JP2020051375A - 推定装置、及び車両 - Google Patents

推定装置、及び車両 Download PDF

Info

Publication number
JP2020051375A
JP2020051375A JP2018183405A JP2018183405A JP2020051375A JP 2020051375 A JP2020051375 A JP 2020051375A JP 2018183405 A JP2018183405 A JP 2018183405A JP 2018183405 A JP2018183405 A JP 2018183405A JP 2020051375 A JP2020051375 A JP 2020051375A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
amount
filter
ash
estimating
estimated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018183405A
Other languages
English (en)
Inventor
直人 村澤
Naoto Murasawa
直人 村澤
彰朗 西方
Akiro Nishikata
彰朗 西方
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Isuzu Motors Ltd filed Critical Isuzu Motors Ltd
Priority to JP2018183405A priority Critical patent/JP2020051375A/ja
Priority to PCT/JP2019/037071 priority patent/WO2020066931A1/ja
Publication of JP2020051375A publication Critical patent/JP2020051375A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01NGAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR INTERNAL COMBUSTION ENGINES
    • F01N3/00Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust
    • F01N3/02Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust for cooling, or for removing solid constituents of, exhaust
    • F01N3/021Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust for cooling, or for removing solid constituents of, exhaust by means of filters
    • F01N3/023Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust for cooling, or for removing solid constituents of, exhaust by means of filters using means for regenerating the filters, e.g. by burning trapped particles

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Processes For Solid Components From Exhaust (AREA)

Abstract

【課題】PMフィルタ中に堆積するアッシュ量を簡易に、且つ、正確に推定することを可能とする推定装置を提供すること。【解決手段】内燃機関10の排気通路30内に配設されたPMフィルタ42に堆積するアッシュ量を推定する推定装置46であって、PMフィルタ42の前後差圧を検出する差圧センサの検出値に基づいて、PMフィルタ42に堆積するPM堆積量を推定する第1のPM量推定部46aと、内燃機関10の運転状態の推移に基づいて、PMフィルタ42に堆積するPM堆積量を推定する第2のPM量推定部46bと、第1のPM量推定部46aにより推定されるPM堆積量と、第2のPM量推定部46bにより推定されるPM堆積量と、の差分値に基づいて、PMフィルタ42に堆積するアッシュ量を推定するアッシュ量推定部46dと、を備える。【選択図】図2

Description

本開示は、推定装置、及び車両に関する。
一般に、内燃機関の排気通路には、排気ガスに含まれる微粒子状物質(Particulate Matter:以下、「PM」と称する)を捕集するPMフィルタ等の排気浄化装置が設けられている。
この種のPMフィルタは、捕集できるPM量に上限があるため、PMフィルタ中のPMを燃焼除去する再生が行われている(例えば、特許文献1を参照)。
PMフィルタを再生する際には、一般に、内燃機関の運転状態を変更して、排気ガスを高温化し(例えば、約600℃)、これにより、PMフィルタを加熱し、当該PMフィルタ中のPMを、排気ガス中のOを用いて燃焼除去する(以下、「強制再生」と称する)。排気ガスを高温化する手法としては、例えば、インジェクタから噴射する燃料たるHCの噴射量を増加させ、PMフィルタの前段に配設され又はPMフィルタに担持された酸化触媒にて当該HCを酸化し、酸化触媒で発生するHC酸化熱を利用する方法等が用いられる。
特開2015−172341号公報
ところで、この種のPMフィルタには、車両の走行距離や走行時間が長くなるにつれて、煤成分のPMの堆積だけでなく、排気ガスに含まれるエンジンオイルの成分(例えば、CaSO)に起因するアッシュ(灰状物質)が堆積することが知られている。
かかるアッシュは、PMを強制再生する際にも除去されず、PMフィルタ中に堆積し続ける。PMフィルタ中に堆積するアッシュは、PMと同様に、圧力損失を生じさせるため、堆積量が増加するにつれてPMフィルタにおける圧力損失の増大を引き起こし、燃費の悪化を引き起こすという問題がある。
そのため、通常、アッシュが堆積した場合には、車両の搭乗者にPMフィルタの交換時期又はアッシュ洗浄時期を、報知することが行われている。かかる観点から、PMフィルタに堆積するアッシュ量を推定する要請がある。
本開示は、上記の問題点に鑑みてなされたもので、PMフィルタ中に堆積するアッシュ量を簡易に、且つ、正確に推定することを可能とする推定装置、及び車両を提供することを目的とする。
前述した課題を解決する主たる本開示は、
内燃機関の排気通路内に配設されたフィルタに堆積するアッシュ量を推定する推定装置であって、
前記フィルタの前後差圧を検出する差圧センサの検出値に基づいて、前記フィルタに堆積する微粒子状物質の堆積量を推定する第1の微粒子状物質量推定部と、
前記内燃機関の運転状態の推移に基づいて、前記フィルタに堆積するPM堆積量を推定する第2の微粒子状物質量推定部と、
前記第1の微粒子状物質量推定部により推定される微粒子状物質の堆積量と、前記第2の微粒子状物質量推定部により推定される微粒子状物質の堆積量と、の差分値に基づいて、前記フィルタに堆積するアッシュ量を推定するアッシュ量推定部と、
を備える推定装置である。
又、他の局面では、
上記の推定装置を備える車両である。
本開示に係る推定装置によれば、PMフィルタ中に堆積するアッシュ量を簡易に、且つ、正確に推定することが可能である。
一実施形態に係る車両の構成を示す図 一実施形態に係るECUの構成を示すブロック図 一実施形態に係る第1のPM量推定部及び第2のPM量推定部それぞれにより推定されるPM堆積量の推移を示す図 一実施形態に係るECUの動作を示すフローチャート
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施形態について詳細に説明する。尚、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
[車両の構成]
以下、図1を参照して、一実施形態に係る推定装置の構成について説明する。本実施形態では、本発明の推定装置を、ディーゼルエンジン車両に適用した態様ついて説明する。
図1は、本実施形態に係る車両1の構成を示す図である。
本実施形態に係る車両1は、エンジン10、吸気通路20、排気通路30、エアクリーナ21、ターボチャージャ22、吸気スロットルバルブ23、EGR装置31、及び、排気浄化装置40等を含んで構成される。
エンジン10は、燃焼室及びインジェクタ(図示せず)等を含んで構成される。エンジン10は、燃焼室内で、空気の吸気行程、空気の圧縮行程、燃焼ガスの膨張行程、及び燃焼ガスの排気行程が繰り返し行われることよって、車両1の動力を生成する。
エンジン10は、インジェクタにおける燃料噴射態様等を、燃費を優先した低燃費・低排ガス運転モード(以下、「通常運転時」と称する)、又は、PMフィルタ42を強制再生する強制再生運転モード等に切り替え可能に構成されている。
尚、本実施形態に係るエンジン10は、4気筒エンジンであり、吸気通路20から吸気マニホルドを介して四つの燃焼室に分岐し、当該四つの燃焼室から排気マニホルドを介して排気通路30に合流する構成となっている。
吸気通路20は、上流側の吸気口20aから新気(空気)を吸入し、エンジン10に当該新気を供給する吸気管である。吸気通路20には、上流側の吸気口20aから燃焼室にかけて、順に、エアクリ−ナ21、ターボチャージャ22のコンプレッサ、及び吸気スロットルバルブ23等が設けられている。
排気通路30は、エンジン10から排出される燃焼後の排気ガスを、車両1の外部に排出する排気管である。排気通路30には、エンジン10から下流側に向かって、順に、EGR装置31、ターボチャージャ22のタービン、及び排気浄化装置40等が設けられている。
排気浄化装置40は、酸化触媒41、PMフィルタ42、差圧センサ43、酸素濃度センサ44、温度センサ45、及び、ECU(Electronic Control Unit)46を含んで構成される。
酸化触媒41は、排気ガス中に含まれる未燃焼燃料の炭化水素や一酸化窒炭素を酸化して除去する。酸化触媒41は、白金や酸化セリウム等の公知の任意の酸化触媒であってよく、例えば、コージェライトや炭化ケイ素等の多孔質セラミックが用いられ、これらに触媒成分を担持して形成されている。
酸化触媒41は、排気通路30のPMフィルタ42の上流側に隣接して配設されている。そして、酸化触媒41は、PMフィルタ42の強制再生時には、エンジン10側から排出される未燃焼燃料の炭化水素(HC)を酸化して、当該酸化熱により、排気ガスを高温化するようにも機能する。
PMフィルタ42(本発明の「フィルタ」に相当)は、排気ガス中に含まれるPMを捕捉する。PMフィルタ42としては、典型的には、コージェライトや炭化ケイ素の多孔質セラミックが素材として用いられる。PMフィルタ42は、例えば、当該多孔質セラミックで形成した捕集壁中を排気ガスが通過するように入口と出口を交互に目封じしたハニカム構造を呈している。
差圧センサ43は、PMフィルタ42の前後差圧を検出する。酸素濃度センサ44は、酸化触媒41の入口側にて、排気ガスの酸素濃度を検出する。温度センサ45は、酸化触媒41の入口側にて、排気ガスの温度を検出する。これらのセンサは、公知の任意のセンサで実現され得る。
差圧センサ43、酸素濃度センサ44、及び、温度センサ45は、それぞれ、自身が検出したセンサ値に係るセンサ情報(以下、「センサ情報」と略称する)をECU46に送信する。
ECU46は、PMフィルタ42の再生制御等を行う電子制御ユニットを含む。ECU46は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、入力ポート、及び出力ポート等を含んで構成されている。尚、ECU46は、車両1の各部と通信することで、これらを制御したり、これらからデータを受信したりする。又、ECU46は、車両1に設けられた各種センサ(本実施形態では、差圧センサ43、酸素濃度センサ44、及び、温度センサ45)からセンサ情報を取得して、排気浄化装置40や車両1の各部の状態を検出している。図1中の点線矢印は、信号経路を示す。
[ECUの構成]
ここで、図2、図3を参照して、本実施形態に係る排気浄化装置40のECU46(本発明の「推定装置」に相当する)の構成の一例について、説明する。
図2は、本実施形態に係るECU46の構成を示すブロック図である。
ECU46は、第1のPM量推定部46a、第2のPM量推定部46b、フィルタ再生制御部46c、及び、アッシュ量推定部46dを備えている。尚、図2中の矢印は、信号経路を示す。
第1のPM量推定部46a(本発明の「第1の微粒子状物質量推定部」に相当)は、差圧センサ43が示すPMフィルタ42の前後差圧から、PMフィルタ42中に堆積するPMに起因する圧力損失を算出し、これによって、PMフィルタ42中に堆積するPM堆積量を推定する。
PMフィルタ42に堆積したPMは、排気ガスの流れを妨げるため、PMフィルタ42にPMが堆積につれて、PMフィルタ42の前後差圧も大きくなる。一方、PMフィルタ42のフィルタ再生を実行した際には、PMフィルタ42に堆積したPMが、燃焼除去されるため、PMフィルタ42の前後差圧は小さくなる。
第1のPM量推定部46aは、このようにPMフィルタ42の前後差圧とPMフィルタ42に堆積したPM堆積量との間の相関に基づいて、PMフィルタ42の前後差圧からPMフィルタ42のPM堆積量を推定する。尚、PMフィルタ42の前後差圧とPMフィルタ42に堆積するPM堆積量との対応関係は、例えば、予め実験等によって求められ、ECU46等の記憶部(例えば、ROM)に記憶されている。
但し、差圧センサ43が示すPMフィルタ42の前後差圧は、PMフィルタ42に堆積したアッシュに起因した圧力損失も含むため、第1のPM量推定部46aが推定するPM堆積量は、アッシュに起因した誤差成分を含むものとなっている。
第2のPM量推定部46b(本発明の「第2の微粒子状物質量推定部」に相当)は、エンジン10の運転状態の推移に基づいて、PMフィルタ42に堆積するPM堆積量を推定する。
第2のPM量推定部46bは、通常時(フィルタ再生時以外の場合を表す。以下同じ)には、エンジン10の運転状態(例えば、燃料噴射量、エンジン回転数、エンジン負荷、及び、EGR率等)に基づいて、単位時間当たりにエンジン10から排出されるPM量を算出する。そして、第2のPM量推定部46bは、単位時間当たりにエンジン10から排出されるPM量を積算することにより、現時点におけるPMフィルタ42に堆積するPM堆積量を算出する。
又、第2のPM量推定部46bは、フィルタ再生時には、エンジン10の運転状態に基づいて(例えば、排気ガスの温度、排気ガスの酸素濃度)、単位時間当たりにPMフィルタ42から燃焼除去されるPM量を算出する。そして、第2のPM量推定部46bは、フィルタ再生開始時にPMフィルタ42に堆積していたPM堆積量から、単位時間当たりに燃焼除去されるPM量を減算していくことにより、現時点におけるPMフィルタ42に堆積するPM堆積量を算出する。
ここで、単位時間当たりにエンジン10から排出されるPM量、及び、単位時間当たりにPMフィルタ42から燃焼除去されるPM量は、例えば、予め実験等により求められ、エンジン10の運転状態と関連付けて、ECU46の記憶部(例えば、ROM)等に記憶されている。
フィルタ再生制御部46cは、PMフィルタ42中のPM堆積量が所定の閾値を超えた場合に、PMフィルタ42の強制再生を実行する。フィルタ再生制御部46cは、PMフィルタ42を強制再生する際には、例えば、エンジン10に対して制御信号を出力して、エンジン10を強制再生運転モードで運転させることによって、PMフィルタ42の強制再生を行う。
強制再生運転モードにおいては、例えば、エンジン10は、インジェクタから噴射する燃料噴射量を増加したり、マルチ噴射を実行したりして、排気ガス中のHC(炭化水素)量を増加させる。これによって、酸化触媒41で当該HCを酸化させ、酸化触媒41でのHC酸化熱を利用して、排気ガスを600℃程度まで昇温させる。これにより、PMフィルタ42を加熱し、当該PMフィルタ42中のPMを、排気ガス中のOを用いて燃焼除去する。
但し、強制再生の手法としては、従来公知の種々の手法を適用することが可能である。例えば、車両1が排気管インジェクタを搭載している場合には、フィルタ再生制御部46cは、エンジン10にて追加燃料を噴射させる代わりに、又は、これと共に、当該排気管インジェクタにて追加燃料を噴射させてもよい。
尚、ここでは、フィルタ再生制御部46cは、PMフィルタ42を強制再生するか否かを判断する際には、第1のPM量推定部46aにより推定されたPMフィルタ42中のPM積積量又は第2のPM量推定部46bにより推定されたPMフィルタ42中のPM堆積量のいずれの値を用いてもよい。但し、第1のPM量推定部46aによるPM堆積量の推定方法及び第2のPM量推定部46bによるPM堆積量の推定方法それぞれの特性に鑑みて、フィルタ再生制御部46cは、PMフィルタ42中のPM堆積量を把握するタイミングに応じて、選択的に、第1のPM量推定部46aに推定されたPM堆積量又は第2のPM量推定部46bに推定されたPM堆積量のいずれか一方の値を用いてもよい。
アッシュ量推定部46dは、第1のPM量推定部46aにより推定されるPM堆積量と、 第2のPM量推定部46bにより推定されるPM堆積量と、の差分値に基づいて、PMフィルタ42に堆積するアッシュ量を推定する。そして、アッシュ量推定部46dは、PMフィルタ42に堆積するアッシュ量が過剰となった場合には、車両ECU(図示せず)等に報知する。
アッシュ量推定部46dは、典型的には、PMフィルタ42の再生が完了した時点において、第1のPM量推定部46a及び第2のPM量推定部46bそれぞれにより推定されるPM堆積量に基づいて、PMフィルタ42に堆積するアッシュ量を推定する。
図3は、第1のPM量推定部46a及び第2のPM量推定部46bそれぞれにより推定されるPM堆積量の推移を示す図である。尚、図3のT1は、PMフィルタ42の再生が完了した時点を表している。
図3に示すように、第1のPM量推定部46aに推定されるPM堆積量(点線L1)は、PMフィルタ42に堆積するアッシュを加味した値となるため、第2のPM量推定部46bに推定されるPM堆積量(実線L2)よりも大きい値となる。従って、第1のPM量推定部46aにより推定されるPM堆積量から第2のPM量推定部46bにより推定されるPM堆積量を減算した値に基づいて、PMフィルタ42に堆積するアッシュ量を推定することができる。
この際、アッシュ量推定部46dは、例えば、ECU46の記憶部(例えば、ROM)等に予め記憶された第1のPM量推定部46aにより推定されるPM堆積量と第2のPM量推定部46bにより推定されるPM堆積量との差分値とPMフィルタ42に堆積するアッシュ量とが関連付けて記憶されたデータに基づいて、アッシュ量を推定する。尚、ECU46の記憶部には、アッシュ量が過多であると判定するための基準値のみが記憶されていてもよい。
但し、図3に示すように、第1のPM量推定部46aの推定精度、及び第2のPM量推定部46bの推定精度は、それぞれ、エンジン10の運転状態又はPMフィルタ42に堆積するPM堆積量等に依拠して異なっている。この点、PMフィルタ42の再生が完了した時点においては、PMフィルタ42中のPM堆積量は、通常、ゼロとなるため、第1のPM量推定部46a及び第2のPM量推定部46bいずれの推定精度も最も高い状態となる。かかる観点から、アッシュ量推定部46dは、PMフィルタ42の再生が完了した時点において、第1のPM量推定部46a及び第2のPM量推定部46bそれぞれにより推定されたPM堆積量に基づいて、PMフィルタ42に堆積するアッシュ量を推定する。
尚、ECU46の上記した各機能は、例えば、CPUがROM、RAM等に記憶された制御プログラムや各種データを参照することによって実現される。但し、当該機能は、ソフトウェアによる処理に限られず、専用のハードウェア回路によっても実現できることは勿論である。
[ECUの動作]
次に、図4を参照して、本実施形態に係るECU46の動作の一例について説明する。尚、ここでは、PMフィルタ42を強制再生するためのECU46の動作についてのみ説明する。
図4は、本実施形態に係るECU46の動作を示すフローチャートである。図4に示すフローチャートは、例えば、ECU46がコンピュータプログラムに従って、所定間隔(例えば、100ms毎)で実行するものである。
ステップS1において、ECU46は、PMフィルタ42の強制再生が完了した直後か否かを判定する。ここで、PMフィルタ42の強制再生が完了した直後である場合(S1:YES)、ECU46は、ステップS2に処理を進める。一方、PMフィルタ42の強制再生が完了した直後でない場合(S1:NO)、ECU46は、図4の一連のフローの処理を終了する。
ステップS2において、ECU46は、第1のPM量推定部46aによって、PMフィルタ42中のPM堆積量を推定する。
ステップS3において、ECU46は、第2のPM量推定部46bによって、PMフィルタ42中のPM堆積量を推定する。
ステップS4において、ECU46は、第1のPM量推定部46aによって推定されたPM堆積量と、第2のPM量推定部46bによって推定されたPM堆積量との差分値を算出し、当該差分値が閾値以上であるか否かを判定する。そして、当該差分値が閾値以上である場合(S4:YES)、ECU46は、ステップS5に処理を進める。一方、当該差分値が閾値未満である場合(S4:NO)、ECU46は、図4の一連のフローの処理を終了する。
ステップS5において、ECU46は、例えば、車両ECUに、PMフィルタ42に堆積するアッシュ量が過多である旨を報知する。尚、車両ECUは、ECU46から当該報知を受けた場合、車両1のインストルメントパネル等にその旨を表示し、搭乗者に対して報知する。
本実施形態に係るECU46は、以上のような処理によって、PMフィルタ42中に過剰にアッシュが堆積することを抑制する。
尚、上記では、ECU46(アッシュ量推定部46d)の報知タイミングの一例として、強制再生完了後において、第1のPM量推定部46aにより推定されたPM堆積量と、第2のPM量推定部46bにより推定されたPM堆積量と、の差分値が閾値以上である際を示した。但し、より正確を期するため、ECU46(アッシュ量推定部46d)は、第1のPM量推定部46aにより推定されたPM堆積量と、第2のPM量推定部により推定されたPM堆積量46bと、の差分値が閾値以上であると判定した場合、一旦、PMフィルタ42の手動再生を実行させる構成としてもよい。
具体的には、ECU46(アッシュ量推定部46d)は、第1のPM量推定部46aにより推定されたPM堆積量と、第2のPM量推定部46bにより推定されたPM堆積量と、の差分値が閾値以上である場合(図4のステップS4:YES)、車両1のインストルメントパネルに配設された手動再生ランプを点灯させる。そして、運転者が、PMフィルタ42の手動再生を実行した後に、再度、第1のPM量推定部46aにより推定されたPM堆積量と、第2のPM量推定部46bにより推定されたPM堆積量と、の差分値を算出し、その際の差分値が閾値以上である場合には、搭乗者に対してアッシュ量が過多である旨を報知する態様とすればよい。これによって、PMフィルタ42に残存する燃え残りのPMに起因して、誤報知してしまうことを抑制することができる。
[効果]
以上のように、本実施形態に係るECU46(推定装置)は、差圧センサ43の検出値から推定されるPM堆積量と、エンジン10の運転状態の推移から推定されるPM堆積量と、の差分値に基づいて、PMフィルタ42に堆積するアッシュ量を推定する。
従って、本実施形態に係るECU46によれば、簡易な手法で、PMフィルタ42に堆積するアッシュ量を推定することができる。又、これによって、PMフィルタ42に堆積するアッシュ量が過多となった状態を正確に検出することが可能である。これによって、車両の搭乗者にPMフィルタ42の交換時期又はアッシュ洗浄時期を、正確に報知することが可能である。
尚、本実施形態に係るECU46によれば、特に、PMフィルタ42に堆積するPM堆積量を推定するロジックのみを用いて、アッシュ量を推定することができるため、アッシュ量を推定するロジックを作成するための開発工数の削減、及びECU46における演算負荷の軽減に資する点で、好適である。
又、本実施形態に係るECU46は、アッシュ量を推定する際、PMフィルタ42の再生が完了した直後に推定されたPM堆積量を用いるため、より高精度にアッシュ量を推定することが可能となる。
(その他の実施形態)
本発明は、上記実施形態に限らず、種々に変形態様が考えられる。
上記実施形態では、ECU46の構成の一例として、第1のPM量推定部46a、第2のPM量推定部46b、フィルタ再生制御部46c、及びアッシュ量推定部46dの機能が一のコンピュータによって実現されるものとして記載したが、複数のコンピュータによって実現されてもよいのは勿論である。例えば、アッシュ量推定部46dの機能とフィルタ再生制御部46cの機能は、それぞれ別個のECUに搭載されてもよい。
又、上記実施形態では、排気浄化装置40を適用する車両1の一例として、ディーゼルエンジン車両に適用した態様ついて説明する。但し、本発明に係る排気浄化装置40は、ガソリンンジン車両にも適用し得る。
又、上記実施形態では、内燃機関の排気浄化装置40の一例として、車両に適用する態様を示した。しかしながら、本発明に係る排気浄化装置40は、車両に限らず、船舶や航空機等、その他の内燃機関を備える装置にも適用し得るのは勿論である。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、請求の範囲を限定するものではない。請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
本開示に係る排気浄化装置の推定装置によれば、PMフィルタ中に堆積するアッシュ量を簡易に、且つ、正確に推定することが可能である。
1 車両
10 エンジン
20 吸気通路
21 エアクリーナ
22 ターボチャージャ
23 吸気スロットルバルブ
30 排気通路
31 EGR装置
40 排気浄化装置
41 酸化触媒
42 PMフィルタ
43 差圧センサ
44 酸素濃度センサ
45 温度センサ
46 ECU(推定装置)
46a 第1のPM量推定部
46b 第2のPM量推定部
46c フィルタ再生制御部
46d アッシュ量推定部

Claims (4)

  1. 内燃機関の排気通路内に配設されたフィルタに堆積するアッシュ量を推定する推定装置であって、
    前記フィルタの前後差圧を検出する差圧センサの検出値に基づいて、前記フィルタに堆積する微粒子状物質の堆積量を推定する第1の微粒子状物質量推定部と、
    前記内燃機関の運転状態の推移に基づいて、前記フィルタに堆積するPM堆積量を推定する第2の微粒子状物質量推定部と、
    前記第1の微粒子状物質量推定部により推定される微粒子状物質の堆積量と、前記第2の微粒子状物質量推定部により推定される微粒子状物質の堆積量と、の差分値に基づいて、前記フィルタに堆積するアッシュ量を推定するアッシュ量推定部と、
    を備える推定装置。
  2. 前記アッシュ量推定部は、前記フィルタの再生が完了した時点において、前記第1の微粒子状物質量量推定部及び前記第2の微粒子状物質量量推定部それぞれにより推定される微粒子状物質の堆積量に基づいて、前記フィルタに堆積するアッシュ量を推定する
    請求項1に記載の推定装置。
  3. 前記アッシュ量推定部は、前記フィルタに堆積するアッシュ量が所定の閾値を超えている場合、その旨を報知する
    請求項1又は2に記載の推定装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の推定装置を備える車両。
JP2018183405A 2018-09-28 2018-09-28 推定装置、及び車両 Pending JP2020051375A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018183405A JP2020051375A (ja) 2018-09-28 2018-09-28 推定装置、及び車両
PCT/JP2019/037071 WO2020066931A1 (ja) 2018-09-28 2019-09-20 推定装置、及び車両

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018183405A JP2020051375A (ja) 2018-09-28 2018-09-28 推定装置、及び車両

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020051375A true JP2020051375A (ja) 2020-04-02

Family

ID=69952123

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018183405A Pending JP2020051375A (ja) 2018-09-28 2018-09-28 推定装置、及び車両

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2020051375A (ja)
WO (1) WO2020066931A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112999764A (zh) * 2021-03-03 2021-06-22 华能(天津)煤气化发电有限公司 一种用于判断除灰系统过滤器滤棒状态的方法
JP7439782B2 (ja) 2021-03-11 2024-02-28 いすゞ自動車株式会社 監視装置および車両

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006105056A (ja) * 2004-10-07 2006-04-20 Mitsubishi Motors Corp 内燃機関の排気浄化装置
JP2008057443A (ja) * 2006-08-31 2008-03-13 Denso Corp 排気浄化装置
JP2008215105A (ja) * 2007-02-28 2008-09-18 Yanmar Co Ltd ディーゼルエンジン

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008121557A (ja) * 2006-11-13 2008-05-29 Mitsubishi Motors Corp 内燃機関の排気浄化装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006105056A (ja) * 2004-10-07 2006-04-20 Mitsubishi Motors Corp 内燃機関の排気浄化装置
JP2008057443A (ja) * 2006-08-31 2008-03-13 Denso Corp 排気浄化装置
JP2008215105A (ja) * 2007-02-28 2008-09-18 Yanmar Co Ltd ディーゼルエンジン

Also Published As

Publication number Publication date
WO2020066931A1 (ja) 2020-04-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4709220B2 (ja) パティキュレートフィルタの再生方法
JP3869333B2 (ja) 排気ガス浄化装置
JP6201577B2 (ja) 診断装置
EP1905991A1 (en) Control method of exhaust gas purification system and exhaust gas purification system
US10030567B2 (en) Exhaust purification device
JP2009138704A (ja) 排気後処理装置
CN102844538B (zh) 废气净化装置及废气净化装置的控制方法
JP2005140111A (ja) ディーゼル・パティキュレート・フィルターの圧力モニター
JP3951618B2 (ja) ディーゼルパティキュレートフィルタ装置とその再生制御方法
WO2020066931A1 (ja) 推定装置、及び車両
US7784275B2 (en) Optimization of hydrocarbon injection during diesel particulate filter (DPF) regeneration
JP2004132358A (ja) フィルタ制御装置
JP4424071B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP7384114B2 (ja) フィルタ状態検知装置
JP4510709B2 (ja) 触媒劣化判定装置
JP4349219B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP7439782B2 (ja) 監視装置および車両
JP4682877B2 (ja) 排ガス浄化フィルタのパティキュレート堆積量検出装置及び検出方法
JP2005163652A (ja) 排気浄化装置
JP2006105056A (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP6365319B2 (ja) Pmセンサの異常診断装置
JP2009209859A (ja) ディーゼルエンジンの排気浄化装置
WO2020066929A1 (ja) 排気浄化装置の制御装置、及び車両
JP2022180939A (ja) 排気浄化システム
JP2021173218A (ja) 触媒劣化度推定装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20190612

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20191028

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210831

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220802

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20230207