JP2020060244A - 配管端部のシーリングキャップ - Google Patents
配管端部のシーリングキャップ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2020060244A JP2020060244A JP2018191586A JP2018191586A JP2020060244A JP 2020060244 A JP2020060244 A JP 2020060244A JP 2018191586 A JP2018191586 A JP 2018191586A JP 2018191586 A JP2018191586 A JP 2018191586A JP 2020060244 A JP2020060244 A JP 2020060244A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pipe
- sealing cap
- tube
- sheath
- outer peripheral
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
- Protection Of Pipes Against Damage, Friction, And Corrosion (AREA)
Abstract
Description
サイズが合ったシーリングキャップを取り付ければ、さや管と内管の間の隙間に水や異物が入り込むことを確実に阻止できるが、その反面、シーリングキャップがさや管の端部に強く密着して固定されていると、内管を取り換える際にシーリングキャップの取り外しに手間がかかり、内管を交換する工事の作業性を低下させることとなる。
このシーリングキャップは、さや管の端部外周面と当該端部から突出した内管の外周面を覆う熱収縮チューブであり、前記内管を被覆した後に式(1)に示す特性を有する熱収縮チューブであることを特徴とする。
式(1):2.0≦(E)×(t)3≦10.0
但し、Eは前記被覆後の熱収縮チューブのヤング率、tは同じく厚み。
また、配管の施工後、内管を取り換える必要が生じたときには、給水設備から内管を取り外し、前記内管とさや管の外周面に装着されたシーリングキャップを抜き外した状態で内管をさや管から引き抜き、その後、新たな内管をさや管内に挿入して内管を取り換えることができる。交換された内管とさや管の外周面には、前記と同様にしてシーリングキャップが装着される。
シーリングキャップが、その加熱被覆後のヤング率(E)と被覆後の厚み(t)の3乗との積が2.0より小さいと、コシがなく柔らかすぎるため、さや管に密着しすぎて取り外しが困難となる。一方、10.0を超えると、収縮時に応力がかかりすぎてさや管が変形するおそれがある。よって、2.0以上10以下であることが好ましい。
さらに、シーリングキャップが、さや管の端部から3mm乃至100mm、及び内管の根元部から5mm乃至200mmの範囲に亘って配管の外周表面を被覆するように形成されていても、前記さや管と内管の内外周面間の隙間に異物等が進入することを確実に防ぐことが可能である。この場合、両管との被覆長さが上記範囲よりも小さいと前記隙間の閉鎖が不十分となることがあり、被覆長さが上記範囲よりも大き過ぎるとシーリングキャップを取り付ける作業性が低下することがある。
すなわち、本発明は、さや管の内部に内管を通して構成される二重構造の配管の端部に取り付けられるシーリングキャップにおいて、このシーリングキャップは、さや管の端部から内管の根元部分を覆うポリエチレン製の第1のシーリングキャップの端部外周面と当該端部から突出した内管の外周面を覆う熱収縮チューブであり、前記内管を被覆した後に、前述の式(1)に示す特性を有する熱収縮チューブであることを特徴とする。
シーリングキャップ4のヤング率と厚みが上記範囲にあることにより、さや管2と内管3に対するシーリングキャップ4の着脱性を良好にすることができる。
さや管2から内管3に亘って上記範囲(W)内で配管1の端部外周面がシーリングキャップ4で覆われていれば、さや管2の端部2aを保護し、この端部からさや管2の内面と内管3の外面の間の空間に水や異物などが入り込むことを確実に阻止することができる。また、さや管2に被せる長さが上記範囲(L1)内であればシーリングキャップ4がさや管2の外周面にぴったりと定着して端部2aから抜けるようなことはなく、内管3に被せる長さが上記範囲(L2)内であれば内管3の外周面を伝う雨水の進入を防ぐとともに、配管1のメンテナンスの際に内管3の表面からシーリングキャップ4を簡単に取り外すことが可能である。
他方、上記範囲よりも被覆長さが小さいと前記隙間の閉鎖が不十分となることがあり、被覆長さが上記範囲よりも大き過ぎるとシーリングキャップを取り付ける作業性が低下することがある。
より詳しくは、さや管101と内管102からなる配管100の端部には、さや管101の端の部分から内管102の根元部分に亘る外周面を覆うポリエチレン製のシーリングキャップ103を取り付けられており、このシーリングキャップ103の端部と当該端部から突出した内管102の外周面を覆うようにして、熱収縮チューブからなるシーリングキャップ5を装着してある。
シーリングキャップ5は、シーリングキャップ103と内管102との隙間を覆って、この部分から水や異物が入り込むことを防止するように機能し、これにより、シーリングキャップ103だけを取り付けたときよりも、配管100のシーリング性をより高めることができる。
(実施例1)
前記図1に示される、さや管2(外径φ21mm、内径φ16mm)と内管3(外径φ8mm、内径φ5mm)からなる配管1の端部にシーリングキャップ4を装着して、さや管2と内管3の端部外周面を被覆した。
シーリングキャップ4は、適宜な長さの架橋ポリオレフィン樹脂製の熱収縮チューブ(ヤング率99MPa、厚み0.35mm、φ外径23.5mm、内径21.5mm)を用い、これを配管1の端部に被せた状態で、その表面全体を、ヒートガンを用いて加熱し収縮させて取り付けた。シーリングキャップ4のさや管2の外周面に被さった長さ(L1)と内管3の外周面に被さった長さ(L2)は、それぞれ25mm、30mmに設定した。
また、シーリングキャップ4のさや管2の端部に被さった部分を摘み、これを内管2の端部側に引っ張って装着位置から取り外れるか否かを確認するとともに、取り外したシーリングキャップ4をさや管2の端部側へ変位させ、さや管2の元の装着位置に取り付けることができるか否かを確認した(着脱性の確認)。
また、シーリングキャップ4を加熱収縮させた装着した直後と、前記着脱性の確認のために一旦取り外してから再び装着したときに、シーリングキャップ4とさや管2の外周面及びシーリングキャップ4と内管3の外周面に隙間ができているか否かを目視により確認した(シーリング性の確認)。
それぞれの確認結果を表示1に示す。
シーリングキャップ4として使用する架橋ポリオレフィン樹脂製の熱収縮チューブ(ヤング率87MPa、厚み0.37mm、φ外径23.5mm、内径21.5mm)の条件を変更した以外は、実施例1と同じ条件でシーリングキャップ4を配管1に装着した。
シーリングキャップ4として使用する架橋ポリオレフィン樹脂製の熱収縮チューブ(ヤング率79MPa、厚み0.30mm、φ外径23.5mm、内径21.5mm)の条件を変更した以外は、実施例1と同じ条件でシーリングキャップ4を配管1に装着した。
シーリングキャップ4として使用する架橋ポリオレフィン樹脂製の熱収縮チューブ(ヤング率74MPa、厚み0.32mm、φ外径23.5mm、内径21.5mm)の条件を変更した以外は、実施例1と同じ条件でシーリングキャップ4を配管1に装着した。
シーリングキャップ4として使用する架橋ポリオレフィン樹脂製の熱収縮チューブ(ヤング率100MPa、厚み0.45mm、φ外径23.5mm、内径21.5mm)の条件を変更した以外は、実施例1と同じ条件でシーリングキャップ4を配管1に装着した。
前記各実施例のシーリングキャップ4について、実施例1と同様に、ヤング率と厚みの測定を行うとともに、着脱性とシーリング性の確認を行った。その結果を表1に示す
実施例1よりも厚みが大きい熱収縮チューブシーリングキャップ4として用いた以外は、実施例1と同じ条件でシーリングキャップ4を配管1に装着した。
実施例1よりも厚みが小さい熱収縮チューブをシーリングキャップ4として用いた以外は、実施例1と同じ条件でシーリングキャップ4を配管1に装着した。
実施例4よりも厚みが小さい熱収縮チューブをシーリングキャップ4として用いた以外は、実施例1と同じ条件でシーリングキャップ4を配管1に装着した。
前記各比較例のシーリングキャップ4について、実施例1と同様に、ヤング率と厚みの測定を行うとともに、着脱性とシーリング性の確認を行った。その結果を表1に示す。
なお、表1中の第3行は、測定しやヤング率(E)と、厚み(t)の3乗との積である。
Claims (4)
- さや管の内部に内管を通して構成される二重構造の配管の端部に取り付けられるシーリングキャップにおいて、
このシーリングキャップは、さや管の端部外周面と当該端部から突出した内管の外周面を覆う熱収縮チューブであり、前記内管を被覆した後に式(1)に示す特性を有する熱収縮チューブであることを特徴とする配管端部のシーリングキャップ。
式(1):2.0≦(E)×(t)3≦10.0
但し、Eは前記被覆後の熱収縮チューブのヤング率、tは同じく厚み。 - 前記さや管と内管の外周面を覆う軸方向に沿う全体の被覆長さが10mmから300mmの範囲内であることを特徴とする請求項1に記載の配管端部のシーリングキャップ。
- さや管の端部から3mm乃至100mm、及び内管の根元部から5mm乃至200mmの範囲に亘る配管の外周表面を被覆する請求項1又は2に記載の配管端部のシーリングキャップ。
- さや管の内部に内管を通して構成される二重構造の配管の端部に取り付けられるシーリングキャップにおいて、
このシーリングキャップは、さや管の端部から内管の根元部分を覆うポリエチレン製の第1のシーリングキャップの端部外周面と当該端部から突出した内管の外周面を覆う熱収縮チューブであり、前記内管を被覆した後に式(1)に示す特性を有する熱収縮チューブであることを特徴とする配管端部のシーリングキャップ。
式(1):2.0≦(E)×(t)3≦10.0
但し、Eは前記被覆後の熱収縮チューブのヤング率、tは同じく厚み。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018191586A JP2020060244A (ja) | 2018-10-10 | 2018-10-10 | 配管端部のシーリングキャップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018191586A JP2020060244A (ja) | 2018-10-10 | 2018-10-10 | 配管端部のシーリングキャップ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020060244A true JP2020060244A (ja) | 2020-04-16 |
Family
ID=70219486
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018191586A Pending JP2020060244A (ja) | 2018-10-10 | 2018-10-10 | 配管端部のシーリングキャップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2020060244A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7446883B2 (ja) | 2020-03-26 | 2024-03-11 | 大和ハウス工業株式会社 | 多重給水管の止水構造および配管設置構造 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09137154A (ja) * | 1995-11-16 | 1997-05-27 | Mitsubishi Kagaku Sanshi Kk | プラスチック二重配管の端末シーリングキャップ |
JP2001208262A (ja) * | 2000-01-27 | 2001-08-03 | Takiron Co Ltd | コルゲート管の接続構造並びに接続方法 |
JP2013181064A (ja) * | 2012-02-29 | 2013-09-12 | Nitto Denko Corp | 自発巻回性粘着フィルム |
-
2018
- 2018-10-10 JP JP2018191586A patent/JP2020060244A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09137154A (ja) * | 1995-11-16 | 1997-05-27 | Mitsubishi Kagaku Sanshi Kk | プラスチック二重配管の端末シーリングキャップ |
JP2001208262A (ja) * | 2000-01-27 | 2001-08-03 | Takiron Co Ltd | コルゲート管の接続構造並びに接続方法 |
JP2013181064A (ja) * | 2012-02-29 | 2013-09-12 | Nitto Denko Corp | 自発巻回性粘着フィルム |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7446883B2 (ja) | 2020-03-26 | 2024-03-11 | 大和ハウス工業株式会社 | 多重給水管の止水構造および配管設置構造 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH01295615A (ja) | テーパ状突起付きライナー | |
MX2013002496A (es) | Pelicula de polimero para el acondicionamiento de tubos de extraccion de petroleo. | |
JP2020060244A (ja) | 配管端部のシーリングキャップ | |
US9611971B2 (en) | Device for protecting a male end of a component of a flexible-joint threaded tubular connection | |
EP2163298B1 (de) | Fensteranordnung an einem Druckrohr | |
JPS59175694A (ja) | パイプ接続部の断熱方法 | |
US10968689B2 (en) | Access port seal | |
JP3227482U (ja) | ケーブル部カバー部材 | |
CN108612733A (zh) | 螺栓装置及保护套的安装方法 | |
KR20160057252A (ko) | 유압용 금구 구조체 | |
JP2007282428A (ja) | 架空絶縁電線の引留構造 | |
EP0122784A1 (en) | Feedthrough device | |
JP4446629B2 (ja) | 極薄ライニング工法に於ける排水方法 | |
JPS6120836Y2 (ja) | ||
EP3062137A1 (en) | Method of connecting an optical fiber cable to a closure box, and a connector and assembly therefore | |
CN205248729U (zh) | 用于敷设电缆的防护装置 | |
CN208738775U (zh) | 一种波纹管 | |
US20160109048A1 (en) | Access Port Seal | |
JP4181737B2 (ja) | 既設管路内への通信用ケーブル設置のための保護パイプ | |
JP6998762B2 (ja) | Pc鋼材保護用シース接続管及びその製造方法 | |
JP2007170464A (ja) | 配管の連結部の保護具 | |
US2024559A (en) | Pipe coupler housing and method of applying same | |
CA2984046C (en) | Access port seal | |
CN107845450B (zh) | 一种抽头电缆及其加工方法 | |
KR20180042061A (ko) | 이물질 침착 방지용 유볼트 피복 형상 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210929 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220823 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220824 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20221018 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20230117 |