JP2020050987A - ナノファイバー製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ナノファイバーをより細く製造する。【解決手段】ナノファイバー製造装置312は、雰囲気よりも高温の延伸気体を延伸気体噴射口144から溶融樹脂の吐出方向に沿って噴射する延伸気体噴射部材138と、雰囲気よりも高温の誘導気体を、吐出口144よりも下流側の誘導気体噴射口320から噴射し溶融樹脂を延伸気体へ誘導する誘導気体噴射ノズル318と、を有する。【選択図】図1

Description

本願は、ナノファイバー製造装置に関する。
特許文献1には、噴出ノズルから吐出した溶融ポリマーが、エアーノズルからの高速エアーにより延伸される構成のナノファイバーの製造装置が記載されている。
特開2016−156114号公報
特許文献1に記載の技術では、吐出された溶融ポリマーが高速エアーに単に合流されて延伸される構造であるが、実際に溶融ポリマーを延伸してナノファイバーを製造するにあたっては、ナノファイバーをより細くすることが求められる。
本願では、ナノファイバーをより細く製造できるナノファイバー製造装置を得ることが目的である。
第一態様では、溶融樹脂を吐出口から吐出する樹脂吐出部材と、雰囲気よりも高温の延伸気体を、前記吐出口と異なる位置の延伸気体噴射口から前記溶融樹脂の吐出方向に沿って噴射する延伸気体噴射部材と、雰囲気よりも高温の誘導気体を、前記吐出口よりも吐出方向下流側の誘導気体噴射口から前記溶融樹脂に向けて噴射し前記溶融樹脂を前記延伸気体へ誘導する誘導気体噴射部材と、を有する。
このナノファイバー製造装置では、延伸気体噴射部材の延伸気体噴射口が、樹脂吐出部材の吐出口と異なる位置にあり、延伸気体を噴射する。吐出口から吐出された溶融樹脂に対し、誘導気体噴射部材の誘導気体噴射口から誘導気体を噴射し、溶融樹脂を延伸気体へ誘導するので、溶融樹脂が延伸気体により延伸されてナノファイバーが形成される。
誘導気体を噴射する誘導気体噴射口の位置は、吐出口よりも吐出方向下流側、すなわち、吐出口から吐出方向に離れた位置である。吐出口から吐出された溶融樹脂が垂下した位置で誘導気体が溶融樹脂を延伸気体に誘導するので、たとえば、吐出口の位置で溶融樹脂を延伸気体に誘導する構成と比較して、より細いナノファイバーが得られる。
しかも、雰囲気よりも高温の誘導気体が溶融樹脂に接触した状態で溶融樹脂が誘導気体と共に延伸気体に誘導されるので、溶融樹脂に対し外気の接触が抑制されて高温の状態に維持される。溶融樹脂の温度低下が抑制されるので、溶融樹脂を効果的に延伸することができる。
第二態様では、第一態様において、前記誘導気体噴射口が、前記延伸気体噴射口よりも前記溶融樹脂の吐出方向の下流側に位置している。
すなわち、誘導気体噴射口は、吐出口よりも吐出方向の下流側にあり、かつ、延伸気体噴射口よりも吐出方向の下流側にある。これにより、吐出口から吐出された溶融樹脂を、延伸気体噴射口から噴射された延伸気体へ、誘導気体によって確実に誘導する構造を実現できる。
第三態様では、第一又は第二態様において、前記延伸気体噴射口からの前記延伸気体の噴射方向が、前記吐出方向と平行である。
これにより、吐出口から吐出された溶融樹脂に対し延伸気体が直接的に接触しない、あるいは接触しづらい構造を、誘導気体噴射口を吐出口に近づけた構造により実現できる。
第四態様では、第二又は第三態様において、前記誘導気体噴射口からの前記誘導気体の噴射方向が、前記吐出方向と直交している。
誘導気体の噴射方向が、吐出方向に対し斜めに交差している構造と比較して、誘導気体において吐出方向と直交する成分を用いて、溶融樹脂を延伸気体に効率的に誘導できる。
第五態様では、第一〜第四のいずれか1つの態様において、前記誘導気体噴射口からの前記誘導気体の噴射圧が、前記延伸気体噴射口からの前記延伸気体の噴射圧よりも低い。
誘導気体の噴射圧を過度に大きくしないので、誘導気体噴射部材の構造を簡素化できる。また、誘導気体に誘導された溶融樹脂が、延伸気体を通過してしまうことを抑制し、延伸気体と共に噴射方向に確実に延伸される構造を実現できる。
本願では、ナノファイバーをより細く製造できる
図1は第一実施形態のナノファイバー製造装置を示す断面図である。 図2は第一実施形態のナノファイバー製造装置を備えたナノファイバーシート製造装置を示す斜視図である。 図3は第一実施形態のナノファイバー製造装置において溶融樹脂を吐出している状態を示す断面図である。 図4は第一実施形態のナノファイバー製造装置において溶融樹脂を吐出しつつ延伸気体を噴射している状態を示す断面図である。 図5は第一実施形態のナノファイバー製造装置において溶融樹脂を吐出しつつ延伸気体及び誘導気体を噴出している状態を示す断面図である。 図6は第二実施形態のナノファイバー製造装置を示す断面図である。 図7は第二実施形態のナノファイバー製造装置において溶融樹脂を吐出している状態を示す断面図である。 図8は第二実施形態のナノファイバー製造装置において溶融樹脂を吐出しつつ延伸気体を噴射している状態を示す断面図である。 図9は第二実施形態のナノファイバー製造装置において溶融樹脂を吐出しつつ延伸気体及び保温気体を噴出している状態を示す断面図である。 図10は比較例のナノファイバー製造装置を示す断面図である。
以下、図面を参照して第一実施形態のナノファイバー製造装置312と、このナノファイバー製造装置312を備えたナノファイバーシート製造装置82を説明する。
図1に示すように、ナノファイバー製造装置312は、吐出ユニット314を有している。図2に詳細に示すように、吐出ユニット314は、長尺状のブロック316を有している。ブロック316には、複数の樹脂吐出ノズル118がブロック316の長手方向(矢印L1方向)に一定の間隔で設けられている。
ブロック316には樹脂供給管120が接続されており、図示しない樹脂供給部材から、溶融樹脂MRが供給されるようになっている。この溶融樹脂MRは、図3に示すように、樹脂吐出ノズル118の樹脂流路124を通って、下端の吐出口122から下方へ吐出される。樹脂流路124は、樹脂吐出ノズル118において、下方へ向かう直線状の空洞部分である。
以下において、単に「上流」及び「下流」というときは、吐出口122からの溶融樹脂MRの吐出方向における「上流」及び「下流」をそれぞれ意味する。図1における上側が上流側であり、下側が下流側である。
以下において、ブロック316の長手方向及び幅方向をそれぞれ単に「長手方向」及び「幅方向」といい、矢印L、矢印Wで示す。本実施形態では、ブロック316は、幅方向で複数の部分に分割された構造である。図1に示す例では、ブロック316は、幅方向右側から順に右ブロック316R、中央ブロック316M及び左ブロック316Lの3つを有している。樹脂吐出ノズル118は、中央ブロック316Mから下方に延出されている。
ブロック316には、樹脂吐出ノズル118に対し幅方向に離間した位置に、延伸気体噴射ノズル140が設けられている。図1に示した例では、延伸気体噴射ノズル140は、右ブロック316Rから、すなわち、樹脂吐出ノズル118よりも図面右側の位置で下方に延出されている。
延伸気体噴射ノズル140は、延伸気体噴射部材の一例である。延伸気体噴射ノズル140には、ブロック316を介して、延伸気体供給管142(図2参照)が接続されている。延伸気体供給管142からは、雰囲気よりも高温に調整された延伸気体EAが供給される。この延伸気体EAは、図4に示すように、延伸気体噴射口144から、下流側に噴射される。本実施形態では、吐出口122からの溶融樹脂MRの吐出方向と、延伸気体噴射口144からの延伸気体EAの噴射方向は平行(同方向)である。
延伸気体噴射口144は、溶融樹脂MRの吐出方向で見ると、吐出口122と同位置(図1における同じ高さ位置)にある。
ブロック316には、樹脂吐出ノズル118に対し、延伸気体噴射ノズル140とは反対側に離間した位置(図1に示す例では樹脂吐出ノズル118よりも図面左側)に、誘導気体噴射ノズル318が設けられている。図1に示す例では、誘導気体噴射ノズル318は、左ブロック316Lから、すなわち、樹脂吐出ノズル118よりも図面左側の位置で下流側に延出されている。
誘導気体噴射ノズル318は、誘導気体噴射部材の一例である。誘導気体噴射ノズル318の先端は、誘導気体噴射口320である。
誘導気体噴射ノズル318の先端側は、吐出口122よりも下流側の位置にあり、溶融樹脂MRに向かう方向に曲げられている。本実施形態では、上記したように、延伸気体噴射口144は、吐出口122と吐出方向で同位置(図1における同じ高さ位置)にあるので、誘導気体噴射口320は、延伸気体噴射口144と比較しても、相対的に下流側にある。
図5に示すように、誘導気体噴射口320からの誘導気体LAの噴射方向は、吐出口122からの溶融樹脂MRの吐出方向と交差する方向であり、本実施形態では直交する方向である。
誘導気体噴射ノズル318には、ブロック316を介して、誘導気体供給管322が接続されている(図2参照)。誘導気体供給管322からは、雰囲気よりも高温に調整された誘導気体LAが供給される。図5に示すように、この誘導気体LAは、吐出口122から吐出された溶融樹脂MRに向けて、誘導気体噴射口320から噴射される。本実施形態では、誘導気体噴射ノズル318からの誘導気体LAの噴射方向は、吐出口122からの溶融樹脂MRの吐出方向と直交しているので、誘導気体LAは溶融樹脂MRに対し略垂直に吹き付けられる。
誘導気体LAは、溶融樹脂MRを延伸気体EAに向かって誘導する。誘導気体LAの噴射圧は、このように、溶融樹脂MRを延伸気体EA向かって誘導することが出来るように、所定の噴射圧に設定されている。ただし、誘導気体LAの噴射圧は、溶融樹脂MRを延伸気体EAに向けて誘導できれば十分であり、誘導気体LAの噴射圧を過度に高くする必要はない。このため、本実施形態では、誘導気体LAの噴射圧は、延伸気体EAの噴射圧よりも低く設定されている。そして、誘導気体LAの噴射圧を低く設定しても、誘導気体噴射ノズル318を溶融樹脂MRに対し接近して配置することで、誘導気体LAによって溶融樹脂MRを延伸気体EAに誘導できるようになっている。
図2に示すように、吐出ユニット114の下方には、無端ベルト84が配置され、複数の張架ローラ86に張架されている。なお、図2では無端ベルト84を部分的に示し、張架ローラ86を1つのみ示している。
無端ベルト84の平坦部分の上には、支持体88が配置されて、巻き取りロール90で巻き取られるようになっている。樹脂吐出ノズル118から吐出された細線状の溶融樹脂MRは、支持体88の矢印M1方向への移動に伴って、この支持体88上で織り込まれるようにして支持される。そして、支持体88上では、ナノファイバーシート(一例として不織布状のフィルタ)が形成される。
次に、本実施形態の作用を説明する。
第一実施形態のナノファイバー製造装置312によりナノファイバーを製造するには、まず、図3に示すように、吐出口122から溶融樹脂MRを吐出する。この溶融樹脂MRは、吐出方向下流側、すなわち下側に向けて垂下する。
この状態で、図4に示すように、延伸気体噴射口144から、延伸気体EAを噴射する。本実施形態では、延伸気体EAの噴射方向は、吐出口122からの溶融樹脂MRの吐出方向と平行である。
さらに、図5に示すように、誘導気体噴射口320から、誘導気体LAを噴射する。誘導気体LAにより、溶融樹脂MRの流れが延伸気体EAに向かって曲げられ、延伸気体EAに誘導される。そして、溶融樹脂MRが延伸気体EAによって下流側に延伸されて、ナノファイバーが形成される。形成されたナノファイバーは、支持体88(図2参照)上で支持される。
ここで、図10には、比較例のナノファイバー製造装置42が示されている。比較例のナノファイバー製造装置42では、溶融樹脂MRを吐出する吐出口44よりも吐出方向の下流側で、且つ溶融樹脂MRから横方向に離れた位置に、噴射ノズル46が設けられている。そして、この噴射ノズル46からの延伸気体EAにより、溶融樹脂MRを横方向に延伸させる。比較例のナノファイバー製造装置42においては、第一実施形態の誘導気体噴射ノズル318(図1参照)に相当する部材は設けられていない。
比較例のナノファイバー製造装置42では、吐出口44から吐出された溶融樹脂MRに対し、噴射ノズル46の噴射口が離間した位置にある。このため、延伸気体EAが溶融樹脂MRに達する迄に、矢印AAで示すように周囲の空気を巻き込むと、外気によって延伸気体EAの温度が低下するおそれがある。溶融樹脂MRが温度低下した状態で延伸されるので、ナノファイバーを細く形成する点で不利である。
これに対し、第一実施形態のナノファイバー製造装置312では、吐出口122から吐出された溶融樹脂MRを、誘導気体噴射口320から噴射された高温の誘導気体LAで延伸気体EAに誘導する。すなわち、吐出口122から吐出された溶融樹脂MRに、雰囲気よりも高温の誘導気体LAが接触する。溶融樹脂MRに対し外気が接触して温度低下することが抑制され、溶融樹脂MRが高温の状態に維持される。したがって、延伸気体EAによって溶融樹脂MRを延伸させる際に、粘度が低下した状態の溶融樹脂MRを効果的に延伸して、より細いナノファイバーを形成することが可能である。
また、第一実施形態のナノファイバー製造装置312では、誘導気体噴射口320は、吐出口122よりも下流側に位置している。吐出口122から吐出された溶融樹脂MRが細長く垂下した位置で、誘導気体LAが延伸気体EAに向かって溶融樹脂MRを誘導する。そして、延伸気体EAが溶融樹脂MRを延伸する。このため、溶融樹脂MRをより細く延伸させることができ、より細いナノファイバーを形成することが可能である。
次に、第二実施形態のナノファイバー製造装置について説明する。第二実施形態において、第一実施形態と同様の要素、部材等については同一符号を付して詳細な説明を省略する。また、第二実施形態のナノファイバー製造装置を備えたナノファイバーシート製造装置は、第一実施形態と同様の構造なので、図示を省略する。
図6に示すように、第二実施形態のナノファイバー製造装置412では、吐出ユニット414のブロック416が、右ブロック416R、中央ブロック416M及び左ブロック416Lの3つの分割ブロックを有している。そして、それぞれの分割ブロックは、第一実施形態と比較して、上下方向に大型化されている。特に、図6に示した例では、中央ブロック416Mは、右ブロック416R及び左ブロック416Lの上側に被さるように、幅方向(矢印W1方向)に大型化されている。
そして、樹脂吐出ノズル118、延伸気体噴射ノズル140及び誘導気体噴射ノズル418が、それぞれ中央ブロック416C、右ブロック416R及び左ブロック416Lの内部に設けられている。具体的には、中央ブロック416M及び右ブロック416Rのそれぞれに設けられた上下方向の流路が、それぞれのブロックの下端に達して吐出口122及び延伸気体噴射口144が形成されることで、樹脂吐出ノズル118及び延伸気体噴射ノズル140として機能するようになっている。
さらに、左ブロック416Lに設けられた上下方向の流路が、下端側で横方向に曲げられて誘導気体噴射口420が形成されることで、誘導気体噴射ノズル418として機能するようになっている。
このような構成とされた第二実施形態のナノファイバー製造装置412においても、第一実施形態のナノファイバー製造装置312と同様にして、ナノファイバーを製造することが可能である。
すなわち、図7に示すように、まず、吐出口122から溶融樹脂MRを吐出する。そして、図8に示すように、延伸気体噴射口144から延伸気体EAを噴射する。さらに、図9に示すように、誘導気体噴射口420から誘導気体LAを噴射する。誘導気体LAにより、溶融樹脂MRが延伸気体EAに誘導され、延伸気体EAによって下流側に延伸されてナノファイバーが形成される。
第二実施形態のナノファイバー製造装置412においても、誘導気体噴射口420から吐出された高温の誘導気体LAによって、溶融樹脂MRを延伸気体EAに誘導する。誘導気体LAは雰囲気よりも高温であり、溶融樹脂MRの温度低下が抑制される。溶融樹脂MRが高温の状態に維持されるので、延伸気体EAによって溶融樹脂MRを延伸させる際に、効果的に延伸させることができる。
また、第二実施形態のナノファイバー製造装置412においても、誘導気体噴射口420は、吐出口122よりも下流側にある。このため、吐出口122から吐出された溶融樹脂MRが細長く垂下した位置で、誘導気体LAにより溶融樹脂MRを延伸気体EAに誘導し、溶融樹脂MRをより細く延伸させることができる。
上記各実施形態において、誘導気体噴射口320、420は、延伸気体噴射口144に対しても下流側に位置している。したがって、たとえば、誘導気体噴射口320、420が延伸気体噴射口144の上流側にある構造と比較して、吐出口122から吐出された溶融樹脂MRを、延伸気体噴射口144から噴射された延伸気体EAに確実に誘導する構造を実現できる。
上記各実施形態において、延伸気体噴射口144からの延伸気体EAの噴射方向は、吐出口122からの溶融樹脂MRの吐出方向と平行である。ただし、延伸気体噴射口144からの延伸気体EAの噴射方向は、吐出口122からの溶融樹脂MRの吐出方向と完全に平行である構成に限らず、たとえば、延伸気体EAの噴射方向が、溶融樹脂MRの吐出方向に沿った方向(一例として30度程度の角度範囲で傾斜した方向)であってもよい。また、延伸気体EAの噴射方向と、溶融樹脂MRの吐出方向との成す角が15度以内であれば、実質的に、延伸気体噴射口144からの延伸気体EAの噴射方向が、吐出口122からの溶融樹脂MRの吐出方向と平行であると言える。
ここで、たとえば、延伸気体噴射口144からの延伸気体EAの噴射方向が、溶融樹脂MRに向かって接近する方向に過度に傾斜している構造では、溶融樹脂が直接的に(誘導気体LAに誘導される前に)延伸気体EAに接触してしまうおそれがある。これを防止するためには、延伸気体噴射口144からの延伸気体EAの噴射方向が、溶融樹脂MRから離れる方向に傾斜している構造を採ることも考えられる。しかし、このような構成では、誘導気体LAによって誘導された溶融樹脂MRが延伸気体EAに達するまでの距離が長くなる。これに対し、上記各実施形態では、延伸気体噴射口144からの延伸気体EAの噴射方向が、吐出口122からの溶融樹脂MRの吐出方向と平行である。このため、吐出口122から吐出された溶融樹脂MRが、直接的に(誘導気体LAに誘導される前に)延伸気体EAに接触することを抑制しつつ、誘導気体LAによって誘導された溶融樹脂MRが延伸気体EAに達するまでの距離を短くできる。
上記各実施形態では、誘導気体噴射口320、420からの誘導気体LAの噴射方向が、吐出口122からの溶融樹脂MRの吐出方向と直交している。したがって、誘導気体LAの噴射方向が、吐出口122からの溶融樹脂MRの吐出方向に対し傾斜している構成と比較して、溶融樹脂MRを延伸気体EAに効率的に誘導できる。
なお、このように、誘導気体LAを効果的に用いて溶融樹脂MRを延伸気体EAに誘導するためには、誘導気体LAの噴射方向が、溶融樹脂MRの吐出方向に対し、90度になっている構成に限定されない。たとえば、誘導気体LSAの噴射方向が、溶融樹脂MRの吐出方向に対し75度以上105度以下であれば、実質的に誘導気体LAの噴射方向が、吐出口122からの溶融樹脂MRの吐出方向と直交している構成であると言える。このため、誘導気体LAを用いて、溶融樹脂MRを延伸気体EAに効果的に誘導できる。
上記各実施形態において、延伸気体噴射口320、420からの誘導気体LAの噴射圧は、延伸気体噴射口144からの延伸気体EAの噴射圧よりも低い。誘導気体LAの噴射圧を過度に大きくしないので、誘導気体噴射ノズル318、418の構造を簡素化できる。また、誘導気体LAに誘導された溶融樹脂MRが、延伸気体EAを通過してしまう事態を抑制し、延伸気体EAと共に噴射方向に確実に延伸される構造を実現できる。
上記各実施形態において、誘導気体LAとしては、大気を加熱することで所定の温度範囲に昇温した空気を用いることが可能であるが、さらに、この空気を加湿して所定の湿度範囲とした空気を用いることが可能である。誘導気体LAが所定の湿度範囲にあれば、吐出口122から吐出される溶融樹脂MRが細い繊維状のナノファイバーになる際に、不用意な結合や絡まりを抑制できる。
118 樹脂吐出ノズル
122 吐出口
138 延伸気体噴射部材
140 延伸気体噴射ノズル
144 延伸気体噴射口
312 ナノファイバー製造装置
318 誘導気体噴射ノズル
320 誘導気体噴射口
412 ナノファイバー製造装置
418 誘導気体噴射ノズル
420 誘導気体噴射口

Claims (5)

  1. 溶融樹脂を吐出口から吐出する樹脂吐出部材と、
    雰囲気よりも高温の延伸気体を、前記吐出口と異なる位置の延伸気体噴射口から前記溶融樹脂の吐出方向に沿って噴射する延伸気体噴射部材と、
    雰囲気よりも高温の誘導気体を、前記吐出口よりも吐出方向下流側の誘導気体噴射口から前記溶融樹脂に向けて噴射し前記溶融樹脂を前記延伸気体へ誘導する誘導気体噴射部材と、
    を有するナノファイバー製造装置。
  2. 前記誘導気体噴射口が、前記延伸気体噴射口よりも前記溶融樹脂の吐出方向の下流側に位置している請求項1に記載のナノファイバー製造装置。
  3. 前記延伸気体噴射口からの前記延伸気体の噴射方向が、前記吐出方向と平行である請求項1又は請求項2に記載のナノファイバー製造装置。
  4. 前記誘導気体噴射口からの前記誘導気体の噴射方向が、前記吐出方向と直交している請求項2又は請求項3に記載のナノファイバー製造装置。
  5. 前記誘導気体噴射口からの前記誘導気体の噴射圧が、前記延伸気体噴射口からの前記延伸気体の噴射圧よりも低い請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のナノファイバー製造装置。
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