JP2020057886A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画素信号レベルに応じてAD変換のビット数を変化させるAD変換方式の撮像装置において、しきい値を境界とした階調差の視認性を低減した撮像装置を提供する。【解決手段】撮像素子において、画素部101には行列状に画素102が配置される。列回路106は、比較器107、カウンタ108、ラッチ109、選択部110から構成される。比較器107は、画素からの出力と所定の比較基準信号との比較を行う。選択部110は、画素信号レベルが比較基準信号に対して小さい場合は、電位の時間変化率の小さい第一の参照信号を供給し、画素信号レベルが比較基準信号に対して大きい場合は、電位の時間変化率の大きい第二の参照信号を供給する。タイミングジェネレータは比較基準信号を発生し、画素の行方向の位置等に応じて比較基準信号の大きさを制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、AD変換器が内蔵された撮像素子および撮像装置に関する。
イメージセンサーの画素から読み出したアナログ信号をAD変換する方式において、例えばスロープ型と呼ばれる方式では、アナログ信号を比較器の一方に入力し、他方に時間と線形関係にある参照電圧を入力する。カウンタは比較開始から上記二つの入力の大小関係が反転するまでの時間をカウントし、ラッチすることでデジタル信号を出力する。ここでAD変換のビット数(分解能)は参照信号の時間変化率に依存する。
しかしながら、スロープ型方式ではビット数を大きくするほどAD変換に時間がかかるという課題がある。そこで、AD変換の高速化のために、画素信号レベルに応じてAD変換のビット数を変化させる技術が特許文献1に開示されている。
特許文献1では、画素信号レベルが所定のしきい値よりも小さければ第一のビット数でAD変換を実施し、画素信号レベルが所定のしきい値よりも大きければ、第一よりも小さい第二のビット数でAD変換を実施することで高速化を果たしている。
特開2016−15758号公報
しかしながら、特許文献1に開示された従来技術では、画素信号レベルの階調分解能が前記所定のしきい値を境に変化することになる。この場合、AD変換後の画素出力の線形性は保持されるが、ビット数による階調差が発生するため、例えば青空などの滑らかなグラデーション部分で階調の段差や境界が視認される可能性がある。
本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、画素信号レベルに応じてAD変換のビット数を変化させるAD変換方式の撮像装置において、しきい値を境界とした階調差の視認性を低減し、画質と高速化を両立させることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る撮像装置は、
光電変換部を備えた複数の画素が行列方向に配置された画素アレイと、時間とともに信号レベルが変化する複数の異なる参照信号および所定の比較基準信号を出力する参照信号出力回路と、前記画素からの出力と、前記参照信号出力回路から出力された参照信号または比較基準信号とを入力とする比較手段と、を備え、前記比較手段は、前記画素からの出力と所定の比較基準信号との比較を行い、前記参照信号出力回路は、前記比較手段の比較結果に基づいて、前記画素からの出力が所定の比較基準信号より小さいまたは等しい場合には、第一の時間変化率で電位が変化する第一の参照信号を出力し、前記画素からの出力が所定の比較基準信号より大きい場合には、第一とは異なる第二の時間変化率で電位が変化する第二の参照信号を出力する撮像装置であって、前記撮像装置は、前記比較基準信号の大きさを制御する比較基準信号制御手段を備えることを特徴とする。
本発明によれば、画素信号レベルに応じてAD変換のビット数を変化させ、高速化を実現する場合においても、階調差の視認性を低減し、好適な撮像画像の提供を実現できる。
実施例1における撮像素子の構成例を示すブロック図 撮像装置における単位画素の構成を示す回路図 第1の駆動モードを示すタイミングチャート 第2の駆動モードを示すタイミングチャート 従来例における出力の応答性とAD変換の分解能との対応関係を示す概念図 実施例1における比較基準信号の変更方法を示す模式図 出力の応答性とAD変換の分解能との対応関係を示す概念図 実施例2における撮像素子の構成例を示すブロック図 実施例2における比較基準信号の変更方法を示す模式図 撮像装置の構成例を示すブロック図 実施例3における撮像動作を示すフローチャート AD変換の分解能とカウント時刻との関係を示す模式図
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
(実施例1)
本発明実施例に係る撮像素子の構成例を図1のブロック図を用いて説明する。図1において、画素部101には行列状に画素102が配置され、それぞれにカラーフィルタが形成されている。画素102は非図示の選択スイッチにより垂直信号線105に接続され、画素信号を行ごとに列回路106へ出力する。ここで選択スイッチは垂直走査回路104から信号線103を介して特定行の電位選択制御をなすものであり、垂直走査回路104によって行方向に走査される。
113はタイミングジェネレータ(以下TG)であり、垂直走査回路104や画素102内のトランジスタ等を制御するパルス信号、および後述する比較基準信号を発生させる。またD/A変換器(以下DAC)111とDAC112は時間とともにレベルが変化する参照信号(スロープ信号またはランプ信号)を発生させる。参照信号はTG113の制御を通して選択部110を介して比較器107の一方の信号として入力される。選択部110と比較器107との動作関係の詳細は後述する。
次に列回路106の構成を述べる。まず列回路106は比較器107、カウンタ108、ラッチ109から構成される。比較器107の一方の入力にはDAC111またはDAC112で生成された参照信号が選択部110を介して入力され、他方の入力には垂直信号線105が接続されている。比較器107は垂直出力線105の電位Vを時刻とともに変化する参照信号と比較し、その大小関係が反転するまでの時刻を検出する。カウンタ108は、前記大小関係が反転するまでの時間をクロックに基づいて計測し、その計測時間をもってデジタル信号とする。ラッチ109は、カウンタ108の計測したデジタル信号を保持する。
水平走査回路114は列回路を列方向に走査し、列ごとに共通して接続された水平信号線115を通してラッチ109に保持されたデジタル信号を出力する。水平走査回路114もまたTG113によって制御される。出力されたデジタル信号は後段の信号処理回路116において所定の処理が施される。
図2は本実施例における画素102の構成の一例を示す回路図である。画素102は光電変換部であるフォトダイオード(以下PD)201を有する。PD201は転送スイッチ202を介してフローティングディフュージョン(以下FD)203に接続される。ここで転送スイッチ202は垂直走査回路104から出力された転送パルスPTXによって制御される。
リセットスイッチ204は垂直走査回路104から出力されたリセットパルスPRESによって制御され、FD203に基準電位VDDを供給する。画素アンプ205はMOSトランジスタと定電流源からなるソースフォロア回路である。選択スイッチ206は選択パルスPSELによって制御され、画素アンプ205の電位変動を垂直信号線105から列回路へ出力する。
ここで選択部110と比較器107との動作関係の詳細について説明する。選択部110にはDAC111およびDAC112からの複数の参照信号が入力され、比較器107は画素列に対応した画素信号が入力される。選択部110は、まず比較器107に入力された画素信号レベルが、SN比や光ショットノイズ等の量子化誤差、撮像素子の分光特性(カラーフィルタ)等を考慮してあらかじめ決定された比較基準信号に対して大きいか小さいかを判定する。
ここで比較基準信号はTG113から出力されるものとする。選択部110はその結果に応じて画素信号と比較する参照信号を選択し、選択された参照信号を比較器107に供給する。このように選択部110は参照信号を選択的に供給する役割を担う。
比較器107は画素信号レベルの判定結果により、選択部110によって供給された参照信号と画素信号との比較処理を行う。比較処理は前述したのと同様に、垂直出力線105の電位Vを時刻とともに変化する参照信号と比較し、その大小関係が反転するまでの時刻を検出する。カウンタ108は、前記大小関係が反転するまでの時間をクロックに基づいて計測し、その計測時間をもってデジタル信号とする。ラッチ109は、カウンタ108の計測したデジタル信号を保持する。
特に選択部110は、画素信号レベルが比較基準信号に対して小さい場合は、電位の時間変化率の小さい、つまり単位振幅あたりのAD変換分解能が高い(例えば14ビット)第一の参照信号(参照信号VL)を供給する。一方、画素信号レベルが比較基準信号に対して大きい場合は、電位の時間変化率の大きい、つまり単位振幅あたりのAD変換分解能が低い(例えば12ビット)第二の参照信号(参照信号VH)を供給する。
ここでカウンタ108の比較時間の上限を両者で同一とすれば、前者はAD変換分解能が高く信号振幅の小さいAD変換を、後者はAD変換分解能が低く信号振幅の大きいAD変換を、後者のAD変換分解能が低い時間(14ビットに対して12ビット相当=1/4)で高速に実行することが可能となる。さらに、このAD変換結果にビットシフト等の所定の演算を施すことで、12ビットのAD変換器で14ビット相当の連続したデジタルデータを得ることができる。
なお、選択部110は比較基準信号である第三の参照信号(参照信号VRef)の供給も担うものとする。
本実施例における撮像素子は画素102の信号レベルを判定し、その判定結果に応じた複数の読み出しモードを備える。図3、図4は前記複数の読み出しモードに対応するAD変換動作の例を示すタイミングチャートである。以下のタイミングチャートでは垂直転送期間において特定行を読み出す際の垂直信号線電位、および参照信号とAD変換のカウント値を示す。またここではCDS(correlated double sampling)の例を示す。
図3は本実施例における第1の読み出しモードに対応するタイミングチャートである。図3において、まず画素部102のリセットと蓄積が開始されているものとする。ここでリセットはリセットパルスPRESをHi、転送パルスPTXをHiとし、蓄積中はリセットパルスPRESをHi、転送パルスPTXをLoとしている。
時刻t300までの時点で選択パルスPSELにより、ある行が垂直信号線105と接続され、リセットパルスPRESがHiからLoとなることでリセット解除後のFD203の電位V(リセット信号N)が垂直信号線105を介して比較器107に入力されている。
時刻t301において選択部110は所定の信号レベルの範囲内でランプ状に変化する参照信号VLの出力を開始する。ここで一般にリセット信号Nは比較基準信号より小さいため、無条件でAD変換分解能が高い参照信号VLを選択している。選択部110がランプ信号を出力するのと同時にカウンタ108のカウントを開始する。
時刻t302において入力信号と参照信号の大小関係が逆転することで比較器107が反転し、その時のカウンタ108の値がラッチ109に保持される。その後参照信号が時刻t303で所定の上限値に達するまで遷移したのち、水平走査回路114で信号が出力されることで画素102のN読み出しが終了する。
時刻t304で転送パルスPTXによりPD201の電荷がFD203に転送され、垂直信号線105の電位Vが画素信号に応じた電位(画素信号S)となる。
時刻t305からt306において、選択部110は信号レベル判定のため参照信号VRefの出力を開始し、比較器107は比較結果を選択部110にフィードバックする。この図では信号レベルが参照信号VRefより小さい例を示している。また時刻t306において比較器107のリセットがなされる。
時刻t307において選択部110は所定の信号レベルの範囲内でランプ状に変化する参照信号VLの出力を開始する。ここではt305からt306の判定結果に応じて、AD変換分解能の高い参照信号VLを選択している。選択部110がランプ信号を出力するのと同時にカウンタ108のカウントを開始する。
時刻t308において入力信号と参照信号の大小関係が逆転することで比較器107が反転し、その時のカウンタ108の値がラッチ109に保持される。その後参照信号が時刻t309で所定の上限値に達するまで遷移したのち水平走査回路114で信号が出力されることで画素102のS読み出しが終了する。
その後、信号処理回路120において読み出されたS信号からN信号を減算する等の所定の画像処理が施される。
図4は本実施例における第2の読み出しモードに対応するタイミングチャートである。第1の読み出しモードとの違いは、画素102の信号レベルが参照信号VRefより大きいことである。
図4において、まず画素部102のリセットと蓄積が開始されているものとする。ここでリセットはリセットパルスPRESをHi、転送パルスPTXをHiとし、蓄積中はリセットパルスPRESをHi、転送パルスPTXをLoとしている。
時刻t400までの時点で選択パルスPSELにより、ある行が垂直信号線105と接続され、リセットパルスPRESがHiからLoとなることでリセット解除後のFD203の電位V(リセット信号N)が垂直信号線105を介して比較器107に入力されている。
時刻t401において選択部110は所定の信号レベルの範囲内でランプ状に変化する参照信号VLの出力を開始する。選択部110がランプ信号を出力するのと同時にカウンタ108のカウントを開始する。
時刻t402において入力信号と参照信号の大小関係が逆転することで比較器107が反転し、その時のカウンタ108の値がラッチ109に保持される。その後参照信号が時刻t403で所定の上限値に達するまで遷移したのち、水平走査回路114で信号が出力されることで画素102のN読み出しが終了する。
時刻t404で転送パルスPTXによりPD201の電荷がFD203に転送され、垂直信号線105の電位Vが画素信号に応じた電位(画素信号S)となる。
時刻t405からt406において、選択部110は信号レベル判定のため参照信号VRefの出力を開始し、比較器107は比較結果を選択部110にフィードバックする。この図では信号レベルが参照信号VRefより大きい例を示している。また時刻t306において比較器107のリセットがなされる。
時刻t407において選択部110は所定の信号レベルの範囲内でランプ状に変化する参照信号VHの出力を開始する。ここではt405からt406の判定結果に応じて、AD変換分解能の低い参照信号VHを選択している。選択部110がランプ信号を出力するのと同時にカウンタ108のカウントを開始する。
時刻t408において入力信号と参照信号の大小関係が逆転することで比較器107が反転し、その時のカウンタ108の値がラッチ109に保持される。その後参照信号が時刻t409で所定の上限値に達するまで遷移したのち水平走査回路114で信号が出力されることで画素102のS読み出しが終了する。
その後、信号処理回路120において読み出されたS信号からN信号を減算する等の所定の画像処理が施される。なお、第2の読み出しモードにおいては、S信号とN信号のビット精度が異なるため、S信号をN信号に合わせてビットシフトした上で所定の画像処理を実施する。
ここで、前述した複数の読み出しモードを適用する例として青空のような滑らかなグラデーションを考える。これを模式図として概念的に示したものが図5である。図5は例として縦方向に行を、横方向にその行に対応した出力の応答性とAD変換の分解能との対応関係を表している。
n=1、n=2、・・・と行番号を付けた順に画素の信号レベルが低くなり、「しきい値」と記載した行を境に前述した第1の読み出しモードと第2の読み出しモードとが切り替わる。n=1、n=2は第2の読み出しモードによって12ビット相当でAD変換され、これを疎な破線で表している。n=3、n=4、n=5は第1の読み出しモードによって14ビット相当でAD変換され、これを密な破線で表している。
このように、しきい値である比較基準信号の前後の輝度領域において、出力の線形性は保持されているが、一方でAD変換分解能(階調)の切り替わりが発生している。例えば輝度信号がAD変換の最小分解能単位(例えば14ビット=1LSBとする)で緩やかに変化する場合に、比較基準信号を境界として高輝度側(例えば12ビット)では4LSBの振幅の輝度信号が同一のデジタル信号に変換される。つまり、比較基準信号から12ビット=4LSBの半値程度、すなわち2LSB高輝度側の輝度範囲までは、分解能の切り替わりによる変換誤差が発生しうる。
この階調の差は、単一撮影の他に、多数の画素を画素混合により低解像度化する場合や、多数の画像を加算平均処理するなど、ランダムノイズやショットノイズが低減される場合等に強調され、段差や低階調側のトーンジャンプとして視認されうることが考えられる。
前述した階調の差を軽減するために、本発明の第一の実施形態においては、既に説明した2つの読み出しモードを決定する比較基準信号を走査方向に対して所定のパタンで変更することを特徴とする。
図6は本実施例における比較基準信号の変更パタン例を説明する模式図である。ここでは比較基準信号の大きさを5段階のL0、L1、L2、L3、L4と規定し、L2を従来の基準とする。またnは図5で定義した行に対応する。
図6(a)において、n=1ではL2、n=2ではL3、n=3ではL1、n=4ではL2としている。ここでは比較基準信号を3値で変化させている。n=5以降は繰り返しである。
図6(b)において、n=1ではL2、n=2ではL4、n=3ではL0、n=4ではL3、n=5ではL1としている。ここでは比較基準信号を5値で変化させ、かつ変更パタンの周期についても図6(a)より長周期としている。n=6以降は繰り返しでもよいし、変更パタンをさらに長周期化してよりランダムなパタンに近づけることもできる。また比較基準信号は有限の不連続値に限らず、乱数発生器によるランダム値であることが望ましい。
図7は図6(a)の比較基準信号の変更パタンを適用した場合における効果を説明する図である。図7は図5と同様に滑らかなグラデーションを概念的に示したものであり、例として縦方向に行を、横方向にその行に対応した出力の応答性とAD変換の分解能との対応関係を表している。
n=1については本実施例適用前と同様のため、画素の信号レベルは比較基準信号より高く、12ビット相当でAD変換がなされる。n=2については比較基準信号がL3に高められているため、画素の信号レベルは比較基準信号より低くなり、14ビット相当でAD変換がなされる。n=3については比較基準信号がL1に下げられているため、画素の信号レベルは比較基準信号より高くなり、12ビット相当でAD変換がなされる。n=4については比較基準信号がL2に戻されているため、画素の信号レベルは比較基準信号より低いままとなり、14ビット相当でAD変換がなされる。n=5については比較基準信号がL3に高められているため、画素の信号レベルは比較基準信号より低いままとなり、14ビット相当でAD変換がなされる。
このように、しきい値である比較基準信号の前後の輝度領域において、例えばn=2においては低分解能から高分解能に、n=3においては高分解能から低分解能に、それぞれ出力の線形性を保持したままAD変換分解能(階調)の切り替わりを分散させることができる。
以上、比較基準信号の変更パタンを説明した。さらには、同様のパタンであっても読み出し期間方向で位相をずらしてもよい。また比較基準信号は不連続な値である必要はなく、カウンタ108の比較時間の上限の範囲内で、任意に決めることができる。
以上のようにすることで、階調の境界部分をぼかし、段差や低階調側のトーンジャンプに対する視認性を軽減することができる。
(実施例2)
実施例1との差異は、列ごとに異なる比較基準信号を供給することで、選択部による参照信号の選択動作を列ごとに可変とする点である。
図8は本発明の実施例2における撮像素子の構成例を示すブロック図である。ここで画素部101から信号処理回路116は実施例1の図1と同様であるため説明は省略する。117は選択部110とは異なる配線でTG113と接続された第二の選択部である。選択部117の基本的な動作は選択部110と同様であるが、TG117から供給される比較基準信号が異なる。
ここでは選択部110が例えば偶数列に、選択部117が奇数列に割り当てられて交互に構成されているものとする。
図9は本実施例における比較基準信号の変更パタン例を説明する模式図である。ここでは比較基準信号の大きさを5段階のL0、L1、L2、L3、L4と規定し、L2を従来の基準とする。またnは図5で定義した行に対応し、各nに対して偶数列(ch1とする)に割り当てられた選択部110、奇数列(ch2とする)に割り当てられた選択部117の比較基準信号を示すものである。
図9(a)において、n=1では(ch1、ch2)=(L2、L2)、n=2では(L2、L3)、n=3では(L2、L1)、n=4では(L2、L3)としている。ここではch2のみの比較基準信号を3値で変化させている。n=5以降は繰り返しである。図6(b)において、n=1では(ch1、ch2)=(L2、L3)、n=2では(L4、L1)、n=3では(L0、L2)、n=4では(L3、L3)、n=5では(L1、L2)としている。ここではch1とch2それぞれの比較基準信号を5値で変化させ、かつ変更パタンの周期についても図9(a)より長周期とし、かつch1とch2の位相をずらしている。n=6以降は繰り返しでもよいし、変更パタンをさらに長周期化してよりランダムなパタンに近づけることもできる。また、ch2は必ずしもch1の位相をずらしたものに限られず、独立のパタンでもよい。また、ch1とch2に対応した列方向の比較基準信号のみ変化させ、nに対応した行方向は変更しないパタンも可能である。
このように実施例2は比較基準信号の行方向の分散に加えて、列方向にも分散を可能としている。このようにすることで1回の走査において行列方向の二次元で階調の境界部分をぼかし、段差や低階調側のトーンジャンプに対する視認性をさらに軽減することができる。
(実施例3)
実施例1との差異はAEセンサからの情報に基づいて比較基準信号の変更パタンを決定することである。
まず図10のブロック図を用いて本発明に係る撮像装置1000の構成例を説明する。
撮像素子100は入射光を画像信号に変換して出力する。撮影レンズ1001はレンズ駆動回路1002によってフォーカス制御などが行われ、被写体の光学像を撮像素子100に結像させる。全体制御・演算回路1003は各種演算処理を行うとともに撮像装置全体を制御する。
AEセンサ1004は被写体の明暗や色を識別できる多分割センサであり、撮像素子100の露光時間や撮影レンズ1001の絞り値等の露出条件を決定する。
メモリ1005は画像データ等を一時的に記憶する。半導体メモリ等の着脱可能な記録回路1006は画像データを記録する。操作回路1007は操作者による操作部材の操作を電気的に受け付ける。表示回路1008は各種情報や撮影画像を表示する。
図11は実施例3に係る撮像動作の流れを説明するフローチャート図である。図11において、ステップS101ではAEセンサ1004による被写体の明暗の検出が行われる。このAEセンサ1004は多数に分割されたブロックごとに明暗の情報を保持することができる。
ステップS102において、所定の範囲内にある信号ブロック数が所定値を超えるかどうかの判定を行う。これは、被写体が比較基準信号付近に存在するかを判定することが目的である。所定の範囲内にある信号ブロック数が所定値より大きい場合はステップS103に進み、小さい場合はステップS104に進む。
ステップS103において、撮像装置は例えば実施例1の図6(a)で示したように、比較基準信号を行ごとに変更する駆動を実施することを決定する。
ステップS104において、撮像装置は実施例1、実施例2で述べた比較基準信号を変更する駆動を実施しないことを決定する。
ステップS105において、AEセンサ1004による被写体の検出結果に応じて所定の比較基準信号変更のパタンを決定する。
ステップS106において、前ステップまでに決定された所定条件での画素信号の読み出しを行う。
ステップS107において、画素信号に所定の画像処理を施し、撮像データを表示回路、メモリカード等の記録回路に出力して撮影を終了する。
このように実施例3は被写体の明暗を事前に検出し、被写体に適した駆動方法を選択することで、撮像面内のAD変換分解能(階調)の切り替わりを分散させ、より好適な画像信号を出力することができる。
(実施例4)
本実施例では、第1の読み出しと第2の読み出しのAD変換分解能を決める参照信号VHおよびVLの時間変化率の相対関係により、比較基準信号の変更実施を決定する。
図12は本撮像装置において所定の信号振幅をAD変換する際のAD変換分解能とカウンタ108のカウント時刻との関係を示す模式図である。ここでは縦軸に信号振幅(明るさ)、横軸に時間を取り、AD変換分解能に応じて傾きの異なる3種類の参照信号を記載している。
実施例1等で説明したように、例えば同一の信号振幅を14ビットと12ビットの分解能で変換する場合は比較基準信号を比較基準信号1の値に設定する。この場合、信号振幅の全領域を14ビットの分解能で変換する時間Tに対してT/4の時間でAD変換が完了する。
一方、さらなる高速化のために、比較基準信号を比較基準信号2の値に設定し、画素信号レベルが大きい輝度領域を11ビット相当の分解能でAD変換する場合を考える。この場合、信号振幅の全領域を14ビットの分解能で変換する時間Tに対してT/8の時間でAD変換が完了するが、その一方で、より輝度の低い領域でAD変換分解能(階調)の切り替わりが発生し、境界前後のビット精度の差も大きくなる。
このとき、光ショットノイズ等の量子化誤差に対してAD変換分解能が十分ではなく、階調の切り替わりがより顕著に視認されうることが考えられる。
そこで本実施例においては、例えば、参照信号VHおよびVLがそれぞれ12ビット、14ビットの分解能に相当する時間変化率の場合は、実施例1等で説明した比較基準信号の変更を実施しない、または比較基準信号の変更幅を小さくする。一方、例えば、参照信号VHおよびVLがそれぞれ11ビット、14ビットの分解能に相当する時間変化率の場合は、実施例1等で説明した比較基準信号の変更を実施する、または比較基準信号の変更幅を大きくする。
実施例4のようにすることで、画素信号レベルが大きい輝度領域をより粗い分解能でAD変換し、読み出しの高速化を実施する場合においても、撮像面内のAD変換分解能(階調)の切り替わりを分散させ、段差や低階調側のトーンジャンプに対する視認性を軽減することができる。
(実施例5)
本実施例は既に説明した比較基準信号の変更を撮影(フレーム)ごとに実施することを特徴とする。例えば、1枚目の撮影では実施例1の図6(a)で説明したパタンですべての行を駆動する。続いて2枚目の撮影では実施例1の図6(b)で説明したパタンですべての行を駆動する。続いて3枚目の撮影では実施例2の図9(a)で説明したパタンですべての行を駆動する。
実施例5のようにすることで、同一の被写体を重ね合わせ、平均化する多重露出撮影(マルチショット撮影)等においても、撮像面内のAD変換分解能(階調)の切り替わりを分散させ、段差や低階調側のトーンジャンプに対する視認性を軽減することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
例えば、高ISO感度ほど撮像素子のノイズが大きくなるため、相対的に階調の段差や低階調側のトーンジャンプは目立たなくなる。また列回路内にゲイン増幅器(アンプ)を備える撮像素子においては用いる増幅率によってもノイズは変動する。また画素信号レベルに応じて増幅率を変化させる撮像素子においても同様にノイズは変動する。
したがって、比較基準信号を変化させる本実施形態を低ISO感度時や多重露出撮影時のみに限定することや、撮像素子内の増幅率などの撮影条件に応じて変形することも可能である。
101 画素部、102 単位画素、103 信号線、104 垂直走査回路、
105 垂直信号線、106 列回路、107 比較器、108 カウンタ、
109 ラッチ、110,117 ランプ信号選択部、
111,112 D/A変換器、113 タイミングジェネレータ(TG)、
114 水平走査回路、115 水平信号線、116 信号処理回路、
201 フォトダイオード(PD)、202 転送スイッチ、
203 フローティングディフュージョン(FD)、
204 リセットスイッチ、205 画素アンプ、206 選択スイッチ

Claims (5)

  1. 光電変換部を備えた複数の画素が行列方向に配置された画素アレイと、
    時間とともに信号レベルが変化する複数の異なる参照信号および所定の比較基準信号を出力する参照信号出力回路と、
    前記画素からの出力と、前記参照信号出力回路から出力された参照信号または比較基準信号とを入力とする比較手段と、を備え、
    前記比較手段は、前記画素からの出力と所定の比較基準信号との比較を行い、
    前記参照信号出力回路は、前記比較手段の比較結果に基づいて、前記画素からの出力が所定の比較基準信号より小さいまたは等しい場合には、第一の時間変化率で電位が変化する第一の参照信号を出力し、
    前記画素からの出力が所定の比較基準信号より大きい場合には、第一とは異なる第二の時間変化率で電位が変化する第二の参照信号を出力する撮像装置であって、
    前記比較基準信号の大きさを制御する比較基準信号制御手段を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記比較基準信号制御手段は、前記画素アレイの行または/および列方向の位置に応じて前記比較基準信号の大きさを決定することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記比較基準信号制御手段は、前記第一の参照信号と前記第二の参照信号の時間変化率の差に応じて前記比較基準信号の大きさを決定することを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
  4. 前記比較基準信号制御手段は、複数の比較基準信号を独立に制御するモードを有し、
    前記画素の信号を行方向に出力する(n+1)(nは整数)番目の出力期間において、少なくとも一つの比較基準信号の大きさが、n番目の出力期間における同一の比較基準信号の大きさと異なることを特徴とする請求項2または3に記載の撮像装置。
  5. 前記複数の画素はカラーフィルタを備え、
    前記比較基準信号の大きさがカラーフィルタに応じて決定されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の撮像装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024090366A1 (ja) * 2022-10-26 2024-05-02 ヌヴォトンテクノロジージャパン株式会社 撮像装置

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