JP2020065412A - 筒型リニアモータ - Google Patents
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Abstract
【課題】推力を向上できる筒型リニアモータを提供する。【解決手段】本発明の筒型リニアモータ1は、筒状であって外周に軸方向の等間隔で設けられる複数のティース4を有するコア2と、コア2のティース4,4間のスロット6に装着されるU相、V相およびW相の三相の巻線5と、筒状であって内方にコア2が軸方向へ移動自在に挿入されて内周側に軸方向にN極の磁極M1とS極の磁極M2とが交互に配置される界磁7とを備え、界磁7は、軸方向の磁極M1,M2間にヨークを有しており、nを1以上の整数として、2極に対して6nスロットが対向する2極6nスロット構造となっている。【選択図】図1
Description
本発明は、筒型リニアモータに関する。
筒型リニアモータは、たとえば、筒状のヨークとヨークの外周に軸方向に並べて配置される複数のティースを備えたコアとティース間のスロットに装着されるU相、V相およびW相の巻線を有する電機子と、電機子の外周に設けられた円筒形のベースと軸方向にS極とN極とが交互に並ぶようにベースの内周に取付けられた複数の永久磁石とでなる可動子とを備えるものがある(たとえば、特許文献1参照)。
このように構成された筒型リニアモータでは、電機子のU相、V相およびW相の巻線へ適宜通電すると、可動子の永久磁石が吸引されて可動子が電機子に対して軸方向へ駆動される。
前記筒型リニアモータは、コアにおけるティースのピッチと磁石における磁極のピッチとが異なっているため、リラクタンス推力が発生しづらくなっていて、推力の向上が難しい。
そこで、本発明は、推力を向上できる筒型リニアモータの提供を目的としている。
上記の目的を達成するため、本発明の筒型リニアモータは、筒状であって外周に軸方向の等間隔で設けられる複数のティースを有するコアと、コアのティース間のスロットに装着されるU相、V相およびW相の三相の巻線と、筒状であって内方にコアが軸方向へ移動自在に挿入されて内周側に軸方向にN極とS極の磁極とが交互に配置される界磁とを備え、界磁は、軸方向の磁極間にヨークを有しており、nを1以上の整数として、2極に対して6nスロットが対向する2極6nスロット構造となっている。このように構成された筒型リニアモータによれば、巻線に通電して得られるマグネット推力に加えてリラクタンス推力が得られる。
また、筒型リニアモータが界磁の外周に筒状バックヨークを備える場合には、筒型リニアモータの推力をより一層向上できる。
さらに、筒型リニアモータにおけるコアの軸方向長さを二磁極ピッチと等しくしてもよい。このように構成された筒型リニアモータによれば、効率的にリラクタンス推力が得られる。
本発明の筒型リニアモータによれば、推力を向上できる。
以下、図に示した実施の形態に基づき、本発明を説明する。一実施の形態における筒型リニアモータ1は、図1に示すように、筒状であって外周に軸方向の等間隔で設けられる複数のティース4を有するコア2と、コア2のティース4,4間のスロット6に装着されるU相、V相およびW相の三相の巻線5と、筒状であって内方にコア2が軸方向へ移動自在に挿入されて内周側に軸方向にN極とS極とが交互に配置される界磁7とを備えて構成されている。
以下、筒型リニアモータ1の各部について詳細に説明する。コア2は、円筒状のコア本体3と、環状であってコア本体3の外周に軸方向に間隔を空けて設けられる複数のティース4とを備えて構成されて、本実施の形態では、可動子とされている。
コア本体3は、前述の通り円筒状であって、その横断面積は、コア2の軸線A(図1参照)を中心とする円筒でティース4の内周から外周までのどこを切っても、ティース4を前記円筒で切断した際にできる断面の面積以上となるように肉厚が確保されている。
本実施の形態では、図1に示すように、コア本体3の外周に7個のティース4が、軸方向に等間隔に並べて設けられており、ティース4,4間に巻線5が装着される空隙でなるスロット6が形成されている。なお、本実施の形態では、ティース4は、内周から外周まで軸方向長さ(幅)が等しい矩形の断面形状をしているが、断面形状を台形にして外周における幅よりも内周における幅を大きくして内周側の磁路断面積を大きく確保するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、図1中で隣り合うティース4,4同士の間には、空隙でなるスロット6が合計で6個設けられている。そして、このスロット6には、巻線5が巻き回されて装着されている。巻線5は、W相、U相、およびV相の順で1つのスロット6に一相毎で装着されている。筒型リニアモータ1では、コア2と巻線5とで電機子Eを構成している。
そして、このように構成されたコア2は、出力軸である非磁性体で形成されたロッド11の外周に装着されている。具体的には、コア2は、その図1中で右端と左端とがロッド11に固定される環状のスライダ12,13によって保持されて、ロッド11に固定されている。
他方、固定子Sは、本実施の形態では、円筒状の非磁性体で形成されるアウターチューブ10と、アウターチューブ10内に挿入される円筒状の磁性体で形成されるバックヨーク9と、バックヨーク9との間に環状隙間を形成する円筒状の非磁性体のインナーチューブ8と、バックヨーク9とインナーチューブ8との間の環状隙間に挿入される筒状の界磁7とで構成されている。
界磁7は、環状であって内周側にN極を有する複数の永久磁石でなる複数のN極の第一磁極M1と、環状であって内周側にS極を有する複数の永久磁石でなるS極の第二磁極M2と、環状の複数のヨークYとを備えており、第一磁極M1と第二磁極M2とをヨークYを挟んで交互に積層して形成されている。つまり、第一磁極M1と第二磁極M2との間にヨークYを介装しつつ、筒型リニアモータ1の軸方向一端から、第一磁極M1と第二磁極M2とが軸方向に交互に配置されている。よって、界磁7は、内周側に第一磁極M1のN極と第二磁極M2のS極とが交互に現れる。また、第一磁極M1と第二磁極M2の軸方向長さはともに等しく、磁極ピッチPの二倍の長さである二磁極ピッチ2Pはコア2の軸方向長さと等しくなっている。
インナーチューブ8は、筒状であって非磁性体で形成されており、界磁7の内周に嵌合されている。また、インナーチューブ8の内周には、スライダ12,13が摺接しており、スライダ12,13によって電機子Eはロッド11とともに界磁7に対して偏心せずに軸方向へスムーズに移動できる。インナーチューブ8は、コア2の外周と界磁7の内周との間のギャップを形成するとともに、スライダ12,13と協働してコア2の軸方向移動を案内する役割を果たしている。なお、インナーチューブ8は、非磁性体で形成されればよいが、合成樹脂で形成されると筒型リニアモータ1の質量推力密度向上効果が高くなる。ここで、質量推力密度とは、前述の構成の筒型リニアモータ1の最大推力を質量で割った数値である。また、インナーチューブ8は、コア2を界磁7に挿入する際に、コア2の界磁7への吸着を防ぐので、良好な組立性を実現できる。なお、インナーチューブ8を設ける利点は多々あるが、インナーチューブ8の省略も可能である。
インナーチューブ8を非磁性体の金属としてもよいが、非磁性体の金属である場合、電機子Eが軸方向へ移動する際にインナーチューブ8の内部に渦電流が生じて、電機子Eの移動を妨げる力が発生してしまう。これに対して、インナーチューブ8を合成樹脂とすれば渦電流が生じないので筒型リニアモータ1の推力をより効果的に向上できるとともに、筒型リニアモータ1の質量を低減できる。なお、インナーチューブ8を合成樹脂とする場合、フッ素樹脂で製造すればスライダ12,13との間の摩擦および摩耗を低減できる。また、インナーチューブ8を他の合成樹脂で形成してもよく、また、摩擦および摩耗を低減するべく他の合成樹脂で形成されたインナーチューブ8の内周をフッ素樹脂でコーティングしてもよい。
バックヨーク9は、筒状であって磁性体で形成されており、ヨークYとともに第一磁極M1と第二磁極M2の磁路を形成している。バックヨーク9の軸方向長さは、界磁7の全長以上になっていればよい。なお、バックヨーク9については省略できるが、バックヨーク9を設けると、第一磁極M1および第二磁極M2の磁力線の外部への洩れが抑制されて界磁7の内周側の磁界の強さの低下が抑制されるので、筒型リニアモータ1の推力を向上できる。
バックヨーク9は、筒状であって磁性体で形成されており、ヨークYとともに第一磁極M1と第二磁極M2の磁路を形成している。バックヨーク9の軸方向長さは、界磁7の全長以上になっていればよい。なお、バックヨーク9については省略できるが、バックヨーク9を設けると、第一磁極M1および第二磁極M2の磁力線の外部への洩れが抑制されて界磁7の内周側の磁界の強さの低下が抑制されるので、筒型リニアモータ1の推力を向上できる。
また、本実施の形態では、バックヨーク9の外周にアウターチューブ10を設けている。アウターチューブ10は、非磁性体で形成されており、界磁7の磁力によってアウターチューブ10の外周に砂鉄等のコンタミナントの付着が防止されている。なお、筒型リニアモータ1が受ける荷重をバックヨーク9で受けるようにする場合、アウターチューブ10を省略してもよい。
そして、アウターチューブ10、バックヨーク9およびインナーチューブ8の図1中左端はキャップ14によって閉塞されており、アウターチューブ10、バックヨーク9およびインナーチューブ8の図1中右端は内周に挿入されるロッド11の軸方向の移動を案内する環状のヘッドキャップ15によって閉塞されている。
なお、キャップ14には、巻線5に接続されるケーブルCを外部の図示しない電源に接続するコネクタ14aを備えており、外部電源から巻線5へ通電できるようになっている。また、アウターチューブ10およびインナーチューブ8の軸方向長さは、コア2の軸方向長さよりも長く、コア2は、界磁7内の軸方向長さの範囲で図1中左右へストロークできる。
そして、たとえば、巻線5の界磁7に対する電気角をセンシングし、前記電気角に基づいて通電位相切換を行うとともにPWM制御により、各巻線5の電流量を制御すれば、筒型リニアモータ1における推力と電機子Eの移動方向とを制御できる。なお、前述の制御方法は、一例でありこれに限られない。このように、本実施の形態の筒型リニアモータ1では、電機子Eが可動子であり、界磁7は固定子として振る舞う。また、電機子Eと界磁7とを軸方向に相対変位させる外力が作用する場合、巻線5への通電、あるいは、巻線5に発生する誘導起電力によって、前記相対変位を抑制する推力を発生させて筒型リニアモータ1に前記外力による機器の振動や運動をダンピングさせ得るし、外力から電力を生むエネルギ回生も可能である。
以上のように筒型リニアモータ1は構成されており、つづいて、筒型リニアモータ1の作動について説明する。前述したように、第一磁極M1と第二磁極M2の軸方向長さがコア2における3つの隣り合うスロット6の一端から他端までの軸方向長さに等しい。よって、図2に示すように、コア2の3つの隣り合うスロット6(図2中でコア2の左半分の3つのスロット6)を第一磁極M1に正対させると、これら3つのスロット6の両端に位置するティース4がそれぞれ界磁7における第一磁極M1の軸方向両側のヨークYに対応して正対する。このように、コア2の左半分の3つのスロット6を第一磁極M1に正対させると、コア2の右半分の3つのスロット6が第二磁極M2に正対する。つまり、コア2の右半分の3つの隣り合うスロット6は、第二磁極M2に正対して、これら3つのスロット6の両端に位置するティース4がそれぞれ界磁7における第二磁極M2の軸方向両側のヨークYに対応して正対する。つまり、本実施の形態の筒型リニアモータ1は、界磁7の2つの磁極に対して6つのスロット6が向き合う、二極6スロットのリニアモータとされている。
図2に示したように、第一磁極M1の磁束は、第一磁極M1の軸方向両側のヨークYとバックヨーク9とを通り、コア2の左半分の3つの隣り合うスロット6の軸方向両側のティース4,4とコア本体3をループ状に通る。他方、第二磁極M2の磁束は、第二磁極M2の軸方向両側のヨークYとバックヨーク9とを通り、コア2の右半分の3つの隣り合うスロット6の軸方向両側のティース4,4とコア本体3をループ状に通る。
この図2の状態からコア2が界磁7に対して左方へ変位した図3の位置にあると、図2中でヨークYに正対していたティース4が左方へずれるため、第一磁極M1と第二磁極M2の磁力でティース4を図2に示す位置へ吸引するリラクタンス推力が発生する。
このように本発明の筒型リニアモータ1では、コア2のティース4が突極となって界磁7に吸引されるため、リラクタンス推力が発生するので、巻線5に通電して得られるマグネット推力に加えてリラクタンス推力が得られる。リラクタンス推力を得るには、界磁7に軸方向に突極性を持たせて2つの磁極M1,M2間に磁気抵抗が小さくなる部位を設けて、2磁極に対して最小で6つのスロット6が正対するようにすればよく、6つのスロット6を1単位とすると、2磁極に対して1以上の単位のスロット6が正対すればよく、コア2の全長は二磁極ピッチ2Pの整数倍の長さにすればよい。よって、nを1以上の整数とすると、2磁極に対して6n個のスロット6が正対するようにすれば、筒型リニアモータ1はリラクタンス推力を発揮できる。
以上、本発明の筒型リニアモータ1は、筒状であって外周に軸方向の等間隔で設けられる複数のティース4を有するコア2と、コア2のティース4,4間のスロット6に装着されるU相、V相およびW相の三相の巻線5と、筒状であって内方にコア2が軸方向へ移動自在に挿入されて内周側に軸方向にN極とS極の磁極M1,M2とが交互に配置される界磁7とを備え、界磁7は、軸方向の磁極M1,M2間にヨークYを有しており、nを1以上の整数として、2極に対して6nスロットが対向する2極6nスロット構造となっている。このように構成された筒型リニアモータ1によれば、巻線5に通電して得られるマグネット推力に加えてリラクタンス推力が得られるので、推力を向上できる。
また、本実施の形態の筒型リニアモータ1は、界磁7の外周に筒状のバックヨーク9を備えているので、界磁7の磁力線の外部への漏れを抑制できるので、より一層推力を向上できる。
前述のように、リラクタンス推力を得るには、界磁7に軸方向に突極性を持たせる。界磁7に突極性を持たせるには、第一磁極M1の永久磁石とS極の第二磁極M2の永久磁石との間に環状のヨークYを介装するほかにも、永久磁石を磁性体中に埋め込んで磁極間にヨークを形成するか、エアギャップを設けて界磁7に突極性を持たせてもよい。
また、本実施の形態の筒型リニアモータ1におけるコア3の軸方向長さを二磁極ピッチ2Pと等しくしているので、コア3の軸方向長さが幾何学的にリラクタンス推力を得るのに適する長さとなるので、効率的にリラクタンス推力を得られる。
具体的には、図4から図7に示した一実施の形態の第一変形例の筒型リニアモータ1A、第二変形例の筒型リニアモータ1B、第三変形例の筒型リニアモータ1Cおよび第四変形例の筒型リニアモータ1Dのように界磁を構成してもよい。
なお、筒型リニアモータ1A,1B,1C,1Dは、界磁の構成のみが筒型リニアモータ1と異なっている。図4から図7では、筒型リニアモータ1A、1B,1C,1Dのコア2と界磁のみを図示し、その他の構成については図示を省略しているが、図示を省略した構成については筒型リニアモータ1と同様の構成となっている。
なお、筒型リニアモータ1A,1B,1C,1Dは、界磁の構成のみが筒型リニアモータ1と異なっている。図4から図7では、筒型リニアモータ1A、1B,1C,1Dのコア2と界磁のみを図示し、その他の構成については図示を省略しているが、図示を省略した構成については筒型リニアモータ1と同様の構成となっている。
図4に示した第一変形例の筒型リニアモータ1Aの界磁30は、磁性体で形成した肉厚の筒部材31と、筒部材31の肉厚内に埋め込んだ環状の永久磁石32,33,34,35,36,37とを備えている。永久磁石32は、内周にN極を持つ環状の永久磁石であり、永久磁石33は、環状であって図4中右端側にN極、図4中左端側にS極を持つ永久磁石であり、永久磁石34は、環状であって図4中右端側にS極、図4中左端側にN極を持つ永久磁石である。そして、軸方向でN極同士を対向させて配置される永久磁石33と永久磁石34との間のスペースの外周にN極を内周側に向けた永久磁石32を配置して、これらの永久磁石32,33,34で1つのN極の磁極を形成している。
永久磁石35は、内周にS極を持つ環状の永久磁石であり、永久磁石36は、環状であって図4中右端側にS極、図4中左端側にN極を持つ永久磁石であり、永久磁石37は、環状であって図4中右端側にN極、図4中左端側にS極を持つ永久磁石である。そして、軸方向でS極同士を対向させて配置される永久磁石36と永久磁石37との間のスペースの外周にS極を内周側に向けた永久磁石35を配置して、これらの永久磁石35,36,37で1つのS極の磁極を形成している。これらの永久磁石35,36,37で1つのS極の磁極を形成している。
筒部材31は、磁性体で形成された肉厚の円筒であって、肉厚内にN極の磁極を形成する永久磁石32,33,34とS極の磁極を形成する永久磁石35,36,37とが磁極ごとに軸方向に交互に配置されて埋め込まれている。なお、筒部材31は、分割体を組み合わせて形成されており、永久磁石32,33,34,35,36,37を埋め込めるようになっている。
このように構成された界磁30では、内周側にN極とS極の磁極が軸方向の出現するようになっており、界磁30の内周側には、N極の磁極の末端の永久磁石32,34と、S極の磁極の末端の永久磁石36,37との間に筒部材31の磁性体が配置されて磁極間にヨークが形成される。よって、界磁30は、内周に軸方向にて突極性を有している。このような界磁30の2磁極に対してコア2の6つのスロット6が対向して、筒型リニアモータ1Aは、2極6スロットのリニアモータとなっており、界磁30は、界磁30に対するコア2に位置関係に応じて磁極に対してコア2の連続する3つのスロット6を正対させるように吸引力を発揮する。よって、このように構成された筒型リニアモータ1Aは、巻線5に通電して得られるマグネット推力に加えてリラクタンス推力が得られるので、推力を向上できる。
図4のように界磁30を構成すると、q磁束の流れが良くなりリラクタンス推力を向上できるとともに、断面矩形の環状の永久磁石32,33,34,35,36,37を採用できるとともに筒型リニアモータ1の永久磁石M1,M2よりも磁石サイズを小さくできるので製造コストも安価となる。
また、図5に示した第二変形例の筒型リニアモータ1Bの界磁40は、磁性体で形成した肉厚の筒部材41と、筒部材41の肉厚内に埋め込んだ環状の永久磁石42,43,44,45とを備えている。永久磁石42は、一端の径が他端の径よりも小さな円錐形であって内周にN極を持つ永久磁石であり、永久磁石43は、永久磁石42と同一形状であって内周にN極を持つ永久磁石である。そして、永久磁石42と永久磁石43は、大径側の端部を当接させた状態で筒部材41内に埋め込まれており、これらの永久磁石42,43で1つのN極の磁極を形成している。
永久磁石44は、一端の径が他端の径よりも小さな円錐形であって内周にS極を持つ永久磁石であり、永久磁石45は、永久磁石45と同一形状であって内周にS極を持つ永久磁石である。そして、永久磁石44と永久磁石45は、大径側の端部を当接させた状態で筒部材41内に埋め込まれており、これらの永久磁石44,45で1つのS極の磁極を形成している。
筒部材41は、磁性体で形成された肉厚の円筒であって、肉厚内にN極の磁極を形成する永久磁石42,43とS極の磁極を形成する永久磁石44,45とが磁極ごとに軸方向に交互に配置されて埋め込まれている。なお、筒部材41は、分割体を組み合わせて形成されており、永久磁石42,43,44,45を埋め込めるようになっている。
このように構成された界磁40では、内周側にN極とS極の磁極が軸方向の出現するようになっており、界磁40の内周側には、N極の磁極の永久磁石42,43と、S極の磁極の末端の永久磁石43,44との間に筒部材41の磁性体が配置されて磁極間にヨークが形成される。よって、界磁40は、内周に軸方向にて突極性を有している。このような界磁40の2磁極に対してコア2の6つのスロット6が対向して、筒型リニアモータ1Bは、2極6スロットのリニアモータとなっており、界磁40は、界磁40に対するコア2に位置関係に応じて磁極に対してコア2の連続する3つのスロット6を正対させるように吸引力を発揮する。よって、このように構成された筒型リニアモータ1Bは、巻線5に通電して得られるマグネット推力に加えてリラクタンス推力が得られるので、推力を向上できる。
図5のように界磁40を構成すると、図4に示した界磁30よりもq磁束の流れが良くなりリラクタンス推力をより向上できる。界磁50では、筒型リニアモータ1の永久磁石M1,M2よりも磁石サイズが小さな永久磁石42,43,44,45を利用できるので製造コストも安価となる。
さらに、図6に示した第三変形例の筒型リニアモータ1Cの界磁50は、磁性体で形成した肉厚の筒部材51と、筒部材51の肉厚内に埋め込んだ環状の永久磁石52,53とを備えている。永久磁石52は、環状で径が軸方向中央に向かうほど大きくなる断面半円状であって内周にN極を持つ永久磁石である。そして、永久磁石52は、筒部材51内に埋め込まれており1つのN極の磁極を形成している。
永久磁石53は、環状で径が軸方向中央に向かうほど大きくなる断面半円状であって内周にS極を持つ永久磁石である。そして、永久磁石53は、筒部材51内に埋め込まれており1つのS極の磁極を形成している。
筒部材51は、磁性体で形成された肉厚の円筒であって、肉厚内にN極の磁極を形成する永久磁石52とS極の磁極を形成する永久磁石53とが磁極ごとに軸方向に交互に配置されて埋め込まれている。なお、筒部材51は、分割体を組み合わせて形成されており、永久磁石52,53を埋め込めるようになっている。
このように構成された界磁50では、内周側にN極とS極の磁極が軸方向の出現するようになっており、界磁50の内周側には、N極の磁極の永久磁石52と、S極の磁極の永久磁石53との間に筒部材51の磁性体が配置されて磁極間にヨークが形成される。よって、界磁50は、内周に軸方向にて突極性を有している。このような界磁50の2磁極に対してコア2の6つのスロット6が対向して、筒型リニアモータ1Cは、2極6スロットのリニアモータとなっており、界磁50は、界磁50に対するコア2に位置関係に応じて磁極に対してコア2の連続する3つのスロット6を正対させるように吸引力を発揮する。よって、このように構成された筒型リニアモータ1Cは、巻線5に通電して得られるマグネット推力に加えてリラクタンス推力が得られるので、推力を向上できる。
図6のように界磁50を構成すると、図5に示した界磁40よりもさらにq磁束の流れが良くなりリラクタンス推力をより一層向上できる。界磁50では、筒型リニアモータ1の永久磁石M1,M2よりも磁石サイズが小さな永久磁石52,53を利用できるので製造コストも安価となる。
図7に示した第四変形例の筒型リニアモータ1Dの界磁60は、磁性体で形成した肉厚の筒部材61と、筒部材61の肉厚内に埋め込んだ環状の永久磁石32,33,34,35,36,37とを備えている。永久磁石32,33,34,35,36,37は、図4に示した筒型リニアモータ1Aと同様の構成とされており、永久磁石32,33,34で1つのN極の磁極を形成し、永久磁石35,36,37で1つのS極の磁極を形成している。
さらに、図7に示した界磁60では、筒部材61の内周であって、磁極間である永久磁石32,37間と永久磁石34,36間に環状のスリット61aが設けられており、N極の磁極とS極の磁極とがスリット61aによって分断されている。
このように構成された界磁60では、内周側にN極とS極の磁極が軸方向の出現するようになっており、界磁60の内周側には、N極の磁極の末端の永久磁石32,34と、S極の磁極の末端の永久磁石36,37との間にスリット61aでなるエアギャップが形成されている。よって、界磁60は、内周に軸方向にて突極性を有している。このような界磁60の2磁極に対してコア2の6つのスロット6が対向して、筒型リニアモータ1Dは、2極6スロットのリニアモータとなっており、界磁60は、界磁60に対するコア2に位置関係に応じて磁極に対してコア2の連続する3つのスロット6を正対させるように吸引力を発揮する。よって、このように構成された筒型リニアモータ1Dは、巻線5に通電して得られるマグネット推力に加えてリラクタンス推力が得られるので、推力を向上できる。
図7のように界磁60を構成すると、図4に示した界磁30に比較して、とっ極性が良くなりリラクタンス推力を向上できるとともに、フラックスバリアによってN極とS極の磁石間の漏れ磁束を低減してマグネット推力を向上でき、筒型リニアモータ1Dのトータルの推力を筒型リニアモータ1Aよりも向上できる。
以上で、本発明の実施の形態についての説明を終えるが、本発明の範囲は図示されまたは説明された詳細そのものには限定されないことは勿論である。
1,1A,1B,1C,1D・・・筒型リニアモータ、2・・・コア、4・・・ティース、5・・・巻線、6・・・スロット、7,30,40,50,60・・・界磁、9・・・バックヨーク、M1・・・第一磁極(N極の磁極)、M2・・・第二磁極(S極の磁極)、Y・・・ヨーク
Claims (3)
- 筒状であって外周に軸方向の等間隔で設けられる複数のティースを有するコアと、
前記コアの前記ティース間のスロットに装着されるU相、V相およびW相の三相の巻線と、
筒状であって内方に前記コアが軸方向へ移動自在に挿入されて内周側に軸方向にN極の磁極とS極の磁極とが交互に配置される界磁とを備え、
前記界磁は、軸方向の前記磁極間にヨーク或いはエアギャップを有しており、
nを1以上の整数として、2極に対して6nスロットが対向する2極6nスロット構造である
ことを特徴とする筒型リニアモータ。 - 前記界磁の外周に筒状のバックヨークを備えた
ことを特徴とする請求項1に記載の筒型リニアモータ。 - 前記コアの軸方向長さは、前記界磁の二磁極ピッチと等しい
ことを特徴とする請求項1または2に記載の筒型リニアモータ。
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