JP2011252431A - タービンインペラ - Google Patents

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Kenichi Nagao
健一 長尾
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Abstract

【課題】流入する流体流量が小流量であっても翼高さ方向(スパン方向)の流速分布を均一化できるタービンインペラを提供する。
【解決手段】複数の翼12が回転軸11に放射状に設けられたタービンインペラ10。翼12の上流端12aから後縁14までの軸方向長さが、チップ14aとハブ14bの中間位置14cにおいてチップとハブの平均長さより長く、かつ中間位置14cにおける後縁羽根角がチップとハブより大きく、チップとハブの間に最大値を有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、回転軸に垂直に流入する流体を軸方向に流出させるタービンインペラに関する。
ラジアルタービンのインペラ(羽根車)は、マイクロガスタービン、エキスパンダタービン、過給機等に用いられる。かかるインペラは、例えば特許文献1に開示されている。
図1は、従来のインペラを備えた過給機の模式的断面図であり、図2は、従来のインペラの説明図である。図2において、(A)は子午面投影図(半断面)、(B)はB−B断面図、(C)はC−C矢視図である。
図1において、1は可変ノズル、2はインペラであり、可変ノズル1でインペラ2に流入する流体流量を可変制御するようになっている。
図2(A)において、3はインペラを構成するタービン翼であり、タービン翼3の上流端を「前縁」、下流端を「後縁」、翼3の内方端を「ハブ」、外方端と「チップ」と呼ぶ。
図2(B)において、従来のインペラ2では、タービン翼3の軸方向断面形状が、半径方向外方に放射状に2次元で延びている。このような翼形状をラジアルエレメントと呼ぶ。すなわち従来のインペラ2は、ラジアルエレメントで定義されるタービン翼3を備えている。
図2(C)において、タービン翼3の中心線とインペラ2の回転軸とのなす角度を「羽根角」と呼び、後縁における羽根角を特に「後縁羽根角」と呼ぶ。
特開平09−100701号公報、「ラジアルタービンの動翼」
上述したように、従来のインペラ2は、ラジアルエレメントで定義されるタービン翼3を備えている。この場合、タービン翼3の後縁形状は、子午面に投影したときに、図2(A)に示すように、ハブからチップまで直線形状のものが用いられていた。
このようなラジアルエレメントに基づいて羽根角が設定されるタービン翼においては、ある一箇所(例えばチップ)の羽根角が決定されれば、チップからハブまでのすべての箇所の羽根角が回転軸からの距離に応じて一義的に決定される。
しかし、ラジアルエレメントで定義されるタービン翼3を備えている従来のインペラ2の場合、例えば可変ノズル1を備え、流体流量を可変制御すると、特に小流量時に翼高さ方向(スパン方向)の流速分布が不均一となる問題点があった。
本発明は、上述した問題点を解決するために創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、流入する流体流量が小流量であっても翼高さ方向(スパン方向)の流速分布を均一化できるタービンインペラを提供することにある。
本発明によれば、流体が回転軸に対し垂直に流入し軸方向に流出するタービンインペラであって、
前記回転軸まわりに配置される複数のタービン翼を備え、
前記タービン翼の上流端から後縁までの軸方向長さが、チップとハブの中間位置においてチップとハブの平均長さより長く、
かつ前記中間位置における後縁羽根角がチップとハブより大きく、チップとハブの間に最大値を有する、ことを特徴とするタービンインペラが提供される。
本発明の実施形態によれば、前記タービン翼の上流端から後縁までの軸方向長さを、チップでLs、ハブでLh、前記中間位置でLmと定義し、
無次元パラメータPを2Lm/(Ls+Lh)と定義したとき、
無次元パラメータPが1.05〜1.2の範囲にある。
また、前記中間位置は、後縁におけるハブからピッチまでの半径方向距離に対し、0.4〜0.7倍の範囲に位置する。
また、軸方向距離に対する羽根角の変化率が、前記タービン翼の上流端から後縁のチップまでは相対的に小さく、後縁のチップからハブまでは相対的に大きい。
ラジアルエレメントで定義されるタービン翼3を備えている従来のインペラ2の場合、ラジアルエレメント翼ではスパン方向の羽根角度を自由に変更できないため、スパン方向の流れを制御して、流速分布を均一化することはできなかった。
これに対し、本発明のタービンインペラでは、タービン翼の上流端から後縁までの軸方向長さを、チップとハブの中間位置においてチップとハブの平均長さより長くして、後縁の子午面形状を中間位置が下流側に膨らんだ形状とし、かつこの膨らんだ形状部分において、中間位置における後縁羽根角がチップとハブより大きく、チップとハブの間に最大値を有するように設定したので、膨らんだ形状部分におけるスパン方向の流れを積極的に制御することができる。
その結果、最大流量を確保するとともに小流量であっても翼高さ方向(スパン方向)の流速分布を均一に近づけることができ、小流量側での効率を改善し、ワイドレンジなタービンを実現できる。
従来のインペラを備えた過給機の模式的断面図である。 従来のインペラの説明図である。 本発明によるタービンインペラの子午面投影図(半断面)である。 翼後縁におけるハブからのスパンと後縁羽根角との関係図である。 翼の羽根角変化率と軸方向位置との関係図である。 翼後縁における流体の流出速度の説明図である。 評価パラメータとタービン効率の改善幅との関係図である。
以下、本発明の好ましい実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
図3は、本発明によるタービンインペラの子午面投影図(半断面)である。
本発明のタービンインペラ10は、流体が回転軸11に対し垂直に流入し軸方向に流出するタービンインペラであり、回転軸11まわりに配置される複数のタービン翼12を備える。
この図において、13はタービン翼の前縁、14はタービン翼の後縁、15はタービン翼のハブ、16はタービン翼のチップである。
この図に示すように、以下の説明において、タービン翼12の上流端12aから後縁14までの軸方向長さを、後縁のチップ14aでLs、後縁のハブ14bでLh、後縁のチップとハブの中間位置14cでLmと定義する。
本発明によるタービンインペラ10は、チップとハブの中間位置14cの軸方向長さLmが、チップ14aとハブ14bの平均長さより長く、後縁14の子午面形状は中間位置14cが下流側(図で右方向)に膨らんだ形状となっている。
なお、この図において、後縁14の形状(チップ14a、中間位置14c、ハブ14bを結ぶ線)が折線であるが、本発明はこれに限定されず曲線であってもよい。
以下、後縁のチップ14aより下流側に位置する翼部分12b(図で斜線部分)を「翼後縁部分」と呼ぶ。
図4は、翼後縁におけるハブからのスパンと後縁羽根角との関係図である。この図において、横軸は後縁羽根角[°(度)]であり、縦軸はハブからのスパン、すなわち、後縁におけるハブからピッチまでの半径方向距離に対するスパンの比率である。また図中の実線は従来例、破線は本発明の例である。
なおこの図は、上述した軸方向長さがLs/Lh=0.75であり、Lm/Lh=0.975の場合を示している。
図4の実線で示すように、従来のインペラ2の場合、ラジアルエレメント翼ではスパン方向の羽根角度を自由に変更できないため、後縁羽根角はハブからチップまで単純に増加する。この例において、従来の後縁羽根角は、ハブにおいて約28度、チップにおいて約54度である。
図4の破線で示すように、本発明のタービンインペラ10の場合、後縁のチップ14aとハブ14bの中間位置14cにおける後縁羽根角がチップ14aとハブ14bより大きく、チップ14aとハブ14bの間に最大値を有する。
この結果、上述した翼後縁部分12b(図で斜線部分)におけるタービン翼12の軸方向断面形状は、半径方向外方に放射状に延びる上述したラジアルエレメントと相違し、中間位置14cが回転方向の反対側に湾曲した形状となる。
図4の例において、後縁羽根角の最大値を有する中間位置14cは、0.4〜0.7倍の範囲に位置する。
なお中間位置14cの範囲及び最大値を有する位置は、最大流量を確保するとともに小流量側での効率を改善できるように設定する。
図5は、翼の羽根角変化率と軸方向位置との関係図である。この図において、横軸はタービン翼12の上流端からの軸方向長さZ、縦軸は羽根角θの2回微分dθ/dzであり、羽根角θの変化率に相当する。また図中の実線は従来例、破線は本発明の例である。
この図に示すように、本発明のタービンインペラ10は、軸方向距離Zに対する羽根角の変化率dθ/dzが、タービン翼の上流端12aから後縁のチップ14aまでは相対的に小さく、後縁のチップ14aからハブ14bまでは相対的に大きく設定されている。
この例において、タービン翼12の上流端12aから後縁のチップ14aまでの羽根角の変化率dθ/dzは、従来例とほぼ一致している。また、後縁のチップ14aからハブ14bまでの羽根角の変化率dθ/dzは、従来例よりも大きくなっている。
図6は、翼後縁における流体の流出速度の説明図である。
図6(A)は、図3のA−A矢視の模式図である。この図に示すように、複数のタービン翼12に挟まれた翼間流路17には、流路面積が最も狭いスロート18が設けられている。
最大流量の流体が翼間流路17を流れるとき、スロート部18を流れる流速は最大流速となり、翼高さ方向(スパン方向)の流速分布はほぼ均一となる。
従って、本発明のタービンインペラ10は、所望の最大流量を流せるようにスロート部18の流路面積が設定されている。
図6(A)は、後縁14の下流側における速度三角形を示している。この図において、Wは流体の相対速度、uは翼の旋回速度、Cは流体の絶対速度、Cmは絶対速度Cの軸方向成分、Cuは絶対速度Cの旋回方向成分である。
図6(B)は後縁羽根角が大きい場合、図6(C)は後縁羽根角が小さい場合の速度三角形を示している。
図6(B)(C)から、旋回速度uと絶対速度Cの軸方向成分Cmが同一の場合、後縁羽根角が大きいほど流体の相対速度Wが大きくなることがわかる。
従って、小流量時に流速が小さくなる中間位置の後縁羽根角をチップとハブより大きく設定することで、小流量時の流体流速(相対速度W)を大きくして流速分布を均一化することができる。
図7は、評価パラメータとタービン効率の改善幅との関係図である。この図において、横軸は無次元パラメータPであり、縦軸はタービン効率である。なお、縦軸はパラメータPが1.00のときの効率に対する比率である。
図7において、無次元パラメータPをP=2Lm/(Ls+Lh)と定義している。
この図から、無次元パラメータPが1.05〜1.2の範囲において、効率改善のピークを示す。
なお、この範囲において、上述した軸方向長さはLs/Lh=0.7〜0.85であり、Lm/Lh=0.95〜1.0の範囲であった。
上述した本発明のタービンインペラ10では、タービン翼12の上流端12aから後縁14までの軸方向長さを、チップ14aとハブ14bの中間位置14cにおいてチップ14aとハブ14bの平均長さより長くして、後縁14の子午面形状を中間位置14cが下流側に膨らんだ形状とし、かつこの膨らんだ形状部分(翼後縁部分12b)において、中間位置14cにおける後縁羽根角がチップ14aとハブ14bより大きく、チップ14aとハブ14bの間に最大値を有するように設定したので、スパン方向の流れを積極的に制御することができる。
その結果、最大流量を確保するとともに小流量であっても翼高さ方向(スパン方向)の流速分布を均一に近づけることができ、小流量側での効率を改善し、ワイドレンジなタービンを実現できる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。例えば、本発明をラジアルタービンのインペラを対象として説明したが、斜流タービンにおいても同様に適用できる。
10 タービンインペラ(インペラ)、
11 回転軸、12 タービン翼、
12a 上流端、12b 翼後縁部分、
13 前縁、14 後縁、14a 後縁のチップ、
14b 後縁のハブ、14c 後縁の中間位置、
15 ハブ、16 チップ、
17 翼間流路、18 スロート部

Claims (4)

  1. 流体が回転軸に対し垂直に流入し軸方向に流出するタービンインペラであって、
    前記回転軸まわりに配置される複数のタービン翼を備え、
    前記タービン翼の上流端から後縁までの軸方向長さが、チップとハブの中間位置においてチップとハブの平均長さより長く、
    かつ前記中間位置における後縁羽根角がチップとハブより大きく、チップとハブの間に最大値を有する、ことを特徴とするタービンインペラ。
  2. 前記タービン翼の上流端から後縁までの軸方向長さを、チップでLs、ハブでLh、前記中間位置でLmと定義し、
    無次元パラメータPを2Lm/(Ls+Lh)と定義したとき、
    無次元パラメータPが1.05〜1.2の範囲にある、ことを特徴とする請求項1に記載のタービンインペラ。
  3. 前記中間位置は、後縁におけるハブからピッチまでの半径方向距離に対し、0.4〜0.7倍の範囲に位置する、ことを特徴とする請求項1に記載のタービンインペラ。
  4. 軸方向距離に対する羽根角の変化率が、前記タービン翼の上流端から後縁のチップまでは相対的に小さく、後縁のチップからハブまでは相対的に大きい、ことを特徴とする請求項1に記載のタービンインペラ。
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