JP2020051703A - 仮眠システム - Google Patents

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谷口 和宏
Kazuhiro Taniguchi
和宏 谷口
泰世 杉本
Yasuyo Sugimoto
泰世 杉本
雄多 脇山
Yuta Wakiyama
雄多 脇山
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Abstract

【課題】仮眠を行う使用者に適切な濃度の機能性成分を含んだ空気を提供でき、且つ、機能性成分の使用量を低減可能な仮眠システムを提供する。【解決手段】仮眠システム1は、仮眠室R内の床面に設置され、使用者が着座可能な座部2aと、座部2aの後部に設けられた背もたれ部2bとを有する仮眠シート2と、仮眠室R内の空気を吸い込む第1吸込口14と、第1吸込口14から吸い込んだ空気を仮眠シート2の着座空間に吹き出す吹出口18とを有する気流発生手段3と、吹出口18から吹き出す空気に機能性成分を導入する機能性成分導入手段とを備える。吹出口18は、仮眠シート2の前方に位置する室内の天井面に設置され、第1吸込口14は、仮眠シート2の後方に位置する天井面に設置され、気流発生手段3は、吹出口18から吹き降ろした空気が背もたれ部2bに沿って仮眠シート2の後方に流れ、第1吸込口14から吸い上げられるように気流の流れを制御する。【選択図】図2

Description

本発明は、室内で仮眠を行うことを目的とした室内空間に備えられる仮眠システムに関するものである。
ここ数年、働き方改革の流れに沿って職場環境がより働きやすいものになるよう見直しをしようというトレンドがあり、その一環として仮眠室にも注目が集まっている。仮眠室とは業務従事者が日中に短時間の仮眠を取るための空間であり、仮眠を取ることにより眠気を低減し、業務効率を向上することができると言われている。
仮眠室としては単に寝るための空間が用意されているだけのものもあるが、空気環境を適切に制御することにより、より効率的に仮眠がとれるようにしたものもある。
特許文献1には、仮眠などを行うリフレッシュボックスに関するものであり、香り等の機能成分を発生させる手段あるいは音楽、映像なども用いて仮眠やリフレッシュに適した環境制御が提案されている。
また、特許文献2には、仮眠用ではないが、空気調和機に香り装置を設け、室内に香りを提供するものが提案されている。
特開平11−81723号公報 特開平4−332322号公報
仮眠やリラクゼーションなどを行う様々な空間に香り等の機能性空気を用いて眠りの質を向上させる技術があるが、特許文献1、2のように香りのみを発生させる手段の場合、空気中に香り成分を噴射して拡散させている。このため、室内の空間全体に香りが拡散し、使用者に香り空気を届けるためには香料の使用量が多くなってしまうという課題がある。
そこで本発明は、上記の従来の課題を解決するものであり、使用者に適切な濃度の香り空気を提供でき、且つ、香料の使用量を低減可能な仮眠システムを提供することを目的とする。
そして、この目的を達成するために、本発明は、室内の床面に設置され、使用者が着座可能な座部と、座部の後部に設けられた背もたれ部とを有する仮眠シートと、室内の空気を吸い込む第1吸込口と、第1吸込口から吸い込んだ空気を仮眠シートの着座空間に吹き出す吹出口とを有する気流発生手段と、吹出口から吹き出す空気に機能性成分を導入する機能性成分導入手段と、を備え、吹出口は、仮眠シートの前方に位置する室内の天井面に設置され、第1吸込口は、仮眠シートの後方に位置する天井面に設置され、気流発生手段は、吹出口から吹き降ろした空気が背もたれ部に沿って仮眠シートの後方に流れ、第1吸込口から吸い上げられるように気流の流れを制御することを特徴とした仮眠システムとしたものであり、これにより所期の目的を達成するものである。
本発明によれば、仮眠を行う使用者に適切な濃度の機能性成分(香り)を含んだ空気を提供でき、且つ、機能性成分の使用量を低減可能な仮眠システムを提供することができる。
図1は、本発明の実施の形態1に係る仮眠システムの概略斜視図である。 図2は、同仮眠システムの模式図である。 図3は、同仮眠システムを構成する気流発生手段の模式図である。 図4は、香り発生器の構成を示す模式図である。 図5は、気流発生手段の動作制御方法の一例を示すパターン図である。
本発明に係る仮眠システムは、室内の床面に設置され、使用者が着座可能な座部と、座部の後部に設けられた背もたれ部とを有する仮眠シートと、室内の空気を吸い込む第1吸込口と、第1吸込口から吸い込んだ空気を仮眠シートの着座空間に吹き出す吹出口とを有する気流発生手段と、吹出口から吹き出す空気に機能性成分を導入する機能性成分導入手段と、を備える。吹出口は、仮眠シートの前方に位置する室内の天井面に設置され、第1吸込口は、仮眠シートの後方に位置する天井面に設置され、気流発生手段は、吹出口から吹き降ろした空気が背もたれ部に沿って仮眠シートの後方に流れ、第1吸込口から吸い上げられるように気流の流れを制御することを特徴とする。
この構成によれば、機能性成分を含んだ空気を吹出口から使用者が仮眠シートに着座する着座空間に向けて送風し、その後、機能性成分を含んだ空気は仮眠シートの背もたれ部に沿って後方に吹き上げられ、第1吸込口に向かって流れるため、機能性成分が着座空間の周囲に拡散することが抑制され、適切な濃度で使用者に機能性成分の効能を与えることができる。また、室内の空間全体に機能性成分が拡散することが抑制されるので、使用者に機能性成分を含む空気を適切な濃度で届けるため必要な機能性成分の使用量を抑制することができる。
また、機能性成分導入手段は、第1吸込口から吸い込まれる空気に含まれる機能性成分の濃度を検出する検出手段と、吹出口から吹き出す空気への機能性成分の導入量を制御する制御手段とを備え、制御手段は、検出手段で検出した機能性成分の濃度情報に基づいて、吹出口から吹き出す空気に含まれる機能性成分の濃度が所定の値となるように、吹出口から吹き出す空気に導入する機能性成分の導入量を制御することを特徴とする。
これにより、機能性成分の濃度低下分のみ付加するように機能性成分導入手段の導入量を制御することができるので、機能性成分の使用量を削減することができる。
さらに、気流発生手段は、室外の空気を吸い込む第2吸込口と、第2吸込口から吸い込んだ空気を吹出口から仮眠シートの着座空間に吹き出すように切り替える切替手段とをさらに備え、切替手段は、仮眠シートに使用者が着座している場合に第1吸込口から空気を吸い込み、仮眠シートに使用者が着座していない場合に第2吸込口から空気を吸い込むように切り替えることを特徴とする。
これにより、室内に充満した機能性成分の濃度を低下させることができ、次の使用者が入室する際に前回使用者の機能性成分を知覚することがないようにできる。例えば、機能性成分として香りを用いた場合、前回使用者が使用した香り成分が残存せず、次の使用者が入室した際に香りを知覚しないため、香りに鼻が慣れずに仮眠システムを使用することができる。
さらに、機能性成分導入手段は、吹出口から吹き出す空気に導入する機能性成分を、第1機能性成分と第1機能性成分とは異なる第2機能性成分とで切り替える機能性成分切替手段をさらに備え、制御手段は、使用者の入眠段階において第1吸込口から吸い込んだ空気を吹出口から吹き出す際、吹出口から吹き出す空気に第1機能性成分を導入し、使用者の起床段階において第1吸込口から吸い込んだ空気を前記吹出口から吹き出す際、吹出口から吹き出す空気に第2機能性成分を導入するように、切替手段と機能性成分切替手段とを制御するとともに、入眠段階と起床段階との間において第2吸込口から吸い込んだ空気を吹出口から吹き出す際、吹出口から吹き出す空気に機能性成分を導入しない期間を設けるように、切替手段と機能性成分切替手段とを制御することを特徴とする。
これにより、入眠段階及び起床段階のそれぞれに適した機能性成分を含む空気を使用者に知覚させることができ、且つ、入眠段階と起床段階の間において室外空気を導入することで第1機能性成分の濃度を低下させ、起床段階において導入する第2機能性成分が第1機能性成分と混じらないように制御することができる。したがって、使用者に対して、仮眠に適した空気環境を提供でき、快適性を向上させることができる。
以下、本発明を実施するための形態について、添付図面を参照して説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。また、重複を避けるため、全図面を通して、同一の部位については同一の符号を付して二度目以降の説明を省略している。
(実施の形態1)
まず、図1、図2を参照して、本実施の形態1に係る仮眠システム1の概略構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係る仮眠システム1の概略斜視図である。図2は、同仮眠システム1の模式図である。なお、図1では、手前側の壁を図示していないが、仮眠システム1は、小部屋である仮眠室Rに設置されている。
図1及び図2に示すように、仮眠室Rには、室内の床面に仮眠シート2が設置されている。
仮眠シート2は、使用者が着座可能な座部2aと、座部2aの後部に設けられて傾倒可能な(リクライニング可能な)背もたれ部2bと、座部2aの前部に設けられて傾倒可能な足置き部2cと、座部2aの下部に設けられて仮眠シート2全体を支持する脚部2dとを有する。
仮眠シート2の近傍には、仮眠シート2に着座した使用者がシステムの運転、設定、停止の操作を行うためのコントローラー8(一例としてタッチパネル)を設けている。
また、仮眠室Rの天井面には、空気を吸込む第1吸込口14と、第1吸込口14から吸込んだ空気を仮眠シート2の着座空間に吹き出す吹出口18とを有する気流発生手段3が設置されている。
吹出口18は、仮眠シート2の前方の天井面に設置され、吹出口18から送風する気流が仮眠シート2の座部2a又は背もたれ部2bに向かって吹き降ろすように構成している。一方、第1吸込口14は、仮眠シート2の後方の天井面に設置され、吹出口18から送風した気流が背もたれ部2bの傾斜に沿って上方に向かって流れた後、第1吸込口14に向かって吸い上げられるように構成している。
このとき、吹出口18と第1吸込口14の開口形状は矩形状になっており、吹出口18の幅中心と第1吸込口14の幅中心と仮眠シート2の幅中心とが同一直線上に配置するようにしている。また、第1吸込口14は、背もたれ部2bの傾斜角度に沿った角度の延長線と天井面の交点に配置している。更に、吹出口18の開口幅は、仮眠シート2の横幅よりも狭くなっていることが望ましく、本実施の形態1では、仮眠シート2の横幅を900mm、吹出口18の開口幅を600mmとしている。また、吹出口18の開口幅を600mmとすれば、使用者1人に十分な気流を体感させることができる。
これにより、吹出口18から生じる気流の送風幅は、仮眠シート2の座部2aおよび背もたれ部2bの幅よりも狭いため、座部2aおよび背もたれ部2bの横に気流が漏れることがなく、背もたれ部2bに沿った流れ方向の気流を形成して第1吸込口14の方向に空気を流すことができる。
次に気流発生手段3の構成について説明する。図3は、仮眠システム1を構成する気流発生手段3の構成図である。図3に示すように、気流発生手段3は、気流を送り出す送風機筐体としてのケーシング13と、ファン10及びモーター11と、モーター11の運転を制御する制御部12としてのマイクロコンピュータ(以下、マイコン)とを備える。マイコンの指示を受けてモーター11及びファン10が回転すると第1吸込口14から仮眠室R内の空気が吸い込まれ、その空気はファン10によってダクト15に送り出され、最終的に吹出部材16のチャンバー空間17を通って吹出口18から再び仮眠室R内に吹き出される。
また、気流発生手段3の送風経路内であるダクト15の側壁には、機能性成分導入手段としての香り発生器19を2個(香り発生器19Aと香り発生器19B)設けている。それぞれの香り発生器19には、機能性成分として、香りAの香り成分と、香りBの香り成分とを発生させられるようにし、香りAは、例えばラベンダーとし、香りBは、例えばペパーミントとしている。これにより、それぞれの香りを付加した空気を吹出口18から送風することができる。
また、気流発生手段3は、仮眠室Rの室外空気を取り入れる第2吸込口20を有している。第2吸込口20は、ケーシング13と連通して形成されている。気流発生手段3は、第2吸込口20から室外空気をケーシング13内に取り入れることによって、ダクト15を経由して吹出口18から室外空気を送風することができる構成になっている。気流発生手段3は、第2吸込口20の開閉を制御できる切替手段としての吸込ダンパー21を有しており、第2吸込口20からの室外空気の導入または遮断を制御部12で制御できるようになっている。
更に、第1吸込口14には、香り濃度検知手段27(一例として、空気中の化学物質の量を計測できる匂いセンサー)を設け、香り濃度検知手段27によって検知した検知情報を制御部12に伝達できるようになっている。
次に、香り発生器19の構成について、図4を参照して説明する。図4は、香り発生器19の構成を示す模式図である。
香り発生器19は、香り発生器19の外郭を形成する筐体の内部に、香り成分を含んだ液体としての香料を収納する容器22と、容器22内の香料を吸い上げて含浸させ、香り成分を気化させる気化部23とを有している。
気化部23の近傍には、ダクト15内を流れる空気の一部を気化部23に流入させる流入開口部24と、気化した香り成分を導入してダクト15内に戻すための流出開口部25とを有する開口弁26を設けている。
このとき、開口弁26は、筐体内の空間とダクト15内の空間を遮蔽できる面積を有する平板とし、ダクト15内の空気の流れ方向に対して垂直方向にスライドさせることによって流入開口部24と流出開口部25の開度を同時に制御できる。開口弁26のスライド機構については図示しないが、電動モーターなどを用い、制御部12からの信号を受けて動作できるようにしている。
これにより、開口弁26の開度によってダクト15内を流れる空気を気化部23に流入させる流入量を制御することで、香り成分の導入量を調節できるようにしている。香り成分の導入を停止する場合は、開口弁26を全閉することで香り成分を導入しないようにすることが可能となっている。
次に、上記の構成による仮眠システム1において、使用者が仮眠室Rに入室し、仮眠シート2に着座した状態で仮眠を行う際のシステムの動作について、図5を参照して説明する。図5は、気流発生手段の動作制御方法の一例を示すパターン図である。より詳細には、図5の(a)は、香り発生器19による香料成分の発生量制御に関する制御パターンを、横軸を時間、縦軸を香り発生量として香り強さを尺度として示す。図5の(b)は、吹出口18から送風する空気に含まれる香り濃度の状態を、横軸を時間、縦軸を香り濃度として香り強さを尺度として示す。図5の(c)は、第1吸込口に吸込まれる空気に含まれる香り濃度を、横軸を時間、縦軸を香り濃度として香り強さを尺度として示す。図5の(d)は、吸込ダンパー21の開閉動作の状態を、横軸を時間、縦軸を開/閉の状態として示す。
仮眠システム1では、仮眠システム1における一連の仮眠動作(入眠から起床までの動作)は、入眠段階、仮眠段階、起床段階の3段階をこの順に実行する制御となっている。ここで、入眠段階は、使用者に対して入眠を促すために設定された段階であり、仮眠段階は、使用者が比較的浅い睡眠状態を維持して仮眠するために設定された段階であり、起床段階は、使用者に対して浅い睡眠状態からの起床を促すために設定された段階である。
仮眠シート2に着座した使用者はコントローラー8を操作し、香りの強さを設定した後、仮眠システム1の運転動作を開始させる。まず、入眠段階では、吹出口18から気流を送風する際に香り発生器19Aの開口弁26を使用者が設定した香りの強さに応じて決められた開度で開き、香りAの成分を含んだ空気を使用者に送風する。ここで一例として、香り強さは、コントローラー8で“0”〜“5”までの6段階で設定できるようになっており、香り強さが“0”の場合は、開口弁26を前閉(0%)とし、以降、香り強さが1段階上がる毎に開度が20%づつ増えるように設定されている。
香りAを含んだ空気は、吹出口18から使用者が仮眠シート2に着座する着座空間に吹き降ろされ、仮眠シート2(座部2a、背もたれ部2b)に着座した使用者の体の表面を流れながら使用者の頭部に流れる。このため、使用者は、香りAの成分を含んだ空気を呼吸の際に鼻から吸い込み、香りAを知覚できる。例えば、香りAは落ち着いた空気印象となるラベンダーを用いると、香りを感じることで落ち着いた気分になる効果が得られる。このように、使用者は、香りAの香料成分に応じた空気印象を感じることで心地よさを感じながら眠りに入ることができる。その後、使用者の頭部を通過した香りAの成分を含んだ気流は、背もたれ部2bの傾斜に応じた角度で上方に向かって流れた後、第1吸込口14に吸い上げられるため、香りAが周囲に拡散しにくいようになっている。
第1吸込口14から吸い込まれた空気に含まれる香りAは、香り濃度検知手段27によって濃度を検知し、その濃度情報を制御部12が受信する。制御部12は、香りAの濃度が高い場合は香り発生手段Aの開口弁26の開度を小さくし、濃度が低い場合は、開口弁26の開度を大きくする。これにより、制御部12は、吹出口18から送風される香りAの濃度を一定に制御することができる。
具体例として、図5の(a)〜(d)の入眠段階で示すように、使用者が設定したにおい強度が“4”のとき初期の開口弁26の開度は80%で送風開始した後、第1吸込口14に吸い上げられた空気を香り濃度検知手段27で検知した香りAの濃度がにおい強度“3”レベルであれば、次に必要な香り導入量(初期の濃度から減少した分に相当する量)はにおい強度“1”と判定して開口弁26の開度を当初80%から20%へと小さくすることによって、吹出口18から送風される香りAの濃度が一定になるように制御している。
上記のように、香りAは吹出口18から送風されて以降、第1吸込口14で香りAの成分を回収できる構成になっているため、香り濃度検知手段27で検知した濃度に応じて香りAの導入量を減少させても使用者には確実に香りを知覚させることができ、且つ、香りの使用量を減らすことができる。この結果、香り成分の補充などのメンテ頻度が少なく、使い勝手のよい仮眠システム1が提供できる。
また、香りを含んだ空気が仮眠室R内を巡る主流の流動状態は吹出口18、仮眠シート2、第1吸込口14の順にループするような流れになるため、主流以外の空気中に香り成分が拡散する量が少なく、香り発生を停止した後に仮眠室R内の空気に残存する香り成分(残香)が少ないという効果もある。
次に、入眠段階が終了すると仮眠段階に移行する。図5の(a)〜(d)の仮眠段階で示すように、仮眠段階では、香りAの導入を停止するために開口弁26を全閉すると同時に吸込ダンパー21を開口して室外空気を仮眠室R内に導入する。このとき、仮眠室R内の気圧が室外空気導入によって上昇するが、仮眠室Rの壁面接合部や出入口ドアのアンダーカット等(図示せず)の建材の隙間から室外に漏れることで換気されるようになっている。これにより、仮眠室R内に残存する香りAの成分を効果的に室外に排出して香りAの濃度を低下させることができる。なお、室外空気を仮眠室R内に導入する期間は、仮眠段階の全期間であってもよいし、仮眠段階の一部の期間としてもよい。
次に、図5の(a)〜(d)の起床段階で示すように、仮眠段階から起床段階に移行する際は、吸込ダンパー21を全閉して第2吸込口20からの室外空気導入を遮断すると同時に香り発生器19Bの開口弁26を開き、香りBを含んだ空気を吹出口18から送風する。これにより、使用者は目覚めの際に香りBを知覚する。一例として香りBはすっきりとした空気印象のあるペパーミントとすると、使用者は香りBを知覚するとすっきりとした心地よさを感じながら覚醒することができる。その後、香りBの香り成分の導入量は、入眠段階の香りAと同様に香り濃度検知手段27で検知した濃度に応じて香りBの使用量を減らす制御を行う。このようにすることで、使用者に香りBを感じさせつつ、メンテ性の高い仮眠システム1が提供できる。更に、起床段階の前の仮眠段階において、第2吸込口20から室外空気を導入して仮眠室R内の空気を換気することで、入眠段階で発生させた香りAと起床段階で発生させた香りBが混合せず、香りBの空気印象や効能を使用者に与えることで、より快適性の高い仮眠を提供できるという効果もある。
以上、本実施の形態1に係る仮眠システム1によれば、香り成分(機能性成分)を含んだ空気を吹出口18から使用者が仮眠シート2に着座する着座空間に向けて送風し、その後、香り成分を含んだ空気は仮眠シート2の背もたれ部2bに沿って後方に吹き上げられ、第1吸込口14に向かって流れるため、香り成分が着座空間の周囲に拡散することが抑制され、適切な濃度で使用者に香り成分の効能を与えることができる。また、仮眠室R内の空間全体に香り成分が拡散することが抑制されるので、使用者に香り成分を含む空気を適切な濃度で届けるため必要な香り成分の使用量が抑制することができる。
また、香り成分の濃度低下分のみ付加するように香り発生器19の導入量を制御することができるので、香り成分の使用量を削減することができる。
また、第2吸込口20から吸い込む室外空気によって、仮眠室R内に充満した香り成分の濃度を低下させることができ、次の使用者が入室する際に前回使用者の香り成分を知覚することがないようにできる。このため、次の使用者が入室した際に、香りに鼻が慣れずに仮眠システムを使用することができる。
また、入眠段階及び起床段階のそれぞれに適した香り成分を含む空気を使用者に知覚させることができ、且つ、入眠段階と起床段階の間である仮眠段階において室外空気を導入することで香り成分Aの濃度を低下させ、起床段階において導入する香り成分Bが香り成分Aと混じらないように制御することができる。したがって、使用者に対して、仮眠に適した空気環境を提供でき、快適性を向上させることができる。
以上、本発明に関して実施の形態1をもとに説明した。これらの実施の形態1は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
以上のように、本発明に係る仮眠システムは、仮眠時に適した空気環境を制御することにより使用者に快適な室内環境を提供することを可能とするものである。このため、記載の仮眠室だけでなく短時間の休息を必要とする会社の個人デスク、学校、塾等の机、車内空間または24時間稼働する医療・介護施設、工場、空港のラウンジ、高速道路のサービスエリア等、幅広い分野にて有用である。さらに、本システムは、仮眠時に留まらずホテルまたは住宅の寝室等、本睡眠を目的とした空間でも有用である。
1 仮眠システム
2 仮眠シート
2a 座部
2b 背もたれ部
2c 足置き部
2d 脚部
3 気流発生手段
8 コントローラー
10 ファン
11 モーター
12 制御部
13 ケーシング
14 第1吸込口
15 ダクト
16 吹出部材
17 チャンバー空間
18 吹出口
19 香り発生器
19A 香り発生器
19B 香り発生器
20 第2吸込口
21 吸込ダンパー
22 容器
23 気化部
24 流入開口部
25 流出開口部
26 開口弁
27 香り濃度検知手段

Claims (4)

  1. 室内の床面に設置され、使用者が着座可能な座部と、前記座部の後部に設けられた背もたれ部とを有する仮眠シートと、
    前記室内の空気を吸い込む第1吸込口と、前記第1吸込口から吸い込んだ空気を前記仮眠シートの着座空間に吹き出す吹出口とを有する気流発生手段と、
    前記吹出口から吹き出す空気に機能性成分を導入する機能性成分導入手段と、
    を備え、
    前記吹出口は、前記仮眠シートの前方に位置する前記室内の天井面に設置され、
    前記第1吸込口は、前記仮眠シートの後方に位置する前記天井面に設置され、
    前記気流発生手段は、前記吹出口から吹き降ろした空気が前記背もたれ部に沿って前記仮眠シートの後方に流れ、前記第1吸込口から吸い上げられるように気流の流れを制御することを特徴とした仮眠システム。
  2. 前記機能性成分導入手段は、前記第1吸込口から吸い込まれる空気に含まれる機能性成分の濃度を検出する検出手段と、前記吹出口から吹き出す空気への機能性成分の導入量を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記検出手段で検出した機能性成分の濃度情報に基づいて、前記吹出口から吹き出す空気に含まれる機能性成分の濃度が所定の値となるように、前記吹出口から吹き出す空気に導入する機能性成分の導入量を制御することを特徴とした請求項1に記載の仮眠システム。
  3. 前記気流発生手段は、室外の空気を吸い込む第2吸込口と、当該第2吸込口から吸い込んだ空気を前記吹出口から前記仮眠シートの着座空間に吹き出すように切り替える切替手段とをさらに備え、
    前記切替手段は、前記仮眠シートに使用者が着座している場合に前記第1吸込口から空気を吸い込み、前記仮眠シートに使用者が着座していない場合に前記第2吸込口から空気を吸い込むように切り替えることを特徴とした請求項1または2に記載の仮眠システム。
  4. 前記機能性成分導入手段は、前記吹出口から吹き出す空気に導入する機能性成分を、第1機能性成分と前記第1機能性成分とは異なる第2機能性成分とで切り替える機能性成分切替手段をさらに備え、
    前記制御手段は、使用者の入眠段階において前記第1吸込口から吸い込んだ空気を前記吹出口から吹き出す際、前記吹出口から吹き出す空気に前記第1機能性成分を導入し、使用者の起床段階において前記第1吸込口から吸い込んだ空気を前記吹出口から吹き出す際、前記吹出口から吹き出す空気に前記第2機能性成分を導入するように、前記切替手段と前記機能性成分切替手段とを制御するとともに、前記入眠段階と前記起床段階との間において前記第2吸込口から吸い込んだ空気を前記吹出口から吹き出す際、前記吹出口から吹き出す空気に機能性成分を導入しない期間を設けるように、前記切替手段と前記機能性成分切替手段とを制御することを特徴とした請求項3に記載の仮眠システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022070514A1 (ja) * 2020-09-29 2022-04-07 パナソニックIpマネジメント株式会社 気流制御システム、気流制御方法及びプログラム
WO2023032457A1 (ja) * 2021-09-01 2023-03-09 パナソニックIpマネジメント株式会社 気流制御システム

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