JP2020052198A - 現像装置及びこれを用いたプロセスカートリッジ並びに画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】現像剤格納手段に格納された現像剤を封止手段で封止し、使用時に封止手段による現像剤の封止状態を解除する態様において、封止手段を引き抜くための引出部の取り扱い性を改善することにある。【解決手段】現像装置12使用前の現像剤Gを格納する現像剤格納手段1と、現像剤格納手段1に格納されていた現像剤Gを収容する現像剤収容手段2と、現像剤格納手段1に開設されたスリット状の開口1aを引き抜き可能に封止する封止テープ部5a及び封止テープ部5aに連なる引出テープ部5bを有する封止手段5と、現像剤格納手段1の長手方向端部に設けられて封止手段5を摩擦接触させながら移動させ、封止手段5に付着した現像剤粉を擦り切る擦り切り手段6と、擦り切り手段6よりも現像剤格納手段1の長手方向外側に間隙を介して設けられ、封止手段5を移動可能に保持する保持手段7と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、現像装置及びこれを用いたプロセスカートリッジ並びに画像形成装置に関する。
従来この種の現像装置としては例えば特許文献1,2に記載のものが既に知られている。
特許文献1には、現像器のトナー収容部に設けられた開口をトナーシールで封止し、開口の長手方向一端部でトナーシールを二つ折りにして折り返し、折り返した先端をトナー収容部側面に形成したスリットから外部に突出させ、プロセスカートリッジ使用時にスリットから突出したトナーシールの先端を引っ張ることで、トナー収容部の開口からトナーシールを剥がして当該開口から現像器内にトナーを供給するようにしたプロセスカートリッジが開示されている。
特許文献2には、トナーシール部材を引き抜く際に、安定してトナー現像枠体にトナーを供給する開口をつくるために、トナーシール部材の引き出し部をトナー現像枠体の穴から引き出し、トナー現像枠体の長手方向端部に設ける端部部材に、トナーシール部材引き抜き時のトナーシール部材の巾方向のガイドとなる規制部を設けたプロセスカートリッジが開示されている。
特開2012−103287号公報(背景技術,図12) 特開2002−221856号公報(発明の実施の形態,図18)
しかしながら、特許文献1に記載の先行技術にあっては、トナー収容部側面から突出したトナーシールの先端を引っ張る際に、トナーシールを傾けて引っ張ってしまうと、トナーシールがちぎれたり、トナーシールの途中に寄りしわが生じて現像剤が漏れてしまうという懸念がある。
また、トナーシールはトナー収容部側面から突出しているが、トナーシールの突出部分は自由状態にあることから、例えば現像器にサブアッセンブリであるトナー収容部を組み付けるに際し、トナーシールの突出部を抑えた状態でトナー収容部を組み付ける必要があり、作業者に負担を課していたばかりか、作業性を優先しようとすると、別途仮り止めテープ等で仮保持する手間が不必要にかかってしまうという懸念がある。
この点、特許文献2では、トナー現像枠体(引用文献1の「トナー収容部」に相当)の長手方向端部に設ける端部部材に、トナーシール部材(引用文献1の「トナーシール」に相当)引き抜き時のトナーシール部材の巾方向のガイドとなる規制部が設けられているため、特許文献1に記載の先行技術に比べると、トナーシール部材の引き抜き方向の傾きは少なく抑えられるものの、仮にトナーシール部材を巾方向に傾けて引き抜いてしまうと、トナーシール部材がちぎれたり、トナーシール部材の途中に寄りしわが生じて現像剤が漏れてしまう懸念が依然として残ってしまう。
更に、現像装置にサブアッセンブリであるトナー現像枠体を組み込む際には、トナー現像枠体の側方から突出するトナーシール部材の引き出し部が自由状態であるため、特許文献1と同様に、トナー現像枠体の組み付け作業において、トナーシール部材の引き出し部の取り扱いに関し作業者に負担を課している事態を改善することは困難のままである。
本発明が解決しようとする技術的課題は、現像剤格納手段に格納された現像剤を封止手段で封止し、使用時に封止手段による現像剤の封止状態を解除する態様において、封止手段を引き抜くための引出部の取り扱い性を改善することにある。
請求項1に係る発明は、現像装置使用前の現像剤を格納する現像剤格納手段と、現像装置使用時に前記現像剤格納手段に格納されていた現像剤を撹拌可能に収容する現像剤収容手段と、前記現像剤収容手段の一部に設けられ、前記現像剤収容手段に収容された現像剤を保持して当該現像剤を回転方向に移動する現像剤保持手段と、前記現像剤格納手段の長手方向に沿って開設されたスリット状の開口を引き抜き可能に封止し、前記現像剤格納手段のスリット状の開口縁に対して剥離可能に固着されて当該開口を封止する封止テープ部と、当該封止テープ部の長手方向一端で折り返され、前記封止テープ部に沿って延び当該封止テープ部よりも外方にはみ出す引出テープ部とを有する封止手段と、前記現像剤格納手段の長手方向端部に設けられ、前記封止手段の前記引出テープ部を摩擦接触させながら移動させ、当該引出テープ部及びこれに追従する前記封止テープ部に付着した現像剤粉を擦り切る擦り切り手段と、前記擦り切り手段よりも前記現像剤格納手段の長手方向外側に間隙を介して設けられ、前記引出テープ部及び前記封止テープ部を移動可能に保持する保持手段と、を備えたことを特徴とする現像装置である。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る現像装置において、前記保持手段は、前記現像剤格納手段の長手方向外側に配置される側方部材に形成され、前記封止手段の引出テープ部を引き抜き可能に保持させる引き抜き口を含むことを特徴とする現像装置である。
請求項3に係る発明は、請求項1に係る現像装置において、前記保持手段は、前記現像剤格納手段の長手方向端部に設けられ、前記封止手段の引出テープ部が前記擦り切り手段位置から斜め上方に向かって傾斜する仮保持形状に保持可能な仮保持部を含むことを特徴とする現像装置である。
請求項4に係る発明は、請求項1に係る現像装置において、前記保持手段は、前記現像剤格納手段の長手方向外側に配置される側方部材に形成され、前記封止手段の引出テープ部を引き抜き可能に保持させる引き抜き口と、前記引き抜き口と前記擦り切り手段との間であって前記現像剤格納手段の長手方向端部に設けられ、前記封止手段の引出テープ部が前記擦り切り手段位置から斜め上方に向かって傾斜する仮保持形状に保持可能な仮保持部と、を含むことを特徴とする現像装置である。
請求項5に係る発明は、請求項2又は4に係る現像装置において、前記保持手段としての引き抜き口は前記擦り切り手段よりも上方に位置することを特徴とする現像装置である。
請求項6に係る発明は、請求項3又は4に係る現像装置において、前記保持手段としての仮保持部は、前記封止手段の引出テープ部の幅方向両側縁を抱き込み保持する対構成の抱き込み腕部を有することを特徴とする現像装置である。
請求項7に係る発明は、請求項6に係る現像装置のうち、前記保持手段としての仮保持部が前記抱き込み腕部を有する態様において、前記抱き込み腕部のうち前記擦り切り手段寄りには当該擦り切り手段に向かって前記封止手段の幅方向に拡開する傾斜部を有することを特徴とする現像装置である。
請求項8に係る発明は、請求項4に係る現像装置において、前記引き抜き口が前記擦り切り手段よりも上方に位置し、かつ、前記仮保持部は前記封止手段を仮保持する保持面が斜め上方に傾斜していることを特徴とする現像装置である。
請求項9に係る発明は、請求項4に係る現像装置において、前記擦り切り手段と前記引き抜き口との間に位置する前記封止手段の移動経路は前記仮保持部と非接触な位置に設けられることを特徴とする現像装置である。
請求項10に係る発明は、画像形成装置筐体に対して着脱可能に装着されるプロセスカートリッジであって、現像可能な潜像が保持される像保持手段と、前記像保持手段に対向して配置され、前記像保持手段上の潜像を現像する請求項1乃至9のいずれかに係る現像装置とを含むことを特徴とするプロセスカートリッジである。
請求項11に係る発明は、現像可能な潜像が保持される像保持手段と、前記像保持手段に対向して配置され、前記像保持手段上の潜像を現像する請求項1乃至9のいずれかに係る現像装置とを含むことを特徴とする画像形成装置である。
請求項1に係る発明によれば、現像剤格納手段に格納された現像剤を封止手段で封止し、使用時に封止手段による現像剤の封止状態を解除する態様において、封止手段を引き抜くための引出部の取り扱い性を改善することができる。
請求項2に係る発明によれば、現像装置使用時に封止手段を引き抜き操作するに際し、擦り切り手段における封止手段の姿勢を規制することができる。
請求項3に係る発明によれば、現像装置組立時における封止手段の引出テープ部の姿勢のばらつきを抑制することができる。
請求項4に係る発明によれば、現像装置使用時に封止手段を引き抜き操作するに際し、擦り切り手段における封止手段の姿勢を規制することができることに加え、現像装置組立時における封止手段の引出テープ部の姿勢のばらつきを抑制することができる。
請求項5に係る発明によれば、現像装置の長手方向寸法を広げることなく、封止手段の引き抜き経路として擦り切り手段と引き抜き口との間の距離を長く確保することができる。
請求項6に係る発明によれば、封止手段の引出テープ部の仮保持作業を簡単に実施することができる。
請求項7に係る発明によれば、封止手段の引出テープ部の仮保持作業を更に実施し易くすることができる。
請求項8に係る発明によれば、封止手段引き抜き時に、封止手段と仮保持部との間で干渉し難くすることができる。
請求項9に係る発明によれば、封止手段引き抜き時に、封止手段と仮保持部との間で干渉や摩擦による破れを抑制することができる。
請求項10に係る発明によれば、現像剤格納手段に格納された現像剤を封止手段で封止し、使用時に封止手段による現像剤の封止状態を解除する態様において、封止手段を引き抜くための引出部の取り扱い性を改善することが可能な現像装置を含むプロセスカートリッジを提供することができる。
請求項11に係る発明によれば、現像剤格納手段に格納された現像剤を封止手段で封止し、使用時に封止手段による現像剤の封止状態を解除する態様において、封止手段を引き抜くための引出部の取り扱い性を改善することが可能な現像装置を含む画像形成装置を提供することができる。
(a)は本発明が適用された現像装置を含む画像形成装置の実施の形態の概要を示す説明図、(b)は(a)中B−B線断面図、(c)は(b)中C部分の詳細を示す説明図である。 実施の形態1に係る画像形成装置の全体構成を示す説明図である。 図2に係る画像形成装置で用いられるプロセスカートリッジの詳細を示す説明図である。 図3に示すプロセスカートリッジの斜視説明図である。 図4中V方向から見た斜視説明図である。 図5中VI−VI線断面説明図である。 図5中VII方向から見た斜視説明図である。 図6中VIII部分の拡大説明図である。 実施の形態1で用いられる現像剤格納ユニットの斜視説明図である。 図9中X方向から見た斜視説明図である。 図9中XI方向から見た矢視図である。 図11中XII方向から見た矢視図である。
◎実施の形態の概要
図1(a)は本発明が適用された現像装置を含む画像形成装置の実施の形態の概要を示す説明図である。
同図において、画像形成装置は、現像可能な潜像が保持される像保持手段11と、像保持手段11に対向して配置され、像保持手段11上の潜像を現像する現像装置12とを含む。
ここで、像保持手段11及び現像装置12は図示外の画像形成装置筐体に対して着脱可能に装着されるプロセスカートリッジとして一体化された態様でもよいし、プロセスカートリッジではなく、夫々単独の機能部品として組み込まれた態様でもよい。尚、プロセスカートリッジとしては、像保持手段11及び現像装置12を含むものであればよく、他の機能部品(例えば像保持手段11を帯電する帯電手段や、像保持手段11上の残留物を清掃する清掃手段など)を含んだ態様でもよい。
本実施の形態において、現像装置12は、図1(a)〜(c)に示すように、現像装置12使用前の現像剤Gを格納する現像剤格納手段1と、現像装置12使用時に現像剤格納手段1に格納されていた現像剤Gを撹拌可能に収容する現像剤収容手段2と、現像剤収容手段2の一部に設けられ、現像剤収容手段2に収容された現像剤Gを保持して当該現像剤Gを回転方向に移動する現像剤保持手段3と、現像剤格納手段1の長手方向に沿って開設されたスリット状の開口1aを引き抜き可能に封止し、現像剤格納手段1のスリット状の開口1a縁に対して剥離可能に固着されて当該開口1aを封止する封止テープ部5aと、当該封止テープ部5aの長手方向一端で折り返され、封止テープ部5aに沿って延び当該封止テープ部5aよりも外方にはみ出す引出テープ部5bとを有する封止手段5と、現像剤格納手段1の長手方向端部に設けられ、封止手段5の引出テープ部5bを摩擦接触させながら移動させ、当該引出テープ部5b及びこれに追従する封止テープ部5aに付着した現像剤粉を擦り切る擦り切り手段6と、擦り切り手段6よりも現像剤格納手段1の長手方向外側に間隙を介して設けられ、引出テープ部5b及び封止テープ部5aを移動可能に保持する保持手段7と、を備えたものである。尚、図1(a)〜(c)中、符号4は例えば対構成の撹拌搬送部材4a,4bを有して現像剤収容手段2内の現像剤Gを撹拌混合しながら摩擦帯電させて搬送する撹拌搬送手段である。
このような技術的手段において、現像剤格納手段1は現像装置12使用前の現像剤Gを格納するものであればよく、現像装置12を使用開始するときに現像剤収容手段2に投入される初期現像剤(所謂スタータ現像剤)を格納するもののほか、現像装置12使用時の補給用の現像剤を格納するものも含む。
また、封止手段5は現像剤格納手段1の開口1aを封止するシール手段に相当し、その代表的態様としては、封止テープ部5aと引出テープ部5bとを含み、引出テープ部5bが封止テープ部5aよりも長い態様が挙げられる。
更に、擦り切り手段6は現像剤格納手段1の長手方向端部に設けられ、封止手段5の引出テープ部5b及びこれに追従する封止テープ部5aを摩擦接触させながら移動させ、これらのテープ部5a,5bに付着した現像剤粉を擦り切るものであれば適宜選定して差し支えない。例えば現像剤格納手段1の長手方向端部に封止手段5の引出テープ部5b及びこれに追従する封止テープ部5aを引き出すための引出口を設けることになるが、当該引出口から現像剤粉が漏出しないようにすることが必要であり、引出口に隣接した箇所では少なくともテープ部5a,5bのうち現像剤収容手段2側に露呈した面に接触してテープ部5a,5bに付着した現像剤粉を擦り切る密封部材(粉体との接触面に粉体が擦り切り可能な摩擦抵抗を有する弾性部材など)を設ける態様が挙げられる。尚、密封部材は現像剤収容手段2と別体に設けられてもよいし、現像剤収容手段2の対応部分に一体的に設けるようにしてもよい。
更にまた、本例では、保持手段7は擦り切り手段6の外側に間隙を介して設けられていればよく、現像装置12を使用するときに行われる封止手段5の引き抜き操作時に封止手段5を保持する機能要素でもよいし、あるいは、現像装置12を組み立てるときに封止手段5の引出テープ部5bがばらつかないように仮保持する機能要素のいずれをも含む。
次に、本実施の形態に係る現像装置の代表的態様又は好ましい態様について説明する。
先ず、保持手段7の代表的態様としては、現像剤格納手段1の長手方向外側に配置される側方部材10に形成され、封止手段5の引出テープ部5bを引き抜き可能に保持させる引き抜き口8を含む態様が挙げられる。本例は、現像装置12使用時に封止手段5を引き抜き操作する際に働くものであって、封止手段5のテープ部5a,5bのちぎれ(破れ現象)や封止手段5のテープ部5a,5bの寄りに起因する現像剤Gの漏れを抑制することを企図する。
また、保持手段7の他の代表的態様としては、現像剤格納手段1の長手方向端部に設けられ、封止手段5の引出テープ部5bが擦り切り手段6位置から斜め上方に向かって傾斜する仮保持形状に保持可能な仮保持部9を含む態様が挙げられる。本例は、現像剤格納手段1を組み付ける際に、封止手段5を押さえる作業が不要になり、作業時間を削減できる。また、現像剤格納手段1のみのサブアッセンブリ(部品)を扱う際に、仮止めテープなどを使用せずに封止手段5を仮保持できることから、部品の管理も容易である。
更に、保持手段7の別の代表的態様としては、現像剤格納手段1の長手方向外側に配置される側方部材10に形成され、封止手段5の引出テープ部5bを引き抜き可能に保持させる引き抜き口8と、引き抜き口8と擦り切り手段6との間にあって現像剤格納手段1の長手方向端部に設けられ、封止手段5の引出テープ部5bが擦り切り手段6位置から斜め上方に向かって傾斜する仮保持形状に保持可能な仮保持部9と、を含む態様が挙げられる。本例は、保持手段7として引き抜き口8と仮保持部9とを備えた態様である。
次に、保持手段7の好ましい態様としては以下のものが挙げられる。
第1の態様は、保持手段7としての引き抜き口8が擦り切り手段6よりも上方に位置する態様である。本例は、封止手段5にテンションをかけ易く、封止手段5が寄り難くなるため、封止手段5のちぎれや封止手段5の寄りに起因する現像剤Gの漏れをより効果的に抑制することを企図する。
第2の態様は、保持手段7としての仮保持部9が封止手段5の引出テープ部5bの幅方向両側縁を抱き込み保持する対構成の抱き込み腕部を有する態様である。本例は、仮保持部9が対構成の抱き込み腕部であることから、腕部間の隙間を利用して封止手段5の引出テープ部5bを仮保持させ易い。
第3の態様は、保持手段7としての仮保持部9が抱き込み腕部を有する態様において、抱き込み腕部のうち擦り切り手段6寄りには当該擦り切り手段6に向かって封止手段5の幅方向に拡開する傾斜部を有する態様である。本例は、仮保持部9が対構成の抱き込み腕部に傾斜部を付加したことから、傾斜部の案内作用により、更に封止手段5の引出テープ部5bをセットし易くなる。
第4の態様は、保持手段7として引き抜き口8及び仮保持部9を備えた態様において、引き抜き口8が擦り切り手段6よりも上方に位置し、かつ、仮保持部9は封止手段5を仮保持する保持面が斜め上方に傾斜している態様である。本例は、保持手段7としての引き抜き口8の位置及び仮保持部9の構成を工夫し、封止手段5の引き抜き口8に至る姿勢が仮保持部9の保持面に沿うようにしたものである。
第5の態様は、保持手段7として引き抜き口8及び仮保持部9を備えた態様において、擦り切り手段6と引き抜き口8との間に位置する封止手段5の移動経路が仮保持部9と非接触な位置に設けられる態様である。本例は、封止手段5引き抜き時に、封止手段5が仮保持部9と非接触になるようにしたものである。
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいて本発明をより詳細に説明する。
◎実施の形態1
−画像形成装置の全体構成−
図2は実施の形態1に係る画像形成装置の全体構成を示す。
同図において、画像形成装置は、電子写真方式を採用した作像部20と、当該作像部20に向けて記録媒体としての用紙Sを供給する用紙供給装置30と、用紙供給装置30のフィーダ部31にて供給された用紙Sに作像部20で形成したトナー画像を転写させる転写装置40と、用紙Sに転写されたトナー画像を定着する定着装置50と、を備えたものである。尚、用紙Sの搬送経路には用紙Sを搬送するための搬送ロール60が適宜数設けられ、転写装置40による転写域の手前には用紙Sの位置を整合した後に用紙Sを搬送する位置整合ロール61が設けられている。
<作像部>
本実施の形態において、作像部20は、図2及び図3に示すように、予め決められた方向に回転する像保持手段として例えばドラム状の感光体21を有し、当該感光体21の周囲には、感光体21を帯電する帯電装置22、帯電された感光体21に潜像を書き込むLEDアレイやレーザ書込装置等の潜像書込装置23、感光体21上に書き込まれた潜像をトナーが含まれる現像剤で現像する現像装置24、及び感光体21の転写域よりも回転方向下流側に設けられて感光体21上の残トナー等の残留物を清掃する清掃装置25を備えている。
ここで、作像部20の各要素については適宜選定して差し支えないが、本例では、例えば帯電装置22は帯電筐体22h内に感光体21に接触して配置される帯電ロール22a及びこの帯電ロール22aを清掃する清掃ロール22bを設置したものが用いられ、また、清掃装置25は清掃筐体25hの開口縁に感光体21表面の残留物を掻き取る清掃ブレード25aを設けると共に清掃筐体25h内には清掃ブレード25aで掻き取った残留物を均す均しスクリュー25bを設けたものが用いられている。
特に、本例では、作像部20は、図2乃至図5に示すように、潜像書込装置23を除いた要素を一体化したプロセスカートリッジ26として構成されており、このプロセスカートリッジ26は、感光体21、帯電装置22及び清掃装置25を第1のカートリッジ筐体27aに組み込んだ感光体ユニット27と、スタータ現像剤及び補給現像剤を供給可能な現像装置24を第2のカートリッジ筐体28aに組み込んだ現像ユニット28とを有し、両者を予め決められた位置関係になるように連結したものである。
尚、本例では、プロセスカートリッジ26は、図4及び図5に示すように、第1のカートリッジ筐体27a及び第2のカーリッジ筐体28aの両側方には両者を覆う側方部材としての側方カートリッジカバー29が設けられている。
−現像装置の基本構成−
本実施の形態において、現像装置24は、図2及び図3に示すように、現像剤が収容される現像剤収容手段としての現像容器71を有し、この現像容器71には感光体21に対向した部位に感光体21の軸方向に延びる現像用開口71aを開設し、当該現像用開口71aに面した箇所には現像剤保持手段としての現像ロール72(本例では複数の磁極が所定の位置関係に配列された固定磁石ロールの周囲に回転可能な現像スリーブを具備した態様)を設置すると共に、現像容器71内で現像ロール72の背面側には現像剤を撹拌搬送する撹拌搬送手段として一対の撹拌搬送部材73,74(本例では回転軸の周囲に螺旋状に羽根部材を設けた態様のものを使用)を斜め上下方向に並べて設置し、更に、現像ロール72のうち現像用開口71aよりも現像剤の搬送方向上流側には、現像ロール72上の現像剤の層厚を規制する層厚規制部材(本例では層厚規制ロールを使用)75を現像ロール72に対向して設けたものである。尚、符号76,77は現像容器71の現像用開口71a縁に設けられ、感光体21との間を塞ぐシール部材である。
−現像剤格納器−
また、本実施の形態では、現像装置24は、図2乃至図6に示すように、現像容器71の頂部には現像装置24使用時のスタータ現像剤が格納されている現像剤格納手段としての現像剤格納器80が組み付けられている。
本例においては、図3、図9及び図10に示すように、現像容器71の頂部を構成する頂部枠材81は現像容器71から取外し可能に設けられており、この頂部枠材81には撹拌搬送部材73の軸方向に沿って延びるスリット状の接続開口82が形成されている。
そして本例では、現像剤格納器80は頂部枠材81の接続開口82に挿入して接続される格納容器83を有しており、格納容器83は現像容器71よりも短い長さに形成されている。
そして、格納容器83内にスタータ現像剤が格納されると共に、頂部枠材81の接続開口82は封止手段としてのシールテープ85で塞がれている。
尚、現像容器71の頂部枠材81の周縁には現像容器71の頂部開口(図示せず)縁に対して引っ掛かり可能に弾性変形する取付爪88が適宜数形成されており、現像容器71の頂部開口に頂部枠材81が装着されるようになっている。
本例において、シールテープ85は、頂部枠材81の接続開口82に沿って引き剥がし可能に封止される封止テープ部86と、封止テープ部86の長手方向一端で折り返され、封止テープ部86に沿って延び当該封止テープ部86よりも外方にはみ出す引出テープ部87とを有している。
ここで、シールテープ85の封止テープ部86は頂部枠材81の接続開口82縁に熱溶着や接着剤にて引き剥がし可能に固着可能なテープ材料にて構成されることを必要とするため、本例では、シールテープ85の材料としてこの要請に沿う材料が選定されている。尚、シールテープ85として、封止テープ部86と引出テープ部87とが異なる材料で構成してもよいことは勿論である。
本例において、シールテープ85の封止テープ部86が頂部枠材81の接続開口82を封止した状態において、シールテープ85の引出テープ部87の先端側は頂部枠材81の長手方向の一端から外方にはみ出すように配置されている。
−現像剤補給器−
また、本実施の形態では、現像装置24は、図2乃至図5に示すように、現像容器71のうち感光体21とは反対側に隣接する箇所には現像剤補給器90が組み付けられている。本例において、現像剤補給器90は、現像容器71の頂部枠材81に隣接した箇所に補給用現像剤(トナーのみ、あるいは、トナー及びキャリアを含むものいずれでもよい)を予め格納した補給容器92が受け止め可能な容器受部91を有しており、この容器受部91に受け止められた補給容器92の一端部に対向した部位には補給容器92内の搬送部材を回転させることで補給用現像剤が定量補給可能な定量補給部93を設け、図9及び図10に示すように、定量補給部93にて定量補給された補給用現像剤を現像容器71の頂部枠材81の所定箇所に開設された補給口94から現像容器71内に現像剤を補給するようにしたものである。
−擦り切り機構−
本実施の形態では、図8に示すように、現像容器71の長手方向一端部にはシールテープ85の引出テープ部87を引き出すスリット状の引出口71bが形成されている。そして、本例では、現像容器71の引出口71bに面した箇所にシールテープ85に付着した現像剤粉を擦り切る擦り切り機構100が設けられている。
ここで、擦り切り機構100は、図8及び図9に示すように、頂部枠材81の長手方向一端にはシールテープ85の引出テープ部87の引出方向に交差する幅方向の位置を規制する規制壁101がシールテープ85の厚みよりも僅かに大きい段差をもって形成されており、頂部枠材81の規制壁101間で囲まれた領域に引出口71bを確保するようになっている。一方、現像容器71の長手方向一端に位置する側壁71cの上縁のうち引出口71bに対応した箇所には、表面部の摩擦抵抗がある程度大きい弾性材からなる弾性パッド102が固着されており、当該弾性パッド102がシールテープ85の引出テープ部87及びこれに追従する封止テープ部86に弾接した状態でシールテープ85を移動可能に押し付ける。このため、本例では、擦り切り機構100は、シールテープ85の幅方向の位置を規制壁101にて規制しながらシールテープ85を移動させ、シールテープ85のうち弾性パッド102に接触した面に付着した現像剤粉を弾性パッド102により擦り切るようにしたものである。
−テープ保持機構−
本実施の形態において、シールテープ85のうち現像容器71の長手方向一端から外方にはみ出した引出テープ部87は、保持手段としてのテープ保持機構110にて保持されるようになっている。
<引き抜き口>
本例において、テープ保持機構110は、現像剤格納器80の長手方向外側に間隙を介して設けられるものであって、側方カートリッジカバー29に開設された引き抜き口111にシールテープ85の引出テープ部87の先端側を保持させ、プロセスカートリッジ26使用時(現像装置24使用時に相当)に引き抜き口111から外方にはみ出したシールテープ85の引出テープ部87を引き抜くようにしたものである。
ここで、引き抜き口111はシールテープ85の引出テープ部87及びこれに追従する封止テープ部86が通過可能なスリット状の開口を有しており、引き抜き口111の幅方向寸法wはシールテープ85の幅寸法wに寸法公差及び接続開口82を封止する位置公差を考慮して選定されており、引き抜き口111の高さ方向寸法fはシールテープ85の厚さ寸法に比べて十分に大きい値(例えばシールテープ85の厚さ寸法の5〜10倍程度)に選定されることから、シールテープ85は引き抜き口111によって幅方向の位置が規制された状態で引き抜かれるようになっている。
特に、本例では、引き抜き口111は、図8に示すように、現像容器71の擦り切り機構100位置(引出口71b位置に相当)から水平方向に寸法dだけ離れ、かつ、寸法hだけ上方に位置している。このとき、寸法d,hは適宜選定して差し支えなく、本例では、引出口71bから引き抜き口111に至るシールテープ85は水平線に対し角度αの傾斜姿勢になるように選定されている。このとき、シールテープ85の傾斜姿勢角度αは適宜選定して差し支えないが、寸法dの距離が設計上限られてしまう中で上下方向寸法hをある程度確保するという観点からすれば、45〜60°程度に選定することが好ましい。
更に、本例では、側方カートリッジカバー29の引き抜き口111の入口側には現像容器71側に向かって斜め上方及び斜め下方に拡開する案内テーパ部112が形成されている。このとき、案内テーパ部112の斜め下方に向かう部分は水平線に対して角度αよりも大きい角度で傾斜しているため、引き抜き口111からシールテープ85を引き抜く際には、シールテープ85が案内テーパ部112に対し強く接触する懸念はない。
<仮保持部>
更に、本実施の形態では、テープ保持機構110は、図7乃至図10に示すように、現像装置24の現像容器71にサブアセンブリとしての現像剤格納器80を組み付ける際に、現像剤格納器80の長手方向端部から外方にはみ出しているシールテープ85の引出テープ部87が擦り切り機構100位置から離れた箇所で且つ側方カートリッジカバー29の内側箇所にて仮保持される仮保持部120を備えている。
本例では、仮保持部120は、シールテープ85の引出テープ部87が擦り切り機構100位置から斜め上方に向かって傾斜する仮保持形状に保持可能な構成として、引出テープ部87の幅方向両側縁を抱き込み保持する断面略L字状の対構成の抱き込み腕部121,122を有している。ここで、対構成の抱き込み腕部121,122は現像剤格納器80の一部である頂部枠材81の長手方向端部から外方に突出する対構成の支持片123を有し、これらの対構成の支持片123の内側には相手側に向かって突出する腕片124を一体的に形成したものである。そして、抱き込み腕部121,122のうち支持片123間の寸法はシールテープ85の幅寸法wに略等しい値が選定されており、また、腕片124間の寸法はシールテープ85の幅寸法wよりも短い値が選定されている。
更に、本例では、抱き込み腕部121,122の腕片124にはシールテープ85を仮保持する保持面125が側方カートリッジカバー29に向かって斜め上方に傾斜するように形成されている。そして、本例では、保持面125の水平線に対する角度βは、図8に示すように、シールテープ85の擦り切り機構100位置から側方カートリッジカバー29の引き抜き口111に至る傾斜姿勢角度αよりも小さくなるように選定されており、しかも、シールテープ85の移動経路は仮保持部120の保持面125とは非接触な位置に設けられている。
更にまた、本例では、抱き込み腕部121,122の腕片124のうち擦り切り機構100寄りには、当該擦り切り機構100に向かってシールテープ85の幅方向に拡開する傾斜部126が形成されている。
−プロセスカートリッジの組立て−
次に、本実施の形態に係るプロセスカートリッジを組み立てる場合について説明する。
本実施の形態において、プロセスカートリッジ26を組み立てる場合には、感光体ユニット27と現像ユニット28とを用意し、両ユニット27,28を連結すると共に、両ユニット27,28の両側方を側方カートリッジカバー29で覆うようにすることが必要である。
このとき、現像ユニット28については、第2のカートリッジ筐体28aに現像装置24を組み付けることになるが、現像装置24にはサブアセンブリとしての現像剤格納器80及び現像剤補給器90を組み込むことが必要である。
このとき、図9及び図10に示すように、現像剤格納器80は、現像容器71の頂部枠材81の接続開口82に格納容器83を挿入接続し、接続開口82をシールテープ85で引き剥がし可能に封止したものであるが、このとき、シールテープ85の引出テープ部87は封止テープ部86の長手方向一端で折り返されて頂部枠材81の長手方向一端から外方にはみ出した状態になっている。
このような現像剤格納器80はサブアセンブリとして現像容器71の頂部開口に組み付けることになるが、本例では、図9乃至図12に示すように、シールテープ85の引出テープ部87のはみ出した部分は、頂部枠材81の長手方向端部に設けられた仮保持部120(テープ保持機構110)に仮保持されているため、シールテープ85の引出テープ部87のはみ出した部分は仮保持部120に引っ掛けられた仮保持形状を維持した状態になる。
このため、現像容器71の頂部開口に現像剤格納器80を組み付けるに際し、シールテープ85の引出テープ部87のはみ出した部分の姿勢のばらつきが抑制される。よって、作業者は、シールテープ85の引出テープ部87を抑える作業が不要になり、その分、組み付け作業時間を短縮することが可能である。また、現像剤格納器80のみのサブアセンブリ状態でも、仮止めテープ等を使用せずにシールテープ85の引出テープ部87を仮保持部120に仮保持することが可能になるため、仮止めテープ等を不要として部品状態管理がし易くなる点で好ましい。
特に、本実施の形態では、仮保持部120は擦り切り機構100位置よりも上方に設けられた対構成の抱き込み腕部121,122の斜め上方に延びる保持面125に、シールテープ85の引出テープ部87を抱き込んだ状態で保持するため、シールテープ85の引出テープ部87は擦り切り機構100位置から斜め上方に傾斜した後に抱き込み腕部121,122に保持され、抱き込み腕部121,122を通過した部分は自重で下方に垂れ下がる。このため、シールテープ85の引出テープ部87は山型状の仮保持形状に保たれることになり、シールテープ85は封止テープ部86で接続開口82を封止し、かつ、引出テープ部87は封止テープ部86に沿って折り返された後に仮保持部120に仮保持形状を保って保持される。
更に、本実施の形態では、仮保持部120である抱き込み腕部121,122は、図9乃至図12に示すように、擦り切り機構100寄りに当該擦り切り機構100に向かってシールテープ85の幅方向に拡開する傾斜部126を有しているため、シールテープ85の引出テープ部87を抱き込み腕部121,122に引っ掛けるに当たり、傾斜部126の案内作用により引出テープ部87をセットし易くすることが可能である。
更に、プロセスカートリッジ26の組立てに際し、側方カートリッジカバー29を取り付ける際には、仮保持部120に仮保持していたシールテープ85の引出テープ部87を一方の側方カートリッジカバー29の引き抜き口111から引き出すようにすればよい。
この状態においては、図8に示すように、シールテープ85の引出テープ部87は擦り切り機構100位置から引き抜き口111に向かって斜め上方に傾斜配置される。
−プロセスカートリッジ使用時−
次に、プロセスカートリッジ26使用時には、図示外の画像形成装置筐体の予め決められたカートリッジ受部にプロセスカートリッジ26をセットした後、現像装置24を使用可能な状態にする上で現像装置24のシールテープ85による封止状態を解除し、現像容器71内に現像剤格納器80内のスタータ現像剤を投入することが必要である。
この場合、図8に示すように、作業者は、プロセスカートリッジ26の側方カートリッジカバー29の外側にはみ出しているシールテープ85の引出テープ部87の先端部を把持し、当該引出テープ部87を例えば上方向に引き抜くようにすればよい。
このとき、シールテープ85の引出テープ部87は擦り切り機構100位置を経て引き抜き口111に向かって引っ張られて順次移動し、引出テープ部87の移動に追従して封止テープ部86が接続開口82縁から引き剥がされて移動していく。この状態において、封止テープ部86は格納容器83のスタータ現像剤が接触していた側が外側に露呈することになるが、封止テープ部86に付着した現像剤粉は擦り切り機構100の弾性パッド102を通過するときに擦り切られることから、シールテープ85の封止テープ部86に現像剤粉が付着したまま引き抜かれる懸念はない。
また、本例では、擦り切り機構100は規制壁101にてシールテープ85の幅方向の位置を規制するため、シールテープ85の引き抜き操作時にはシールテープ85の引出テープ部87及び封止テープ部86は弾性パッド102を必ず通過することになり、シールテープ85が弾性パッド102を通過せずに引き抜かれる懸念はない。
更に、本例において、仮に、シールテープ85の引出テープ部87の先端側を幅方向に傾けて引き抜いたとしても、擦り切り機構100から引き抜き口111に至るシールテープ85の姿勢は、擦り切り機構100の規制壁101及び引き抜き口111によって規制されることから、擦り切り機構100を通過するシールテープ85に寄りが生ずる懸念はほとんどなく、シールテープ85の寄りによる現像剤の漏れやシールテープ85の破れ現象は抑制される。
更に、本例では、引き抜き口111は擦り切り機構100位置よりも上方に位置しているため、プロセスカートリッジ26の幅方向のサイズを広げることなく、シールテープ85の擦り切り機構100位置から引き抜き口111に至る距離を大きくすることが可能である。このため、シールテープ85を幅方向に傾けて引き抜いたとしても、擦り切り機構100位置と引き抜き口111とで規制されたシールテープ85の姿勢は変化し難いものになっている。
更にまた、本例では、プロセスカートリッジ26からシールテープ85を引き抜く際に引出テープ部87の先端側を上方に向けて引っ張るようにすれば、シールテープ85が引き抜き口111を通過するとき、図8に示すように、シールテープ85は引き抜き口111の入口縁と出口縁との2箇所で接触することになり、その分、少ない摩擦抵抗でシールテープ85の引き抜き操作を実施することが可能である。この点、例えばシールテープ85の引出テープ部87の先端側を下方に向けて引っ張る場合には、シールテープ85が引き抜き口111を通過するときに引き抜き口111の下面全域と接触するため、シールテープ85引き抜き時の摩擦抵抗が大きくなってしまう懸念がある。
また、シールテープ85の擦り切り機構100位置から引き抜き口111に至る傾斜姿勢は、仮保持部120とは非接触になることから、シールテープ85引き抜き時にシールテープ85が仮保持部120に接触して干渉又は摩擦抵抗により破損する懸念はない。
1…現像剤格納手段,1a…開口,2…現像剤収容手段,3…現像剤保持手段,4…撹拌搬送手段,4a,4b…撹拌搬送部材,5…封止手段,5a…封止テープ部,5b…引出テープ部,6…擦り切り手段,7…保持手段,8…引き抜き口,9…仮保持部,10…側方部材,11…像保持手段,12…現像装置,G…現像剤

Claims (11)

  1. 現像装置使用前の現像剤を格納する現像剤格納手段と、
    現像装置使用時に前記現像剤格納手段に格納されていた現像剤を撹拌可能に収容する現像剤収容手段と、
    前記現像剤収容手段の一部に設けられ、前記現像剤収容手段に収容された現像剤を保持して当該現像剤を回転方向に移動する現像剤保持手段と、
    前記現像剤格納手段の長手方向に沿って開設されたスリット状の開口を引き抜き可能に封止し、前記現像剤格納手段のスリット状の開口縁に対して剥離可能に固着されて当該開口を封止する封止テープ部と、当該封止テープ部の長手方向一端で折り返され、前記封止テープ部に沿って延び当該封止テープ部よりも外方にはみ出す引出テープ部とを有する封止手段と、
    前記現像剤格納手段の長手方向端部に設けられ、前記封止手段の前記引出テープ部を摩擦接触させながら移動させ、当該引出テープ部及びこれに追従する前記封止テープ部に付着した現像剤粉を擦り切る擦り切り手段と、
    前記擦り切り手段よりも前記現像剤格納手段の長手方向外側に間隙を介して設けられ、前記引出テープ部及び前記封止テープ部を移動可能に保持する保持手段と、
    を備えたことを特徴とする現像装置。
  2. 請求項1に記載の現像装置において、
    前記保持手段は、前記現像剤格納手段の長手方向外側に配置される側方部材に形成され、前記封止手段の引出テープ部を引き抜き可能に保持させる引き抜き口を含むことを特徴とする現像装置。
  3. 請求項1に記載の現像装置において、
    前記保持手段は、前記現像剤格納手段の長手方向端部に設けられ、前記封止手段の引出テープ部が前記擦り切り手段位置から斜め上方に向かって傾斜する仮保持形状に保持可能な仮保持部を含むことを特徴とする現像装置。
  4. 請求項1に記載の現像装置において、
    前記保持手段は、前記現像剤格納手段の長手方向外側に配置される側方部材に形成され、前記封止手段の引出テープ部を引き抜き可能に保持させる引き抜き口と、前記引き抜き口と前記擦り切り手段との間であって前記現像剤格納手段の長手方向端部に設けられ、前記封止手段の引出テープ部が前記擦り切り手段位置から斜め上方に向かって傾斜する仮保持形状に保持可能な仮保持部と、を含むことを特徴とする現像装置。
  5. 請求項2又は4に記載の現像装置において、
    前記保持手段としての引き抜き口は前記擦り切り手段よりも上方に位置することを特徴とする現像装置。
  6. 請求項3又は4に記載の現像装置において、
    前記保持手段としての仮保持部は、前記封止手段の引出テープ部の幅方向両側縁を抱き込み保持する対構成の抱き込み腕部を有することを特徴とする現像装置。
  7. 請求項6に記載の現像装置のうち、前記保持手段としての仮保持部が前記抱き込み腕部を有する態様において、
    前記抱き込み腕部のうち前記擦り切り手段寄りには当該擦り切り手段に向かって前記封止手段の幅方向に拡開する傾斜部を有することを特徴とする現像装置。
  8. 請求項4に記載の現像装置において、
    前記引き抜き口が前記擦り切り手段よりも上方に位置し、かつ、前記仮保持部は前記封止手段を仮保持する保持面が斜め上方に傾斜していることを特徴とする現像装置。
  9. 請求項4に記載の現像装置において、
    前記擦り切り手段と前記引き抜き口との間に位置する前記封止手段の移動経路は前記仮保持部と非接触な位置に設けられることを特徴とする現像装置。
  10. 画像形成装置筐体に対して着脱可能に装着されるプロセスカートリッジであって、
    現像可能な潜像が保持される像保持手段と、前記像保持手段に対向して配置され、前記像保持手段上の潜像を現像する請求項1乃至9のいずれかに記載の現像装置とを含むことを特徴とするプロセスカートリッジ。
  11. 現像可能な潜像が保持される像保持手段と、前記像保持手段に対向して配置され、前記像保持手段上の潜像を現像する請求項1乃至9のいずれかに記載の現像装置とを含むことを特徴とする画像形成装置。
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