JP2020065776A - トイレの混雑緩和システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 単なるアラーム(警報)のように、周囲の人達を驚かせたり、或いは緊急事態として通報されてしまうなどの無用なトラブル要因を排除し、緊急性のない目的外使用、特に、ゲーム等を目的としたスマートホンの使用者に対して有効に機能させる。【解決手段】 トイレブースBに対する利用者の使用開始又は使用終了を検出する使用検出手段2と、使用開始を検出したなら所定の設定時間Tsを計時処理し、当該設定時間Tsの計時処理中における使用終了の検出又は設定時間Tsの経過により、計時処理をリセットする計時処理部Ftを有するとともに、設定時間Tsの計時処理中に使用終了を検出することなく当該設定時間Tsが経過したときは、少なくとも利用者の使用終了を促す音声ガイドMuを出力処理し、かつ当該設定時間Tsの経過後における使用終了の検出により、当該出力処理を停止する音声出力処理部Fsを有する監視処理手段3を備える。【選択図】 図1
Description
本発明は、トイレブースに設置することによりトイレの混雑を緩和するトイレの混雑緩和システムに関する。
一般に、遮蔽された空間となるオフィスビル等における共用されるトイレブースは、外部から内部の情況が判りにくいため、トイレブースの内部で、例えば、発作等の急病人が発生した場合、いち早く外部に知らせる必要がある。一方、最近では、トイレ以外の目的によりトイレブースが使用されることも多くなり、トイレ待ちをしている人が利用できない問題も生じている。このため、トイレブースの内部における異常や目的外使用を監視するための警報装置(警報システム)も提案されている。
従来、この種の警報装置(警報システム)としては、特許文献1に開示されるトイレット集中監視装置,特許文献2に開示される警報装置,及び特許文献3に開示されるトイレ監視システムが知られている。同文献1のトイレット集中監視装置は、複数のトイレットの使用状況を1箇所で集中して監視することを目的としたものであり、具体的には、トイレットのドアに該ドアの閉鎖動作および開放動作を検出するドアスイッチを取り付け、タイマでドアスイッチの検出信号に基づいてドアの閉鎖動作時から開放動作時までの経過時間を計測し、タイマでの計測時間が所定の時間経過後にブザーと緊急呼出表示ランプとでアラームを発信してトイレット内での事故発生に早期に対処可能にしたものである。
また、同文献2の警報装置は、トイレ個室内において患者や老人等のトイレ利用者に異常が発生した場合に、この異常を早急に外部に知らせることができる安価かつ簡易な警報装置であって、既存のトイレ個室にも簡単に取り付けることができる警報装置の提供を目的としたものであり、具体的には、個室の扉を施錠および解錠するロックと、ロックの施錠を検知したときにタイマの時間計測を開始しロックの解錠を検知したときにタイマを初期状態にリセットするとともにロックの解錠の検知をすることなく設定時間を経過したときにアラームヘ信号出力する出力手段を備えたタイマと、個室外部へ警報音および/または警報光を発するアラームを備えて構成したものである。
さらに、同文献3のトイレ監視システムは、常開型と常閉型のいずれのトイレブースに適用する場合でもトイレブースの利用状況を監視することが可能で、目的外利用者が監視を回避しにくいトイレ監視システムの提供を目的としたものであり、具体的には、トイレブース内に操作センサを有し、利用者に操作されたセンサからドア閉鎖信号が出力されることにより作動してドアを閉鎖位置へ移動させ、利用者に操作されたセンサからドア開放信号が出力されることにより作動してドアを開放位置へ移動させるドア開閉装置を備えるとともに、ドア閉鎖信号に基づいてドアが閉鎖位置に移動させられる場合にドア開閉装置から利用開始情報を受信し、ドア開放信号に基づいてドアが開放位置へ移動させられる場合にドア開閉装置から利用終了情報を受信し、利用開始情報と利用終了情報に基づいてトイレブースの利用状況を監視する監視装置を設けたものである。
しかし、上述した従来におけるこの種の警報装置(警報システム)は、次のような問題点があった。
即ち、発作等の急病人が発生した場合には、アラーム(警報)により外部にいち早く知らせることができるため、迅速な応急処置等の対応が可能になり、この観点からは一定の有効性を確保できる。
一方、緊急性のない目的外使用の場合、具体的には、最近多く見られるゲーム等を目的としたスマートホンの使用者の場合、警報を発生させることはマイナス要素も多くなる。即ち、警報は外部への緊急通報と間違われやすいため、使用者本人のみならず、周囲への悪影響、例えば、周囲の人達を驚かせたり、或いは緊急事態として管理者等に通報されてしまうなど、無用なトラブル要因にもなりかねず、必ずしも現実的な解決手段とはいえない。
結局、従来の警報装置(警報システム)では、緊急性のない目的外使用の場合、装置(システム)に誤動作が生じたことと同様の現象につながることになり、目的外使用の利用者に対して、ある程度有効に機能させることができるにしても、警報装置(警報システム)の作動に伴うマイナス要素も多くなるなど、従来よりトイレブースの目的外使用に対するより現実的な解決手段が要請されていた。
本発明は、このような背景技術に存在する課題を解決したトイレの混雑緩和システムの提供を目的とするものである。
本発明は、上述した課題を解決するため、トイレブースBに設置することによりトイレの混雑を緩和するトイレの混雑緩和システム1を構成するに際し、トイレブースBに対する利用者の使用開始又は使用終了を検出する使用検出手段2と、使用開始を検出したなら所定の設定時間Tsを計時処理し、当該設定時間Tsの計時処理中における使用終了の検出又は設定時間Tsの経過により、計時処理をリセットする計時処理部Ftを有するとともに、設定時間Tsの計時処理中に使用終了を検出することなく当該設定時間Tsが経過したときは、少なくとも利用者の使用終了を促す音声ガイドMuを出力処理し、かつ当該設定時間Tsの経過後における使用終了の検出により、当該出力処理を停止する音声出力処理部Fsを有する監視処理手段3を備えることを特徴とする。
この場合、発明の好適な態様により、使用検出手段2には、トイレブースBに付設した開閉するトイレドアBdの開位置Xo又は閉位置Xcに基づいて、使用開始又は使用終了を検出するドアセンサ11i(11o)を用いることができるとともに、トイレブースBに付設した開閉するトイレドアBdに有する錠Kの施錠又は解錠に基づいて、使用開始又は使用終了を検出する錠センサ12を用いることができ、各センサ11i(11o),12は単独で用いてもよいし、組合わせて用いてもよい。一方、監視処理手段3には、音声ガイドMuの出力処理と同時に、警告ランプ15i(15o)を点滅又は点灯させる出力処理を行うランプ出力処理部Faを設けることができる。この際、警告ランプ15i(15o)は、トイレブースBの内部Bi及び/又は外部Boに配設することができる。さらに、監視処理手段3には、設定時間Tsを、定期的若しくは不定期的又はランダムに変更する設定時間変更処理部Fcを設けることができる。他方、監視処理手段3には、特定カードCを検出するカードリーダ16と、このカードリーダ16による特定カードCの検出により、設定時間Tsの計時処理のリセット,音声ガイドMuの出力処理の停止,及び警告ランプ15i(15o)の出力処理の停止を行う特定カード処理部Ffを設けることができる。また、音声出力処理部Fsは、流水擬音Mwを出力するスピーカ部17を兼用することにより、音声ガイドMuを出力することができる。
このような構成を有する本発明に係るトイレの混雑緩和システム1によれば、次のような顕著な効果を奏する。
(1) トイレブースBに対する利用者の使用開始又は使用終了を検出する使用検出手段2と、使用開始を検出したなら所定の設定時間Tsを計時処理し、当該設定時間Tsの計時処理中における使用終了の検出又は設定時間Tsの経過により、計時処理をリセットする計時処理部Ftを有するとともに、設定時間Tsの計時処理中に使用終了を検出することなく当該設定時間Tsが経過したときは、少なくとも利用者の使用終了を促す音声ガイドMuを出力処理し、かつ当該設定時間Tsの経過後における使用終了の検出により、当該出力処理を停止する音声出力処理部Fsを有する監視処理手段3を設けたため、単なるアラーム(警報)のように、周囲の人達を驚かせたり或いは緊急事態として通報されてしまうなどの無用なトラブル要因を排除できる。この結果、利用者本人に対してのみ使用終了を促すことが可能となり、緊急性のない目的外使用、特に、ゲーム等を目的としたスマートホンの使用者に対して有効に機能させることができる混雑緩和システム1として提供できる。
(2) 好適な態様により、使用検出手段2に、トイレブースBに付設した開閉するトイレドアBdの開位置Xo又は閉位置Xcに基づいて、使用開始又は使用終了を検出するドアセンサ11i(11o)を用いれば、ドアセンサ11i(11o)の設置に際し、トイレドアBdに直接取付けることなく実施可能になるため、取付位置の選定の自由度、更にはトイレブースBの内部位置又は外部位置を選択可能になるなど、設置自由度及び汎用性を高めることができる。したがって、比較的容易に取付けできるとともに、使用開始又は使用終了を確実に検出できる。
(3) 好適な態様により、使用検出手段2に、トイレブースBに付設した開閉するトイレドアBdに有する錠Kの施錠又は解錠に基づいて、使用開始又は使用終了を検出する錠センサ12を用いれば、ドアタイプの相違、即ち、常開式ドア又は常閉式ドアのいずれにも対応させることができるとともに、ドアセンサ11i(11o)と組合わせることにより、より確実な検出を行うことができる。
(4) 好適な態様により、監視処理手段3に、音声ガイドMuの出力処理と同時に、警告ランプ15i(15o)を点滅又は点灯させる出力処理を行うランプ出力処理部Faを設ければ、音声ガイドMuと一緒に警告ランプ15i(15o)を点滅又は点灯させることができるため、利用者に対して、使用終了をより強く促すことができる。特に、音声ガイドMuと組合わせて警告ランプ15i(15o)を点滅又は点灯させるため、周囲の人達は状況を容易に把握することができ、周囲の人達を驚かせたり、或いは緊急事態として通報される弊害を回避できる。しかも、音声ガイドMuと警告ランプ15i(15o)の点滅又は点灯が必要以上に長く継続するような場合は、周囲の人達も何か異常が起きているのではと判断できるため、従来と同様の緊急通報に係わる機能も持たせることができる。
(5) 好適な態様により、警告ランプ15i(15o)を、トイレブースBの内部Bi及び/又は外部Boに配設すれば、警告ランプ15i(15o)の配設位置を、トイレブースBの内部Bi,外部Bo,内部Bi及び外部Boの三通りから選択できるため、トイレブースBの状態や用途(目的)等に対して柔軟に対応させることができる。特に、警告ランプ15oをトイレブースBの外部にも配設した場合、周囲の人達にも情況を迅速かつ確実に報知することができる。
(6) 好適な態様により、監視処理手段3に、設定時間Tsを定期的若しくは不定期的又はランダムに変更する設定時間変更処理部Fcを設ければ、いわば慣れた人による悪意をもった最大使用可能時間までの使用を許してしまう弊害を回避できるため、混雑緩和システム1の有効性(混雑緩和効果)をより高めることができる。
(7) 好適な態様により、監視処理手段3に、特定カードCを検出するカードリーダ16と、このカードリーダ16による特定カードCの検出により、設定時間Tsの計時処理のリセット,音声ガイドMuの出力処理の停止,及び警告ランプ15i(15o)の出力処理の停止を行う特定カード処理部Ffを設ければ、事前に特定カードCを所有することにより、混雑緩和システム1の機能を停止(リセット)させることができるため、特に、多機能共用タイプのトイレブースにおいて、ある程度の使用時間を必要とする車椅子利用者等、即ち、多機能トイレを必要とする利用者における利便性、更には安心した使用を確保できる。
(8) 好適な態様により、音声出力処理部Fsを構成するに際し、流水擬音Mwを出力するスピーカ部17を兼用することにより、音声ガイドMuを出力するようにすれば、一部の使用部品を兼用できるため、設置に伴うコスト低減に寄与できるとともに、トイレブースB内の煩雑化を回避できる。
次に、本発明に係る好適実施形態を挙げ、図面に基づき詳細に説明する。
最初に、本実施形態に係る混雑緩和システム1の理解を容易にするため、同システム1を設置するトイレブースBの概要について、図4を参照して説明する。
一般に、オフィスビル等のトイレ設備に設ける、便器,洗面器等の設置数は、事務所衛生基準規則に基づいて実施運営されており、図4に一例として示すトイレ設備50もこれに基づいて設置される。図4に示すトイレ設備50は、仕切壁51…により区画形成された複数の一般共用タイプのトイレブースB…である。各トイレブースB…は、出入口Beを有し、この出入口Beには開閉するトイレドアBd…が付設される。トイレドアBd…は、一方の側辺が上下一対のヒンジ部52,52…により回動自在に支持される回動式ドアであり、常開式ドアとして構成されている。
したがって、非使用状態では、図4中、左側のトイレドアBdのように、ヒンジ部52,52を支点として内側へ回動変位した開位置Xoにある。一方、利用者がトイレブースBに入室した使用状態では、図4中、右側のトイレドアBdのように、ヒンジ部52,52を支点として回動変位し、出入口Beを塞いだ閉位置Xcにある。また、トイレドアBdには、錠Kが付設される。例示の錠Kは、スライド錠であり、トイレドアBdに取付けた左右にスライドする錠ハンドルKsと、側壁51sに取付け、かつ閉位置Xcで錠ハンドルKsに対向するロック受座Kcにより構成される。これにより、錠ハンドルKsをスライド変位させ、ロック受座Kcに係止させれば、施錠することができるとともに、錠ハンドルKsを反対方向へスライド変位させ、ロック受座Kcから離間させれば、解錠することができる
次に、このトイレブースBに配設されるトイレ(水洗トイレ)における流水システムMの概要について、図2を参照して説明する。
図2中、61は流水機構であり、水道管Pの中途に、止水栓62,バキュームブレーカ63,バルブ機構64が接続される。この場合、バキュームブレーカ63は便器(図示を省略)に至る下流側の水道管Pdに接続され、止水栓62は上流側の水道管Puに接続される。
また、71は主制御ボックス71bに収容した主制御部,72はハウジング72hに内蔵した流水制御部,73はケーシング73cに覆われた端末ユニットをそれぞれ示す。そして、流水制御部72は接続ケーブル74を介して端末ユニット73に、端末ユニット73は接続ケーブル75を介して主制御部71に、主制御部71は接続ケーブル76を介して流水制御部72に、それぞれ接続されるとともに、バルブ機構34及びバキュームブレーカ33は、それぞれ接続ケーブル77及び78を介して流水制御部72に接続される。端末ユニット73において、81は流水センサ部、82は擬音ボタン、17はスピーカ部をそれぞれ示す。
したがって、例示の流水システムMの場合、利用者がトイレを使用し、流水擬音Mwを流したいときは、擬音ボタン82を押せば、ON信号が主制御部71に送信されるため、主制御部71から流水擬音Mwに係わる擬音信号が端末ユニット73に送られ、スピーカ部17から流水擬音Mwが流れる。流水擬音Mwを停止させたいときは、再度、擬音ボタン82を押せば、停止させることができる。また、利用者がトイレの使用を終了し、便器に水を流す場合には、流水センサ部81に手を翳せば、流水センサ部81による検知信号が流水制御部72に送信されるため、流水制御部72により、バルブ機構34が開閉制御され、基本的な流水処理、即ち、給水処理及び給水停止処理が行われる。なお、この際、流水擬音Mwが流れているときは、流水擬音Mwに対する停止の制御が行われる。
次に、本実施形態に係る混雑緩和システム1の構成について、図2〜図8を参照して具体的に説明する。
図3は、混雑緩和システム1の全体を示すブロック構成図である。混雑緩和システム1は、大別して、使用検出手段2と監視処理手段3を備える。
使用検出手段2は、トイレブースBに対する利用者の使用開始又は使用終了を検出する機能を備える。例示の使用検出手段2には、トイレブースBに付設したトイレドアBdの開位置Xo又は閉位置Xcに基づいて、使用開始又は使用終了を検出するドアセンサ11iを用いる。
図2〜図5にドアセンサ11iを示す。このドアセンサ11iは、発光素子(LED)と受光素子を組合わせた測距センサであり、例えば、図4及び図5に示すように、トイレブースBの出入口Beを区画構成する上フレーム部54の内側面54iに、下方へ向けて取付けることができる。また、トイレドアBdの内面の上端部には、閉位置Xcにおいてドアセンサ11iに対面する反射プレート11ipを取付ける。なお、反射プレート11ipを取付けることなく、トイレドアBdの面(上面等)を反射プレートの面として直接利用することも可能である。
これにより、図4に示すように、トイレドアBdが開位置Xoにあるときは、図5に仮想線で示す反射プレート11ipがドアセンサ11iから離れるため、非検出状態となり、非使用時であることを検出できる。一方、図4に示すように、トイレドアBdが閉位置Xcにあるときは、図5に実線で示す反射プレート11ipがドアセンサ11iの直下に位置するため、検出状態となり、使用時であることを検出できる。
このように、使用検出手段2として、トイレブースBに付設した開閉するトイレドアBdの開位置Xo又は閉位置Xcに基づいて、使用開始又は使用終了を検出するドアセンサ11iを用いれば、ドアセンサ11iの設置に際し、トイレドアBdに直接取付けることなく実施可能になるため、取付位置の選定の自由度、更にはトイレブースBの内部位置又は外部位置を選択可能になるなど、設置自由度及び汎用性を高めることができる。したがって、比較的容易に取付けできるとともに、使用開始又は使用終了を確実に検出できる利点がある。
また、この実施形態では、図2に示すように、使用検出手段2として、ドアセンサ11iに加えて、トイレドアBdに有する錠Kの施錠又は解錠に基づいて、使用開始又は使用終了を検出する錠センサ12を組合わせて検出するようにした。例示する錠Kは、左右にスライド変位する錠ハンドルKsを備えるため、錠センサ12には、この錠ハンドルKsの位置、即ち、施錠位置又は解錠位置によりON/OFFするマイクロスイッチ等を使用することができる。
このように、トイレドアBdに有する錠Kの施錠又は解錠に基づいて、使用開始又は使用終了を検出する錠センサ12を用いれば、ドアタイプの相違、即ち、常開式ドア又は常閉式ドアのいずれにも対応させることができるとともに、ドアセンサ11iと組合わせることにより、より確実な検出を行うことができる利点がある。
一方、監視処理手段3には、主要部を構成する監視制御部21を備える。この監視制御部21は、上述した主制御部71を利用又は主制御部71に追加して実施可能である。即ち、主制御部71は、CPU等を含むコンピュータ機能を有するため、図3に示す内部メモリ22を含ませたハードウェア構成により、シーケンス制御を含む各種制御を実行できる。したがって、前述したドアセンサ11i及び錠センサ12は、インタフェース23を介して監視制御部21に接続する。なお、図2中、26はドアセンサ11i側と監視制御部21側を接続する接続ケーブルを示す。この際、錠センサ12は、一旦、接続ケーブル27を介してドアセンサ11i側に接続し、さらに、接続ケーブル26を通して監視制御部21側に接続する。
したがって、内部メモリ22には、後述する音声ガイドMuに係わるデータDu及び流水擬音Mwに係わるデータDwを登録するとともに、本実施形態に係る混雑緩和システム1の実施により採取できる時間データや回数データ等の各種取得データDdを書込むことができる。また、内部メモリ22には、混雑緩和システム1を動作(機能)させるためのシーケンスプログラムを含む各種プログラムを格納し、監視処理手段3としての処理を行うことができる。このため、監視制御部21には、図3に示すように、基本的処理部として、計時処理部Ft及び音声出力処理部Fsを備えるとともに、付随的処理部として、設定時間変更処理部Fc,特定カード処理部Ff及びランプ出力処理部Faをシステム機能として備えている。
この場合、計時処理部Ftは、使用検出手段2による使用開始の検出により所定の設定時間Tsを計時処理し、この設定時間Tsの計時処理中における使用終了の検出又は設定時間Tsの経過により、計時処理をリセットする基本機能を備える。例示の場合、設定時間Tsの標準時間として、5〔分〕を設定した。
また、この設定時間Tsは、設定時間変更処理部Fcの機能により、定期的若しくは不定期的又はランダムに変更される。図8(a)は、定期的に変更する場合の一例を示す。この場合、使用回数の進行に応じて、標準時間となる5〔分〕の設定時間Tsが2回続けて設定された後に、短い設定時間Tsとなる4〔分〕が一回設定される定期的な繰返しパターンとなる。したがって、図8(a)において、例えば、標準時間となる5〔分〕を設定する回数がランダムな回数に設定される場合は不定期的に変更される例となる。一方、図8(b)は、設定時間Tsとして、7〔分〕を最大、かつ3〔分〕を最小に、3〜7〔分〕から乱数により選択される時間を設定時間Tsに設定するランダムに変更される例となる。
このように、設定時間Tsを、定期的若しくは不定期的又はランダムに変更する設定時間変更処理部Fcを設ければ、いわば慣れた人による悪意をもった最大使用可能時間までの使用を許してしまう弊害を回避できるため、混雑緩和システム1の有効性(混雑緩和効果)をより高めることができる利点がある。
他方、音声出力処理部Fsは、設定時間Tsの計時処理中に使用終了を検出することなく当該設定時間Tsが経過したときに、少なくとも利用者の使用終了を促す音声ガイドMuを出力処理し、かつ当該設定時間Tsの経過後における使用終了の検出により、当該出力処理を停止する基本機能を備える。
この場合、音声ガイドMuは、前述した音声データDuとして内部メモリ22に保存されており、例えば、「長時間滞在されています。他のご利用者と交代して下さい。」の音声を用いることができる。この音声ガイドMuは、端末ユニット73に備えるスピーカ部17、即ち、流水擬音Mwを流すスピーカ部17を兼用して出力させることができる。このように、音声出力処理部Fsを構成するに際し、流水擬音Mwを出力するスピーカ部17を兼用することにより、音声ガイドMuを出力するようにすれば、一部の使用部品を兼用できるため、設置に伴うコスト低減に寄与できるとともに、トイレブースB内の煩雑化を回避できる利点がある。図3中、25は、監視制御部21とスピーカ部17間に接続されたアンプを示す。
また、ランプ出力処理部Faは、この音声ガイドMuの出力処理と同時に、警告ランプ15iを点滅又は点灯させる出力処理を行う機能を備える。この警告ランプ15iは、図4及び図5に示すように、ドアセンサ11iの外面に取り付けることができる。この警告ランプ15iには、LEDランプ31を用いている。この場合、警告ランプ15iは、図2に示すように、接続ケーブル26を通して監視制御部21側に接続されるとともに、図3に示すように、インタフェース24を介して監視制御部21に接続される。なお、図3,図4及び図5において、点線で示すLwは、LEDランプ31による照射光を示しており、図4は、点滅させた場合の照射光Lwをイメージにより示すとともに、図5は照射光Lwの照射方向を示している。
このようなランプ出力処理部Faを設ければ、音声ガイドMuと一緒に警告ランプ15iを点滅又は点灯させることができるため、利用者に対して、使用終了をより強く促すことができる。特に、音声ガイドMuと組合わせて警告ランプ15iを点滅又は点灯させるため、周囲の人達は状況を容易に把握することができ、周囲の人達を驚かせたり、或いは緊急事態として通報される弊害を回避できる。しかも、音声ガイドMuと警告ランプ15iの点滅又は点灯が必要以上に長く継続するような場合は、周囲の人達も何か異常が起きているのではと判断できるため、従来と同様の緊急通報に係わる機能も持たせることができる。
ところで、本実施形態に係る混雑緩和システム1では、音声ガイドMuの出力及び警告ランプ15iの点滅(又は点灯)を行うため、利用者に対して、これらが発生する可能性があることを予め告知する必要がある。このため、トイレブースBの外面や内部の壁面などにおける利用者が見やすい場所に、告知シール35を貼着することが望ましい。
図6に、告知シール35の一例を示す。この告知シール35は、上端部に「お知らせ」の表示部36を設け、その下方に、上から順に、第一表示部37a(例えば、「大便器ブースは用便など適正なご利用をお願いします。」)、第二表示部37b(例えば、「スマホ・ゲーム等目的外の長時間滞在はご遠慮ください。」)、第三表示部38(例えば、「ブース内でのご利用者が長時間滞在された時」)、第四表示部38a(例えば、「下記のアナウンス並びにLEDランプが点滅し警告があります。予めご承知ください。」)、第五表示部38b(「音声ガイド「長時間滞在されています。他のご利用者と交代してください。」)、第六表示部38c(例えば、「ブース天井のLEDランプが点滅します。」)、第七表示部39(例えば、「ご利用の皆様、共用トイレの適切なご利用について、ご理解とご協力をお願い申し上げます。」)をそれぞれ設けている。
次に、本実施形態に係る混雑緩和システム1の動作について、各図を参照しつつ図1に示すフローチャートに従って説明する。
今、トイレを使用するため、利用者がトイレブースBに入室した場合を想定する(ステップS1)。入室により、利用者がトイレドアBdを閉めれば、トイレドアBdは閉位置Xcに移動するため、この閉位置Xcはドアセンサ11iにより検出される(ステップS2,S3)。さらに、錠Kの操作により施錠を行えば、この施錠は錠センサ12により検出される(ステップS4,S5)。
これにより、利用者の使用開始が検出されるため、計時処理部Ftによる計時処理が開始する(ステップS6)。この場合、設定時間Tsとして標準時間(5〔分〕)が設定されているため、5〔分〕間の計時処理が行なわれる(ステップS7)。この際、計時処理に拘わらず、利用者が直ぐに退室したり、或いは利用者が通常使用により退出すれば、錠センサ12及びドアセンサ11iにより使用終了が検出されるため、計時処理部Ftによる計時処理は停止し、かつリセットされる。即ち、混雑緩和システム1の監視処理が終了する(ステップS8,S9,S10,S14)。
他方、利用者がトイレブースB内に留まり、計時処理が継続することにより、設定時間Ts(5〔分〕)が経過した場合を想定する(ステップS11)。この場合、設定時間Tsの経過により、計時処理部Ftによる計時処理は停止し、かつリセットされるとともに、音声出力処理部Fsにより、利用者の使用終了を促す音声ガイドMuの出力処理が行われる。即ち、内部メモリ22から音声データDuが読み出され、監視制御部21から出力した音声信号はアンプ25を介してスピーカ部17に送られる。これにより、スピーカ部17からは、「長時間滞在されています。他のご利用者と交代してください。」の音声が流れる(ステップS12)。同時に、ランプ出力処理部Faにより、警告ランプ15iが点滅(又は点灯)する(ステップS13)。これにより、利用者に対して使用終了が促される。
これに基づき、利用者が解錠してトイレドアBdを開き、トイレブースBから退室すれば、音声出力処理部Fs及びランプ出力処理部Faによる出力処理が停止する。即ち、混雑緩和システム1の監視処理が終了する(ステップS8,S9,S10,S14)。
また、監視処理の終了により、混雑緩和システム1の実施により採取した時間データや回数データ等の各種取得データDdが内部メモリ22に保存処理される(ステップS15)。この取得データDdは蓄積し、蓄積したデータの分析や解析を行うことにより、例えば、オフィスビルのテナントの入れ替えや商業ビルの繁忙期などにおいて、時間や回数の設定を最適化する設定変更等に利用することができる。
さらに、設定時間変更処理部Fcによる設定時間Tsの変更処理が行われる(ステップS16,S7)。この場合、例えば、図8(b)に示すランダムに変更した設定時間Tsに従えば、標準時間として設定された設定時間Ts(5〔分〕)は、より短い設定時間Ts(3〔分〕)に変更処理される。このため、次の利用者が使用する際には、3〔分〕の設定時間Tsに基づく監視処理が行われる。
このように、本実施形態に係る混雑緩和システム1によれば、トイレブースBに対する利用者の使用開始又は使用終了を検出する使用検出手段2と、使用開始を検出したなら所定の設定時間Tsを計時処理し、当該設定時間Tsの計時処理中における使用終了の検出又は設定時間Tsの経過により、計時処理をリセットする計時処理部Ftを有するとともに、設定時間Tsの計時処理中に使用終了を検出することなく当該設定時間Tsが経過したときは、少なくとも利用者の使用終了を促す音声ガイドMuを出力処理し、かつ当該設定時間Tsの経過後における使用終了の検出により、当該出力処理を停止する音声出力処理部Fsを有する監視処理手段3を設けたため、単なるアラーム(警報)のように、周囲の人達を驚かせたり或いは緊急事態として通報されてしまうなどの無用なトラブル要因を排除できる。この結果、利用者本人に対してのみ使用終了を促すことが可能となり、緊急性のない目的外使用、特に、ゲーム等を目的としたスマートホンの使用者に対して有効に機能させることができる混雑緩和システム1として提供できる。
次に、本実施形態に係る混雑緩和システム1の変更例について、図9(図3,図5,図7)及び図10を参照して説明する。
前述した図2の混雑緩和システム1では、一般共用タイプのトイレブースBに設置する場合を示したが、図9に示す混雑緩和システム1は、多機能共用タイプのトイレブースBに設置する場合を示す。一般共用タイプと大きく異なる点は、特定カードCを検出するカードリーダ16と、このカードリーダ16による特定カードCの検出により、設定時間Tsの計時処理のリセット,音声ガイドMuの出力処理の停止,及び警告ランプ15iの出力処理の停止を行う特定カード処理部Ff(図3)を設けた点にある。
例示のカードセンサ16は、壁面に取付けるセンサ本体16mと、このセンサ本体16mの前面に貼着する図7に示す案内シール41を備える。センサ本体16mは、上端付近の中央位置に緑色ランプ(LEDランプ)16pを有し、この下方に案内シール41を配する。案内シール41は、ほぼ上半部に「カードをタッチして下さい」の表示部41aを設けるとともに、この下方に、第一表示部41c(例えば、「カードを利用する際は下記をご確認ください」)、第二表示部41d(例えば、「カードタッチが正常のときは、上部の緑色ランプが点灯します。」,「ランプが点灯しない時は、再度、カードタッチをお願いします」)を設けている。なお、カードリーダ16は、接続ケーブル28を通して監視制御部21に接続する。
このような特定カード処理部Ffを設ければ、事前に特定カードCを所有することにより、混雑緩和システム1の機能を停止(リセット)させることができるため、特に、多機能共用タイプのトイレブースにおいて、ある程度の使用時間を必要とする車椅子利用者等、即ち、多機能トイレを必要とする利用者における利便性、更には安心した使用を確保できる利点がある。
加えて、図9には、変更例として、トイレブースBの外部Bo(図5)に、ドアセンサ11o及び警告ランプ15oを追加した例を示す。なお、追加するドアセンサ11o及び警告ランプ15oは、図3及び図5中に仮想線で示している。この場合、追加するドアセンサ11o及び警告ランプ15oは、図5に示すように、共に、前述したドアセンサ11i及び警告ランプ15と同様に構成することができるとともに、配設位置としては、例えば、ドアセンサ11iを取付けた上フレーム部54の内側面54iに対して反対側の面に同様に取付けることができる。
なお、ドアセンサ11o及び警告ランプ15oは、接続ケーブル29を通してドアセンサ11i側に接続するとともに、さらに、接続ケーブル26を通して監視制御部21側に接続する。この際、ドアセンサ11oはインタフェース23を介して監視制御部21に接続するとともに、警告ランプ15oは、インタフェース24を介して監視制御部21に接続する。このようにドアセンサ11oを追加すれば、より確実に検出可能になるため、信頼性を高めることができる。また、多機能共用タイプのトイレブースの場合、通常、トイレドアは、スライド式ドアとして設置されるが、ドアセンサ11i,11oは、前述した回動式ドアと同様に取付けることが可能である。
警告ランプ15oを追加した場合、トイレブースBの外部Boにも配設できることから、周囲の人達にも情況を迅速かつ確実に報知でき、病気等の異常が発生した際の報知効果を高めることができる。加えて、警告ランプ15i(15o)の配設位置を、トイレブースBの内部Bi,外部Bo,内部Bi及び外部Boの三通りから選択できるため、トイレブースBの状態や用途(目的)等に対して柔軟に対応させることができる。
次に、カードリーダ16を追加した多機能共用タイプのトイレブースBに設置した場合の混雑緩和システム1の動作について、各図を参照しつつ図10に示すフローチャートに従って説明する。
この場合、利用者は、車椅子の利用者であって、上述した特定カードCを所持しているものとする。今、トイレを使用するため、利用者が多機能共用タイプのトイレブースBに入室した場合を想定する(ステップS21)。入室により、利用者がトイレドアBdを閉め、錠Kの操作により施錠を行えば、利用者の使用開始がドアセンサ11i(11o)及び錠センサ12により検出される(ステップS22,S23)。これに基づき、計時処理部Ftによる設定時間Ts(例えば、5〔分〕)の計時処理が行われる(ステップS24,25)。
この際、計時処理に拘わらず、利用者が直ぐに退室したり、或いは利用者が通常使用により退出すれば、錠センサ12及びドアセンサ11i(11o)により使用終了が検出されるため、計時処理部Ftによる計時処理は停止し、かつリセットされる。即ち、混雑緩和システム1の監視処理が終了する(ステップS30,S31,S32)。
一方、車椅子の利用者がトイレブースBに入室し、特定カードCをカードリーダ16にタッチすれば、カードリーダ16による検出が行われるため、この検出に基づいて、計時処理部Ftによる計時処理は停止し、かつリセットされる。即ち、混雑緩和システム1の監視処理が終了し、キャンセルされる(ステップS26,S32)。これにより、混雑緩和システム1の実施により採取した時間データや回数データ等の各種取得データDdが内部メモリ22に保存処理される(ステップS33)。また、設定時間変更処理部Fcによる設定時間Tsの変更処理が行われる(ステップS34,S25)。
これ対して、特定カードCを所持しない一般の利用者がトイレブースBに入室した場合は、前述した一般共用タイプのトイレブースBの場合と同様の監視処理が行われる(ステップS26,S27)。即ち、利用者がトイレブースB内に留まり、計時処理が継続することにより、設定時間Ts(5〔分〕)が経過すれば、計時処理部Ftによる計時処理は停止し、かつリセットされるとともに、音声出力処理部Fsにより、利用者の使用終了を促す音声ガイドMuの出力処理が行われる。この場合、内部メモリ22から音声データDuが読み出され、監視制御部21から出力した音声信号はアンプ25を介してスピーカ部17に送られる。これにより、スピーカ部17からは、「長時間滞在されています。他のご利用者と交代してください。」の音声が流れる(ステップS28)。同時に、ランプ出力処理部Faにより、警告ランプ15i,15oが点滅(又は点灯)する(ステップS29)。これにより、利用者に対して使用終了が促される。
これに基づき、利用者が解錠してトイレドアBdを開き、トイレブースBから退室すれば、音声出力処理部Fs及びランプ出力処理部Faによる出力処理が停止する。即ち、混雑緩和システム1の監視処理が終了する(ステップS30,S31,S32)。さらに、混雑緩和システム1の実施により採取した時間データや回数データ等の各種取得データDdの内部メモリ22に対する保存処理が行われるとともに、設定時間変更処理部Fcによる設定時間Tsの変更処理が行われる(ステップS33,S34,S25)。
以上、好適実施形態(変更例を含む)について詳細に説明したが、本発明は、このような実施形態に限定されるものではなく、細部の構成,形状,数量,数値,手法等において、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更,追加,削除することができる。
例えば、使用検出手段2として、トイレブースBに付設したトイレドアBdの開位置Xo又は閉位置Xcに基づいて、使用開始又は使用終了を検出するドアセンサ11i,11oを使用した例を示したが、ドアセンサ11i,11oの使用は、ドアセンサ11i又は11oのいずれか一方のみであってもよいし双方であってもよい。また、錠センサ12を用いた例を示したが、ドアセンサ11i(11o)と錠センサ12の使用も、いずれか一方のみであってもよいし双方であってもよい。さらに、ドアセンサ11i,11oの種類は例示のものに限定されるものではなく、トイレドアBdの開位置Xo及び閉位置Xcを検出可能であれば、各種のセンサ又はスイッチ類を利用できる。錠センサ12も同様であり、種類は例示に限定されるものではなく、錠Kにおける施錠状態と解錠状態を検出できるものであれば、各種のセンサ又はスイッチ類を利用できる。一方、音声ガイドMuの出力処理に加え、警告ランプ15i(15o)を点滅又は点灯させる出力処理を組合わせる例を示したが、警告ランプ15i(15o)を点滅又は点灯させる出力処理は任意である。したがって、音声ガイドMuのみを出力処理する場合を排除するものではない。なお、警告ランプ15i(15o)は、断続的に点滅させてもよいし、連続的に点灯させてもよい。しかし、注意喚起の観点からは点滅させることが望ましいとともに、より効果的な注意喚起を促す点滅周期を設定することが望ましい。他方、特定カードCを検出するカードリーダ16を例示したが、この場合のカードCは、多機能共用タイプのトイレブースBを利用する本来の利用者が所持するものを検出できるものは全て含む概念であり、必ずしも一般的なカードのみを意味するものでない。したがって、例えば、車椅子に取付けたチップ等であってもよく、その種類や態様は任意である。このため、カードリーダ16も、特定の利用者を判別する機能を有すれば足り、カードのみの検出に意味されるものではない。さらに、音声出力処理部Fsとして、流水擬音Mwを出力するスピーカ部17を兼用して音声ガイドMuを出力する場合を示したが、専用のスピーカを内蔵したユニットを設置してもよい。この場合、警告ランプ15i(15o)は、このユニットに配設することも可能であるなど、各種形態により実施できる。
本発明に係る混雑緩和システムは、一般共用タイプ及び多機能共用タイプのトイレブースを備えるオフィスビルや公共施設等の各種トイレ設備に利用することができる。
1:混雑緩和システム,2:使用検出手段,3:監視処理手段,11i:ドアセンサ,11o:ドアセンサ,12:錠センサ,15i:警告ランプ,15o:警告ランプ,16:カードリーダ,17:スピーカ部,B:トイレブース,Bd:トイレドア,Bi:トイレブースの内部,Bo:トイレブースの外部,Ts:設定時間,Ft:計時処理部,Fs:音声出力処理部,Fa:ランプ出力処理部,Fc:設定時間変更処理部,Ff:特定カード処理部,Xo:開位置,Xc:閉位置,C:特定カード,Mu:音声ガイド,Mw:流水擬音,K:錠
Claims (8)
- トイレブースに設置することによりトイレの混雑を緩和するトイレの混雑緩和システムであって、前記トイレブースに対する利用者の使用開始又は使用終了を検出する使用検出手段と、前記使用開始を検出したなら所定の設定時間を計時処理し、当該設定時間の計時処理中における前記使用終了の検出又は前記設定時間の経過により、前記計時処理をリセットする計時処理部を有するとともに、前記設定時間の計時処理中に前記使用終了を検出することなく前記設定時間が経過したときは、少なくとも利用者の使用終了を促す音声ガイドを出力処理し、かつ当該設定時間の経過後における前記使用終了の検出により、前記出力処理を停止する音声出力処理部を有する監視処理手段を備えることを特徴とするトイレの混雑緩和システム。
- 前記使用検出手段は、前記トイレブースに付設した開閉するトイレドアの開位置又は閉位置に基づいて、前記使用開始又は前記使用終了を検出するドアセンサを備えることを特徴とする請求項1記載のトイレの混雑緩和システム。
- 前記使用検出手段は、前記トイレブースに付設した開閉するトイレドアに有する錠の施錠又は解錠に基づいて、前記使用開始又は前記使用終了を検出する錠センサを備えることを特徴とする請求項1又は2記載のトイレの混雑緩和システム。
- 前記監視処理手段は、前記音声ガイドの出力処理と同時に、警告ランプを点滅又は点灯させる出力処理を行うランプ出力処理部を有することを特徴とする請求項1記載のトイレの混雑緩和システム。
- 前記警告ランプは、前記トイレブースの内部及び/又は外部に配設することを特徴とする請求項4記載のトイレの混雑緩和システム。
- 前記監視処理手段は、前記設定時間を、定期的若しくは不定期的又はランダムに変更する設定時間変更処理部を有することを特徴とする請求項1記載のトイレの混雑緩和システム。
- 前記監視処理手段は、特定カードを検出するカードリーダと、このカードリーダによる前記特定カードの検出により、前記設定時間の計時処理のリセット,前記音声ガイドの出力処理の停止,及び前記警告ランプの出力処理の停止を行う特定カード処理部を備えることを特徴とする請求項1又は4記載のトイレの混雑緩和システム。
- 前記音声出力処理部は、流水擬音を出力するスピーカ部を兼用することにより、前記音声ガイドを出力することを特徴とする請求項1記載のトイレの混雑緩和システム。
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