JP4981857B2 - 斜流圧縮機のディフューザ - Google Patents

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Description

本発明は、斜流圧縮機のディフューザに関する。
ディフューザは、流体流路に羽根を設け、羽根を曲げ、流れを羽根に沿って流すことで流れを任意の曲げ方向に案内する、または、複数の羽根で形成する入口流路に比べ、出口流路を拡大することにより流れを減速させる場合に用いられている。また、ディフューザは、圧縮機、ボンプ、気体ブロワ等の風力機械の流体導入路や排出路または同流路に臨む回転ロータや羽根車の外周に設けられていて、風力性能の向上を図っている。また、流入速度分布が遷音速かつ斜流圧縮機のように3次元的な流動歪みが大きい場合のディフューザにおいて、ディフューザベーンを配置した場合、上記流動歪みのためベーン(羽根)負荷の大きい局所断面で境界層が肥大化し下流側で低速域もしくは剥離域を形成、圧力損失が増大し圧縮機の性能低下およびサージマージンの減少の要因となっていた。
流体流れにさらされた時、従来のディフューザの場合、羽根の後端部に、どうしても流れの剥離域(流体の流れが乱れ、損失の大きい領域)が生じ、性能低下を招いていた。この剥離域を小さくするために、図14に示すディフューザが提案されている。このディフューザは、空気の流れAに対し、その上流側に第一の羽根20を設け、その下流側に第二の羽根30をおいて配置したものであり、第一の羽根20と第二の羽根30との間に隙間を設けている。このディフューザは第一の羽根20の後端部に発生する剥離域C1を小さくすべく、剥離域C1にある程度の角度を持って流体流れB2を吹き込ませることで、ある程度の効果を上げているが、一方で、速度の小さい剥離域C1に、速度の大きい流れB2を吹き込むため、かえって乱れを助長する不具合があった。また、メインの空気流れAに対して平行ではなく、ある程度の角度を持って流れB2が流れ込むため、かえって流れが乱れると共に、下流側の第二の羽根30に新たな剥離域C2を発生させる不具合があった(特許文献1参照)。また、遠心送風機のディフューザの前置翼と後置翼との周方向重なりを、翼ピッチ角(2Π/翼数)の9%としたものがある(非特許文献1参照)。
特開平6−241197号公報 日本機械学会論文集(B編)49巻439号、昭和58年3月刊行
本発明は上記従来の不具合に鑑み、剥離域の発生箇所に主流(羽根)に沿って流れを吹き込むことにより、流れに乱れを発生させず、剥離域を減少せしめて、ディフューザを用いる風力機械や斜流圧縮機の性能の向上を図るべく提案するものである。
本発明は上記課題を解決するために、以下の(1)〜(15)の手段を採用する。
(1)第1の手段に係る斜流圧縮機のディフューザは、斜流圧縮機のロータに取り付けられるディフューザであって、前記ディフューザは、流体の流れる向きを基準にして上流側に位置する第一の羽根と、同じく下流側に位置する第二の羽根とを含んでなり、前記第二の羽根を前記第一の羽根まで延在し、前記第一の羽根および前記第二の羽根の間に狭流路が形成されていることを特徴とする。本手段によれば、主流の一部が、上下流の羽根の狭流路から減速した流れ速度で、主流(羽根)に沿って、ほぼ同じ方向に流れることになる。
(2)第2の手段に係る斜流圧縮機のディフューザは、斜流圧縮機のロータに取り付けられるディフューザであって、前記ディフューザは、流体の流れる向きを基準にして上流側に位置する第一の羽根と、同じく下流側に位置する第二の羽根とを含んでなり、前記第一の羽根の下流端は、前記第二の羽根の上流端よりも下流に位置し、前記第一の羽根および前記第二の羽根の間に狭流路が形成されていることを特徴とする。本手段によれば、主流の一部が、上下流の羽根で構成する狭流路から減速した流れ速度で、主流(羽根)に沿って、ほぼ同じ方向に流れることになる。
(3)第3の手段に係る斜流圧縮機のディフューザは、前記(1)または(2)に記載する斜流圧縮機のディフューザにおいて、前記狭流路が前記第一の羽根の下流側根本端部または前記第二の羽根の上流側根本端部の一部分により形成されていることを特徴とする。
(4)第4の手段に係る斜流圧縮機のディフューザは、前記(1)または(2)に記載する斜流圧縮機のディフューザにおいて、前記第一の羽根の外周側の端から前記第二の羽根の外周側の端までの距離は、前記第一の羽根の根本側の端から前記第二の羽根の根本側の端までの距離よりも長いことを特徴とする。なお、根本側とは羽根が取り付けられているロータ側、外周側とはその逆方向であるロータの外周方向側である。
(5)第5の手段に係る斜流圧縮機のディフューザは、前記(1)または(2)に記載する斜流圧縮機のディフューザにおいて、前記第一の羽根の下流端における高圧力面側と、前記第二の羽根の上流端における低圧力面側とは、相対面して設けられていることを特徴とする。
(6)第6の手段に係る斜流圧縮機のディフューザは、前記(1)ないし(5)の何れかに記載する斜流圧縮機のディフューザにおいて、前記第一の羽根または前記第二の羽根が、斜流圧縮機の最大径部に跨って延設されていることを特徴とする。最大径部が一番曲率が小さくそこから剥離が始まる現象があり、その位置に跨って上下流の羽根を設けることが有効である。
(7)第7の手段に係る斜流圧縮機のディフューザは、前記(1)ないし(6)の何れかに記載する斜流圧縮機のディフューザにおいて、前記狭流路が、斜流圧縮機の最大径部に位置することを特徴とする。最大径部が一番曲率が小さくそこから剥離が始まる現象があり、その位置に狭流路を設けることが有効である。
(8)第8の手段に係る斜流圧縮機のディフューザは、前記(1)ないし(7)の何れかに記載する斜流圧縮機のディフューザにおいて、前記狭流路の流体流れ方向長さが、前記第一の羽根のコード長に対し、1%以上から50%以下であることを特徴とする。なお、狭流路が長がすぎると流れが羽根に接触する距離が長くなるので摩擦抵抗が増え好ましくない。逆に、狭流路が短すぎると流れを制御できる距離が短くなるので、流れの減速効果が得られないことになり好ましくない。なお、羽根のコード長とは流体流れ方向の羽根の長さのことである。
(9)第9の手段に係る斜流圧縮機のディフューザは、前記(1)ないし(8)の何れかに記載する斜流圧縮機のディフューザにおいて、前記狭流路の隙間を、前記第一の羽根相互の間隔に対し、5%以上から50%以内の隙間とすることを特徴とする。なお、50%以上では隙間が小さすぎて、隣の通路に入り込む空気量が少なくなり、流れの少ない空気を隣の通路に導くという狙いの効果を得られない。
(10)第10の手段に係る斜流圧縮機のディフューザは、前記(1)または(2)に記載する斜流圧縮機のディフューザにおいて、前記ロータが前記狭流路を横断する方向の接合面を有する分割構造であり、前記第一または第二の少なくとも何れか一方の羽根の端部が、前記ロータの接合面より流体流れ方向に突出して延設されていることを特徴とする。
(11)第11の手段に係る斜流圧縮機のディフューザは、斜流圧縮機のロータに取り付けられるディフューザであって、前記ディフューザは、流体の流れる向きを基準にして上流側に位置する第一の羽根と、同じく下流側に位置する第二の羽根と、前記第一の羽根の下流端部と前記第二の羽根の上流端部との間であって、前記第一および第二の羽根の低圧面側に設けるベーンとよりなることを特徴とする。
(12)第12の手段に係る斜流圧縮機のディフューザは、前記(1)または(2)に記載する斜流圧縮機のディフューザにおいて、前記上流側の羽根および/または前記下流側の羽根が、流れに対する角度を可変可能とされていることを特徴とする。なお、上流側は下流側よりも流れ速度が速いので、下流側に比べ上流側の羽根を可変可能とした場合、その応答性が早まる。
(13)第13の手段に係る斜流圧縮機は、ケーシング内で回転駆動するロータと、同ロータの外周方向に一定間隔おいて立設されている上流側の第一の羽根と、第一の羽根の下流側に設けられている第二の羽根とを有する斜流圧縮機であって、前記第一の羽根の下流端は、前記第二の羽根の上流端よりも下流に位置し、前記第一の羽根および前記第二の羽根の間に狭流路が形成されていることを特徴とする。本手段によれば、主流の一部が狭流路から、減速した流れ速度で、主流(羽根)に沿って、ほぼ同じ方向に流れることになり、第一の羽根の下流端部側に発生する剥離域を低減することができる。
(14)第14の手段に係るジェットエンジンは、筒状のケーシングと、同ケーシング内に格納されている、膨張ガスにより回転駆動されるタービンと斜流圧縮機とを具え、前記タービンと前記斜流圧縮機のロータとが連結されているジェットエンジンであって、前記ロータの外周方向に一定間隔おいて立設されている上流側の第一の羽根と、第一の羽根の下流側に設けられている第二の羽根とよりなるディフューザを有し、前記第一の羽根の下流端は、前記第二の羽根の上流端よりも下流に位置し、前記第一の羽根および前記第二の羽根の間に狭流路が形成されていることを特徴とする。本手段の斜流圧縮機は整流効果および圧縮効率が高いものであるので、ジェットエンジンの小型化を図ることができる。
(15)第15の手段に係る斜流圧縮機ロータの製造方法は、斜流圧縮機のロータ外周囲に、その周方向に間隔をおいて複数設けられ、流れを案内する上流側の羽根の後端部と、下流側の羽根の前端部とが重なって狭い流路を形成しているディフューザを有す斜流圧縮機ロータの製造方法において、前記流路を横断する位置に接合面を有する複数の分割ロータの外周囲に、前記上流側または下流側の羽根およびその端部を前記接合面から延設してそれぞれ一体的に切削成形しておき、複数の分割ロータ相互を接合面で連結することにより斜流圧縮機ロータを製造することを特徴とする。
第1の手段よりなる請求項1に記載の斜流圧縮機のディフューザは、斜流圧縮機のロータに取り付けられるディフューザであって、前記ディフューザは、流体の流れる向きを基準にして上流側に位置する第一の羽根と、同じく下流側に位置する第二の羽根とを含んでなり、前記第二の羽根を前記第一の羽根まで延在し、前記第一の羽根および前記第二の羽根の間に狭流路が形成されているものであるので、流体の主流流れの一部が、上下流の羽根の狭流路より、遅い流れとなって、主流とほぼ等しいで流れ込むことにより、乱流が発生せず、剥離域が減少し、ひいては斜流圧縮機の性能が向上する。
第2の手段よりなる請求項2に記載の斜流圧縮機のディフューザは、斜流圧縮機のロータに取り付けられるディフューザであって、前記ディフューザは、流体の流れる向きを基準にして上流側に位置する第一の羽根と、同じく下流側に位置する第二の羽根とを含んでなり、前記第一の羽根の下流端は、前記第二の羽根の上流端よりも下流に位置し、前記第一の羽根および前記第二の羽根の間に狭流路が形成されているものであるので、流体の主流流れの一部が、上下流の羽根により構成されている狭流路より、遅い流れとなって、主流とほぼ等しい速度で流れ込むことにより、乱流が発生せず、剥離域が減少し、ひいては斜流圧縮機の性能が向上する。
第3の手段よりなる請求項3に記載の斜流圧縮機のディフューザは、請求項1または請求項2に記載の斜流圧縮機のディフューザにおいて、前記狭流路が前記第一の羽根の下流側根本端部または前記第二の羽根の上流側根本端部の一部分により形成されているものであるので、一部分の狭流路において、局所的に流れが狭められことになり、局所的な乱流の防止効果がある。
第4の手段よりなる請求項4に記載の斜流圧縮機のディフューザは、請求項1または請求項2に記載の斜流圧縮機のディフューザにおいて、前記第一の羽根の外周側の端から前記第二の羽根の外周側の端までの距離は、前記第一の羽根の根本側の端から前記第二の羽根の根本側の端までの距離よりも長いことを特徴とするものである。斜流圧縮機の場合、羽根のロータ外周方向で、その流れ分布が不均一な現象があり、根本側(基端側)がより境界層が厚くなっているので、より低速域が発達しやすい状況がある。そこで、羽根の根本側の間隔が狭くなるようにすれば、上下流の羽根で形成されている狭流路のスパン方向での流れ速度が平均化され、低速域との速度の差を十分に近づけて狭流路から吹き込むことで流れの整流効果向上を図ることができ、斜流圧縮機の性能が向上する。
第5の手段よりなる請求項5に記載の斜流圧縮機のディフューザは、前記請求項1ないし請求項4の何れかに記載の斜流圧縮機のディフューザにおいて、前記第一の羽根の下流端における高圧力面側と、前記第二の羽根の上流端における低圧力面側とは、相対面して設けられているものであるので、上記作用効果を奏すると共に、前記羽根の低圧力面側に発生する剥離域を減少させることができる。
第6の手段よりなる請求項6に記載の斜流圧縮機のディフューザは、前記請求項1ないし請求項5の何れかに記載の斜流圧縮機のディフューザにおいて、前記第一の羽根または前記第二の羽根が、斜流圧縮機の最大径部に跨って延設されているので、乱流発生の防止効果および剥離域の減少効果が大きくなる。
第7の手段よりなる請求項7に記載の斜流圧縮機のディフューザは、前記請求項1ないし請求項6の何れかに記載の斜流圧縮機のディフューザにおいて、前記狭流路が、斜流圧縮機の最大径部に位置するものであるので、乱流発生の防止効果および剥離域の減少効果が最も大きくなる。
第8の手段よりなる請求項8に記載の斜流圧縮機のディフューザは、前記請求項1ないし請求項7の何れかに記載の斜流圧縮機のディフューザにおいて、前記狭流路の流体流れ方向長さが、前記第一の羽根のコード長に対し、1%以上から50%以下であるものであるので、上記作用効果を奏すると共に、下流側の第二の羽根の整流機能を損なうことがなく、狭流路よりの流れが、主流とほぼ等しい方向に流れることにより、乱流が発生せず、剥離域が減少し、ひいては斜流圧縮機の性能が向上する。
第9の手段よりなる請求項9に記載の斜流圧縮機のディフューザは、前記請求項1ないし請求項8の何れかに記載の斜流圧縮機のディフューザにおいて、前記狭流路の隙間を、前記第一の羽根相互の間隔に対し、5%以上から50%以内の隙間とするものであるので、上記作用効果を奏すると共に、下流側の羽根の整流機能を損なうことがなく、狭流路よりの流れが、主流とほぼ等しい方向に流れることにより、乱流が発生せず、剥離域が減少し、ひいては斜流圧縮機の性能が向上する。
第10の手段よりなる請求項10に記載の斜流圧縮機のディフューザは、前記請求項1または請求項2に記載の斜流圧縮機のディフューザにおいて、前記ロータが前記狭流路を横断する方向の接合面を有する分割構造であり、前記第一または第二の少なくとも何れか一方の羽根の端部が、前記ロータの接合面より流体流れ方向に突出して延設されているものであるので、ロータの接合面相互を合致させれば、羽根の狭流路が形成できる。特に同狭流路の流路隙間が狭隘な場合に、容易に形成できる効果が大きい。
第11の手段よりなる請求項11に記載の斜流圧縮機のディフューザは、斜流圧縮機のロータに取り付けられるディフューザであって、前記ディフューザは、流体の流れる向きを基準にして上流側に位置する第一の羽根と、同じく下流側に位置する第二の羽根と、前記第一の羽根の下流端部と前記第二の羽根の上流端部との間であって、前記第一および第二の羽根の低圧面側に設けるベーンとよりなるものであるので、上流側の第一の羽根と下流側の第二の羽根の隙間からの流れ流量をベーンが抑制し、第一の羽根および第二の羽根に生じる剥離域を減少させる効果がある。
第12の手段よりなる請求項12に記載の斜流圧縮機のディフューザは、前記請求項1または請求項2に記載の斜流圧縮機のディフューザにおいて、前記上流側の羽根および/または前記下流側の羽根が、流れに対する角度を可変可能とされているので、運転状態に応じて羽根角度を調整して狭流路の流路幅を増減することができる、つまり、流れ圧力が大きくなった場合に流路幅を狭める、流れ圧力が小さくなった場合に流路幅を広げるように調整する。
第13の手段よりなる請求項13に記載の斜流圧縮機は、ケーシング内で回転駆動するロータと、同ロータの外周方向に一定間隔おいて立設されている上流側の第一の羽根と、第一の羽根の下流側に設けられている第二の羽根とを有する斜流圧縮機であって、前記第一の羽根の下流端は、前記第二の羽根の上流端よりも下流に位置し、前記第一の羽根および前記第二の羽根の間に狭流路が形成されているので、主流の一部が狭流路から、減速した流れ速度で、主流(羽根)に沿って、ほぼ同じ方向に流れることになり、第一の羽根の下流端部側に発生する剥離域を低減することができ、斜流圧縮機の整流効果および圧縮効率の向上が図れ、ひいては斜流圧縮機の小型化が達成できる。
第14の手段よりなる請求項14に記載のジェットエンジンは、筒状のケーシングと、同ケーシング内に格納されている、膨張ガスにより回転駆動されるタービンと斜流圧縮機とを具え、前記タービンと前記斜流圧縮機のロータとが連結されているジェットエンジンであって、前記ロータの外周方向に一定間隔おいて立設されている上流側の第一の羽根と、第一の羽根の下流側に設けられている第二の羽根とよりなるディフューザを有し、前記第一の羽根の下流端は、前記第二の羽根の上流端よりも下流に位置し、前記第一の羽根および前記第二の羽根の間に狭流路が形成されているので、斜流圧縮機の小型化が図れ、ひいてはジェットエンジンの前面面積およびエンジン長の縮小化、軽量化が達成できる。
第15の手段よりなる請求項15に記載の斜流圧縮機ロータの製造方法は、斜流圧縮機のロータ外周囲に、その周方向に間隔をおいて複数設けられ、流れを案内する上流側の羽根の後端部と、下流側の羽根の前端部とが重なって狭い流路を形成しているディフューザを有す斜流圧縮機ロータの製造方法において、前記流路を横断する位置に接合面を有する複数の分割ロータの外周囲に、前記上流側または下流側の羽根およびその端部を前記接合面から延設してそれぞれ一体的に切削成形しておき、複数の分割ロータ相互を接合面で連結することにより斜流圧縮機ロータを製造するものであるので、上下流の羽根により構成する狭流路が一挙に容易に製造できる。本方法によらずに、従来のようにロータを分割しないで最初から一体で狭流路を成形しようとする場合には、狭流路の切削加工が非常に困難である。
図1は、本発明の実施例1に係るディフューザの平面図である。 図2は、本発明の実施例1に係るディフューザの羽根の重なり長さを説明する平面図である。 図3は、本発明の実施例1に係るディフューザ羽根の間隔を説明する説明図である。 図4は、本発明の実施例1に係る斜流圧縮機ロータの斜視図である。 図5は、本発明の実施例1に係るディフューザの断面図である。 図6は、図5の接合部の連結前の状態を説明する斜視図である。 図7は、本発明の実施例1に係る斜流圧縮機の斜流路を示す正面図である。 図8は、本発明の実施例2に係るディフューザの羽根の重ね合せ部を説明する正面図である。 図9は、本発明の実施例3に係るディフューザの斜視図である。 図10は、本発明の実施例4に係るディフューザの平面図である。 図11は、本発明の実施例5に係るディフューザの平面図である。 図12は、本発明の実施例6に係るジェットエンジンの説明図である。 図13は、ジェット機に本発明の実施例6に係るジェットエンジンを装着した場合の外観図である。 図14は、従来のディフューザを示す平面図である。
本発明を実施するための最良の形態を、図1ないし図13に示す、実施例1、2、3、4、5、6に基づき説明する。図1は斜流圧縮機ロータ外周のディフューザの平面図、図2はディフューザの羽根の重なり長さを説明する平面図、図3はディフューザの羽根の間隔を説明する説明図、図4は斜流圧縮機ディフューザの斜視図、図5は斜流圧縮機ディフューザ断面図、図6は図5の接合部の連結前の状態を説明する斜視図、図7は斜流圧縮機の斜流路を示す正面図である。図8は実施例2の羽根の重ね合せ部を説明する正面図、図9は実施例3のディフューザの斜視図、図10は実施例4のディフューザの平面図、図11は実施例5のディフューザの平面図である。図12は実施例6に係るジェットエンジンの説明図、図13は実施例6に係るジェットエンジンを装着したジェット機の外観図である。
図1は斜流圧縮機ロータの外周全面に設けられているディフューザの一部を示す平面図である。図中、2は斜流圧縮機のロータ外周に一定間隔おいて並設され、流体(空気)の流れる向きを基準として上流側に位置する第一の羽根(ベーン)である。3は同様に一定間隔おいて並設されていて、第一の羽根2の下流側に位置する第二の羽根(ベーン)である。2aは第一の羽根2の低圧力面(凸面)、2bは第一の羽根2の高圧力面(凹面)、3aは第二の羽根3の低圧力面(凸面)、3bは第二の羽根3の高圧力面(凹面)、A矢印は空気流れ(主流)方向、F矢印はロータの回転軸方向、G矢印はロータの回転方向を示す。第一の羽根2の後端部に第二の羽根3の前端部が重なるように並設された重ね合せ部Dにより、狭流路Sが形成されている。また、第一の羽根2の高圧力面2b側に、第二の羽根3の低圧力面3a側が対面するように設けられている。
しかして、ディフューザ1に空気流れAが流入した場合、流れAの一部が、重ね合せ部Dの狭流路Sより流れBとなって第二の羽根3の低圧力面3aに沿って流れることになる。流れBは重ね合せ部Dの狭流路Sを通るため、その速度が減少し、流れA(主流)とほぼ等しい角度で下流側に流れ込むことになり、剥離域Cは最小限の大きさとなり、かつ、乱流が発生しない。つまり、第一の羽根2の高圧力面2b側に沿って流れる流れ速さは、低圧力面2a側に沿って流れる流れ速さに比べ早いので、狭流路Sを通過させることで減速せしめることにより、流れBの流れ速さを低圧力面2a側の流れ速さとほぼ同一の流れ速さとして、剥離域発生箇所に吐出させることで、剥離域Cを減少させる。また、流れAの一部を、狭流路Sを通過させることで、流れAとほぼ等しい方向角度で流れBとして吐出させることで、乱流の発生を防止する。上記流れ速さは、主に狭流路Sの隙間寸法によって定まり、また、上記流れ方向角度は、主に狭流路Sの流路長さ寸法によって定めることができる。流れBの吐出流れ速さおよび吐出方向角度を適正に設定することで、剥離域Cの減少と、剥離域Cへの流れBの吐出による乱流発生の防止を図ることができ、それらの適正設定値を下述する。
図2に示すように、上流側の第一の羽根2と下流側の第二の羽根3との狭流路Sの流体流れ方向長さ(重ね合せ部Dの長さ)L1は、上流側の第一の羽根2のコード長Lに対し、1%以上から50%以下とすればよい。同範囲長さであれば、下流側の第二の羽根3の整流機能を損なうことがなく、第一の羽根2と第二の羽根3とで形成する狭流路Sより吐出する流れが、主流とほぼ等しい方向に流れることにより、乱流が発生せず、剥離域が減少し、ひいては斜流圧縮機の性能が向上する。なお、狭流路Sの長さが大きすぎると流れが羽根に接触する距離が長くなるので摩擦抵抗が増え好ましくない。逆に、狭流路Sの長さが小さすぎると流れを制御できる距離が短くなるので、狭流路Sの効果が得られないことになり好ましくない。また、狭流路Sの長さL1を上流側の第一の羽根2のコード長Lに対し、5%以上から30%以下とすると上記作用効果につき、より好適な結果を得ることができる。また、狭流路Sの長さL1を上流側の第一の羽根2のコード長Lに対し、5%以上から15%以下とすると上記作用効果につき、更に好適な結果を得ることができる。
図3に示すように、上流側の第一の羽根2と下流側の第二の羽根3との狭流路S(重ね合せ部D)の隙間P1は、上流側の第一の羽根2と21との相互の間隔Pに対し、5%以上から50%以内に設定すれば、隙間より流れ出る流れ速度が適正となり、乱流の発生が防止できる。また、隙間P1を間隔Pの5%以上から30%以内の隙間とすれば、隙間より流れ出る流れ速度が更に適正となり、乱流の発生が防止できる。また、隙間P1を間隔Pの5%以上から20%以内の隙間とすれば、隙間より流れ出る流れ速度が最も適正となり、乱流の発生が更に防止できる。なお、上記下限値よりも隙間を狭くすれば、隣の流路に入り込む空気量が少なすぎて、乱れの少ない空気を隣の流路に導くという狙いの効果を得られにくい。逆に上記上限値よりも隙間を広くすれば、隣の流路に入り込む空気の流れが乱れてしまい所定の効果が得られにくい。なお、図3中では、隙間P1や間隔Pを説明するために便宜上、第一の羽根2、第二の羽根3および隣接する第一の羽根21の板厚をそれぞれ図示して説明しているが、例えば航空機用途の斜流圧縮機や気体圧縮機の羽根の板厚は、1ミリ以下のものであり、同用途の場合には図示のようには見えない。
また、図4ないし図6に示すように、斜流圧縮機のロータは、長さL1の重ね合せ部Dにより形成する狭流路Sを横断する方向であり、ロータ軸心に直交する一直線状の接合面Tを有する分割構造となっており、一方のロータ4には上流側の第一の羽根2が、他方のロータ5には下流側の第二の羽根3がそれぞれ機械加工により一体的に削り出し成形されている。更に、第一の羽根2の後端部はロータ4の接合面TよりE寸法長さ突出して延設され、第二の羽根3の先端部はロータ5の接合面Tより同様にE寸法長さ突出して延設されている。この構造によれば、ロータ4と5との接合面T相互を合致させ、ボルト構造または溶接により連結すれば、第一の羽根2、3の狭流路S(重ね合せ部D)を有すディフューザ付のロータが一挙に容易に製造できる。特に、狭流路Sの隙間を小さく設定する場合には、切削加工具が隙間に入らず加工ができない場合が多々あったが、本実施例では容易に狭流路(S)が形成できる効果がある。
また、接合面Tは重ね合せ部Dにより形成される狭流路Sの隙間に沿う位置から、第一の羽根2の後縁と第二の羽根3の前縁とに沿うジグザグ状の接合面Tとすることも考えられるが、本実施例では一直線状としているので、ロータ4と5との連結および、ロータの一方を 接合面Tに沿って回すことで、第一の羽根2と第二の羽根3相互間の隙間調整が容易に行える。なお、本実施例では上流側と下流側とのE寸法長さは同じ長さとしているが、相違させてもよく、更に、何れか一方のロータ(4または5)側からのみ、羽根(2または3)を延設してもよく、その場合でも狭流路Sは形成できる。
また、図5に示す上流側の第一の羽根2のコード長Lに対する狭流路S(重ね合い部D)の長さ寸法L1は、半分以下とすればよい。また、上流側の第一の羽根2のコード長と、下流側の第二の羽根3のコード長との比率は、3対7または4対6程度にすればよい。そのように上流側の第一の羽根2を短くすることで、上流側の第一の羽根2の後端部の低圧力面2a側での剥離域の発生範囲を減少することができ、更に、ロータ軸心に直交する方向から見て、第一の羽根2と第二の羽根3との間を塞ぐように、第一の羽根2の下流端部まで重なるように第二の羽根3の上流端部を隣接して延設することで、より一層、剥離域を減少することができる。
図7は斜流圧縮機の斜流路Hに臨むロータ外周に第一の羽根2と、第二の羽根3とを設けたものを説明するものであり、上流側の第一の羽根2とその下流側の第二の羽根3とは、ロータの最大径部Rに跨って延設されている。また、上流側および下流側の第一の羽根2、第二の羽根3の重ね合せ部Dより形成される狭流路が、ロータの最大径部Rに位置するように設けられていて、乱流発生の防止効果および剥離域の減少効果が最も大きくなるようにしている。
本実施例は、実施例1のものが羽根2、3の外周方向(ロータ外周方向)高さ全長にわたり重ね合い部を形成しているのに対し、その一部のみを重ね合せ部Dとしたものであり、図8に示す斜流圧縮機のディフューザは、下流側の第二の羽根3の前縁を下流方向(流れA方向)に傾斜する形状としており、重ね合せ部Dは、上流側の第一の羽根2の根本部(基端部)と下流側の第二の羽根3との根本部が長さL1寸法、重ね合う状態に並設することで、羽根2、3の根本部のみに狭流路を形成している。本実施例によれば、一部分の重ね合せ部Dにより形成される狭流路において、羽根2、3の根本部の流れが狭められことになり、局所的な乱流の防止効果がある。なお上記とは逆に上流側の第一の羽根2の下流端部の根本部のみを下流方向に延設するようにして、同様に一部分のみを重ね合わせてもよい。なお、羽根2、3の外周方向側のみに狭流路を設ける必要がある場合には、上記傾斜を逆にする、つまり、例えば、下流側の第二の羽根3の上流端部の外周側のみを上流方向に延設して、羽根2、3の外周側のみに狭流路を設ければよい。
本実施例は実施例1のものにおいて、更に図9に示す構成を採用したものであり、図9に示す斜流圧縮機のディフューザは、羽根2、3の根本側から外周側(ロータ外周方向またはスパン方向)Mまでの位置によって、流れAの状況が違うので、その状況に合わせているものである。つまり、斜流圧縮機の場合、ロータに設けている第一の羽根2および第二の羽根3の外周側Mで、その流れ分布が不均一な現象があり、根本側(基端側)がより境界層が厚くなっているので、より低速域が発達しやすい状況にある。そこで、上流側の第一の羽根2に対し、下流側の第二の羽根3を、根本側の間隔Kよりも外周側Mの間隔Jが広くなるように、ロータの周方向に傾斜して設けたものである。このようにすれば、第一の羽根2と第二の羽根3とで形成されている狭流路の外周側Mでの流れ速度が平均化され、低速域との速度の差を十分に近づけて、第二の羽根3の低圧力面側に吹き込むことで流れA1の整流効果が高くなる。また、ディフューザを適用する装置によっては、上記とは逆の状況の場合があり、その場合には、上記とは逆方向に第二の羽根3を傾ければよい。
本実施例は実施例1のものにおいて、更に図10に示す構成を採用したものであり、図10に示す斜流圧縮機のディフューザは、上流側の第一の羽根2および下流側の第二の羽根3が、流れに対する角度を、回転軸2cおよび3cを中心として、矢印2d、3d方向に可変可能としたものである。第一の羽根2と第二の羽根3とで形成される狭流路(S)からの高エネルギー流体の供給をエンジンの運転状況に応じて可変調整する。例えば、流れ圧力が高くなると隙間を狭くして減速調整し、逆に、流れ圧力が低くなったときには隙間を広くなるように増速調節する。上流側のタービンやエンジンなどの運転状態(圧力や回転数)に応じて可変すればよく、エンジンが低出力のときは羽根を大きく重ねればよい(隙間を狭くする)。運転状態は第一の羽根2の上流側流路に設けている圧力や回転センサーにより検知し、同センサー信号に基づき羽根角度を制御すればよい。なお、下流側に比べ上流側の流れ速度が速いので、わずかな動きで迅速に制御するためには、上流側の第一の羽根2を可変調整すればよい。また、上流側または下流側の羽根のみを可変するようにしてもよい。羽根を可変とする手段は、可変インペラ式ポンプなどの公知の技術を利用すればよく、その説明は省略する。
図11に示す斜流圧縮機のディフューザは、斜流圧縮機の斜流路のロータ外周囲に、その周方向に間隔をおいて複数設けられ、流れAを案内する上流側の第一の羽根2およびその下流側の羽根41よりなるディフューザであり、第一の羽根2と第二の羽根41との間は、従来と同様に隙間S1を有したものであるが、上流側の第一の羽根2の下流端部から第二の羽根41の上流端部までの隙間S1間であって、第一の羽根2および第二の羽根41の低圧力面2a、4a側を、狭流路Sを形成するようにベーン(羽根)51を追設したものである。又、5aはベーン51の低圧力面、Fはロータ軸心方向、Gはロータの回転方向を示す。この実施例のものは、第一の羽根2と羽根41との間の隙間S1からの高エネルギー流体B1を、ベーン51により抑制して、第一の羽根2および羽根41の低圧力面2a、4a側に発生する剥離域を減少せしめたものである。
図12は、実施例1の斜流圧縮機ロータを備えた斜流圧縮機をジェットエンジンに適用した事例説明図、図13はジェット機に図12のジェットエンジンNを装着した場合を示す外観図である。斜流圧縮機10は、ディフューザの第一の羽根2、ディフューザの第二の羽根3、ロータ6、インペラ羽根7、空気取り入れ口8、筒状のケーシング9とで構成されている。インペラ羽根7の下流外周には、一定間隔おいて、第一の羽根2、第二の羽根3がそれぞれ立設されていて、ディフューザを構成している。なお、図示では便宜上、ロータ6は断面で示しており、ディフューザは一部のみを図示する。第一の羽根2の下流端は、第二の羽根3の上流端よりも下流に位置し、第一の羽根2および第二の羽根3の間に狭流路(S)が形成されていて、その構成は実施例1のものと同様である。斜流圧縮機10のロータ6は連結軸11によりタービン12と連結されており、燃焼器14内にて発生するガスの膨張力を利用してタービン12を回転させることで、斜流圧縮機10を駆動し、空気を圧縮する。タービン12を通過した後の燃焼ガスを排気ダクト13で加速し、ジェットを噴き出すことで推力を発生する。また、図中、15は燃料管、16は燃料噴出孔、17は軸受け、18はガスダクト、19は空気流路を示す。本実施例のものは、圧縮効率が高く、軸方向長さおよび外径の小型化が図れる実施例1の斜流圧縮機を用いているので、ジェットエンジンの前面面積およびエンジン長さの縮小化、重量軽減効果がある。
なお、以上の各実施例は斜流圧縮機用途のディフューザを事例として説明したが、本発明は遠心や軸流の圧縮機やポンプ、ブロワなどの風力機械のディフューザおよび汎用のディフューザにおいても適用できる。また、この発明を適用した圧縮機は圧縮効率ηが高くなるので、同じ性能のものを小型設計でき、軽量化はもちろんのこと、断面積も小さくできるので、航空エンジン用に特に適するものである。
本発明は上記実施例に限定されるものではなく必要に応じ、適宜設計変更し得るものである。また、上記実施例における各構成要素には、当業者が容易に想定できるものや、実質的に同一のものが含まれる。
1 ディフューザ
2 第一の羽根
3 第二の羽根
S 狭流路

Claims (15)

  1. 斜流圧縮機のロータに取り付けられるディフューザであって、前記ディフューザは、流体の流れる向きを基準にして上流側に位置する第一の羽根と、同じく下流側に位置する第二の羽根とを含んでなり、前記第二の羽根を前記第一の羽根まで延在し、前記第一の羽根および前記第二の羽根の間に狭流路が形成されていることを特徴とする斜流圧縮機のディフューザ。
  2. 斜流圧縮機のロータに取り付けられるディフューザであって、前記ディフューザは、流体の流れる向きを基準にして上流側に位置する第一の羽根と、同じく下流側に位置する第二の羽根とを含んでなり、前記第一の羽根の下流端は、前記第二の羽根の上流端よりも下流に位置し、前記第一の羽根および前記第二の羽根の間に狭流路が形成されていることを特徴とする斜流圧縮機のディフューザ。
  3. 前記狭流路が前記第一の羽根の下流側根本端部または前記第二の羽根の上流側根本端部の一部分により形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の斜流圧縮機のディフューザ。
  4. 前記第一の羽根の外周側の端から前記第二の羽根の外周側の端までの距離は、前記第一の羽根の根本側の端から前記第二の羽根の根本側の端までの距離よりも長いことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の斜流圧縮機のディフューザ。
  5. 前記第一の羽根の下流端における高圧力面側と、前記第二の羽根の上流端における低圧力面側とは、相対面して設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れかに記載の斜流圧縮機のディフューザ。
  6. 前記第一の羽根または前記第二の羽根が、斜流圧縮機の最大径部に跨って延設されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5の何れかに記載の斜流圧縮機のディフューザ。
  7. 前記狭流路が、斜流圧縮機の最大径部に位置することを特徴とする請求項1ないし請求項6の何れかに記載の斜流圧縮機のディフューザ。
  8. 前記狭流路の流体流れ方向長さが、前記第一の羽根のコード長に対し、1%以上から50%以下であることを特徴とする請求項1ないし請求項7の何れかに記載の斜流圧縮機のディフューザ。
  9. 前記狭流路の隙間を、前記第一の羽根相互の間隔に対し、5%以上から50%以内の隙間とすることを特徴とする請求項1ないし請求項8の何れかに記載の斜流圧縮機のディフューザ。
  10. 前記ロータが前記狭流路を横断する方向の接合面を有する分割構造であり、前記第一または第二の少なくとも何れか一方の羽根の端部が、前記ロータの接合面より流体流れ方向に突出して延設されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の斜流圧縮機のディフューザ。
  11. 斜流圧縮機のロータに取り付けられるディフューザであって、前記ディフューザは、流体の流れる向きを基準にして上流側に位置する第一の羽根と、同じく下流側に位置する第二の羽根と、前記第一の羽根の下流端部と前記第二の羽根の上流端部との間であって、前記第一および第二の羽根の低圧面側に設けるベーンとよりなることを特徴とする斜流圧縮機のディフューザ。
  12. 前記上流側の羽根および/または前記下流側の羽根が、流れに対する角度を可変可能とされていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の斜流圧縮機のディフューザ。
  13. ケーシング内で回転駆動するロータと、同ロータの外周方向に一定間隔おいて立設されている上流側の第一の羽根と、第一の羽根の下流側に設けられている第二の羽根とを有する斜流圧縮機であって、前記第一の羽根の下流端は、前記第二の羽根の上流端よりも下流に位置し、前記第一の羽根および前記第二の羽根の間に狭流路が形成されていることを特徴とする斜流圧縮機。
  14. 筒状のケーシングと、同ケーシング内に格納されている、膨張ガスにより回転駆動されるタービンと斜流圧縮機とを具え、前記タービンと前記斜流圧縮機のロータとが連結されているジェットエンジンであって、前記ロータの外周方向に一定間隔おいて立設されている上流側の第一の羽根と、第一の羽根の下流側に設けられている第二の羽根とよりなるディフューザを有し、前記第一の羽根の下流端は、前記第二の羽根の上流端よりも下流に位置し、前記第一の羽根および前記第二の羽根の間に狭流路が形成されていることを特徴とするジェットエンジン。
  15. 斜流圧縮機のロータ外周囲に、その周方向に間隔をおいて複数設けられ、流れを案内する上流側の羽根の後端部と、下流側の羽根の前端部とが重なって狭い流路を形成しているディフューザを有す斜流圧縮機ロータの製造方法において、前記流路を横断する位置に接合面を有する複数の分割ロータの外周囲に、前記上流側または下流側の羽根およびその端部を前記接合面から延設してそれぞれ一体的に切削成形しておき、複数の分割ロータ相互を接合面で連結することにより斜流圧縮機ロータを製造することを特徴とする斜流圧縮機ロータの製造方法。
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