JP2020054737A - 歯科治療ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】導入時の患者の安全を確保しつつ治療室における配置の自由度を向上させると共に複数人で患者を治療する際に処置者の作業性を向上させる歯科治療ユニットを提供する。【解決手段】歯科治療用椅子120と、この歯科治療用椅子の下部に設けられたスピットンアーム140と、このスピットンアームによって支持されるスピットン130とを備えた歯科治療ユニット100であって、歯科治療用椅子が、コンターシート121と、バックレスト122とを有し、スピットンが、スピットンアームと歯科治療用椅子との連結部分に設けられた第1回動軸125を中心に回動可能に支持され、第1回動軸とスピットンとが、歯科治療用椅子を長手方向に沿って分割する中心線Cを境にして同じ側に位置し、歯科治療用椅子に第1回動軸の回動範囲を規制する第1回動範囲規制手段が設けられ、第1回動軸の回動範囲の外に歯科治療用椅子が配置されている。【選択図】図1

Description

本発明は、歯科治療用椅子と、スピットンアームと、スピットンとを備えた歯科治療ユニットに関するものである。
従来、歯科用照明灯等を支持するための垂直支持軸およびスピットン装置を治療台と組み合わせて装設した歯科治療台が知られている(例えば、特許文献1)。
この歯科治療台において、スピットン支持筒が治療台の座席側部に固定され、このスピットン支持筒によってスピットン座台が支持されて、スピットン装置がスピットン支持筒の周りに回転自在に維持されている。
実開昭59−172423号公報
特許文献1に記載されている歯科治療台は、歯科用照明灯等の垂直支持軸をスピットン支持筒と同軸的に合体したものであり、スピットン鉢を有するスピットン装置が、治療台の座席側面に設けられた連結ボックスの一端の上方に装着されて、スピットン支持筒の周りに回転自在である。
この連結ボックスの他端は治療台に固定されているので、スピットン装置を回転させてスピットン鉢の位置を患者に対して近づけたり遠ざけたりすることは可能であるが、スピットン装置の側から患者が治療台に導入する際には連結ボックスが妨げになる。
また、歯科医師や歯科衛生士等の処置者が複数人で患者を治療する際に、特にスピットン装置の側で患者の背側面から治療しようとすると、連結ボックスが邪魔になり、処置者の立ち位置や作業環境が十分に確保されない。
そこで、本発明は、これらの実情に鑑みてなされたものであり、導入時の患者の安全を確保しつつ、治療室における配置の自由度を向上させると共に、複数人で患者を治療する際に処置者の作業性を向上させる歯科治療ユニットを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、患者が着座する歯科治療用椅子と、該歯科治療用椅子の下部に設けられたスピットンアームと、該スピットンアームによって支持されるスピットンとを備えた歯科治療ユニットであって、前記歯科治療用椅子が、コンターシートと、バックレストとを有し、前記スピットンが、前記スピットンアームと前記歯科治療用椅子との連結部分に設けられた第1回動軸を中心に回動可能に支持され、前記第1回動軸と前記スピットンとが、前記歯科治療用椅子を長手方向に沿って分割する中心線を境にして同じ側に位置し、前記歯科治療用椅子に前記第1回動軸の回動範囲を規制する第1回動範囲規制手段が設けられ、前記第1回動軸の回動範囲の外に前記歯科治療用椅子が配置されていることを特徴とするものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記スピットンアームが回動する際の回動抵抗を調整する第1回動抵抗調整手段が、前記第1回動軸に設けられていることを特徴とするものである。
請求項3の発明は、請求項1または2の発明において、前記スピットンアームの回動を所定の位置で制止するスピットンアーム制止手段が、前記第1回動軸に設けられていることを特徴とするものである。
請求項4の発明は、請求項1から3のいずれか1項の発明において、前記スピットンが、該スピットンと前記スピットンアームとの連結部分に設けられた第2回動軸を中心に回動可能に支持されていることを特徴とするものである。
請求項5の発明は、請求項4の発明において、前記スピットンの回動範囲を規制する第2回動範囲規制手段が、前記第2回動軸に設けられていることを特徴とするものである。
請求項6の発明は、請求項4または5の発明において、前記スピットンが回動する際の回動抵抗を調整する第2回動抵抗調整手段が、前記第2回動軸に設けられていることを特徴とするものである。
請求項7の発明は、請求項4から6のいずれか1項の発明において、前記スピットンの回動を所定の位置で制止するスピットン制止手段が、前記第2回動軸に設けられていることを特徴とするものである。
本発明によれば、導入時の患者の安全を確保しつつ、治療室における配置の自由度を向上させると共に、複数人で患者を治療する際に処置者の作業性を向上させる歯科治療ユニットを提供することができる。
本発明の一実施形態に係る歯科治療ユニットの斜視図である。 本発明の一実施形態に係る歯科治療ユニットの右側面図である。 本発明の一実施形態に係る歯科治療ユニットの平面図である。 本発明の一実施形態に係る歯科治療用椅子とスピットンアームとの連結部分を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るスピットンおよびスピットンアームならびに第2回動範囲規制手段を示す要部拡大平面図である。 図2のVI−VI断面図および要部拡大図である。 本発明の一実施形態に係る歯科治療用椅子に導入する患者とスピットンとの位置関係を示す図である。 本発明の一実施形態に係る歯科治療用椅子に着座して治療体勢にある患者とスピットンとの位置関係を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の歯科治療ユニットに係る好適な実施形態について説明する。
なお、以下の説明において、異なる図面においても同じ符号を付した構成は同様のものであるとして、その説明を省略する場合がある。
<1.歯科治療ユニットの概要>
まず、図1乃至図7Bを用いて本発明の一実施形態である歯科治療ユニット100について説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る歯科治療ユニットの斜視図であり、図2は本発明の一実施形態に係る歯科治療ユニットの右側面図であり、図3は本発明の一実施形態に係る歯科治療ユニットの平面図であり、図4は本発明の一実施形態に係る歯科治療用椅子とスピットンアームとの連結部分を示す斜視図であり、図5は本発明の一実施形態に係るスピットンおよびスピットンアームならびに第2回動範囲規制手段を示す要部拡大平面図であり、図6は図2のVI−VI断面図および要部拡大図であり、図7Aは本発明の一実施形態に係る歯科治療用椅子に導入する患者とスピットンとの位置関係を示す図であり、図7Bは本発明の一実施形態に係る歯科治療用椅子に着座して治療体勢にある患者とスピットンとの位置関係を示す図である。
図1に示すように歯科治療ユニット100は、床面に設置される下台110と、この下台110と連結され、患者が着座する歯科治療用椅子120と、歯科治療用椅子120の右側に一端が連結されたスピットンアーム140と、このスピットンアーム140の他端に連結され、患者がうがい等をする際に必要な水を供給するスピットン130と、歯科治療用椅子120の左側に連結され、患者の口腔内を照らす無影灯150と、処置者が使用する器具Tを保持するアシスタントホルダー160と、このアシスタントホルダー160と歯科治療用椅子120とを接続するアシスタントアーム170と、歯科治療用椅子120を挟んでスピットン130の反対側に位置し、処置者が使用する歯科治療器材を戴置するワークテーブル180とを備えている。
<1.1.下台>
下台110は、床下の給排水管と接続されており、圧縮空気源を内蔵している。
また、この下台110は、歯科治療用椅子120に接続される昇降アーム111および昇降アーム111を動かす駆動機構(図示せず)を備えている。
これにより、歯科治療用椅子120は、上下に昇降自在になっている。
<1.2.歯科治療用椅子>
歯科治療用椅子120は、患者の臀部を支持するコンターシート121と、このコンターシート121に連結され患者の背中を支持するバックレスト122と、このバックレスト122に連結され患者の頭部を支持するヘッドレスト123とを有している。
コンターシート121は、平坦なシートであり、その底部が下台110の昇降アーム111と接続されている。
バックレスト122は、コンターシート121に対する起立角度が調整自在になっている。
また、バックレスト122の上部には、ヘッドレスト123を収容可能な凹部が形成されている。
ヘッドレスト123は、バックレスト122に対する上下方向の位置が調整自在になっている。
また、歯科治療用椅子120には、図6に示すように、筐体カバー121aが設けられている。
<1.2.1.マウントプレート>
さらに、歯科治療用椅子120には、図4に示すように、コンターシート121から床面に向けて一定の距離を置いてマウントプレート124が設けられている。
このマウントプレート124の後方側の右方には、スピットンアーム140と連結する第1回動軸125が、皿ねじ等で固定されている。
マウントプレート124に固定された第1回動軸125の周囲には、第1貫通孔124aおよび第2貫通孔124bが形成されている。
第1貫通孔124aは、コンターシート121側に2つ、スピットンアーム140側かつ歯科治療用椅子120の前側に1つ形成されている。
第2貫通孔124bは、スピットンアーム140側かつ歯科治療用椅子120の後側に1つ形成されている。
<1.2.2.アームマウント>
マウントプレート124の下面には、図4に示すように、アームマウント126が設けられている。
このアームマウント126には、第1回動軸125が貫通する貫通口126aが形成されている。
また、アームマウント126の側周面の一部には、切り欠き126dが形成されている。
アームマウント126には、3つの第1ボルト孔126bが形成されている。
また、アームマウント126には、1つの第2ボルト孔126cが形成されている。
そして、これら3つの第1ボルト孔126bおよび1つの第2ボルト孔126cは、アームマウント126を貫通している。
ここで、3つのボルトB1を、3つの第1貫通孔124aから3つの第1ボルト孔126bに向けて螺入させることで、アームマウント126をマウントプレート124に対して当接させ、固定している。
なお、3つのボルトB1は、この固定状態において、後述するスピットンアーム上面140aから離間している。
<1.3.アシスタントホルダー>
アシスタントホルダー160は、図3に示すように、平面視で矩形状である。
アシスタントホルダー160は、口腔内を吸引するバキュームや、水や空気を噴出するシリンジといった器具Tを複数保持している。
また、アシスタントホルダー160は、後述するスピットン130の給排水機構部131の電磁弁を開閉する吐水ボタン161を有している。
この吐水ボタン161を押すことで、後述する吐水部133から吐水が開始される。
アシスタントホルダー160は、アシスタントアーム170に対して回動自在となっている。
<1.4.アシスタントアーム>
アシスタントアーム170は、図3に示すように、一端が歯科治療用椅子120に連結され、この歯科治療用椅子120に対して回動する。
<1.5.アシスタントホルダーの回動範囲>
アシスタントアーム170は、歯科治療用椅子120の後背側で任意の位置を取ることがほぼ可能となっている。
加えて、アシスタントホルダー160はアシスタントアーム170に対して360度回動自在であるため、アシスタントホルダー160は歯科治療用椅子120の後背側をほぼ移動自在となる。
また、アシスタントホルダー160の可動範囲(すなわちアシスタントアーム170の可動範囲)と後述するスピットン130の可動範囲θsとは重複しない。
すなわち、スピットン130は、アシスタントホルダー160の可動範囲の外に配置されている。
<2.スピットンおよびスピットンアーム>
次に、図1乃至図7Bを用いて本発明の一実施形態である歯科治療ユニット100のスピットン130およびスピットンアーム140について説明する。
<2.1.スピットン>
スピットン130は、図1および図2に示すように、後述するスピットンアーム140によって支持されると共に内部に給排水機構を備えた給排水機構部131と、給排水機構部131の上部に設けられ患者がうがいした水を受けるスピットン本体132と、給排水機構部131の上部に設けられる吐水部133とを有している。
スピットン本体132の底部は、コンターシート121の上面よりも高い位置にあり、スピットン本体132とコンターシート121との間には上下方向に一定の隙間が設けられている。
スピットン130と、第1回動軸125とは、図3に示すように、歯科治療用椅子120を長手方向に沿って分割する中心線Cを境にして同じ右側にある。
給排水機構部131は、歯科治療用椅子120から電源が供給されていると共に歯科治療用椅子120と給水管および排水管(共に図示せず)によって連結されている。
給排水機構部131の内部には、電磁弁等が設けられている。
この電磁弁は、前述の給水管および吐水部133と連結されており、吐水部133への吐水を制御している。
給排水機構部131の頂部には、患者がうがいのために使用するコップを載置するコップ受け皿134が設けられている。
また、スピットン130が有する給排水機構部131とスピットンアーム140との連結部分には、図6に示すように、第2回動軸136が設けられている。
給排水機構部131の、後述するスピットンアーム140の第2開口142の周囲に対応する位置には、回動ピン135が設けられている。
<2.2.スピットンアーム>
スピットンアーム140は、コンターシート121の下部に設けられ、スピットン130を支持している。
また、スピットンアーム140は、図2に示すように、下台110から距離Hだけ離間している。
スピットンアーム140の一端には、図3、図4および図5に示すように、第1回動軸125が挿入される第1開口141が形成されている。
これにより、スピットンアーム140は、第1回動軸125を中心に歯科治療用椅子120に対して回動する。
また、第1開口141の周囲には、図4および図5に示すように、第1制止ピン143が設けられている。
スピットンアーム140の他端には、図5に示すように、第2回動軸136が挿入される第2開口142が形成されている。
これにより、スピットン130は、第2回動軸136を中心にスピットンアーム140に対して回動する。
また、スピットンアーム140の第2開口142の周囲には、図5に示すように、一対の第2制止ピン144が設けられている。
<2.3.第1Cリング>
また、第1回動軸125の周囲には、図6に示すように、第1Cリング125aが設けられている。
この第1Cリング125aは、周方向の一部に割りが入ったC字型のリング形状をなしている。
そして、スピットンアーム140の外側から第1回動軸125に向かっては、第1止めねじS1を螺入可能な第1ねじ孔141aが形成されている。
<2.4.第2Cリング>
さらに、第2開口142の周囲には、図6に示すように、第2Cリング136aが設けられている。
この第2Cリング136aは、周方向の一部に割りが入ったC字型のリング形状をなしている。
そして、スピットンアーム140の外側から第2回動軸136に向かっては、第2止めねじS2を螺入可能な第2ねじ孔142aが形成されている。
また、スピットンアーム140の外側から第2回動軸136に向かっては、図6に示すように、アーム固定用止めねじLを螺入可能な第3ねじ孔142bが形成されている。
第2Cリング136aは、割りの位置が第3ねじ孔142bと一致する方向に向くように設けられている。
<3.スピットンアームの回動範囲規制>
図4に示すように、第1回動軸125が第1開口141に挿入されて、歯科治療用椅子120とスピットンアーム140とが連結した状態では、第1制止ピン143は、切り欠き126dの間を回動する。
これにより、切り欠き126dの両端のいずれかと接触して回動範囲が制限され、スピットンアーム140は、歯科治療用椅子120に対して、図3に示すθaのように、限られた範囲で回動自在になっている。
すなわち、第1制止ピン143および切り欠き126dは、第1回動範囲規制手段として機能する。
<4.スピットンアームの回動抵抗調整>
図6に示すように、第1ねじ孔141aに第1止めねじS1を螺入することで、第1Cリング125aが第1回動軸125を押圧し、歯科治療用椅子120に対してスピットンアーム140を回りにくくすることができる。
すなわち、第1止めねじS1および第1Cリング125aは、第1回動軸125と協働して、第1回動抵抗調整手段として機能する。
<5.スピットンアームの位置固定>
また、図4に示すように、1つのボルトB2を1つの第2貫通孔124bから1つの第2ボルト孔126cに向けて螺入させることで、スピットンアーム上面140aに1つのボルトB2を当接させて、1つのボルトB2がスピットンアーム上面140aを押圧することができる。
この押圧により、スピットンアーム140が所定の位置に固定される。
すなわち、1つのボルトB2は、スピットンアーム上面140aと協働して、スピットンアーム制止手段として機能する。
<6.スピットンの回動範囲規制>
図5に示すように、給排水機構部131とスピットンアーム140とが連結した状態で、回動ピン135は、一対の第2制止ピン144間を回動可能であると共に、一対の第2制止ピン144のいずれかと接触して回動範囲が制限される。
これにより、スピットン130の給排水機構部131は、スピットンアーム140に対して、図3および図5に示すθbのように、限られた範囲で回動自在になっている。
すなわち、回動ピン135および一対の第2制止ピン144は、第2回動範囲規制手段として機能する。
<7.スピットンの回動抵抗調整>
図6に示すように、第2ねじ孔142aに第2止めねじS2を螺入することで、第2Cリング136aが第2回動軸136を押圧し、スピットンアーム140に対してスピットン130を回りにくくすることができる。
すなわち、第2止めねじS2および第2Cリング136aは、第2回動軸136と協働して、第2回動抵抗調整手段として機能する。
<8.スピットンの位置固定>
図6に示すように、第3ねじ孔142bにアーム固定用止めねじLを螺入することで、アーム固定用止めねじLが第2Cリング136aの割りを貫通して、第2回動軸136を直接押さえ、スピットンアーム140に対してスピットン130を所定の位置に固定することができる。
すなわち、アーム固定用止めねじLおよび第2回動軸136は、スピットン制止手段として機能する。
<9.患者とスピットンとの位置関係>
スピットン130は、例えば、図3に示すθsの範囲で回動自在である。
患者Pが歯科治療用椅子120に導入するとき、スピットンアーム140は歯科治療用椅子120に対して、スピットン130はスピットンアーム140に対して、例えば、図7Aに示す位置に配置される。
これにより、歯科治療用椅子120の右側とスピットン130の前側との間に、患者Pの導入に必要な空間が十分に確保される。
患者Pが歯科治療用椅子120に着座して治療体勢にあるとき、スピットンアーム140は歯科治療用椅子120に対して、スピットン130はスピットンアーム140に対して、例えば、図7Bに示す位置に配置される。
これにより、スピットン130を患者Pが洗口し易い位置に配置しつつ、歯科医師や歯科衛生士等の処置者が複数人で患者Pを、特にスピットン130側で患者Pの背側面から治療する際に、処置者の立ち位置や作業環境が十分に確保される。
なお、図7Bに示すように、スピットン本体132の一部がコンターシート121の上に重なって位置するようにスピットン130が配置されるときでも、給排水機構部131は、コンターシート121から離間している。
<10.作用効果>
このように構成され動作する歯科治療ユニット100は、スピットン130が、スピットンアーム140と歯科治療用椅子120との連結部分に設けられた第1回動軸125を中心に回動可能に支持される。これにより、スピットン130が歯科治療用椅子120のバックレスト122側とコンターシート121側との間で移動自在となる。
このように、スピットン130をバックレスト122側に配置して、歯科治療器具が置かれていないためより安全なスピットン130側から患者Pが歯科治療用椅子120に導入し易くなり、導入時の患者Pの安全を確保すると共に、患者Pの導入位置に制約がなくなり、治療室における歯科治療ユニット100の配置自由度を向上させることができる。
さらに、歯科医師や歯科衛生士等の処置者が複数人で患者Pを治療する際に、患者Pが歯科治療用椅子120に着座後はスピットン130をコンターシート121側に配置して、処置者の立ち位置や作業環境を十分に確保可能となるため、処置者の作業性を向上させることができる。
また、第1回動軸125とスピットン130とが、歯科治療用椅子120を長手方向に沿って分割する中心線Cを境にして同じ側にあることにより、スピットンアーム140の長さをより短く構成することができるため、スピットンアーム140の耐久性を増すことができる。
そして、歯科治療用椅子120の中心付近にスピットンアーム140を回動するための構造が設けられていないため、その空間を有効に利用して、スピットン130を制御するための基板類を内蔵することができる。
さらに、スピットンアーム140が回動する際の回動抵抗を調整する第1回動抵抗調整手段が、第1回動軸125に設けられていることにより、スピットンアーム140に回動抵抗が付与されるため、例えば、スピットン130に患者Pの身体が軽く接触した程度でスピットンアーム140が歯科治療用椅子120に対して回動しないようにすることができる。
さらに、スピットンアーム140の回動を所定の位置で制止するスピットンアーム制止手段が、第1回動軸125に設けられていることにより、スピットンアーム140が所定の位置で固定されるため、患者Pの導入し易さと処置者の立ち位置や作業環境確保を考慮してスピットンアーム140を予め位置決めすることができる。
さらに、スピットン130が、スピットン130とスピットンアーム140との連結部分に設けられた第2回動軸136を中心に回動可能に支持されていることにより、スピットン130が歯科治療用椅子120のバックレスト122側とコンターシート121側との間でより広範囲に移動自在となるため、スピットン130をバックレスト122側により近い位置に配置して、患者Pの導入空間を広くすることができる。
また、患者Pが歯科治療用椅子120に着座後、スピットン130を使用する際にはスピットン130をコンターシート121側により近い位置に配置して、患者Pが洗口し易くすること等ができる。
さらに、スピットン130の回動範囲を規制する第2回動範囲規制手段が、第2回動軸136に設けられていることにより、スピットン130が360度回動しなくなるため、例えば、スピットン130が歯科治療用椅子120と接触することを防ぐことができる。
さらに、スピットン130が回動する際の回動抵抗を調整する第2回動抵抗調整手段が、第2回動軸136に設けられていることにより、スピットン130に回動抵抗が付与されるため、例えば、スピットン130に患者Pの身体が軽く接触した程度でスピットン130がスピットンアーム140に対して回動しないようにすることができる。
さらに、スピットン130の回動を所定の位置で制止するスピットン制止手段が、第2回動軸136に設けられていることにより、スピットン130が所定の位置で固定されるため、患者Pの導入し易さと洗口し易さを考慮してスピットン130を予め位置決めすることができる。
<変形例>
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明は上記に限定されるものではない。
例えば、上記実施形態において、歯科治療ユニット100の右側にスピットン130を連結し、左側にワークテーブル180を配置しているが、歯科治療ユニット100の左側にスピットン130を連結し、右側にワークテーブル180を配置してもよい。
例えば、上記実施形態において、歯科治療ユニット100の右側にスピットン130、左側に無影灯150を連結しているが、歯科治療ユニット100の左側にスピットン130、右側に無影灯150を連結してもよい。
例えば、上記実施形態において、下台110が、圧縮空気源を内蔵しているが、圧縮空気源を歯科治療ユニット100の外部に設けてもよい。
この場合、下台110は、歯科治療ユニット100の外部に設けられた圧縮空気源と接続される。
例えば、上記実施形態においては、アシスタントホルダー160は、器具Tを複数保持しているが、保持している器具Tの数は1つであってもよい。
例えば、上記実施形態においては、無影灯150は歯科治療用椅子120に設けられているが、床面や天井に設けて歯科治療用椅子120と別体にしてもよい。
100 … 歯科治療ユニット
110 … 下台
111 … 昇降アーム
120 … 歯科治療用椅子
121 … コンターシート
121a … 筐体カバー
122 … バックレスト
123 … ヘッドレスト
124 … マウントプレート
124a … 第1貫通孔
124b … 第2貫通孔
125 … 第1回動軸
125a … 第1Cリング
126 … アームマウント
126a … 貫通口
126b … 第1ボルト孔
126c … 第2ボルト孔
126d … 切り欠き
130 … スピットン
131 … 給排水機構部
132 … スピットン本体
133 … 吐水部
134 … コップ受け皿
135 … 回動ピン
136 … 第2回動軸
136a … 第2Cリング
140 … スピットンアーム
140a … スピットンアーム上面
141 … 第1開口
141a … 第1ねじ孔
142 … 第2開口
142a … 第2ねじ孔
142b … 第3ねじ孔
143 … 第1制止ピン
144 … 第2制止ピン
150 … 無影灯
160 … アシスタントホルダー
161 … 吐水ボタン
170 … アシスタントアーム
180 … ワークテーブル

T … 器具
S1 … 第1止めねじ
S2 … 第2止めねじ
L … アーム固定用止めねじ
B1 … 第1ボルト
B2 … 第2ボルト
P … 患者

C … 中心線
θa … スピットンアームの回動範囲
θb … 給排水機構部の回動範囲
θs … スピットンの回動範囲

Claims (7)

  1. 患者が着座する歯科治療用椅子と、該歯科治療用椅子の下部に設けられたスピットンアームと、該スピットンアームによって支持されるスピットンとを備えた歯科治療ユニットであって、
    前記歯科治療用椅子が、コンターシートと、バックレストとを有し、
    前記スピットンが、前記スピットンアームと前記歯科治療用椅子との連結部分に設けられた第1回動軸を中心に回動可能に支持され、
    前記第1回動軸と前記スピットンとが、前記歯科治療用椅子を長手方向に沿って分割する中心線を境にして同じ側に位置し、
    前記歯科治療用椅子に前記第1回動軸の回動範囲を規制する第1回動範囲規制手段が設けられ、
    前記第1回動軸の回動範囲の外に前記歯科治療用椅子が配置されていることを特徴とする歯科治療ユニット。
  2. 前記スピットンアームが回動する際の回動抵抗を調整する第1回動抵抗調整手段が、前記第1回動軸に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の歯科治療ユニット。
  3. 前記スピットンアームの回動を所定の位置で制止するスピットンアーム制止手段が、前記第1回動軸に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の歯科治療ユニット。
  4. 前記スピットンが、該スピットンと前記スピットンアームとの連結部分に設けられた第2回動軸を中心に回動可能に支持されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の歯科治療ユニット。
  5. 前記スピットンの回動範囲を規制する第2回動範囲規制手段が、前記第2回動軸に設けられていることを特徴とする請求項4に記載の歯科治療ユニット。
  6. 前記スピットンが回動する際の回動抵抗を調整する第2回動抵抗調整手段が、前記第2回動軸に設けられていることを特徴とする請求項4または5に記載の歯科治療ユニット。
  7. 前記スピットンの回動を所定の位置で制止するスピットン制止手段が、前記第2回動軸に設けられていることを特徴とする請求項4から6のいずれか1項に記載の歯科治療ユニット。
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