JP2020059221A - プリンター、及び、プリンターの制御方法 - Google Patents

プリンター、及び、プリンターの制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】印刷媒体の搬送において印刷媒体に印刷された画像に影響を与えないようにする。【解決手段】プリンター1は、搬送ローラー対43と、受け付けた手動操作に基づいて搬送ローラー対43を駆動させて搬送ローラー対43に印刷媒体Mを搬送させる手動搬送スイッチHSWと、インクジェットヘッド53と、手動搬送スイッチHSWが搬送ローラー対43に印刷媒体Mを搬送させている間、搬送ローラー対43が印刷媒体Mを挟むニップ位置と、印刷媒体Mにおける印刷済画像の搬送方向の端部に対応する位置と、の距離を計測する距離計測部110Bと、距離計測部110Bが計測した距離がゼロより大きい所定値以下になった場合、搬送ローラー対43の駆動を停止可能に制御する駆動制御部110Cと、を備える。【選択図】図5

Description

本発明は、プリンター、及び、プリンターの制御方法に関する。
従来、ユーザーによる手動の操作を受け付け、受け付けた操作に基づいて印刷媒体を搬送する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1は、第1フィードスイッチと、第2フィードスイッチとを備え、第1フィードスイッチ、或いは第2フィードスイッチが操作された場合、印刷媒体を挟持する一対の搬送ローラーを駆動して、印刷が行われていない印刷媒体をスイッチに応じた搬送方向に搬送するプリンターを開示する。
特開2003−191547号公報
本発明は、印刷媒体の搬送において印刷媒体に印刷された画像に影響を与えないようにすることを目的とする。
上記目的を達成する一態様は、印刷媒体を挟んで搬送方向に搬送する搬送ローラーと、ユーザーによる手動の操作を受け付け、受け付けた前記操作に基づいて前記搬送ローラーを駆動させて前記搬送ローラーに前記印刷媒体を搬送させるフィード操作部と、前記印刷媒体に印刷を行う印刷ヘッドと、前記印刷ヘッドにより画像が印刷された前記印刷媒体を前記フィード操作部が前記搬送ローラーに搬送させている間、前記搬送ローラーが前記印刷媒体を挟む位置と、前記印刷媒体において前記画像の前記搬送方向の端部に対応する位置と、の距離を計測する距離計測部と、前記距離計測部が計測した前記距離がゼロより大きい所定値以下になった場合、前記搬送ローラーの駆動を停止可能に制御する駆動制御部と、を備えるプリンターである。
上記プリンターにおいて、前記フィード操作部は、前記駆動制御部に前記搬送ローラーを駆動させるコマンドを出力し、前記駆動制御部は、前記フィード操作部が前記コマンドを出力していても、前記距離計測部が計測した前記距離が前記所定値以下になった場合、強制的に前記搬送ローラーの駆動を停止させる、構成でもよい。
上記プリンターにおいて、前記フィード操作部は、前記操作を受け付けた状態である間、前記コマンドを前記駆動制御部に出力し続ける、構成でもよい。
上記プリンターにおいて、前記距離計測部が計測した前記距離が前記所定値以下になった場合に前記搬送ローラーの駆動を強制的に停止させる第1モード、又は、前記フィード操作部が前記操作を受け付けた状態である間、前記搬送ローラーの駆動を停止させない第2モードに、動作モードを切り替え可能に構成されてもよい。
上記プリンターにおいて、着脱可能に支持した巻取ローラーに、前記印刷ヘッドにより印刷が行われた前記印刷媒体を巻き取とる巻取部を備え、前記フィード操作部は、少なくとも前記巻取部に前記印刷媒体を巻き取らせるために、前記搬送ローラーに前記印刷媒体を搬送させる、構成でもよい。
上記プリンターにおいて、前記フィード操作部、及び前記巻取部は、前記搬送ローラーより下方に設けられる、構成でもよい。
上記プリンターにおいて、前記フィード操作部は、受け付けた前記操作に応じて、前記印刷ヘッドにより印刷を行う場合の前記搬送方向である第1搬送方向、又は、前記第1搬送方向と逆方向である第2搬送方向に、前記印刷媒体を前記搬送ローラーに搬送させる、構成でもよい。
上記目的を達成する別の一態様は、印刷媒体を挟んで搬送方向に搬送する搬送ローラーと、手動操作されることにより、前記搬送ローラーを駆動させて前記搬送ローラーに前記印刷媒体を搬送させるフィード操作部と、前記印刷媒体に印刷を行う印刷ヘッドと、を備えるプリンターの制御方法であって、前記印刷ヘッドにより画像を印刷された前記印刷媒体を前記フィード操作部が前記搬送ローラーに搬送させている間、前記搬送ローラーが前記印刷媒体を挟む位置と、前記印刷媒体における前記画像の前記搬送方向の端部に対応する位置と、の距離を計測し、計測した前記距離がゼロより大きい所定値以下になった場合、前記搬送ローラーの駆動を停止可能に制御する、プリンターの制御方法。
プリンターの構成を示す斜視図。 プリンターの内部構成を示す断面図。 ホルダーの上面を拡大した拡大図。 操作パネルの一例を示す図。 プリンターの機能的構成を示す図。 印刷済画像と搬送経路に設けられる部材との位置関係を示す図。 プリンターの動作を示すフローチャート。
図1は、プリンター1の構成を示す斜視図である。また、図2は、プリンター1の内部構成を示す断面図である。
図1、図2、及び図3では、説明の便宜上、互いに直交する三軸として、X軸、Y軸、及びZ軸を図示している。軸方向を図示した各矢印は、先端側が「+側」であり基端側を「−側」としている。
Z軸に平行な方向であるZ軸方向は、プリンター1の上下方向である。以下では、Z軸方向において+側の方向を上方といい、Z軸方向において−側の方向を下方という。X軸に平行な方向であるX軸方向は、プリンター1の左右方向である。以下では、X軸方向において+側の方向を左方といい、X軸方向において−側の方向を右方という。Y軸に平行な方向であるY軸方向は、プリンター1の前後方向である。以下では、Y軸方向において+側の方向を前方といい、Y軸方向において−側の方向を後方という。
プリンター1は、印刷媒体Mに対して、インクをインクジェット式で吐出することにより印刷媒体Mの印刷面に画像を印刷する装置であり、比較的大型の印刷媒体Mに対して印刷を実行するラージフォーマットプリンターである。
印刷媒体Mとしては、例えば、上質紙や、キャスト紙、アート紙、コート紙、合成紙、PET(Polyethylene terephthalate)やPP(Polypropylene)等から成るフィルム、布帛等の印刷媒体を採用できる。
図2に示すように、プリンター1は、搬送部4を備える。搬送部4は、複数のキャスター21を下端に有する脚台2に支持される。
搬送部4は、長尺の印刷媒体Mがロール状に巻かれたロール体R1から印刷媒体Mを本体3へ送り出す送出部41と、本体3の前方の排出口から送出部41により送り出された印刷後の印刷媒体Mを巻取ローラー421に巻き取る巻取部42とを有する。搬送部4は、送出部41と巻取部42とにより、ロール・ツー・ロール方式で印刷媒体Mを搬送方向Hに搬送する。搬送方向Hは、プリンター1の前後方向に相当する。
送出部41は、脚台2に支持される略直方体形状の本体3の後方に設けられる。送出部41には、ロール体R1が交換可能に装填される。送出部41は、ロール体R1を図2における反時計回りに回転させることで、ロール体R1から印刷媒体Mを巻き解いて印刷媒体Mを印刷部5に供給する。
巻取部42は、本体3の前方に設けられる。巻取部42は、ロール体R2が形成されるための巻取ローラー421を挟んで支持する一対のホルダー422を備える。ホルダー422のうちホルダー422aには、巻取ローラー421を回転させるモーター等の機構が設けられる。巻取部42は、巻取ローラー421を図2において反時計回りに回転させることで、印刷後の印刷媒体Mを巻取ローラー421に巻き取ってロール体R2を形成する。
ホルダー422aの上面には、手動搬送スイッチHSWと、自動巻取スイッチASWと、手動巻取スイッチMSWとが設けられる。手動搬送スイッチHSWは、フィード操作部に相当する。
図3は、ホルダー422aの上面を拡大した拡大図である。
手動搬送スイッチHSWは、搬送方向Hのうち正方向H1又は逆方向H2のいずれかへ印刷媒体Mを搬送させるためのスイッチである。正方向H1は、印刷を実行する際に印刷媒体Mが搬送される方向であり、本実施形態では前方に相当する。正方向H1は、第1搬送方向に相当する。逆方向H2は、正方向H1と逆の方向であり、本実施形態では後方に相当する。逆方向H2は、第2搬送方向に相当する。手動搬送スイッチHSWは、ホルダー422aの上面に立位した姿勢である場合、姿勢を前方或いは後方に傾ける手動操作を受け付ける。図3では、立位した姿勢の手動搬送スイッチHSWを示している。手動搬送スイッチHSWが立位した姿勢である場合では、印刷媒体Mの搬送が行われない。手動搬送スイッチHSWは、姿勢が前方に傾いた姿勢になると、搬送部4に印刷媒体Mを正方向H1へ搬送させる。一方、手動搬送スイッチHSWは、姿勢が後方に傾いた姿勢になると、搬送部4に印刷媒体Mを逆方向H2へ搬送させる。姿勢が前方或いは後方に傾いた状態の手動搬送スイッチHSWは、ユーザーの手動操作を受け付けた状態であることを示している。
自動巻取スイッチASWは、印刷等が行われた際に、自動で、巻取ローラー421に印刷媒体Mを巻き取らせるためのスイッチである。自動巻取スイッチASWは、手動搬送スイッチHSWと同様に、ホルダー422aの上面において立位した姿勢である場合、姿勢を前方或いは後方に傾ける手動操作を受け付ける。自動巻取スイッチASWは、姿勢が前方に傾いた姿勢に設定されると、印刷等が行われた際、巻取ローラー421を図2において時計回りに回転させて、印刷媒体Mを巻取ローラー421に巻き取らせる。一方、自動巻取スイッチASWは、姿勢が後方に傾いた姿勢に設定されると、印刷等が行われた際、巻取ローラー421を図2において反時計回りに回転させて、印刷媒体Mを巻取ローラー421に巻き取らせる。
手動巻取スイッチMSWは、手動で印刷媒体Mを巻取ローラー421に巻き取らせるためのスイッチである。手動巻取スイッチMSWは、手動搬送スイッチHSWと同様、ホルダー422aの上面において立位した姿勢である場合、姿勢を前方或いは後方に傾ける手動操作を受け付ける。手動巻取スイッチMSWは、姿勢が前方に傾いた姿勢になると、巻取ローラー421を図2において時計回りに回転させて、印刷媒体3を巻取ローラー421に巻き取る。一方、手動巻取スイッチMSWは、姿勢が前方に傾いた姿勢になると、巻取ローラー421を図2において反時計回りに回転させて、印刷媒体3を巻取ローラー421に巻き取る。
このように、手動搬送スイッチHSW、自動搬送スイッチASW、及び、手動巻取スイッチMSWは、後述する操作パネル9が備える操作ボタンSBと異なり、1の機能が割り当てられ、当該1の機能を実行するため専用のスイッチである。
以下の説明では、搬送方向Hのうち正方向H1に印刷媒体Mを搬送することを、フォアフィードという。また、搬送方向Hのうち逆方向H2に印刷媒体Mを搬送することを、バックフィードという。
図2に示すように、搬送部4は、送出部41、及び巻取部42との間の搬送経路HKにおいて、印刷媒体Mを挟んで搬送方向Hに搬送する搬送ローラー対43を有する。搬送ローラー対43は、搬送ローラーに相当する。搬送ローラー対43は、搬送経路HKの下方に配置されて回転する搬送駆動ローラー431と、搬送経路HKの上方に配置され搬送駆動ローラー431の回転に従動して回転する搬送従動ローラー432とを備える。搬送従動ローラー432は、搬送駆動ローラー431に対して上下方向に移動可能に構成されている。搬送ローラー対43は、印刷媒体Mを搬送駆動ローラー431と搬送従動ローラー432とにより挟んで搬送方向Hに搬送する。
プリンター1は、本体3の内部において、搬送ローラー対43より前方に、印刷媒体Mに対してインクを吐出することで印刷媒体Mの印刷面に画像Gを印刷する印刷部5を備える。
印刷部5は、脚台2に支持された本体3内に架設されたガイド軸51に沿って、印刷媒体Mの搬送方向Hと交差する交差方向に往復移動するキャリッジ52を備える。ガイド軸51は、プリンター1の左右方向に伸びて架設される。したがって、キャリッジ52は、プリンター1の左右方向に往復移動する。
キャリッジ52には、インクジェットヘッド53が搭載される。インクジェットヘッド53は、印刷ヘッドに相当する。なお、キャリッジ52には、インクジェットヘッド53以外に種々のデバイスが搭載されていてもよい。インクジェットヘッド53は、印刷ヘッドに相当する。
インクジェットヘッド53は、印刷媒体Mの印刷面と対向する面に、インクを吐出するノズルが搬送方向Hに複数並ぶノズル列を、搬送方向Hと交差する交差方向に複数並んで有している。本実施形態のインクジェットヘッド53は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、及びブラック(K)のインクを吐出するため、これら4色のそれぞれに対応した4つのノズル列を少なくとも有している。
なお、インクジェットヘッド53が吐出するインクは、上述した色のインクに限定されず、例えば、ライトシアン、ライトマゼンダ、オレンジ、グリーン、グレー、ライトグレー、ホワイト、メタリック等のインクでもよい。さらに、インクジェットヘッド53が吐出する液体は、インクに限定されず、プレコート液等のインク以外の液体でもよい。
図2に示すように、送出部41と巻取部42との間には、印刷媒体Mを上方に凸となるように湾曲させて支持する支持面60aを有する支持部材60が設けられる。支持部材60は、板金などからなる板材の曲げ加工により形成された所定形状の部材が複数組み付けられることにより構成される。
支持部材60は、ロール体R1から送り出された印刷媒体Mを印刷部5より後方で支持する送出用支持部61と、印刷部5と対向する位置に設けられて印刷媒体Mの印刷領域となる部分を支持する印刷用支持部62と、印刷部5より前方で印刷後の印刷媒体Mを支持する排出用支持部63とを有する。
送出用支持部61は、送出部41と印刷部5との間の搬送経路HKを形成し、前方に向かって高くなる斜状の搬送面を含む支持面61aを有する。ロール体R1から送り出された印刷媒体Mは、支持面61aに支持された状態で印刷部5へ搬送される。
また、印刷用支持部62は、インクジェットヘッド53のノズルが開口する面と所定のギャップを設けた状態で、この面と平行な支持面62aを有する。
排出用支持部63は、印刷部5と巻取部42との間の搬送経路HKを形成し、前方に向かって低くなると共に前方に向かって凸となるように湾曲しながら延出している。排出用支持部63は、印刷媒体Mを湾曲させた状態で支持する支持面63aを有する。各支持部61、62、63は、それぞれの支持面61a、62a、63aが略面一に連続的に繋がる状態で配置される。
図2に示すように、支持部材60の裏側には、支持面60aを加熱するプレヒーター71、プラテンヒーター72、及び支持面アフターヒーター73aが設けられる。
より具体的には、送出用支持部61の裏側には、支持面61aを加熱するプレヒーター71が設置される。プレヒーター71は、支持面61a上で印刷媒体Mを予熱する。また、印刷用支持部62の裏側には、印刷部5と対向する支持面62aを加熱するプラテンヒーター72が設置される。また、排出用支持部63の裏側には、支持面63aを加熱するアフターヒーター73が設置される。支持面アフターヒーター73aは、支持面63a上で印刷媒体Mを加熱することによりインクを乾燥させる。このようにプレヒーター71、プラテンヒーター72、及び支持面アフターヒーター73aは、印刷媒体Mを加熱することで、インクを印刷媒体Mに対し速やかに乾燥定着させ、滲みやぼやけ等を防止して、印刷品質を高めることができる。
排出用支持部63を介して支持面アフターヒーター73aと対向する位置には、本体3に対して着脱可能な印刷面アフターヒーター73bが設けられる。印刷面アフターヒーター73bは、排出用支持部63上に位置する印刷媒体Mの印刷面に熱を加える。これにより、インクを速やかに乾燥硬化できるため更に印刷品質を高めることができる。
以下の説明では、支持面アフターヒーター73aと、印刷面アフターヒーター73bとを区別しない場合、アフターヒーター73という。
排出用支持部63の前方下端部の下方には、印刷媒体Mに張力を付与する張力付与機構81が設けられている。張力付与機構81は、排出用支持部63と巻取部42との間で印刷媒体Mに接触し、印刷媒体Mに押圧力を付与するテンションローラー82を有する。テンションローラー82は、基端部が脚台2に対して回動可能に支持された一対のアーム部材83の先端部に回転可能に支持されると共に、印刷媒体Mの幅よりも幅方向に長い軸長を有する。排出用支持部63の正方向H1の下流側では、印刷媒体Mはテンションローラー82の重量に応じたテンションが付与された状態でロール体R2に巻き取られる。
図1に示すように、本体3の右方の上部には、操作パネル9が設けられる。
図4は、操作パネル9の一例を示す図である。
操作パネル9は、各種情報を表示する表示パネル91を備える。また、操作パネル9は、操作ボタンSBとして、プリンター1の電源のオンオフを切り替える電源ボタンDB、表示パネル91にプリンター1の各種設定を行う設定メニューを表示させるメニューボタンMB、設定メニューの階層を上位階層に移行させるための移行ボタンIB、上下左右に対応する4つの方向ボタンHB、及び、表示パネルで選択された項目を確定するための確定ボタンKBを備える。
方向ボタンHBのうち、左に対応する方向ボタンHB2、及び右に対応する方向ボタンHB4は、表示パネル91に表示された設定メニューにおいて、文字等の情報を入力する際の位置を指定する機能が対応付いたボタンである。
方向ボタンHBのうち、上に対応する方向ボタンHB1、及び下に対応する方向ボタンHB3は、表示パネル91に表示された設定メニューにおいて、選択する項目を変更する機能が対応付いたボタンである。また、方向ボタンHB1、及び方向ボタンHB3は、印刷媒体Mを搬送する機能が対応付いたボタンである。方向ボタンHB1は、ユーザーにより手動で操作されると、搬送部4に印刷媒体Mをバックフィードさせる。一方、方向ボタンHB3は、ユーザーにより手動で操作されると、搬送部4に印刷媒体Mをフォアフィードさせる。
図1に示すように、手動搬送スイッチHSW、及び手動巻取スイッチMSWは、巻取部42と共に、本体3の下方に設けられている。これは、以下の理由による。すなわち、ロール・ツー・ロール方式で印刷媒体Mを搬送して印刷を行うためには、ユーザーは、送出部41と巻取部42との間で印刷媒体Mを掛け渡す必要がある。そのため、ユーザーは、プリンター1に印刷媒体Mをセットする際、送出部41から送り出された印刷媒体Mを、巻取部42に掛け回して固定する作業が必要となる。この作業は、操作パネル9の方向ボタンHB3を操作して印刷媒体Mを正方向H1に搬送させ、搬送された印刷媒体Mを巻取部42に固定するといった流れで行われる。しかし、この作業において、ユーザーは、操作パネル9を操作するために立ち上がったり、巻取部42に印刷媒体Mを固定するためにしゃがんだりと、姿勢を大きく変える必要があり作業負担が大きい。そこで、手動搬送スイッチHSW、及び手動巻取スイッチMSWを、巻取部42と共に本体3の下方に設けることで、ユーザーは、姿勢を大きく変える必要がなく上記作業を行うことができる。そのため、プリンター1は、上記作業においてユーザーの作業負担を軽減できる。
次に、プリンター1の機能的構成について説明する。
図5は、プリンター1の機能的構成を示す図である。
図5に示すように、プリンター1は、制御部100、通信部102、操作部103、表示部104、搬送部4、印刷部5、及び、加熱部105を備える。
制御部100は、CPU等の演算処理を実行するプロセッサー110、ROM120、及びRAM130を備え、プリンター1の各部を制御する。制御部100は、プロセッサー110がROM120に記憶された制御プログラム120AをRAM130に読み出して処理を実行する等、ハードウェア及びソフトウェアの協働により処理を実行する。
プロセッサー110は、ROM120に記憶された制御プログラム120Aを読み出して実行することによりプリンター1の各部を制御する。
ROM120は、データを不揮発に記憶する。ROM120は、プロセッサー110が実行する制御プログラム120Aの他、各種データを不揮発に記憶する。
RAM130は、各種データを一時的に記憶する。RAM130は、プロセッサー110のワークエリアとして機能する。
プロセッサー110は、ROM120に記憶されたプリンター1の制御プログラム120Aを実行することによって、印刷制御部110A、距離計測部110B、及び、駆動制御部110Cとして機能する。これらの機能ブロックは、プロセッサー110が、制御プログラム120Aを実行することにより、ソフトウェアとハードウェアの協働により実現される。
制御部100は、プロセッサー110、及び記憶部101により構成される。記憶部101は、プロセッサー110が実行する制御プログラム120Aや各種データを不揮発的に記憶する記憶装置であり、フラッシュROM等の半導体記憶素子等で構成される。記憶部101は、プロセッサー110のワークエリアを構成するRAM130を含んでもよい。
通信部102は、所定の通信規格に従ったハードウェアを備え、制御部100の制御で、所定の通信規格に従って外部装置と通信する。通信部102と通信する外部装置としては、プリンター1に画像データや、画像データに対して種々の処理が施された印刷データを送信するホストコンピューターが例として挙げられる。
操作部103は、手動搬送スイッチHSW、自動巻取スイッチASW、手動巻取スイッチMSW、操作パネル9が有する各種の操作ボタンSBを備え、ユーザーのスイッチやボタンに対する操作を検出し、検出結果を制御部100に出力する。制御部100は、操作部103からの検出結果に基づいて、スイッチやボタンに対する操作に対応する処理を実行する。例えば、手動搬送スイッチHSWは、ユーザーに操作され、立位した姿勢から前方に傾いた姿勢に切り替わった場合、印刷媒体Mのフォアフィードを指示するコマンドを制御部100に出力する。また、手動搬送スイッチHSWは、ユーザーに操作され、立位した姿勢から後方に傾いた姿勢に切り替わった場合、印刷媒体Mのバックフィードを指示するコマンドを制御部100に出力する。
表示部104は、複数のLEDや、表示パネル91等を備え、制御部100の制御で、LEDを所定の態様で点灯/消灯や、表示パネル91への情報の表示等を実行する。
搬送部4は、上述した送出部41や、巻取部42、搬送ローラー対43、その他の印刷媒体Mの搬送に関する構成を備える。搬送部4は、制御部100の制御で、印刷媒体Mを搬送方向Hのいずれかに搬送する。制御部100は、印刷媒体Mをフォアフィードする場合、単位時間当たりに、巻取部42が印刷媒体Mを巻き取る量、搬送ローラー対43が正方向H1に印刷媒体Mを搬送する量、及び送出部41が印刷媒体Mの送り出す量が同じになるように、搬送部4を制御する。制御部100は、印刷媒体Mをバックフィードする場合も同様に搬送部4を制御する。
印刷部5は、キャリッジ52や、キャリッジ52に搭載されるインクジェットヘッド53、インクジェットヘッド53を駆動する駆動回路、キャリッジ52を搬送方向Hと交差する交差方向に走査させるキャリッジ駆動モーター、その他の印刷媒体Mへの印刷に関する構成を備える。印刷部5は、制御部100の制御で、印刷媒体Mの印刷面に画像を印刷する。
加熱部105は、上述した、プレヒーター71、プラテンヒーター72、及び、アフターヒーター73を備え、制御部100の制御で、搬送される印刷媒体Mを加熱する。
次に、印刷媒体Mに画像を印刷する際のプリンター1の動作について、プロセッサー110の機能ブロックである印刷制御部110Aの説明を通して説明する。
印刷制御部110Aは、通信部102によりホストコンピューター等の外部装置から印刷データを受信すると、受信した印刷データに基づいて、加熱部105に印刷媒体Mを加熱させながら、また、搬送部4に印刷媒体Mを正方向H1に搬送させながら、印刷媒体Mの印刷面に対して印刷部5に画像を印刷させる。
なお、外部装置から受信する印刷データは、印刷媒体Mに印刷する画像を示す画像データに対して、解像度変換処理や、色変換処理、ハーフトーン処理、ラスタライズ処理、コマンド付加処理等の処理が施されたデータである。なお、プリンター1の制御部100は、外部装置から上記画像データを受信し、これら処理を行って印刷データを生成してもよい。
次いで、印刷制御部110Aは、印刷部5による画像の印刷を終了すると、印刷媒体Mに印刷された画像Gの正方向H1の上流側の端部TBが、アフターヒーター73より正方向H1の下流側に位置するまで、印刷媒体Mを搬送する。この搬送が終了することで、印刷制御部110Aは、1の印刷データに基づく印刷を終了する。以下では、印刷媒体Mに印刷された画像Gを、印刷済画像といい、「G1」の符号を付す。また、以下では、印刷済画像G1の正方向H1の上流側の端部TBを、正方向上流側端部といい、「JTB」の符号を付す。また、以下では、印刷済画像G1の正方向H1の下流側の端部TBを、正方向下流側端部といい、正方向上流側端部JTBとの識別便宜のため、「KTB」の符号を付す。
図6は、1の印刷データに基づく印刷が終了した場合において、印刷済画像G1と、搬送経路HKに設けられている部材との位置関係を模式的に示す図である。図6では、搬送経路HKに設けられる部材の内、説明に要する部材を図示しており、搬送経路HKにはプレヒーター71やプラテンヒーター72、テンションローラー82等の他の部材がさらに設けられている。
図6に示すように、印刷媒体Mの搬送経路HKには、正方向H1の上流側から、送出部41、搬送ローラー対43、インクジェットヘッド53、アフターヒーター73が、この順で設けられている。図6に示すように、1の印刷データに基づく印刷が終了した場合では、印刷済画像G1の正方向上流側端部JTBが、アフターヒーター73より正方向H1の下流側に位置する。
ここで、印刷済画像G1以外の画像Gをさらに印刷する際、印刷制御部110Aは、印刷媒体Mにおいて、印刷済画像G1の正方向上流側端部JTBに対応する位置から、少なくとも逆方向H2にアフターヒーター73分離れた位置を印刷開始位置として画像Gの印刷を行うことになる。そこで、ユーザーは、印刷媒体Mの無駄な消費を避けるために、新たに印刷する画像Gが印刷媒体Mにおいて印刷済画像G1から離れた位置に印刷されないようするために、手動搬送スイッチHSW或いは方向ボタンHB1を操作して印刷媒体Mをバックフィードさせる場合がある。この場合、ユーザーは、印刷済画像G1の正方向上流側端部JTBを、搬送ローラー対43が印刷媒体Mを挟む位置であるニップ位置NPの後方に搬送してしまい、印刷済画像G1と搬送ローラー対43とが接触する可能性がある。印刷済画像G1と搬送ローラー対43とが接触すると、印刷済画像G1にローラー痕を付けてしまうといった影響を与え得る。特に、本体3の下方にある手動搬送スイッチHSWを操作する際、手動搬送スイッチHSWが搬送ローラー対43の下方にあるため、ユーザーは、印刷済画像G1の正方向上流側端部JTBと搬送ローラー対43との位置関係を把握し難くい。そのため、手動搬送スイッチHSWの操作による印刷媒体Mのバックフィードでは、印刷済画像G1と搬送ローラー対43とが接触し易く、操作パネル9の方向HB1を操作する場合より印刷済画像G1に影響を与えてしまう可能性が高い。
そこで、本実施形態のプリンター1は、以下の動作を実行する。以下、制御部100を構成するプロセッサー110の機能ブロックである距離計測部110Bと駆動制御部110Cとの説明を通して、プリンター1の動作を説明する。
図7は、プリンター1の動作を示すフローチャートである。
図7に示すフローチャートの説明では、図6に示す印刷済画像G1に係る印刷データに基づく印刷が終了した後の場合を例示する。
駆動制御部110Cは、印刷媒体Mのバックフィードを開始するか否かを判別する(ステップS1)。駆動制御部110Cは、操作パネル9の方向ボタンHB1、或いは手動搬送スイッチHSWから、印刷媒体Mのバックフィードを指示するコマンドを受信した場合、ステップS1において肯定判別する。
駆動制御部110Cは、印刷媒体Mのバックフィードを開始しないと判別した場合(ステップS1:NO)、対応する処理を実行する(ステップS2)。例えば、駆動制御部110Cは、手動搬送スイッチHSW、或いは方向ボタンHB2から印刷媒体Mのフォアフィードを指示するコマンドを受信した場合、ステップS1で否定判別して、搬送部4に印刷媒体Mをフォアフィードさせる。
駆動制御部110Cは、印刷媒体Mのバックフィードを開始すると判別した場合(ステップS1:YES)、搬送ローラー対43、巻取部42、及び送出部41を駆動して、印刷媒体Mのバックフィードを開始する(ステップS3)。なお、バックフィード時の搬送速度は、事前に設定されている。
次いで、距離計測部110Bは、印刷媒体Mにおける印刷済画像G1の正方向上流側端部JTBに対応する位置と、ニップ位置NPとの距離を計測する(ステップS4)。以下では、印刷媒体Mにおける印刷済画像G1の端部TBに対応する位置を、端部対応位置といい、「TP」の符号を付す。
例えば、印刷制御部110Aは、1の印刷データに基づく印刷の実行時にときに、印刷済画像G1の正方向上流側端部JTBに対応する端部対応位置TPが、ニップ位置NPからアフターヒーター73の正方向H1の下流側まで移動したときの、搬送駆動ローラー431の回転量をエンコーダー等により取得する。そして、印刷制御部110Aは、取得した回転量に対応する距離を算出し、算出した距離を、印刷データに基づく印刷終了時における印刷済画像G1の正方向上流側端部JTBに対応する端部対応位置TPとニップ位置NPとの離間距離として記憶部101に記憶する。距離計測部110Bは、記憶部101が記憶した離間距離に対して、バックフィードにおける搬送駆動ローラー431の回転量に対応する印刷媒体Mの搬送量を減算することで、印刷済画像G1の正方向上流側端部JTBに対応する端部対応位置TPとニップ位置NPとの距離を計測する。
なお、上記の計測方法は、一例であって、搬送駆動ローラー431の回転量に基づく計測方法に限定されない。巻取部42、或いは送出部41の回転量に基づいて計測する方法でもよい。また、搬送経路HKにおける、ニップ位置NPと印刷済画像G1の正方向上流側端部JTBに対応する端部対応位置TPとを、所定の方法で認識し、ニップ位置NPと当該端部対応位置TPとを差分の絶対値を算出する方法でもよい。
駆動制御部110Cは、距離計測部110Bが計測した距離が、所定値以下であるか否かを判別する(ステップS5)。所定値は、ゼロより大きい値であり、事前のテストやシミュレーション等によって予め適切に定められている。
駆動制御部110Cは、距離計測部110Bが計測した距離が所定値以下でないと判別した場合(ステップS5:NO)、印刷媒体Mのバックフィードを継続するか否かを判別する(ステップS6)。
駆動制御部110Cは、バックフィードを継続しないと判別した場合(ステップS6:NO)、搬送ローラー対43、巻取部42、及び送出部41の駆動を停止することで、印刷媒体Mのバックフィードを停止する(ステップS7)。
一方、駆動制御部110Cは、バックフィードを継続すると判別した場合(ステップS5:YES)、搬送ローラー対43、巻取部42、及び送出部41の駆動を継続して、印刷媒体Mのバックフィードを継続する(ステップS8)。そして、距離計測部110Bは、再度、ニップ位置NPと、印刷済画像G1の正方向上流側端部JTBに対応する端部対応位置TPとの距離を計測する。
ステップS4の説明に戻り、駆動制御部110Cは、距離計測部110Bが計測した距離が所定値以下であると判別した場合(ステップS5:YES)、プリンター1の動作モードが、強制停止モードであるか操作優先モードであるか否かを判別する(ステップS9)。強制停止モードは、第1モードに相当し、操作優先モードは、第2モードに相当する。
強制停止モードとは、手動搬送スイッチHSW、又は方向ボタンHB1或いは方向ボタンHB3から、印刷媒体Mの搬送を指示するコマンドの入力がある状態でも、距離計測部110Bが計測した距離が所定値以下である場合、強制的に印刷媒体Mの搬送を停止させる動作モードである。
操作優先モードとは、距離計測部110Bが計測した距離が所定値以下になっても、手動搬送スイッチHSW、又は方向ボタンHB1或いは方向ボタンHB3から印刷媒体Mの搬送を指示するコマンドの入力がある間、印刷媒体Mの搬送を停止させない動作モードである。
プリンター1は、印刷媒体Mのバックフィードを実行する際の動作モードを、強制停止モード、又は、操作優先モードに切り替え可能に構成される。動作モードは、事前に操作パネル9に対する操作によって設定される。
駆動制御部110Cは、プリンター1の動作モードが強制停止モードであると判別した場合(ステップS9:「強制停止モード」)、搬送ローラー対43、巻取部42、及び送出部41の駆動を強制的に停止させる(ステップS10)。
これにより、駆動制御部110Cは、印刷媒体Mをバックフィードする際、印刷済画像G1の正方向上流側端部JTBが、搬送ローラー対43のニップ位置NP、及びニップ位置NPより後方に位置することがない。そのため、プリンター1は、印刷媒体Mをバックフィードする際、搬送ローラー対43と印刷済画像G1との接触を防止できる。したがって、プリンター1、印刷媒体Mのバックフィードにおいて印刷済画像G1に影響を与えることを防止できる。
特に、手動搬送スイッチHSWをユーザーが操作する態様では、以下の効果を奏する。手動搬送スイッチHSWは、操作パネル9の操作ボタンSBのように種々の機能が対応付いてなく、印刷媒体Mを搬送するため専用のスイッチである。つまり、手動搬送スイッチHSWは、ユーザーが印刷媒体Mを搬送する場合、ユーザーにとって機能が認識し易いためバックフィード時に利用し易いスイッチである。このバックフィード時に利用し易い手動搬送スイッチHSWを操作した場合でも、印刷済画像G1に影響を与えることを防止できるため、プリンター1は、ユーザーの利便性が向上できる。
さらに、手動搬送スイッチHSWは、搬送ローラー対43より下方に配置されている。そのため、ユーザーは、印刷済画像G1が搬送ローラー対43に重なっているか否かを確認しつつ手動搬送スイッチHSWを操作するために、姿勢を大きく変える必要が生じ得る。しかし、手動搬送スイッチHSWの操作によるバックフィードであっても、印刷済画像G1に影響を与えることを防止できるため、ユーザーは、手動搬送スイッチHSWの操作時に、姿勢を大きく変える必要がない。したがって、プリンター1は、さらにユーザーの利便性を向上できる。
ステップS8の説明に戻り、駆動制御部110Cは、プリンター1の動作モードが操作優先モードであると判別した場合(ステップS9:「操作優先モード」)、印刷媒体Mのバックフィードを継続する(ステップS11)。
次いで、駆動制御部110Cは、印刷媒体Mのバックフィードを継続するか否かを判別する(ステップS12)。印刷媒体Mのバックフィードを継続すると判別する場合(ステップS11:YES)、駆動制御部110Cは、処理をステップS11に戻す。一方で、駆動制御部110Cは、印刷媒体Mのバックフィードを継続しないと判別した場合(ステップS12:NO)、搬送ローラー対43、巻取部42、及び送出部41の駆動を停止させ、印刷媒体Mのバックフィードを停止させる(ステップS7)。
このように、プリンター1は、印刷媒体Mのバックフィードにおける動作モードを、強制停止モード、又は操作優先モードに切り替え可能に構成されている。ユーザーによっては、印刷済画像G1に対して新たな画像Gを重畳して印刷したいとする場合がある。この場合、動作モードが強制停止モードのみであると印刷済画像G1を印刷部5の後方にバックフィードできない。そのため、新たな画像Gを印刷する際に、ユーザーは、印刷済画像G1が印刷された印刷媒体Mが巻き回されたロール体R2を、送出部41にセットし、再度、プリンター1に印刷媒体Mをセットし直すといった作業が必要となる。そこで、操作優先モードに切り替え可能とすることで、このような作業を行わなくても、印刷媒体Mをバックフィードさせるだけで印刷済画像G1を印刷部5の後方に搬送でき、容易に印刷済画像G1に新たな画像Gを重畳する印刷が行える。したがって、プリンター1は、動作モードを強制停止モード、又は操作優先モードに切り替え可能とすることで、ユーザーの利便性をより向上できる。
なお、以上の説明では、印刷済画像G1の正方向上流側端部JTBに対応する端部対応位置TPに基づく動作を説明したが、印刷済画像G1の正方向下流側端部KTBに対応する端部対応位置TPに基づいて動作してもよい。この場合、所定値は、印刷済画像G1の正方向上流側端部JTBに対応する端部対応位置TPに基づく動作における所定値より大きい値となる。
上述した実施形態では、印刷媒体Mをバックフィードする場合を前提としたプリンター1の動作を説明したが、印刷媒体Mをフォアフィードする場合でも同様の動作を実行してもよい。この場合の動作について、以下に説明する。
駆動制御部110Cは、プリンター1の動作モードが操作優先モードであり、印刷媒体Mのバックフィードを継続して行い、印刷済画像G1の正方向下流側端部KTBがニップ位置NPより後方に位置したとする。駆動制御部110Cは、正方向下流側端部KTBがニップ位置NPからニップ位置NPの後方に搬送された際の搬送駆動ローラー431の回転量を取得する。そして、駆動制御部110Cは、取得した回転量に対応する距離を算出し、算出した距離を、バックフィード終了時における印刷済画像G1の正方向下流側端部KTBとニップ位置NPとの離間距離として記憶部101に記憶する。
次いで、駆動制御部110Cは、フォアフィードを開始するするか否かを判別し、フォアフィードを開始すると判別した場合、搬送ローラー対43、巻取部42、及び送出部41を駆動して、印刷媒体Mのフォアフィードを開始する。なお、駆動制御部110Cは、操作パネル9の方向ボタンHB3、或いは手動搬送スイッチHSWから、印刷媒体Mのフォアフィードを指示するコマンドを受信した場合、フォアフィードを開始すると判別する。
次いで、距離計測部110Bは、印刷済画像G1の正方向下流側端部KTBに対応する端部対応位置TPと、ニップ位置NPとの距離を計測する。距離計測部110Bは、バックフィード終了時に記憶部101が記憶した離間距離に対して、フォアフィードにおける搬送駆動ローラー431の回転量に対応する印刷媒体Mの搬送量を減算することで、距離を計測する。なお、計測方法は、この方法に限定されない。
駆動制御部110Cは、距離計測部110Bが計測した距離が、所定値以下であるか否かを判別する。所定値は、ゼロより大きい値であり、事前のテストやシミュレーション等によって予め適切に定めれている。
駆動制御部110Cは、距離計測部110Bが計測した距離が所定値以下であると判別した場合、プリンター1の動作モードが、強制停止モードであるか操作優先モードであるか否かを判別する。
駆動制御部110Cは、プリンター1の動作モードが強制停止モードであると判別した場合、搬送ローラー対43、巻取部42、及び送出部41の駆動を強制的に停止させて、フォアフィードを強制的に停止させる。なお、駆動制御部110Cは、プリンター1の動作モードが操作優先モードである場合、印刷媒体Mのフォアフィードを継続する。
これにより、駆動制御部110Cは、印刷媒体Mをフォアフィードする際、印刷済画像G1の正方向下流側端部KTBが、ニップ位置NP、及びニップ位置NPの前方に位置することを防止できる。そのため、プリンター1は、印刷媒体Mをフォアフィードする際、搬送ローラー対43と印刷済画像G1とが接触することがない。そのため、印刷済画像G1に対して新たに画像Gを印刷する場合、印刷済画像G1と搬送ローラー対43との接触回数を最小限にでき、プリンター1は、印刷媒体Mをフォアフィードする際に、印刷済画像G1に影響を与えることを抑制できる。
以上、説明したように、プリンター1は、印刷媒体Mを挟んで搬送方向Hに搬送する搬送ローラー対43と、ユーザーによる手動の操作を受け付け、受け付けた操作に基づいて搬送ローラー対43を駆動させて搬送ローラー対43に印刷媒体Mを搬送させる手動搬送スイッチHSWと、印刷媒体Mに印刷を行うインクジェットヘッド53と、手動搬送スイッチHSWが搬送ローラー対43に印刷媒体Mを搬送させている間、搬送ローラー対43が印刷媒体Mを挟むニップ位置NPと、印刷済画像G1の搬送方向Hの端部TBに対応する端部対応位置TPと、の距離を計測する距離計測部110Bと、距離計測部110Bが計測した距離がゼロより大きい所定値以下になった場合、搬送ローラー対43の駆動を停止可能に制御する駆動制御部110Cと、を備える。
この構成によれば、駆動制御部110Cは、印刷媒体Mをバックフィード或いはフォアフィードする際、搬送ローラー対43と印刷済画像G1とが接触することを防止可能となる。したがって、プリンター1、印刷媒体Mのバックフィードにおいて印刷済画像G1に影響を与えるないようにできる。
手動搬送スイッチHSWは、駆動制御部110Cに搬送ローラー対43を駆動させるコマンドを出力する。駆動制御部110Cは、手動搬送スイッチHSWがコマンドを出力していても、距離計測部110Bが計測した距離が所定値以下になった場合、強制的に搬送ローラー対43の駆動を停止させる。
この構成によれば、プリンター1は、印刷媒体Mを搬送方向Hにおいて、搬送ローラー対43と印刷済画像G1との接触することを防止できる。したがって、プリンター1、印刷媒体Mの搬送において印刷済画像G1に影響を与えることを防止できる。
手動搬送スイッチHSWは、ユーザーの手動の操作を受け付けた状態である間、印刷媒体Mの搬送を指示するコマンドを駆動制御部110Cに出力し続ける。
この構成によれば、手動搬送スイッチHSWがユーザーの手動操作を受け付けた状態が継続された場合でも、搬送従動ローラー432が印刷済画像G1を接触することを防止できる。したがって、プリンター1、印刷媒体Mの搬送において印刷済画像G1に影響を与えることを防止できる。
プリンター1は、距離計測部110Bが計測した距離が前記所定値以下になった場合に搬送ローラー対43の駆動を強制的に停止させる強制停止モード、又は、手動搬送スイッチHSWがユーザーの手動の操作を受け付けた状態である間、搬送ローラー対43の駆動を停止させない操作優先モードに、動作モードを切り替え可能に構成される。
この構成によれば、動作モードを強制停止モード、又は操作優先モードに切り替え可能に構成されることで、印刷部5より後方に印刷済画像G1を位置させることが可能となり、ユーザーの利便性をさらに向上できる。
プリンター1は、着脱可能に支持した巻取ローラー421に、インクジェットヘッド53により印刷が行われた印刷媒体Mを巻き取とる巻取部42を備える。手動搬送スイッチHSWは、少なくとも巻取部42に印刷媒体Mを巻き取らせるために、搬送ローラー対43に印刷媒体Mを搬送させる。
手動搬送スイッチHSWは、ユーザーにとって機能が認識し易いためバックフィード時に利用し易いスイッチである。したがって、バックフィード時に利用し易い手動搬送スイッチHSWを操作した場合でも、印刷済画像G1に影響を与えることを防止できるため、プリンター1は、ユーザーの利便性が向上できる。
手動搬送スイッチHSW、及び巻取部42は、搬送ローラー対43より下方に設けられる。
この構成によれば、手動搬送スイッチHSWの操作によるバックフィードであっても、印刷済画像G1に影響を与えることを防止できるため、ユーザーは、手動搬送スイッチHSWの操作時に、姿勢を大きく変える必要がない。したがって、プリンター1は、さらにユーザーの利便性を向上できる。
手動搬送スイッチHSWは、受け付けた操作に応じて、正方向H1、又は、逆方向H2に、印刷媒体Mを搬送ローラー対43に搬送させる。
この構成によれば、印刷媒体Mをバックフィード又はフォアフィードする際において、印刷済画像G1に影響を与えることを防止できる。
なお、上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の範囲内で任意に変形および応用が可能である。
例えば、上述した実施形態では、レバー型の手動搬送スイッチHSWを例示したが、押下型のスイッチでもよく、印刷媒体Mの搬送に係る専用のスイッチであればいずれの操作形式のスイッチを採用できる。
例えば、上述した実施形態では、インクジェットヘッド53が吐出するインクの色をシアン、マゼンタ、イエロー、及びブラックの4色として説明したが、インクジェットヘッド53が吐出するインクの色は、更に多くてもよく少なくてもよい。
また、例えば、上述したプリンター1の制御方法が、プリンター1が備えるコンピューター、又は、プリンター1に接続される外部装置を用いて実現される場合、本発明を、当該方法を実現するためにコンピューターが実行するプログラム、このプログラムをコンピューターで読み取り可能に記録した記録媒体、或いは、このプログラムを伝送する伝送媒体の態様で構成することも可能である。
また、制御部100の機能を実現は、1のプロセッサー110により実現する場合を例示したが、複数のプロセッサー、又は、半導体チップにより実現してもよい。
また、例えば、図7の処理単位は、処理を理解容易にするために、主な処理内容に応じて分割したものであり、処理単位の分割の仕方や名称によって、本発明が限定されることはない。処理内容に応じて、さらに多くの処理単位に分割してもよいし、1つの処理単位がさらに多くの処理を含むように分割してもよい。また、その処理の順番は、本発明の趣旨に支障のない範囲で適宜に入れ替えてもよい。
また、図5に示した各機能部は機能的構成を示すものであって、具体的な実装形態は特に限定されない。つまり、必ずしも各機能部に個別に対応するハードウェアが実装される必要はなく、一つのプロセッサーがプログラムを実行することで複数の機能部の機能を実現する構成とすることも勿論可能である。また、上述した実施形態においてソフトウェアで実現される機能の一部をハードウェアとしてもよく、或いは、ハードウェアで実現される機能の一部をソフトウェアで実現してもよい。その他、プリンター1の他の各部の具体的な細部構成についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変更可能である。
1…プリンター、4…搬送部、5…印刷部、41…送出部、42…巻取部、43…搬送ローラー対(搬送ローラー)、52…キャリッジ、53…インクジェットヘッド(印刷ヘッド)、71…プレヒーター、72…プラテンヒーター、73…アフターヒーター、73a…支持面アフターヒーター、73b…印刷面アフターヒーター、91…表示パネル、100…制御部、101…記憶部、102…通信部、103…操作部、104…表示部、105…加熱部、110…プロセッサー、110A…印刷制御部、110B…距離計測部、110C…駆動制御部、120…ROM、120A…制御プログラム、130…RAM、421…巻取ローラー、ASW…自動巻取スイッチ、G1…印刷済画像(印刷された画像)、H…搬送方向、H1…正方向(第1搬送方向)、HSW…手動搬送スイッチ(フィード操作部)、JTB…正方向上流側端部(搬送方向の端部)、KTB…正方向下流側端部(搬送方向の端部)、M…印刷媒体、MSW…手動巻取スイッチ、NP…ニップ位置(挟む位置)、TB…端部、TP…端部対応位置(端部に対応する位置)。

Claims (8)

  1. 印刷媒体を挟んで搬送方向に搬送する搬送ローラーと、
    ユーザーによる手動の操作を受け付け、受け付けた前記操作に基づいて前記搬送ローラーを駆動させて前記搬送ローラーに前記印刷媒体を搬送させるフィード操作部と、
    前記印刷媒体に印刷を行う印刷ヘッドと、
    前記印刷ヘッドにより画像が印刷された前記印刷媒体を前記フィード操作部が前記搬送ローラーに搬送させている間、前記搬送ローラーが前記印刷媒体を挟む位置と、前記印刷媒体における前記画像の前記搬送方向の端部に対応する位置と、の距離を計測する距離計測部と、
    前記距離計測部が計測した前記距離がゼロより大きい所定値以下になった場合、前記搬送ローラーの駆動を停止可能に制御する駆動制御部と、を備える、
    プリンター。
  2. 前記フィード操作部は、前記駆動制御部に前記搬送ローラーを駆動させるコマンドを出力し、
    前記駆動制御部は、前記フィード操作部が前記コマンドを出力していても、前記距離計測部が計測した前記距離が前記所定値以下になった場合、強制的に前記搬送ローラーの駆動を停止させる、
    請求項1に記載のプリンター。
  3. 前記フィード操作部は、前記操作を受け付けた状態である間、前記コマンドを前記駆動制御部に出力し続ける、
    請求項2に記載のプリンター。
  4. 前記距離計測部が計測した前記距離が前記所定値以下になった場合に前記搬送ローラーの駆動を強制的に停止させる第1モード、又は、前記フィード操作部が前記操作を受け付けた状態である間、前記搬送ローラーの駆動を停止させない第2モードに、動作モードを切り替え可能に構成される、
    請求項2又は3に記載のプリンター。
  5. 着脱可能に支持した巻取ローラーに、前記印刷ヘッドにより印刷が行われた前記印刷媒体を巻き取とる巻取部を備え、
    前記フィード操作部は、少なくとも前記巻取部に前記印刷媒体を巻き取らせるために、前記搬送ローラーに前記印刷媒体を搬送させる、
    請求項1から4のいずれか一項に記載のプリンター。
  6. 前記フィード操作部、及び前記巻取部は、前記搬送ローラーより下方に設けられる、
    請求項5に記載のプリンター。
  7. 前記フィード操作部は、受け付けた前記操作に応じて、前記印刷ヘッドにより印刷を行う場合の前記搬送方向である第1搬送方向、又は、前記第1搬送方向と逆方向である第2搬送方向に、前記印刷媒体を前記搬送ローラーに搬送させる、
    請求項1から6のいずれか一項に記載のプリンター。
  8. 印刷媒体を挟んで搬送方向に搬送する搬送ローラーと、手動操作されることにより、前記搬送ローラーを駆動させて前記搬送ローラーに前記印刷媒体を搬送させるフィード操作部と、前記印刷媒体に印刷を行う印刷ヘッドと、を備えるプリンターの制御方法であって、
    前記印刷ヘッドにより画像が印刷された前記印刷媒体を前記フィード操作部が前記搬送ローラーに搬送させている間、前記搬送ローラーが前記印刷媒体を挟む位置と、前記印刷媒体における前記画像の前記搬送方向の端部に対応する位置と、の距離を計測し、
    計測した前記距離がゼロより大きい所定値以下になった場合、前記搬送ローラーの駆動を停止可能に制御する、
    プリンターの制御方法。
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