JP2020052563A - 購入者と販売者との間における代金の決済に用いられる、処理装置、端末装置、方法及びコンピュータプログラム - Google Patents

購入者と販売者との間における代金の決済に用いられる、処理装置、端末装置、方法及びコンピュータプログラム Download PDF

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卯吉 岩城
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貴博 片山
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Abstract

【課題】 購入者及び販売者の双方に対する利便性を向上させた決済を支援する処理装置及び端末装置等を提供する。【解決手段】 一実施形態に係る処理装置は、購入者と販売者との間における代金の決済を支援する処理装置であって、ブロックチェーンにより実現される取引台帳を、通信回線を介して取得して、購入者、販売者、及び、該購入者と該販売者との間で実行された取引に係る代金に関する情報を取得する情報取得手段と、前記代金に関する情報を前記購入者の端末装置に送信する通知手段と、所定の金融機関に開設されている前記販売者の口座に前記代金に基づいた金額を振り込む旨を指示する第1指示信号を、前記購入者が口座を開設している特定の金融機関により運用されるサーバ装置に送信する指示手段と、を具備するものである。【選択図】 図8

Description

本件出願に開示された技術は、購入者と販売者との間における代金の決済に用いられる処理装置及び端末装置等に関する。
購入者と販売者との間における代金の決済に用いられる決済システムとしては、特開2017−207918号公報(特許文献1)に開示されたものが知られている。特許文献1に開示された決済システムにおいては、販売者の店舗に設けられた端末装置がこの販売者を識別する識別情報を含むQRコード(登録商標)を表示部に表示し、購入者の端末装置がこのように表示されたQRコード(登録商標)を読み取ることにより上記識別情報を取得することができるようになっている。
特開2017−207918号公報
昨今、購入者及び販売者の双方に対する利便性を向上させた決済システムが必要とされている。
そこで、様々な実施形態により、購入者及び販売者の双方に対する利便性を向上させた決済を支援する処理装置及び端末装置等を提供する。
一態様に係る処理装置は、購入者と販売者との間における代金の決済を支援する処理装置であって、ブロックチェーンにより実現される取引台帳を、通信回線を介して取得して、購入者、販売者、及び、該購入者と該販売者との間で実行された取引に係る代金に関する情報を取得する情報取得手段と、前記代金に関する情報を前記購入者の端末装置に送信する通知手段と、所定の金融機関に開設されている前記販売者の口座に前記代金に基づいた金額を振り込む旨を指示する第1指示信号を、前記購入者が口座を開設している特定の金融機関により運用されるサーバ装置に送信する指示手段と、を具備するものである。
一態様に係る端末装置は、購入者と販売者との間における代金の決済に用いられ、該購入者により使用される端末装置であって、前記販売者により提示された該販売者を識別する情報を含む2次元コードを読み取る読み取り手段と、ブロックチェーンにより実現される取引台帳に記録される、前記購入者に関する購入者情報、前記販売者に関する販売者情報、及び、前記代金に関する代金情報を生成する生成手段であって、前記2次元コードに基づいて前記販売者情報を生成する生成手段と、当該端末装置と前記購入者が口座を開設している特定の金融機関に運用されるサーバ装置とに接続可能に設けられた処理装置から、前記代金に関する情報を、通信回線を介して受信する受信手段と、を具備するものである。
一態様に係る方法は、購入者により用いられる端末装置と特定の金融機関に運用されるサーバ装置とに接続可能に設けられた処理装置により、購入者と販売者との間における代金の決済を支援するために実行される方法であって、ブロックチェーンにより実現される取引台帳を、通信回線を介して取得して、購入者、販売者、及び、該購入者と該販売者との間で実行された取引に係る代金に関する情報を取得する段階と、前記代金に関する情報を前記購入者の前記端末装置に送信する段階と、所定の金融機関に開設されている前記販売者の口座に前記代金に基づいた金額を振り込む旨を指示する第1指示信号を、前記購入者が口座を開設している特定の金融機関により運用されるサーバ装置に送信する段階と、を含むものである。
別の態様に係る方法は、購入者により使用される端末装置により、該購入者と販売者との間における代金の決済のために実行される方法であって、前記販売者により提示された該販売者を識別する情報を含む2次元コードを読み取る段階と、ブロックチェーンにより実現される取引台帳に記録される、前記購入者に関する購入者情報、前記販売者に関する販売者情報、及び、前記代金に関する代金情報を生成する段階であって、前記2次元コードに基づいて前記販売者情報を生成する段階と、前記端末装置と前記購入者が口座を開設している特定の金融機関に運用されるサーバ装置とに接続可能に設けられた処理装置から、前記代金に関する情報を、通信回線を介して受信する段階と、を含むものである。
一態様に係るコンピュータプログラムは、コンピュータを、購入者と販売者との間における代金の決済を支援する処理装置に含まれた、ブロックチェーンにより実現される取引台帳を、通信回線を介して取得して、購入者、販売者、及び、該購入者と該販売者との間で実行された取引に係る代金に関する情報を取得する情報取得手段、前記代金に関する情報を前記購入者の端末装置に送信する通知手段、並びに、所定の金融機関に開設されている前記販売者の口座に前記代金に基づいた金額を振り込む旨を指示する第1指示信号を、前記購入者が口座を開設している特定の金融機関により運用されるサーバ装置に送信する指示手段、として機能させるものである。
別の態様に係るコンピュータプログラムは、コンピュータを、購入者と販売者との間における代金の決済に用いられ、該購入者により使用される端末装置に含まれた、前記販売者により提示された該販売者を識別する情報を含む2次元コードを読み取る読み取り手段、ブロックチェーンにより実現される取引台帳に記録される、前記購入者に関する購入者情報、前記販売者に関する販売者情報、及び、前記代金に関する代金情報を生成する生成手段であって、前記2次元コードに基づいて前記販売者情報を生成する生成手段、並びに、当該端末装置と前記購入者が口座を開設している特定の金融機関に運用されるサーバ装置とに接続可能に設けられた処理装置から、前記代金に関する情報を、通信回線を介して受信する受信手段、として機能させるものである。
図1は、本発明の一実施形態に係る決済処理システムの構成の一例を示すブロック図である。 図2は、図1に示した決済処理システム1に用いられる管理装置50の構成の一例を示すブロック図である。 図3は、図1に示した決済処理システム1に用いられる各購入者の端末装置20の構成の一例を示すブロック図である。 図4は、図1に示した決済処理システム1に用いられる管理装置50が有する機能の一例を示すブロック図である。 図5は、図1に示した決済処理システム1に用いられる各購入者の端末装置20が有する機能の一例を示すブロック図である。 図6Aは、図1に示した決済処理システム1において行われる登録・チャージ処理の一例を示すフロー図である。 図6Bは、図1に示した決済処理システム1において行われる購買処理の一例を示すフロー図である。 図6Cは、図1に示した決済処理システム1において行われる支払い処理の一例を示すフロー図である。 図7は、図6Bに示した購買処理の1つの具体例を示すフロー図である。 図8は、図6Cに示した支払い処理を説明するフロー図である。 図9は、図1に示した決済処理システム1において管理装置50が取引台帳70から取得する購買履歴情報の一例を示す図である。 図10は、図1に示した決済処理システム1において管理装置50が購買履歴情報から集計した各販売者についての債権の総額の一例を示す図である。 図11は、図1に示した決済処理システム1において管理装置50が購買履歴情報から集計した各購入者についての債務の総額の一例を示す図である。 図12は、図1に示した決済処理システム1において用いられる取引台帳70に記録される情報の一例を示す図である。 図13は、図1に示した決済処理システム1において管理装置50が実行するトークンチャージの一例を示す図である。 図14は、図1に示した決済処理システム1において行われる購買処理の別の例を示すフロー図である。 図15は、図1に示した決済処理システム1において管理装置50が実行するトークンチャージの別の例を示す図である。
以下、本発明の様々な実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。なお、図面において共通する構成要素には同一の参照符号が付されていることに留意されたい。以下に述べる様々な実施形態は、「振替」という用語を「振込」という用語に読み替えても実現可能なものであり、また、「振込」という用語を「振替」という用語に読み替えても実現可能なものである。
1.決済処理システムの概要
図1は、本発明の一実施形態に係る決済処理システムの構成の一例を示すブロック図である。図1に示すように、一実施形態に係る決済処理システム1は、インターネット等を含む通信網10に接続され、1又はそれ以上の購入者によりそれぞれ操作可能な端末装置20と、通信網10に接続され、1又はそれ以上の販売者により運用されるサーバ装置30と、通信網10に接続され、1又はそれ以上の販売者により操作可能な端末装置40と、通信網10に接続され、所定の企業等により運用される管理装置(処理装置)50と、通信網10に接続され、1又はそれ以上の金融機関によりそれぞれ運用されるサーバ装置60と、を主に含む。
通信網10は、インターネット、イントラネット、移動体通信網、固定通信網、携帯電話通信網、固定電話通信網等をこれらに限定することなく含む任意の通信網を含むことができる。
購入者の端末装置20、販売者のサーバ装置30、販売者の端末装置40、管理装置50、1又はそれ以上の金融機関のサーバ装置60(図1では、一例として、第1の金融機関のサーバ装置60A、第2の金融機関のサーバ装置60B及び第3の金融機関のサーバ装置60C)は、通信網10を介してそれぞれ相互に接続され得るものである。
通信網10に接続可能な任意の装置(例えば、購入者の端末装置20、販売者のサーバ装置30、販売者の端末装置40及び管理装置50等)は、通信網10を介して、ブロックチェーンにより実現される取引台帳70を、受信及び/又は更新することが可能であってもよい。図1には、通信網10に接続可能な任意の装置により受信及び/又は更新される取引台帳を概念的に示すために、ブロックチェーンにより実現される取引台帳70が1つの構成要素又はブロックとして例示されているが、取引台帳70は、通信網10に接続可能な複数の装置により分散して記録され得るものであってもよい。
各購入者により使用される端末装置20は、販売者のサーバ装置30、販売者の端末装置40、管理装置50、及び/又は、1又はそれ以上の金融機関のサーバ装置60の各々から取得した情報を所定のアプリケーション又はウェブブラウザで表示することができる任意の情報処理装置であって、例えば、スマートフォン、タブレット端末、デスクトップ型コンピュータ、ノートブック型コンピュータ、携帯情報端末及び携帯電話機等を、これらに限定することなく含むものである。
さらにまた、一実施形態では、各購入者により使用される端末装置20は、取引台帳70を記憶する複数のノードのうちの1つのノードとして機能することが可能なものであってもよい。
各販売者により運用されるサーバ装置30は、その販売者が運営又は加盟するECショップサイトやオークションサイト等を介したサービスを、各購入者の端末装置20にインストールされた所定のアプリケーション又はウェブブラウザ等により、通信網10を介して各端末装置20に対して提供するものである。各販売者により運用されるサーバ装置30は、管理装置50と協働しかつ取引台帳70を利用して、購入者の端末装置20との間において通信網10を介して代金を決済するサービス全般を提供するものである。サーバ装置30は、一実施形態では、アプリケーションサーバとして機能し、インストールされた所定のアプリケーションを実行する端末装置20に対して、ECショップサイト及び/又はオークションサイト等を含む様々なサイトを介したサービスを提供することができる。別の実施形態では、サーバ装置30は、階層構造を有する複数のウェブページからなるウェブサイトを管理するウェブサーバとして機能し、このようなウェブサイトとしてECショップサイト及び/又はオークションサイト等を含む様々なサイトを端末装置20に提供することができる。さらに、別の実施形態では、サーバ装置30は、販売者の店頭において、購入者の端末装置20と通信することにより、該購入者との間において代金の決済を行うことができる。
さらにまた、一実施形態では、各販売者により運用されるサーバ装置30は、取引台帳70を記憶する複数のノードのうちの1つのノードとして機能することが可能なものであってもよい。また、各販売者により運用されるサーバ装置30は、該販売者と購入者との間でなされた取引について、取引台帳70に記録された当該取引に関する情報(例えば後述する図7に例示された情報)を閲覧すること(により、当該販売者が当該購入者による支払いの事実を確認すること)ができるものであってもよい。
各販売者により使用される端末装置40は、販売者のサーバ装置30、管理装置50、及び/又は、1又はそれ以上の金融機関のサーバ装置60の各々から取得した情報を所定のアプリケーション又はウェブブラウザで表示することができる任意の情報処理装置であって、例えば、スマートフォン、タブレット端末、デスクトップ型コンピュータ、ノートブック型コンピュータ、携帯情報端末及び携帯電話機等を、これらに限定することなく含むものである。
さらにまた、一実施形態では、各販売者により使用される端末装置40は、取引台帳70を記憶する複数のノードのうちの1つのノードとして機能することが可能なものであってもよい。また、各販売者により使用される端末装置40は、該販売者と購入者との間でなされた取引について、取引台帳70に記録された当該取引に関する情報(例えば後述する図7に例示された情報)を閲覧すること(により、当該販売者が当該購入者による支払いの事実を確認すること)ができるものであってもよい。
管理装置50は、購入者と販売者との間における代金の決済を支援するために設けられた情報処理装置である。管理装置50もまた、取引台帳70を記憶する複数のノードのうちの1つのノードとして機能することが可能なものであってもよい。
管理装置50は、主に、購入者と販売者との間における代金の決済に関して、前記代金に関する情報を、上記購入者の端末装置20に送信し、さらに、所定の金融機関に開設されている上記販売者の口座に上記代金に基づいた金額を振り込む旨を指示する第1指示信号を、特定の金融機関のサーバ装置(例えば第1の金融機関のサーバ装置60A)に送信する、ように構成されている。
1又は複数の金融機関のそれぞれにより運用されるサーバ装置60(例えば、第1の金融機関のサーバ装置60A、第2の金融機関のサーバ装置60B及び第3の金融機関のサーバ装置60C等)の各々は、各購入者のために開設された口座、及び/又は、各販売者のために開設された口座を有することが可能なものである。各サーバ装置60は、各購入者のために開設された口座に対して、管理装置50から受信した第2指示信号に応答した当該購入者から、代金の振り込みを行う旨の要求を受けることが可能なものである。また、各サーバ装置60は、管理装置50から第1指示信号を受信することにより、第1指示信号により指示された口座(所定の金融機関に開設されている当該販売者の口座)に対して同じく第1指示信号により指示された代金に基づいた金額を振り込むことが可能なものである。さらにまた、各サーバ装置60は、上記所定の金融機関により運用されるサーバ装置となり得るものであって、各販売者のために開設された口座に対して、管理装置50から受信した第1指示信号に応答した特定の金融機関のサーバ装置60(例えば第1の金融機関のサーバ装置60A)から、代金の振り込みの信号を受けることが可能なものである。
2.決済処理システム1を構成する各装置の構成
次に、上述した決済処理システム1を構成する、管理装置50及び各購入者の端末装置20のそれぞれの構成の一例を説明する。
2−1.管理装置50の構成
図2は、図1に示した決済処理システム1に用いられる管理装置50の構成の一例を示すブロック図である。
図2に示すように、管理装置50は、CPU(Central Processing Unit)51と、メインメモリ52と、ユーザインターフェイス(I/F)53と、通信インターフェイス(I/F)54と、外部メモリ55と、ディスクドライブ56と、を含み得るものであり、これらの各構成要素がバス57を介して互いに電気的に接続されている。
CPU51は、外部メモリ55からオペレーティングシステム、及び、様々な機能を実現するためのプログラム等をメインメモリ52にロードし、ロードしたプログラムに含まれる命令を実行する。メインメモリ52は、CPU51が実行するプログラムを格納するために用いられ、例えばDRAMによって構成される。CPU51に代えて又はCPU51とともに、MPU(Micro Processing Unit)を用いることも可能である。
CPU51は、各購入者の端末装置20、各販売者のサーバ装置30、各販売者の端末装置40、1又はそれ以上の金融機関により運用されるサーバ装置60の少なくとも1つの装置から受信した情報に基づいて、様々な処理及び演算を実行する。
ユーザI/F53は、例えば、オペレータの入力を受け付けるキーボードやマウス等の情報入力装置と、CPU51の演算結果を出力する液晶ディスプレイ等の情報出力装置と、を含む。通信I/F54は、ハードウェア、ファームウェア、TCP/IPドライバやPPPドライバ等の通信用ソフトウェア、又は、これらの組み合わせとして実装され得る。なお、管理装置50は、通信I/F54を用いて、各購入者の端末装置20、各販売者のサーバ装置30、各販売者の端末装置40、及び/又は、1又はそれ以上の金融機関により運用されるサーバ装置60に通信可能に接続される。
外部メモリ55は、例えば磁気ディスクドライブで構成され、様々な機能を実現するためのプログラム等の様々なプログラムが記憶される。また、外部メモリ55には、これらのプログラムにおいて用いられる各種データも記憶されうる。
ディスクドライブ56は、CD−ROM、DVD−ROM、DVD−R等の各種の記憶メディアに格納されたデータを読み込み、又は、これらの記憶メディアにデータを書き込む。
このような構成を有する管理装置50は、メインメモリ52にロードしたプログラムに含まれる命令を実行して各要素を制御することにより、各購入者の端末装置20、各販売者のサーバ装置30、各販売者の端末装置40、及び/又は、1又はそれ以上の金融機関により運用されるサーバ装置60と通信し、これらの装置を制御する。これにより、管理装置50は、購入者と販売者との間における代金の決済を支援することができる。
2−2.各購入者により操作される端末装置20の構成
図3は、図1に示した決済処理システム1に用いられる各購入者の端末装置20の構成の一例を示すブロック図である。端末装置20は、図3に示すように、CPU21、メインメモリ22と、ユーザインターフェイス(I/F)23と、通信インターフェイス(I/F)24と、外部メモリ25と、を含み、これらの各構成要素がバス26を介して互いに電気的に接続されている。
CPU21は、外部メモリ25からオペレーティングシステム等の様々なプログラムをメインメモリ22にロードし、ロードしたプログラムに含まれる命令を実行する。メインメモリ22は、CPU21が実行するプログラムを格納するために用いられ、例えばDRAMによって構成される。
ユーザI/F23は、例えば、ユーザの入力を受け付けるタッチパネル、キーボード、ボタンやマウス等の情報入力装置と、CPU21の演算結果を出力する液晶ディスプレイ等の情報出力装置と、を含む。通信I/F24は、ハードウェア、ファームウェア、又は、TCP/IPドライバやPPPドライバ等の通信用ソフトウェア又はこれらの組み合わせとして実装され、通信網10を介して、購入者のサーバ装置30、管理装置50、及び/又は、1又はそれ以上の金融機関のサーバ装置60と通信可能に構成される。
外部メモリ25は、例えば磁気ディスクドライブやフラッシュメモリ等により構成され、オペレーティングシステム等の様々なプログラムを記憶する。
このような構成を有する端末装置20は、例えば、HTML形式のファイル(HTMLデータ)を解釈して画面表示するためのブラウザソフトウェアを備えており、このブラウザソフトウェアの機能により、販売者のサーバ装置30、管理装置50、及び/又は、1又はそれ以上の金融機関のサーバ装置60から取得したHTMLデータを解釈して、受信したHTMLデータに対応するウェブページを表示することができる。また、端末装置20は、ブラウザソフトウェアに組み込まれるプラグインソフト(例えば、アドビシステムズ社から提供されているFLASH Player)(FLASHは商標)を備えており、HTMLデータに埋め込まれたSWF形式のファイルを、販売者のサーバ装置30、管理装置50、及び/又は、1又はそれ以上の金融機関のサーバ装置60から取得し、当該SWF形式のファイルをブラウザソフトウェア及びプラグインソフトを用いて実行することができる。
端末装置20において、インストールされた所定のアプリケーションソフトウェアが実行されると、又は、HTML形式のファイル(HTMLデータ)が解釈されると、例えば、このアプリケーションソフトウェア/ファイルにおいて指定されたアニメーションや操作用アイコンが端末装置20の画面に表示される。ユーザは、端末装置20の入力インターフェイス(例えば、タッチスクリーンやボタン)を用いて決済サービスを進行させるための指示を入力することができる。ユーザから入力された指示は、端末装置20の所定のアプリケーションソフトウェア及び/又はブラウザ等のプラットフォームの機能を通じて、販売者のサーバ装置30、管理装置50、及び/又は、1又はそれ以上の金融機関のサーバ装置60に伝達され得る。
なお、各販売者の端末装置40は、例えば図3に示したものと同様の構成を有するものとすることができる。また、1又はそれ以上の金融機関のサーバ装置60もまた、例えば図2に示したものと同様の構成を有するものとすることができる。
3.決済処理システム1を構成する各装置が有する機能
次に、上述した決済処理システム1を構成する管理装置50及び各購入者の端末装置20の各々が有する機能の一例を説明する。
3−1.管理装置50の機能
図4は、図1に示した決済処理システム1に用いられる管理装置50が有する機能の一例を示すブロック図である。図4に示すように、管理装置50は、主に、情報取得部110と、記憶部120と、通知部130と、指示部140と、制御部150と、を含むことができる。
情報取得部110は、ブロックチェーンにより実現される取引台帳70を、通信網10を介して取得して、購入者と販売者との間で実行された各取引に対応付けられた、当該購入者に関する情報、当該販売者に関する情報、及び、当該取引に係る代金に関する情報を取得するものである。
記憶部120は、各購入者と各販売者との間で実行された各取引に係る代金の決済を支援するために必要な情報全般(例えば、情報取得部110により取得された取引台帳に関する情報等)を記憶することが可能なものである。
通知部130は、一実施形態では、購入者と販売者との間で実行された各取引に係る代金について、特定の金融機関に開設されている当該購入者の特定の口座(特定口座)に対する上記代金の振り込みを金融機関に対して要求する旨を指示する指示信号(第2指示信号)を、通信網10を介して、当該購入者の端末装置20に送信することができるものである。別の実施形態では、通知部130は、購入者と販売者との間で実行された各取引に係る代金に関する情報を、通信網10を介して、当該購入者の端末装置20に送信するものであってもよい。
指示部140は、購入者と販売者との間で実行された各取引に係る代金について、所定の金融機関に開設されている当該販売者の口座に前記代金に基づいた金額を振り込む旨を指示する指示信号(第1指示信号)を、上記特定の金融機関により運用されるサーバ装置60(例えば第1の金融機関のサーバ装置60A等)に送信することができるものである。
制御部150は、情報取得部110、記憶部120、通知部130及び指示部140の各々の動作を制御することにより、管理装置50が購入者と販売者との間における代金の決済を支援するための動作を行うことができる。
3−2.各購入者の端末装置20の機能
図5は、図1に示した決済処理システム1に用いられる各購入者の端末装置20が有する機能の一例を示すブロック図である。図5に示すように、端末装置20は、主に、読み取り部210と、生成部220と、受信部230と、記憶部240と、制御部250と、を含むことができる。
読み取り部210は、当該端末装置20を操作するユーザである購入者と販売者との間で実行された各取引に係る代金について、販売者により提示された、当該販売者を識別する情報及び/又は当該代金を識別する情報を含む2次元コードを読み取るものである。
生成部220は、当該端末装置20を操作するユーザである購入者と販売者との間で実行された各取引について、ブロックチェーンにより実現される取引台帳70に記録される、当該購入者に関する購入者情報、当該販売者に関する販売者情報、及び、当該代金に関する代金情報を生成するものである。また、生成部220は、読み取り部210により2次元コードを読み取ることにより得られた情報に基づいて、当該販売者に関する販売者情報、及び/又は、当該代金に関する代金情報を生成することができる。
受信部230は、当該端末装置20を操作するユーザである購入者と販売者との間で実行された各取引について、管理装置50から、当該特定の金融機関に開設されている当該購入者の口座に当該代金を振り込む旨を指示する第2指示信号を、通信網10を介して受信するものである。
記憶部240は、当該端末装置20を操作するユーザである購入者と販売者との間で実行された各取引に係る代金の決済を支援するために必要な情報全般(例えば、情報取得部110により取得された取引台帳に関する情報等)を記憶することが可能なものである。
制御部250は、読み取り部210、生成部220、受信部230、記憶部240、制御部250の各々の動作を制御することにより、当該端末装置20は、当該端末装置20を操作するユーザである購入者と販売者との間における代金の決済のために必要とされる動作を行うことができる。
4.決済処理システム1において行われる動作
決済処理システム1において行われる動作について、(1)登録・チャージ処理、(2)購買処理、及び、(3)支払い処理のそれぞれについて順次説明する。なお、各装置同士の間における情報の送受信は、通信網10を介して実行され得るものであるところ、以下、冗長な記載を避けることを目的として、この点についての記載を省略する。
図6Aは、図1に示した決済処理システム1において行われる登録・チャージ処理の一例を示すフロー図である。図6Bは、図1に示した決済処理システム1において行われる購買処理の一例を示すフロー図である。図6Cは、図1に示した決済処理システム1において行われる支払い処理の一例を示すフロー図である。
4−1.登録・チャージ処理
図6Aを参照すると、まず、ステップ(以下「ST」という。)302において、販売者(ここでは「販売者X」)(店舗及び/又は電子商取引サイト)のサーバ装置30又は端末装置40が、第1の金融機関(特定の金融機関)のサーバ装置60Aに対して、新たな口座の作成を要求する旨の信号を送信する。これに応答して、ST304において、第1の金融機関のサーバ装置60Aは、販売者Xのために口座を作成し、この口座を一意に識別する識別情報(口座番号)を、販売者Xのサーバ装置30又は端末装置40に返送する。販売者Xのサーバ装置30又は端末装置40は、返送されてきた識別情報(口座番号)を記憶部に記憶する。次に、ST306において、販売者Xのサーバ装置30又は端末装置40は、取引台帳70に対して、当該販売者Xを登録する旨の信号を送信する。これにより、取引台帳70には、当該販売者Xに固有のトークンが登録される。なお、ST302、ST304及びST306において販売者Xのサーバ装置30又は端末装置40によりなされる動作は、販売者Xのサーバ装置30又は端末装置40がインストールされた所定のアプリケーションプログラムを実行することにより自動的に行われるものとすることができる。
ST308において、購入者(ここでは「購入者Y」)の端末装置20は、取引台帳70に対して、当該購入者Yを登録する旨の信号を送信する。次に、ST310において、購入者Yの端末装置20は、ST308における動作に紐付けて、管理装置50に対して、当該購入者Yの登録(新規ユーザ登録)を要求する旨の信号を送信する。
ST310における購入者Yの端末装置20からの要求に応答して、ST312において、管理装置50は、当該購入者Yの登録処理を開始する。具体的には、管理装置50は、当該購入者Yに対する与信チェックを要求する旨の信号を第1の金融機関(特定の金融機関)のサーバ装置60Aに送信する。
ST312における管理装置50からの要求に応答して、ST314において、第1の金融機関のサーバ装置60Aは、購入者Yにより指定された所定の金融機関(ここでは第2の金融機関)のサーバ装置60Bに対して、購入者Yにより指定された口座が存在するか否かについてのチェックを要求する旨の信号を送信する。ST314における第1の金融機関のサーバ装置60Aからの要求に応答して、ST316において、第2の金融機関のサーバ装置60Bは、購入者Yの口座が存在するか否かを示す結果を、(当該口座が存在する場合には限度額を示す情報とともに)第1の金融機関のサーバ装置60Aに対して返送する。
第2の金融機関において購入者Yの口座が存在する場合には、ST318において、第1の金融機関のサーバ装置60Aは、購入者Yに固有のヴァーチャル口座(通常の口座であってもよい)を作成する。一般に、各利用者が通常の口座(総合口座)を開設するには所定の証明書面を用意すること等の面倒な手続きが必要となる。よって、通常の口座の開設を前提とすることは、各利用者にとって当該サービスを利用することに対する障壁となる可能性がある。したがって、ST318において、第1の金融機関のサーバ装置60Aが各購入者に対して通常の口座ではなくヴァーチャル口座を作成することは、各購入者による当該サービスの利用を促進することができるという意味において、より好ましい。
なお、ヴァーチャル口座は販売者Xの総合口座に紐付いた口座として利用され得る。この場合、購入者Yがヴァーチャル口座に振り込んだ金額は販売者Xの総合口座に振り込まれ、これに伴って、購入者Yの振り込み情報が第1の金融機関のサーバ装置60Aから管理装置50に伝達されるものとすることができる。
次に、ST320において、第1の金融機関のサーバ装置60Aは、限度額を示す情報等とともに、購入者Yの口座が存在する旨の情報を、登録完了レスポンスとして、管理装置50に返送する。
第1の金融機関のサーバ装置60Aからの登録完了レスポンスに応答して、ST322において、管理装置50は、取引台帳70に対して、購入者Yについてトークンチャージを実行する。具体的には、管理装置50は、取引台帳70に対して、例えば、管理装置50が購入者Yに対して利用限度額(例えば10万円)に相当する金額を記録する。管理装置50は、各購入者について、例えば毎月の初めに、購入者が支払った利用額に相当する額だけ、取引台帳70にトークンチャージを実行することができる。例えば、購入者Yに対して毎月の利用限度額として10万円が設定されていると仮定すると、2月に5万円分を使用した場合には、管理装置50は、購入者Yが3月も10万円だけ使用できるようにするために、例えば3月の初めに、購入者Yが2月に支払った利用額に相当する額である5万円だけ、取引台帳70にトークンチャージを実行することができる。なお、購入者Yが取引台帳70にチャージされ残存するトークンよりも多い額の支払いをする場合には、残高不足により、そのような支払いを実行することはできない。
この後、ST324において、管理装置50は、購入者Yの登録が完了した旨を示す登録完了レスポンスを、例えば限度額を示す情報とともに、購入者Yの端末装置20に対して返送する。
なお、ST308、ST310及びST324において購入者Yの端末装置20によりなされる動作は、購入者Yの端末装置20がインストールされた所定のアプリケーションプログラムを実行することにより自動的に行われるものとすることができる。
4−2.購買処理
図6B及び図7を参照すると、まず、購入者Yが販売者Xのサーバ装置30により提供されるウェブサイト(ECサイト)を介して販売者Xから商品を購入する局面(以下「ECサイト経由の局面」という。)においては、ST330において、購入者Yは、その端末装置20を操作して、販売者Xにより提供される商品の購入を希望する旨を示す信号を(例えばECサイトに表示された「購入」というボタンを購入者Yがクリック又はタップすることにより)送信する。
一方、購入者Yが販売者Xの店舗(小売店、飲食店等を含む任意の商品・サービスを提供する店舗)に訪れて販売者Xから商品・サービスを購入する局面(以下「店頭経由の局面」という。)においては、ST330において、購入者Yは、商品を店頭に持参して店員に商品の購入を希望する旨を口頭で伝える。或いはまた、購入者Yは、提供を受けたいサービスを店員に口頭で伝える。
ST332において、「ECサイト経由の局面」の場合、購入者Yの端末装置20からの要求に応答して、販売者Xのサーバ装置30は、2次元コード(ここでは一例としてQRコード(登録商標))を含む画像を、例えばECサイトを介して、購入者Yの端末装置20に送信する。すなわち、販売者Xのサーバ装置30は、QRコード(登録商標)を組み込んだウェブページを、購入者Yの端末装置20に送信する。このQRコードは、販売者Xを識別する情報と代金を識別する情報とを含むものとすることができる。なお、2次元コードとしては、Micro QR Code、DataMatrix、MaxiCode及びAztecCode等を含む任意のコードから選択されるものを利用することが可能である。
一方、「店頭経由の局面」の場合、販売者Xの店員が、端末装置40(端末装置40に代えてサーバ装置30であってもよい)にその商品の代金を入力することにより、端末装置40(又はサーバ装置30)は、販売者Xを識別する情報と代金を識別する情報とを含むQRコード(登録商標)を表示部に表示させる。
ST334において、「ECサイト経由の局面」の場合、購入者Yは、例えば、販売者Xのサーバ装置30により提供される上記ウェブページを、或る端末装置20(例えばパーソナルコンピュータ等)を用いて表示させた上で、このウェブページに表示されたQRコード(登録商標)を、所定のアプリケーションプログラムを実行する別の端末装置20(例えばスマートフォン等)により読み取らせることができる。或いはまた、購入者Yは、例えば、販売者Xのサーバ装置30により提供される上記ウェブページを、或る端末装置20(例えばパーソナルコンピュータ及びスマートフォン等)を用いて表示させた上で、このウェブページに表示されたQRコード(登録商標)を印刷し、印刷したQRコード(登録商標)を、所定のアプリケーションプログラムを実行する端末装置20により読み取らせることができる。QRコード(登録商標)を読み取った端末装置20は、販売者Xを識別する情報と代金を識別する情報とを取得することができる。
一方、「店頭経由の局面」の場合、購入者Yは、販売者Xの端末装置40に表示されたQRコード(登録商標)を、所定のアプリケーションプログラムを実行する購入者Yの端末装置20により読み取らせることができる。
これにより、購入者Yの端末装置20は、販売者Xを識別する情報、商品の代金を識別する情報(これらは、QRコード(登録商標)から読み取った情報である)、及び、購入者Yを識別する情報を生成することができる。また、端末装置20は、例えば図6B及び図7に例示される「支払い確認」画面において、「支払先店舗名」のフィールドに販売者Xを表示し、「お支払金額」のフィールドに商品の代金を表示することができる。
次に、ST336において、購入者Yは、端末装置20を利用して、例えば画面に表示された「支払許可ボタン」(図7参照)をタップ又はクリックすることにより、商品の代金を販売者Xに支払うことを許可することができる。具体的には、購入者Yの端末装置20は、販売者Xを識別する情報、商品の代金を識別する情報(これらは、QRコード(登録商標)から読み取った情報である)、及び、購入者Yを識別する情報を、取引台帳70に記録する。これにより、例えば、図7に示すように、取引台帳70には、購買履歴(取引)を識別する情報に対応付けて、店舗(販売者X)を識別する情報、ユーザ(購入者Y)を識別する情報、及び、商品の代金を識別する情報等が、記録され得る。さらには、取引台帳70には、購買履歴(取引)を識別する情報に対応付けて、支払い方法を識別する情報、及び/又は、購入日時(取引が成立した日時)を識別する情報等が、記録され得る。
この後、ST338において、販売者Xは、その端末装置40及び/又はそのサーバ装置30を利用して、取引台帳70(例えば、図7に示された購買履歴ID(00003)に対応付けて記憶された各情報)を確認することができる。
なお、ST334及びST336において購入者Yの端末装置20によりなされる動作は、購入者Yの端末装置20がインストールされた所定のアプリケーションプログラムを実行することにより自動的に行われるものとすることができる。
4−3.支払い処理
図6C及び図8を同時に参照すると、管理装置50は、ST350において、精算バッチを開始して、取引台帳70から(ユーザ登録がされた)各購入者(購入者Yを含む)に関連した購買履歴に関する情報を検索して(ST350A)取得する(ST350B)。
管理装置50が取引台帳70から取得する各購入者に関連した購買履歴に関する情報(以下「購買履歴情報」という。)が、図9に例示されている。図9に示すように、購買履歴情報は、購買履歴(取引)を識別する情報に対応付けて、受取側(通常、販売者)を識別する情報、支払側(通常、購入者)を識別する情報、及び、商品の代金を識別する情報等を含むことができる。さらには、購買履歴情報は、購買履歴(取引)を識別する情報に対応付けて、支払い方法を識別する情報、及び/又は、購入日時(取引が成立した日時)を識別する情報等を含み得る。
図6C及び図8に戻り、ST352において、管理装置50は、取得した購買履歴情報を用いて、集計処理を実行する。
具体的には、管理装置50は、例えば、図10に例示されるように、各販売者(各店舗)が、取引を行った相手である各購入者から支払いを受けるべき金額を該当するすべての購入者について合計した総額(すなわち、債権の総額)を集計して、各販売者についての集計情報352Aを生成する。例えば、店舗ID「01000」を有する販売者は、図9を参照すると、受取側ID「012350」を有する購入者から「1000円」、受取側ID「012355」を有する購入者から「1500円」、及び、受取側ID「012360」を有する購入者から「2000円」の支払いをそれぞれ受ける必要がある。よって、図10に示すように、店舗ID「01000」を有する販売者は、総額「4500円」の支払いを受ける必要がある(総額「4500円」の債権を有する)。なお、図9において、購買履歴ID「00001」及び「00002」を有するそれぞれの取引は、過去に既に精算が行われているため、ここでの精算の対象とはならない。
なお、図10において、「状況」の列に示される「未払い」とは、対応する販売者がまだ支払いを受けていない状況を意味し、「支払い済み」とは、対応する販売者が既に支払いを受けていることを意味する。このような状況に関する情報は、すべての販売者に対する支払いが一律に同一のタイミングで行われるのではなく、販売者ごとに定められたタイミングで支払いが行われるような場合において、各販売者が既に支払いを受けているのか否かを識別するために用いられ得る。
また、管理装置50は、例えば、図11に例示されるように、各購入者が、取引を行った相手である各販売者に対して支払うべき金額を該当するすべての販売者について合計した総額(すなわち、債務の総額)を集計して、各購入者についての集計情報352Bを生成する。例えば、ユーザID「012345」を有する購入者は、図9を参照すると、受取側ID「02000」を有する販売者に対して「1500円」、受取側ID「05000」を有する販売者に対して「1000円」、受取側ID「03000」を有する販売者に対して「500円」、受取側ID「05000」を有する販売者に対して「1500円」、及び、受取側ID「02000」を有する販売者に対して「500円」をそれぞれ支払う必要がある。よって、図11に示すように、ユーザID「012345」を有する購入者は、総額「5000円」を支払う必要がある(総額「5000円」の債務を有する)。
なお、図11において、「状況」の列に示される「未請求」とは、対応する購入者に対して請求が行われていない状況を意味し、「請求中」とは、対応する購入者に対する請求が既に行われており、当該購入者による振込み(支払い)を待っている状況を意味し、「振込済」とは、対応する購入者に対する請求が既に行われており、当該購入者による振込み(支払い)もまた既に完了した状況を意味する。
次に、管理装置50は、図10に例示した集計結果に基づいて、管理装置50を運用する者(企業等)が各販売者の有する債権を回収した旨を、取引台帳70に記録する。具体的には、例えば、図12を参照すると、管理装置50は、取引台帳70に対して、購買履歴ID「00021」に対応付けて、受取側ID「00001」を有する管理装置50を運用する者(企業等)が、支払側ID「01000」を有する「販売者」から「4500円」の債権を回収したという取引を記録する。同様に、管理装置50は、取引台帳70に対して、購買履歴ID「00022」に対応付けて、受取側ID「00001」を有する管理装置50を運用する者(企業等)が、支払側ID「02000」を有する「販売者」から「4000円」の債権を回収したという取引を記録する。
以上のようにST352において説明した動作は、管理装置50により、一定の周期をおいて(例えば、毎週、隔週、毎月、隔月等)実行されるようにしてもよい。
次に、図6C及び図8に戻り、ST354において、管理装置50は、オプションとして、ST352において得られた情報(例えば、図10及び/又は図11に例示された集計情報等)を第1の金融機関のサーバ装置60Aに提供してもよい。
次に、図8を参照すると、ST356において、管理装置50は、取引台帳70に対して、各購入者についてトークンチャージを実行する。かかるトークンチャージについて、最も簡潔な具体例について説明する。図13の上段を参照するに、例えば、ユーザID「012345」を有する購入者(購入者P)に着目すると、購入者Pの3月の利用金額は、集計情報352B(図11参照)によれば、5,000円である。仮に、購入者Pの利用限度額が毎月「10万円」であるとした場合、3月の利用金額は5,000円であるので、残りの利用可能額は95,000円となる。4月については、購入者Pは、再度、利用可能額を10万円に戻す必要がある。よって、管理装置50は、図13の下段に示すように、取引台帳70に対して、受取側ID「012345」を有する購入者Pが支払側ID「00001」を有する管理装置50から「5000円」のチャージを受けたという取引を記録することができる。図13に示した例では、トークンチャージの実行日が月初であることを理由として、かかる取引の実行日時として「2018年4月1日」が記録されている。
以上のようにST356において説明したトークンチャージは、管理装置50により、一定の周期をおいて(例えば、毎週、隔週、毎月、隔月等を含む任意の周期をおいて)実行されるようにしてもよい。
再度図6C及び図8に戻り、ST358において、管理装置50は、ST352において得られた各購入者についての集計情報352Bを用いて、各購入者(購入者Yを含む)の端末装置20に対して、第1の金融機関(特定の金融機関)に開設されている当該購入者の特定口座に対する代金(購入者Yの場合、ST336で例示した代金。図13に例示した購入者Pの場合、全5回分の取引の総額である5000円という代金)の振り込みを金融機関に要求する旨を(当該購入者に)指示する指示信号(第2指示信号)を送信する。なお、管理装置50が各購入者の端末装置20に対して第2指示信号を送信するタイミングは、すべての購入者について同一又は略同一のタイミングである必要はなく(勿論そうであってもよい)、各購入者に個別に定められたタイミングであってもよい。
一実施形態では、第2指示信号は、振り込むべき代金(請求金額)を含むだけでなく、支払期限、及び/又は、支払先口座(第1の金融機関に開設されている当該購入者の特定口座)等を含んでもよい。このような第2指示信号を受信した端末装置20は、例えばインストールした所定のアプリケーションプログラムを実行することにより、図8に示すような画面において、請求金額に加えて、支払先口座、及び/又は、支払期限等を表示することができる。なお、支払期限は、すべての購入者について同一又は略同一の期限である必要はなく(勿論そうであってもよい)、各購入者と、管理装置50を運用する企業等又は第1の金融機関(特定の金融機関)との間で個別に定めた期限であってもよい。
なお、第2指示信号は、ショートメッセージ、電子メール、及び/又は、所定のアプリケーションプログラムにおいて処理可能なPUSH通知等により、管理装置50から端末装置20に送信され得る。
次に、各購入者(購入者Yを含む)は、第1の金融機関(特定の金融機関)に開設されている当該購入者の特定口座に対して代金を振り込むことを、任意の金融機関に対して例えば定められた期限までに要求(依頼)する。
購入者が第1の金融機関に口座を保有しておりこの口座の利用を希望する場合には、ST360に示すように、当該購入者は、その端末装置20を用いて、管理装置50にアクセスすることにより、管理装置50に提供される所定のプラットフォームを介して、第1の金融機関に開設している当該口座から特定口座に定められた代金を振り込むことを、第1の金融機関のサーバ装置60Aに要求(依頼)することができる。これに応答して、管理装置50は、ST362において、第1の金融機関(特定の金融機関)に開設されている当該購入者の特定口座(例えば、当該購入者に固有に開設されたヴァーチャル口座であってもよいし、通常の預金口座等であってもよい)に上記代金を振り込むことができる。
他方、購入者が他行(例えばここでは第2の金融機関)に口座を保有しておりこの口座の利用を希望する場合には、ST364に示すように、当該購入者は、その端末装置20を用いて、例えばインターネットバンキングを介して、他行(ここでは第2の金融機関)により運用されるサーバ装置60Bに対して、第2の金融機関に開設されている当該購入者の口座から第1の金融機関に開設されている当該購入者の特定口座に定められた代金を振り込むことを、要求(依頼)する。これに応答して、第2の金融機関のサーバ装置60Bは、ST366において、第1の金融機関に開設されている当該購入者の特定口座(例えば、当該購入者に固有に開設されたヴァーチャル口座であってもよいし、通常の預金口座等であってもよい)に、上記代金を振り込むことができる。
次に、ST368において、管理装置50は、ST352において得られた各販売者についての集計情報352Aを用いて、各販売者(販売者Xを含む)の口座に、定められた代金に基づいた金額を振り込む旨を指示する指示信号(第1指示信号)を、第1の金融機関(特定の金融機関)のサーバ装置60Aに送信する。
なお、管理装置50が第1の金融機関のサーバ装置60Aに各販売者についての第1指示信号を送信するタイミングは、すべての販売者について同一又は略同一のタイミングである必要はなく(勿論そうであってもよい)、各販売者に個別に定められたタイミングであってもよい。例えば、短い入金サイクルを希望する販売者については、短い周期(例えば、毎週、隔週、毎月、隔月等を含む任意の周期)で第1指示信号が、第1の金融機関(特定の金融機関)のサーバ装置60Aに送信されるようにしてもよい。
また、ここでいう各販売者の口座とは、各販売者と管理装置50を運用する企業又は第1の金融機関(特定の金融機関)との間で予め定められた口座とすることができ、当該口座は、第1の金融機関により開設されている当該販売者の口座であってもよいし、他の金融機関(例えば、第2の金融機関又は第3の金融機関等)により開設されている当該販売者の口座であってもよい。
さらにまた、各販売者について送信される第1指示信号は、当該販売者の口座に、集計情報352A等から得られる代金と「同一の金額」を振り込む旨を指示するものであってもよいし、集計情報352A等から得られる代金から「所定の手数料を減じた額」を振り込む旨を指示するものであってもよい。後者の場合、例えば、入金サイクル(すなわち、販売者への振り込みの周期)が短い販売者については、手数料を高くし、入金サイクルが長い販売者については、手数料を安くしてもよい。また、後者の場合、販売者の口座が第1の金融機関(特定の金融機関)に開設されている口座である場合には、手数料を安くし、販売者の口座が他行に開設されている口座である場合には、手数料を高くしてもよい。
さらにまた、各販売者について第1指示信号が送信されるタイミングは、当該販売者と取引を実行した購入者の特定口座に代金が振り込まれるタイミングに依存したタイミングであってもよいし、購入者の特定口座に代金が振り込まれるタイミングとは独立したタイミングであってもよい(すなわち、購入者と販売者との間でなされた取引に関する代金について、当該購入者の特定口座に当該代金が振り込まれるタイミングは、当該販売者の口座に当該代金に基づく金額(当該代金と同一の額又は当該代金から手数料を減じた額)が振り込まれるタイミングよりも後であってもよいし先であってもよい。)
次に、ST370において、第1指示信号を受信した第1の金融機関(特定の金融機関)のサーバ装置60Aは、所定の金融機関に開設されている各販売者の口座であって第1指示信号により指示された口座に対して、第1指示信号により指示された金額を振り込む。ここで所定の金融機関とは、上述したように、第1の金融機関であってもよいし、他の金融機関(例えば、第2の金融機関又は第3の金融機関等)であってもよい。
次に、ST372において、各販売者は、その端末装置40を用いて、上記所定の金融機関により運用されるサーバ装置にアクセスして(例えばインターネットバンキングを介して)、代金の入金を確認することが考えられる。
5.変形例等
5−1.販売者を識別する情報のみを含む2次元コード(QRコード(登録商標))
上述した実施形態では、図6Bを参照して説明したST332では、販売者が購入者に提示するQRコード(登録商標)は、当該販売者を識別する情報と代金を識別する情報とを含むものであるものとした。しかし、販売者が購入者に提示するQRコード(登録商標)は、当該販売者を識別する情報のみを含むものとしてもよい。QRコード(登録商標)が当該販売者を識別する情報のみを含む場合における購買処理について、図6Bを参照して説明した購買処理と異なる点のみに着目して、図14を参照して説明する。図14は、図1に示した決済処理システム1において行われる購買処理の別の例を示すフロー図である。
ST400において、「ECサイト経由の局面」の場合、購入者Yの端末装置20からの要求に応答して、販売者Xのサーバ装置30は、販売者Xを識別する情報のみを含む(代金を識別する情報を含まない)QRコード(登録商標)を含む画像を、例えばECサイトを介して、購入者Yの端末装置20に送信する。すなわち、販売者Xのサーバ装置30は、QRコード(登録商標)を組み込んだウェブページを、購入者Yの端末装置20に送信する。なお、通常、販売者Xのサーバ装置30は、動的にQRコード(登録商標)を生成することができるため、すなわち、各購入者の端末装置20との取引の際に、販売者Xを識別する情報とその取引に応じた代金を識別する情報とを含むQRコード(登録商標)を生成することが可能であるため、一実施形態においては、販売者Xのサーバ装置30は、例えば何らかの事情により動的にQRコード(登録商標)を生成できない場合にのみ、販売者Xを識別する情報のみを含む(代金を識別する情報を含まない)QRコード(登録商標)を購入者Yの端末装置20に送信するようにしてもよい。
一方、「店頭経由の局面」の場合、販売者Xの店員が、端末装置40の表示部に、販売者Xを識別する情報のみを含む(代金を識別する情報を含まない)QRコード(登録商標)を含む画像を表示させる。或いはまた、販売者Xの店員は、同様のQRコードが印刷された紙等を購入者Yに渡すことができる。なお、一実施形態では、「店頭経由の局面」の場合には、販売者Xは、端末装置40が利用可能であるときには、ST332に関連して上述したように、その端末装置40を利用して、販売者Xを識別する情報と代金を識別する情報とを含むQRコードを生成して購入者Yに提示し、逆に、端末装置40が利用できないときにのみ、販売者Xを識別する情報のみを含む(代金を識別する情報を含まない)QRコード(登録商標)が印刷された紙等を購入者Yに提示するようにしてもよい。
ST334においては、図6Bを参照して説明したものと同様の動作及び処理がなされることにより、購入者Yの端末装置20は、販売者Xを識別する情報(これはQRコード(登録商標)から読み取った情報である)、及び、購入者Yを識別する情報を生成することができる。
すなわち、「ECサイト経由の局面」の場合、購入者Yは、例えば、販売者Xのサーバ装置30により提供される上記ウェブページを、或る端末装置20(例えばパーソナルコンピュータ等)を用いて表示させた上で、このウェブページに表示されたQRコード(登録商標)を、所定のアプリケーションプログラムを実行する別の端末装置20(例えばスマートフォン等)により読み取らせることができる。或いはまた、購入者Yは、例えば、販売者Xのサーバ装置30により提供される上記ウェブページを、或る端末装置20(例えばパーソナルコンピュータ及びスマートフォン等)を用いて表示させた上で、このウェブページに表示されたQRコード(登録商標)を印刷し、印刷したQRコード(登録商標)を、所定のアプリケーションプログラムを実行する端末装置20により読み取らせることができる。QRコード(登録商標)を読み取った端末装置20は、販売者Xを識別する情報を取得することができる。
一方、「店頭経由の局面」の場合、購入者Yは、販売者Xの端末装置40に表示されたQRコード(登録商標)を、所定のアプリケーションプログラムを実行する購入者Yの端末装置20により読み取らせることができる。
これにより、インストールされた所定のアプリケーションプログラムに従って動作する端末装置20は、例えば図14に例示される「支払い確認」画面において、「支払先店舗名」のフィールドに販売者Xを表示することができる。
ST402において、購入者Yは、販売者Xとの間で商品の代金を決定する。購入者Yは、インストールされた所定のアプリケーションプログラムに従って動作する端末装置20により、代金を入力することを促される。購入者Yは、決定した代金を例えば図14に示される「支払い確認」画面において「お支払金額」のフィールドに入力する。この後、購入者Yは、端末装置20を利用して、例えば画面に表示された「支払許可ボタン」(図14参照)をタップ又はクリックすることにより、商品の代金を販売者Xに支払うことを許可することができる。以後の動作は、図6Bを参照して上述したとおりである。
5−2.利用限度額の設定方法
利用限度額は、利用者(購入者)が予め提示した(例えばユーザ登録時に提示した)下記の情報等に基づいて自動的に算出することが可能なものである。
・当該利用者の支払可能見込額(=年収等−生活維持費−クレジット債務)
・当該利用者が金融機関(特に第1の金融機関(特定の金融機関))に口座を保持しているか
・当該利用者が上記口座を保持している場合には、その口座の預金額
・当該利用者の金融機関に関する支払い履歴
5−3.トークンチャージの変形例
上述した実施形態では、最も簡潔な具体例として、ST356において、管理装置50が、取引台帳70に対して、各購入者について、定期的に(例えば毎月)、利用可能額を利用限度額まで戻すようにトークンチャージを実行する場合について説明した。しかし、以下に説明するさらに高度な具体例を採用することも可能である。
図15は、図1に示した決済処理システム1において管理装置50が実行するトークンチャージの別の例を示す図である。図15において、第1列には、管理装置50が保持する情報の例が示され、第2列には、取引台帳70が保持する情報の例が示され、第3列には、ある利用者(購入者)(ここでは、利用者A)及び管理装置50の動作が示されている。
まず、ST500において、利用者Aが初めて本決済処理システム1から提供されるサービスの利用を開始する際に、上記ST322に関連して説明したように、管理装置50は、取引台帳70に対して、利用者Aについて、トークンチャージとして利用限度額(例えば100万円)に相当する金額を記録する。
次に、ST502において、利用者Aが店舗αにおいて30万円を利用する(30万円の商品を購入するか又は30万円のサービスの提供を受ける)。この動作は、上記ST336に関連して説明した動作に相当する。これにより、取引台帳70に記録される利用者Aの利用可能額(残高)は、100万円から70万円に減少する。
第1締日が経過すると、ST504において、管理装置50は、(ST502における)利用額30万円を利用者Aに請求する。この動作は、上記ST358に関連して説明した動作に相当する。さらに、ST506において、利用者Aは、店舗αにおいて20万円を利用する。これにより、取引台帳70に記録される利用者Aの利用可能額(残高)は、70万円から50万円に減少する。次に、ST508において、利用者Aは、30万円を返済する。この動作は、上記ST360又は上記ST364に関連した説明した動作に相当する。
この状態において、第2締日が経過すると、ST510において、管理装置50は、(ST506における)利用額20万円を利用者Aに請求する。次に、ST512において、管理装置50は、取引台帳70に対して、利用者Aについて、トークンチャージとして、次の式(1)に従って算出される額を記録する。この動作は、上記ST356に関連して説明した一定の周期をおいて実行されるトークンチャージに相当する。
トークンチャージすべき額=利用限度額−(残高+未返済額)・・・(1)
ここでは、トークンチャージすべき額は、100万円−(50万円+(50万円−30万円))=30万円として算出される。この額は、ST508において利用者Aにより返済された額に相当する。
これにより、取引台帳70に記録される利用者Aの利用可能額(残高)は、50万円から80万円に増加する。
次に、ST514において、利用者Aが20万円を返済する。
この状態において、第3締日が経過する。次に、ST516において、管理装置50は、取引台帳70に対して、利用者Aについて、トークンチャージとして、上述した式(1)に従って算出される額を記録する。
ここでは、トークンチャージすべき額は、100万円−(80万円+(20万円−20万円))=20万円として算出される。この額は、ST514において利用者Aにより返済された額に相当する。
これにより、取引台帳70に記録される利用者Aの利用可能額(残高)は、80万円から100万円に増加する。
5−4.自動の口座振替の利用
上述した実施形態では、管理装置50から第2指示信号を受信した購入者が、第1の金融機関のサーバ装置60A又は第2の金融機関のサーバ装置60B等に対して、第1の金融機関に開設されている購入者の特定口座に代金の振り込みを逐一要求(依頼)する場合について説明した。これに代えて、別の実施形態では、このような購入者の特定口座に対する振込を自動の口座振替により実行してもよい。
具体的には、例えば、購入者と第1の金融機関(第2の金融機関等であってもよい)と管理装置50を運用する企業との間において、自動振込に関する契約が締結される。この場合、ST358においては、管理装置50は、第2指示信号に代えて、代金に関する情報のみを購入者の端末装置20に通知してもよい。或いは、管理装置50は、代金に関する情報に加えて、図8に例示した、支払期限及び/又は支払先口座等に関する情報を、購入者の端末装置20に通知してもよい。次に、ST362において、管理装置50は、第1の金融機関(特定の金融機関)に開設されている当該購入者の口座から当該購入者の特定口座(例えば、当該購入者に固有に開設されたヴァーチャル口座であってもよいし、通常の預金口座等であってもよい)に上記代金を自動的に振替えることができる。
5−4.その他
上記実施形態では、管理装置50を運用する企業等と、金融機関(例えば、第1の金融機関〜第3の金融機関等)とが、相互に異なる企業である場合について説明した。しかし、別の実施形態では、管理装置50は、第1の金融機関〜第3の金融機関(及び他の金融機関)のうちの少なくとも1つの金融機関により運用されるものであってもよい。
また、上記実施形態では、管理装置50は1つの装置として実装される場合について説明した。しかし、管理装置50は、通信網を介して相互に接続され得る複数の装置として実装されるものであってもよい。この場合、これら複数の装置は、1つの企業等により運用されるものであってもよいし、複数の企業等(金融機関を含む)により運用されるものであってもよい。
さらにまた、ブロックチェーンにより実現される取引台帳70は、購入者の端末装置20を含む複数の端末装置に、分散して記憶又は更新され得るものである。これに代えて、購入者の端末装置20に必要とされる処理・記憶能力を抑えるために、購入者の端末装置20は、直接的には、取引台帳70の内容を記憶又は更新しないものであってもよい。この場合、購入者の端末装置20は、取引台帳70の内容を直接的に記憶又は更新する管理装置50又は別途設けられた装置を介して、必要に応じて通信網10を介して取引台帳70の内容を更新又は記憶するものであってもよい。
また、取引台帳70を実現するブロックチェーンは、管理装置50を運用する企業等及び/又は金融機関により管理・運用されるものであってもよいし、z.com又はbitFlyer等により管理・運用されるものであってもよい。
さらにまた、上述した様々な実施形態は、矛盾が生じない限りにおいて、相互に組み合わせて用いることが可能なものである。
本明細書で説明される処理及び手順は、実施形態において明示的に説明されたものによってのみならず、ソフトウェア、ハードウェア又はこれらの組み合わせによっても実現可能なものである。具体的には、本明細書で説明された処理及び手順は、集積回路、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、磁気ディスク、光ストレージ等の媒体に、当該処理に相当するロジックを実装することによって実現される。また、本明細書で説明される処理及び手順は、それらの処理・手順をコンピュータプログラムとして実装し、各種のコンピュータに実行させることが可能である。
本明細書中で説明される処理及び手順が単一の装置、ソフトウェア、コンポーネント、モジュールによって実行される旨が説明されたとしても、そのような処理又は手順は、複数の装置、複数のソフトウェア、複数のコンポーネント、及び/又は、複数のモジュールによって実行されるものとすることができる。また、本明細書中で説明されるデータ、テーブル又はデータベースが単一のメモリに格納される旨説明されたとしても、そのようなデータ、テーブル又はデータベースは、単一の装置に備えられた複数のメモリ又は複数の装置に分散して配置された複数のメモリに分散して格納されるものとすることができる。さらに、本明細書において説明されるソフトウェア及びハードウェアの要素は、それらをより少ない構成要素に統合して、又は、より多い構成要素に分解することによって実現されるものとすることができる。
6.様々な実施形態により得られる効果
6−1.ユーザ(購入者)の利便性について
ユーザは、現金精算時に発生する精算時の、財布出し、お金勘定、お釣り勘定及び財布を仕舞うといったステップを、その端末装置にインストールされた所定のアプリケーションプログラムを実行することにより、2次元コードの読み取り及び決済というステップを行うのみである。これにより、ユーザは精算時に必要とされる手間を軽減することができる。
また、ユーザは、クレジットカードを店舗に提示・渡す必要がないため、スキミング等の不正利用リスクを軽減することができる。
さらに、ユーザは、商品・サービスの提供を受ける際には代金を支払う必要がないため、後払いを行うことが可能である。
さらにまた、過去の購買履歴は、ブロックチェーンにより実現される取引台帳でセキュアに管理されるため、ユーザは、いつ、どこで、いくら利用したのかを、その端末装置を利用して確認することができる。
6−2.加盟店(販売者)の利便性について
各加盟店は、入金タイミング(ユーザとの間における取引に係る代金が当該加盟店の口座に入金されるタイミング)を柔軟に設定することができるため、各加盟店のビジネスモデルに合った入金タイミングを利用することが可能である。
また、加盟店にとって、初期費用としては、その端末装置にインストールすべき所定のアプリケーションプログラムを導入する際の費用、又は、静的2次元コード(当該店舗を識別する情報のみを含む2次元コード)を導入する際の費用のみしか必要とされない。これにより、加盟店が上記実施形態に係るサービスを導入する際のハードルを低いものとすることができる。
さらに、加盟店により運用されるECサイトは、ユーザ(顧客)のカード情報を管理する必要がないため、クレジットカードを前提にしたサービスを提供する場合に比べて、ユーザの情報を管理する際に必要とされるコストを削減することができる。
6−3.ユーザ(購入者)及び加盟店(販売者)の双方に共通する利便性について
商品・サービスに関する決済は、ユーザが、インストールされた所定のアプリケーションプログラムを実行する端末装置を用いて、加盟店により提示された2次元コードを読み取った上で、ユーザが、(1)画面に表示された決済金額に対して承諾することにより、又は、(2)画面に表示された所定のフィールドに決済金額を入力して承諾することにより、完結するものである。これにより、ユーザ及び加盟店の双方にとって、決済に必要とされる手間を軽減することができる。
以上のように、様々な実施形態によれば、購入者(ユーザ)及び販売者(加盟店)の双方に対する利便性を向上させた決済を支援する処理装置及び端末装置等を提供することができる。
7.様々な態様
第1の態様に係る処理装置は、購入者と販売者との間における代金の決済を支援する処理装置であって、ブロックチェーンにより実現される取引台帳を、通信回線を介して取得して、購入者、販売者、及び、該購入者と該販売者との間で実行された取引に係る代金に関する情報を取得する情報取得手段と、前記代金に関する情報を前記購入者の端末装置に送信する通知手段と、所定の金融機関に開設されている前記販売者の口座に前記代金に基づいた金額を振り込む旨を指示する第1指示信号を、前記購入者が口座を開設している特定の金融機関により運用されるサーバ装置に送信する指示手段と、を具備するものである。
第2の態様に係る処理装置は、上記第1の態様において、前記取引台帳が、前記取引に対応付けて、前記購入者に関する購入者情報、前記販売者に関する販売者情報、及び、前記代金に関する代金情報を記憶し、前記販売者情報が、前記販売者により提示された該販売者を識別する情報を含む2次元コードを読み取ることにより、前記購入者の前記端末装置により生成されるものである。
第3の態様に係る処理装置は、上記第1の態様において、前記取引台帳が、前記取引に対応付けて、前記購入者に関する購入者情報、前記販売者に関する販売者情報、及び、前記代金に関する代金情報を記憶し、前記代金情報が、前記販売者により提示された該販売者を識別する情報と前記代金を識別する情報とを含む2次元コードを読み取ることにより、前記購入者の前記端末装置により生成されるものである。
第4の態様に係る処理装置は、上記第1の態様から上記第3の態様のいずれかにおいて、前記指示手段が、前記特定の金融機関に開設された前記購入者の口座に前記代金が振り込まれるタイミングとは独立したタイミングで前記第1指示信号を送信するものである。
第5の態様に係る処理装置は、上記第1の態様から上記第4の態様のいずれかにおいて、前記特定の金融機関に開設された前記購入者の口座に前記代金が振り込まれる期限が、前記購入者と当該処理装置を運用する企業又は前記特定の金融機関との間において個別に設定されるものである。
第6の態様に係る処理装置は、上記第1の態様から上記第5の態様のいずれかにおいて、前記特定の金融機関により運用されるサーバ装置が前記所定の金融機関に開設されている前記販売者の口座に前記代金に基づいた金額を振り込むタイミングが、前記販売者と当該処理装置を運用する企業又は前記特定の金融機関との間において個別に設定されたものである。
第7の態様に係る処理装置は、上記第1の態様から上記第6の態様のいずれかにおいて、前記指示手段が、前記代金と同一の金額、又は、前記代金から手数料を減じた金額を振り込む旨を指示する前記指示信号を送信するものである。
第8の態様に係る処理装置は、上記第7の態様において、前記指示手段が、前記代金から手数料を減じた金額を振り込む旨を指示する前記第1指示信号を送信し、前記手数料が、前記販売者と当該処理装置を運用する企業又は前記特定の金融機関との間において個別に設定された、前記特定の金融機関により運用されるサーバ装置が前記所定の金融機関に開設されている前記販売者の口座に前記代金に基づいた金額を振り込むタイミング、に基づいて変化するものである。
第9の態様に係る処理装置は、上記第1の態様から上記第8の態様のいずれかにおいて、前記通知手段が、前記特定の金融機関に開設されている前記購入者の口座に対する前記代金の振り込みを金融機関に対して要求する旨を指示する第2指示信号を、前記購入者の前記端末装置に対して送信するものである。
第10の態様に係る端末装置は、購入者と販売者との間における代金の決済に用いられ、該購入者により使用される端末装置であって、前記販売者により提示された該販売者を識別する情報を含む2次元コードを読み取る読み取り手段と、ブロックチェーンにより実現される取引台帳に記録される、前記購入者に関する購入者情報、前記販売者に関する販売者情報、及び、前記代金に関する代金情報を生成する生成手段であって、前記2次元コードに基づいて前記販売者情報を生成する生成手段と、当該端末装置と前記購入者が口座を開設している特定の金融機関に運用されるサーバ装置とに接続可能に設けられた処理装置から、前記代金に関する情報を、通信回線を介して受信する受信手段と、を具備するものである。
第11の態様に係る端末装置は、上記第10の態様において、前記読み取り手段が、前記販売者により提示された該販売者を識別する情報と前記代金を識別する情報とを含む2次元コードを読み取り、前記生成手段が、前記2次元コードに基づいて前記販売者情報及び前記代金情報を生成するものである。
第12の態様に係る端末装置は、上記第10の態様又は上記第11の態様において、前記受信手段が、前記特定の金融機関に開設されている前記購入者の口座に対する前記代金の振り込みを金融機関に対して要求する旨を指示する第2指示信号を、前記処理装置から受信するものである。
第13の態様に係る方法は、購入者により用いられる端末装置と特定の金融機関に運用されるサーバ装置とに接続可能に設けられた処理装置により、購入者と販売者との間における代金の決済を支援するために実行される方法であって、ブロックチェーンにより実現される取引台帳を、通信回線を介して取得して、購入者、販売者、及び、該購入者と該販売者との間で実行された取引に係る代金に関する情報を取得する段階と、前記代金に関する情報を前記購入者の前記端末装置に送信する段階と、所定の金融機関に開設されている前記販売者の口座に前記代金に基づいた金額を振り込む旨を指示する第1指示信号を、前記購入者が口座を開設している特定の金融機関により運用されるサーバ装置に送信する段階と、を含むものである。
第14の態様に係る方法は、購入者により使用される端末装置により、該購入者と販売者との間における代金の決済のために実行される方法であって、前記販売者により提示された該販売者を識別する情報を含む2次元コードを読み取る段階と、ブロックチェーンにより実現される取引台帳に記録される、前記購入者に関する購入者情報、前記販売者に関する販売者情報、及び、前記代金に関する代金情報を生成する段階であって、前記2次元コードに基づいて前記販売者情報を生成する段階と、前記端末装置と前記購入者が口座を開設している特定の金融機関に運用されるサーバ装置とに接続可能に設けられた処理装置から、前記代金に関する情報を、通信回線を介して受信する段階と、を含むものである。
第15の態様に係るコンピュータプログラムは、コンピュータを、購入者と販売者との間における代金の決済を支援する処理装置に含まれた、ブロックチェーンにより実現される取引台帳を、通信回線を介して取得して、購入者、販売者、及び、該購入者と該販売者との間で実行された取引に係る代金に関する情報を取得する情報取得手段、前記代金に関する情報を前記購入者の端末装置に送信する通知手段、並びに、所定の金融機関に開設されている前記販売者の口座に前記代金に基づいた金額を振り込む旨を指示する第1指示信号を、前記購入者が口座を開設している特定の金融機関により運用されるサーバ装置に送信する指示手段、として機能させるものである。
第16の態様に係るコンピュータプログラムは、コンピュータを、購入者と販売者との間における代金の決済に用いられ、該購入者により使用される端末装置に含まれた、前記販売者により提示された該販売者を識別する情報を含む2次元コードを読み取る読み取り手段、ブロックチェーンにより実現される取引台帳に記録される、前記購入者に関する購入者情報、前記販売者に関する販売者情報、及び、前記代金に関する代金情報を生成する生成手段であって、前記2次元コードに基づいて前記販売者情報を生成する生成手段、並びに、当該端末装置と前記購入者が口座を開設している特定の金融機関に運用されるサーバ装置とに接続可能に設けられた処理装置から、前記代金に関する情報を、通信回線を介して受信する受信手段、として機能させるものである。
1 決済処理システム
10 通信網
20 購入者の端末装置
30 販売者のサーバ装置
40 販売者の端末装置
50 管理装置
60 金融機関により運用されるサーバ装置
60A 第1の金融機関(特定の金融機関)により運用されるサーバ装置
60B 第2の金融機関により運用されるサーバ装置
110 情報取得部
120 記憶部
130 通知部
140 指示部
150 制御部
210 読み取り部
220 生成部
230 受信部
240 記憶部
250 制御部

Claims (16)

  1. 購入者と販売者との間における代金の決済を支援する処理装置であって、
    ブロックチェーンにより実現される取引台帳を、通信回線を介して取得して、購入者、販売者、及び、該購入者と該販売者との間で実行された取引に係る代金に関する情報を取得する情報取得手段と、
    前記代金に関する情報を前記購入者の端末装置に送信する通知手段と、
    所定の金融機関に開設されている前記販売者の口座に前記代金に基づいた金額を振り込む旨を指示する第1指示信号を、前記購入者が口座を開設している特定の金融機関により運用されるサーバ装置に送信する指示手段と、
    を具備することを特徴とする処理装置。
  2. 前記取引台帳は、前記取引に対応付けて、前記購入者に関する購入者情報、前記販売者に関する販売者情報、及び、前記代金に関する代金情報を記憶し、
    前記販売者情報は、前記販売者により提示された該販売者を識別する情報を含む2次元コードを読み取ることにより、前記購入者の前記端末装置により生成されるものである、請求項1に記載の処理装置。
  3. 前記取引台帳は、前記取引に対応付けて、前記購入者に関する購入者情報、前記販売者に関する販売者情報、及び、前記代金に関する代金情報を記憶し、
    前記代金情報は、前記販売者により提示された該販売者を識別する情報と前記代金を識別する情報とを含む2次元コードを読み取ることにより、前記購入者の前記端末装置により生成されるものである、請求項1に記載の処理装置。
  4. 前記指示手段は、前記特定の金融機関に開設された前記購入者の口座に前記代金が振り込まれるタイミングとは独立したタイミングで前記第1指示信号を送信する、請求項1から請求項3のいずれかに記載の処理装置
  5. 前記特定の金融機関に開設された前記購入者の口座に前記代金が振り込まれる期限は、前記購入者と当該処理装置を運用する企業又は前記特定の金融機関との間において個別に設定されるものである、請求項1から請求項4のいずれかに記載の処理装置。
  6. 前記特定の金融機関により運用されるサーバ装置が前記所定の金融機関に開設されている前記販売者の口座に前記代金に基づいた金額を振り込むタイミングは、前記販売者と当該処理装置を運用する企業又は前記特定の金融機関との間において個別に設定されたものである、請求項1から請求項5のいずれかに記載の処理装置。
  7. 前記指示手段は、前記代金と同一の金額、又は、前記代金から手数料を減じた金額を振り込む旨を指示する前記指示信号を送信する、請求項1から請求項6のいずれかに記載の処理装置。
  8. 前記指示手段は、前記代金から手数料を減じた金額を振り込む旨を指示する前記第1指示信号を送信し、
    前記手数料は、前記販売者と当該処理装置を運用する企業又は前記特定の金融機関との間において個別に設定された、前記特定の金融機関により運用されるサーバ装置が前記所定の金融機関に開設されている前記販売者の口座に前記代金に基づいた金額を振り込むタイミング、に基づいて変化する、請求項7に記載の処理装置。
  9. 前記通知手段は、前記特定の金融機関に開設されている前記購入者の口座に対する前記代金の振り込みを金融機関に対して要求する旨を指示する第2指示信号を、前記購入者の前記端末装置に対して送信する、請求項1から請求項8のいずれかに記載の処理装置。
  10. 購入者と販売者との間における代金の決済に用いられ、該購入者により使用される端末装置であって、
    前記販売者により提示された該販売者を識別する情報を含む2次元コードを読み取る読み取り手段と、
    ブロックチェーンにより実現される取引台帳に記録される、前記購入者に関する購入者情報、前記販売者に関する販売者情報、及び、前記代金に関する代金情報を生成する生成手段であって、前記2次元コードに基づいて前記販売者情報を生成する生成手段と、
    当該端末装置と前記購入者が口座を開設している特定の金融機関に運用されるサーバ装置とに接続可能に設けられた処理装置から、前記代金に関する情報を、通信回線を介して受信する受信手段と、
    を具備することを特徴とする端末装置。
  11. 前記読み取り手段が、前記販売者により提示された該販売者を識別する情報と前記代金を識別する情報とを含む2次元コードを読み取り、
    前記生成手段が、前記2次元コードに基づいて前記販売者情報及び前記代金情報を生成する、請求項10に記載の端末装置。
  12. 前記受信手段が、前記特定の金融機関に開設されている前記購入者の口座に対する前記代金の振り込みを金融機関に対して要求する旨を指示する第2指示信号を、前記処理装置から受信する、請求項10又は請求項11に記載の端末装置。
  13. 購入者により用いられる端末装置と特定の金融機関に運用されるサーバ装置とに接続可能に設けられた処理装置により、購入者と販売者との間における代金の決済を支援するために実行される方法であって、
    ブロックチェーンにより実現される取引台帳を、通信回線を介して取得して、購入者、販売者、及び、該購入者と該販売者との間で実行された取引に係る代金に関する情報を取得する段階と、
    前記代金に関する情報を前記購入者の前記端末装置に送信する段階と、
    所定の金融機関に開設されている前記販売者の口座に前記代金に基づいた金額を振り込む旨を指示する第1指示信号を、前記購入者が口座を開設している特定の金融機関により運用されるサーバ装置に送信する段階と、
    を含むことを特徴とする方法。
  14. 購入者により使用される端末装置により、該購入者と販売者との間における代金の決済のために実行される方法であって、
    前記販売者により提示された該販売者を識別する情報を含む2次元コードを読み取る段階と、
    ブロックチェーンにより実現される取引台帳に記録される、前記購入者に関する購入者情報、前記販売者に関する販売者情報、及び、前記代金に関する代金情報を生成する段階であって、前記2次元コードに基づいて前記販売者情報を生成する段階と、
    前記端末装置と前記購入者が口座を開設している特定の金融機関に運用されるサーバ装置とに接続可能に設けられた処理装置から、前記代金に関する情報を、通信回線を介して受信する段階と、
    を含むことを特徴とする方法。
  15. コンピュータを、
    購入者と販売者との間における代金の決済を支援する処理装置に含まれた、
    ブロックチェーンにより実現される取引台帳を、通信回線を介して取得して、購入者、販売者、及び、該購入者と該販売者との間で実行された取引に係る代金に関する情報を取得する情報取得手段、
    前記代金に関する情報を前記購入者の端末装置に送信する通知手段、並びに、
    所定の金融機関に開設されている前記販売者の口座に前記代金に基づいた金額を振り込む旨を指示する第1指示信号を、前記購入者が口座を開設している特定の金融機関により運用されるサーバ装置に送信する指示手段、
    として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。
  16. コンピュータを、
    購入者と販売者との間における代金の決済に用いられ、該購入者により使用される端末装置に含まれた、
    前記販売者により提示された該販売者を識別する情報を含む2次元コードを読み取る読み取り手段、
    ブロックチェーンにより実現される取引台帳に記録される、前記購入者に関する購入者情報、前記販売者に関する販売者情報、及び、前記代金に関する代金情報を生成する生成手段であって、前記2次元コードに基づいて前記販売者情報を生成する生成手段、並びに、
    当該端末装置と前記購入者が口座を開設している特定の金融機関に運用されるサーバ装置とに接続可能に設けられた処理装置から、前記代金に関する情報を、通信回線を介して受信する受信手段、
    として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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