本発明に係る電気掃除装置の実施形態について図1から図11を参照して説明する。なお、複数の図面中、同一または相当する構成には同一の符号が付されている。
図1は、本発明の実施形態に係る電気掃除装置の一例の斜視図である。
図1に示すように、本実施形態に係る電気掃除装置1は、例えばキャニスター型の電気掃除機である。
なお、電気掃除装置1は、キャニスター型の電気掃除機に限られない。電気掃除装置1は、アップライト型、スティック型、またはハンディ型の電気掃除機であっても良い。また、電気掃除装置1は、被掃除面を自律制御で移動可能な自律型電気掃除機であっても良い。また、電気掃除装置1は、電気掃除機が捕集した塵埃を収集する据置型のステーションであっても良い。
電気掃除装置1は、被掃除面を移動可能な掃除機本体2と、掃除機本体2に着脱可能に接続される管部3と、を備えている。管部3は、掃除機本体2に流体的に接続されている。使用者は、管部3を引っ張ることで掃除機本体2を移動させることができる。
掃除機本体2は、本体ケース5と、本体ケース5の左右それぞれの側部に設けられる一対の車輪6と、本体ケース5に着脱可能に装着される塵埃分離集塵装置7と、本体ケース5に収容される電動送風機8と、主に電動送風機8を制御する本体制御部9と、電動送風機8へ電力を導く電源コード11と、を備えている。
掃除機本体2は、電源コード11を経て供給される電力で電動送風機8を駆動させる。掃除機本体2は、電動送風機8の駆動によって発生する負圧を管部3に作用させる。電気掃除装置1は、管部3を通じて被掃除面から塵埃を含んだ空気(以下、「含塵空気」と呼ぶ。)を吸い込み、含塵空気から塵埃を分離し、分離後の塵埃を捕集し、蓄積するとともに分離後の空気を排気する。
本体ケース5は、掃除機本体2の吸込口に相当する本体接続口12を備えている。本体接続口12は、管部3を着脱可能な継手である。本体接続口12は、管部3と塵埃分離集塵装置7とを流体的に接続している。本体接続口12は、掃除機本体2と管部3との容易な着脱を可能にする。本体接続口12は、本体ケース5の正面に向かって開口している。また、本体接続口12は、掃除機本体2の前後方向に延びる中心線上に配置されている。そのため、電気掃除装置1は、管部3を引っ張ることで、使用者の意図通りに移動することができる。
左右の車輪6は、掃除機本体2を被掃除面に移動可能に支える。左右の車輪6の回転中心線は、実質的に同一線上に配置されている。そのため、使用者は、管部3を引っ張って掃除機本体2を軽快に前進させ、左右へ軽快に旋回させることができる。
塵埃分離集塵装置7は、本体接続口12または管部3から掃除機本体2に流れ込む含塵空気から塵埃を分離し、捕集し、蓄積する一方で、塵埃が除去された清浄な空気を電動送風機8へ送る。塵埃分離集塵装置7は、例えば遠心分離(サイクロン分離)によって含塵空気から塵埃を分離する分離装置である。なお、塵埃分離集塵装置7は、塵埃を濾過捕集するフィルタ、いわゆる紙パックのような集塵袋、直進分離(直進する空気と塵埃との慣性力の差で塵埃と空気とを分離する分離方式)によって含塵空気から塵埃を分離する分離装置であっても良い。
電動送風機8は、電源コード11を経て供給される電力で駆動する。電動送風機8は、塵埃分離集塵装置7から空気を吸い込んで負圧(吸込負圧)を発生させる。なお、本体接続口12から塵埃分離集塵装置7を経て電動送風機8の吸込側に達する風路は、電動送風機8の吸込側に流体的に接続される吸込風路13の一部である。
本体制御部9は、主に電動送風機8の始動、停止、および運転出力の調整を行う。本体制御部9は、マイクロプロセッサ、およびマイクロプロセッサが実行する各種演算プログラム、パラメータなどを記憶する記憶装置を備えている。記憶装置は、予め設定される複数の運転モードに関連する種々の設定(引数)を記憶している。複数の運転モードは電動送風機8の出力に関連付けられている。それぞれの運転モードには、相互に異なる入力値(電動送風機8の入力値、電動送風機8に流れる電流値)が設定されている。それぞれの運転モードは、管部3が受け付ける操作入力に関連付けられている。本体制御部9は、管部3への操作入力に対応する任意の運転モードを、予め設定される複数の運転モードから択一的に選択し、選択した運転モードの設定を記憶部から読み出し、読み出した運転モードの設定にしたがって電動送風機8を運転する。
電源コード11は、配線用差込接続器(所謂コンセント)から掃除機本体2へ電力を供給する。電源コード11の自由端部には、差込プラグ14が設けられている。
管部3は、電動送風機8の吸込側に流体的に接続される吸込風路13の一部である。
管部3は、掃除機本体2から作用する負圧によって、被掃除面から含塵空気を吸い込み掃除機本体2へ導く。管部3は、掃除機本体2に着脱可能な継手としての接続管19と、接続管19に流体的に接続される集塵ホース21と、集塵ホース21に流体的に接続される手元操作管22と、手元操作管22から突出する把持部23と、把持部23に設けられる操作部24と、手元操作管22に着脱可能に接続される延長管25と、延長管25に着脱可能に接続される吸込口体26と、を備えている。
接続管19は、本体接続口12へ着脱可能な継手である。接続管19は、本体接続口12を介して塵埃分離集塵装置7に流体的に接続される。接続管19は、掃除機本体2と管部3との容易な着脱を可能にする。
集塵ホース21は、長尺で可撓な略円筒形状のホースである。集塵ホース21の一方の端部(ここでは、後方の端部)は、接続管19に流体的に接続されている。集塵ホース21は、接続管19を通じて塵埃分離集塵装置7に流体的に接続されている。使用者は、可撓な集塵ホース21によって、手元操作管22、延長管25、および吸込口体26を任意の方向へ差し向けることができる。
手元操作管22は、集塵ホース21と延長管25とを繋いでいる。手元操作管22の一方の端部(ここでは、後方の端部)は、集塵ホース21の他方の端部(ここでは、前方の端部)に流体的に接続されている。手元操作管22は、集塵ホース21および接続管19を通じて塵埃分離集塵装置7に流体的に接続されている。
把持部23は、電気掃除装置1を操作するために使用者が手で把持する部分である。把持部23は、使用者が手で容易に把持できる適宜の形状で手元操作管22から突出している。使用者は、把持部23を把持して延長管25、および吸込口体26を任意の方向へ差し向けることができる。
操作部24は、それぞれの運転モードに対応付けられるスイッチを備えている。例えば、操作部24は、電動送風機8の停止操作に対応付けられる停止スイッチ24aと、電動送風機8の始動操作に対応付けられる起動スイッチ24bと、吸込口体26への電源供給および電源遮断に対応付けられるブラシスイッチ24cと、を備えている。停止スイッチ24aおよび起動スイッチ24bは、優先または無線を介して本体制御部9に操作信号を送信する。電気掃除装置1の使用者は、操作部24を操作して電動送風機8の運転モードを択一的に選択できる。起動スイッチ24bは、電動送風機8の運転中に、運転モードの切替スイッチとしても機能している。この場合、本体制御部9は、起動スイッチ24bから操作信号を受け取る度に運転モードを強→中→弱→強→中→弱→………の順に切り替える。なお、操作部24は、起動スイッチ24bに代えて、強運転スイッチ、中運転スイッチ、および弱運転スイッチを個別に備えていても良い。
複数の筒状体を重ね合わせたテレスコピック構造の延長管25は、伸縮可能である。延長管25の一方の端部(ここでは、後方の端部)には、手元操作管22の他方の端部(ここでは、前方の端部)に着脱可能な継手構造が設けられている。延長管25は、手元操作管22、集塵ホース21および接続管19を通じて塵埃分離集塵装置7に流体的に接続されている。使用者は、延長管25を伸縮させることで、掃除場所の高低や広狭に適宜に対応することができる。
吸込口体26は、木床やカーペットなどの被掃除面を走行可能または滑走可能である。吸込口体26は、走行状態または滑走状態において被掃除面に対向する底面を有している。吸込口体26の底面には、吸込口28が設けられている。吸込口体26は、吸込口28に配置されている回転可能な回転清掃体29と、回転清掃体29を回転駆動させる電動機31と、を備えている。吸込口体26の一方の端部(ここでは、後方の端部)には、延長管25の他方の端部(ここでは、前方の端部)に着脱可能な継手構造が設けられている。吸込口体26は、延長管25、手元操作管22、集塵ホース21および接続管19を通じて塵埃分離集塵装置7に流体的に接続されている。つまり、吸込口体26、延長管25、手元操作管22、集塵ホース21、接続管19、および塵埃分離集塵装置7は、吸込口28から電動送風機8へ至る吸込風路13である。電動機31は、ブラシスイッチ24cから操作信号を受け取る度に始動と停止とを交互に繰り返す。
電気掃除装置1は、起動スイッチ24bが操作されると電動送風機8を始動させる。例えば、電気掃除装置1は、電動送風機8が停止している状態で起動スイッチ24bが操作されると、先ず電動送風機8を強運転モードで始動させ、再び起動スイッチ24bが操作されると電動送風機8の運転モードを中運転モードに変更し、三度、起動スイッチ24bが操作されると電動送風機8の運転モードを弱運転モードに変更し、以下同様に繰り返す。強運転モード、中運転モード、および弱運転モードは、予め設定される複数の運転モードである。電動送風機8に対する入力値は、強運転モードが最も大きく、弱運転モードが最も小さい。始動した電動送風機8は、塵埃分離集塵装置7から空気を吸込み、塵埃分離集塵装置7内を負圧にする。
塵埃分離集塵装置7内の負圧は、本体接続口12、接続管19、集塵ホース21、手元操作管22、延長管25、および吸込口体26を順次に通じて吸込口28に作用する。電気掃除装置1は、吸込口28に作用した負圧によって、被掃除面の塵埃を空気とともに吸い込む。塵埃分離集塵装置7は、電気掃除装置1に吸い込まれた含塵空気から塵埃を分離し、捕集し、蓄積する一方で、含塵空気から分離した空気を電動送風機8へ送る。電動送風機8は、塵埃分離集塵装置7から吸い込んだ空気を掃除機本体2外へ排気する。
図2は、本発明の実施形態に係る電気掃除装置の吸込風路の模式図である。
図3は、本発明の実施形態に係る電気掃除装置の掃除機本体を左斜め前から示す斜視図である。
図4は、本発明の実施形態に係る電気掃除装置の掃除機本体の部分的な断面図である。
なお、図2の実線矢印Fは、電動送風機8に吸い込まれる空気の流れである。
図2から図4に示すように、本実施形態に係る電気掃除装置1は、吸込負圧を生じさせる電動送風機8と、吸込口28または本体接続口12を有して電動送風機8の吸込側に流体的に接続される吸込風路13と、吸込風路13の途中に設けられて、電動送風機8は生じさせる吸込負圧によって吸込口28または本体接続口12から吸い込まれ、かつ空気から分離された塵埃を蓄積する集塵部としての塵埃分離集塵装置7と、を備えている。
吸込口体26の吸込口28、および掃除機本体2の本体接続口12は、吸込風路13の吸込口として機能する。掃除機本体2に管部3が装着されている場合には、電気掃除装置1は、吸込口体26の吸込口28から塵埃を吸い込む。掃除機本体2から管部3が取り外されている場合には、電気掃除装置1は、掃除機本体2の本体接続口12から塵埃を吸い込む。なお、管部3から吸込口体26が取り外されている場合には、延長管25の先端の開口が電気掃除装置1の吸込口として機能する。管部3から延長管25が取り外されている場合には、手元操作管22の先端の開口が電気掃除装置1の吸込口として機能する。以下、説明を簡単にするために、吸込口体26の吸込口28、延長管25の先端の開口、手元操作管22の先端の開口、および掃除機本体2の本体接続口12を単に「吸込口」と総称する。
吸込風路13は、吸込口から塵埃分離集塵装置7へ至る上流側風路13uと、塵埃分離集塵装置7から電動送風機8へ至る下流側風路13dと、を備えている。
また、電気掃除装置1は、水を貯留可能な貯留部41と、水を電気分解して電解水を生成する電解水生成装置42と、電解水生成装置42が生成した電解水を吸込風路13へ供給する供給部43と、を備えている。なお、図2の実線矢印WSは、供給部43へ送られる電解水(電解水生成装置42が生成した電解水)の流れである。
貯留部41は、水や塩水を貯留する容器である。貯留部41に貯留される水は、家庭で容易に入手可能な水道水でよい。貯留部41は、掃除機本体2に設けられている。貯留部41は、給水の利便性を高めるために、掃除機本体2に着脱可能であることが好ましい。貯留部41は、開閉可能な蓋を備えている。貯留部41は、蓋を開いて水や塩水を容易に給水できる。
電解水生成装置42は、例えば、水を電気分解してオゾンが溶解された電解水を生成したり、塩水を電気分解して次亜塩素酸(HClO)が溶解された電解水を生成したりする。電解水生成装置42の電極には、水に溶け出しにくい材料、例えばチタンや白金が用いられる。電気分解を促進するために、電極には、イリジウム、白金、ルテニウムなどの白金族の金属、またはその酸化物が担持されていても良い。電解水には、過酸化水素、活性酸素、OHラジカルなどの化学種が生成される。
電解水生成装置42は、貯留部41内に設けられている。電解水生成装置42は、貯留部41の外側、例えば貯留部41と供給部43とを繋ぐ配管に設けられていても良い(図2中に破線で示す電解水生成装置42)。つまり、電解水生成装置42は、貯留部41内の水を電解水に変えるものであっても良いし、貯留部41から供給部43へ供給される水を供給部43へ達する前に電解水に変えるものであっても良い。
電解水生成装置42は電源回路を有し、電源回路には電源コード11を経て電力が供給される。
供給部43は、吸込風路13のうち、塵埃分離集塵装置7より上流側(上流側風路13u)、および塵埃分離集塵装置7より下流側(下流側風路13d)のいずれに設けられていても良い。換言すると、供給部43は、吸込口と塵埃分離集塵装置7との間の吸込風路13、および塵埃分離集塵装置7と電動送風機8との間の吸込風路13のいずれに設けられていても良い。また、供給部43は、上流側風路13uおよび下流側風路13dの両方に設けられていても良い。
供給部43は、電解水を気化させて塵埃分離集塵装置7へ電解水を供給する。そこで、供給部43は、吸水性を有している。供給部43は、電解水生成装置42が生成した電解水を毛細管現象で吸い上げて電解水を含んだ状態となる。供給部43の一部は、貯留部41に貯留される水(電解前の水および電解水を含む)、または貯留部41と供給部43とを繋ぐ給水管を通る電解水に接触している。供給部43の他部は、吸込風路13自体、または吸込風路13に繋がる空間に露出している。
ここで、「吸込風路13に繋がる空間」は、電動送風機8が生じさせる吸込負圧が作用して空気の流動が十分に生じる部分を含み、また、電動送風機8が生じさせる吸込負圧が作用する一方で、吸込負圧による空気の流動が十分に生じずに流れの淀む部分を含む。
供給部43は、その吸水性によって貯留部41に貯留された水(電解前の水および電解水を含む)を吸い上げる。また、供給部43は、その吸水性によって貯留部41と供給部43とを繋ぐ給水管内の電解水を吸い上げる。つまり、電気掃除装置1は、吸水性を有する部材を電解水に接触させることで、吸込風路13へ電解水を供給する。供給部43は、吸込風路13が貯留部41よりも高い位置にあっても、毛細管現象によって液体を吸い上げて移動させることができる。供給部43の吸水性の程度や大きさを変えることによって、吸い上げる力と高さとを調節し、過供給を避けることが可能である。なお、供給部43は、貯留部41および電解水生成装置42よりも下方に配置されていても良い。この場合には、電解水は水頭差によって供給部43へ容易に供給される。
供給部43は、例えば織布、または不織布である。供給部43の材料は、綿などの天然繊維、セルロースなどの再生繊維、ポリエステル系繊維、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン46などのポリアミド系繊維、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系繊維などの合成繊維である。供給部43は、スポンジであっても良い。また、供給部43は、高吸水性高分子(Superabsorbent polymer、SAP、いわゆる吸収性ポリマー、高吸水性樹脂、高分子吸収体)製の部材を一体に有していても良い。高吸水性高分子製の部材を一体に有する供給部43は、より対象の電解水を保水できる。
そして、供給部43を下流側風路13dに設ける場合には、供給部43は、塵埃分離集塵装置7と電動送風機8との間の吸込風路13で電解水を気化させて、塵埃分離集塵装置7へ電解水を供給することができる。電解水の気化は、吸込風路13内の気体の蒸気圧が飽和蒸気圧になるまで進行する。気化した電解水は、吸込風路13を通じて塵埃分離集塵装置7に達し、塵埃分離集塵装置7に蓄積される塵埃を除菌する。供給部43を下流側風路13dに設ける場合には、塵埃分離集塵装置7に蓄積される塵埃を除菌するために、電動送風機8が停止している状態で、電解水を気化させることが好ましい。
また、供給部43を下流側風路13dに設ける場合には、電動送風機8が駆動している状態で電解水を気化させることによって、電動送風機8の排気を除菌することができる。換言すると、供給部43を下流側風路13dに設ける場合には、電動送風機8が駆動している最中、掃除機本体2から吹き出る排気を除菌するために、気化した電解水の全量を使用し、かつ電動送風機8が停止している状態で、塵埃分離集塵装置7に蓄積される塵埃を除菌することができる。
他方、供給部43を上流側風路13uに設ける場合には、供給部43は、吸込口から吸い込まれる空気の流れによって電解水を気化させて、塵埃分離集塵装置7へ電解水を供給することができる。吸込口から吸い込まれる空気の流れによって気化した電解水は、吸込風路13を通じて塵埃分離集塵装置7に達し、塵埃分離集塵装置7に蓄積される塵埃を除菌する。また、塵埃分離集塵装置7に達した電解水の一部は、吸込負圧によって塵埃分離集塵装置7を通過し、電動送風機8に達して電動送風機8の排気を除菌する。
図5は、本発明の実施形態に係る電気掃除装置の供給部の拡大図である。
図5に示すように。本実施形態に係る電気掃除装置1の供給部43は、吸込風路13に晒される凹凸46を有していても良い(図5に二点鎖線で示す凹凸46)。凹凸46は、供給部43を糸状の材料で形成する場合に、糸の直径よりも大きく、供給部43の投影面積に対する供給部43の表面積の比率を1より大きく拡大させる。
また、供給部43は、吸込風路13内の空気を通気可能であることが好ましい。例えば、供給部43は、微細な多数の孔47(図5に二点鎖線で示す孔47)を有している。多数の孔47は、供給部43の投影面積(吸込風路13の壁面で供給部43が占有する面積、いわゆる設置面積)に対する供給部43の表面積の比率を1より大きく拡大させる。
なお、供給部43は、吸込風路13に晒される凹凸46を有し、かつ通気性に劣るものであっても良く、凹凸46のない平坦な表面を有し、かつ吸込風路13内の空気を通気可能であっても良い。供給部43は、吸込風路13に晒される凹凸46を有し、かつ吸込風路13内の空気を通気可能であっても良い。
次に、本実施形態に係る電気掃除装置1の他の例を説明する。なお、各例で説明する電気掃除装置1A、1B、1C、1D、1E、1Fにおいて、電気掃除装置1(第一例の電気掃除装置)と同じ構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図6は、本発明の実施形態に係る第二例の電気掃除装置の吸込風路の模式図である。
図6に示すように、本実施形態に係る電気掃除装置1A(第二例の電気掃除装置)は、電解水の気化を促す熱源51を備えている。
熱源51は、電気を熱に変換する発熱体52である。熱源51は、例えばニクロム線や、ニクロム線を被覆で覆ったシーズヒーターである。熱源51は、吸水性を有する供給部43を容易に加熱可能な場所に配置されていることが好ましい。つまり、熱源51は、供給部43に接触していることが好ましい。熱源51は、熱伝導のみならず熱放射によって供給部43を加熱するものであっても良い。また、熱源51は、供給部43を直接的に加熱するものに限られず、供給部43へ送られる電解水を供給経路の途中で加熱するものであっても良い。
熱源51は、電源回路を有し、電源回路には電源コード11を経て電力が供給される。
電気掃除装置1Aは、熱源51によって供給部43を加熱し、電解水を気化させることで、より大量の電解水を吸込風路13へ容易に供給することができる。
図7は、本発明の実施形態に係る第三例の電気掃除装置の吸込風路の模式図である。
図7に示すように、本実施形態に係る電気掃除装置1B(第三例の電気掃除装置)は、電解水の気化を促す熱源51を備えている。
熱源51は、電動送風機8および本体制御部9の少なくとも一方である。換言すると、駆動にともなって発熱する電動送風機8が熱源51兼ねている、または電動送風機8の運転制御にともなって発熱する本体制御部9が熱源51を兼ねている。電動送風機8および本体制御部9のいずれか一方のみを熱源51として利用しても良く、電動送風機8および本体制御部9の両方を熱源51として利用しても良い。
吸込風路13は、電動送風機8および本体制御部9の少なくとも一方の近傍を経由している。供給部43は、熱源51としての電動送風機8および本体制御部9の少なくともいずれか一方の近傍に配置されている。供給部43は、熱源51としての電動送風機8および本体制御部9から加熱可能な範囲で近接していることが好ましい。
電気掃除装置1Bは、電気掃除装置1Aのようには個別の熱源51を必要とせず、運転にともなう熱を有効に利用できる。
図8は、本発明の実施形態に係る第四例の電気掃除装置の吸込風路の模式図である。
図8に示すように、本実施形態に係る電気掃除装置1C(第四例の電気掃除装置)は、電解水の気化を促す熱源51と、熱源51から供給部43へ熱を伝える伝熱部53と、を備えている。
熱源51は、第二例の電気掃除装置1Aのように発熱体52であっても良いし、第三例の電気掃除装置1Bのように電動送風機8および本体制御部9の少なくともいずれか一方であっても良い。
伝熱部53は、熱源51と供給部43との間に設けられている。伝熱部53は、熱伝導率の高い銅やアルミニウムの成形品である。伝熱部53は、本体ケース5内に収容されている。伝熱部53は、双方に到達可能な適宜の形状を有して熱源51と供給部43との間に渡っている。
電気掃除装置1Cは、発熱体52を収納する空間を吸込風路13の近傍に確保したり、吸込風路13の経路を迂回させたりする必要がなく、熱源51と供給部43との配置関係に柔軟に対応して、電解水の気化を促すことが可能である。
図9は、本発明の実施形態に係る第五例の電気掃除装置の吸込風路の模式図である。
図9に示すように、本実施形態に係る電気掃除装置1D(第五例の電気掃除装置)の吸込風路13Aは、吸込風路13Aの他の部分よりも内径が大きく、かつ供給部43を収容する供給部収容部61を備えている。
供給部43は電解水で湿気を帯びている。そのため、吸込風路13Aを流れる塵埃が供給部43に付着する場合がある。供給部43を下流側風路13dに設ける場合には、塵埃分離集塵装置7で分離しきれない極めて細かい塵が供給部43に付着する虞がある。また、供給部43を上流側風路13uに設ける場合には、吸込口から吸い込まれた、分離前の塵埃が供給部43に付着する虞がある。これら供給部43に付着した塵埃は、供給部43における電解水の気化を阻害する虞がある。
そこで、吸込風路13Aは、供給部43を収容する供給部収容部61を備えている。供給部収容部61の上流側には、供給部収容部61よりも内径の小さい部分があることが好ましい。換言すると、供給部収容部61は、吸込風路13Aの径方向外側へ向かって膨出している。
そして、供給部収容部61の深さ(吸込風路13Aの他の部分との内径の差)は、吸込風路13Aに晒される供給部43の露出面43aと吸込風路13Aの他の部分の内面13aとが面一になる深さであることが好ましい。また、供給部収容部61の深さは、供給部43の露出面43aが吸込風路13Aの他の部分の内面13aよりも径方向外側に配置される深さであっても良い。
仮に、供給部43が吸込風路13Aを流通する気流を遮るように配置されている場合には、供給部43には多量の塵埃が付着すると考えられる。そこで、電気掃除装置1Dでは、供給部43の露出面43aを吸込風路13Aの壁面と面一に配置し、または供給部43の露出面43aを吸込風路13Aの壁面よりも吸込風路13Aの中心線から遠ざけることで、供給部43に塵埃が付着することを防いでいる。
図10は、本発明の実施形態に係る第六例の電気掃除装置の吸込風路の模式図である。
図10に示すように、本実施形態に係る電気掃除装置1E(第六例の電気掃除装置)の吸込風路13Bは、吸込風路13Bの下流へ向かって開放される空間としての供給部収容部61Bを仕切り、かつ供給部収容部61Bに供給部43を収容する仕切板63を備えている。
供給部収容部61Bの上流側には、供給部収容部61Bよりも内径の小さい部分があることが好ましい。換言すると、供給部収容部61Bは、吸込風路13Bの径方向外側へ向かって膨出している。そして、供給部収容部61Bの深さは、供給部43の露出面43aが吸込風路13Bの他の部分の内面13aよりも径方向外側に配置される深さであることが好ましい。
仕切板63は、供給部収容部61Bの上流側から下流側へ向かって延びている。そして、仕切板63は、供給部収容部61Bを吸込風路13Bの下流へ向かって開放する。つまり、仕切板63の上流側の端部は、吸込風路13Bの内面13aに繋がり、仕切板63の下流側の端部は、吸込風路13Bの内面13aから離間している。また、仕切板63は、吸込風路13Bの中心線Cから見ると、供給部収容部61Bを覆い隠している。また、仕切板63は、吸込風路13Bの中心線Cから見ると、供給部43を覆い隠している。
仕切板63の吸込風路13B側の面63a(つまり、吸込風路13Cの中心を臨む面63a)は、仕切板63より上流側の吸込風路13Bの内面13aに連続している。仕切板63の吸込風路13B側の面63aと吸込風路13Bの内面13aとが連続することによって、仕切板63の下流側における流れの乱れが抑制され、供給部収容部61Bへの塵埃の進入も抑制される。
吸込風路13B内の空気の流れは、仕切板63の上流側から仕切板63の吸込風路13B側の面63aに沿う。そのため、吸込風路13Bの下流へ向かって開放される供給部収容部61Bには、吸込風路13B内の空気の流れが回り込みにくい。そして、空気によって運ばれる塵埃も、供給部収容部61Bに入り込みにくい。したがって、電気掃除装置1Eは、供給部43に塵埃が付着することを防ぐことができる。
図11は、本発明の実施形態に係る第七例の電気掃除装置の吸込風路の模式図である。
図11に示すように、本実施形態に係る電気掃除装置1F(第七例の電気掃除装置)の吸込風路13Cは、吸込風路13C内の塵埃の有無によって吸込風路13Cへの電解水の供給状態を切り替える切替機構71を備えている。
切替機構71は、吸込風路13Cを塵埃が通過している場合には、吸込風路13Cと供給部43との間の通気を断って吸込風路13C内への電解水の供給を阻み、その他の場合、つまり電動送風機8が停止して吸込負圧が生じていない場合には、吸込風路13Cに供給部43を露出させて吸込風路13C内への電解水の供給を可能にする。
切替機構71は、吸込風路13Cの他の部分よりも内径が大きく、かつ供給部43を収容する供給部収容部61Cと、供給部収容部61Cと吸込風路13Cとの通気を許可または遮断する開閉可能な扉部72と、供給部43よりも上流側の吸込風路13Cに設けられて、吸込風路13Cを通過する塵埃の有無を検知する塵埃検知器73(塵埃検知手段の一例である)と、塵埃検知器73の検知結果に基づいて扉部72の開閉を行う開閉駆動部75と、を備えている。
供給部収容部61Cの上流側には、供給部収容部61Cよりも内径の小さい部分があることが好ましい。換言すると、供給部収容部61Cは、吸込風路13Cの径方向外側へ向かって膨出している。そして、供給部収容部61Cの深さは、供給部43の露出面43aが吸込風路13Cの他の部分の内面13aよりも径方向外側に配置される深さであることが好ましい。
扉部72は、吸込風路13Cと供給部収容部61Cとの境界部分に設けられている。扉部72は、例えば引き戸であることが好ましい。引き戸は開き戸に比べて開閉に要する空間を確保し易い。扉部72は、吸込風路13Cの流れの方向へ移動して開閉可能な引き戸であっても良いし、吸込風路13Cを確定する管の周方向へ移動して開閉可能な引き戸であっても良い。扉部72は、吸込風路13Cの上流側へ向かって開く引き戸であっても良く、吸込風路13Cの下流側へ向かって開く引き戸であっても良い。一例として、吸込風路13Cの下流側へ向かって開いた扉部72を二点鎖線で示す。吸込風路13Cの下流側へ向かって開く引き戸は、開く際に吸込負圧による空気の流れを利用して、より確実に開くことが可能である。吸込風路13Cの上流側へ向かって開く引き戸は、閉じる際に吸込負圧による空気の流れを利用して、より確実に閉じることが可能である。
また、扉部72は、蛇腹式のシャッターであっても良い。シャッターは、引き戸に比べて開閉に要する領域を、より省スペース化できる。
扉部72の吸込風路13C側の面72a(つまり、吸込風路13Cの中心を臨む面72a)は、扉部72より上流側の吸込風路13Cの内面13aに連続していることが好ましい。扉部72の吸込風路13C側の面72aと吸込風路13Cの内面13aとが連続することによって、扉部72の下流側における流れの乱れが抑制され、扉部72を開閉する際の抵抗を抑制できる。
扉部72は閉じた状態で吸込風路13Cと供給部収容部61Cとの通気を遮断し、開いた状態で吸込風路13Cと供給部収容部61Cとの通気を許可する。吸込風路13Cと供給部収容部61Cとの通気が遮断されると、供給部43から気化する電解水は、吸込風路13Cへ供給されない。吸込風路13Cと供給部収容部61Cとの通気が許可されると、供給部43から気化する電解水は、吸込風路13Cへ供給される。
塵埃検知器73は、吸込風路13Cを通過する塵埃の有無を検知して開閉制御部77へ出力する。塵埃検知器73は、吸込風路13Cを横切る光の量の変化を検知して塵埃の有無を検知する。塵埃検知器73は、例えば発光素子と、発光素子が発する光を検知する受光素子とを含んでいる。塵埃検知器73は、吸込風路13Cを通過する塵埃が、発光素子が発する光を遮る頻度や時間を受光素子で検知することで、塵埃の有無を検知する。塵埃検知器73は、塵埃の有無を光で検知するため、吸込風路13Cの圧力損失を増加させることなく、塵埃の有無を検知することができる。
開閉駆動部75は、扉部72を開閉する駆動源、例えば開閉用電動機76と、開閉用電動機76の運転を制御する開閉制御部77と、を備えている。
開閉用電動機76は、例えば出力軸に設けられたギアと、扉部72に設けられたラックと、を介して扉部72を開閉する駆動力を伝達する。
開閉制御部77は、塵埃検知器73から吸込風路13Cを塵埃が通過しているか否かの検知結果を受け取る。開閉制御部77は、吸込風路13Cを塵埃が通過している場合には、開閉用電動機76を作動させて扉部72を閉ざす。また、開閉制御部77は、吸込風路13Cを塵埃が通過していない場合には、開閉用電動機76を作動させて扉部72を開く。扉部72が開くと、供給部43は吸込風路13Cに露出する。
電気掃除装置1Fは、電気掃除装置1D、1Eに比べて吸込風路13Cに塵埃が流れている最中に電解水を吸込風路13Cへ供給することができない一方で、供給部43に塵埃が付着することを確実に防ぐことができる。
以上のように、本実施形態に係る電気掃除装置1、1A、1B、1C、1D、1E、1Fは、電解水生成装置42が生成した電解水を、電動送風機8の吸込側に繋がる吸込風路13、13A、13B、13Cへ供給する供給部43を備えている。そのため、電気掃除装置1、1A、1B、1C、1D、1E、1Fは、吸込風路13へ電解水を供給して塵埃分離集塵装置7に溜まった塵埃を継続的に除菌し、掃除機本体2の排気を継続的に除菌することが可能である。
また、本実施形態に係る電気掃除装置1、1A、1B、1C、1D、1E、1Fは、電解水を気化させて塵埃分離集塵装置7へ電解水を供給する供給部43を備えている。そのため、電気掃除装置1、1A、1B、1C、1D、1E、1Fは、吸込風路13、13A、13B、13Cへ気化した電解水を供給することができる。気化した電解水は、吸込風路13、13A、13B、13Cを通じて容易に拡散し、塵埃分離集塵装置7に溜まった塵埃を継続的に除菌し、掃除機本体2の排気を継続的に除菌する。
ところで、掃除機本体の吸込口に装着可能な除菌装置を備える従来の電気掃除機では、管部に代えて除菌装置を掃除機本体の吸込口に装着した状態で、紙パックへ電解水を供給する。つまり、従来の電気掃除機は、掃除の最中、つまり電動送風機を運転している最中に、紙パックに溜められる塵埃を除菌することができない。
一方、本実施形態に係る電気掃除装置1、1A、1B、1C、1D、1E、1Fは、吸込口28から吸い込まれる空気の流れによって電解水を気化させて塵埃分離集塵装置7へ電解水を供給する供給部43を備えている。換言すると、電気掃除装置1、1A、1B、1C、1D、1E、1Fは、電動送風機8の運転中に、供給部43から電解水を気化させる。そのため、電気掃除装置1、1A、1B、1C、1D、1E、1Fは、吸込風路13、13A、13B、13C内で実質的に空気の流れのない状態で電解水を気化させるよりも、より多量の電解水を気化させることができる。
また、電気掃除装置1、1A、1B、1C、1D、1E、1Fは、供給部43が下流側風路13dに設けられている場合には、塵埃分離集塵装置7を通過する微細な塵埃を含んでいたり、臭気を帯びていたりする電動送風機8の排気を、より多量に気化する電解水で除菌することができる。さらに、電気掃除装置1、1A、1B、1C、1D、1E、1Fは、上流側風路13uに供給部43が設けられている場合には、塵埃分離集塵装置7へ吸い込まれる塵埃、および塵埃分離集塵装置7に溜まった塵埃を、より多量に気化する電解水で除菌することができる。
さらに、本実施形態に係る電気掃除装置1A、1B、1Cは、電解水の気化を促す熱源51を備えている。そのため、電気掃除装置1A、1B、1Cは、室温(電気掃除装置1が使用される環境温度)で電解水を気化させるよりも、より多量の電解水を気化させることができる。
本実施形態に係る電気掃除装置1Aは、電気を熱に変換する発熱体52を熱源51として備えている。発熱体52は、電力を供給可能な範囲で、吸込風路13の何れの箇所にも容易に配置することが可能である。そのため、電気掃除装置1Aは、吸込風路13に沿って供給部43と熱源51とを、容易に配置することができる。
本実施形態に係る電気掃除装置1B、1Cは、電動送風機8および本体制御部9の少なくとも一方を熱源51に利用している。そのため、電気掃除装置1B、1Cは、電気掃除装置1Aに比べて熱源51を昇温させるための電力の消費を抑制できる。
本実施形態に係る電気掃除装置1Dは、熱源51から供給部43へ熱を伝える伝熱部53を備えている。そのため、電気掃除装置1Dは、被加熱部として供給部43と熱源51との間で熱の運搬経路を確保できる。つまり、電気掃除装置1Dは、供給部43および熱源51のぞれぞれの配置の自由度を向上させることができる。
また、本実施形態に係る電気掃除装置1、1A、1B、1C、1D、1E、1Fは、吸込風路13に晒される凹凸46を有する供給部43を備えている。凹凸46は、供給部43の投影面積に対する表面積を増大させて、供給部43から気化する電解水の量を増加させる。より多量の電解水は、塵埃分離集塵装置7内の塵埃、および電動送風機8の排気の除菌を促進する。
さらに、本実施形態に係る電気掃除装置1、1A、1B、1C、1D、1E、1Fは、吸込風路13内の空気を通気可能な供給部43を備えている。通気性を有する供給部43は、その投影面積に対する表面積を増大させて、供給部43から気化する電解水の量を増加させる。より多量の電解水は、塵埃分離集塵装置7内の塵埃、および電動送風機8の排気の除菌を促進する。
また、本実施形態に係る電気掃除装置1Dは、吸込風路13Aの他の部分よりも内径が大きく、かつ供給部43を収容する供給部収容部61を備えている。供給部収容部61は、吸込風路13Aを流れる塵埃が供給部43に付着することを抑制する。そのため、電気掃除装置1Dは、供給部43から気化する電解水の減少を防ぐことができる。
さらに、本実施形態に係る電気掃除装置1Eは、吸込風路13Bの下流へ向かって開放される供給部収容部61Bを仕切り、かつ供給部収容部61Bに供給部43を収容する仕切板63を備えている。仕切板63は、吸込風路13Bの中心線から見ると、供給部収容部61Bを覆い隠している。つまり、供給部収容部61Bに収容される供給部43は、吸込風路13Bの空気に晒される一方で、吸込風路13Bの下流へ向かって吸い込まれる塵埃に晒されにくい。そのため、電気掃除装置1Eは、供給部43から気化する電解水の減少を防ぐことができる。
また、本実施形態に係る電気掃除装置1Fは、吸込風路13C内の塵埃の有無によって吸込風路13Cへの電解水の供給状態を切り替える切替機構71を備えている。切替機構71は、吸込風路13Cを塵埃が通過している場合には、吸込風路13Cと供給部43との間の通気を断って吸込風路13C内への電解水の供給を阻む。また、切替機構71は、電動送風機8が停止して吸込負圧が生じていない場合には、吸込風路13Cに供給部43を露出させて吸込風路13C内へ電解水を供給する。そのため、電気掃除装置1Fは、塵埃が供給部43に付着することを確実に防ぎ、供給部43から気化する電解水の減少を防ぐことができる。
したがって、本実施形態に係る電気掃除装置1、1A、1B、1C、1D、1E、1Fによれば、着脱の手間を掛けずに溜まった塵埃を除菌可能であり、かつ排気の除菌を容易に継続することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる