JP2020050986A - ナノファイバー製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ナノファイバーをより細く製造する。【解決手段】ナノファイバー製造装置112は、樹脂吐出ノズル118から吐出された溶融樹脂を側方から囲む囲み領域130を形成する囲み部材126と、雰囲気よりも高温の保温気体を囲み領域130に噴射する保温気体噴射部材128とを有する。さらに、ナノファイバー製造装置112は、雰囲気よりも高温の延伸気体を、囲み領域130よりも吐出方向下流側で下流側に向けて噴射する延伸気体噴射部材138を有する。【選択図】図1

Description

本願は、ナノファイバー製造装置に関する。
特許文献1には、噴出ノズルから吐出した溶融ポリマーが、エアーノズルからの高速エアーにより延伸される構成のナノファイバーの製造装置が記載されている。
特開2016−156114号公報
特許文献1に記載の技術では、吐出された溶融ポリマーが高速エアーに単に合流されて延伸される構造であるが、実際に溶融ポリマーを延伸してナノファイバーを製造するにあたっては、ナノファイバーをより細くすることが求められる。
本願では、ナノファイバーをより細く製造できるナノファイバー製造装置を得ることが目的である。
第一態様では、溶融樹脂を吐出口から吐出する樹脂吐出部材と、前記樹脂吐出部材から吐出された前記溶融樹脂を、前記吐出口から吐出方向下流側へと連続し吐出方向の側方から囲む囲み領域を形成する囲み部材と、雰囲気よりも高温の保温気体を、保温気体噴射口から前記囲み領域に噴射する保温気体噴射部材と、雰囲気よりも高温の延伸気体を、前記囲み領域よりも前記吐出方向下流側で延伸気体噴射口から前記吐出方向下流側に向けて噴射する延伸気体噴射部材と、を有する。
このナノファイバー製造装置では、樹脂吐出部材の吐出口から吐出された溶融樹脂を、吐出方向下流側で側方から囲み部材が囲むことで、囲み領域を形成する。囲み領域は、吐出口から、吐出方向下流側へ連続している。囲み領域には、保温気体噴射部材が保温気体噴射口から、保温気体を噴射する。さらに、囲み領域よりも吐出方向下流側では、延伸気体噴射部材の延伸気体噴射口から、延伸気体が溶融樹脂の吐出方向下流側に向けて噴射され、溶融樹脂が延伸されてナノファイバーが形成される。
延伸気体が溶融樹脂に向けて噴射される位置は、囲み領域よりも吐出方向下流側、すなわち、吐出口から吐出方向に離れた位置である。吐出口から吐出された溶融樹脂が垂下した位置で延伸気体を吹き付けるので、たとえば、吐出口の位置で延伸気体を溶融樹脂に吹き付ける構成と比較して、より細いナノファイバーが得られる。
しかも、囲み領域に噴射された保温気体は雰囲気よりも高温であり、囲み領域では、吐出された溶融樹脂に対し外気の接触が抑制されて高温の状態に維持される。溶融樹脂の温度低下が抑制されるので、溶融樹脂を効果的に延伸することができる。
なお、保温気体は、雰囲気よりも高湿となるように水蒸気を含有していてもよい。保温気体が水蒸気を含有することで、得られたナノファイバーでは、ナノファイバーどうしの結合や絡まりが抑制される。
第二態様では、第一態様において、前記囲み部材が、前記樹脂吐出部材の外周面との間に間隙をあけて対向し前記保温気体噴射部材を形成する対向部を有している。
すなわち、囲み部材の対向部と樹脂吐出部材の外周面とで保温気体噴射部材を形成でき、囲み部材及び樹脂吐出部材とは別体の保温気体噴射部材を設ける必要がない。そして、樹脂吐出部材の外周面の外側に第一噴射部材が位置している構造を実現できる。
第三態様では、第一又は第二態様において、前記保温気体噴射口及び前記延伸気体噴射口が前記吐出口からの前記溶融樹脂の吐出方向に見て前記吐出口を取り囲んでいる。
保温気体噴射口が吐出口を取り囲んでいるので、吐出口から吐出された溶融樹脂に対し、その周囲に保温気体を確実に接触させることができる。
延伸気体噴射口が吐出口を取り囲んでいるので、囲み領域を通過した溶融樹脂に対し、その周囲に延伸気体を吹き付けて溶融樹脂を延伸させることができる。
第四態様では、第二又は第三態様において、前記延伸気体噴射部材が、前記囲み部材の外周面と間隙をあけて対向し前記囲み部材の前記吐出方向の下流端との間に前記延伸気体噴射口を形成している。
すなわち、囲み部材の外周面を用いて、延伸気体噴射部材を形成できるので、ナノファイバー製造装置の構造を簡素化できる。そして、延伸気体噴射部材によって、囲み部材の吐出方向の下流端との間に延伸気体噴射口を有する構造を実現できる。
第五態様では、第一〜第四のいずれか1つの態様において、前記延伸気体噴射口からの前記延伸気体の噴射方向が前記吐出口から吐出された前記溶融樹脂に漸近するように傾斜している。
これにより、囲み領域を通過した溶融樹脂の広がりを抑制し、より細いナノファイバーを得ることが可能となる。
本願では、ナノファイバーをより細く製造できる
図1は第一実施形態のナノファイバー製造装置を示す断面図である。 図2は第一実施形態のナノファイバー製造装置を備えたナノファイバーシート製造装置を示す斜視図である。 図3は第一実施形態のナノファイバー製造装置を示す図1のIII−III線断面図である。 図4は第一実施形態のナノファイバー製造装置を図1のIV−IV方向に見た端面図である。 図5は第一実施形態のナノファイバー製造装置において溶融樹脂を吐出している状態を示す断面図である。 図6は第一実施形態のナノファイバー製造装置において溶融樹脂を吐出しつつ保温気体を噴射している状態を示す断面図である。 図7は第一実施形態のナノファイバー製造装置において溶融樹脂を吐出しつつ保温気体及び噴出気体を噴出している状態を示す断面図である。 図8は第二実施形態のナノファイバー製造装置を示す断面図である。 図9は第二実施形態のナノファイバー製造装置において溶融樹脂を吐出している状態を示す断面図である。 図10は第二実施形態のナノファイバー製造装置において溶融樹脂を吐出しつつ延伸気体を噴射している状態を示す断面図である。 図11は第二実施形態のナノファイバー製造装置において溶融樹脂を吐出しつつ延伸気体及び保温気体を噴出している状態を示す断面図である。 図12は第一変形例のナノファイバー製造装置を図4と同様の方向で見た端面図である。 図13は第二変形例のナノファイバー製造装置を図4と同様の方向で見た端面図である。 図14は比較例のナノファイバー製造装置を示す断面図である。
以下、図面を参照して第一実施形態のナノファイバー製造装置112と、このナノファイバー製造装置112を備えたナノファイバーシート製造装置82を説明する。
図1に示すように、ナノファイバー製造装置112は、吐出ユニット114を有している。図2に詳細に示すように、吐出ユニット114は、長尺状のブロック116を有している。ブロック116には、複数の樹脂吐出ノズル118がブロック116の長手方向(矢印L1方向)に一定の間隔で設けられている。
ブロック116には樹脂供給管120が接続されており、図示しない樹脂供給部材から、溶融樹脂MRが供給されるようになっている。この溶融樹脂MRは、図5に示すように、樹脂吐出ノズル118の樹脂流路124を通って、下端の吐出口122から下方へ吐出される。樹脂流路124は、樹脂吐出ノズル118において、下方へ向かう直線状の空洞部分である。
以下において、単に「上流」及び「下流」というときは、吐出口122からの溶融樹脂MRの吐出方向における「上流」及び「下流」をそれぞれ意味する。図1における上側が上流側であり、下側が下流側である。
さらに、樹脂吐出ノズル118の外周側には、樹脂吐出ノズル118と一対一で対応する囲み部材126が設けられている。囲み部材126は円筒状に形成された円筒部126Aと、この円筒部126Aの下端から円錐台状に形成された円錐台部126Bと、を有している。
円筒部126Aの内周面は、樹脂吐出ノズル118の外周面との間に間隙GP−1をあけて対向しており、円筒部126Aは対向部の一例である。円筒部126Aは、保温気体噴射部材128を形成している。
円錐台部126Bは、吐出口122よりも下流側に位置しており、吐出口122から吐出された溶融樹脂MR(図5参照)を部分的に側方からとり囲む囲み領域130を形成している。本実施形態では、円錐台部126Bは、下側に向けて径が漸減する円錐台形状であり、囲み領域130の幅は、下流側に向かって漸減されている。
また、囲み領域130の上流側では樹脂吐出ノズル118の先端面118Tが位置している。したがって、囲み領域130は、この先端面118T(吐出口122の位置)から離間することなく下流側へ連続し、囲み部材126で囲まれた領域である。
囲み部材126(囲み領域130)の下流側の端部は下流側に開放された開放部132である。吐出口122から吐出された溶融樹脂MRは、この開放部132から、さらに下流側に垂下する。円錐台部126Bは、このように垂下する溶融樹脂MRに接触しない形状である。
囲み部材126の円筒部126Aは樹脂吐出ノズル118に対し同心で固定されており、間隙GP−1は、軸方向(樹脂吐出ノズル118の長手方向)及び周方向では一定の幅を有している。
保温気体噴射部材128には、保温気体供給管134が接続されている。間隙GP−1の下流側は、囲み領域130に向けて開放された保温気体噴射口136である。保温気体供給管134からは、雰囲気よりも高温に調整された保温気体HAが供給される。この保温気体HAは、図6に示すように、保温気体噴射口136から、囲み領域130に噴射される。さらに保温気体HAは、開放部132から下流側へと流れる。
図3に示すように、保温気体噴射口136は、吐出口122から吐出された溶融樹脂MRを周方向に取り囲む環状である。
囲み部材126の外周側には、樹脂吐出ノズル118及び囲み部材126と一対一で対応する延伸気体噴射部材138が設けられている。延伸気体噴射部材138は、囲み部材126の円筒部126A及び円錐台部126Bにそれぞれ対応する円筒部138A及び円錐台部138Bを有している。
延伸気体噴射部材138の内周面は、囲み部材126の外周面との間に間隙GP−2をあけて対向しており、円筒部126A及び円錐台部126Bとの間に、延伸気体噴射ノズル140を形成している。本実施形態では、延伸気体噴射部材138は、囲み部材126に対し同心で固定されている。
延伸気体噴射部材138には、延伸気体供給管142が接続されている。間隙GP−2の下流側は、開放部132と同位置(吐出方向での同位置)、すなわち囲み領域130よりも下流側で開放された延伸気体噴射口144である。延伸気体供給管142からは、雰囲気よりも高温に調整された延伸気体EAが供給される。図6に示すように、この延伸気体EAは、延伸気体噴射口144から、下流側に向けて噴射される。本実施形態では、延伸気体EAの噴射圧は、保温気体HAの噴射圧よりも高い。
図4に示すように、延伸気体噴射口144は、矢印IV方向に見て、囲み部材126をさらに外側から取り囲む環状である。
図1に示すように、樹脂吐出ノズル118の中心線CL−1を含む断面で見ると、延伸気体噴射ノズル140は、吐出口122から吐出された溶融樹脂MR(図5参照)に対し、次第に接近するように傾斜する先細り形状である。したがって、図7に示すように、延伸気体噴射口144から噴射される延伸気体EAは、下流に向かうにしたがって溶融樹脂MRに対し接近する。
延伸気体噴射ノズル140は、中心線CL−1を中心として対称の形状であり、図1に示す断面において、左右対称に現れる。したがって、延伸気体噴射口144から噴射される延伸気体EAは、実質的に1箇所に接近しつつ溶融樹脂MRに接触する。
図2に示すように、吐出ユニット114の下方には、無端ベルト84が配置され、複数の張架ローラ86に張架されている。なお、図2では無端ベルト84を部分的に示し、張架ローラ86を1つのみ示している。
無端ベルト84の平坦部分の上には、支持体88が配置されて、巻き取りロール90で巻き取られるようになっている。樹脂吐出ノズル118から吐出された細線状の溶融樹脂MRは、支持体88の矢印M1方向への移動に伴って、この支持体88上で織り込まれるようにして支持される。そして、支持体88上では、ナノファイバーシート(一例として不織布状のフィルタ)が形成される。
次に、本実施形態の作用を説明する。
第一実施形態のナノファイバー製造装置112によりナノファイバーを製造するには、まず、図5に示すように、吐出口122から溶融樹脂MRを吐出する。この溶融樹脂MRは、吐出方向下流側、すなわち下側に向けて垂下する。
この状態で、図6に示すように、囲み領域130に対し、保温気体噴射口136から保温気体HAを噴射する。囲み領域130内の保温気体HAは、開放部132から下流側へと流れる。
さらに、図7に示すように、延伸気体噴射口144からは、延伸気体EAを噴射する。延伸気体噴射口144は、囲み領域130よりも下流側に位置している。この延伸気体EAにより、溶融樹脂MRが下流側に延伸されてナノファイバーが形成される。形成されたナノファイバーは、支持体88(図2参照)上で支持される。
ここで、図14には、比較例のナノファイバー製造装置32が示されている。比較例のナノファイバー製造装置32では、溶融樹脂MRを吐出する吐出口34と、延伸気体EAを噴射する噴射口36とが実質的に同位置である。また、比較例のナノファイバー製造装置32においては、吐出口34の下流側に、第一実施形態の囲み領域130(図1等参照)に相当する領域は設けられていない。
比較例のナノファイバー製造装置32では、吐出口34から吐出された溶融樹脂MRが細長く垂下する前の段階で延伸気体EAを吹き付ける。溶融樹脂MRが吐出口34から吐出されるのとほぼ同時に繊維化されるので、溶融樹脂MRを効果的に延伸させてナノファイバーを細くするには限界がある。また、吐出口34から吐出された溶融樹脂MRに対し、延伸気体EAが外気を巻き込みながら当たると、外気によって溶融樹脂MRの温度低下を招くので、ナノファイバーを細く形成する点で不利である。
これに対し、第一実施形態のナノファイバー製造装置112では、延伸気体EAが噴射される位置である延伸気体噴射口144は、囲み領域130よりも下流側、すなわち、吐出口122から下流側に離れた位置である。吐出口122から吐出された溶融樹脂MRが細長く垂下した位置で、延伸気体EAが溶融樹脂MRに吹き付けられる。このため、溶融樹脂MRをより細く延伸させることができ、より細いナノファイバーを形成することが可能である。
また、第一実施形態のナノファイバー製造装置112では、保温気体噴射口136から保温気体HAを囲み領域130に噴射する。吐出口122から吐出された溶融樹脂MRに、雰囲気よりも高温の保温気体HAが接触する。溶融樹脂MRに対し外気が接触して温度低下することが抑制され、溶融樹脂MRが高温の状態に維持される。したがって、延伸気体EAによって溶融樹脂MRを延伸させる際に、粘度が低下した状態の溶融樹脂MRを効果的に延伸して、より細いナノファイバーを形成することが可能である。
次に、第二実施形態のナノファイバー製造装置について説明する。第二実施形態において、第一実施形態と同様の要素、部材等については同一符号を付して詳細な説明を省略する。また、第二実施形態のナノファイバー製造装置を備えたナノファイバーシート製造装置は、第一実施形態と同様の構造なので、図示を省略する。
図8に示すように、第二実施形態のナノファイバー製造装置212では、吐出ユニット214のブロック216が、上下に分割されている。図8に示す例では上ブロック216U、中間ブロック216M及び下ブロック216Lの3つに分割されているが、4つ以上に分割されていてもよい。
囲み部材126は、中間ブロック216Mから下流側に延出されている。また、下ブロック216Lには、上下方向(厚み方向)に貫通する貫通孔216Hが形成されており、この貫通孔216Hの内面と囲み部材126との間に、延伸気体噴射部材218が構成されている。
このような構成とされた第二実施形態のナノファイバー製造装置212においても、第一実施形態のナノファイバー製造装置112と同様にして、ナノファイバーを製造することが可能である。
すなわち、図9に示すように、まず、吐出口122から溶融樹脂MRを吐出する。そして、図10に示すように、囲み領域130に対し、保温気体噴射口136から保温気体HAを噴射する。さらに、図11に示すように、延伸気体噴射口144(囲み領域130よりも下流側)から延伸気体EAを噴射する。延伸気体EAにより、溶融樹脂MRがさらに下流側に延伸されてナノファイバーが形成される。
第二実施形態のナノファイバー製造装置212においても、延伸気体噴射口144は、囲み領域130よりも下流側(吐出口122から下流側に離れた位置)にある。このため、吐出口122から吐出された溶融樹脂MRが細長く垂下した位置で、延伸気体EAを溶融樹脂MRに吹き付けて、溶融樹脂MRをより細く延伸させることができる。
また、第二実施形態のナノファイバー製造装置212においても、囲み領域130において、吐出口122から吐出された溶融樹脂に、雰囲気よりも高温の保温気体HAに接触する。このため、溶融樹脂MRの温度低下が抑制され、高温の状態に溶融樹脂MRが維持されるので、延伸気体EAによって溶融樹脂MRを延伸させる際に、効果的に延伸することができる。
上記各実施形態において、囲み部材126は、対向部126Tを有している。この対向部126Tは、樹脂吐出ノズル118の外周面との間に間隙GP−1をあけて対向することで、保温気体噴射部材128が形成されている。すなわち、囲み部材126の対向部126Tと樹脂吐出ノズル118の外周面とで保温気体噴射部材128を形成でき、囲み部材126や樹脂吐出ノズル118とは別の部材を設けて保温気体噴射部材128を構成する必要がない。これにより、ナノファイバー製造装置112、212の構造を簡素化できる。
また、囲み部材126を樹脂吐出ノズル118に対し外周側から一体化して固定することで、樹脂吐出ノズル118の外周面の外側に、保温気体噴射部材128が位置している構造を容易に実現できる。
上記各実施形態において、延伸気体噴射部材138、218は、囲み部材126の外周面との間に間隙GP−2をあけて対向している。これにより、囲み部材126の外周面を用いて延伸気体噴射部材138を形成できるので、ナノファイバー製造装置112、212の構造を簡素化できる。そして、延伸気体噴射部材138は、囲み部材126の下流端との間に延伸気体噴射口144を形成しているので、延伸気体噴射口144が吐出口122よりも下流側にある構造を実現できる。
延伸気体噴射口144からの延伸気体EAの噴射方向は、溶融樹脂MRに漸近するように傾斜している。延伸気体EAは、溶融樹脂MRに対し集中されて吹き付けられるので、囲み領域130を通過した溶融樹脂MRの広がりを抑制し、ナノファイバーをより細くすることに寄与できる。
上記各実施形態では、図3に示すように、保温気体噴射口136は、矢印IV方向(図1参照)に見て周方向に連続する環状である。また、図4に示すように、延伸気体噴射口144も、矢印IV方向(図1参照)に見て周方向に連続する環状である。これにより、周方向で均等に保温気体HA及び延伸気体EAを噴射することができる。ただし、保温気体噴射口136及び延伸気体噴射口144は、周方向に連続している必要はない。たとえば、図12に示すように、延伸気体噴射口144が、周方向で複数(図12に示す例では4つ)に分割された分割噴射孔144Dで構成されていてもよい、さらには、図13に示すように、周方向に一定の間隔で、小孔状の噴射細孔144Hが並べて配置されている構造でもよい。図12及び図13では、延伸気体噴射口144の形状の変形例を示したが、保温気体噴射口136についても、同様に各種の変形例の形状とすることが可能である。
上記各実施形態において、保温気体HAとしては、大気を加熱することで所定の温度範囲に昇温した空気を用いることが可能であるが、さらに、この空気を加湿して所定の湿度範囲とした空気を用いることが可能である。保温気体HAが所定の湿度範囲にあれば、吐出口122から吐出される溶融樹脂MRが細い繊維状のナノファイバーになる際に、不用意な結合や絡まりを抑制できる。
112 ナノファイバー製造装置
118 樹脂吐出ノズル
122 吐出口
126 囲み部材
126T 対向部
128 保温気体噴射部材
130 囲み領域
136 保温気体噴射口
138 延伸気体噴射部材
140 延伸気体噴射ノズル
144 延伸気体噴射口
154 誘導気体噴射口
212 ナノファイバー製造装置
218 延伸気体噴射部材

Claims (5)

  1. 溶融樹脂を吐出口から吐出する樹脂吐出部材と、
    前記樹脂吐出部材から吐出された前記溶融樹脂を、前記吐出口から吐出方向下流側へと連続し吐出方向の側方から囲む囲み領域を形成する囲み部材と、
    雰囲気よりも高温の保温気体を、保温気体噴射口から前記囲み領域に噴射する保温気体噴射部材と、
    雰囲気よりも高温の延伸気体を、前記囲み領域よりも前記吐出方向下流側で延伸気体噴射口から前記吐出方向下流側に向けて噴射する延伸気体噴射部材と、
    を有するナノファイバー製造装置。
  2. 前記囲み部材が、前記樹脂吐出部材の外周面との間に間隙をあけて対向し前記保温気体噴射部材を形成する対向部を有している請求項1に記載のナノファイバー製造装置。
  3. 前記保温気体噴射口及び前記延伸気体噴射口が前記吐出口からの前記溶融樹脂の吐出方向に見て前記吐出口を取り囲んでいる請求項1又は請求項2に記載のナノファイバー製造装置。
  4. 前記延伸気体噴射部材が、前記囲み部材の外周面と間隙をあけて対向し前記囲み部材の前記吐出方向の下流端との間に前記延伸気体噴射口を形成している請求項2又は請求項3に記載のナノファイバー製造装置。
  5. 前記延伸気体噴射口からの前記延伸気体の噴射方向が前記吐出口から吐出された前記溶融樹脂に漸近するように傾斜している請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のナノファイバー製造装置。
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