JP2020061805A - ワニスによる被固定部材の固定構造 - Google Patents
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Abstract
Description
すなわち、特許文献1の構成においては、例えば、フィルムの表面に、凹凸面を形成させ、周知のロータス効果を発現させ、主に反射防止効果が得られるとして周知のことである。
すなわち、図2の従来構成においては、樹脂モールド部1の表面2上にマグネットワイヤ等からなる被固定部材3を載置し、この被固定部材3を覆うようにワニス4を上から供給すると、ワニス4は温度が高ければ、粘性が低く、図2のように、前記樹脂モールド部1上に広がり、例えば、レゾルバ等の製品としての見栄えも問題となっていた。
前記ワニス4が薄く広がると、ワニスの塗布性を制御できなかったことが従来の問題となっていた。
また、例えば、前述の樹脂モールド部1が、端子ピン保持部10の樹脂モールド部1上に、仮りに、凹凸部7を設けたものとすると、車載用のレゾルバに最適な構成となり、その目的としては、厳しい振動の環境下においても、マグネットワイヤ3が浮線とならないようにすることが必要であるが、図2の構成では、マグネットワイヤ3を固定するためのワニス4の拡がりは、防止することは従来構成では、不可能であった。
すなわち、物体を介して形成された樹脂モールド部と、前記樹脂モールド部の表面に形成された凹凸部と、前記凹凸部上に設けられた被固定部材と、前記凹凸部上に形成され、前記凹凸部上に位置するワニスと、を備え、前記被固定部材は、前記ワニスによって前記凹凸部上に固定されていることにより、樹脂モールド部上に、局所的なロータス効果を付与させた状態とすることにより、ワニスの広がりを抑えてマグネットワイヤを強固に保持し、激しい温度変化及び振動に対して十分な耐久性を得ることができる。
前記物体は、樹脂モールド部よりなり、前記被固定部材は、マグネットワイヤよりなることにより、マグネットワイヤのワニス固定を確実とすることができる。
また、前記樹脂モールド部は、レゾルバの表面又は端子ピン保持部の表面に形成されていることにより、ロータス効果を最も効率よく発揮することができる。
また、前記凹凸部は、前記樹脂モールド部を金型で成形する際に同様に形成されているか、又は、前記金型による成形後に凹凸用治具で転写して形成されているかの何れかであることにより、ロータス効果を得るための凹凸部の形成が確実となる。
また、前記ワニスの断面形状は、円形又は楕円形もしくは、前記ワニスの形状は、球形又は回転楕円体をなし、前記被固定部材は、前記ワニス内に内包されていることにより、前記マグネットワイヤを当該位置で簡単にかつ確実に固定することができる。
また、前記凹凸部の前記樹脂モールド部の表面から上部までの高さは、1ミクロンから300ミクロンであることにより、樹脂モールド部上に供給したワニスが流れ出しにくく、球形又は楕円形が保たれ、当該位置にマグネットワイヤを容易に固定することができる。
尚、従来例と同一又は同等部分については、同一符号を付して説明する。
図1において、符号1で示されるものは、例えば、物体としての輪状ステータ20の上面に形成された樹脂モールド部1であり、前記樹脂モールド部1と前記物体(輪状ステータ)20とによって端子ピン保持部10が構成されている。
前記凹凸部7は、前記物体20を、図示しない射出成形機のキャビティ内に設置の際に、前記凹凸部7を有する中子(図示せず)を取付けることにより、この中子の凹凸部が前記樹脂モールド部1の表面2に転写されて形成されているか、又は、前記樹脂モールド部1が成形された後に、図示しない治具ローラで凹凸部7を形成することもできる。
すなわち、前述のハスの葉が水をはじくのと同じロータス効果によって、前記樹脂モールド部1の凹凸部7の効果により、撥水性が上がり、前記ワニス4が前記表面2上を流れることもなく、前記マグネットワイヤ3の固定を確実に行うことができる。
尚、前記ワニス4の断面形状は、円形又は楕円系もしくは、前記ワニス4の形状は、球形又は回転楕円体をなし、前記被固定部材3は、前記ワニス4内に内包されている構成が本発明における最重要事項である。
また、本形態では、マグネットワイヤ3を固定する場合について述べたが、マグネットワイヤ3以外の、例えば、ピン等を固定する場合にも適用可である。
2 表面
3 マグネットワイヤ(被固定部材)
4 ワニス
6b 上部
7 凹凸部
10 端子ピン保持部
20 物体(輪状ステータ)
H 高さ
Claims (6)
- 物体(20)を介して形成された樹脂モールド部(1)と、前記樹脂モールド部(1)の表面(2)に形成された凹凸部(7)と、前記凹凸部(7)上に設けられた被固定部材(3)と、前記凹凸部(7)に形成され、前記凹凸部(7)上に位置するワニス(4)と、を備え、前記被固定部材(3)は、前記ワニス(4)によって前記凹凸部(7)上に固定されていることを特徴とするワニスによる被固定部材の固定構造。
- 前記物体(20)は、樹脂モールド部(1)よりなり、前記被固定部材(3)は、マグネットワイヤ(3)よりなることを特徴とする請求項1記載のワニスによる被固定部材の固定構造。
- 前記樹脂モールド部(1)は、レゾルバの表面又は端子ピン保持部(10)の表面(2)に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のワニスによる被固定部材の固定構造。
- 前記凹凸部(7)は、前記樹脂モールド部(1)を金型で成形する際に同時に形成されているか、又は、前記金型成形後に凹凸用治具で転写して形成されているかの何れかであることを特徴とする請求項1ないし3の何れか1項に記載のワニスによる被固定部材の固定構造。
- 前記ワニス(4)の断面形状は、円形又は楕円形もしくは、前記ワニス(4)の形状は、球形又は回転楕円体をなし、前記被固定部材(3)は、前記ワニス(4)内に内包されていることを特徴とする請求項1ないし4の何れか1項に記載のワニスによる被固定部材の固定構造。
- 前記凹凸部(7)の前記樹脂モールド(1)の表面(2)から上部までの高さは、1ミクロンから300ミクロンであることを特徴とする請求項1ないし5の何れかに記載のワニスによる被固定部材の固定構造。
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