JP2020061898A - 回転電機 - Google Patents

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Abstract

【課題】異音の発生を抑制する。【解決手段】ブラシ22は、後端傾斜面66、第一稜線68、傾斜逃げ面62を有する。後端傾斜面66は、後面60に形成され、ブラシ22の側面視でブラシ22の下側に向かうに従ってブラシ22の前側に向かうようにブラシ22の上下方向に対して傾斜すると共に、ブラシ22の上面視で第一側面54の側から第二側面56の側に向かうに従ってブラシ22の前側に向かうようにブラシ22の幅方向に対して傾斜している。第一稜線68は、第一側面54の後端と下面52との交点である下側交点P1からブラシ22の上下方向に沿って上面50との交点である上側交点P2にまで延びる。傾斜逃げ面62は、第一稜線68と、後面60との接続部である第二稜線70との間に形成され、ブラシ22の上面視で第一側面54の側から第二側面56の側に向かうに従ってブラシ22の後側に向かうようにブラシ22の前後方向に対して傾斜している。【選択図】図2

Description

本発明は、回転電機に関する。
従来、回転電機としては、ブラシと、ブラシの後面を押圧する押圧部材と、ブラシを収容するブラシボックスと、ブラシの前面と摺接する整流子を有する電機子とを備えるものがある。このような回転電機では、自励振動によりブラシとブラシボックスとが衝突とすると、共振によって異音が発生することがある。そこで、この異音の発生を抑制すべく種々の検討が行われている。
例えば、特許文献1に記載の技術では、ブラシの後面に後端傾斜面を形成し、この後端傾斜面を押圧部材で押圧することで、ブラシに対して分力を作用させ、ブラシをブラシボックスの上壁部及び一方の側壁部に圧接させる試みがなされている。
特許第3653036号公報
以下、図面を参照しながら、特許文献1に記載の技術の問題点を説明する。図6は、特許文献1に記載の技術に使用される従来のブラシ122の斜視図であり、図7は、図6のブラシ122の五面図である。各図において、矢印FRは、ブラシ122の前側を示し、矢印RHは、ブラシ122の右側を示し、矢印UPは、ブラシ122の上側を示している。
図6、図7に示されるように、従来のブラシ122は、上面150と、下面152と、第一側面154と、第二側面156と、前面158と、後面160とを有する。上面150、下面152、第一側面154、及び、第二側面156は、ブラシ122の前後方向にそれぞれ延びている。前面158は、ブラシ122の側面視でブラシ122の下側に向かうに従ってブラシ122の後側に向かうようにブラシ122の上下方向に対して傾斜している。
後面160は、後端垂直面164と、後端傾斜面166とを有する。後端垂直面164は、後面160の上部に形成されており、ブラシ122の側面視でブラシ122の上下方向に沿って延びている。後端傾斜面166は、後端垂直面164の下側に形成されている。後端傾斜面166は、ブラシ122の側面視でブラシ122の下側に向かうに従ってブラシ122の前側に向かうようにブラシ122の上下方向に対して傾斜している。後端垂直面164及び後端傾斜面166からなる後面160の全体は、ブラシ122の上面視で第一側面154の側から第二側面156の側に向かうに従ってブラシ122の前側に向かうようにブラシ122の幅方向に対して傾斜している。
図8は、図6のブラシ122がブラシボックス126に収容された状態で整流子130と摺接されている様子を示す側面図である。図8に示されるように、後端傾斜面166は、ブラシ122の側面視でブラシ122の下側に向かうに従ってブラシ122の前側に向かうようにブラシ122の上下方向に対して傾斜している。このため、この後端傾斜面166を押圧部材124が押圧する押圧力F’により、ブラシ122に対して上側への分力F1’が作用する。
図9は、図6のブラシ122がブラシボックス126に収容された状態で整流子130と摺接されている様子をブラシ122の上面150と下面152に分けて示す上面図である。図9の上図Aは、ブラシ122の上面150を示し、図9の下図Bは、ブラシ122の下面152を示している。
図9に示されるように、後端垂直面164及び後端傾斜面166からなる後面160の全体は、ブラシ122の上面視で第一側面154の側から第二側面156の側に向かうに従ってブラシ122の前側に向かうようにブラシ122の幅方向に対して傾斜している。このため、この後面160の後端傾斜面166を押圧部材124が押圧する押圧力F’により、ブラシ122に対して第一側面154の側への分力F2’が作用する。
また、整流子130は、通電時にブラシ122の第一側面154の側から第二側面156の側へ向かう方向(矢印R方向)に回転する。このため、整流子130と摺接するブラシ122の前面158には、整流子130の回転に伴い整流子130の接線方向に摩擦力F3’が作用する。
ここで、前面158及び後端傾斜面166は、ブラシ122の側面視でテーパ状を成すため、ブラシ122の前後方向の長さは、上面150の方が下面152よりも長い。このため、ブラシ122に対して分力F1’、F2’及び摩擦力F3’が作用する状態では、上面150と第一側面154と後面160(後端垂直面164)との交点P1’と、上面150と第二側面156と前面158との交点の近傍に位置する近傍点P2’の二点で、ブラシ122がブラシボックス126の第一側壁部184及び第二側壁部186に支持される。
なお、ブラシ122は、交点P1’及び近傍点P2’以外の点でブラシボックス126に接触する場合もあるが、ブラシボックス126に押し付けられて支持される点は、交点P1’及び近傍点P2’である。
このように、ブラシ122が交点P1’及び近傍点P2’でブラシボックス126の第一側壁部184及び第二側壁部186に支持された状態では、ブラシ122の下部が自由状態となるため、ブラシ122が不安定であり、自励振動を起こしやすい。このため、この自励振動によりブラシ122とブラシボックス126とが衝突し、共振によって異音が発生する虞がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、異音の発生を抑制できる回転電機を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の回転電機は、ブラシと、前記ブラシの後面を押圧する押圧部材と、前記ブラシを収容するブラシボックスと、前記ブラシの前面と摺接する整流子を有し、前記ブラシの第一側面の側から第二側面の側へ向かう方向を通電時の回転方向とする電機子と、を備え、前記ブラシは、前記後面に形成され、前記ブラシの側面視で前記ブラシの下側に向かうに従って前記ブラシの前側に向かうように前記ブラシの上下方向に対して傾斜すると共に、前記ブラシの上面視で前記第一側面の側から前記第二側面の側に向かうに従って前記ブラシの前側に向かうように前記ブラシの幅方向に対して傾斜し、前記押圧部材によって押圧される後端傾斜面と、前記第一側面の後端と前記ブラシの下面との交点である下側交点から前記ブラシの上下方向に沿って前記ブラシの上面との交点である上側交点にまで延びる第一稜線と、前記第一稜線と、前記後面との接続部である第二稜線との間に形成され、前記ブラシの上面視で前記第一側面の側から前記第二側面の側に向かうに従って前記ブラシの後側に向かうように前記ブラシの前後方向に対して傾斜する傾斜逃げ面とを有する。
本発明の回転電機によれば、ブラシには、第一稜線及び傾斜逃げ面が形成されている。第一稜線は、第一側面の後端と下面との交点である下側交点からブラシの上下方向に沿って上面との交点である上側交点にまで延びている。傾斜逃げ面は、第一稜線と、後面との接続部である第二稜線との間に形成されている。この傾斜逃げ面は、ブラシの上面視で第一側面の側から第二側面の側に向かうに従ってブラシの後側に向かうようにブラシの前後方向に対して傾斜している。
ここで、後端傾斜面を押圧部材が押圧する押圧力により、ブラシに対して上側への分力と第一側面の側への分力が作用すると共に、整流子の回転に伴い、ブラシの前面には整流子の接線方向に摩擦力が作用する。
このため、上述のように、ブラシに対して上側への分力と第一側面の側への分力が作用すると共に、ブラシの前面に整流子の接線方向への摩擦力が作用している状態では、ブラシに傾斜逃げ面が形成されることにより、第一稜線が下側交点から上側交点までの全体に亘ってブラシボックスの第一側壁部に接触する。また、上面と第二側面と前面との交点の近傍に位置する近傍点がブラシボックスの第二側壁部に接触する。つまり、下側交点と、上側交点と、近傍点の三点で、ブラシがブラシボックスの第一側壁部及び第二側壁部に支持される。
したがって、下側交点を追加で支持することにより、ブラシの下部が支持されるため、ブラシを安定させることができる。これにより、ブラシの自励振動を抑制できるので、共振による異音の発生を抑制できる。
本実施形態に係る回転電機の縦断面図である。 図1のブラシの斜視図である。 図2のブラシの五面図である。 図2のブラシがブラシボックスに収容された状態で整流子と摺接されている様子を示す側面図である。 図2のブラシがブラシボックスに収容された状態で整流子と摺接されている様子をブラシの上面と下面に分けて示す上面図である。 従来のブラシの斜視図である。 図6のブラシの五面図である。 図6のブラシがブラシボックスに収容された状態で整流子と摺接されている様子を示す側面図である。 図6のブラシがブラシボックスに収容された状態で整流子と摺接されている様子をブラシの上面と下面に分けて示す上面図である。
以下、本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る回転電機10の縦断面図である。図1に示されるように、本実施形態に係る回転電機10は、モータケース12と、ハウジング14と、ブラシ装置16と、マグネット18と、電機子20とを主要な構成として備える。図1において、矢印A1は、回転電機10の軸方向一方側を示し、矢印A2は、回転電機10の軸方向他方側を示している。
モータケース12は、回転電機10の軸方向一方側に開口する有底円筒状に形成されており、ハウジング14は、モータケース12の軸方向一方側の端部に固定されている。ブラシ装置16は、ハウジング14に一体に組み付けられている。このブラシ装置16は、ブラシ22と、押圧部材24と、ブラシボックス26とを有する。このブラシ22と、押圧部材24と、ブラシボックス26の詳細な構成については後に説明する。
マグネット18は、モータケース12の内周面に固着されている。電機子20は、モータケース12の内側に収容され、マグネット18の径方向内側に配置されている。電機子20は、シャフト28と、整流子30と、コア32と、巻線34とを有する。巻線34は、コア32に巻装されると共に、整流子30に結線されている。整流子30及びコア32は、シャフト28に固定されている。
モータケース12の底部の中央部及びハウジング14の中央部には、軸受36、38がそれぞれ設けられている。電機子20のシャフト28は、軸受36、38に回転可能に支持されている。ブラシ22は、整流子30に摺接される。
この回転電機10では、通電時に、整流子30へのブラシ22の接触位置が変化することにより、電流が流れる巻線34が切り替えられ、これにより、マグネット18とコア32との間に吸引力及び反発力が作用し、電機子20が回転する。回転電機10は、例えばファンモータとして好適に使用されるものであり、シャフト28の先端部には、ファン40が固定される。
次に、本実施形態に係るブラシ22と、押圧部材24と、ブラシボックス26を具体的に説明する。
図2は、図1のブラシ22の斜視図であり、図3は、図2のブラシ22の五面図である。各図において、矢印FRは、ブラシ22の前側を示し、矢印RHは、ブラシ22の右側を示し、矢印UPは、ブラシ22の上側を示している。
図2、図3に示されるように、ブラシ22は、上面50と、下面52と、第一側面54と、第二側面56と、前面58と、後面60と、傾斜逃げ面62とを有する。この上面50、下面52、第一側面54、第二側面56、前面58、後面60、及び、傾斜逃げ面62は、いずれも平面である。上面50、下面52、第一側面54、及び、第二側面56は、ブラシ22の前後方向に沿ってそれぞれ延びている。前面58は、ブラシ22の側面視でブラシ22の下側に向かうに従ってブラシ22の後側に向かうようにブラシ22の上下方向に対して傾斜している。
後面60は、後端垂直面64と、後端傾斜面66とを有する。後端垂直面64は、後面60の上部に形成されており、ブラシ22の側面視でブラシ22の上下方向に沿って延びている。後端傾斜面66は、後端垂直面64の下側に形成されている。後端傾斜面66は、ブラシ22の側面視でブラシ22の下側に向かうに従ってブラシ22の前側に向かうようにブラシ22の上下方向に対して傾斜している。後端垂直面64及び後端傾斜面66からなる後面60の全体は、ブラシ22の上面視で第一側面54の側から第二側面56の側に向かうに従ってブラシ22の前側に向かうようにブラシ22の幅方向に対して傾斜している。
ブラシ22に後述する傾斜逃げ面62が形成されることにより、傾斜逃げ面62と第一側面54との間には、第一稜線68が形成されている。また、傾斜逃げ面62と、後面60(後端垂直面64及び後端傾斜面66)との間には、第二稜線70が形成されている。第一稜線68は、第一側面54と傾斜逃げ面62との接続部であり、第二稜線70は、傾斜逃げ面62と後面60(後端垂直面64及び後端傾斜面66)との接続部である。
第一稜線68は、第一側面54の後端と下面52との交点である下側交点P1からブラシ22の上下方向に沿って上面50との交点である上側交点P2にまで延びている。第二稜線70は、後端垂直面64及び後端傾斜面66に沿って上面50の側から下面52の側に延びている。
なお、下側交点P1は、後端傾斜面66と交わっていても交わっていなくてもどちらでもよい。下側交点P1が後端傾斜面66と交わっていない場合、第一側面54の後端と下面52との交点である下側交点P1は、後端傾斜面66の下端よりもブラシ22の前側に位置する。一方、下側交点P1が後端傾斜面66と交わっている場合、第一側面54の後端と下面52との交点である下側交点P1は、第一側面54と後端傾斜面66と下面52との交点に相当する。図2、図3では、一例として、下側交点P1が後端傾斜面66と交わっている場合が示されている。この下側交点P1は、角形状でもR形状でもどちらでもよい。
傾斜逃げ面62は、第一稜線68と、後面60との接続部である第二稜線70との間に形成されている。この傾斜逃げ面62は、ブラシ22の上面視で第一側面54の側から第二側面56の側に向かうに従ってブラシ22の後側に向かうようにブラシ22の前後方向に対して傾斜している。
図4は、図2のブラシ22がブラシボックス26に収容された状態で整流子30と摺接されている様子を示す側面図である。図4に示されるように、ブラシ22の前後方向はブラシ22の側面視で整流子30の径方向に対して下側(軸方向他方側である矢印A2側)に傾斜している。このため、ブラシ22の上下方向は、整流子30の軸方向に対して傾斜している。
ブラシボックス26は、ブラシ22と同様に傾斜している。ブラシボックス26の前後方向は、ブラシ22の前後方向と同じである。ブラシボックス26の内部の空間は、ブラシ22よりもブラシ22の前後方向及び上下方向に大きく形成されている。ブラシボックス26は、ブラシ22の上面50、下面52、及び、後面60とそれぞれ対向する上壁部80、下壁部82、及び、後壁部90を有する。
押圧部材24は、一例として、コイルスプリングである。押圧部材24は、ブラシ22の後端傾斜面66と、ブラシボックス26の後壁部90との間に圧縮状態で配置されている。ブラシボックス26の前側は、開口されている。ブラシ22の前端部は、ブラシボックス26の前側の開口を通じて整流子30の側に突出しており、ブラシ22の前面58は、整流子30に押圧されている。
ここで、後端傾斜面66は、ブラシ22の側面視でブラシ22の下側に向かうに従ってブラシ22の前側に向かうようにブラシ22の上下方向に対して傾斜している。このため、この後端傾斜面66を押圧部材24が押圧する押圧力Fにより、ブラシ22に対して上側への分力F1が作用する。
図5は、図2のブラシ22がブラシボックス26に収容された状態で整流子30と摺接されている様子をブラシ22の上面50と下面52に分けて示す上面50図である。図5の上図Aは、ブラシ22の上面50を示し、図5の下図Bは、ブラシ22の下面52を示している。ブラシボックス26は、ブラシ22の第一側面54及び第二側面56とそれぞれ対向する第一側壁部84及び第二側壁部86を有する。
図5に示されるように、後端垂直面64及び後端傾斜面66からなる後面60の全体は、ブラシ22の上面視で第一側面54の側から第二側面56の側に向かうに従ってブラシ22の前側に向かうようにブラシ22の幅方向に対して傾斜している。このため、この後面60の後端傾斜面66を押圧部材24が押圧する押圧力Fにより、ブラシ22に対して第一側面54の側への分力F2が作用する。
また、整流子30は、通電時にブラシ22の第一側面54の側から第二側面56の側へ向かう方向(矢印R方向)に回転する。このため、整流子30と摺接するブラシ22の前面58には、整流子30の回転に伴い整流子30の接線方向に摩擦力F3が作用する。
ここで、本実施形態では、ブラシ22に傾斜逃げ面62が形成されている。このため、上述のように、ブラシ22に対して分力F1及び分力F2が作用すると共に、ブラシ22の前面58に摩擦力F3が作用している状態では、第一稜線68が下側交点P1から上側交点P2までの全体に亘ってブラシボックス26の第一側壁部84に接触する。また、上面50と第二側面56と前面58との交点の近傍に位置する近傍点P3がブラシボックス26の第二側壁部86に接触する。つまり、下側交点P1と、上側交点P2と、近傍点P3の三点で、ブラシ22がブラシボックス26の第一側壁部84及び第二側壁部86に支持される。
なお、ブラシ22は、下側交点P1、上側交点P2、及び、近傍点P3以外の点でブラシボックス26に接触する場合もあるが、ブラシボックス26に押し付けられて支持される点は、下側交点P1、上側交点P2、及び、近傍点P3である。
次に、本発明の第一実施形態の作用及び効果について説明する。
以上詳述した通り、本実施形態のブラシ22には、第一稜線68及び傾斜逃げ面62が形成されている。第一稜線68は、第一側面54の後端と下面52との交点である下側交点P1からブラシ22の上下方向に沿って上面50との交点である上側交点P2にまで延びている。傾斜逃げ面62は、第一稜線68と、後面60との接続部である第二稜線70との間に形成されている。この傾斜逃げ面62は、ブラシ22の上面視で第一側面54の側から第二側面56の側に向かうに従ってブラシ22の後側に向かうようにブラシ22の前後方向に対して傾斜している。
ここで、後端傾斜面66を押圧部材24が押圧する押圧力Fにより、ブラシ22に対して上側への分力F1と第一側面54の側への分力F2が作用すると共に、整流子30の回転に伴い、ブラシ22の前面58には整流子30の接線方向に摩擦力F3が作用する。
このため、上述のように、ブラシ22に対して分力F1及び分力F2が作用すると共に、ブラシ22の前面58に摩擦力F3が作用している状態では、ブラシ22に傾斜逃げ面62が形成されることにより、第一稜線68が下側交点P1から上側交点P2までの全体に亘ってブラシボックス26の側壁部に接触する。また、上面50と第二側面56と前面58との交点の近傍に位置する近傍点P3がブラシボックス26の第二側壁部86に接触する。つまり、下側交点P1と、上側交点P2と、近傍点P3の三点で、ブラシ22がブラシボックス26の第一側壁部84及び第二側壁部86に支持される。
したがって、下側交点P1を追加で支持することにより、ブラシ22の下部が支持されるため、ブラシ22を安定させることができる。これにより、ブラシ22の自励振動を抑制できるので、共振による異音の発生を抑制できる。
次に、本実施形態の変形例について説明する。
上記実施形態において、後面60は、後端垂直面64と後端傾斜面66とによって形成されているが、後面60は、後端傾斜面66のみによって形成されていてもよい。
また、上記実施形態において、整流子30を含む電機子20は、矢印R方向に回転するが、矢印R方向と反対方向に回転してもよい。なお、整流子30を含む電機子20が矢印R方向と反対方向に回転する場合、ブラシ22は、左右反転して形成される。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
10…回転電機、12…モータケース、14…ハウジング、16…ブラシ装置、18…マグネット、20…電機子、22…ブラシ、24…押圧部材、26…ブラシボックス、28…シャフト、30…整流子、32…コア、34…巻線、36、38…軸受、40…ファン、50…上面、52…下面、54…第一側面、56…第二側面、58…前面、60…後面、62…傾斜逃げ面、64…後端垂直面、66…後端傾斜面、68…第一稜線、70…第二稜線、80…上壁部、82…下壁部、84…第一側壁部、86…第二側壁部、90…後壁部、P1…下側交点、P2…上側交点、P3…近傍点

Claims (1)

  1. ブラシと、
    前記ブラシの後面を押圧する押圧部材と、
    前記ブラシを収容するブラシボックスと、
    前記ブラシの前面と摺接する整流子を有し、前記ブラシの第一側面の側から第二側面の側へ向かう方向を通電時の回転方向とする電機子と、
    を備え、
    前記ブラシは、
    前記後面に形成され、前記ブラシの側面視で前記ブラシの下側に向かうに従って前記ブラシの前側に向かうように前記ブラシの上下方向に対して傾斜すると共に、前記ブラシの上面視で前記第一側面の側から前記第二側面の側に向かうに従って前記ブラシの前側に向かうように前記ブラシの幅方向に対して傾斜し、前記押圧部材によって押圧される後端傾斜面と、
    前記第一側面の後端と前記ブラシの下面との交点である下側交点から前記ブラシの上下方向に沿って前記ブラシの上面との交点である上側交点にまで延びる第一稜線と、
    前記第一稜線と、前記後面との接続部である第二稜線との間に形成され、前記ブラシの上面視で前記第一側面の側から前記第二側面の側に向かうに従って前記ブラシの後側に向かうように前記ブラシの前後方向に対して傾斜する傾斜逃げ面とを有する、
    回転電機。
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