JP2020065227A - イメージセンサ用照明装置及びイメージセンサ - Google Patents

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【課題】副走査方向において均一性の高い光を出射することができるイメージセンサ用照明装置及びイメージセンサを提供する。【解決手段】本発明のイメージセンサ用照明装置は、例えば、光源と、主走査方向に延設された導光体と、を備えるイメージセンサ用照明装置であって、前記導光体は、前記主走査方向における前記導光体の両端部の少なくとも一方を構成し、かつ、前記光源からの光が入射される入射面と、前記光源から入射された光を照射対象に向けて出射する出射面と、前記出射面の反対側に位置する平面状の対向面と、前記出射面と前記対向面とを繋ぐ2つの側面と、前記出射面及び前記対向面の少なくとも一方に設けられた光拡散領域と、を有し、前記出射面は、前記主走査方向に延設された少なくとも3つの出射面部を含み、前記少なくとも3つの出射面部のうちの隣接する出射面部が曲面で繋がる。【選択図】図3

Description

本発明は、イメージセンサ用照明装置及びイメージセンサに関する。より詳しくは、紙葉類の光学画像情報を取得するイメージセンサに好適に用いられるイメージセンサ用照明装置及びイメージセンサに関するものである。
イメージセンサ(光学ラインセンサ)に用いられる照明装置には、棒状の導光体を用いて点光源を線光源とするものがある。導光体の長手方向の端面には、点光源からの光が入射する入射面が設けられ、導光体の側面には、照射対象に向けて光を出射する帯状の出射面が設けられる。
例えば、特許文献1には、棒状の導光体と、導光体を装着するための位置決め部を有するフレームとを備えた密着イメージセンサユニットが開示されている。
また、特許文献2には、断面形状が長方形の2角以上を除去した多角形を有する柱状である透明ロッドと、透明ロッドの光出斜面以外の少なくとも1側面を覆うカバーとを有する棒状照明装置が開示されている。
また、特許文献3には、導光部と、出光部と、それらの間の対向する位置に配置された2つの溝とを有する導光体が開示されている。
特許第4865935号 特開平8−163320号公報 特開2006−287923号公報
図14に、比較形態に係る照明装置に用いられる導光体における光の進み方をシミュレーションした結果を示す。図14に示す導光体110のように、出射面112と、その隣の平面(側面)との間に角があると、これらの面から出射される光線が2方向に分かれてしまい、導光体110からの出射光の副走査方向Xでの均一性が低下してしまう。
また、導光体110の出射面112のように、出射面112を平面にすると、照射対象である媒体からの反射光が出射面112で反射して再度媒体を照射しやすくなる。また、出射面112を平面にすると、媒体からの反射光が導光体110に再入射して後方の光拡散部に入射し、光拡散部で散乱した光が再度媒体を照射しやすくなる。したがって、反射率が高い媒体はより明るくなり、イメージセンサの出力のリニアリティに悪影響を与えてしまう。
これらの課題は、特許文献1の図11に記載の導光体11bでも同様に発生し得る。
また、現在、イメージセンサの光源において高出力な照明が求められている。しかしながら、導光体を用いて照明を行う場合、多くの光損失が発生する。この損失の一つの原因として、導光体の端面からLED等の発光素子で導光体へ入射させた光が、光を出射面へ導くための構造体である光拡散部に入射しないまま導光体内を長手方向に進行し、反対側の端面から抜けてしまうことが挙げられる。特に長方形をベースとした構造の導光体では側面に対向する面があるため、入射した光が対向する面で反射しながら導光体の長手方向に進行し、光拡散部へ入射せずに、入射面と反対側の端面へ損失として抜けてしまう。
また、特許文献2の図4(b)や特許文献3の図1Aに記載のように、鋭角となる断面形状の場合、導光体の成型が困難となる。更に、特許文献2の棒状照明装置のカバーように、光を反射する反射部材で導光体10を覆うことによって、導光体から出ていく光を再度導光体に入射させることはできるが、その分だけ部品点数が増え、コストアップとなるため、反射部材を必須の部材とするのは好ましいものではない。
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、副走査方向において均一性の高い光を出射することができるイメージセンサ用照明装置及びイメージセンサを提供することを目的とするものである。
本発明は、光源と、主走査方向に延設された導光体と、を備えるイメージセンサ用照明装置であって、前記導光体は、前記主走査方向における前記導光体の両端部の少なくとも一方を構成し、かつ、前記光源からの光が入射される入射面と、前記光源から入射された光を照射対象に向けて出射する出射面と、前記出射面の反対側に位置する平面状の対向面と、前記出射面と前記対向面とを繋ぐ2つの側面と、前記出射面及び前記対向面の少なくとも一方に設けられた光拡散領域と、を有し、前記出射面は、前記主走査方向に延設された少なくとも3つの出射面部を含み、前記少なくとも3つの出射面部のうちの隣接する出射面部が曲面で繋がることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記出射面は、前記出射面部を3以上、かつ奇数個含み、前記3以上、かつ奇数個の出射面部のうちの中央の出射面部にRを付けたことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記導光体の前記主走査方向に直交する断面において、前記出射面、前記対向面及び前記2つの側面は全て、互いに非平行であることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記対向面及び前記各側面を覆い、かつ、光を反射する反射部材を更に備えることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記導光体の前記主走査方向に直交する断面は、前記対向面を水平にした状態で前記主走査方向に沿って見たとき、左右対称であることを特徴とする。
また、本発明は、上記イメージセンサ用照明装置を備えることを特徴とするイメージセンサである。
本発明のイメージセンサ用照明装置及びイメージセンサによれば、副走査方向において均一性の高い光を出射することができるイメージセンサ用照明装置及びイメージセンサを実現することができる。
本発明の実施形態1に係る照明装置の平面模式図である。 本発明の実施形態1に係る照明装置に用いられる導光体に関する図であり、(a)は入射面側から見た模式図であり、(b)は出射面側から見た模式図であり、(c)は対向面側から見た模式図であり、(d)は側面側から見た模式図である。 本発明の実施形態1に係る照明装置に用いられる導光体の主走査方向に直交する断面の模式図である。 本発明の実施形態1の変形例に係る照明装置に用いられる導光体の主走査方向に直交する断面の模式図である。 本発明の実施形態1に係る照明装置の有効領域と導光体との関係を示す模式図であり、(a)は、主走査方向における光量の変動を模式的に示すグラフであり、(b)は、導光体及び光源を側面側から見た図である。 本発明の実施形態1に係る照明装置に用いられる導光体を、対向面側から見た拡大模式図である。 本発明の参考形態に係る照明装置に用いられる導光体の端部における光の進み方をシミュレーションした結果を示す図であり、(a)は側面側から見た主走査方向における光の拡散の様子を表した図であり、(b)は入射面側から見た副走査方向における光の拡散の様子を表した図である。 本発明の参考形態に係る照明装置に用いられる導光体の中央部における光の進み方をシミュレーションした結果を示す図であり、(a)は側面側から見た主走査方向における光の拡散の様子を表した図であり、(b)は入射面側から見た副走査方向における光の拡散の様子を表した図である。 本発明の実施形態1に係る照明装置に用いられる導光体の端部付近に関する図であり、(a)は対向面側から見た拡大模式図であり、(b)は側面側から見た拡大断面模式図であり、(c)は導光体に形成された窪みの拡大断面模式図である。 本発明の実施形態1に係る照明装置に用いられる導光体の中央部に関する図であり、(a)は対向面側から見た拡大模式図であり、(b)は側面側から見た拡大断面模式図であり、(c)は導光体に形成された窪みの拡大断面模式図である。 本発明の実施形態1に係る照明装置を用いたイメージセンサに関する図であり、(a)は副走査方向の断面模式図であり、(b)はイメージセンサの下部をZ軸正方向側から見た平面模式図であり、(c)はイメージセンサの上部をZ軸負方向側から見た平面模式図である。 本発明の実施形態2に係る照明装置に用いられる導光体を、対向面側から見た拡大模式図である。 本発明の実施形態2に係る照明装置に用いられる導光体に関する図であり、(a)及び(b)は導光体の端部付近に形成された窪みの拡大断面模式図であり、(c)は導光体の中央部に形成された窪みの拡大断面模式図である。 変形形態1に係る照明装置を用いたイメージセンサの、副走査方向の断面模式図である。 変形形態2に係る照明装置に用いられる導光体の主走査方向に直交する断面の模式図である。 比較形態に係る照明装置に用いられる導光体における光の進み方をシミュレーションした結果を示す。
(実施形態1)
以下、図面を参照して、本発明に係るイメージセンサ用照明装置及びイメージセンサの好適な実施形態を詳細に説明する。本発明に係るイメージセンサ用照明装置及びイメージセンサは様々な分野で利用できるものであるが、紙葉類を走査して、その光学画像情報を取得するイメージセンサ用照明装置及びイメージセンサに好適であるため、本実施形態では、本発明をそれらに適用した例について説明を行う。
図1に示すように、本実施形態に係るイメージセンサ用照明装置1は、2つの光源20と、光源20間に位置する導光体10とを備える。
導光体10は、両光源20からの光を導いて照射対象(照明対象)である紙葉類に向けて線状の光を照射するものであり、両光源20が発する光を線光源化する光学部材である。導光体10は、イメージセンサの主走査方向Yに延設された、細長い棒状の形状を有し、アクリル系樹脂等の透明樹脂からなる。
各光源20は、主走査方向Yにおける導光体10の端面に隣接して設けられており、導光体10の端面から導光体10へ向けて光を入射するものである。光源20からの光が入射される各端面は入射面11として機能している。
各光源20は、例えば互いに異なる波長域の光を照射可能な複数のLED(Light Emitting Diode)等の発光素子(図示せず)によって構成され、互いに異なる波長域の光(例えば、緑色の光及び赤外光)を照射できるようになっている。光源20はそれぞれ、入射面11の中央部に対応する位置に1つ又は複数の発光素子を有している。各発光素子は、正の電圧が印加されるリードフレーム及び負の電圧が印加されるリードフレーム(いずれも図示せず)に電気的に接続されている。
次に導光体10について詳細に説明する。図2(a)〜(d)に示すように、導光体10は、主走査方向Yに延設された、断面が6角形以上の多角形(例えば略12角形)である細長い棒状(例えば略12角柱)の形状を有している。図2(a)〜(d)に示すように、導光体10の両端面にはそれぞれ、光源20からの光が入射する略平面状の入射面11が設けられており、略角柱の導光体10の側面には、出射面12と、出射面12の反対側に位置する対向面13とが形成されている。また、導光体10は、出射面12及び対向面13以外に、出射面12及び対向面13を連結する2つの側面14a及び14bを有し、側面14a及び14bは、それぞれ、少なくとも2つ(例えば4つ)の側面部15a及び15bから構成される。なお、本実施形態では、イメージセンサの主走査方向Y及び副走査方向Xに直交する方向を、高さ方向Zとしている。
出射面12は、光源20から入射された光を紙葉類に向けて出射する面である。図2(b)に示すように、出射面12は、主走査方向Yに沿って延び、かつ、副走査方向Xに所定の幅を持って形成された帯状の面である。また、図3に示すように、出射面12は、主走査方向Yに延設された少なくとも3つ(例えば3つ)の出射面部12aから構成される。各出射面部12aも、主走査方向Yに沿って延び、かつ、副走査方向Xに所定の幅を持って形成された帯状の面である。出射面12は、図2(a)及び3に示すように、少なくとも3つの出射面部12aから構成される凸状である。
そして、少なくとも3つの出射面部12aのうちの隣接する出射面部12aが曲面で繋がっている。これにより、これらの出射面部12aが繋がる領域から出射される光線の進行方向を緩やかに変化させることが可能となり、隣接する出射面部12aからの出射光が2方向に分かれることを抑制することができる。その結果、出射面12からの出射光の副走査方向Xにおける出力のムラを小さくでき、副走査方向Xにおける均一性を向上することができる。
このような観点から、隣接する出射面部12aは、凸状の曲面で繋がることが好ましく、隣接する出射面部12aが交わる角部12a1にはRを付けることが好ましい。角部12a1のRの大きさは、特に限定されないが、例えば、導光体10の主走査方向Yに直交する断面(以下、垂直断面とも言う。)における導光体10の最大外径の1/50〜1/2(好ましくは1/20〜1/5)とすることができる。なお、本明細書において、垂直断面における導光体10の最大外径とは、後述する有効領域における最大外径を意味する。
同様の観点から、導光体10の主走査方向Yに延在する角部のうち、照射対象である紙葉類側に位置する角部にはRを付けることが好ましい。具体的には、例えば、出射面12に隣接する側面部15aが出射面12及び隣の側面部15aとそれぞれ交わる角部15a1及び15a2にはRを付けることが好ましく、同様に、出射面12に隣接する側面部15bが出射面12及び隣の側面部15bとそれぞれ交わる角部15b1及び15b2にはRを付けることが好ましい。各角部15a1、15a2、15b1、15b2のRの大きさは、特に限定されないが、角部12a1と同様に、例えば、垂直断面における導光体10の最大外径の1/50〜1/2(好ましくは1/20〜1/5)とすることができる。
また、出射面12は、出射面部12aを3以上、かつ奇数個含み、3以上、かつ奇数個の出射面部12aのうちの中央の出射面部12aにRを付けることが好ましい。これにより、出射面12からの出射光が紙葉類で反射して出射面12で再反射したり、導光体10に再入射して後述する光拡散部で拡散したりして、再度紙葉類を照射することを抑制することができる。したがって、イメージセンサの出力のリニアリティを向上することができる。他方、この中央の出射面部12aのRが小さすぎると、入射面11から入射して中央の出射面部12aで初めて反射した光が集光してしまい、充分に広がった状態で対向面13を照射しないため、局所的に出射光の光強度が高くなる可能性がある。したがって、この反射光の集光を防ぎ、局所的に出射光の光強度が高くなることを防止する観点からは、中央の出射面部12aは、平面であることが好ましい。そして、このような相反する2つの条件のバランスを取った形状として、中央の出射面部12aは緩やかなRを付けた形状であることが好ましい。より具体的には、中央の出射面部12aのRは、垂直断面における導光体10の最大外径の1/2〜6倍であることが好ましく、1〜3倍であることがより好ましい。他方、中央の出射面部12a以外の出射面部12aは、同様の緩やかなRが付けられていてもよいし、平面状であってもよいが、平面状であることが好ましい。
対向面13は、導光体10の内部を伝搬する光を出射面12に向けて反射する面である。図2(c)に示すように、対向面13は、主走査方向Yに沿って延び、かつ、副走査方向Xに所定の幅を持って形成された帯状かつ平面状の面である。
図2(a)及び3に示すように、側面14aは、出射面12の副走査方向Xにおける一方端と対向面13の副走査方向Xにおける一方端とを繋ぎ、側面14bは、出射面12の副走査方向Xにおける他方端と対向面13の副走査方向Xにおける他方端とを繋ぐ。また、側面14a及び14bは、それぞれ、主走査方向Yに延設された少なくとの2つ(例えば4つ)の側面部15a及び15bから構成される。各側面部15a、15bは、所定の幅を持って形成された帯状の単一平面から構成されている。
ただし、図4に示すように、側面部15aの少なくとも1つ、及び、側面部15bの少なくとも1つは、曲面から構成されるものであってもよい。図4では、出射面12及び対向面13に隣接しない側面部15a及び15bが凸状の単一曲面から構成されている。各側面14a、14bが側面部15a、15bとして複数の曲面を含む場合、複数の曲面の曲率半径は互いに異なっていてもよい。
なお、本実施形態では、側面部15a及び15bの数は、それぞれの側面14a及び14bにおいて2つ以上である場合について説明するが、各側面14a、14bを構成する側面部15a、15bの数は1つのみであってもよい。
図3に示すように、垂直断面において、出射面12、対向面13及び2つの側面14a、14bは全て、互いに非平行である。これにより、入射面11から入射した光を導光体10内で様々な方向に反射させることができる。その結果、例え光を反射する反射部材で導光体10を覆わなくとも、光利用効率を向上でき、高出力な照明を実現することができる。
また、本実施形態では、側面14a及び14bが、それぞれ、少なくとも2つの側面部15a及び15bを含んでいることから、導光体10内を反射しながら進行する光の進行方向をより多様にすることが可能であり、光利用効率を更に向上することができる。
また、本実施形態では、導光体10は、垂直断面において鋭角部分が発生しないように形成することができるため、例えば射出成型といった方法により容易に形成可能である。したがって、導光体10を備えるイメージセンサ用照明装置1の製造も容易となる。
このような観点から、上記垂直断面において、導光体10の隣り合う面がなす内角の大きさは、各々、90°を超えて180°未満であることが好ましい。このように、導光体10が垂直断面に鋭角部分を含まないことによって、少なくとも垂直断面を含む部分の成型性に優れた導光体10を実現できる。
また、本実施形態では、導光体10は、両端面を除く面が、少なくとも3つの出射面部12aから構成される出射面12と、対向面13と、2以上の側面部15aを有する側面14aと、2以上の側面部15bを有する側面14bとを含む少なくとも8面以上から構成されることから、対向面13の副走査方向Xにおける幅を小さくしつつ、垂直断面を広くすることができる。対向面13の副走査方向Xにおける幅を小さくすることによって、副走査方向Xにおいて光が必要以上に拡散されてしまうことを防止できる。また、垂直断面を広くすることによって、各光源20から対応する入射面11への光の入射効率を向上することができる。したがって、両端面を除く面が8面以上から構成されるという特徴もまた、光利用効率の向上に寄与している。
上記垂直断面は、対向面13を水平にした状態で主走査方向Yに沿って導光体10を見たとき、左右非対称であってもよいが、製造の容易性の観点からは、図3及び4に示したように、左右対称であることが好ましい。なお、ここで、「左右対称」とは、実質的に左右対称である場合を含むものとする。
図5(a)及び(b)に示すように、イメージセンサ用照明装置1は、必要な光量が確保される有効領域を有しており、この領域が照射対象と重なるように配置されて使用される。上述の垂直断面は、導光体10の有効領域に対応する部分の少なくとも一部の断面であればよいが、好ましくは、導光体10の有効領域に対応する部分の全部の断面である。すなわち、導光体10の有効領域に対応する部分全体において上述の断面形状のいずれかを有することが好ましい。
なお、イメージセンサ用照明装置1の有効領域の主走査方向Xにおける長さは、イメージセンサの出力全てが必要出力となるように設定される。導光体10の主走査方向Xにおける長さLxは、有効領域内で均一な光量分布が得られるように、通常、有効領域の主走査方向Xにおける長さよりも長い。
以下、対向面13について詳細に説明する。図2(c)に示すように、主走査方向Yにおける導光体10の両方の端部11Aにおいて対向面13には、主走査方向Y及び副走査方向Xの両方に光を拡散する第一光拡散領域Aが設けられ、主走査方向Yにおける導光体10の中央部11B(両端部11Aを除く中間部に相当)において対向面13には、主に主走査方向Yに光を拡散する第二光拡散領域Bが設けられている。第一及び第二光拡散領域A及びBには、それぞれ、各々が窪み(凹み)である複数の光拡散部SA及びSBが形成されているが、これらの光拡散部SA及びSBは、互いに異なる構造をしており、その結果として、第一及び第二光拡散領域A及びBは上述のように互いに異なる光拡散特性を有する。なお、本明細書において「光を拡散する」とは、光を反射させることであって、かつ、その反射光が、導光体の巨視的な面(例えば巨視的な対向面13)、すなわち光拡散部を無視した場合の導光体の面(例えば第一及び第二光拡散領域A及びBを無視した場合の対向面13)への入射角θiに等しい反射角方向(θr=θi)への反射成分(正反射成分)のみならず、入射角θiと異なる反射角方向(θr≠θi)への反射成分を含むことをいう。
図6−1に示すように、主走査方向Yにおける第一光拡散領域Aの中央部11B側のエッジから、対応する入射面11までの幅Wは、3mm以上、30mm以下であることが好ましい。他方、第二光拡散領域Bは、2つの第一光拡散領域Aの間の領域全体に設けられており、主走査方向Yにおける第二光拡散領域Bの長さは、照射対象である紙葉類の幅等に応じて適宜設定可能である。
次に、導光体10の対向面13に形成された光拡散部SA及びSBについて説明する。
図6−1に示すように、第一光拡散領域Aには、複数の光拡散部SAとして、複数の椀状の窪み10Aが形成されており、第二光拡散領域Bには、複数の光拡散部SBとして、副走査方向Xに延設された窪み10Bが、主走査方向Yに沿って複数配置されている。
なお、本明細書において、椀状とは、球冠状、すなわち、球面を、これと交わる平面で切り取った空間図形の形状であり、理想的な球冠や、理想的な球冠と同視できるもの(実質的な球冠)等を含み、更には、曲率が変化する場合も含むものとする。
光源20からの光は、両端部11A付近では、光源20に近いため、導光体10内で充分に広がっておらず、特に副走査方向Xには充分に広がっていないと考えられる。そこで本実施形態では、両端部11Aに複数の椀状の窪み10Aを含む第一光拡散領域Aを設けることにより、図6−2(a)及び(b)に示すように、光源20からの光Lは、第一光拡散領域Aにおいて主走査方向Yだけではなく、副走査方向Xにも拡散反射するため、導光体10の両端部11Aにおける光Lの均一性、特に副走査方向Xにおける均一性をより高めることが可能である。なお、図6−2(b)に示したように、図6−2のシミュレーションでは、導光体10の両端部11Aに位置決め用の突起19を設けた。また、図6−2及び図6−3に示す参考形態では、出射面が単一平面から構成され、出射面と、その隣の平面(側面)との間に角が存在するが、対向面での光の反射の挙動は、実施形態1の場合と同様である。
他方、導光体10の中央部11Bへは、光源20からの光が広がって到達するため、中央部11Bでは光を副走査方向Xに拡散反射させる必要性は低い。そのため、仮に中央部11Bにも第一光拡散領域Aを設けた場合、中央部11Bで光Lが副走査方向Xへ広がり過ぎ、光Lの出力ロスが生じて光利用効率が低下してしまう。そこで、本実施形態では、副走査方向Xに延設された窪み10Bを含む第二光拡散領域Bを中央部11Bに設け、第二光拡散領域Bでは、図6−3(a)及び(b)に示すように、光源20からの光Lが副走査方向Xではなく主に主走査方向Yへ拡散反射されるようにしている。その結果、光源20からの光Lが副走査方向Xへも広がった状態で到達する中央部11Bにおいて、第二光拡散領域Bで拡散反射された光Lが副走査方向Xへ広がり過ぎることを抑制しつつ、光Lを出射面12から効率的に出射させることができる。
以上より、本実施形態では、主走査方向Y及び副走査方向Xの広域で均一性の高い出射光を得ることができる。
なお、光源20は、両端面の一方のみに対して設けられてもよく、入射面11を1箇所のみとしてもよいが、その場合は、入射面11と反対側の端部11Aには、第一光拡散領域Aではなく第二光拡散領域Bを設けることが好ましい。
第一光拡散領域Aにおける複数の光拡散部SAについて更に説明する。複数の光拡散部SAは、各々が突起又は窪みであれば特に限定されず、どのように配置されていてもよいが、図7(a)に示すように、複数の光拡散部SAは、主走査方向Yにおいて一定のピッチで配置され、かつ、副走査方向Xにおいて一定のピッチで配置されることが好ましい。主走査方向Yにおけるピッチと副走査方向Xにおけるピッチとは、互いに同一であっても異なっていてもよい。
また、図7(a)に示すように、複数の光拡散部SAは、六角格子状に互いに隣接して配置されることがより好ましい。これにより、第一光拡散領域Aにより多くの光拡散部SAを形成することが可能となり、副走査方向Xへの光の拡散を増加させることができる。ここで、六角格子状に配置されるとは、辺の長さが互いに等しい複数の正三角形が、各々の辺を隣接する正三角形の一辺と共有するよう配列した図形において、各正三角形の頂点に対応する位置(六角格子の格子点に対応する位置)に光拡散部SAが配置されることをいう。六角格子状は、正三角格子状又は60°千鳥状ともいう。本実施形態では、複数の光拡散部SAが六角格子状に互いに隣接して配置される態様について説明したが、複数の光拡散部SAの配置はこれに限定されない。
複数の光拡散部SAは、各々、突起であってもよいし、窪み及び突起の両方を含むものであってもよい。例えば、複数の光拡散部SAは、図7(b)及び(c)に示すように、底面部D及び上面部Eを各々有する、深さC及び直径Fの複数の椀状の窪み10Aであってもよい。
本実施形態では、第一光拡散領域Aにおける光拡散部SAを椀状の窪み10Aとしたが、光拡散部SAは、円錐状、円錐台状、円柱状、角錐状、ピラミッド状、主走査方向Y及び副走査方向Xに対して傾斜して延設されたプリズム形状(以下、斜めプリズム形状ともいう。)等の、主走査方向Y及び副走査方向Xに光Lを拡散することができる形状であってもよい。
本明細書において、円錐状とは、理想的な円錐であってもよいし、本発明の効果の観点から理想的な円錐と同視できるもの(実質的な円錐)であってもよいし、更には、底面が楕円である理想的な楕円錐、及び、本発明の効果の観点から理想的な楕円錐と同視できるもの(実質的な楕円錐)も含むものである。円錐台状とは、理想的な円錐台であってもよいし、発明の効果の観点から理想的な円錐台と同視できるもの(実質的な円錐台)であってもよく、例えば、底面と直交する断面視において側面の深さ方向における少なくとも一部が曲線となった形状等であってもよい。また、角錐状とは、理想的な角錐であってもよいし、本発明の効果の観点から理想的な角錐と同視できるもの(実質的な角錐)であってもよく、例えば、角錐の一部の角が丸みを帯びた形状等であってもよい。上記角錐における角の数は3以上であり、光源20からの光を主走査方向Y及び副走査方向Xの両方により効果的に広げる観点から、上記角錐における角の数は多い方が好ましく、4以上であることがより好ましく、円錐に近い形状になるほど更に好ましい。このように、光拡散部SAは、等方的な形状を有することが好ましい。
また、光拡散部SAは、椀状、円錐状、円錐台状、円柱状、角錐状、斜めプリズム形状等の突起であってもよく、これによっても、主走査方向Y及び副走査方向Xに光を拡散することができる。
しかしながら、光拡散部SAは、突起より窪みであることが好ましい。このような態様とすることにより、導光体10内部へより多くの光Lを拡散することが可能となり、出射面12からの出射光量を高めることが可能となる。
次に、第二光拡散領域Bにおける複数の光拡散部SBについて更に説明する。図8(a)に示すように、第二光拡散領域Bには、複数の光拡散部SBとして、副走査方向Xに延設された窪み10Bが、主走査方向Yに沿って複数配置されている。複数の窪み10Bは、互いに略等しい深さを有しており、略一定のピッチで形成されている。このように、光拡散部SBは、異方的な形状を有することが好ましい。
複数の光拡散部SBは、各々、突起であってもよいし、窪み及び突起の両方を含むものであってもよい。例えば、複数の光拡散部SAは、図8(b)及び(c)に示すように、底面部H及び上面部Iを各々有し、ピッチJで配置された、深さGの複数の窪み10Bであってもよい。
本実施形態では、主走査方向Yにおける窪み10Bの断面の形状を滑らかな凹形状としたが、主走査方向Yにおける窪み10Bの断面の形状は、主に主走査方向Yに光Lを拡散することができるものであれば特に限定されず、例えばU字状、V字状、台形状、円弧状等の形状や、それらの形状が左右非対称となった形状であってもよい。
また、光拡散部SBは、主走査方向Yにおける断面の形状がU字状、V字状、台形状、円弧状、それらの形状が左右非対称となった形状等の突起であってもよく、これによっても、主に主走査方向Yに光を拡散することができる。
しかしながら、光拡散部SBは、突起より窪みであることが好ましい。このような態様とすることにより、導光体10内部へより多くの光を拡散することが可能となり、出射面12からの出射光量を高めることが可能となる。
また、第一光拡散領域A及び第二光拡散領域Bは、いずれも、対向面13ではなく出射面12に設けられてもよく、出射面12及び対向面13の両面に設けられてもよい。また、第一光拡散領域Aが対向面13ではなく出射面12に設けられ、第二光拡散領域Bが出射面12ではなく対向面13に設けられてもよいし、第一光拡散領域Aが出射面12ではなく対向面13に設けられ、第二光拡散領域Bが対向面13ではなく出射面12に設けられてもよい。
次に、上記照明装置1を用いた本実施形態に係るイメージセンサについて説明する。
図9(a)に示すように、本実施形態に係るイメージセンサ2は、搬送路P1を副走査方向Xに搬送されている紙葉類Pの光学画像情報、具体的には透過画像を取得する光学ラインセンサである。イメージセンサ2は、導光体10及び光源20を備える照明装置1と、CCDイメージセンサ、CMOSイメージセンサ等の撮像素子30と、紙葉類Pからの光を撮像素子30へ導くロッドレンズアレイ(透明の筒状の集光レンズのアレイ)40と、を有している。
イメージセンサ2の下部には、図9(b)に示すように、導光体10と光源20を備える照明装置1が配置されている。
イメージセンサ2の上部は、図9(c)に示すように、主走査方向Yに延設されたライン形状を有しており、フォトダイオード等の複数の受光素子(画素)31が主走査方向Yに配列されて撮像素子30を構成している。撮像素子30に対応するようにロッドレンズアレイ40が配置されている。
導光体10が収められたケースの上面は透明材から成る照射窓50となっており、撮像素子30が収められたケースの下面は透明材から成る測定窓60となっている。
光源20から導光体10及び照射窓50を経た光が、紙葉類Pに向けて照射される。そして、紙葉類Pを透過した光は、測定窓60及びロッドレンズアレイ40を経て撮像素子30によって受光される。
このように、光源20からの光が導光体10に入射され、導光体10が、入射された光を主走査方向Y側へ導きながら高さ方向Z側へ出射することにより、紙葉類Pに向けて光を照射するようになっている。
イメージセンサ2は、搬送されている紙葉類Pを搬送方向に走査して、紙葉類Pの全面を撮像する。より詳細には、イメージセンサ2は、搬送されている紙葉類Pに対して、主走査方向Y全体にわたる紙葉類Pの直線状の被撮像領域の撮像を採取ライン毎に順次繰り返すことにより、紙葉類P全体の撮像を行う。
上述のように、上記実施形態では、出射面12は、主走査方向Yに延設された少なくとも3つの出射面部12aを含み、少なくとも3つの出射面部12aのうちの隣接する出射面部12aが曲面で繋がることから、出射面12からの出射光の副走査方向Xにおける均一性を向上することができる。
また、出射面12は、出射面部12aを3以上、かつ奇数個含み、3以上、かつ奇数個の出射面部12aのうちの中央の出射面部12aにRを付けたことから、出射面12からの出射光が照射対象である紙葉類で反射して出射面12で再反射したり、導光体10に再入射して光拡散部SA又はSBで拡散したりして、再度紙葉類を照射することを抑制することができる。したがって、イメージセンサ2の出力のリニアリティを向上することができる。
また、垂直断面において、出射面12、対向面13及び2つの側面14a、14bは全て、互いに非平行であることから、入射面11から入射した光を導光体10内で様々な方向に反射させることができ、一方の入射面11から導光体10に入射した光が側面14a及び14bの間で反射を繰り返し、出射面12又は対向面13に入射せずに、他方の入射面12から出てしまうことを抑制することができる。
また、側面14a及び14bは、それぞれ、少なくとも2つの側面部15a及び15bを含んでいることから、導光体10内で様々な方向に光を反射させることが可能である。
更に、導光体10は、両端面を除く面が、少なくとも3つの出射面部12aから構成される出射面12と、対向面13と、2以上の側面部15aを有する側面14aと、2以上の側面部15bを有する側面14bとを含む少なくとも8面以上から構成されることから、対向面13の副走査方向Xにおける幅を小さくしつつ、垂直断面を広くすることができる。対向面13の副走査方向Xにおける幅を小さくすることによって、副走査方向Xにおいて光が必要以上に拡散されてしまうことを防止できる。また、垂直断面を広くすることによって、各光源20から対応する入射面11への光の入射効率を向上することができる。
以上より、本実施形態では、例え光を反射する反射部材で導光体10を覆わなくとも、光利用効率を向上でき、高出力な照明を実現することができる。
(実施形態2)
本実施形態では、本実施形態に特有の特徴について主に説明し、実施形態1と重複する内容については説明を省略する。また、本実施形態と上記実施形態1とにおいて、同一又は同様の機能を有する部材には同一の符号を付し、本実施形態において、その部材の説明は省略する。本実施形態は、以下で説明するように、第一光拡散領域及び第二光拡散領域に設けられる光拡散部の形状が異なる点を除いて、上記実施形態1と実質的に同じである。
図10に示すように、本実施形態における第一光拡散領域Aの複数の光拡散部SAは、相対的に小さな光拡散部(以下、単に小さな拡散部とも言う。)SA1と、相対的に大きな光拡散部(以下、単に大きな拡散部とも言う。)SA2とを含む。このような態様とすることにより、小さな光拡散部SA1により様々な方向に光を拡散し、大きな光拡散部SA2により出射面12方向に光をより拡散することが可能となり、主走査方向Y及び副走査方向Xで均一性の高い出射光を得ながら、出射面12から出射する光の強度を高めることができる。
より具体的には、第一光拡散領域Aの複数の光拡散部SAは、小さな光拡散部SA1と、大きな光拡散部SA2とをそれぞれ複数含み、大きな光拡散部SA2と、小さな光拡散部SA1とは、主走査方向Yにおいて交互に配置される。これにより、主走査方向Y及び副走査方向Xで更に均一性の高い出射光を得ることができる。また、大きな光拡散部SA2は、主走査方向Yにおいて一定のピッチで配置され、小さな光拡散部SA1は、大きな光拡散部SA2の間の領域を埋めるように配置されている。
小さな光拡散部SA1が配置された各領域では、小さな光拡散部SA1が主走査方向Y及び副走査方向Xにおいて一定のピッチで配置されている。主走査方向Yにおけるピッチと副走査方向Xにおけるピッチとは、互いに同一であっても異なっていてもよい。本実施形態では、小さな光拡散部SA1が配置された各領域において、小さな光拡散部SA1が正方格子状に配置されるが、その配置及び数は特に限定されない。これらの各領域において、小さな光拡散部SA1は、六角格子状、平行体格子状、矩形格子状、斜方格子状又は六角格子状に配置されてもよい。
大きな光拡散部SA2は、主走査方向Yにおいて一定のピッチで配置され、副走査方向Xにおいて2つが互いに隣接して配置されるが、大きな光拡散部SA2の配置及び数は特に限定されない。
対向面13側から平面視したとき、大きな光拡散部SA2の各面積は、小さな光拡散部SA1の各面積の1.5〜50倍であることが好ましく、3〜20倍であることがより好ましい。
本実施形態の第一光拡散領域Aに設けられる小さな光拡散部SA1は、例えば、図11(a)に示すような円錐台状の窪み10A1であってもよい。図11(a)に示す窪み10A1は、底面(上底)D1と、底面D1に対向し、かつ、底面D1より直径の大きな底面(下底)F1と、底面D1と底面F1とをつなぐ側面EA1と、を備える、深さC1及び直径Faの円錐台状の形状を有する。側面EA1は、底面D1、F1と直交する断面視において円弧状である。側面EA1と底面D1とが交わる部分は、それぞれ、面取りされることにより、なだらかに繋がっていてもよい。
本実施形態の第一光拡散領域Aに設けられる大きな光拡散部SA2は、例えば、図11(b)に示すような円錐台状の窪み10A2であってもよい。図11(b)に示す窪み10A2は、底面(上底)D2と、底面D2に対向し、かつ、底面D2より直径の大きな底面(下底)F2と、底面D2と底面F2とをつなぐ側面EA2と、を備える、深さC2及び直径Fbの円錐台状の形状を有する。側面EA2は、底面D2、F2と直交する断面視において底面F2側の一部が円弧状である。側面EA2と底面D2とが交わる部分は、それぞれ、面取りされることにより、なだらかに繋がっていてもよい。
次に、第二光拡散領域Bの複数の光拡散部SBについて説明する。図11(c)に示すように、第二光拡散領域Bには、複数の光拡散部SBとして、断面形状が台形状の窪み10B1が、主走査方向Yに沿って複数配置されている。複数の窪み10B1は、互いに略等しい深さを有しており、略一定のピッチで形成されている。
図11(c)に示す窪み10B1の断面形状は、底面(上底)H1と、底面H1に対向し、かつ、底面H1より幅の広い底面(下底)M1と、側面NA1と、を備える、深さGの台形状の形状を有する。側面NA1は、断面視において底面H1側及び底面M1側のそれぞれ一部が円弧状である。
(変形形態1)
上記実施形態の導光体10は、導光体10を傾けても均一性の高い光を得ることができるため、導光体10を傾けて配置する反射光源としても使用することが可能である。したがって、上記実施形態の導光体10は、透過光源及び反射光源に共通して用いることができる。
上記実施形態では、搬送路P1を介して、イメージセンサ用照明装置1を撮像素子30と対向して配置したが、イメージセンサ用照明装置1は、反射光源としても使用し得ることから、図12に示すように、イメージセンサ用照明装置1は、搬送路P1に対して撮像素子30と同じ側にも配置されてもよい。この場合、撮像素子30側のイメージセンサ用照明装置1から測定窓60を経て照射された光が紙葉類Pによって反射される。この反射光が測定窓60及びロッドレンズアレイ40を経て撮像素子30によって受光されることとなる。
本変形形態では、イメージセンサ用照明装置1を、搬送路P1に対して撮像素子30と同じ側及び反対側の2箇所に設けることにより、通過する紙葉類Pの反射画像及び透過画像を取得することが可能となる。もちろん、イメージセンサ用照明装置1を撮像素子30側のみに設けてもよい。
(変形形態2)
上記実施形態では、光を反射する反射部材で導光体10を覆わない場合について説明したが、図13に示すように、対向面13及び各側面14a、14bとを覆い、かつ、光を反射する反射部材21を設けてもよい。これにより、更なる光利用効率の向上が可能である。光源20が導光体10の両端面の一方のみに対して設けられる場合は、入射面11と反対側の端面も反射部材21で覆われていることが好ましい。
反射部材21は、白色塗料を塗布することによって形成された塗膜であってもよい。白色塗料は、少なくとも1種類の白色顔料を含む。白色顔料には、例えば、酸化チタン(TiO)、酸化亜鉛(ZnO)、硫酸バリウム(BaSO)、酸化マグネシウム(MgO)等を用いることができる。
以上、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、説明された個々の事項は、すべて本発明全般に対して適用され得るものである。また、各実施形態の構成は、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜組み合わされてもよいし、変更されてもよい。
以上のように、本発明は、イメージセンサによる光学画像情報の取得に有用な技術である。
1:照明装置
2:イメージセンサ
10、110:導光体
10A、10A1、10A2、10B、10B1:窪み
11:入射面
11A:端部
11B:中央部
12、112:出射面
12a:出射面部
12a1:隣接する出射面部が交わる角部
13:対向面
14a、14b:側面
15a、15b:側面部
15a1、15b1:出射面に隣接する側面部が出射面と交わる角部
15a2、15b2:出射面に隣接する側面部が隣の側面部と交わる角部
19:突起
20:光源
21:反射部材
30:撮像素子
31:受光素子
40:ロッドレンズアレイ
50:照射窓
60:測定窓
A:第一光拡散領域
B:第二光拡散領域
C、C1、C2、G:深さ
D、H:底面部
D1、D2、F1、F2、H1、M1:底面
E、I:上面部
EA1、EA2、NA1:側面
F、Fa、Fb:直径
J:ピッチ
L:光
Lx:導光体の主走査方向における長さ
P:紙葉類(照射対象)
P1:搬送路
SA、SA1、SA2、SB:光拡散部
W:幅
X:副走査方向
Y:主走査方向
Z:高さ方向

Claims (6)

  1. 光源と、主走査方向に延設された導光体と、を備えるイメージセンサ用照明装置であって、
    前記導光体は、前記主走査方向における前記導光体の両端部の少なくとも一方を構成し、かつ、前記光源からの光が入射される入射面と、
    前記光源から入射された光を照射対象に向けて出射する出射面と、
    前記出射面の反対側に位置する平面状の対向面と、
    前記出射面と前記対向面とを繋ぐ2つの側面と、
    前記出射面及び前記対向面の少なくとも一方に設けられた光拡散領域と、を有し、
    前記出射面は、前記主走査方向に延設された少なくとも3つの出射面部を含み、
    前記少なくとも3つの出射面部のうちの隣接する出射面部が曲面で繋がる
    ことを特徴とするイメージセンサ用照明装置。
  2. 前記出射面は、前記出射面部を3以上、かつ奇数個含み、
    前記3以上、かつ奇数個の出射面部のうちの中央の出射面部にRを付けたことを特徴とする請求項1記載のイメージセンサ用照明装置。
  3. 前記導光体の前記主走査方向に直交する断面において、前記出射面、前記対向面及び前記2つの側面は全て、互いに非平行であることを特徴とする請求項1又は2記載のイメージセンサ用照明装置。
  4. 前記対向面及び前記各側面を覆い、かつ、光を反射する反射部材を更に備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のイメージセンサ用照明装置。
  5. 前記導光体の前記主走査方向に直交する断面は、前記対向面を水平にした状態で前記主走査方向に沿って見たとき、左右対称であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のイメージセンサ用照明装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載のイメージセンサ用照明装置を備えることを特徴とするイメージセンサ。

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