限定されるものではない。
本実施の形態の説明では、フロントウィンドシールド21の左右にそれぞれ整流板30L、整流板30Rを設けた例を説明したが、フロントウィンドシールド21の左右の少なくとも一方に整流板を設けるようにしてもよい。また本実施の形態では、延在部と凹状部を有する整流板を説明したが、凹状部が凹状形状でなくてもよいし、凹状部が省略されていてもよい。また整流板は、フロントウィンドシールドとフロントピラーとの境界部の少なくとも一部に配置されていればよく、下端部に配置されていなくてもよい。
1 車両
11 フード
12L、12R フェンダ
13L、13R フロントピラー
13LD 段差
14 ルーフ
21 フロントウィンドシールド
21BM シールド下方面
22L、22R レインガター
22LM 溝部
23 接着剤
30L、30R、30LB、30LC 整流板
31L 凹状部
31LT ツメ部
32L 延在部
33L ピラー側延在部
33LT ツメ部
34L シールド側延在部
34LM シールド対向面
34LT 被支持部
35L、36L、37L 突起部(接触面積低減構造)
35LS、36LS、37LS 先端部
36LA 補助延在部
40 ワイパ装置
41 カウルルーバ
AR 気流
S1 隙間
θ1 立設角度(所定角度)

Claims (4)

  1. フロントウィンドシールドとフロントピラーとの境界部に段差を有するように前記フロントウィンドシールドが前記フロントピラーよりも車両下方側に配置された車両の前記境界部に沿って延びる整流板であって、
    前記整流板は、
    前記段差を覆うように前記境界部の少なくとも一部に沿って延びる延在部を有し、
    前記延在部は、
    前記境界部に沿うように前記フロントピラーの側に配置されたピラー側延在部と、
    前記境界部に沿うように前記フロントウィンドシールドの側に配置され、前記フロントウィンドシールドの車両前方側の面に対して所定角度で立設するように設けられたシールド側延在部と、
    を有しており、
    前記シールド側延在部は、
    前記フロントウィンドシールドに対向する面であるシールド対向面を有し、
    前記延在部は、
    前記シールド対向面と、前記フロントウィンドシールドと、の接触面積を低減する接触面積低減構造を備えている、
    整流板。
  2. 請求項1に記載の整流板であって、
    前記接触面積低減構造は、
    前記シールド側延在部の少なくとも一部の領域において、前記フロントウィンドシールドに近接する個所の近傍に、前記フロントウィンドシールドの側に突出するように単数または複数設けられた突起部である、
    整流板。
  3. 請求項2に記載の整流板であって、
    前記突起部は、前記シールド側延在部における前記ピラー側延在部に覆われる側に設けられている、
    整流板。
  4. 請求項2または3に記載の整流板であって、
    前記突起部における前記フロントウィンドシールドに対向する先端部は、半球状に形成されている、
    整流板。

JP2018198445A 2018-10-22 2018-10-22 整流板 Pending JP2020066261A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018198445A JP2020066261A (ja) 2018-10-22 2018-10-22 整流板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018198445A JP2020066261A (ja) 2018-10-22 2018-10-22 整流板

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020066261A true JP2020066261A (ja) 2020-04-30

Family

ID=70389357

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018198445A Pending JP2020066261A (ja) 2018-10-22 2018-10-22 整流板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020066261A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112141228A (zh) * 2020-09-14 2020-12-29 中国第一汽车股份有限公司 一种利用智能扰流条消除乘用车前窗风振的方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112141228A (zh) * 2020-09-14 2020-12-29 中国第一汽车股份有限公司 一种利用智能扰流条消除乘用车前窗风振的方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7988225B2 (en) Vehicle front fascia support member
US8016437B2 (en) Vehicular door mirror device
JP6060916B2 (ja) 自動車の前部整流構造
US8009852B2 (en) Microphone windguard
US9855983B2 (en) Rectifier to prevent airflow flowing outward in vehicle width direction
US10471999B2 (en) Vehicle front structure
JP5652007B2 (ja) 車両の窓部構造
JP2020066261A (ja) 整流板
US10759344B2 (en) External mirror device
CN106864389B (zh) 一种车用装饰条
US6308799B1 (en) Integrated muffler-bumper system
JP5621546B2 (ja) 車両用カウルルーバの固定構造
WO2012073599A1 (ja) 車両の後方視認ミラー取付け装置
JP6677755B2 (ja) 車両のグリル周辺構造
JP3433709B2 (ja) フロントウインドモールの取付構造
JP2008285057A (ja) 自動車の固定窓構造
JP2015085858A (ja) カウルトップカバー
CN209964278U (zh) 具有集成传声器的遮阳板总成
JP2015096362A (ja) 車両用ドアトリム
JP2022187221A (ja) 車両用サイドバイザー
JP2019006216A (ja) 車両前部構造
CN217198404U (zh) 翼子板组件和车辆
JP2001206067A (ja) ドアフレームモール構造
JP7306211B2 (ja) 車両の前部構造
JP2548408Y2 (ja) 車体屋根のデフレクタ

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20190208

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20190208