JP2020051311A - 部分送入タービン - Google Patents

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Abstract

【課題】効率を向上した部分送入タービンを提供する。【解決手段】部分送入タービンは、周方向に沿って部分的に形成されるとともに作動流体が通過可能に構成された送入部内に、互いの間に前記作動流体の流路を形成するように周方向に沿って配列された複数のノズルと、複数のノズルよりも作動流体の流通方向下流側に設けられた複数の動翼を有するロータとを備え、周方向に対向する送入部の2つの壁面部のうち、ロータの回転方向上流側の上流側壁面部が、ノズルの後縁よりも作動流体の流通方向下流側に延びる延長部を含み、延長部の下端がよりロータの回転方向上流側に位置する。【選択図】図1

Description

本開示は、部分送入タービンに関する。
蒸気タービンやガスタービン等では一般的に、円環状に形成された外輪部及び内輪部間に形成される環状開口部の全周にわたって複数のノズルが設けられ、この環状開口部の全周にわたって作業流体が流入するようになっている。これに対し、この環状開口部の周方向における一部の領域(送入部)のみに作業流体が流入し、他の領域(非送入部)は作業流体の流入を阻止する構成を有する部分送入タービンが知られている。このような部分送入タービンの構成が、例えば特許文献1に記載されている。
特許文献1の部分送入タービンでは、ノズル出口から流出する作動流体の流速は超音速ではないが、ノズル出口から流出する作動流体の流速が超音速の場合は、送入部内に設けられる複数のノズルのうちロータの回転方向に対して最も上流側のノズルと、このノズルが対向する送入部の壁面部との間に構成される流路から流出する作動流体中にプラントルマイヤーの膨張扇が形成されことにより、作動流体は大きな流出角度でロータの動翼に流入するため、出力が向上しタービン効率を向上させることができる。
特開2016−17446号公報
しかしながら、図12(a)に示されるように、送入部100内に設けられる複数のノズルのうちロータの回転方向Aに対して最も上流側のノズル101が対向する送入部100の壁面部102の下流端102aの位置を、作動流体の流通方向Bにおいてノズル101の後縁101aと同じ位置(一点鎖線の位置)とする構成では、作動流体のサイドリークが増加するため、動翼への流入率が低下してしまう。図12(b)に示されるように、作動流体の流通方向Bにおいてノズル101の後縁101aと同じ位置(一点鎖線の位置)における壁面部102の接線方向に壁面部102が作動流体の流通方向下流側に延長する構成では、図12(a)の構成に比べてサイドリークは減少するものの、動翼への流入率はさらに低下してしまう。
上述の事情に鑑みて、本開示の少なくとも1つの実施形態は、効率を向上した部分送入タービンを提供することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも1つの実施形態に係る部分送入タービンは、
周方向に沿って部分的に形成されるとともに作動流体が通過可能に構成された送入部内に、互いの間に前記作動流体の流路を形成するように前記周方向に沿って配列された複数のノズルと、
前記複数のノズルよりも前記作動流体の流通方向下流側に設けられた複数の動翼を有するロータと
を備える部分送入タービンであって、
前記流路は、前記流路の入口からスロートにかけて流路面積が減少するとともに前記スロートから前記流路の出口にかけて流路面積が増加するように構成され、
前記周方向に対向する前記送入部の2つの壁面部のうち、前記ロータの回転方向上流側の上流側壁面部は、前記ノズルの後縁よりも前記作動流体の流通方向下流側に延びる延長部を含み、
前記作動流体の流通方向に平行に前記周方向に沿って切断した前記送入部の断面において、前記延長部は、前記作動流体の流通方向に前記ノズルの前記後縁と同じ位置における前記上流側壁面部の接線上又は該接線よりも前記ロータの回転方向上流側に位置し、前記延長部の少なくとも下流端部は前記接線よりも前記ロータの回転方向上流側に位置する。
上記(1)の構成によると、周方向に対向する送入部の2つの壁面部のうち、ロータの回転方向上流側の上流側壁面部が、ノズルの後縁よりも作動流体の流通方向下流側に延びる延長部を含み、延長部の下端がよりロータの回転方向上流側に位置することにより、超音速で流路の出口を流出する作動流体が過膨張し、作動流体がロータの動翼に流入する範囲がよりロータの回転方向上流側に広がるので、作動流体の動翼への流入率が向上し、部分送入タービンの効率を向上することができる。
(2)いくつかの実施形態では、上記(1)の構成において、
前記断面において前記延長部は、前記下流端部から前記作動流体の流通方向上流側に向かって少なくとも部分的に、前記作動流体の流通方向に沿って延びる部分を含む。
上記(2)の構成によると、延長部の下端をよりロータの回転方向上流側に位置させることができ、作動流体がロータの動翼に流入する範囲をよりロータの回転方向上流側に広げることができるので、作動流体の動翼への流入率が確実に向上し、部分送入タービンの効率を向上することができる。
(3)いくつかの実施形態では、上記(1)の構成において、
前記断面において前記延長部は、前記下流端部から前記作動流体の流通方向上流側に向かって少なくとも部分的に、前記延長部の接線と前記作動流体の流通方向とのなす角度が前記作動流体の流通方向上流側に向かって増加する部分を含む。
ノズルの後縁よりも作動流体の流通方向上流側の上流側壁面部に対して、延長部がロータの回転方向上流側へ急激に曲がる構成では、澱み部が生じるため作動流体の過膨張の促進が阻害されてしまう。しかしながら、上記(3)の構成によると、延長部がロータの回転方向上流側に向かって凸状に湾曲する構成にすることで澱み部の形成を抑制できるので、作動流体の過膨張を確実に促進しながら作動流体の動翼への流入率を向上し、部分送入タービンの効率を向上することができる。
(4)いくつかの実施形態では、上記(1)〜(3)のいずれかの構成において、
前記断面において、
前記作動流体の流通方向に垂直であるとともに前記下流端部を通る第1直線と、
前記作動流体の流通方向に平行であるとともに前記延長部の上流端部を通る第2直線と
を想定し、
前記第1直線と前記第2直線との交点を第1交点とし、前記第1直線と前記接線との交点を第2交点とし、前記第1直線と前記延長部との交点を第3交点とし、前記第1交点から前記第2交点までの距離をL1とし、前記第1交点から前記第3交点までの距離をL2とすると、0≦L2/L1≦0.5である。
L2/L1>0.5の範囲では、作動流体がロータの動翼に流入する範囲のロータの回転方向上流側への広がりが小さいので、作動流体の動翼への流入率の向上が小さい。しかしながら、上記(4)の構成によると、作動流体がロータの動翼に流入する範囲をロータの回転方向上流側に大きく広げることができるので、作動流体の動翼への流入率が確実に向上し、部分送入タービンの効率を向上することができる。
(5)いくつかの実施形態では、上記(1)〜(4)のいずれかの構成において、
前記複数のノズルうち前記ロータの回転方向最上流側に位置する最上流ノズルと前記上流側壁面部とによって画定される流路である最上流流路のスロート位置における流路面積は、前記最上流流路以外の他の流路のスロート位置における流路面積よりも小さい。
上記(5)の構成によると、最上流流路を流通する作動流体の流量が減少し、他の流路を流通する作動流体の流量が増加する。一般的に、最上流流路は他の流路に比べてノズルとしての性能が低いため、最上流流路を流通する作動流体の流量を減少して、最上流流路以外の他の流路を流通する作動流体の流量を増加することにより、ノズルとしての性能を向上することができる。
(6)いくつかの実施形態では、上記(5)の構成において、
前記最上流ノズルの前記ロータの回転方向上流側に面する上流側側面は、前記最上流ノズル以外の他のノズルの前記ロータの回転方向上流側に面する上流側側面と比べて、前記上流側壁面に向かって大きく突出するように構成されている。
上流側壁面部を最上流ノズルの上流側側面に向かって突出させることによっても上記(5)の構成は実現できる。しかしながら、上記(6)の構成の最上流ノズルを形成し、それを送入部内に設ける方が、より簡単に上記(5)の構成を実現することができる。
(7)いくつかの実施形態では、上記(5)または(6)の構成において、
前記複数のノズルのうち前記ロータの回転方向最下流側に位置する最下流ノズルと該最下流ノズルの隣のノズルとによって画定される流路である最下流流路のスロート位置における流路面積は、前記最下流ノズル以外の他の隣り合う2つのノズルによって画定される流路のスロート位置における流路面積よりも小さい。
上記(7)の構成によると、最下流流路を流通する作動流体の流量が減少し、他の流路を流通する作動流体の流量が増加する。一般的に、最下流流路も最上流流路以外の他の流路に比べてノズルとしての性能が低いため、最上流流路及び最下流流路を流通する作動流体の流量を減少することにより、ノズルとしての性能を向上することができる。
(8)いくつかの実施形態では、上記(7)の構成において、
前記最下流ノズルの前記ロータの回転方向上流側に面する上流側側面は、前記最上流ノズル及び前記最下流ノズル以外の他のノズルの前記ロータの回転方向上流側に面する上流側側面と比べて、前記上流側壁面に向かって大きく突出するように構成されている。
最下流ノズルの隣のノズルの下流側側面を最下流ノズルの上流側側面に向かって突出させることによっても上記(7)の構成は実現できる。しかしながら、上記(8)の構成の最下流ノズルは、上記(6)の構成の最上流ノズルと同じ形状にすることができるので、異なる形状のノズルの種類を上記(6)の構成に対して増加しなくても、上記(7)の構成を実現することができる。
本開示の少なくとも1つの実施形態によれば、周方向に対向する送入部の2つの壁面部のうち、ロータの回転方向上流側の上流側壁面部が、ノズルの後縁よりも作動流体の流通方向下流側に延びる延長部を含み、延長部の下端がよりロータの回転方向上流側に位置することにより、超音速で流路の出口を流出する作動流体が過膨張し、作動流体がロータの動翼に流入する範囲がよりロータの回転方向上流側に広がるので、作動流体の動翼への流入率が向上し、部分送入タービンの効率を向上することができる。
本開示の実施形態1に係る部分送入タービンにおいて、作動流体の流通方向に平行に周方向に沿って切断した送入部の断面図である。 本開示の実施形態1に係る部分送入タービンのノズル間に形成された流路の構成を示す図である。 本開示の実施形態1に係る部分送入タービンと図12(b)に図示された部分送入タービンとにおける、動翼への作動流体の流入率の違いを説明するための図である。 本開示の実施形態1に係る部分送入タービンにおける上流側壁面部の延長部の変形例を示す部分断面図である。 本開示の実施形態1に係る部分送入タービンにおける上流側壁面部の延長部の別の変形例を示す部分断面図である。 本開示の実施形態2に係る部分送入タービンにおける上流側壁面部の延長部の部分断面図である。 本開示の実施形態2に係る部分送入タービンにおける上流側壁面部の延長部の変形例を示す部分断面図である。 本開示の実施形態3に係る部分送入タービンにおいて、作動流体の流通方向に平行に周方向に沿って切断した送入部の断面図である。 本開示の実施形態3に係る部分送入タービンの変形例において、作動流体の流通方向に平行に周方向に沿って切断した送入部の断面図である。 本開示の実施形態3に係る部分送入タービンの別の変形例において、作動流体の流通方向に平行に周方向に沿って切断した送入部の断面図である。 本開示の実施形態2に係る部分送入タービンにおいて、ロータの回転方向における位置Pと延長部の下流端部との好ましい相対位置関係を説明するための部分断面図である。 従来の部分送入タービンにおいて、作動流体の流通方向に平行に周方向に沿って切断した送入部の断面図である。
以下、図面を参照して本発明のいくつかの実施形態について説明する。ただし、本発明の範囲は以下の実施形態に限定されるものではない。以下の実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、本発明の範囲をそれにのみ限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
(実施形態1)
本開示の実施形態1に係る部分送入タービンは、例えば、蒸気タービンの高圧タービンの調速段を構成している。ただし、蒸気タービンの高圧タービンの調速段はあくまでも例示であり、本開示の実施形態1に係る部分送入タービンは、ガスタービンに設けられてもよい。
図1に示されるように、本開示の実施形態1に係る部分送入タービン1は、ノズル構造体2と、ノズル構造体2よりも作動流体の流通方向Bの下流側に設けられたロータ3とを備えている。ノズル構造体2は、その周方向に沿って、作動流体が通過可能なように作動流体の流通方向Bに貫通する送入部4と、作動流体が通過できないように作動流体の流通方向Bに面する閉止部6を有した非送入部5とを備えている。すなわち、送入部4は、ノズル構造体2の周方向に沿って部分的に形成されている。ロータ3は、その周方向に沿って互いの間に間隔をあけて配列された複数の動翼7を備えている。
送入部4内には、周方向に沿って複数のノズル10が間隔をあけて配列されている。送入部4は、周方向に対向する2つの壁面部16,17を有し、ロータ3の回転方向Aの上流側の壁面部を上流側壁面部16とし、ロータ3の回転方向Aの下流側の壁面部を下流側壁面部17とする。また、複数のノズル10のうち、ロータ3の回転方向Aにおいて最も上流側のノズルを最上流ノズル11とし、ロータ3の回転方向Aにおいて最も下流側のノズルを最下流ノズル12とする。
隣り合うノズル10,10間にはそれぞれ、作動流体の流路13が形成されている。流路13のうち、最下流ノズル12と、最下流ノズル12の隣のノズル10との間に形成された流路を最下流流路14とする。また、最上流ノズル11と上流側壁面部16との間にも作動流体の流路が形成され、この流路を最上流流路15とする。
図2に示されるように、流路13は、各ノズル10の各前縁10a間に形成された入口13aと、一方のノズル10の後縁10bと他方のノズル10の側面10cとの間に形成された出口13bとを含んでいる。各流路13は、入口13aから出口13bに向かって流路面積が減少し、入口13aと出口13bとの間の位置13cにおいて流路面積が最小となり、位置13cから出口13bに向かって流路面積が増加するように構成されている。ここで、位置13cはスロート位置であり、位置13cにおいてスロート19が構成される。尚、図示しないが、最上流流路15(図1参照)も、流路13と同様の構成を有している。各流路13及び最上流流路15がこのような構成を有することにより、各流路13及び最上流流路15を流通して各出口から流出する作動流体の流速は超音速となる。
図1に示されるように、上流側壁面部16は、各ノズル10の各後縁10bよりも作動流体の流通方向Bの下流側に延びる延長部18を含んでいる。延長部18は、作動流体の流通方向Bにおける各ノズル10の各後縁10bの位置(一点鎖線の位置)と同じ位置Pから、作動流体の流通方向Bに沿って、好ましくは作動流体の流通方向Bに平行に、下流側に向かって延びている。
次に、本開示の実施形態1に係る部分送入タービン1の動作について説明する。
図1に示されるように、作動流体は、ノズル構造体2の送入部4内に流入し、流路13又は最上流流路15を流通することで送入部4を通過し、超音速の流速で過膨張してロータ3の動翼7に流入する。動翼7が作動流体から受ける力によってロータ3が回転する。
ここで、上流側壁面部16は、各ノズル10の各後縁10bよりも作動流体の流通方向Bの下流側に延びる延長部18を含んでいるので、各流路13及び最上流流路15の各出口から作動流体が流出する際、延長部18によってサイドリークが抑制される。
また、延長部18は、作動流体の流通方向Bに沿って下流側に向かって延びているので、作動流体の流通方向Bにおいて各ノズル10の各後縁10bよりも下流側で、図12(b)の構成に比べて、延長部18がロータ3の回転方向Aの上流側に位置することになる。そうすると、動翼7に向かう作動流体のロータ3の回転方向Aにおける範囲は、前者(本実施形態1)の構成の方が後者(図12(b))の構成よりも大きくなる。その結果、図3に示されるように、作動流体が動翼7に当たる範囲、すなわち動翼7への流入率が、前者では範囲R1なのに対し後者では範囲R2となり、前者の方が後者よりも大きくなるので、後者に対して前者の効率が向上する。
このように、周方向に対向する送入部4の2つの壁面部のうち、ロータ3の回転方向Aの上流側の上流側壁面部16が、ノズル10の後縁10bよりも作動流体の流通方向Bの下流側に延びる延長部18を含み、延長部18が作動流体の流通方向Bに沿って下流側に向かって延びていることにより、流路13の出口13bから超音速で流出する作動流体が過膨張し、作動流体がロータ3の動翼7に流入する範囲がよりロータ3の回転方向Aにおける上流側に広がるので、作動流体の動翼7への流入率が向上し、部分送入タービン1の効率を向上することができる。
実施形態1では、延長部18は、位置Pから作動流体の流通方向Bに沿って下流側に向かって延びているが、この形態に限定するものではない。図4に示されるように、延長部18は、位置Pにおける上流側壁面部16の接線Lに沿って位置Pから延びる部分18aと、作動流体の流通方向Bに沿って延びる部分18bとを含む形態であってもよい。すなわち、延長部18は、延長部18の下流端部18cから作動流体の流通方向Bの上流側に向かって少なくとも部分的に、作動流体の流通方向Bに沿って延びる部分18bを含む形態であってもよい。また、図5に示されるように、部分18aは接線方向に延びる形態に限定するものではなく、接線Lよりもロータ3の回転方向Aの上流側に向かって窪む部分18a1を部分的に含んでもよい。すなわち、部分18aは、位置Pにおける上流側壁面部16の接線L上の部分及び接線Lよりもロータ3の回転方向Aの上流側に位置する部分の両方を含む形態であってもよい。
(実施形態2)
次に、実施形態2に係る部分送入タービンについて説明する。実施形態2に係る部分送入タービンは、実施形態1に対して、延長部18の形状を変更したものである。尚、実施形態2において、実施形態1の構成要件と同じものは同じ参照符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図6に示されるように、延長部18は、位置Pにおける上流側壁面部16の接線Lよりもロータ3の回転方向Aの上流側で、位置Pから下流端部18cまでロータの回転方向Aの下流側に向かって凸状に湾曲した形状を有している。言い換えると、延長部18は、延長部18上の任意の位置Eにおける延長部18の接線L’と作動流体の流通方向Bとのなす角度をθとし、位置Eよりも作動流体の流通方向Bの上流側の延長部18上の任意の位置Fにおける延長部18の接線L”と作動流体の流通方向Bとのなす角度をθとすると、θ<θとなっている。すなわち、延長部18は、延長部18の接線と作動流体の流通方向Bとのなす角度が作動流体の流通方向Bの上流側に向かって増加する形状を有している。その他の構成は実施形態1と同じである。
実施形態1の延長部18(図1参照)のように、位置Pにおいて延長部18が急激に作動流体の流通方向Bに沿って延びる構成の場合、上流側壁面部16は位置Pにおいて不連続で滑らかでないので澱み部が形成されてしまい、作動流体の過膨張の促進が阻害されてしまうおそれがある。しかし、実施形態2の延長部18は、位置Pから下流端部18cまで凸状に湾曲した形状を有することにより、実施形態1の延長部18に比べて、上流側壁面部16が位置Pにおいてより連続的で滑らかになる。その結果、澱み部の形成を抑制できるので、作動流体の過膨張を確実に促進しながら作動流体の動翼7(図1参照)への流入率を向上し、部分送入タービン1(図1参照)の効率を向上することができる。
実施形態2では、延長部18は、位置Pから下流端部18cまで凸状に湾曲した形状を有しているが、この形態に限定するものではない。図7に示されるように、延長部18は、位置Pにおける上流側壁面部16の接線Lに沿って位置Pから延びる部分18aと、凸状に湾曲した部分18dとを含む形態であってもよい。すなわち、延長部18は、下流端部18cから作動流体の流通方向Bの上流側に向かって少なくとも部分的に凸状に湾曲した部分、言い換えると、延長部18の接線と作動流体の流通方向Bとのなす角度が作動流体の流通方向Bの上流側に向かって増加する部分を含む形態であってもよい。
(実施形態3)
次に、実施形態3に係る部分送入タービンについて説明する。実施形態3に係る部分送入タービンは、実施形態2に対して、最上流流路15の構成を変更したものである。尚、実施形態3において、実施形態2の構成要件と同じものは同じ参照符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図8に示されるように、最上流ノズル11のロータ3の回転方向Aの上流側に面する上流側側面11cは、最上流ノズル11以外の他のノズル10のロータ3の回転方向Aの上流側に面する上流側側面10cと比べて、上流側壁面部16に向かって大きく突出するように構成されている。これにより、最上流流路15のスロート位置15cにおける流路面積は、最上流流路15以外の他の流路13のスロート位置13cにおける流路面積よりも小さくなっている。その他の構成は実施形態2と同じである。
周方向の端部に位置する最下流流路14及び最上流流路15は一般に、それらの間に位置する他の流路13に比べてノズルとしての性能が悪い。実施形態3では、最上流流路15のスロート位置15cにおける流路面積を、最上流流路15以外の他の流路13のスロート位置13cにおける流路面積よりも小さくすることにより、最上流流路15を流通する作動流体の流量を減少して、最上流流路15以外の他の流路13を流通する作動流体の流量が増加するようになる。これにより、実施形態2と比べて、ノズルとしての性能を向上することができる。
実施形態3では、最上流流路15のスロート位置15cにおける流路面積を、最上流流路15以外の他の流路13のスロート位置13cにおける流路面積よりも小さくするために、最上流ノズル11の上流側側面11cを、最上流ノズル11以外の他のノズル10の上流側側面10cと比べて、上流側壁面部16に向かって大きく突出するように構成しているが、この形態に限定するものではない。図9に示されるように、上流側壁面部16の一部を上流側側面11cに向かって突出するように構成することにより、スロート位置15cにおける流路面積をスロート位置13cにおける流路面積よりも小さくしてもよい。ただし、図9に示される構成では、上流側側面11cに向かって突出する部分を上流側壁面部16に形成する必要があるが、図8に示される構成では、上流側側面11cが大きく突出した形状の最上流ノズル11を形成して、これを送入部4内に設ければよいので、図9に示される構成に比べて図8に示される構成の方が、より簡単に、スロート位置15cにおける流路面積をスロート位置13cにおける流路面積よりも小さくする構成を実現することができる。
また、図10に示されるように、最下流ノズル12の上流側側面12cを、最上流ノズル11及び最下流ノズル12以外の他のノズル10の上流側側面10cと比べて、上流側壁面部16に向かって大きく突出するように構成して、最下流流路14のスロート位置14cにおける流路面積を、最下流流路14及び最上流流路15以外の他の流路13のスロート位置13cにおける流路面積よりも小さくしてもよい。ノズルとしての性能の悪い最下流流路14を流通する作動流体の流量も減少することにより、最下流流路14及び最上流流路15以外の他の流路13を流通する作動流体の流量がさらに増加するようになる。これにより、実施形態2と比べて、ノズルとしての性能をさらに向上することができる。
図10に示される構成においても、最下流ノズル12の隣のノズル10のロータ3の回転方向Aの下流側に面する下流側側面10dを、最下流ノズル12以外の他のノズル10の下流側側面10dと比べて、下流側壁面部17に向かって大きく突出するように構成することにより、最下流流路14のスロート位置14cにおける流路面積を、最下流流路14及び最上流流路15以外の他の流路13のスロート位置13cにおける流路面積よりも小さくしてもよい。ただし、図10に示される構成の場合、最下流ノズル12は、最上流ノズル11と同じ形状にすることができる、すなわち、2種類の異なる形状のノズルを用意すればよいが、最下流ノズル12の隣のノズル10の下流側側面10dの形状を変更する場合には、異なる形状のノズルの種類が3つになる。このため、図10に示される構成の方が、異なる形状のノズルの種類の数の観点から好ましいと言える。
実施形態1〜3のそれぞれにおいて、ロータ3の回転方向Aにおける位置Pと延長部18の下流端部18cとの好ましい相対位置関係を特定していない。そこで、実施形態2の構成を例にして、当該相対位置関係を説明する。尚、当該相対位置関係は、実施形態1及び3並びにそれらの各変形例においても当てはまる。
図11において、作動流体の流通方向Bに垂直であるとともに延長部18の下流端部18cを通る第1直線S1と、作動流体の流通方向Bに平行であるとともに延長部18の上流端部18dを通る第2直線S2とを想定する。第1直線S1と第2直線S2との交点を第1交点P1とし、第1直線S1と、位置Pにおける上流側壁面部16の接線Lとの交点を第2交点P2とし、第1直線S1と延長部18との交点を第3交点P3とし、第1交点P1から第2交点P2までの距離をL1とし、第1交点P1から第3交点P3までの距離をL2とすると、0≦L2/L1≦0.5であることが好ましい。
L2/L1>0.5の範囲では、作動流体がロータ3(図1参照)の動翼7(図1参照)に流入する範囲のロータ3の回転方向Aの上流側への広がりが小さいので、作動流体の動翼7への流入率の向上が小さい。しかしながら、0≦L2/L1≦0.5であれば、作動流体がロータ3の動翼7に流入する範囲をロータ3の回転方向Aの上流側に大きく広げることができるので、作動流体の動翼7への流入率が確実に向上し、部分送入タービン1の効率を向上することができる。
1 部分送入タービン
2 ノズル構造体
3 ロータ
4 送入部
5 非送入部
6 閉止部
7 動翼
10 ノズル
10a (ノズルの)前縁
10b (ノズルの)後縁
10c (ノズルの)上流側側面
10d (ノズルの)下流側側面
11 最上流ノズル
12 最下流ノズル
13 流路
13a (流路の)入口
13b (流路の)出口
13c (流路の)スロート位置
14 最下流流路
14c (最下流流路の)スロート位置
15 最上流流路
15c (最上流流路の)スロート位置
16 上流側壁面部
17 下流側壁面部
18 延長部
18c (延長部の)下流端部
18d (延長部の)上流端部
19 スロート
A ロータの回転方向
B 作動流体の流通方向
L 接線
L1 第1交点から第2交点までの距離
L2 第1交点から第3交点までの距離
P 作動流体の流通方向における各ノズルの各後縁の位置と同じ位置
P1 第1交点
P2 第2交点
P3 第3交点
S1 第1直線
S2 第2直線

Claims (8)

  1. 周方向に沿って部分的に形成されるとともに作動流体が通過可能に構成された送入部内に、互いの間に前記作動流体の流路を形成するように前記周方向に沿って配列された複数のノズルと、
    前記複数のノズルよりも前記作動流体の流通方向下流側に設けられた複数の動翼を有するロータと
    を備える部分送入タービンであって、
    前記流路は、前記流路の入口からスロートにかけて流路面積が減少するとともに前記スロートから前記流路の出口にかけて流路面積が増加するように構成され、
    前記周方向に対向する前記送入部の2つの壁面部のうち、前記ロータの回転方向上流側の上流側壁面部は、前記ノズルの後縁よりも前記作動流体の流通方向下流側に延びる延長部を含み、
    前記作動流体の流通方向に平行に前記周方向に沿って切断した前記送入部の断面において、前記延長部は、前記作動流体の流通方向に前記ノズルの前記後縁と同じ位置における前記上流側壁面部の接線上又は該接線よりも前記ロータの回転方向上流側に位置し、前記延長部の少なくとも下流端部は前記接線よりも前記ロータの回転方向上流側に位置する部分送入タービン。
  2. 前記断面において前記延長部は、前記下流端部から前記作動流体の流通方向上流側に向かって少なくとも部分的に、前記作動流体の流通方向に沿って延びる部分を含む、請求項1に記載の部分送入タービン。
  3. 前記断面において前記延長部は、前記下流端部から前記作動流体の流通方向上流側に向かって少なくとも部分的に、前記延長部の接線と前記作動流体の流通方向とのなす角度が前記作動流体の流通方向上流側に向かって増加する部分を含む、請求項1に記載の部分送入タービン。
  4. 前記断面において、
    前記作動流体の流通方向に垂直であるとともに前記下流端部を通る第1直線と、
    前記作動流体の流通方向に平行であるとともに前記延長部の上流端部を通る第2直線と
    を想定し、
    前記第1直線と前記第2直線との交点を第1交点とし、前記第1直線と前記接線との交点を第2交点とし、前記第1直線と前記延長部との交点を第3交点とし、前記第1交点から前記第2交点までの距離をL1とし、前記第1交点から前記第3交点までの距離をL2とすると、0≦L2/L1≦0.5である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の部分送入タービン。
  5. 前記複数のノズルうち前記ロータの回転方向最上流側に位置する最上流ノズルと前記上流側壁面部とによって画定される流路である最上流流路のスロート位置における流路面積は、前記最上流流路以外の他の流路のスロート位置における流路面積よりも小さい、請求項1〜4のいずれか一項に記載の部分送入タービン。
  6. 前記最上流ノズルの前記ロータの回転方向上流側に面する上流側側面は、前記最上流ノズル以外の他のノズルの前記ロータの回転方向上流側に面する上流側側面と比べて、前記上流側壁面に向かって大きく突出するように構成されている、請求項5に記載の部分送入タービン。
  7. 前記複数のノズルのうち前記ロータの回転方向最下流側に位置する最下流ノズルと該最下流ノズルの隣のノズルとによって画定される流路である最下流流路のスロート位置における流路面積は、前記最下流ノズル以外の他の隣り合う2つのノズルによって画定される流路のスロート位置における流路面積よりも小さい、請求項5または6に記載の部分送入タービン。
  8. 前記最下流ノズルの前記ロータの回転方向上流側に面する上流側側面は、前記最上流ノズル及び前記最下流ノズル以外の他のノズルの前記ロータの回転方向上流側に面する上流側側面と比べて、前記上流側壁面に向かって大きく突出するように構成されている、請求項7に記載の部分送入タービン。
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